JPH0594384U - 溝 蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 排水性能は損なわず、且つ、人の通行上安全
な溝蓋を提供する。 【構成】 排水穴を有する天板１と底板２及び天板と底
板との開の空洞部５で溝蓋を形成し、天板の排水穴３の
直下に底板の排水穴４を無くする

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、側溝、排水溝、ため桝等の覆いとして用いられる溝蓋に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の溝蓋は排水穴の形状は種々あるが、いずれも、排水穴は貫通し ているのみであり、その一例を図８に示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術による溝蓋は、排水穴の寸法が大きい場合には排水性能は優れてい るが、ハイヒールのヒール部や傘、杖等の先端が排水穴に落込みへの通行に際し て危険な状態となる。逆に、排水穴を小さくすると必然的にゴミ、砂利等で目づ まりを起こし排水性能は低下し、且つ、製造コストが高くなる欠点があった。 この考案は、上記従来の技術の持つ課題を解決するためになされたもので、そ の目的は排水性能は損なわず、且つ、人の通行上安全な溝蓋を提供することにあ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための手段として、排水穴を有する天板と底板及び天板と 底板との間の空洞部で溝蓋を形成し、天板の排水穴の直下に底板の排水穴を無く した構造とするものである。

【０００５】

【作用】

以上のような構造としたため、排水経路は図２に示すように天板１の排水穴３ から空洞部５を経由し底板２の排水穴４に至り下部側溝等へ排出される。また、 天板１の排水穴３へハイヒールのヒール、傘、杖等が落ちかかっても、排水穴３ の直下には底板２があり、これより下へ落ち込むことはない。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施例について、図面を参照して説明する。 図１はこの考案の第１実施例を示す部分断面斜視図であり、図２は第１図のＡ −Ａ断面図である。 排水穴３を有する天板１と排水穴４を有する底板２と、前記天板１及び底板２ との間の空洞部５で形成し、天板１の排水穴３の直下には底板２の排水穴４がな い構造とする。図２において、排水穴３と排水穴４との位置関係は、ハイヒール のヒール部や傘、杖等の先端が落ち込まない程度のずれまでは容認できる。

【０００７】 図３はこの考案の第２実施例を示すもので、空洞部５に天板１と底板２を連結 する支柱６を設けたものである。支柱６を設けることにより溝蓋の強度が増加す る。

【０００８】 図４は天板１と底板２とを着脱可能に分割した第３実施例を、図５は天板１に すべり止め凹凸７を設けた第４実施例を示すものである。 分割方法としては段付き、勾配受け、インロー方式等種々考えられ図４に示す 平受けとして分割した例に限定されるものではない。また、すべり止め凹凸の形 状についても図５の例に限定されるものではない。

【０００９】 図６はこの考案の第５実施例を示すもので、天板１の排水穴３に透水性舗装材 ８を充填するもので、外見は１枚の板状であるが排水機能を有しているものであ る。従って、前記実施例に比べ更に安全性が増大するものである。

【００１０】 図７はこの考案の第６実施例を示すもので、底板２から天板１の排水穴３に向 けて天板１の排水穴３より小径で適宜空隙を有するように突起９を設けたもので 第５実施例と同様に排水機能は損なわず安全性を増大するものである。

【００１１】

【考案の効果】 以上説明したようにこの考案の溝蓋は、排水性能を損なわないで、しかも人が 通行する際にハイヒールのヒール、傘、杖等の先端が落ち込むことがなく、排水 穴の大きさにとらわれずに製作可能となりコストが低下する。また、天板と底板 とを着脱可能に分割することにより、排水穴や空洞部のゴミ、小石等の除去が容 易になり、天板に設けたすべり止め凹凸や天板の排水穴を透水性舗装材で充填す ること、更に、天板の排水穴より小径で適宜空隙を有するように突起を設けるこ とにより安全性が大きく増大する等多大な効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による第１実施例の溝蓋の部分断面斜
視図である。

【図２】第１図のＡ−Ａ断面図である。

【図３】この考案による第２実施例の溝蓋の部分断面斜
視図である。

【図４】この考案による第３実施例の溝蓋の部分断面斜
視図である。

【図５】この考案による第４実施例の溝蓋の部分断面斜
視図である。

【図６】この考案による第５実施例の溝蓋の部分断面図
である。

【図７】この考案による第６実施例の溝蓋の部分断面図
である。

【図８】従来の溝蓋の部分断面斜視図である。

【符号の説明】

１ 天板 ２ 底板 ３ 天板の排水穴 ４ 底板の排水穴 ５ 空洞部 ６ 支柱 ７ すべり止め凹凸 ８ 透水性舗装材 ９ 突起

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 排水穴を有する天板と底板及び天板と底
   板との間の空洞部からなり、天板の排水穴の直下に底板
   の排水穴が無いことを特徴とする溝蓋。
2. 【請求項２】 天板と底板を空洞部内で適宜箇所連結し
   た請求項１記載の溝蓋。
3. 【請求項３】 天板と底板とを着脱可能に分割した請求
   項１及び請求項２記載の溝蓋。
4. 【請求項４】 天板表面にすベり止め凹凸を設けた請求
   項１及び請求項２記載の溝蓋。
5. 【請求項５】 天板の排水穴に透水性舗装材を充填した
   請求項１及び請求項２記載の溝蓋。
6. 【請求項６】 底板から天板の排水穴に向けて、天板の
   排水穴より小径で適宜空隙を有するように突起を設けた
   請求項１及び請求項２記載の溝蓋。