JPH0592847A - 印刷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷後にいちいち印刷済み用紙を裏返すような
煩わしい操作を必要とすることなく印刷の出来映えを視
認できるようにする。 【構成】印刷処理部と排紙トレイとの間との間に、印刷
済み用紙を印刷面が上向きとなるように反転させて該排
紙トレイに送り込む用紙反転手段１８を設けることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえば複写機のよ
うな印刷機であって、給紙トレイおよび排紙トレイを内
蔵するタイプとした装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常知られている複写機は給紙トレイ、
および排紙トレイが飛び出す形で複写機本体に装着され
て使用されているが、このタイプのものでは上記各トレ
イが大きなスペースを取るため、図３に示すようなトレ
イ内蔵タイプの複写機が開発されている。

【０００３】すなわち、図３の複写機Ａにおいては、そ
の装置本体内の転写処理部Ｂの下方に、排紙トレイＣを
上段にして該排紙トレイＣならびに各種サイズの用紙Ｘ
１，Ｘ２を収めた給紙トレイＤ１，Ｄ２が挿抜可能に内
蔵されており、複写実行により給紙トレイＤ１，Ｄ２の
内から選択された用紙Ｘ１またはＸ２を搬送路Ｅ１を通
して上述の複写処理部Ｂに送り込み、周知の複写技術に
よって用紙Ｘ１またはＸ２に複写を施し、次に搬送路Ｅ
２を通して排紙トレイＣの中に送り込むように構成され
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、用紙Ｘ１，
Ｘ２は図から明らかなように、複写処理部Ｂにおいて上
面に複写が施され、その後に反転して排紙トレイＣに送
り込まれるために、複写面が下向きとなって該排紙トレ
イＣに収納されることになって、そのままでは複写の出
来映えが視認できず、排紙トレイＣを引き出して複写済
み用紙Ｘ３を裏返し、出来映えを確認するような煩わし
い操作が必要となる問題があった。

【０００５】この発明は、複写後にいちいち複写済み用
紙を裏返すような煩わしい操作を必要とすることなく複
写の出来映えを視認できる印刷機の提供を目的とする。

【０００６】

【課題をか解決するための手段】この発明は給紙トレイ
および排紙トレイを印刷機本体内に挿抜可能に収納する
と共に、該収納状態で給紙トレイから印刷処理部に被印
刷用紙を供給すると共に、印刷済み用紙を排紙トレイに
送り込むようになされた印刷機において、上記印刷処理
部と排紙トレイとの間との間に、印刷済み用紙を印刷面
が上向きとなるように反転させて該排紙トレイに送り込
む用紙反転手段を備えた印刷機であることを特徴とす
る。

【０００７】

【作用】この発明によれば、給紙トレイから繰り出され
て印刷処理部に供給されることにより印刷された用紙
は、該印刷後、用紙反転手段を通り印刷面を上向きにし
て排紙トレイに送り込まれる。

【０００８】

【発明の効果】このため、排紙トレイを印刷機本体から
引き出して印刷済み用紙を裏返す手段を要することなく
印刷面の出来映えを視認できることになって、視認性と
操作性とが向上する。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はこの発明の実施例にかかる複写機を示
し、図１に示すように複写に供する異なるサイズの用紙
２Ａ，２Ｂ（図２参照）を装填した給紙トレイ３Ａ，３
Ｂと、複写済みの用紙２Ｃを収納する排紙トレイ４と
が、装置本体１の前面下部に挿抜可能に収納され、この
収納状態のままで給紙トレイ３Ａ，３Ｂのうちから選択
的に用紙２Ａ，２Ｂが引き出されて複写に使用され、そ
の後に排紙トレイ４に送り込まれるように構成されてい
る。

【００１０】すなわち、上述の装置本体１においては上
面が原稿セット台５とされて、該台５にセットされた原
稿（図示せず）を覆う原稿カバー６が設けられる。一
方、装置本体１の内部の前述の給紙トレイ３Ａ，３Ｂな
らびに排紙トレイ４の上方部に複写処理部７が設けられ
る。該複写処理部７には、原稿セット台５にセットされ
た原稿の情報を読み取って感光ドラム８に露光させる光
学手段９、露光された感光ドラム８のドラム面にトナー
等の現像剤を磁気力で吸着させる像形成手段１０と、回
転している状態で走行する用紙２Ａ，２Ｂに接すること
によりドラム面のトナーを転写させる上述の感光ドラム
８と、用紙２Ａ，２Ｂに転写されたトナーを定着させる
定着部１１が設けられる。

【００１１】そして、前述の各給紙トレイ３Ａ，３Ｂと
感光ドラム８とが複数のガイドローラ１２〜１２を備え
た第１の用紙搬送路１３によってむすばれると共に、感
光ドラム８と定着部１１とが複数のガイドローラ１４〜
１４を備えた第２の用紙搬送路１５によってむすばれ、
かつ定着部１１と前述の排紙トレイ４とが複数のガイド
ローラ１６〜１６を備えた第３の用紙搬送路１７によっ
てむすばれる。

【００１２】その場合、第３の用紙搬送路１７の出口に
は、定着部１１から送り出された複写済み用紙２Ｃの上
下を反転させる用紙反転路１８が設けられ、該用紙反転
路１８を通した複写済み用紙２Ｃが排紙トレイ４に送り
込まれるように構成される。

【００１３】このように構成した複写機の動作を説明す
ると、原稿セット台５に原稿をセットし、複写実行のス
タートボタン（図示せず）を押すことによって、予め選
択されたサイズの用紙、または複写機のサイズ自動読み
取り手段（図示せず）が読み取ったサイズの用紙２Ａま
たは２Ｂが第１の用紙搬送路１３を通して複写処理部７
に送り込まれる。そして、該複写処理部７中の感光ドラ
ム８によって用紙２Ａまたは２Ｂに原稿情報が転写さ
れ、第２の用紙搬送路１５を通って定着部１１に送られ
て定着処理される。

【００１４】次に複写済み用紙２Ｃは第３の用紙搬送路
１７を通して排紙トレイ４に送り込まれるが、該第３の
用紙搬送路１７の出口には用紙反転路１８が形成されて
いるので、上述の定着部１１を出た複写済み用紙２Ｃは
上下を反転されて排紙トレイ４に送込まれることにな
る。

【００１５】このための感光ドラム８に下方から接して
複写されるために、定着部１１から第３の用紙搬送路１
７に送り出された段階では複写面が下向きとなっている
複写済み用紙２Ｃは、その複写面を上にして排紙トレイ
４内に送り込まれる。

【００１６】したがって、排紙トレイ４を引き出すだけ
で複写済み用紙２Ｃの複写面を一目で視認して、その出
来映えを判断することができ、従来のように排紙トレイ
を引き出し、かつ複写済み用紙を反転させて複写の出来
映えを確かめる操作が不要となって、操作性および視認
性の双方を満足させることができる。

【００１７】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の印刷機本体は、実施例の装置本体
１に対応し、以下同様に、印刷処理部は、複写処理部７
に対応し、被印刷用紙は、用紙２Ａ，２Ｂに対応し、印
刷済み用紙は、複写済み用紙２Ｃに対応し、用紙反転手
段は、用紙反転路１８に対応するも、この発明は上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。

【００１８】また、この発明は上述の実施例の複写機の
みに限定されるものではなく、印刷機一般に適用される
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかる複写機の外観斜視図。

【図２】本発明の実施例にかかる複写機の内部概略構成
図。

【図３】従来の複写機の内部概略構成図。

【符号の説明】

１…装置本体 ２Ａ，２Ｂ…用紙 ２Ｃ…複写済み用紙 ３Ａ，３Ｂ…給紙トレイ ４…排紙トレイ ７…複写処理部 １８…用紙反転路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給紙トレイおよび排紙トレイを印刷機本体
   内に挿抜可能に収納すると共に、該収納状態で給紙トレ
   イから印刷処理部に被印刷用紙を供給すると共に、印刷
   済み用紙を排紙トレイに送り込むようになされた印刷機
   において、上記印刷処理部と排紙トレイとの間との間
   に、印刷済み用紙を印刷面が上向きとなるように反転さ
   せて該排紙トレイに送り込む用紙反転手段を備えた印刷
   機。