JPH0594108A - 定着ローラー - Google Patents

定着ローラー

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JPH0594108A
JPH0594108A JP28220091A JP28220091A JPH0594108A JP H0594108 A JPH0594108 A JP H0594108A JP 28220091 A JP28220091 A JP 28220091A JP 28220091 A JP28220091 A JP 28220091A JP H0594108 A JPH0594108 A JP H0594108A
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JP
Japan
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rubber layer
rubber
sleeve
fixing roller
roller
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JP28220091A
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English (en)
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JPH087512B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kawasaki
弘志 川崎
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Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ふっ素樹脂スリーブの接着耐久性に優れ、ミ
ラー汚れも少ない定着ローラーを得る。 【構成】 金属芯金2の外周に被覆するゴム層3とし
て、 4〜20量体(シリコーンの珪素分子数)の低分子シ
ロキサンオリゴマーの含有量が 0.8重量%以下(8000pp
m 以下)である熱加硫型シリコーンゴムを使用したこと
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子複写機などに使
用するために外周にふっ素樹脂スリーブを被覆した定着
ローラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子複写機等の定着ローラーとし
てトナーの離型性を良くするために、芯金入りゴムロー
ラーの外周にふっ素樹脂スリーブを被覆したローラーが
知られている。
【0003】そして、従来のこの種のローラーは、円筒
金型の内周面の内側に装填した円筒金型内径より外径の
小さいふっ素樹脂スリーブの両端を、芯金を保持する側
型に固定し、この状態で芯金とスリーブ間の環状空間内
にゴム材料を高圧で注入充填し、その充填圧力でスリー
ブを拡張させながら円筒金型の内周面に密着させると共
に、ゴム材料にスリーブを一体化させることにより成型
されている(特公昭50−7097号公報、特公昭51
−27276号公報)。
【0004】しかしながら、このような方法で製造され
る従来の定着ローラーにおいては、特に肉厚が 0.1mm以
下の薄肉のふっ素樹脂スリーブを用いる場合、スリーブ
の引張応力が低いためにスリーブとゴム材料との密着性
が充分ではなく、スリーブとゴム層との間でしばしば剥
離を生じ、定着ローラーとしての寿命が短いという欠点
があった。
【0005】また、このような定着ローラーを用いた場
合、3万枚程度のコピー枚数にて、ミラーの汚れ及びこ
れに基づくコピー濃度ムラが発生するという二次的な不
具合を生じる場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の定
着ローラーにおいてふっ素樹脂スリーブの接着耐久寿命
が短く、比較的少ないコピー枚数にてミラーの汚れ及び
コピー濃度ムラが発生するという課題を解決することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属芯金2
の外周に被覆するゴム層3として、 4〜20量体(シリコ
ーンの珪素分子数)の低分子シロキサンオリゴマーの含
有量が 0.8重量%以下(8000ppm )以下である熱加硫型
シリコーンゴムを使用してなる定着ローラー1を提案す
るものである。
【0008】
【作用】金属芯金2の外周に被覆するゴム層3として、
4〜20量体の低分子シロキサンオリゴマーの含有量が80
00ppm 以下である熱加硫型シリコーンゴムを使用するこ
とにより、ふっ素樹脂スリーブ4とゴム層3のゴム材料
との密着性が著しく向上し、ミラーの汚れ及びコピー濃
度ムラも少なくなる。
【0009】
【実施例】定着ローラー1はその金属芯金2の外周にゴ
ム層3が被覆され、さらにこのゴム層3の外周に厚さ0.
1mm 以下のふっ素樹脂スリーブ4が被覆されている。
【0010】ゴム層3には、 4〜20量体(シリコーンの
珪素分子数)の低分子シロキサンオリゴマーの含有量が
0.8重量%以下(8000ppm 以下)である熱加硫型シリコ
ーンゴムが使用されている。
【0011】このようなゴム層3を用いたローラー(実
施例)と、 4〜20量体の低分子シロキサンオリゴマーの
含有量が 0.8重量%以上である熱加硫型シリコーンゴム
のゴム層3を用いたローラー(比較例1,2)とについ
て、スリーブ4とゴム層3の接着剥離テストを行った。
【0012】スリーブ4とゴム層3の接着剥離テストと
しては、試料の軸方向に10mm間隔で2本のスリットを入
れ、表層のスリーブ4の一部を引張って剥離し、この部
分を引張試験機にクランプして90度剥離テストを行い、
製造初期状態(イニシャル)の各試料のローラーと、 2
30℃で70時間加熱後の各試料のローラーについて剥離面
のゴム残率と接着強度を調べた。
【0013】実験に用いたゴム層3のゴム材料として、
実施例では東レ・ダウコーニングシリコーン(株)の商
品名であるトーレAS−20、比較例1では同トーレA
S−2、比較例2では同トーレAS−21を用い、それ
ぞれその物性を表1に、またオリゴマー量を表2に示
し、接着剥離テストの結果を表3に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】表3の結果から、イニシャルでは実施例並
びに比較例1,2共に接着力に差がないことが分かっ
た。
【0018】しかしながら、 230℃で70時間加熱後(表
3では単に加熱後と表示した)の接着テストでは、 4〜
20量体の低分子シロキサンオリゴマーの含有量が 8000p
pm以下である実施例の材質のみが接着強度を保持し、比
較例1,2ではいずれも接着強度を完全に失うことが分
かった。
【0019】次に、上記各試料の耐久性を評価するため
に複写機による通紙テストを行い、表4の結果を得た。
【0020】この通紙テストにおける耐久性の評価方法
としては、ヒートローラーの直径50mm、その表面温度20
0℃、ニップ荷重60kgf/total、周速250mm/sec の仕様
で、白紙を50枚/1分の速度で定着ローラー間を通過さ
せ、スリーブ4とゴム層3間の剥離の発生を寿命として
評価した。
【0021】なお、評価方法の定着ローラーにおける加
圧ローラーには、外径50mm、ゴム層の肉厚 6mm、ゴム層
の長さ 340mmのローラーを用いた。
【0022】
【表4】
【0023】表4の結果から分かるように、この発明の
ローラーはふっ素樹脂スリーブとゴム層の密着性が極め
て良好で長期にわたる耐久性を有しており、しかも、耐
久終了後も画像形成上不具合となるような定着ムラ、紙
シワ、カール等は発生せず、ミラーの汚れもほとんどな
かった。
【0024】この発明において、ゴム層3のゴム硬度
は、特に制限されるものではなく、15〜60度範囲で任意
に選定できる。
【0025】充てん剤等の配合処方は、特に制限される
ものではなく、硬化したゴム層3の機械的特性、すなわ
ち物理強度、ゴム強度、圧縮永久歪み、熱伝導性などを
考慮して決定されるものであり、これには、アエロジル
や Cab-O-Silで代表されるヒュームドシリカ、Hi-Silや
ニップシルの如き湿式シリカ、セライトやラジオライト
の如き珪藻土、ミヌシルの如き石英粉が例示され、これ
らの充てん剤を通常は数種類組み合わせて使用する。
【0026】また、熱伝導性や導電性などの特性を付与
するために、これらの充てん剤に加え、酸化アルミニウ
ム(アルミナ)、酸化チタン酸化マグネシウム、けい酸
アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸カルシウム、カ
ーボンブラックなどを併用してもよい。
【0027】この発明に使用する架橋剤としては、熱加
硫型シリコーンゴムに使用される有機過酸化物を使用で
き、その材料として特に制限されるものではないが、ベ
ンゾイルパーオキサイド、ビス・2.4 ジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ・ター
シャリーブチルパーオキサイド、ターシャリーブチルパ
ーベンゾエート、パラモノクロルベンゾイルパーオキサ
イド、 2.5 −ジメチル−2.5 −ジ−(ターシャリーブ
チルパーオキシ)−ヘキサン、ターシャリーブチルクミ
ルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート、1.3 −ビス(ターシャリーブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1.1 −ビス(タ
ーシャリーブチルパーオキシ)−3.3.5 −トリメチルシ
クロヘキサンなどが使用される。
【0028】しかしながら2.4 −ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイドの如き架橋剤を使用すると圧縮永久歪みの
低下を誘発する場合が多いため、ジクミルパーオキサイ
ドもしくは2.5 −ジメチル−2.5 −ジ−(ターシャリブ
チルパーオキシ)−ヘキサンの使用が望ましい。
【0029】また、密封老化性を考慮して酸化セリウム
の如き耐熱剤を加えてもよい。
【0030】ふっ素樹脂スリーブ4とシリコーンゴム層
3の接着は、例えば、ケムロック607の如きシリコーン
系プライマーを使用することにより対応することがで
き、この場合予めふっ素樹脂スリーブの内面をケミカル
エッチングして接着剤受容性にしておく必要がある。
【0031】その内面処理法としては、金属ナトリウム
の液体アンモニア溶液または金属ナトリウム−ナフタレ
ンの芳香族炭化水素溶液を使用する腐蝕法が一般的であ
る。内面腐処理を施したふっ素樹脂スリーブの内面にシ
リコーン系プライマーを塗布することにより使用に供す
ることができる。
【0032】また、金属芯金2とゴム層3の接着は、例
えばプライマーNo16(信越化学製)の如きシリコーン系
プライマーを使用することにより対応することができ、
このとき金属芯金2は、予めサンドブラスト等で表面を
活性化したのち、プライマーが塗布される。
【0033】なお、この発明の定着ローラーは、主とし
て加圧ローラーについて述べたが、定着ローラーの加熱
ローラー(ヒートローラー)についても同様に適用でき
ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、ふっ素樹
脂スリーブの接着耐久性に優れ、ミラー汚れも少ない定
着ローラーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 定着ローラー 2 金属芯金 3 ゴム層 4 ふっ素樹脂スリーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属芯金の外周に被覆したゴム層の外周
    に、厚さ 0.1mm以下のふっ素樹脂スリーブを被覆した定
    着ローラーにおいて、前記ゴム層に低分子シロキサンオ
    リゴマー(4〜20量体)の含有量を0.8重量%以下とした
    熱加硫型シリコーンゴムを使用したことを特徴とする定
    着ローラー。
JP28220091A 1991-10-02 1991-10-02 定着ローラー Expired - Lifetime JPH087512B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074913A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Shin Etsu Chem Co Ltd 現像ローラ用付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物及び現像ローラ
CN107561895A (zh) * 2016-06-30 2018-01-09 富士施乐株式会社 环形带、定影装置以及图像形成装置

Cited By (3)

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JP2008074913A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Shin Etsu Chem Co Ltd 現像ローラ用付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物及び現像ローラ
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CN107561895B (zh) * 2016-06-30 2021-07-02 富士胶片商业创新有限公司 环形带、定影装置以及图像形成装置

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JPH087512B2 (ja) 1996-01-29

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