JPH0593012U - 電磁雑音防止用構造体 - Google Patents
電磁雑音防止用構造体Info
- Publication number
- JPH0593012U JPH0593012U JP7430892U JP7430892U JPH0593012U JP H0593012 U JPH0593012 U JP H0593012U JP 7430892 U JP7430892 U JP 7430892U JP 7430892 U JP7430892 U JP 7430892U JP H0593012 U JPH0593012 U JP H0593012U
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- JP
- Japan
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- holder
- holding portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2分割した筒状のコアをケーブルへ取付ける
のに、ばね材ホルダを用いることなく、ケーブルへの固
定と、2分割した筒状のコアの信頼性のある抱持と、他
の物への固定を容易にした電磁雑音防止用構造体とす
る。 【構成】 中央にケーブルを挿通する2分割のコア7
を、弾性を有する中央の連結片12で蝶番状に開閉可能
なコア収納凹部11を設けた樹脂製ホルダ9に収納し、
樹脂製ホルダのホルダケース13の外側面の一方に抱持
部分凹部8を設けた抱持部18と、他方のホルダケース
13外側面に設けた両側に抱持部18を案内する抱持部
分平行棒10を取付けた抱持部分凸部81とを嵌合し、
2分割の中央溝72を有するコア7をケーブルに取付け
抱持する。
のに、ばね材ホルダを用いることなく、ケーブルへの固
定と、2分割した筒状のコアの信頼性のある抱持と、他
の物への固定を容易にした電磁雑音防止用構造体とす
る。 【構成】 中央にケーブルを挿通する2分割のコア7
を、弾性を有する中央の連結片12で蝶番状に開閉可能
なコア収納凹部11を設けた樹脂製ホルダ9に収納し、
樹脂製ホルダのホルダケース13の外側面の一方に抱持
部分凹部8を設けた抱持部18と、他方のホルダケース
13外側面に設けた両側に抱持部18を案内する抱持部
分平行棒10を取付けた抱持部分凸部81とを嵌合し、
2分割の中央溝72を有するコア7をケーブルに取付け
抱持する。
Description
【0001】
本考案は誘導雑音防止用の筒状コアをケーブルに取付け保持した電磁雑音防止 用構造体に関する。
【0002】
電気信号を伝送する信号ケーブルには、周囲の雑音電波から誘導する電磁誘導 雑音が発生し、ディジタル回路の信号に重畳して誤信号となったり、又信号線の もととなる機器から発生した雑音が信号線に流れ、電波となって空中へ放散する 等の現象が生じ、他の機器の誤動作の原因となっている。通常これらの電磁雑音 を防止するため、機器製造時に回路基板から電磁雑音が信号線に流れ出さない様 、又外部の電波による信号線への誘導で機器内で誤動作が生じない様濾波回路が 組込まれているが、環境条件により機器が組み上がってから電磁雑音対策を必要 とする場合がある。
【0003】 従来、雑音防止用の2分割した筒状のコアをケーブルに取付ける構造は、図1 の(b)に示すステンレス製のコの字形で先端を内側方向に折り曲げたばね材ホ ルダ2を使用し、図1の(a)に示すように、ケーブル3を、中央にケーブルを 収める縦溝を設けた2分割したコア1で包み、コアの外周をばね材ホルダ2で止 めコアを保持していたが、コアをケーブルに固定すること、及びばね材ホルダの 構造では固定したコアを他へ固定することが困難であった。又コア自体が露出し ているため使用中にコアを傷つけてしまうという問題があった。
【0004】
本考案は叙上の欠点を改善し、2分割したコアをケーブルへ固定した時のコア の接合を容易にするとともに、コアとケーブルとの固定及びコアを包むホルダ自 身を他へ固定することができ、コアを抱持した部分も簡単にははずれることのな い構造とした、内部にケーブルを通す溝を有する2分割した筒状コアを取付けた 電磁雑音防止用構造体を提供する。
【0005】
分割した筒状のコアをケーブルへ取付けるためには、2つに分割された筒状の コアをケーブルへ固定することが必要であるが、従来構造のばね材ホルダにおい ては、2つに分割したコアの接合は可能であるが、コアをケーブルに固定する構 造、及びケーブルに固定された電磁雑音防止用構造体を他の物に固定する構造に ついては考慮されていない。又ばね材ホルダによりコアの接合とケーブルの固定 を満足させる構造とした場合、非常に複雑な構造となるため、本考案ではホルダ の素材を弾性のある樹脂製とし、コアとケーブルとの固定が可能で、しかもホル ダ自身の他の物への固定ができ、コアの抱持部分が簡単には外れにくい構造とし て2分割した筒状のコアを内部に抱持し、他への固定も可能な構成とした電磁雑 音防止用構造体を提供することを特徴とする。
【0006】 即ち本考案は、中央にケーブルを挿通する中央溝を設けた2分割コアを、中 央の連結片で一体に連結され蝶番状に開閉自在に形成され連結片の両側に前記コ アを収めるコア収納凹部を設けた2つのホルダケースからなる樹脂製ホルダの前 記コア収納凹部にコアを収め、前記中央溝にケーブルを収めて開口した樹脂製ホ ルダを閉じ嵌合固定してなる電磁雑音防止用構造体において、連結片を中心に開 口した樹脂製ホルダの両側のホルダケースの両外側面に、少なくとも1組の一方 のホルダケースの外側面に中央に抱持部分凹部を設けた板状の弾性を有する抱持 部と、他方のホルダケースの外側面に前記抱持部分凹部に嵌合する抱持部分凸部 と、抱持部分凸部の両側に前記の抱持部を案内し嵌合する長さ方向に平行に抱持 部分平行棒を取付けてなることを特徴とする電磁雑音防止用構造体である。
【0007】
以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図2は、本考案の一実施例を示す誘導雑音防止用構造体を示し、2分割したコ ア7と、コア7を収納抱持し、ケーブルに固定し、又他の物体へ全体を固定する よう構成した樹脂製ホルダを示す。図2に示すコア7は2分割した筒状のコアの 一方の形状を示すもので、図2の形状のコア7を2個組とし用い(他の1個は図 示されていない)、図示されていない他の1個と共に樹脂製ホルダ9のコア収納 凹部11へ中央溝72を上にして収め、中央溝72に信号線のケーブルを収め、 2つのコア7で信号線を抱持する。電磁雑音防止に使用するコアは、通常実効透 磁の高いフェライトコアを使い、軟磁性のNi−Zn系或はMn−Zn系フェラ イトを使用している。
【0008】 樹脂製ホルダ9はコア7を抱持し、可撓性のある軟らかい樹脂を使用し、本考 案では軟質のナイロン系ゴム入り樹脂、或は軟質ポリプロピレン樹脂を使用する ものである。 本考案においては、コア7の中央溝72の両端面底部の両側端には係止溝71 を設け、樹脂性ホルダ9のコア収納凹部11のケーブルを挿通する両側中央下部 両端に、コア収納凹部側へ向き、前記コア7の両側の係止溝71に係止するため のコア脱落防止用爪5を設け、コア7をコア収納凹部11に収めた時コア脱落防 止用爪5にコア7に設けてある係止溝71が係止する構造としてあり、係止溝7 1は樹脂性ホルダを見開き状に開き樹脂製ホルダをケーブルからはずした時、コ ア7が樹脂製ホルダから脱落するのを防止する。
【0009】 連結片12を中央に蝶番状に開閉する樹脂製ホルダ9の連結片12で一体に連 結されたホルダケース13に設けた2つのコア収納凹部11に、夫々 コア7を 収納し、コア7の両端の係止溝71をコア脱落防止用爪5に係止してコア7をコ ア収納凹部11に固定し、ケーブルをコア7の中央溝72に収め、開口してある 樹脂製ホルダ9を連結片12の部分で折り曲げて閉じ、ケーブルを中央溝に固定 する。開口した樹脂製ホルダは樹脂製の連結片12で互いに一体に連結されてお り、開口した樹脂製ホルダを閉じると樹脂製ホルダ9のケーブルに接する両側端 にはケーブル固定用爪4が設けてあり、ケーブル表面にケーブル固定用爪が強く 接し樹脂製ホルダをケーブルに固定する。又樹脂製ホルダ9は、開口した樹脂製 ホルダを閉じる時、樹脂製ホルダの開口した連結片で一体に連結されたホルダケ ース13の一方の外側面の両端に取付けてあるばね性のある弾性のある板状の抱 持部18の中央に設けた抱持部分凹部8と、ホルダケースの外側面の抱持部分凸 部81とを嵌合し、コアを収めた樹脂製ホルダにケーブルを収め固定する。この 時、抱持部分凹部8の内径寸法と抱持部分凸部の外径寸法は完全に嵌合する寸法 にしてあり、又抱持部分凸部の先端寸法はわずかに大きく、高さ方向に先端が大 きくテーパを付与してあり、一方抱持部分凹部8はコア収納凹部11側が広くな るテーパ穴としてある。抱持部分凸部81の両側には抱持部分平行棒10が少な くとも抱持部18の厚さ分だけの高さと、幅寸法を許容できる寸法で取付けられ ており、従って抱持部18は抱持部分凸部81の両側に取付けた抱持部分平行棒 10に案内されて抱持部分凸部と抱持部分凹部との嵌合が容易となり、抱持部分 が抱持部分平行棒10に案内されて抱持部分凸部と抱持部分凹部が嵌合されるの で、抱持部分凸部81と抱持部分凹部8は一度嵌合すると人手により抱持部18 を外方へ開くことがない限り嵌合ははずれることはない。
【0010】 又ケーブルに取付けた樹脂製ホルダを他の面、又は他の物体に固定する時は、 一方のホルダケース13の両側に取付けてある2個の折り曲げコア本体固定部分 6を樹脂製ホルダの取付面に、即ちホルダケース13の底面と同一面になるよう に、一端が一体の樹脂製ホルダから先端を展開し取付け面に水平に設置して、折 り曲げコア本体固定部分6の中央に設けてある取付け穴61により他の面や他の 物体に固定する。
【0011】
以上述べたように、本考案による電磁雑音防止用構造体は、樹脂製ホルダのホ ルダケースのコア収納凹部にコアを収めコアの中央溝にケーブルを収めケーブル を中心に嵌合固定するのに、ホルダケースの一方の外側面に抱持部分凹部を設け た抱持部と、他のホルダケース外側面に抱持部分凹部に嵌合する抱持部分凸部を 設け、抱持部分凸部の両側に抱持部を案内する抱持部分平行棒を取付けた構造で あるので、コアを収納した連結片で一体の2つの蝶番状に開閉する樹脂製ホルダ は、2分割コアの接合及びケーブルとの固定が容易にでき、樹脂製ホルダ自身の 他の物への固定もできるもので、従って樹脂製ホルダへの2分割筒状コアの取付 け、取はずしが容易に行える効果と、又2分割筒状コアを樹脂製ホルダで包み込 む形状であるのでコアの欠けを防止できる等の効果を有する。
【図1】従来の技術の実施例を示す概略図であり、図1
の(a)はケーブル、コア、ばね材ホルダによりコアを
ケーブルに固定した外観斜視図、図1の(b)はばね材
ホルダの正面図。
の(a)はケーブル、コア、ばね材ホルダによりコアを
ケーブルに固定した外観斜視図、図1の(b)はばね材
ホルダの正面図。
【図2】本考案による電磁雑音防止用構造体の外観斜視
図。
図。
1,7 コア 2 ばね材ホルダ 3 ケーブル 4 ケーブル固定用爪 5 コア脱落防止用爪 6 折り曲げコア本体固定部分 8 抱持部分凹部 9 樹脂製ホルダ 10 抱持部分平行棒 11 コア収納凹部 12 連結片 13 ホルダケース 18 抱持部 61 取付け穴 71 係止溝 72 中央溝 81 抱持部分凸部
Claims (1)
- 【請求項1】 中央にケーブルを挿通する中央溝を設け
た2分割コアを、中央の連結片で一体に連結され蝶番状
に開閉自在に形成され連結片の両側に前記コアを収める
コア収納凹部を設けた2つのホルダケースからなる樹脂
製ホルダの前記コア収納凹部にコアを収め、前記中央溝
にケーブルを収めて開口した樹脂製ホルダを閉じ嵌合固
定してなる電磁雑音防止用構造体において、連結片を中
心に開口した樹脂製ホルダの両側のホルダケースの両外
側面に、少なくとも1組の一方のホルダケースの外側面
に中央に抱持部分凹部を設けた板状の弾性を有する抱持
部と、他方のホルダケースの外側面に前記抱持部分凹部
に嵌合する抱持部分凸部と、抱持部分凸部の両側に前記
の抱持部を案内し嵌合する長さ方向に平行に抱持部分平
行棒を取付けてなることを特徴とする電磁雑音防止用構
造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7430892U JPH0751771Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 電磁雑音防止用構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7430892U JPH0751771Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 電磁雑音防止用構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593012U true JPH0593012U (ja) | 1993-12-17 |
JPH0751771Y2 JPH0751771Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=13543377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7430892U Expired - Lifetime JPH0751771Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 電磁雑音防止用構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751771Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018088337A1 (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | 北川工業株式会社 | 雑音電流吸収具 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP7430892U patent/JPH0751771Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018088337A1 (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | 北川工業株式会社 | 雑音電流吸収具 |
US11211195B2 (en) | 2016-11-11 | 2021-12-28 | Kitagawa Industries Co., Ltd. | Noise current absorber |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0751771Y2 (ja) | 1995-11-22 |
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