JPH059332U - コンピユータデスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生徒などの使用者の前方視界がＣＲＴによっ
て阻害されず、しかも筆記時のスペースをデスク天板上
に簡単に確保することが可能な構造のコンピュータデス
クを提供する。 【構成】 デスク天板の後側の所定位置に、ＣＲＴを落
とし込むことが可能な大きさの開口部を設け、その開口
部の下方位置に、略水平な載置面を有する支持台を配設
している。また開口部の側方に、デスク天板高さと略同
レベルの棚を配設し、かつデスク天板の下方部位など
に、ＣＰＵならびにコンピュータとの接続機器を収納す
るためのスペースを設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本考案はコンピュータデスクに関し、さらに詳しく は、コンピュータを導入した学校教育などに利用されるデスクに関する。

【０００２】

【従来の技術】 オフィスなどで使用されるコンピュータ用デスクの構造と しては、デスク天板上に、ＣＰＵ，ＣＲＴおよびキーボード等を載置する構造の ものが一般的である。また、デスク天板の上方位置に、プリンタ載置用の棚を設 けた構造のものや、デスク天板の下方にＣＰＵ等の機器を収納するスペースを設 けた構造のものなどがある。

【０００３】 また、学校教育などにおいて、コンピュータを用いた情報交換による授業を導 入する際には、各生徒のデスクとして、例えば、オフィス用のコンピュータデス クを学校向けの仕様としたものが使用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 ところで、学校教育などにおいては、生 徒がデスクに座った状態で、前方の教師や黒板等を見つつ学習を行うことが要求 されるわけであるが、従来のコンピュータデスクによると、デスク天板上に載置 された機器、特にＣＲＴによって生徒や児童の前方視界が遮られてしまい、これ により、教師と生徒との間のコミュニケーションが希薄となって、密度の高い行 き届いた授業を行い難いといった問題があった。

【０００５】 また、授業中においては、筆記が必要になることもあるが、従来のコンピュー タデスクでは、キーボードが邪魔となって筆記が行い難かった。これを解消する ために、従来、スライド式天板などの構造が提案されているが、この構造による と、テーブル天板が複雑で、コスト高となるといった問題がある。 本考案は、上記の従来の問題点を解決すべくなされたもので、その目的とする ところは、生徒などの使用者の前方視界がＣＲＴによって阻害されず、しかも筆 記時のスペースを簡単に確保することが可能な構造のコンピュータデスクを提供 することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するための構成を、実施 例に対応する図１乃至図４を参照しつつ説明すると、本考案は、デスク天板１の 後側の所定位置に、ＣＲＴを落とし込むことが可能な大きさの開口部２ａ，２ｂ が形成され、その開口部２ａ，２ｂの下方には、略水平な載置面を有する支持台 ２が配設されているとともに、開口部２ａ，２ｂの側方に、デスク天板１の高さ と略同レベルの棚３２が配設され、かつ、デスク天板１の裏面側もしくは支持台 ２の下方位置の、少なくとも一方には、ＣＰＵならびにコンピュータとの接続機 器を収納するためのスペース（例えば収納棚６ａ，６ｂならびにキャビネット８ 等）が設けられていることによって特徴づけられる。

【０００７】

【作用】 ＣＲＴの設置する支持台２の高さレベルを、デスク天板１のレベ ルよりも低くすることで、生徒などの使用者の前方視界が広くなる。また、図４ (b) に示すように、デスク天板１に置かれたキーボード１０３を、棚３２上へと 移動させて、その棚３２上に置くだけで、デスク天板１上に筆記スペースを確保 できる。

【０００８】

【実施例】 本考案の実施例を、以下、図面に基づいて説明する。 図１は本考案実施例の全体構造を示す斜視図、図２はその実施例の正面図であ る。また、図３はその縦断面図で、(a) および(b) はそれぞれ図２のＡ−Ａおよ びＢ−Ｂ断面を示す。なお、この実施例では、二人用の学校用コンピュータデス クに本考案を適用した例を示す。

【０００９】 デスク天板１はその両端が脚４ａおよび４ｂによって支持されている。このデ スク天板１は幅がデスク全体の奥行きの約１／２程度の一枚板で、この天板１と バックパネル８との間は空間となっている。その空間の中央部に、後述する収納 箱３が配置されており、この収納箱３の両側部が、それぞれ開口部２ａおよび２ ｂとなっている。

【００１０】 各開口部２ａ，２ｂの面積は、ＣＲＴを落とし込むことのできる程度の大きさ で、その下方位置には支持台２が配置されている。この支持台２は、一方が脚４ ａに、他方が脚４ｂまで延びるパネルで、その２本の脚４ａ，４ｂによって略水 平に支持されており、その上面高さはデスク天板１の上面に対して、例えば８cm 程度低いレベルとなっている。さらに、支持台２の下方には、この支持台２とほ ぼ同形状の棚７が配置されている。なお、支持台２および棚７とバックパネル５ との間には、それぞれ、配線スペースとしての隙間５ａおよび５ｂが設けられて いる。

【００１１】 また、収納箱３は、支持台２上に置かれ、かつ、その支持台２にピンなどによ って位置決め固定されている。この収納箱３の天板３１はプリンタを載置できる 大きさで、その内部には、デスク天板１と同じ高さレベルの棚３２と、その上方 の棚３３が配置されている。また、棚３２とデスク天板１との間には、その天板 １上に置かれるキーボードの配線を、後述のキャビネット８内に収納されるＣＰ Ｕへと導くための隙間３２ａが設けられている。さらに、収納箱天板３１とその 背面板３４との間、および二つの棚３２，３３と背面板３４との間にも、同様に プリンタのＣＰＵへの配線スペースとしての隙間３１ａ，３２ａならびに３４ａ がそれぞれ設けられている。

【００１２】 一方、デスク天板１の下方の中央部には、キャビネット８が配置されている。 このキャビネット８は、デスク本体とは分離可能な構造で、内部にＣＰＵなどの 機器を収納するための二つの棚８１，８２を備えている。また、デスク天板１の 下方で、かつ、キャビネット８の両側部には、収納棚６ａおよび６ｂが設けられ ている。そして、この収納棚６ａ，６ｂの前方側が、それぞれ生徒の着席場所と なっている。

【００１３】 さて、以上の構造の本考案実施例においては、図４(a) および(b) に示すよう に、キャビネット８の上段の棚８１上にＣＰＵ１０１が収納され、また、デスク 天板１の下方の収納棚６ａ，６ｂに、それぞれＰＣゼミ（教師との情報交換器） １０５が収納される。さらに、収納箱３の天板３１上にプリンタ１０４が載置さ れ、またキーボード１０３はデスク天板１上に置かれる。そして、ＣＲＴ１０２ は、デスク天板１の後側の開口部２ａ，２ｂ内に落とし込むことによって、その 下方の支持台２上に載置される。なお、収納棚３の棚３３上にはプリント用紙な どが置かれる。

【００１４】 ここで、ＣＲＴ１０２を支持台２上に載置した状態では、図４(a) に示すよう に、ＣＲＴ１０２の画面１０２ａの底辺のレベルを、例えばデスク天板１の上面 とほぼ同レベルとすることができ、これによって生徒の前方視界が広くなる。な お、ＣＲＴ１０２の一部をデスク天板１の下方に落とし込むことよってその画面 １０２ａが見にくくなる虞れがあるが、ＣＲＴは、通常、その台１０２ｂに対し て、その上部を前後に自在に傾けことが可能な構造となっているので、その画面 を少し上方に傾けることで、上記のような虞れはなくなり、さらに、デスク天板 １上に置いたキーボードへの生徒の目線位置など関係から、ＣＲＴ画面１０２ａ を、却って見やすい位置・角度に配置することも可能である。

【００１５】 また、授業中などにおいて、筆記を必要とする場合には、図４(b) に示すよう に、デスク天板１上のキーボード１０３を、横にして収納箱３の棚３２上へと移 し置くことにより、筆記スペースを簡単に確保することができる。なお、この作 業時においては、キーボード１０３の配線が、デスク天板１と棚３２との隙間３ ２ａを通じて、キャビネット７に収納したＣＰＵ１０１に接続されているので、 そのキーボード配線の抜き差しを行う必要はない。

【００１６】 さらに、本考案実施例によると、着席した状態での生徒の手が届く位置に、Ｃ ＰＵ１０１およびＰＣゼミ１０５を配置できるので、その操作がし易いといった 利点もある。また、各機器の配線が外部に露出することが少なく、外観的にも優 れている。 なお、以上の実施例においては、ＣＰＵ１０１などの機器を、デスク天板１の 下方中央部に配置したキャビネット８に収納する例について説明したが、それら 機器は、ＣＲＴの支持台２の下方に設けた棚７上に配置してもよく、この場合、 キャビネット８を省略することができる。

【００１７】 また、本考案は、以上の実施例に限られることなく、一人用の学校用コンピュ ータデスク、さらには、オフィスなどで使用される他のコンピュータデスクにも 適用可能であることは勿論である。

【００１８】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、デスク天板の後側 に開口部を設け、その開口部の下方にＣＲＴ載置用の支持台を略水平に配置した ので、デスク天板に対するＣＲＴの高さ位置が、従来よりも低くなって使用者の 視野が広がる。これによって、本考案を例えば学校用コンピュータデスクに適用 すると、教師と生徒との間の目線を確保でき、さらに黒板が見やすくなる等の利 点が生じる。

【００１９】 また、デスク天板上に置いたキーボードを、斜め後方の棚上へと移動させるだ けで、デスク天板上に筆記スペースを確保できるので、その作業を簡単に行うこ とができる。しかも、スライド機構等の複雑な構造も必要としないことから、デ スク天板を継ぎ目のない一枚板とすることが可能となり、これによって、筆記時 の自由度が高く、またコストが安くかつ耐久性にも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案実施例の全体構造を示す斜視図

【図２】 本考案実施例の正面図

【図３】 本考案実施例の縦断面図

【図４】 本考案実施例の作用説明図

【符号の説明】

１・・・・デスク天板 ２・・・・支持台 ２ａ，２ｂ・・・・開口部 ３・・・・収納箱 ３２・・・・棚 ４ａ，４ｂ・・・・脚 ５・・・・バックパネル ６ａ，６ｂ・・・・収納棚 ７・・・・棚 ８・・・・キャビネット

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ＣＰＵおよびＣＲＴ等の機器が置かれる
   デスクであって、デスク天板の後側の所定位置に、ＣＲ
   Ｔを落とし込むことが可能な大きさの開口部が形成さ
   れ、その開口部の下方には、略水平な載置面を有する支
   持台が配設されているとともに、上記開口部の側方に、
   上記デスク天板の高さと略同レベルの棚が配設され、か
   つ、上記デスク天板の裏面側もしくは上記支持台の下方
   位置の、少なくとも一方には、ＣＰＵならびに当該コン
   ピュータとの接続機器を収納するためのスペースが設け
   られていることを特徴とするコンピュータデスク。