JPH0594793U - 電子メトロノーム - Google Patents

電子メトロノーム

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JPH0594793U
JPH0594793U JP4324892U JP4324892U JPH0594793U JP H0594793 U JPH0594793 U JP H0594793U JP 4324892 U JP4324892 U JP 4324892U JP 4324892 U JP4324892 U JP 4324892U JP H0594793 U JPH0594793 U JP H0594793U
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tempo
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signal output
signal
clock
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重夫 坂下
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テンポを音の出力・出力停止やランプの点滅
により報知出力するとともに、その音高や発光色をテン
ポにより変化させてテンポをより一層簡単、確実に認識
できる電子メトロノームを提供することを目的としてい
る。 【構成】 CPU21は、スタート/ストップスイッチ
が投入されると、RAM22からTEMP値を読み出
し、クロック部26にTEMP値に対応するクロックパ
ルスを出力させる。またCPU21は、RAM22から
そのTEMPに対応する発振周波数を読み出し、楽音発
生部27にクロックパルスのタイミングで読み出した発
振周波数に対応する音高の音を発生させる。この音をD
/A変換部29を介してスピーカ4から拡声出力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、電子メトロノームに関し、詳細には、テンポ自体やテンポの変化 をより認識し易く報知出力する電子メトロノームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テンポを分り易く認識できるように、電子メトロノームが開発され ている。 従来の電子メトロノームは、表示装置を使用して一定周波数の可視光をテンポ に合せて点滅させる等を行なうことにより、あるいは、音響信号出力装置を使用 して同一音高の音響信号をテンポに合せて拡声出力及び拡声出力の停止を行なう ことにより、テンポの報知を行なっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電子メトロノームにあっては、テンポに合せ て一定周波数の可視光の点滅あるいは同一音高の音響信号の出力・停止を行なう ことにより、テンポの報知を行なっていたため、テンポが変化しても、そのテン ポの変化を一定周波数の可視光の点滅速度や同一音高の音響信号の出力・停止の 間隔でしか知ることができず、テンポの変化やテンポ自体がいまだ分り難いとい う問題があった。 そこで、本願考案は、テンポを表示出力や音響出力あるいは触覚出力等する報 知手段からテンポに対応する周波数の信号に基づいてテンポを報知出力させるこ とにより、テンポの変化やテンポ自体を表示色や音高の変化あるいは触覚感覚の 変化等により容易に認識できる電子メトロノームを提供することを目的としてい る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、 テンポに対応する所定の間隔でクロックパルスを出力するクロック手段と、 テンポに対応する周波数の信号を出力する信号出力手段と、 前記クロック手段によりクロックパルスが出力される毎に前記信号出力手段に より出力された信号に基づいてテンポを報知する報知手段と、 を備えたことを特徴としている。 請求項2記載の考案は、 テンポを記憶するテンポ記憶手段と、 前記テンポ記憶手段に記憶されているテンポを可変するテンポ可変手段と、 前記テンポ可変手段の出力するテンポに対応する所定の間隔でクロックパルス を出力するクロック手段と、 前記テンポ可変手段の出力するテンポに対応する周波数の信号を出力する信号 出力手段と、 前記クロック手段によりクロックパルスが出力される毎に前記信号出力手段に より出力された信号に基づいてテンポを報知する報知手段と、 を備えたことを特徴としている。 前記報知手段は、例えば、請求項3に記載するように、少なくとも音響信号を 出力することによりテンポを報知するものであってもよく、この場合、例えば、 請求項4に記載するように、前記信号出力手段が、前記報知手段の出力する音響 信号の変化を人間が認識できる程度にテンポに対応して周波数の異なる信号を出 力する。 前記報知手段は、例えば、請求項5に記載するように、少なくとも表示により テンポを報知するものであってもよく、この場合、例えば、請求項6に記載する ように、前記信号出力手段が、前記報知手段の出力する表示の変化を人間が認識 できる程度にテンポに対応して周波数の異なる信号を出力する。 前記報知手段は、例えば、請求項7に記載するように、少なくとも触覚により テンポを報知するものであってもよく、この場合、例えば、請求項8に記載する ように、前記信号出力手段が、前記報知手段の出力する間隔の変化を人間が認識 できる程度にテンポに対応して周波数の異なる信号を出力する。
【0005】
【作用】
請求項1記載の考案によれば、 テンポに対応して音響信号の拡声出力の出力・停止を行なったり、音声でテン ポ数を出力し、また、ランプ等をテンポに対応して点滅させたり、テンポ数を表 示出力し、あるいはテンポに対応して皮膚感覚等に刺激を与えたり等の触覚に訴 えることにより、テンポを報知出力する。この場合、信号出力手段からテンポに 対応した周波数の信号を出力することにより、テンポが変化すると、テンポを報 知出力する拡声出力音の音高や音色を変化させたり、表示出力する色を変化させ たり、また刺激の感覚を変化させる。その結果、テンポ自体やテンポの変化をよ り一層簡単、かつ確実に認識できるようにすることができる。 請求項2記載の考案によれば、 テンポをテンポ記憶手段に記憶し、このテンポ記憶手段に記憶したテンポをテ ンポ可変手段により変えることができるので、テンポを適宜変化させることがで きるとともに、変化させたテンポを簡単、かつ確実に認識できるようにすること ができる。
【0006】
【実施例】
以下、本願考案の電子メトロノームを実施例に基づいて具体的に説明する。 図1から図12は、本願考案に係る電子メトロノームの一実施例を示す図であ り、電子楽器に適用したものである。 図1は、電子メトロノームを備えた電子楽器1の全体表面図であり、電子楽器 1は、その本体ケース2の表面部に、複数の鍵盤3、一対のスピーカ4、4つの 音色スイッチ5a、5b、5c、5d、4つの表示ランプ6a、6b、6c、6 d、アップスイッチ7、ダウンスイッチ8、スタート/ストップスイッチ9及び テンポ報知スイッチ10が設けられている。また、電子楽器1の上側面部には、 電源スイッチ11が設けられ、さらにコード12を介して振動素子13が接続さ れている。
【0007】 スピーカ4は、鍵盤3で鍵操作された音響信号や自動演奏を行なう音響信号を 拡声出力し、音色スイッチ5a、5b、5c、5dは、スピーカ4から出力する 音響信号の音色を、例えば、ピアノ、ギター等のように指定するスイッチである 。また、スピーカ4は、後述するように、テンポを音で報知出力する際にも使用 される。
【0008】 表示ランプ6a、6b、6c、6dは、電子楽器1の各種情報を表示するため のものであり、特に、テンポを表示出力する。各表示ランプ6a、6b、6c、 6dとしては、例えば、3色のLED(Light Emitting Diode)を一つにまとめ たものが使用されており、3色のLEDのうち点灯させるLEDを選択すること により、各表示ランプ6a、6b、6c、6dの発光色を変えることができる。 この発光色の制御を後述するCPU21が制御する。この表示ランプ6a、6b 、6c、6dによるテンポの表示は、表示ランプ6a、6b、6c、6dを点滅 させることにより行なうとともに、表示ランプ6a、6b、6c、6dの発光色 をテンポに応じて変化させる。
【0009】 アップスイッチ7は、テンポを上げるために使用されるスイッチであり、ダウ ンスイッチ8は、テンポを下げるために使用されるスイッチである。また、後述 するように、このアップスイッチ7とダウンスイッチ8を同時に投入することに より、テンポを基準の120にセットすることができる。
【0010】 スタート/ストップスイッチ9は、電子楽器1による自動演奏やテンポ出力処 理を行なわせるためのスイッチである。
【0011】 テンポ報知スイッチ10は、テンポを言葉により拡声出力させるためのスイッ チであり、後述するように、電子楽器1は、テンポ報知スイッチ10が投入され ると、テンポを言葉によりスピーカ4から拡声出力する。
【0012】 電源スイッチ11は、電子楽器1の電源のオン/オフを行なうためのスイッチ である。
【0013】 振動素子13は、電子楽器1の演奏者等の皮膚に取り付けられ、テンポを触覚 に作用して報知出力する。この振動素子13は、テンポに合せて駆動されるとと もに、その駆動振動数により触覚に与える刺激を変化させることにより、テンポ を報知出力する。
【0014】 電子楽器1は、図2に示すように回路構成されており、CPU(Central Proc essing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only M emory)23、鍵盤部24、スイッチ部25、クロック部26、楽音発生部27、 PCM(Pulse Code Modulation)メモリ28、D/A変換部29、スピーカ4 、振動素子13及び表示部30等を備えている。
【0015】 ROM23には、電子楽器や電子メトロノームとしての処理に必要な各種プロ グラムやデータを記憶しており、特に、テンポにあわてせ音高や表示色及び触覚 の変化を行なうプログラムを記憶している。
【0016】 RAM22は、ワークメモリとして利用されるとともに、テンポ報知出力に必 要な各種データを記憶する。すなわち、RAM22は、図3に示すように、所定 テンポ数毎に発振周波数を割り当てたテンポ周波数テーブルを記憶し、また、R AM22には、図4に示すように、TEMP(テンポの値を示すデータ)、lang uage(報知言語が日本語か英語かを示すデータ)及び動作フラグ(メトロノーム の動作状態を示すフラグ)を格納するレジスタが形成されている。
【0017】 CPU21は、RAM22をワークメモリとして使用し、またRAM22のデ ータを参照しながらROM23内のプログラムに従って電子楽器1の各部を制御 して、電子楽器1としての処理を行なうとともに、電子メトロノームとしての処 理を行なう。特に、CPU21は、スイッチ部25のアップスイッチ7及びダウ ンスイッチ8で指定されたテンポに対応したクロックパルスを出力させる。この クロック部26の出力するクロックパルスにより、後述する楽音発生部27を駆 動させて音をスピーカ4から拡声出力させたり、表示部30を駆動させて光を点 滅させたり、さらには、振動素子13を駆動して、触覚を刺激し、テンポを報知 出力させる。また、CPU21は、テンポの値に基づいてRAM22のテンポ周 波数テーブルを参照し、この周波数に基づいて上記楽音発生部27、表示部30 及び振動素子13を駆動して、スピーカ4から出力させる音の音高、表示部30 に出力させる光の色及び振動素子13の振動数を変化させてテンポを報知出力す る。
【0018】 また、CPU21は、アップスイッチ7やダウンスイッチ8で設定されたテン ポをRAM22に記憶する。したがって、RAM22は、テンポを記憶するテン ポ記憶手段として機能し、また、アップスイッチ7及びダウンスイッチ8は、こ のRAM22に記憶されているテンポを可変するテンポ可変手段として機能する 。
【0019】 鍵盤部24は、上記鍵盤3を総称したものであり、またスイッチ部25は、上 記音色スイッチ5a、5b、5c、5d、アップスイッチ7、ダウンスイッチ8 、スタート/ストップスイッチ9及びテンポ報知スイッチ10等を総称したもの である。
【0020】 CPU21は、これら鍵盤部24及びスイッチ部25を走査し、鍵盤3の鍵操 作やスイッチ部25のスイッチ操作を検出して、各操作に応じた処理を行なう。
【0021】 クロック部26は、CPU21の制御下で作動し、テンポに対応したクロック パルスをCPU21に出力する。
【0022】 PCMメモリ28は、楽音の特性を記憶し、CPU21からアドレス指定に応 じて楽音データを楽音発生部27に出力する。また、PCMメモリ28は、図5 に示すように、テンポを言葉で報知出力するための1から順次必要な数値までの 音声情報が、アドレス毎に、日本語と英語と分けて記憶されており、CPU21 は、テンポ数に対応したアドレスをPCMメモリ28に出力して、テンポに対応 する音声情報をPCMメモリ28から楽音発生部27に出力させる。このとき、 CPU21は、後述するように、RAM22のlanguageを参照して、読み出す音 声情報が日本語か英語かを判断して、テンポ数に対応するアドレスを指定し、テ ンポ数に対応する日本語、あるいは英語の音声情報を読み出す。
【0023】 楽音発生部27は、CPU21の制御下で動作し、ディジタルの楽音信号を発 生してD/A変換部29に出力するとともに、PCMメモリ28から入力される 音声情報をディジタルの音響信号に変換してD/A変換部29に出力する。
【0024】 D/A変換部29は、楽音発生部27から入力されるディジタル信号をアナロ グ信号に変換し、スピーカ4に出力する。
【0025】 スピーカ4は、入力される楽音信号や音響信号を外部に拡声出力する。特に、 スピーカ4は、テンポ数を言葉で拡声出力し、またテンポに対応したタイミング で所定の音をテンポに対応した音高で拡声出力して、テンポを報知する。
【0026】 表示部30は、上記表示ランプ6a、6b、6c、6dを総称したものであり 、表示ランプ6a、6b、6c、6dは、CPU21の制御下で点灯・消灯して 、テンポを表示により報知するとともに、テンポによりその表示色が変化し、テ ンポの報知を行なう。表示ランプ6a、6b、6c、6dは、例えば、4拍子の ときには、テンポ毎に一つずつ順番に点灯するとともに、テンポに応じた色で点 灯する。この表示ランプ6a、6b、6c、6dの発光色の制御は、CPU21 が上記テンポに応じてRAM22から読み出した発振周波数に基づいて、上記各 表示ランプ6a、6b、6c、6dに組み込まれた3色のLEDのうち発光させ るLEDを選択することにより行なっており、CPU21は、例えば、この発光 させるLEDの選択をマトリックスに基づいて行なう。
【0027】 振動素子13は、例えば、電歪素子が使用され、CPU21の制御下で動作し て、テンポに対応したタイミングで振動及び振動の停止を行なうとともに、テン ポによりその振動数が変化し、テンポの報知を行なう。この振動素子13の振動 数の制御は、CPU21が上記テンポに応じてRAM22から読み出した発振周 波数に基づいて、振動素子13の駆動信号の周波数を変化させることにより行な っている。
【0028】 したがって、上記クロック部26は、テンポに対応する所定の間隔でクロック パルスを出力するクロック手段として機能し、上記RAM22は、テンポに対応 する周波数の信号を出力する信号出力手段として機能する。また、CPU21及 び楽音発生部27、D/A変換部29、スピーカ4、表示部30(表示ランプ6 a、6b、6c、6d)、振動素子13は、全体として前記クロックパルスが出 力される毎に信号出力手段としてのRAM22の出力する信号に基づいてテンポ を報知する報知手段として機能する。
【0029】 次に作用を説明する。 電子楽器1にメトロノーム処理を行なわせるには、スイッチ部25のスタート /ストップスイッチ9を投入する。
【0030】 すなわち、CPU21は、スイッチ部25を走査し、スタート/ストップスイ ッチ9が投入されたことを検出すると、図6に示すスタート/ストップ処理を行 なう。
【0031】 スタート/ストップ処理では、まず、CPU21は、RAM22の動作フラグ が「0」かどうかチェックし(ステップS1)、動作フラグが「0」のときには 、テンポ報知処理中でないと判断して、RAM22のTEMP値を読み出す。C PU21は、クロック部26によりこのTEMP値(テンポ)の間隔でクロック パルスの出力を開始させ(ステップS2)、動作フラグをテンポ報知処理中を示 す「1」にセットして、スタート/ストップ処理を終了する(ステップS3)。
【0032】 一方、テンポ報知処理中にスタート/ストップスイッチ9が投入されると、同 様に、動作フラグをチェックするが(ステップS1)、このとき、動作フラグは 「1」であるので、クロックパルスの出力を停止し(ステップS4)、動作フラ グをテンポ報知処理停止中を示す「0」にセットして、スタート/ストップ処理 を終了する(ステップS5)。
【0033】 電子楽器1は、上記スタート/ストップ処理をスタート/ストップスイッチ9 が投入される毎に行なう。
【0034】 上記スタート/ストップ処理によりクロックパルスが出力されると、図7に示 すメトロノーム処理を行なう。
【0035】 すなわち、メトロノーム処理では、クロックパルスが入力される毎に、TEM P値に基づいてRAM22からそのテンポ数に対応した発振周波数を読み出し、 その発振周波数の楽音信号を楽音発生部27に発生させる。この楽音発生部27 の発生する楽音信号をD/A変換部29及びスピーカ4を介して外部に放音(拡 声出力)し、テンポを音により報知する。
【0036】 例えば、テンポが120のときには、図8に示すように、そのテンポに対応し たタイミングでテンポに応じた周波数(図3に示すように、C4の440Hz) の楽音信号を出力し、テンポが240のときには、図9に示すように、そのテン ポに対応したタイミングでそのテンポに応じた周波数(図3に示すように、C5 の880Hz)の楽音信号を出力する。したがって、テンポを音の出力間隔で認 識することができるとともに、音高により認識することができ、テンポ自体及び テンポの変化を簡単、かつ確実に認識することができる。
【0037】 また、図7では示していないが、CPU21は、同様に、クロックパルスが入 力されると、クロックパルスが入力される毎に、表示部30の表示ランプ6a、 6b、6c、6dを点滅させるとともに、TEMP値に基づいてRAM22から そのテンポ数に対応して読み出した発振周波数に基づいて表示部30の表示ラン プ6a、6b、6c、6dの発光色を変化させる。
【0038】 例えば、4拍子のときには、テンポに対応して発振されるクロックパルスが入 力される毎に、表示ランプ6a、6b、6c、6dを一つずつ点灯させていき、 4拍子をカウントすると、全ての表示ランプ6a、6b、6c、6dを点灯させ 、次の4拍子の最初から、一旦全ての表示ランプ6a、6b、6c、6dを消灯 させた後、同様に表示ランプ6a、6b、6c、6dを一つずつ順次点灯させる 。また、そのテンポ数に対応して読み出した発振周波数に基づいて、上述のよう に、各表示ランプ6a、6b、6c、6dの発光させるLEDを選択して、表示 ランプ6a、6b、6c、6dの発光色を変化させる。
【0039】 したがって、表示ランプ6a、6b、6c、6dの点滅によりテンポを容易に 認識することができるとともに、表示ランプ6a、6b、6c、6dの発光色が 変化することにより、テンポ自体及びテンポの変化を簡単、かつ確実に認識する ことができる。
【0040】 さらに、図7では示していないが、CPU21は、同様に、クロックパルスが 入力されると、クロックパルスが入力される毎に、振動素子13に駆動信号を出 力して、振動素子13を振動させるとともに、TEMP値に基づいてRAM22 からそのテンポ数に対応して読み出した発振周波数に基づいて振動素子13に出 力する駆動信号の周波数を変化させて、振動素子13の振動数を変化させる。
【0041】 したがって、振動素子13を皮膚等に取り付けると、振動素子13の振動によ り、テンポを容易に認識することができるとともに、振動素子13の振動数が変 化することにより、テンポ自体及びテンポの変化を簡単、かつ確実に認識するこ とができる。
【0042】 電子楽器1は、テンポの出力中等に、スイッチ部25のアンプスイッチ7やダ ウンスイッチ8が投入されると、図10に示すテンポ制御処理を行なう。
【0043】 テンポ制御処理は、まず、アップスイッチ7とダウンスイッチ8が同時に投入 されたかどうかチェックし(ステップT1)、同時に投入されたときには、RA M22のTEMP値として基準の「120」をセットして、処理を終了する(ス テップT2)。
【0044】 ステップT1で、アップスイッチ7とダウンスイッチ8が同時に投入されてい ないときには、投入されたのがアップスイッチ7かどうかチェックし(ステップ T3)、投入されたのがアップスイッチ7のときには、RAM22のTEMP値 を「1」だけインクリメントして処理を終了する(ステップT4)。また、ステ ップT3で、投入されたのがアップスイッチ7でないときには、ダウンスイッチ 8が投入されたものと判断し、RAM22のTEMP値を「1」だけディクリメ ントして処理を終了する(ステップT5)。
【0045】 このようにアンプスイッチ7やダウンスイッチ8が投入することにより、テン ポをアップあるいはダウンすることができる。
【0046】 また、電子楽器1は、スイッチ部25のテンポ報知スイッチ10が投入される と、そのときのテンポ数を言葉で報知する。
【0047】 すなわち、CPU21は、スイッチ部25を走査して、テンポ報知スイッチ1 0が投入されたことを検出すると、図11に示すテンポ報知処理を行なう。
【0048】 テンポ報知処理では、まず、RAM22のlanguageが「1」であるかどうかチ ェックし(ステップQ1)、languageが「1」でないときには、報知言語として 日本語が選択されているものと判断し、日本語によりテンポ数を報知出力する。
【0049】 すなわち、CPU21は、languageが「1」でないときには、そのときのテン ポ数をRAM22のTEMP値から読み出し、そのTEMP値に対応するテンポ 数が日本語で記憶されているPCMメモリ28のアドレス(図5参照)をPCM メモリ28に出力する。
【0050】 例えば、図12に示すように、テンポ数が「151」のときには、音声出力ス タートアドレスとして、図5から分るように、「2100」、「1500」及び 「100」をPCMメモリ28に出力する。また、テンポ数が「224」のとき には、音声出力スタートアドレスとして、「2200」、「1200」及び「4 00」をPCMメモリ28に出力する。そして、テンポ数が「86」のときには 、音声出力スタートアドレスとして、「1800」、「600」をPCMメモリ 28に出力する。
【0051】 また、ステップQ1で、languageが「1」のときには、報知言語として英語が 選択されているものと判断し、英語によりテンポ数を報知出力する。
【0052】 すなわち、CPU21は、languageが「1」のときには、そのときのテンポ数 をRAM22のTEMP値から読み出し、そのTEMP値に対応するテンポ数が 英語で記憶されているPCMメモリ28のアドレスをPCMメモリ28に出力す る。
【0053】 例えば、図13に示すように、テンポ数が「151」のときには、図5から分 るように、音声出力スタートアドレスとして、「3100」(ONEに該当する )、「5500」(FIFTYに該当する)及び「3100」をPCMメモリ2 8に出力し、テンポ数が「224」のときには、音声出力スタートアドレスとし て、「3200」(TWOに該当する)、「5200」(TWENTYに該当す る)及び「3400」(FOURに該当する)をPCMメモリ28に出力する。 また、テンポ数が「86」のときには、音声出力スタートアドレスとして、「5 800」(EIGHTYに該当する)及び「3600」(SIXに該当する)を 出力する。
【0054】 PCMメモリ28は、アドレス指定された音声情報を楽音発生部27に出力し 、楽音発生部27は、PCMメモリ28から入力される音声情報から音声信号を 発生して、D/A変換部29に出力する。D/A変換部29は、この音声信号を アナログ信号に変換して、スピーカ4に出力し、スピーカ4から音声によりテン ポ数が拡声出力される。
【0055】 したがって、テンポ報知スイッチ10を投入すると、そのときのテンポ数が言 葉で報知出力され、テンポ数をより一層確実に認識することができる。
【0056】 なお、上記実施例においては、テンポの報知を音で報知するだけでなく、同時 に、表示ランプ6a、6b、6c、6dを点滅させることにより、また振動素子 13を振動させることにより行なっているが、これらの報知出力を全て同時に行 なうことにより、より一層テンポを容易、かつ確実に認識することができるが、 これらを同時に駆動して、テンポを報知する必要はなく、いずれか1つ、あるい はいずれか2つを選択的に行なわせてもよく、また、電子楽器1に、いずれか1 つあるいは、いずれか2つを選択的に備えていてもよい。
【0057】 また、上記実施例においては、テンポの報知をディジタル処理により行なって いるが、これに限るものではない。
【0058】 例えば、音でテンポを報知する場合、図14に示すように、所定電圧VDに接 続されたボリュウムVRでテンポに対応する電圧を設定し、このボリュウムVR に並列に2つのVCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)7 1、72を接続する。各VCO71、72の出力をゲート73を介して、スピー カ74に選択的に出力する。そして、VCO71をテンポ出力用として使用し、 VCO72を音響信号出力用として使用する。
【0059】 このようにすることにより、テンポを出力する場合には、ゲート73を切り換 えてVCO71側を開き、ボリュウムVRで設定されたテンポに対応する周波数 の信号をVCO71から発振させて、スピーカ74から拡声出力することができ 、テンポに対応した周波数の音でテンポを報知することができる。
【0060】 また、テンポを表示出力する場合には、図15に示すように、図14と同様の 回路に表示出力装置81として、周波数で発光色が変化するものを接続し、テン ポを出力する場合には、同様に、ゲート73を切り換えてVCO71側を開いて 、ボリュウムVRで設定されたテンポに対応する周波数の信号をVCO71から 表示出力装置81に出力する。これにより、表示出力装置81によりテンポに対 応して発光色を変化させて報知出力させることができる。
【0061】 さらに、テンポを振動素子から出力する場合には、図16に示すように、図1 4と同様の回路に出力装置として、振動素子91を接続する。この振動素子91 は、上記実施例と同様の電歪素子を使用することができる。テンポを出力すると きには、同様に、ゲート73を切り換えてVCO71側を開き、ボリュウムVR で設定されたテンポに対応する周波数の信号をVCO71から振動素子91に出 力する。したがって、振動素子91は、テンポのタイミング毎に、テンポに対応 した振動数で振動し、テンポ自体やテンポの変化を容易に認識することができる 。
【0062】 また、上記実施例においては、テンポ数を言葉で報知出力するようにしている が、言葉で報知出力するのは、テンポ数に限るものではなく、例えば、音色や音 量等を言葉で報知出力するようにしてもよい。 さらに、上記実施例では、言語として日本語と英語を採用しているが、これに 限るものではないことは、いうまでもない。
【0063】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、 テンポに対応して音響信号の拡声出力の出力・停止を行なったり、音声でテン ポ数を出力し、また、ランプ等をテンポに対応して点滅させたり、テンポ数を表 示出力し、あるいはテンポに対応して皮膚感覚等に刺激を与えたり等の触覚によ り訴えることにより、テンポを報知出力することができるとともに、テンポを報 知出力する拡声出力音の音高や音色を変化させたり、表示出力する色を変化させ たり、また刺激の感覚を変化させることができ、テンポ自体やテンポの変化をよ り一層簡単、かつ確実に認識することができる。
【0064】 請求項2記載の考案によれば、 テンポをテンポ記憶手段に記憶し、このテンポ記憶手段に記憶したテンポをテ ンポ可変手段により変えることができるので、テンポを適宜変化させることがで きるとともに、変化させたテンポを簡単、かつ確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の電子メトロノームを適用した電子楽
器の表面図。
【図2】電子楽器の回路ブロック図。
【図3】RAMの一部に記憶されるテンポ周波数テーブ
ルを示す図。
【図4】RAMの一部に形成されるメトロノーム用のレ
ジスタを示す図。
【図5】PCMメモリの一部に記憶される音声情報を示
す図。
【図6】スタート/ストップ処理を示すフローチャー
ト。
【図7】メトロノーム処理を示すフローチャート。
【図8】テンポ120の場合のメトロノーム音出力波形
図。
【図9】テンポ240の場合のメトロノーム音出力波形
図。
【図10】テンポ制御処理を示すフローチャート。
【図11】テンポ報知処理を示すフローチャート。
【図12】日本語でテンポ数を報知する際のテンポ数と
PCMメモリの音声出力スタートアドレスの関係を示す
図。
【図13】英語でテンポ数を報知する際のテンポ数とP
CMメモリの音声出力スタートアドレスの関係を示す
図。
【図14】アナログ処理によりテンポを音声出力する出
力回路図。
【図15】アナログ処理によりテンポを表示出力する出
力回路図。
【図16】アナログ処理により振動素子に触覚出力する
出力回路図。
【符号の説明】
1 電子楽器 2 本体ケース 3 鍵盤 4 スピーカ 5a、5b、5c、5d 音色スイッチ 6a、6b、6c、6d 表示ランプ 7 アップスイッチ 8 ダウンスイッチ 9 スタート/ストップスイッチ 10 テンポ報知スイッチ 11 電源スイッチ 12 コード 13 振動素子 21 CPU 22 RAM 23 ROM 24 鍵盤部 25 スイッチ部 26 クロック部 27 楽音発生部 28 PCMメモリ 29 D/A変換部 30 表示部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンポに対応する所定の間隔でクロック
    パルスを出力するクロック手段と、 テンポに対応する周波数の信号を出力する信号出力手段
    と、 前記クロック手段によりクロックパルスが出力される毎
    に前記信号出力手段により出力された信号に基づいてテ
    ンポを報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする電子メトロノーム。
  2. 【請求項2】 テンポを記憶するテンポ記憶手段と、 前記テンポ記憶手段に記憶されているテンポを可変する
    テンポ可変手段と、 前記テンポ可変手段の出力するテンポに対応する所定の
    間隔でクロックパルスを出力するクロック手段と、 前記テンポ可変手段の出力するテンポに対応する周波数
    の信号を出力する信号出力手段と、 前記クロック手段によりクロックパルスが出力される毎
    に前記信号出力手段により出力された信号に基づいてテ
    ンポを報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする電子メトロノーム。
  3. 【請求項3】 前記報知手段が、少なくとも音響信号を
    出力することによりテンポを報知することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の電子メトロノーム。
  4. 【請求項4】 前記信号出力手段が、前記報知手段の出
    力する音響信号の変化を人間が認識できる程度にテンポ
    に対応して周波数の異なる信号を出力することを特徴と
    する請求項3記載の電子メトロノーム。
  5. 【請求項5】 前記報知手段が、少なくとも表示により
    テンポを報知することを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の電子メトロノーム。
  6. 【請求項6】 前記信号出力手段が、前記報知手段の出
    力する表示の変化を人間が認識できる程度にテンポに対
    応して周波数の異なる信号を出力することを特徴とする
    請求項5記載の電子メトロノーム。
  7. 【請求項7】 前記報知手段が、少なくとも触覚により
    テンポを報知することを特徴とする請求項1から請求項
    6のいずれかに記載の電子メトロノーム。
  8. 【請求項8】 前記信号出力手段が、前記報知手段の出
    力する間隔の変化を人間が認識できる程度にテンポに対
    応して周波数の異なる信号を出力することを特徴とする
    請求項7記載の電子メトロノーム。
JP4324892U 1992-05-28 1992-05-28 電子メトロノーム Pending JPH0594793U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192718A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Yamaha Corp テンポ知覚装置
JP4707573B2 (ja) * 2006-01-31 2011-06-22 リズム時計工業株式会社 電子式メトロノーム

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