JPH059447A - 可使時間延長剤 - Google Patents
可使時間延長剤Info
- Publication number
- JPH059447A JPH059447A JP3158422A JP15842291A JPH059447A JP H059447 A JPH059447 A JP H059447A JP 3158422 A JP3158422 A JP 3158422A JP 15842291 A JP15842291 A JP 15842291A JP H059447 A JPH059447 A JP H059447A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- pot life
- substituted
- aryl
- water
- Prior art date
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- Pending
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水系接着剤組成物の可使時間を十分に延長す
ることのできる可使時間延長剤を提供することを目的と
している。 【構成】 水系接着剤組成物用の可使時間延長剤であっ
て、一般化学構造式Ｚ−〔Ｏ−（ＡＯ）X −Ｈ〕Y で示
されるものである。（上記式中、Ｚは水素、アリール基
で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基、ア
リール基、アルカリール基、または多価アルコール残基
である。Ａはアリール基で置換されていてもよい炭素数
２〜４のアルキレン基である。X は０〜３０の整数であ
る。Y は１〜４または６の整数である。）
ることのできる可使時間延長剤を提供することを目的と
している。 【構成】 水系接着剤組成物用の可使時間延長剤であっ
て、一般化学構造式Ｚ−〔Ｏ−（ＡＯ）X −Ｈ〕Y で示
されるものである。（上記式中、Ｚは水素、アリール基
で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基、ア
リール基、アルカリール基、または多価アルコール残基
である。Ａはアリール基で置換されていてもよい炭素数
２〜４のアルキレン基である。X は０〜３０の整数であ
る。Y は１〜４または６の整数である。）
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水系接着剤組成物の可
使時間を延長するために用いられる可使時間延長剤に関
するものである。
使時間を延長するために用いられる可使時間延長剤に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、接着剤の可使時間を延長する
ための可使時間延長剤としては、各種のものが知られて
いる。例えば、溶剤系接着剤組成物用の可使時間延長剤
としては、特開昭６１−９４７６号公報に示すようなも
のがある。
ための可使時間延長剤としては、各種のものが知られて
いる。例えば、溶剤系接着剤組成物用の可使時間延長剤
としては、特開昭６１−９４７６号公報に示すようなも
のがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主に、木
材、紙、布、繊維などの接着に多く使用される接着剤と
して、水系接着剤組成物が知られている。通常、この水
系接着剤は、工場内で使用されることが多く、接着剤を
基材に塗布後、直ちに貼り合わせることが多いので、十
分な可使時間を確保する必要がなかった。
材、紙、布、繊維などの接着に多く使用される接着剤と
して、水系接着剤組成物が知られている。通常、この水
系接着剤は、工場内で使用されることが多く、接着剤を
基材に塗布後、直ちに貼り合わせることが多いので、十
分な可使時間を確保する必要がなかった。
【０００４】しかし、建築内装用など、現場施工で使用
される場合（例えば、木質フローリングなどの化粧合板
の貼り合わせ）には、十分な可使時間がないと作業条件
が制約されるといった不都合が生じることとなる。
される場合（例えば、木質フローリングなどの化粧合板
の貼り合わせ）には、十分な可使時間がないと作業条件
が制約されるといった不都合が生じることとなる。
【０００５】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、水系接着剤組成物の可使時間を十分に延長すること
のできる可使時間延長剤を提供することを目的としてい
る。
で、水系接着剤組成物の可使時間を十分に延長すること
のできる可使時間延長剤を提供することを目的としてい
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の可使時間延長剤は、水系接着剤組成物用の可
使時間延長剤であって、下記一般化学構造式化２で示さ
れるものである。
の本発明の可使時間延長剤は、水系接着剤組成物用の可
使時間延長剤であって、下記一般化学構造式化２で示さ
れるものである。
【０００７】
【化２】Ｚ−〔Ｏ−（ＡＯ）X −Ｈ〕Y （式中、Ｚは水素、アリール基で置換されていてもよい
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリール
基、または多価アルコール残基である。Ａはアリール基
で置換されていてもよい炭素数２〜４のアルキレン基で
ある。X は０〜３０の整数である。Y は１〜４または６
の整数である。）一般化学構造式化２中Ｚで示される水
素、アリール基で置換されていてもよいアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、アルカリール基としては、メ
チル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉｓｏ−プロピル
基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、ｔ−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、ｎ−オクチル
基、２−エチルヘキシル基、ノニル基、ドデシル基、ラ
ウリル基、オレイル基、オクチルフェニル基、ノニルフ
ェニル基、スチレン化フェニル基、スチレン化クレゾイ
ル基などが挙げられ、多価アルコール残基としては、エ
チレングリコール残基、グリセリン残基、ペンタエリス
リトール残基、ソルビトール残基などが挙げられる。
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリール
基、または多価アルコール残基である。Ａはアリール基
で置換されていてもよい炭素数２〜４のアルキレン基で
ある。X は０〜３０の整数である。Y は１〜４または６
の整数である。）一般化学構造式化２中Ｚで示される水
素、アリール基で置換されていてもよいアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、アルカリール基としては、メ
チル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉｓｏ−プロピル
基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、ｔ−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、ｎ−オクチル
基、２−エチルヘキシル基、ノニル基、ドデシル基、ラ
ウリル基、オレイル基、オクチルフェニル基、ノニルフ
ェニル基、スチレン化フェニル基、スチレン化クレゾイ
ル基などが挙げられ、多価アルコール残基としては、エ
チレングリコール残基、グリセリン残基、ペンタエリス
リトール残基、ソルビトール残基などが挙げられる。
【０００８】一般化学構造式化２中Ａで示されるアリー
ル基で置換されていてもよい炭素数２〜４のアルキレン
基において、アルキレン基としては、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基などが、アリール基置換アルキレ
ン基としては、スチレンからのフェニル置換エチレン基
などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素
数２〜４のアルキレン基であり、特に好ましいものは、
炭素数２のエチレン基または炭素数３のプロピレン基で
ある。
ル基で置換されていてもよい炭素数２〜４のアルキレン
基において、アルキレン基としては、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基などが、アリール基置換アルキレ
ン基としては、スチレンからのフェニル置換エチレン基
などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素
数２〜４のアルキレン基であり、特に好ましいものは、
炭素数２のエチレン基または炭素数３のプロピレン基で
ある。
【０００９】これらのアルキレン基は酸素原子と共にオ
キシアルキレン基ＡＯを形成するが、このようなオキシ
アルキレン基は同種のものでもよくまた異種のものでも
よい。結合形成としては、ブロック、ランダムなどのい
ずれでもよい。オキシアルキレン基のうちで好ましいも
のは、オキシエチレン基またはオキシエチレン基とオキ
シプロピレン基との併用である。
キシアルキレン基ＡＯを形成するが、このようなオキシ
アルキレン基は同種のものでもよくまた異種のものでも
よい。結合形成としては、ブロック、ランダムなどのい
ずれでもよい。オキシアルキレン基のうちで好ましいも
のは、オキシエチレン基またはオキシエチレン基とオキ
シプロピレン基との併用である。
【００１０】これら可使時間延長剤は、通常、接着剤当
たり１〜１０重量％含有される。１重量％未満では十分
な可使時間を付与できず、１０重量％を超えると接着剤
組成物の著しい増粘もしくはゲル化が発生しやすくなる
ので好ましくない。
たり１〜１０重量％含有される。１重量％未満では十分
な可使時間を付与できず、１０重量％を超えると接着剤
組成物の著しい増粘もしくはゲル化が発生しやすくなる
ので好ましくない。
【００１１】本発明の可使時間延長剤が配合される水系
接着剤は、特に限定されるものではなく、天然水系接着
剤（澱粉、天然ゴム系など）、合成水系接着剤（ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ユリア、メラ
ミンなど）、合成樹脂エマルジョン接着剤（酢酸ビニ
ル、酢酸ビニル−アクリル共重合体、アクリル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ウレタンなど）が使用でき
る。
接着剤は、特に限定されるものではなく、天然水系接着
剤（澱粉、天然ゴム系など）、合成水系接着剤（ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ユリア、メラ
ミンなど）、合成樹脂エマルジョン接着剤（酢酸ビニ
ル、酢酸ビニル−アクリル共重合体、アクリル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ウレタンなど）が使用でき
る。
【００１２】上記水系接着剤の他に、充填剤（クレー、
炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、マイカな
ど）、粘着付与剤（テルペン樹脂、ロジン樹脂など）、
増粘剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、劣化防止剤、凍結防
止剤などを含有していてもよい。
炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、マイカな
ど）、粘着付与剤（テルペン樹脂、ロジン樹脂など）、
増粘剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、劣化防止剤、凍結防
止剤などを含有していてもよい。
【００１３】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【００１４】
【実施例１〜８、比較例１〜４】下記Ａ〜Ｄの水系接着
剤、ａ〜ｈの可使時間延長剤、およびその他顔料などを
配合し、表１に示すように、実施例１〜８および比較例
１〜４の水系接着剤組成物を作製した。また、これらの
可使時間の評価結果も表１に併せて示す。 ・水系接着剤 Ａ：ポリ酢酸ビニルエマルジョン Ｂ：アクリルエマルジョン（組成：スチレン／２−エチ
ルヘキシルアクリレート／アクリル酸＝４５／５０／５
重量部） Ｃ：ＥＶＡエマルジョン（住友化学工業株式会社製：ス
ミカフレックス４４０） Ｄ：ウレタンエマルジョン（大日本インキ化学工業株式
会社製：ハイドランＡＰ−７０） ・可使時間延長剤
剤、ａ〜ｈの可使時間延長剤、およびその他顔料などを
配合し、表１に示すように、実施例１〜８および比較例
１〜４の水系接着剤組成物を作製した。また、これらの
可使時間の評価結果も表１に併せて示す。 ・水系接着剤 Ａ：ポリ酢酸ビニルエマルジョン Ｂ：アクリルエマルジョン（組成：スチレン／２−エチ
ルヘキシルアクリレート／アクリル酸＝４５／５０／５
重量部） Ｃ：ＥＶＡエマルジョン（住友化学工業株式会社製：ス
ミカフレックス４４０） Ｄ：ウレタンエマルジョン（大日本インキ化学工業株式
会社製：ハイドランＡＰ−７０） ・可使時間延長剤
【００１５】
【化３】
【００１６】
【表１】
【００１７】ただし、表１において、水系接着剤の使用
量は、蒸発残分を示している。また、水の使用量には、
水系接着剤中の水を含んでいる。
量は、蒸発残分を示している。また、水の使用量には、
水系接着剤中の水を含んでいる。
【００１８】可使時間：ベニヤ合板（１００×２５ｍ
ｍ）上に、接着剤をアプリケーターで約３００ｇ／ｍ2
塗布し、一定時間後に別のベニヤ合板を接着面が２５×
２５ｍｍとなるように貼り合わせ、クリップで圧締し、
２０℃×６５％ＲＨの条件下に２４時間放置後、インス
トロン引張り試験機にて、せん断引張り強度（引張り速
度：５０ｍｍ／分）を測定し、接着強度が１５Kg／cm2
以上または材破となる可使時間を判定。
ｍ）上に、接着剤をアプリケーターで約３００ｇ／ｍ2
塗布し、一定時間後に別のベニヤ合板を接着面が２５×
２５ｍｍとなるように貼り合わせ、クリップで圧締し、
２０℃×６５％ＲＨの条件下に２４時間放置後、インス
トロン引張り試験機にて、せん断引張り強度（引張り速
度：５０ｍｍ／分）を測定し、接着強度が１５Kg／cm2
以上または材破となる可使時間を判定。
【００１９】○：可使時間４０分以上 △：可使時間２０〜４０分未満 ×：可使時間２０分未満
【００２０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の可使時間延
長剤によると、水系接着剤組成物に配合することで十分
な可使時間を付与することができるので、該接着剤を使
用する時には、塗布直後に貼り合わせなくても、一定時
間内に貼り合わせれば十分な接着強度が得られる。従っ
て、作業条件が制約されることもない。
長剤によると、水系接着剤組成物に配合することで十分
な可使時間を付与することができるので、該接着剤を使
用する時には、塗布直後に貼り合わせなくても、一定時
間内に貼り合わせれば十分な接着強度が得られる。従っ
て、作業条件が制約されることもない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 水系接着剤組成物用の可使時間延長剤で
あって、下記一般化学構造式化１で示されることを特徴
とする可使時間延長剤。 【化１】Ｚ−〔Ｏ−（ＡＯ）X −Ｈ〕Y （式中、Ｚは水素、アリール基で置換されていてもよい
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリール
基、または多価アルコール残基である。Ａはアリール基
で置換されていてもよい炭素数２〜４のアルキレン基で
ある。X は０〜３０の整数である。Y は１〜４または６
の整数である。）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3158422A JPH059447A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 可使時間延長剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3158422A JPH059447A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 可使時間延長剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059447A true JPH059447A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15671415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3158422A Pending JPH059447A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 可使時間延長剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH059447A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000073037A (ja) * | 1998-06-17 | 2000-03-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 反応性ホットメルト接着剤組成物及び接着方法 |
| JP2002302545A (ja) * | 2001-04-06 | 2002-10-18 | Takashi Sawaguchi | スチレンオリゴマー−ポリエチレンオキシド共重合体及びその製造方法 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5069153A (ja) * | 1973-10-08 | 1975-06-09 | ||
| JPS5069140A (ja) * | 1973-10-08 | 1975-06-09 | ||
| JPS5069136A (ja) * | 1973-10-08 | 1975-06-09 | ||
| JPS5069154A (ja) * | 1973-10-08 | 1975-06-09 | ||
| JPS5367739A (en) * | 1976-11-29 | 1978-06-16 | Sekisui Chem Co Ltd | Adhesive compositions having prolonged pot life |
| JPS5525429A (en) * | 1978-08-10 | 1980-02-23 | Daicel Chem Ind Ltd | Adhesive |
| JPS5959765A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 可使時間が延長された接着剤組成物 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3158422A patent/JPH059447A/ja active Pending
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5069153A (ja) * | 1973-10-08 | 1975-06-09 | ||
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| JPS5525429A (en) * | 1978-08-10 | 1980-02-23 | Daicel Chem Ind Ltd | Adhesive |
| JPS5959765A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 可使時間が延長された接着剤組成物 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2000073037A (ja) * | 1998-06-17 | 2000-03-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 反応性ホットメルト接着剤組成物及び接着方法 |
| JP2002302545A (ja) * | 2001-04-06 | 2002-10-18 | Takashi Sawaguchi | スチレンオリゴマー−ポリエチレンオキシド共重合体及びその製造方法 |
| JP4756671B2 (ja) * | 2001-04-06 | 2011-08-24 | 孝志 澤口 | スチレンオリゴマー−ポリエチレンオキシド共重合体及びその製造方法 |
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