JPH0593872U

JPH0593872U - 見出しラベル

Info

Publication number: JPH0593872U
Application number: JP6621891U
Authority: JP
Inventors: 建治大朏
Original assignee: 建治大朏
Priority date: 1991-08-21
Filing date: 1991-08-21
Publication date: 1993-12-21
Anticipated expiration: 2006-08-21
Also published as: JP2586840Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】背表紙部のない薄手のファイルや封筒等の扁平
な袋体をそのまま保管する際に該袋体の側辺部近傍に貼
着させて、該袋体内に収容されている収容物の内容を該
袋体の側方から表示する見出しラベルに関するものであ
り、該見出しラベルの袋体への位置決め作業を容易にす
る。【構成】収容物の内容を表示するタイトルが記入される
表示面(1) の裏面から、薄手のファイルや封筒等の扁平
な袋体(2) の側縁近傍を表裏から挟み込む一対の貼着片
(11)(11)を表示面(1) に対して略垂直方向に延長させる
とともにこれら貼着片(11)(11)の基端辺相互を略平行に
隣接させたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野及び考案の概要】

本考案は、見出しラベル、特に、背表紙部のない薄手のファイルや封筒等の扁平な袋体をそのまま保管する際に、該袋体の側辺部近傍に貼着させて、該袋体内に収容されている収容物の内容を該袋体の背表紙側から閲覧できるようにした見出しラベルに関するものであり、該見出しラベルを袋体の側辺部近傍に貼着させる際に、その位置決めを容易にできるようにするものである。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】

少数枚ずつの書類を孔を開けずに収容するには、薄手のファイルに挟んだり、封筒に入れてそのまま保管すると便利である。これら薄手のファイルや封筒等の扁平袋体用の見出しとしては、実開昭64-550 85号に開示のものが提案されている。このものでは、収容物の内容を表示する表示面を設けた表示片の両側に連続して、袋体に貼着させるための接着剤層が形成されている一対の脚片を設けた構成のものであり、該脚片で袋体の側方から表裏を挟むようにして該袋体に貼着させれば、タイトルが表示されている表示面が扁平袋体の平面方向に対して垂直な方向に支持されることとなり、表示面に記載したタイトルは、袋体の側方から視覚されることとなる。

【０００３】すなわち、この考案のものでは、従来のインデックスラベルではできなかった袋体の背表紙側からのタイトル表示の閲覧が可能となり、袋体を複数枚束ねて保管する際にラベルの表示が一覧できるので、使い勝手の良いものである。しかしながら、このものでは、両脚片を袋体の所定位置に貼着させる際に位置決めしにくく、表示片が袋体の側辺に対して歪むことなく真直にラベルを貼着させることは難しいものである。

【０００４】

【技術的課題】

本考案は、このような『縦長矩形状の印字可能な表示面(1) と、該表示面(1) からその裏面側へ略垂直方向に延長せしめられ且扁平な被貼着体の側縁近傍に貼着させる貼着片(11)とからなる見出しラベル』において、ラベルを被貼着体の側辺に対してまっすぐ歪まずに貼着できるように、見出しラベルの位置決め作業を容易に行なえるようにすることを技術的課題とする。

【０００５】［請求項１の考案について、］

【０００６】

【技術的手段】

上記技術的課題を解決するための本考案の技術的手段は、『被貼着体の側縁近傍を表裏から挟み込む一対の貼着片(11)(11)を表示面(1) の長辺と略平行に延長させ、これら貼着片(11)(11)の基端辺相互が略平行に隣接するようにした』ことである。

【０００７】

【作用】

表示面(1) の裏面から略垂直状態に延長せしめられる一対の貼着片(11)(11)は、表示面(1) の長辺と略平行に形成され、その基端辺相互は略平行に隣接するように構成されているから、使用前の見出しラベルは、表示面(1) の裏面の長手方向に沿った所定位置から、一対の貼着片(11)(11)が略平行に隣接した状態で、該表示面(1) に対して略垂直方向に延長する態様に構成されることとなる。

【０００８】この見出しラベルを使用するには、まず、貼着片(11)(11)相互を左右に最大角開いて、見出しラベル全体を扁平状態とし、この状態で、表示面(1) の表面に所定のタイトルを記入する。次に、該貼着片(11)(11)を略Ｖ字状に開いて、該貼着片(11)(11)で、被貼着体の側辺部を表裏から挟み込む。この時、貼着片(11)(11)の基端辺相互は、略Ｖ字状に開かれた貼着片(11)(11)間の谷部を形成することとなり、この谷部は、表示面(1) の長辺に平行に形成されているものであるから、前記谷部を被貼着体の側辺に沿うように位置決めすれば、表示面(1) の長辺が被貼着体の側辺に対して平行となるように位置決めできる。

【０００９】この位置決め状態で、該貼着片(11)(11)を被貼着体の側辺近傍の表裏各面の所定位置に貼着させれば、貼着片(11)(11)で被貼着体の表裏両面を挟んだ状態となり、表示面(1) が被貼着体の側辺に対して歪むことなく真直に見出しラベルを被貼着体に装着することができることとなる。この貼着片(11)(11)は、前述したように、表示面(1) に対して略垂直方向に延長せしめられているものであるから、表示面(1) は、該貼着片(11)(11)が貼着している扁平な被貼着体の表裏に対して垂直な方向に支持されることとなる。よって、表示面(1) の表面に記載したタイトルは、被貼着体の側方から視覚されることとなり、言わば、表示面(1) が背表紙として機能することとなる。

【００１０】

【効果】

略Ｖ字状に開かせた貼着片(11)と貼着片(11)の谷部が被貼着体の側辺に沿うように見出しラベルを装着させるだけで、見出しラベルの表示面(1) を被貼着体の側辺に対して歪まずに真直に装着させることができるから、見出しラベルの位置決め作業が容易に行なえることとなる。

【００１１】［請求項２について、］請求項２の考案のものは、請求項１の課題を解決するとともにさらに見出しラベルの位置決めを行ない易く且貼着片(11)を被貼着体に貼着し易くするもので、その為に講じた技術的手段は、『表示面(1) の裏面から一片の貼着片(11)を表示面(1) の長辺に略平行に延長させた』ことである。

【００１２】このものでは、貼着片(11)の基端辺を被貼着体の側辺に合わせて、該貼着片(1 1)を被貼着体の表面又は裏面のどちらかに貼着させれば、見出しラベルの表示面 (1) を、被貼着体の側辺に対して歪むことなく真直に且扁平な該被貼着体の表裏に対して垂直な方向に支持せしめられるように装着させることができる。このように、一片の貼着片(11)を被貼着体の表面又は裏面に貼着させるだけで見出しラベルを被貼着体に装着させることができるので、一対の貼着片(11)で被貼着体の側辺を挟み込んで貼着させる形式のものよりも装着作業が容易となる。又、貼着片(11)を一片だけ設ける構成とすれば良いから、安価で仕上げることができる上に製作も簡単となる。

【００１３】

【実施例】

次に、上記した本考案の実施例を図面に従って詳述する。本考案の第一実施例のものは、表面が筆記可能な材質からなり且裏面全域に接着剤層(3) が形成されている連続する粘着用紙から、図１に示すような、縦長の表示面(1) の裏面中央から一対の貼着片(11)(11)が略垂直方向に延長する断面略Ｔ字状の見出しラベルを製作するもので、該接着剤層(3) には剥離紙(4) が貼着せしめられているものとする。

【００１４】この見出しラベルを製作するには、まず、必要に応じて該粘着用紙の表面に所定の図柄やライン等の印刷を施し、次に、図２に示すように、縦長さが見出しラベルのそれに一致し且横長さが見出しラベルの貼着片(11)の横幅と表示面(1) の横幅の和の２倍に相当する長さの長方形状に、前記粘着用紙を剥離紙(4) とともに打抜いてラベル片(10)を構成する。

【００１５】このラベル片(10)の対向長辺中央域間の帯状域を表示面(1) とし、該ラベル片 (10)の両端部に所定幅の貼着片(11)(11)を設けることとする。これにより、ラベル片(10)の中央の表示面(1) とラベル片(10)の両側の貼着片(11)(11)との間には、表示面(1) の横幅の２分の１の幅に相当する帯状の折り返し部(12)(12)がそれぞれ設けられる。

【００１６】そして、この折り返し部(12)(12)の範囲の剥離紙(4) のみを粘着用紙から剥離させて、接着剤層(3) を露出させる。すなわち、前記ラベル片(10)の裏面は図２に示すとおりとなる。そして、表示面(1) の両側辺に沿ってラベル片(10)を裏面側に折曲げるとともに表示面(1) の両側の各折り返し部(12)を、表示面(1) の裏面の剥離紙(4) の裏面にそれぞれ貼着させる。すると、各折り返し部(12)の横幅は表示面(1) の横幅の２分の表示面(1) の幅に設定されているから、該折り返し部(12)と貼着片(11) との境界線、すなわち、貼着片(11)の基端辺が、表示面(1) の裏面の中心線上で、相互に隣接する態様となり、全体として、図３に示すように断面略Ｔ字状となる。

【００１７】この時、貼着片(11)の裏面相互が接触し合うこととなるが、この貼着片(11)の裏面には剥離紙(4) が貼着されたままであるから、貼着片(11)相互が貼着し合うことはない。そして、この状態の各貼着片(11)の基端辺を外側に折り曲げて、該貼着片(11) (11)を左右に開くと、ラベル片(10)は図４に示すように扁平状態となり、貼着片 (11)相互が左右に境界線(C) を介して隣接する態様となる。この状態で表示面(1 ) の表面に所定のタイトルを記入すれば記入し易い。

【００１８】タイトル記入後、該貼着片(11)(11)で、扁平な被貼着体としての薄手のファイルや封筒等の袋体(2) の側辺部を表裏から挟持させるとともに該貼着片(11)(11) 間の境界線(C) が該袋体(2) の側辺に一致するように沿わせれば位置決めが完了する。この位置決め状態で、各貼着片(11)の裏面の剥離紙(4) をそれぞれ剥離させて、接着剤層(3) を露出させるとともに、この各接着剤層(3) で袋体(2) の側辺近傍の所定域に貼着させれば、図５に示すような見出しラベルとして使用することができる。

【００１９】次に第二実施例について説明する。第二実施例のものは、請求項２の考案に対応するもので、前記第一実施例で採用したラベル片(10)から、一方の貼着片(11)を省略したものである。すなわち、この実施例のラベル片(10)では、表示面(1) の両側に、該表示面(1 ) の横幅の約２分の１の幅の折り返し部(12)(12)を設けるとともに一方の折り返し部(12)の外側にのみ貼着片(11)を設ける構成とし、これを、前記第一実施例のものと同様に折り畳んで、図６に示すような、略Ｔ字状の見出しラベルを構成する。そして、貼着片(11)の裏面の剥離紙(4) を剥離させて、図７に示すように、袋体(2) の表面又は裏面のどちらかの側辺近傍に貼着させれば、第一実施例のものと同様な見出しラベルとして使用することができる。

【００２０】尚、この実施例の貼着片(11)が設けられない側の折り返し部(12)は、補強の為のもので、場合によってはなくても良い。上記第一・第二実施例のものでは、貼着片(11)を、表示面(1) の裏面の中心線上から延長させる構成としたが、図８に示すように、表示面(1) の側辺部から延長させる構成としても良い。この場合、表示面(1) の両側に設ける折り返し部(1 2)の横幅を表示面(1) のそれに略一致させるとともに、一方の折り返し部(12)の外側には所定長さの貼着片(11)を、他方の折り返し部(12)の外側には、該折り返し部(12)の横幅よりも短い幅の補強片(11a) を設け、両折り返し部(12)を表示面 (1) の両側辺に沿って該表示面(1) の裏面側へ折り曲げるとともに、該補強片(1 1a) が設けられている側の折り返し部(12)を表示面(1) の裏面に近接する程度に折り畳み、該補強片(11a) を他方の折り返し部(12)の裏面に貼着させる。

【００２１】この時、同図に示すように、表示面(1) とその裏面側に折り畳まれる折り返し部(12)との間には、略三角形状の間隙部が生じるように設定しておけば、表示面 (1) が、袋体(2) に貼着させる貼着片(11)に対して垂直な姿勢に確実に支持させることができる。上記各実施例の見出しラベルの表示面(1) は、薄手の袋体(2) の側辺部近傍に貼着させる貼着片(11)(11)に対して略垂直状態に支持されるとともにその支持域は、表示面(1) の裏面の中心線部又は一側辺部のみであるから、これらの実施例で採用する粘着用紙は、ある程度の厚みを有するものが使い勝手が良い。又、薄肉の用紙の場合は、表示面(1) の裏面に貼着させておく剥離紙(4) を厚みのあるものにしておけば良い。

【００２２】尚、この剥離紙(4) は、粘着用紙の厚さに関係なく、厚肉のものを採用しておく方が表示面(1) の支持状態がしっかりするとともに、表示面(1) の両側辺に沿ってラベル片(10)を折り曲げる際に折り曲げ易い。又、表示面(1) の裏面に貼着させる剥離紙(4) は剥離させることがないので、剥離紙でなく普通紙でも良い。

【００２３】さらに、軟質合成樹脂により見出しラベルを構成しても良く、この場合、図９及び図１０に示すように、完成された見出しラベルの断面形状に押出成型するとともに表示面(1) の縦長さに応じた所定位置で切断すれば良い。そして、所定面に接着剤層(3) を形成するとともに表面全体に白いベタ印刷を施しておけば、表示面(1) の表面が滑らなくなるのでタイトルを記載し易いものとなる。

【００２４】尚、本考案の見出しラベルは、上記したように、袋体(2) に貼着させて背表紙代わりに利用できる他、図１１に示すように、フロッピーディスク(F) に貼着させても使用できる。この場合、多数のフロッピーディスクをケースに収容した状態のままで各フロッピーディスクのタイトルを一覧することができる上に、コンピュータ内にセットした状態でもそのタイトルを確認することができるので、使い勝手が良いものとなる。

【００２５】これら見出しラベルは、扁平状態に折畳むことができ、その折り畳み状態で重ね合わすことができるから、流通段階でかさばることもない。接着剤層(3) が再剥離可能であれば、貼着片(11)の裏面の剥離紙(4) はなくても良い。又、袋体(2) に貼着させるための接着剤層(3) は、貼着片(11)全域に設ける必要はなく、特に、第一実施例のものでは、一対の貼着片(11)の両側端部域に設けておけば良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案第一実施例の見出しラベルの斜視図。

【図２】第一実施例のラベル片(10)の裏面を示す説明
図。

【図３】第一実施例の見出しラベルの横断面図。

【図４】貼着片(11)(11)を広げた状態の裏面を示す説明
図。

【図５】第一実施例の使用状態の説明図。

【図６】第二実施例の横断面図。

【図７】第二実施例の使用状態の説明図。

【図８】他の実施例の説明図。

【図９】第一実施例の見出しラベルを合成樹脂の押出成
型によって形成する場合の説明図。

【図１０】第二実施例の見出しラベルを合成樹脂の押出
成型によって形成する場合の説明図。

【図１１】他の使用状態を示す説明図。

【符合の説明】

(1) ・・・表示面 (11)・・・貼着片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】縦長矩形状の印字可能な表示面(1) と、
該表示面(1) からその裏面側へ略垂直方向に延長せしめ
られ且扁平な被貼着体の側縁近傍に貼着させる貼着片(1
1)とからなる見出しラベルにおいて、被貼着体の側縁近
傍を表裏から挟み込む一対の貼着片(11)(11)を表示面
(1) の長辺と略平行に延長させ、これら貼着片(11)(11)
の基端辺相互が略平行に隣接するようにした見出しラベ
ル。
【請求項２】縦長矩形状の印字可能な表示面(1) と、
該表示面(1) からその裏面側へ略垂直方向に延長せしめ
られ且扁平な被貼着体の側縁近傍に貼着させる貼着片(1
1)とからなる見出しラベルにおいて、表示面(1) の裏面
から一片の貼着片(11)を表示面(1) の長辺に略平行に延
長させた見出しラベル。