JPH0594065A

JPH0594065A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH0594065A
Application number: JP3256286A
Authority: JP
Inventors: Takeyoshi Tsuge; 武義柘植
Original assignee: Tokyo Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1991-10-03
Filing date: 1991-10-03
Publication date: 1993-04-16

Abstract

(57)【要約】【目的】印刷ステーションに対向する位置に無端帯状
の用紙搬送ベルトを転動自在に張架した電子写真方式の
画像形成装置において、印刷品質と部品の耐久性とを共
に向上させる。【構成】用紙搬送ベルト８を清浄化するクリーニング
ブレード３９を可動自在に設け、少なくとも画像転写中
はクリーニングブレード３９を用紙搬送ベルト８に圧接
しないようにして印刷用紙１８の搬送速度を一定に維持
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、用紙搬送ベルトや転写
ベルト等の用紙搬送ベルト上に印刷ステーションの潜像
担持体を配置した電子写真方式の画像形成装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、静電的な画像形成法の一つとして
電子写真法が開発された。これは、帯電した潜像担持体
である感光体に光走査等で静電潜像を形成し、この静電
潜像を帯電したトナーで現像して印刷用紙に転写すると
云うものである。この電子写真法を利用した画像形成装
置は、例えば、感光ベルト等の潜像担持体の周面上に少
なくとも帯電器と露光装置と現像器とを対向配置した印
刷ステーションを設け、無端帯状の用紙搬送ベルトを転
動自在に張架し、この用紙搬送ベルト上に印刷ステーシ
ョンの潜像担持体を対向配置した構造などとなってい
る。

【０００３】そこで、このような画像形成装置の第一の
従来例として本出願人が先に提案したカラープリンタを
図４に基づいて説明する。まず、この画像形成装置であ
るカラープリンタ１では、回転自在な潜像担持体である
感光ドラム２の周面上に、ドラムクリーナ３、ドラム帯
電器４、露光装置であるレーザスキャナ５、イエローと
マゼンタとシアン及びブラックのカラートナー(図示せ
ず)を各々格納した現像器６等を順次対向配置した四つ
の印刷ステーション７₁〜７₄が設けられており、これら
の印刷ステーション７₁〜７₄の感光ドラム２が、転動自
在に張架された無端帯状の用紙搬送ベルト８上に対向配
置されている。

【０００４】ここで、この用紙搬送ベルト８の張架方向
の一端には、給紙ローラ９を介して給紙装置１０が近接
配置されており、この位置の上面にベルト帯電器１１が
対向配置されている。また、前記給紙装置１０等とは逆
側の前記用紙搬送ベルト８の張架方向の一端には、排紙
機構を兼ねた定着器１２が対向配置されており、略水平
に張架された前記用紙搬送ベルト８の下面と対向する位
置には、ベルト除電器１３とベルトクリーナ１４とが対
向配置されている。ここで、このベルトクリーナ１４
は、上部が開口したクリーナ容器１４ａ上にクリーニン
グブレード１４ｂを突設した構造となっており、このク
リーニングブレード１４ｂの先縁部が前記用紙搬送ベル
ト８の表面に圧接されている。

【０００５】なお、この用紙搬送ベルト８は、表面に位
置する絶縁層下に導電層(共に図示せず)を形成した構造
となっており、この導電層と接触する二個のローラ１
５，１６の一方などにアースライン(図示せず)が接続さ
れている。さらに、前記用紙搬送ベルト８を介して前記
印刷ステーション７₁〜７₄の感光ドラム２と対向する位
置には転写ローラ１７が配置されており、また、前記用
紙搬送ベルト８の下方には電源回路(図示せず)などが配
置されている。

【０００６】このような構成において、このカラープリ
ンタ１でカラー画像の印刷を行なう場合、各印刷ステー
ション７₁〜７₄では、ドラムクリーナ３で残留トナー等
が除去されてドラム帯電器４の放電で帯電した感光ドラ
ム２の周面にレーザスキャナ５の光走査で形成される静
電潜像が現像器６から供給されるカラートナーで単色画
像に現像される。そして、このような印刷ステーション
７₁〜７₄の動作と同期して給紙装置１０から用紙搬送ベ
ルト８上に給紙ローラ９の回転で印刷用紙１８が供給さ
れ、この印刷用紙１８はベルト帯電器１１の放電で用紙
搬送ベルト８上に静電吸着されると共に転写電圧が供与
される。そこで、この搬送される印刷用紙１８は、表面
に各印刷ステーション７₁〜７₄の感光ドラム２からイエ
ローとマゼンタとシアン及びブラックの単色画像が順次
重ね印刷され、用紙搬送ベルト８から剥離して定着器１
２で加圧加熱された後に機器外部に排出される。

【０００７】一方、上述のようにして印刷用紙１８が剥
離した用紙搬送ベルト８は転動が継続され、その表面が
ベルト除電器１３のコロナ放電で除電される。そして、
この除電された用紙搬送ベルト８は、その表面に付着し
たトナーや紙粉等の塵芥がベルトクリーナ１４のクリー
ニングブレード１４ｂの擦過で除去されて次の印刷に待
機することになる。

【０００８】このように、上述したカラープリンタ１で
は、用紙搬送ベルト８の表面に付着した塵芥をベルトク
リーナ１４のクリーニングブレード１４ｂで擦過するこ
とで除去するようになっているが、このようなクリーニ
ングブレード１４ｂによる擦過は摩擦抵抗が大きいため
に用紙搬送ベルト８の転動速度が変動することがある。
この場合、用紙搬送ベルト８による印刷用紙１８の搬送
速度が変化するので、例えば、複数の印刷ステーション
７でカラー画像を印刷する場合は、重ね印刷される単色
画像の位置が変位して色ズレが発生することになり、一
つの印刷ステーション７で単色画像を印刷する場合に
は、画像の部分的な圧縮や間延びが発生することにな
る。また、上述したような構造のカラープリンタ１で
は、一般的にベルトクリーナ１４のクリーニングブレー
ド１４ｂを用紙搬送ベルト８に常時圧接する構造となっ
ているので、この用紙搬送ベルト８やクリーニングブレ
ード１４ｂの耐久性が低下している。

【０００９】このような課題を解決する手段としては、
クリーニングブレードに比して摩擦抵抗が小さいファー
ブラシをベルトクリーナとして利用することが考えら
れ、このような装置としては特開昭54-65547号公報に開
示されたカラー複写機などがある。そこで、上記公報に
開示されたカラー複写機を画像形成装置の第二の従来例
として図５に基づいて説明する。この画像形成装置であ
るカラー複写機１９では、潜像担持体である感光ドラム
２０の周面上に、ドラム除電器２１、ドラムクリーナ２
２、ドラム帯電器２３、露光装置である結像光学系２
４、イエローとマゼンタ及びシアンのカラートナー(図
示せず)を各々格納した現像器２５等を順次対向配置し
た三つの印刷ステーション２６₁〜２６₃が設けられてお
り、これらの印刷ステーション２６₁〜２６₃の感光ドラ
ム２０が用紙搬送ベルト２７上に対向配置されている。

【００１０】ここで、この用紙搬送ベルト２７の張架方
向の両端には給紙装置２８と排紙機構２９とが各々対向
配置されており、前記給紙装置２８と前記排紙機構２９
との下方で前記用紙搬送ベルト２７と対向する位置に
は、ベルト帯電器３０とベルトクリーナ３１とが各々配
置されている。ここで、このベルトクリーナ３１では、
クリーナ容器３１ａ内にファーブラシ３１ｂを回転自在
に軸支した構造となっており、この回転するファーブラ
シ３１ｂの先端部が用紙搬送ベルト２７の表面を擦過す
るようになっている。

【００１１】なお、このカラー複写機１９では、前記用
紙搬送ベルト２７を介して前記印刷ステーション２６₁
〜２６₃の感光ドラム２０と対向する位置に、転写用と
除電用として並設されたコロナ放電器３２，３３が各々
配置されている。そして、このカラー複写機１９では、
前記結像光学系２４の焦点位置に副走査移動自在なコン
タクトガラス３４が配置されており、このコンタクトガ
ラス３４上に被転写物３５が載置されるようになってい
る。

【００１２】このような構成において、このカラー複写
機１９でカラー画像の複写を行なう場合、被転写物３５
が載置されたコンタクトガラス３４が副走査方向に移動
し、これに同期して回転する感光ドラム２０の周面に被
転写物３５の画像が結像されて静電潜像が形成される。
そこで、この静電潜像が現像器２５のカラートナーで単
色画像に現像され、上述のような動作と同期して用紙搬
送ベルト８上を搬送される印刷用紙１８上に順次転写さ
れて重ね印刷される。この時、このカラー複写機１９で
は、コロナ放電器３２のコロナ放電で感光ドラム２０か
ら印刷用紙１８上にトナー像が転写されると、この直後
にコロナ放電器３３の逆極性のコロナ放電で印刷用紙１
８や用紙搬送ベルト２７が除電されるようになってい
る。

【００１３】そして、上述のようにしてカラー画像の複
写が完了すると、用紙搬送ベルト２７の表面に付着した
トナーや紙粉等の塵芥は、この表面とは逆方向に回転す
るベルトクリーナ３１のファーブラシ３１ｂの擦過で除
去される。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上述したカラープリン
タ１とカラー複写機１９とは、印刷用紙１８を静電吸着
する用紙搬送ベルト８，２７に付着した塵芥をベルトク
リーナ１４，３１で除去するようになっている。

【００１５】ここで、上述したカラー複写機１９では、
ベルトクリーナ３１としてファーブラシ３１ｂを利用し
ているので、用紙搬送ベルト２７に作用する摩擦抵抗が
低減されて印刷用紙１８の搬送速度は均一に維持され、
カラー画像の色ズレや単色画像の変形を防止することが
できる。また、回転して用紙搬送ベルト２７の表面を擦
過するファーブラシ３１ｂは用紙搬送ベルト２７を常時
押圧するようなこともないので、この用紙搬送ベルト２
７の耐久性も良好である。

【００１６】しかし、上述のようなファーブラシ３１ｂ
は、用紙搬送ベルト８に圧接するクリーニングブレード
１４ｂに比して塵芥の除去性能が低いので、用紙搬送ベ
ルト２７に塵芥が残留して印刷用紙１８を汚損する懸念
がある。

【００１７】本発明は、印刷品質と部品の耐久性とが共
に良好な画像形成装置を得るものである。

【００１８】

【課題を解決するための手段】潜像担持体の周面上に少
なくとも帯電器と露光装置と現像器とを対向配置した印
刷ステーションを設け、この印刷ステーションの潜像担
持体に対向する位置に無端帯状の用紙搬送ベルトを転動
自在に張架し、この用紙搬送ベルトで搬送される印刷用
紙に前記印刷ステーションの潜像担持体で画像を転写す
るようにした電子写真方式の画像形成装置において、前
記印刷ステーションによる前記印刷用紙への画像転写の
実行を検知するタイミング検知手段を設け、前記用紙搬
送ベルトに下方から対向する位置に上部が開口したクリ
ーナ容器を配置し、このクリーナ容器の開口の上方に位
置するクリーニングブレードを可動自在に支持して前記
用紙搬送ベルトに接離自在に位置決めするブレード駆動
手段を設け、このブレード駆動手段の駆動を制御して少
なくとも前記タイミング検知手段が検知する画像転写の
実行中は前記クリーニングブレードを前記用紙搬送ベル
トから離反した位置に保持する駆動制御手段を設けた。

【００１９】

【作用】画像転写中に印刷用紙の搬送速度が変化するこ
とが防止されるので、カラー画像の色ズレや単色画像の
変形が防止されて印刷品質が良好であり、用紙搬送ベル
トにクリーニングブレードが圧接されている時間が短縮
されるので、用紙搬送ベルトやクリーニングブレードの
耐久性も良好であり、印刷品質と部品の耐久性とが共に
良好な画像形成装置を得ることができる。

【００２０】

【実施例】本発明の実施例を図１ないし図３に基づいて
説明する。まず、本実施例の画像形成装置であるカラー
プリンタ３６では、図１に例示するように、回転自在な
潜像担持体である感光ドラム２の周面上に、ドラムクリ
ーナ３、ドラム帯電器４、露光装置であるレーザスキャ
ナ５、イエローとマゼンタとシアン及びブラックのカラ
ートナー(図示せず)を各々格納した現像器６等を順次対
向配置した四つの印刷ステーション７₁〜７₄が設けられ
ており、これらの印刷ステーション７₁〜７₄の感光ドラ
ム２が、転動自在に張架された無端帯状の用紙搬送ベル
ト８上に対向配置されている。

【００２１】ここで、この用紙搬送ベルト８の張架方向
の一端には、給紙ローラ９と用紙センサ３７とを介して
給紙装置１０が近接配置されており、この位置の上面に
ベルト帯電器１１が対向配置されている。また、前記給
紙装置１０等とは逆側の用紙搬送ベルト８の張架方向の
一端には、排紙機構を兼ねた定着器１２が対向配置され
ており、略水平に張架された用紙搬送ベルト８の下面と
対向する位置には、ベルト除電器１３と後述するベルト
クリーナ３８とが対向配置されている。

【００２２】なお、用紙搬送ベルト８は、表面に位置す
る絶縁層下に導電層(共に図示せず)を形成した構造とな
っており、この導電層と接触する二個のローラ１５，１
６の一方などにアースライン(図示せず)が接続されてい
る。さらに、用紙搬送ベルト８を介して印刷ステーショ
ン７₁〜７₄の感光ドラム２と対向する位置には転写ロー
ラ１７が配置されており、また、用紙搬送ベルト８の下
方には電源回路(図示せず)などが配置されている。

【００２３】そこで、このカラープリンタ３６に設けら
れたベルトクリーナ３８の構造を以下に詳述する。ま
ず、このベルトクリーナ３８では、図２に例示するよう
に、クリーニングブレード３９がブレードホルダ４０を
介して開口４１の上縁部に突設されたクリーナ容器４２
が回動自在に軸支されており、このクリーナ容器４２の
上部と下部との各々にはブレード駆動手段であるプラン
ジャ４３のスライド自在なロッド４４とスプリング４５
とが連結されている。また、このベルトクリーナ３８で
は、前記クリーナ容器４２の一端に塵芥ボックス４６が
連通管(図示せず)で着脱自在に連結されており、この連
通管を介して前記クリーナ容器４２と塵芥ボックス４６
とを連通するスクリュー４７が回転自在に軸支されてい
る。そして、このスクリュー４７は、前記塵芥ボックス
４６と逆側の端部にラチェットギヤ４８が取付けられて
おり、このラチェットギヤ４８にはスプリング４９で下
方に付勢されたラチェットホールド５０が上方から係止
している。また、このカラープリンタ３６では、上述の
ようにして回動自在に軸支されたクリーナ容器４２に装
着されたクリーニングブレード３９は用紙搬送ベルト８
に接離自在となっているので、この用紙搬送ベルト８内
にはクリーニングブレード３９と対向する位置に保持ロ
ーラ５１が軸支されている。

【００２４】ここで、このカラープリンタ３６では、カ
ラー画像を印刷する場合は、イエローとマゼンタ及びシ
アンの単色画像を転写する第一から第三の印刷ステーシ
ョン７₁〜７₃が駆動されるようになっており、白黒の単
色画像を印刷する場合は、黒色の単色画像を転写する第
四の印刷ステーション７₄のみが駆動されるようになっ
ている。そして、このカラープリンタ３６では、上述の
ような印刷ステーション７による印刷用紙１８への画像
転写の実行を検知するタイミング検知手段と、前記プラ
ンジャ４３の駆動を制御して画像転写の実行中は前記ク
リーニングブレード３９を前記用紙搬送ベルト８から離
反させる駆動制御手段とが、中央処理装置や駆動電源
(共に図示せず)などで設けられている。

【００２５】このような構成において、このカラープリ
ンタ３６でカラー画像の印刷を行なう場合、上述のよう
に黒色の単色画像用の印刷ステーション７₄は休止状態
とされ、イエローとマゼンタ及びシアンの単色画像用の
印刷ステーション７₁〜７₃のみが駆動される。そこで、
これら第一から第三の印刷ステーション７₁〜７₃では、
ドラムクリーナ３で残留トナー等が除去されてドラム帯
電器４の放電で帯電した感光ドラム２の周面にレーザス
キャナ５の光走査で形成される静電潜像が現像器６から
供給されるカラートナーで単色画像に現像される。そし
て、このような印刷ステーション７₁〜７₃の動作と同期
して給紙装置１０から用紙搬送ベルト８上に給紙ローラ
９の回転で印刷用紙１８が供給され、この印刷用紙１８
はベルト帯電器１１の放電で用紙搬送ベルト８上に静電
吸着されると共に転写電圧が供与される。そこで、この
搬送される印刷用紙１８は、表面に各印刷ステーション
７ ₁〜７₃の感光ドラム２からイエローとマゼンタ及びシ
アンの単色画像が順次重ね印刷され、用紙搬送ベルト８
から剥離されて定着器１２で加圧加熱された後に機器外
部に排出される。

【００２６】ここで、このカラープリンタ３６では、上
述のような印刷ステーション７₁〜７₃による印刷用紙１
８への画像転写の実行をタイミング検知手段が検知する
と、この検知中は駆動制御手段がプランジャ４３の駆動
を制御してクリーニングブレード３９を用紙搬送ベルト
８から離反させるようになっている。このようにするこ
とで、このカラープリンタ３６では、画像の転写中は摩
擦抵抗が大きいクリーニングブレード３９が用紙搬送ベ
ルト８に圧接されないので、この用紙搬送ベルト８の転
動速度の変動が防止されて印刷用紙１８の搬送速度が均
一に維持されることになり、この印刷用紙１８に重ね印
刷される単色画像の位置が精緻に一致するのでカラー画
像の印刷品質が良好である。

【００２７】そして、このカラープリンタ３６では、上
述のような画像転写が完了するとタイミング検知手段の
検知出力も停止するので、駆動制御手段がプランジャ４
３の駆動を制御してクリーニングブレード３９を用紙搬
送ベルト８に圧接することになる。そこで、この状態で
用紙搬送ベルト８の転動が継続されることで、画像停止
時などに表面に付着したトナーや紙粉等の塵芥がベルト
クリーナ３８のクリーニングブレード３９で除去される
ことになる。

【００２８】また、このカラープリンタ３６では、白黒
の単色画像を印刷する場合は、第四の印刷ステーション
７₄のみが駆動されることになるが、この場合も画像の
転写中はクリーニングブレード３９が用紙搬送ベルト８
から離反するので、黒色の単色画像が副走査方向に変形
することが防止されて印刷品質が良好である。

【００２９】つまり、このカラープリンタ３６では、上
述のように画像転写の完了後の所定時間のみクリーニン
グブレード３９が用紙搬送ベルト８に圧接されるので、
上述のようにカラー画像や単色画像の印刷品質が向上す
ると共に、クリーニングブレード３９や用紙搬送ベルト
８の耐久性も向上することになる。

【００３０】ここで、上述のようなベルトクリーナ３８
の動作を図３に基づいて以下に詳述する。まず、このベ
ルトクリーナ３８では、同図(ａ)に例示するように、通
常はプランジャ４３は休止しているので、スプリング４
５の張力でクリーナ容器４２が図中反時計方向に回動し
ていることでクリーニングブレード３９は用紙搬送ベル
ト８の表面から離反している。そこで、上述のように画
像転写が実行されて完了すると、同図(ｂ)に例示するよ
うに、プランジャ４３のロッド４４がスプリング４５の
張力に抗して引込まれるので、クリーナ容器４２が図中
時計方向に回動することでクリーニングブレード３９が
保持ローラ５１下の用紙搬送ベルト８に圧接されること
になる。そこで、上述のように用紙搬送ベルト８の清浄
化が行なわれると、所定時間後にプランジャ４３の駆動
が停止されてクリーニングブレード３９は用紙搬送ベル
ト８から離反することになる。

【００３１】ここで、このベルトクリーナ３８では、上
述のようにクリーナ容器４２が往復方向に回動する毎に
ラチェットギヤ４８が駆動されるので、このラチェット
ギヤ４８に連結されたスクリュー４７が断続的に回動し
てクリーナ容器４２内の塵芥が塵芥ボックス４６に順次
搬送されるようになっている。つまり、このカラープリ
ンタ３６では、クリーニングブレード３９を用紙搬送ベ
ルト８に接離させる駆動力と、クリーナ容器４２内の塵
芥を塵芥ボックス４６まで搬送する駆動力とを、一個の
プランジャ４３で実現しているので、機器の省電力化や
小型軽量化も実現されている。なお、塵芥ボックス４６
に塵芥が充満した場合は、この塵芥ボックス４６を取外
して塵芥の廃棄や塵芥ボックス４６の交換を行なうこと
になるが、このカラープリンタ３６では塵芥ボックス４
６は機器側方に位置しているので着脱が容易である。ま
た、本実施例ではクリーニングブレード３９が装着され
たクリーナ容器４２を回動させることで用紙搬送ベルト
８にクリーニングブレード３９を接離させることを例示
したが、本発明は上記構造に限定されるものではなく、
例えば、固定的に配置したクリーナ容器の上方に別体の
クリーニングブレードをスライド自在に設けることなど
も実施可能である。

【００３２】

【発明の効果】本発明は上述のように、潜像担持体の周
面上に少なくとも帯電器と露光装置と現像器とを対向配
置した印刷ステーションを設け、この印刷ステーション
の潜像担持体に対向する位置に無端帯状の用紙搬送ベル
トを転動自在に張架し、この用紙搬送ベルトで搬送され
る印刷用紙に前記印刷ステーションの潜像担持体で画像
を転写するようにした電子写真方式の画像形成装置にお
いて、前記印刷ステーションによる前記印刷用紙への画
像転写の実行を検知するタイミング検知手段を設け、前
記用紙搬送ベルトに下方から対向する位置に上部が開口
したクリーナ容器を配置し、このクリーナ容器の開口の
上方に位置するクリーニングブレードを可動自在に支持
して前記用紙搬送ベルトに接離自在に位置決めするブレ
ード駆動手段を設け、このブレード駆動手段の駆動を制
御して少なくとも前記タイミング検知手段が検知する画
像転写の実行中は前記クリーニングブレードを前記用紙
搬送ベルトから離反した位置に保持する駆動制御手段を
設けたことにより、画像転写中に印刷用紙の搬送速度が
変化することが防止されるので、カラー画像の色ズレや
単色画像の変形が防止されて印刷品質が良好であり、用
紙搬送ベルトにクリーニングブレードが圧接されている
時間が短縮されるので、用紙搬送ベルトやクリーニング
ブレードの耐久性も良好であり、印刷品質と部品の耐久
性とが共に良好な画像形成装置を得ることができる等の
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す縦断側面図である。

【図２】ベルトクリーナの構造を示す斜視図である。

【図３】ベルトクリーナの動作を示す工程図である。

【図４】第一の従来例を示す縦断側面図である。

【図５】第二の従来例を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

２潜像担持体３現像器４帯電器５露光装置６現像器７印刷ステーション８用紙搬送ベルト３６画像形成装置３９クリーニングブレード４１開口４２クリーナ容器４３ブレード駆動手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０３Ｇ 15/16 7818−2Ｈ 21/00 １１１ 6605−2Ｈ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】潜像担持体の周面上に少なくとも帯電器
と露光装置と現像器とを対向配置した印刷ステーション
を設け、この印刷ステーションの潜像担持体に対向する
位置に無端帯状の用紙搬送ベルトを転動自在に張架し、
この用紙搬送ベルトで搬送される印刷用紙に前記印刷ス
テーションの潜像担持体で画像を転写するようにした電
子写真方式の画像形成装置において、前記印刷ステーシ
ョンによる前記印刷用紙への画像転写の実行を検知する
タイミング検知手段を設け、前記用紙搬送ベルトに下方
から対向する位置に上部が開口したクリーナ容器を配置
し、このクリーナ容器の開口の上方に位置するクリーニ
ングブレードを可動自在に支持して前記用紙搬送ベルト
に接離自在に位置決めするブレード駆動手段を設け、こ
のブレード駆動手段の駆動を制御して少なくとも前記タ
イミング検知手段が検知する画像転写の実行中は前記ク
リーニングブレードを前記用紙搬送ベルトから離反した
位置に保持する駆動制御手段を設けたことを特徴とする
画像形成装置。