JPH0594505U - スライダロック装置付きロッドレスシリンダ - Google Patents

スライダロック装置付きロッドレスシリンダ

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JPH0594505U
JPH0594505U JP4094792U JP4094792U JPH0594505U JP H0594505 U JPH0594505 U JP H0594505U JP 4094792 U JP4094792 U JP 4094792U JP 4094792 U JP4094792 U JP 4094792U JP H0594505 U JPH0594505 U JP H0594505U
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lock
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rod
rodless cylinder
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谷 秀 次 藤
岩 賢 治 小
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライダロック装置付きのロッドレスシリン
ダを提供する。 【構成】 シリンダ本体4に沿ってピストンと同期して
移動するスライダ8に、ロック溝13を有するロックロ
ッド12をその移動方向に進退可能に取付け、エンドブ
ロック6に、ロッド孔16とロッド孔への進退によって
ロッド溝13に係脱するロックピストン22を有するロ
ックピストン機構17を設ける。 【効果】 スライダを直接ロックするのでそのロックが
確実であり、ロックロッドを進退させてピストンとスラ
イダのストロークを調整できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スライダのロック装置を有するロッドレスシリンダに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
シリンダ本体と、該シリンダ本体の軸方向両端に取付けたエンドブロックと、 圧力流体の給排によってシリンダ本体内を往復動するピストンと、該ピストンの 移動に同期してシリンダ本体に沿って往復動するスライダとを備えたロッドレス シリンダは、特に例示するまでもなく既に知られており、このロッドレスシリン ダに、ピストンをストロークエンドにおいてロックするピストンのロック装置を 設けたものが、実開平3−23207号公報によって提案されている。
【0003】 しかしながら、上記既提案のロッドレスシリンダは、ピストン及びスライダの ストロークを調整することができないという問題がある。 また、負荷を取付けるスライダを、ピストンを介して間接的にロックするため に、スライダを確実にロックすることができないという問題もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、ピストン及びスライダのストロークを調整 することができ、しかもスライダを確実にロックできるロッドレスシリンダを提 供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、シリンダ本体と、該シリンダ本体の軸方 向両端に取付けたエンドブロックと、圧力流体の給排によってシリンダ本体内を 往復動するピストンと、該ピストンの移動に同期してシリンダ本体に沿って往復 動するスライダとを備えたロッドレスシリンダにおいて、上記ロッドレスシリン ダが、外周面にロック溝を有し上記スライダの移動方向の一端または両端にスラ イダの移動方向に進退可能に取付けられたロックロッドと、該ロックロッドと対 向するエンドブロックに設けたロックピストン機構とよりなるスライダロック装 置を備え、上記ロックピストン機構が、ロックロッドが遊嵌するロッド孔と、該 ロッド孔への進退によって上記ロック溝に係脱するロックピストンとを備えてい ることを特徴としている。 また、同様の課題を解決するため、エンドブロックがスライダに当接するアジ ャストボルトを、またはロックロッドがエンドブロックに当接するフランジを備 えていることを特徴としている。 さらに、ピストンのストロークを大きい範囲で調整するため、ロッド孔とロッ クピストン機構とを、シリンダ本体に沿って移動可能な固定ブロックに設けたこ とを特徴としている。
【0006】
【作用】
ピストンがストロークエンド近くに移動すると、これと同期して移動するスラ イダに取付けたロックロッドがエンドブロックまたは固定ブロックに設けたロッ ド孔に嵌挿し、該ロッド孔に突出するロックピストンまたは係合部材がロックロ ッドのロック溝に係合するので、スライダがストロークエンドにロックされる。 この場合、ロックロッドをスライダの移動方向に進退させることによって、ピス トンのストロークを調整することができる。
【0007】 上記スライダロック装置は、ピストンを介してスライダを間接的にロックする ものと異なり、負荷を取付けたスライダを直接ロックするので、スライダのロッ クが確実である。 また、スライダを直接ロックするために、ピストンとスライダとを連結する連 結体に大きな力が作用しないので、連結体によってピストンとスライダとを同期 して移動させるロッドレスシリンダの寿命を長くすることができる。 さらに、ロッド孔とロックピストン機構をシリンダ本体に沿って移動可能な固 定ブロックに設けたので、ピストンのストロークを広い範囲において調整するこ とができる。
【0008】
【実施例】
図1ないし図3は本考案の第1実施例を示し、このロッドレスシリンダ1は、 後記するスライダロック装置2を備えている。 図2及び図3に詳細を示す上記ロッドレスシリンダ1は、軸方向のスリット5 を有するシリンダ本体4と、シリンダ本体4の両端に適宜の手段によって取付け られたエンドブロック6,6とを備え、シリンダ本体4内を往復動するピストン 7とシリンダ本体4に沿って移動するスライダ8は、スリット5を通る連結体9 によって一体移動可能に連結されており、スリット5は、両端がエンドブロック 6,6に固定され中間がピストン7を通るシール部材10で閉鎖されている。
【0009】 上記スライダ8は、移動方向の少なくとも一端に、外周面に環状のロック溝1 3を有し、先端を先細りのテーパ12aとしたロックロッド12が螺着されてお り、該ロックロッド12は、回転によってスライダ8に対してその移動方向に進 退可能とされ、ロックナット14によってその位置に固定される。一方、エンド ブロック6,6には、スライダ8のストロークエンドでの衝撃を緩和するための ショックアブソーバ18と、スライダ8の停止位置を調整するためのアジャスト ボルト19とが取付けられている。また、ロックロッド12と対向するエンドブ ロック6には、上記ショックアブソーバ18とトアジャストボルト19の外に、 ロックロッド12が遊嵌するロッド孔16と、ロックロッドのロック溝13に係 合してスライダ8をロックするロックピストン機構17が設けられている。
【0010】 上記ロックピストン機構17は、ロッド孔16と直交するシリンダ孔21と、 該シリンダ孔21内を摺動するロックピストン22を備え、ロックピストン22 の先端は、シリンダ孔21の底壁との間に縮設されたロックスプリング24によ って、プレート25を気密に貫通してロッド孔16に突出するように付勢され、 ロックピストン22とプレート25間の圧力室26は、図示を省略している配管 及び切換弁を介して圧縮空気源に接続されている。そして、ロックロッド12、 ロッド孔16及びロックピストン機構17によって、スライダロック装置2が構 成される。
【0011】 上記第1実施例は、図示を省略しているポートからシリンダ本体4内に圧縮空 気を給排すると、連結体9で連結されたピストン7とスライダ8が一体になって 所定の方向へ移動する。スライダ8がストローク終端近くに移動すると、ショッ クアブソーバ18によりその駆動力が緩和され、ロックロッド12がロッド孔1 6に嵌挿するとスライダ8がアジャストボルト19に当接して停止し、同時にロ ックピストン機構17のロックピストン22がロックロッド12のロック溝13 に係合するので、スライダ8がストローク終端にロックされる。 この場合、ロックロッド12の先端に先細りのテーパ12aを設けたために、 予めロックピストン22をロッド孔16から後退させておく必要はない。また、 アジャストボルト19とショックアブソーバ18をエンドブロック6に対して進 退させるとピストン7とスライダ8のストロークを調整することができ、ロック ロッド12の進退によってこれらのストローク調整に対応させることができる。 さらに、ロック溝13を環状としたので、ロックロッド12を回転させてもロッ クピストン22の係合に支障を生ずることはない。 上記スライダロック装置2はスライダ8を直接ロックするので、スライダのロ ックが確実で移動することがなく、また連結体9にスライダ8に取付けた負荷の 重量が作用しないので、連結体を有するロッドレスシリンダの寿命を長くするこ とができる。 圧力室26に圧縮空気を供給すると、ロックピストン22がロックスプリング 24の付勢力に抗して後退してロック溝13との係合が解除されるので、ピスト ン7とスライダ8が反対方向に移動できる。
【0012】 図4は本考案の第2実施例を示し、第2実施例のロックロッド31は基端にフ ランジ32を有し、ロッド孔16のスライダ8側の拡径部に、上記フランジ32 が当接する当接部材33が取付けられている。 上記第2実施例は、スライダ8のストローク終端において、ロックロッド31 のフランジ32が当接部材33に当接してスライダ8が停止するので、アジャス トボルトを設ける必要がなく、ピストン7とスライダ8のストロークは、ロック ロッド31の進退のみによって調整することができる。 第2実施例の他の構成及び作用は第1実施例と同じであるから、図の主要な箇 所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0013】 図5は本考案の第3実施例を示し、第3実施例のエンドブロック37には、別 体に形成したロックピストン機構38が組み付けられている。 上記ロックピストン機構38は、ロッド孔16の延長上にこれと同心に取付け られたシリンダ39を有し、該シリンダ39内を往復動するロックピストン40 は、ロックスプリング41によってエンドブロック37と反対の方向に付勢され ており、該ロックピストン40のエンドブロック側に一対の延長壁が形設され、 これらの延長壁の間に取付けられたピン43に、係合部材44,44の中間が枢 着されている。この係合部材44,44は、基端間に縮設された開閉スプリング 45によって、先端の係合部44a,44aが相互に近接する方向に付勢され、 シリンダ39に係合部44a,44aを開放させる開放ピン46が取付けられて いる。
【0014】 上記第3実施例は、図示の状態においては係合部44a,44aが開閉スプリ ング45によって近接する方向に付勢されているので、ロッド孔16にロックロ ッド31が嵌挿すると係合部44a,44aがロック溝13に係合してスライダ 8をロックする。ポート48から圧力室47に圧縮空気を供給すると、ロックピ ストン40及び係合部材44,44が図において上動し、係合部材44,44の 傾斜部が開放ピン46で押圧されて係合部44a,44aが離間する方向に揺動 するので、ロックロッド31のロックが解除される。 第3実施例の他の構成及び作用は第2実施例と同じであるから、図の主要な箇 所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0015】 図6は本考案の第4実施例を示し、第4実施例のエンドブロック51に内設さ れたロックピストン機構52は、ロッド孔16と平行で両端がプレート55,5 5で閉鎖されたシリンダ孔54を備え、シリンダ孔54内を摺動すロックピスト ン56の先端は、プレート55の一方を気密に貫通し、ロックピストン56と上 記プレート55の間にロックスプリング58が縮設されている。一方、ロッド孔 16のスライダと反対側は切欠部によってシリンダ孔54と連通し、ロッド孔1 6と切欠部との角に設けたピン61に、係合部材60及びねじりコイルスプリン グ62の中間部分がそれぞれ枢着されている。このねじりコイルスプリング62 は、一端がエンドブロック51に固定されて他端が係合部材60に当接し、これ によって係合部材60の係合部60aをロッド孔16に突出させている。 第4実施例の他の構成及び作用は第3実施例と同じであるから、図の主要な箇 所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0016】 図7及び図8は本考案の第5実施例を示し、第5実施例においては、ロック孔 68とロックピストン機構69が、シリンダ本体に沿って移動可能な固定ブロッ ク67に設置されている。この固定ブロック67に締付ボルト72,・・によっ て取付けられた固定部材71,71は、シリンダ本体4の傾斜面4a,4a(図 3参照)に密に当接する傾斜面71a,71aを有し、締付ボルト72,・・を 緩めるとシリンダ本体4の軸方向に移動することができ、締付ボルト72,・・ を締付けるとシリンダ本体4に固定される。 上記第5実施例は、固定ブロック67をシリンダ本体4に沿わせて移動できる ので、スライダ8のストロークを広い範囲にわたって調整することができる。 第5実施例の他の構成及び作用は第1実施例と同じであるから、図の主要な箇 所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0017】 なお、上記実施例は、いずれもピストン7とスライダ8を連結体9で連結した ものであるが、本考案のロッドレスシリンダはこれに限定されるものではなく、 ピストンとスライダの対向面にそれぞれ磁石列を設けて、磁力によってこれらを 同期して移動させるものとすることができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、スライダにロックロッドを進退可能に取付けたことにより、スライ ダロック装置を有するロッドレスシリンダにおいて、ピストンのストロークを調 整することができる。 また、負荷を取付けるスライダを直接ロックするので、ピストンを介して間接 的にロックするロック装置に比べてスライダのロックが確実である。 さらに、ロックピストン機構をシリンダ本体に沿って移動可能な固定ブロック に設けたので、ピストン及びスライダのストロークを広い範囲にわたって調整す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部を示す一部断面図である。
【図2】同じく縦断側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】第2実施例の要部を示す一部断面図である。
【図5】第3実施例の要部を示す一部断面図である。
【図6】第4実施例の要部を示す一部断面図である。
【図7】第5実施例の要部を示す一部断面図である。
【図8】同じく平面図である。
【符号の説明】
1 ロッドレスシリンダ 2 スライダロック装置 4 シリンダ本体 6,37,51 エンドブロック 7 ピストン 8 スライダ 12,31 ロックロッド 13 ロック溝 16,68 ロック孔 17,38,52,69 ロックピストン機構 19 アジャストボルト 22,40,56 ロックピストン 32 フランジ 44,60 係合部材 67 固定ブロック

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体と、該シリンダ本体の軸方
    向両端に取付けたエンドブロックと、圧力流体の給排に
    よってシリンダ本体内を往復動するピストンと、該ピス
    トンの移動に同期してシリンダ本体に沿って往復動する
    スライダとを備えたロッドレスシリンダにおいて、 上記ロッドレスシリンダが、外周面にロック溝を有し上
    記スライダの移動方向の一端または両端にスライダの移
    動方向に進退可能に取付けられたロックロッドと、該ロ
    ックロッドと対向するエンドブロックに設けたロックピ
    ストン機構とよりなるスライダロック装置を備え、 上記ロックピストン機構が、ロックロッドが遊嵌するロ
    ッド孔と、該ロッド孔への進退によって上記ロック溝に
    係脱するロックピストンとを備えている、 ことを特徴とするスライダロック装置付きロッドレスシ
    リンダ。
  2. 【請求項2】 少なくともロックピストン機構を有する
    エンドブロックが、スライダの停止位置を調整するため
    のアジャストボルトを備えている、 ことを特徴とする請求項1に記載したスライダロック装
    置付きロッドレスシリンダ。
  3. 【請求項3】 ロックロッドが、スライダの停止位置を
    調整するためのフランジを備えている、 ことを特徴とする請求項1に記載したスライダロック装
    置付きロッドレスシリンダ。
  4. 【請求項4】 ロックピストン機構が、ロックピストン
    の摺動により揺動して、ロック溝に係脱する係合部材を
    備えている、 ことを特徴とする請求項1ないし3に記載したスライダ
    ロック装置付きロッドレスシリンダ。
  5. 【請求項5】 ロッド孔とロックピストン機構とを、シ
    リンダ本体に沿って移動可能な固定ブロックに設けた、 ことを特徴とする請求項1ないし4に記載したスライダ
    ロック装置付きロッドレスシリンダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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