JP3145051B2 - 定着ローラ - Google Patents
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Description
ザービームプリンタ(以下、LBPという)の定着部に
おける加圧ローラあるいは加熱ローラ等の定着ローラに
関する。
ける加圧ローラあるいは加熱ローラとしてトナーの離型
性を良くするために、芯金入りゴムローラの外周にフッ
素樹脂スリーブを被覆した定着ローラが知られている。
えば、特公昭50−7097号公報あるいは特公昭51
−27276号公報に示されているように、円筒金型の
内周面の内側に装填した円筒金型内径より外径の小さい
フッ素樹脂スリーブの両端を、芯金を保持する側型に固
定し、この状態で芯金とフッ素樹脂スリーブ間の環状空
間内にゴム材料を高圧で注入充填し、その充填圧力でフ
ッ素樹脂スリーブを拡張させながら円筒金型の内周面に
密着させるとともに、ゴム材料にフッ素樹脂スリーブを
一体化させるという方法で製造されている。
ンジを利用した加圧ローラ等の定着ローラは、特開平6
−266257号公報に示されているように、シリコー
ンゴムスポンジからなるスポンジ層を被覆した芯金を付
加型シリコーンゴム等の接着剤で被覆し、当該接着剤が
被覆された芯金をフッ素樹脂スリーブ中に挿入し、加熱
することによって、フッ素樹脂スリーブをスポンジ層か
らなる弾性体層が被覆された芯金に固定するという方法
により製造されている。
方法で製造された従来の定着ローラにおいては、特に、
サーフ定着やオンデマンド定着等のフィルム定着方式に
利用された場合、定着用フィルムと定着ローラとの間に
スリップが発生するために、画像不良が発生することが
ある。特に、この不具合は、定着ローラを駆動させて定
着用フィルムとの間で定着させる機構になっているオン
デマンド定着方式で著しいものであった。そのためオン
デマンド定着方式においては、定着ローラとして高い動
摩擦係数を有するシリコーンゴムを表層材として使用し
た定着ローラや、シリコーンゴム層の表面にダイエルラ
テックスGLS−213(ダイキン工業株式会社製商品
名)のようなフッ素ゴムとフッ素樹脂の混合物等をコー
ティングした定着ローラなどが採用されているが、これ
らの定着ローラはトナーとの離型性が悪いために定着ロ
ーラとしての寿命が短いという欠点を有していた。
形成されているローラ定着方式においても、近年は、加
圧ローラの弾性体層のゴム硬度が非常に低い設計のもの
が多く、加圧ローラの表層に使用されているフッ素樹脂
層と弾性体層の剛性差が大きいために、ローラ定着方式
でもフィルム定着方式と同様の画像不良を引き起こすこ
とがあった。
方式における画像不良を解決するために特開平9−11
362号公報にて開示した如き、表層のフッ素樹脂層が
テトラフルオロエチレンーメチルビニルエーテル(以
下、MFAと略す)からなる加圧ローラを考案した。こ
の加圧ローラではフィルム定着方式にて、画像不良がな
くなり、かつ通常のA4サイズの通紙では20万枚以上
の良好な耐久性を有しているものの、葉書や封筒のよう
な幅の狭い小サイズ紙を連続して通すと非通紙部にクラ
ックが発生するという不具合があった。これは特開平8
−220926号公報にて開示されているように、幅の
狭い小サイズの紙を連続通紙した際、非通紙部が過昇温
しその領域のMFAがストレスクラックを発生するため
であると考えられる。
であり、画像不良のない高品位の画像を形成させること
ができ、耐久性も極めて優れた定着ローラを提供するこ
とを目的とする。
に、本発明においては、芯金の外周に被覆した弾性体層
の外周に、厚さ0.1mm以下のフッ素樹脂スリーブを
被覆した定着ローラにおいて、前記フッ素樹脂は、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテ
ル共重合体(MFA)と、アルキル基がイソプロピル基
であるテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)との混合物であるこ
とを特徴とする。
オロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重
合体(MFA)と、アルキル基がイソプロピル基である
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)との混合比が重量比で7
5:25〜25:75の範囲とするとよく、また、前記
弾性体層としては、シリコーンゴムまたはシリコーンス
ポンジゴムを用いるとよい。
に被覆するフッ素樹脂層として、MFAと、アルキル基
がイソプロピル基であるPFAが混合されているフッ素
樹脂からなるフッ素樹脂スリーブを使用することによ
り、フィルム定着時の画像不良がなく、かつ葉書や封書
のような幅の狭い紙を通紙してもフッ素樹脂層にクラッ
クを発生しない定着ローラを提供することができる。
重量比でMFA:PFA=25:75〜75:25、好
ましくは30:70〜70:30としたり、前記弾性体
層をシリコーンゴムまたはシリコーンスポンジゴムとし
たりすることにより、前述したフィルム定着時の画像不
良がなく、かつ、長期にわたる定着ローラとしての耐久
性を有するようにするという作用効果をより一層向上さ
せることができる。
について説明する。
し、複写機の定着部等において用いられる加圧ローラに
適用されたものである。
ーラ1はその芯金たる金属芯金2の外周にシリコーンゴ
ムからなる弾性体層3が被覆され、さらにこの弾性体層
3の外周にMFAと、アルキル基がイソプロピル基であ
るPFA(以下、単にPFAと略す)とを混合したフッ
素樹脂からなるフッ素樹脂スリーブ4が被覆されてい
る。
てXE20−B0068(東芝シリコーン株式会社製商
品名)を100重量部、加硫剤としてTC−8(東芝シ
リコーン株式会社製商品名)を0.5重量部および顔料
(弁柄色シリコーンペーストME41−F:東芝シリコ
ーン株式会社製商品名)を1重量部からなるシリコーン
ゴム組成物が使用されている。
ーンゴムのJIS K6301による物性を表1に、フ
ッ素樹脂スリーブ4のDSC(示差走査熱量)分析結果
を表2に示す。
析は島津製作所製示差走査熱量計にて測定した。すなわ
ち、後述する混合比により作成した各フッ素樹脂スリー
ブ4を示差走査熱量計にてDSC曲線を測定し、次に曲
線上から融解開始温度と融解ピーク温度を求めた。
樹脂からなるフッ素樹脂スリーブ4を被覆した加圧ロー
ラ1(実施例1〜7)と、比較例1〜4の組成からなる
フッ素樹脂スリーブ4を被覆した加圧ローラ1について
通紙テストと画像テストを行った。
コンピュータジャパン株式会社製のLazer Writer 300を
用い、OHP用紙を連続して30枚プリントし、印刷さ
れた画像を積み重ね、画像ズレが何枚発生するかで評価
した。
に、LBPとしてアップルコンピュータジャパン株式会
社製のLazer Writer 300を用い、葉書用紙を連続して7
50枚白紙で通紙し、加圧1ローラの非通紙領域でクラ
ックが発生するかどうか確認した。
以下の表3に示す。
重量比で25以上のフッ素樹脂からなるフッ素樹脂スリ
ーブ4を使用した加圧ローラ1(実施例1〜7、比較例
3,4)においてはクラックの発生がほとんどなくな
り、PFAの混合比が30以上のフッ素樹脂からなるフ
ッ素樹脂スリーブ4を使用した加圧ローラ1(実施例2
〜6、比較例3,4)においてはクラックの発生がまっ
たく見られなくなることがわかった。
フッ素樹脂からなるフッ素樹脂スリーブ4を使用した加
圧ローラ1(比較例1,2)においてはクラックが確実
に発生することがわかった。
量比で75以下のフッ素樹脂からなるフッ素樹脂スリー
ブ4を使用した加圧ローラ1(比較例1,2、実施例1
〜7)においては画像不良の発生がほとんどなくなり、
PFAの混合比が70以下のフッ素樹脂からなるフッ素
樹脂スリーブ4を使用した加圧ローラ1(比較例1,
2、実施例1〜6)においては画像不良の発生がまった
く見られなくなることがわかった。
るフッ素樹脂からなるフッ素樹脂スリーブ4を使用した
加圧ローラ1(比較例3,4)においてはかなりの確率
で画像不良が発生することがわかった。
ーブ4を被覆した加圧ローラ1についての耐久性を評価
するために、実施例1〜7のフッ素樹脂スリーブ4を被
覆した加圧ローラ1について連続して7万枚の通紙テス
トを行ったが、各試料とも7万枚の通紙テスト終了後も
画像不良の程度は変わらず、また画像形成上問題となる
紙シワやカールなどは発生せず、必要かつ十分な耐久性
を有していることがわかった。
しては、外径15.8mm、シリコーンゴムからなる弾
性体層3の肉厚3mm、フッ素樹脂スリーブ4の肉厚5
0μm、弾性体層3の長さ220mmとしたものを用い
た。
いるフッ素樹脂は、従来公知のMFAからなるフッ素樹
脂に、PFAからなるフッ素樹脂を混合して得られる。
A620、MFA640(アウジモント社(イタリア)
製商品名)を例示することができる。
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
におけるアルキル基がイソプロピル基であるもの(テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロイソプロピルビニル
エーテル共重合体)が通常であり、これにはテフロン34
0-J, 345-J, 350-J, 440HP-J, 450HP-J, 451HP-J(以
上、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製商品名)
ネオフロンPFA AP-210, AP-230, AP-211SH, AP-231S
H(以上、ダイキン工業株式会社製商品名等が例示さ
れ、フレックスライフとの関係で、テフロン350-Jやテ
フロン450HP-JやネオフロンPFA AP230などの高溶融
粘度タイプの使用が望ましい。
は特に制限されるものではないが、加圧ローラ1として
用いる場合には、ビニル基を含有したポリオルガノシロ
キサン組成物、すなわちシリコーンゴムが一般的であ
り、シリコーンスポンジゴムも必要に応じて使用され
る。このシリコーンゴムとしては、例えば2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの
如き、従来の過酸化物により加硫可能なものが用いら
れ、SH52U、SH831U、SH841U、SH8
51U、SH861U、SH871U、DY32−15
2U、DY32−305U、DY32−310U、DY
32−315U、DY32−337U、DY32−33
8U、DY32−339U、DY32−420U、DY
32−421U、DY32−422U、DY32−43
3U、DY32−474U、DY32−475U、DY
32−476U、DY32−522U、DY32−53
4U、DY32−540U、DY32−541U、DY
32−542U、DY32−576U、DY32−58
0U、DY32−623U、DY32−638U、DY
32−643U、DY32−645U、DY32−66
3U、DY32−800U、DY32−802U、DY
32−803U、DY32−839U、DY32−84
3U、DY32−903U、DY32−904U、DY
32−910U、DY32−911U、DY32−91
2U、DY32−913U、DY32−914U、DY
32−915U、DY32−916U、DY32−92
2U、DY32−923U、DY32−924U、DY
32−925U、DY32−926U、DY32−92
7U、DY32−931U、DY32−932U、DY
32−933U、DY32−934U、DY32−93
5U、DY32−936U、DY32−946U、DY
32−2007U(以上、東レ・ダウコーニング・シリ
コーン株式会社製商品名)、KE152U、KE153
U、KE167U、KE172U、KE174U、KE
520U、KE530U、KE540U、KE550
U、KE552U、KE552BU、KE765U、K
E785U、KE850U、KE870U、KE880
U、KE931U、KE941U、KE951U、KE
953U、KE954U、KE961U、KE966T
U、KE971U、KE7001U、7002U、KE
7003U、KE7004U、KE7005U、KE7
006KEU、KE7007U、KE7008U、KE
7009U、KE7010U、KE7011U、KE7
012U、KE7013U、KE7014U、KE70
15U、KE7016U、KE7017U、KE701
8U、KE7019U、KE7020U(以上、信越化
学工業株式会社製商品名)、TSE221−3U、TS
E221−4U、TSE221−5U、TSE221−
6U、TSE221−7U、TSE221−8U、TS
E270−4U、TSE270−5U、TSE270−
6U、TSE270−8U、TSE2323−5U、T
SE2323−6U、TSE2323−7U(以上、東
芝シリコーン株式会社製商品名)、EL1300、EL
1301、EL1351、EL1400、EL140
1、EL1414、EL1416、EL1500、EL
1501、EL1502、EL1510、EL152
7、EL1535、EL1600、EL1601、EL
1602、EL1609、EL1623、EL162
6、EL1700、EL1701、EL1711、EL
1718、EL1726、EL1729、EL180
0、EL1801、EL1813、EL5203、EL
5251、EL5300、EL5305、EL530
7、EL5308、EL5351、EL5355、EL
5400、EL5409、EL5412、EL541
4、EL5416S、EL5424、EL5454、E
L5500、EL5502、EL5503、EL550
4、EL5508、EL5600、EL5606N、E
L5700、EL5701、EL5703、EL580
0、EL6400、EL6500、EL6501、EL
6600、EL6700、EL6701、EL7553
(以上、ワッカーケミカルズイーストアジア株式会社製
商品名)等を例示することができる。また、シリコーン
スポンジゴムとしてはKE901U、KE903U、K
E904FU(以上、信越化学工業株式会社製商品
名)、XE21−A9915(東芝シリコーン株式会社
製商品名)等がアゾビスイソブチロニトリルや1,1’
−アゾ−ビス(1−アセトキシ−1−フェニル−エタ
ン)等の発泡剤と加硫剤とともに適時使用される。
目的、設計目的等に応じて、充填剤、増量充填剤、加硫
剤、着色剤、導電性物質、耐熱剤、顔料等の種々の添加
剤を添加することができる。
処方は特に制限されるものではないが、通常はベースの
ガム100重量部に対して補強性充填材および増量充填
剤が10〜300重量部程度添加される。補強性充填材
としてはカーボンブラックおよび湿式シリカや乾式シリ
カ(煙霧状シリカ)が一般的である。ここでいう湿式シ
リカとは、二酸化けい素(SiO2 )からなる補強性シ
リカのことで、製造方法としては、けい酸ナトリウムを
直接硫酸で分解する直接法や、けい酸ナトリウムを塩類
と反応させてけい酸塩を生成させ、次に硫酸または炭酸
ガスで分解する間接法など種々の方法がある。代表的な
湿式シリカとしては、Nipsil VN3 (日本シリカ工業
株式会社製商品名)、カープレックスCS−5(シオノ
ギ製薬株式会社製商品名)、スターシルS(神島化学工
業株式会社製商品名)、トクシールUS(株式会社トク
ヤマ製商品名)、シルトンR−2(水沢化学工業株式会
社製商品名)、Hisil223 (PPG社(米国)製商品
名)、Ultrasil VN3 (デグッザ社(ドイツ)製商品
名)、Vulkasil S(バイエル社(ドイツ)製商品名)
などが例示され、平均粒径が30μm以下、好ましくは
5μm以下のグレードが使用される。乾式シリカは、ハ
ロゲン化けい素の熱分解法やけい砂を加熱還元し、気化
したSiOの空気酸化法、有機けい素化合物の熱分解法
等により製造される二酸化けい素からなる補強性シリカ
で、アエロジル200やアエロジルR972(日本アエ
ロジル株式会社製商品名)、Cab−O−Sil MS−5
(キャボット社(米国)製商品名)、レオロシールQS
102(株式会社トクヤマ製商品名)が例示される。本
発明においては必要に応じて湿式シリカと乾式シリカと
を適時併用して使用してもよい。さらにシリカ表面の活
性による二次結合の防止を目的として、潤滑剤(ウエッ
タ)を添加してもよく、潤滑剤としては、シリコーンレ
ジン類、アルコキシシランおよびシロキサン類、ヒドロ
キシシランおよびシロキサン類、シラザン類、有機酸エ
ステル類、多価アルコール類などが例示される。
なわち物理強度、ゴム硬度、圧縮永久歪みなど弾性体層
3として機能上欠くべからざる特性を保持するために必
要な成分であり、炭酸カルシウム、石英粉、けいそう
土、けい酸ジルコニウム、クレー(けい酸アルミニウ
ム)、タルク(含水けい酸マグネシウム)、ウォラスト
ナイト(メタけい酸カルシウム)、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、アルミナ(酸化アルミニウ
ム)、酸化クロム、ベンガラ(酸化鉄)、硫酸アルミニ
ウム、硫酸バリウム、リトポン、二硫化モリブデン、マ
イカ(雲母粉)、グラファイトなどが例示される。
めに、充填剤として各種の導電性付与剤を使用して体積
固有抵抗を1013Ω・cm以下にしてもよく、これら導
電性付与剤としてはアセチレンブラックやケッチェンブ
ラックのごとき導電性カーボンブラック、グラファイ
ト、銀、銅、ニッケルなどの金属粉、導電性亜鉛華、導
電性炭酸カルシウム、カーボン繊維などが例示されるが
カーボンブラックが一般的である。
熱剤を添加してもよいが、本発明におけるローラは、ダ
イエルラテックスGLS−213(ダイキン工業製商品
名)のようなフッ素ゴムとフッ素樹脂の混合物からなる
ラテックスをシリコーンゴムローラの外周にコーティン
グするタイプではないので、300〜320℃程度の温
度で焼成する必要はない。そのため、酸化セリウムのよ
うな耐熱助剤を必ずしも添加する必要がない。
1はベンガラ色に着色して供給されることが多く、この
場合には着色剤としてベンガラを使用するのが一般的で
ある。ベンガラの種類としては、SRIS1108(日
本ゴム協会標準規格)に規定されたゴム用ベンガラが適
用でき、加工時のゴム内における配向性に留意する必要
がある場合には、バイフェロックス130M(バイエル
社(ドイツ)製商品名)のような平均粒径が0.3μm
以下の球状のグレードをシリコーンゴムに対して0.2
〜2重量%程度添加させればよい。最近では分散性や飛
散防止を考慮してCP−21(東レ・ダウコーニング・
シリコーン株式会社製商品名)のような含有量が50%
程度のシリコーンマスターバッチを0.3〜4重量%程
度添加する例が多い。
シリコーンゴムの場合には、通常にシリコーンゴム用の
有機過酸化物が使用でき、ベンゾイルパーオキサイド、
ビス2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、ジ・ターシャリーブチルパーオキ
サイド、ターシャリーブチルパーベンゾエート、パラモ
ノクロルベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ−(ターシャリーブチルパーオキシ)−ヘ
キサン、ターシャリーブチルクミルパーオキサイド、タ
ーシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、ターシャリーブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート、1,1−ビス(ターシャリーブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ターシ
ャリーブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキ
サノエートなどが例示されるが、ジクミルパーオキサイ
ドもしくは2,5−ジメチル2,5−ジ−(ターシャリ
ーブチルパーオキシ)−ヘキサンの使用が一般的であ
る。また、本発明においては、加硫剤としてこのような
有機過酸化物を用いた熱加硫型ではなく、白金触媒の存
在下で、ビニル基含有ポリシロキサンとハイドロジエン
ポリシロキサンとからなる付加型としてもよいのはもち
ろんである。
素材となるフッ素樹脂に必要に応じて導電性カーボンブ
ラックなどの導電性付与剤を添加して、体積固有抵抗が
1013Ω・cm以下の導電性のフッ素樹脂スリーブ4と
して、ローラを形成してもよい。
からなるフッ素樹脂スリーブ4と、シリコーンゴムから
なる弾性体層3との接着は、内面処理を施したフッ素樹
脂スリーブ4の内面にケムロック607(ロード・ファ
ー・イースト・インコーポレイテッド製商品名)のよう
なシリコーン系プライマーを塗布し、シリコーンゴムか
らなる弾性体層3と加硫することにより、弾性体層3と
接着させ使用に供することができる。このときのフッ素
樹脂スリーブ4の内面処理方法としては、テトラH(株
式会社潤工社製商品名)のようなTHF(テトラヒドロ
フラン)もしくはエチレングリコールジメチルエーテル
に金属ナトリウムとナフタリンを溶解させた溶液で化学
処理する方法、液体アンモニアに金属ナトリウムを溶解
させた溶液で化学処理する方法、リチウムのようなアル
カリ金属の水銀アマルガムにより化学処理する方法、電
解還元法、コロナ放電処理法、ヘリウムやアルゴンのよ
うな不活性ガスプラズマで処理する方法、エキシマレー
ザにより処理する方法などが例示される。
ばプライマーNo.16(信越化学工業株式会社製商品
名)のようなシリコーン系のプライマーを使用すること
により対応することができ、このとき芯金2は、予めサ
ンドブラスト等で表面を活性化した後、メチレンクロラ
イド等で脱脂した後、プライマーが塗布され、必要に応
じて130℃で30分程度、焼成して使用される。
るものではなく加熱ローラにも適用することができ、必
要に応じてゴム硬度や弾性体層の肉厚などを変更するこ
とができる。
れ作用するものであるから、MFAと、アルキル基がイ
ソプロピル基であるPFAとの混合物からなるフッ素樹
脂スリーブを被覆した定着ローラを用いることにより、
画像不良のない高品位の画像を形成させることができ、
非通紙部のクラック発生がなく、耐久性も極めて優れた
ものとなる等の効果を奏する。
した実施の形態の一例を示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 芯金の外周に被覆した弾性体層の外周
に、厚さ0.1mm以下のフッ素樹脂スリーブを被覆し
た定着ローラにおいて、 前記フッ素樹脂は、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロメチルビニルエーテル共重合体(MFA)と、アル
キル基がイソプロピル基であるテトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)との混合物であることを特徴とする定着ローラ。 - 【請求項2】 前記フッ素樹脂は、前記テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体
(MFA)と、アルキル基がイソプロピル基であるテト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(PFA)との混合比が重量比で75:2
5〜25:75の範囲であることを特徴とする請求項1
に記載の定着ローラ。 - 【請求項3】 前記弾性体層は、シリコーンゴムまたは
シリコーンスポンジゴムであることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の定着ローラ。
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