JPH0592576A - インクジエツト・プリンタ - Google Patents

インクジエツト・プリンタ

Info

Publication number
JPH0592576A
JPH0592576A JP25560691A JP25560691A JPH0592576A JP H0592576 A JPH0592576 A JP H0592576A JP 25560691 A JP25560691 A JP 25560691A JP 25560691 A JP25560691 A JP 25560691A JP H0592576 A JPH0592576 A JP H0592576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle surface
cap
nozzle
cam
clogging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25560691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yujiro Kitade
雄二郎 北出
Yoshinori Miyakoshi
嘉則 宮腰
Toru Takasaki
徹 高崎
Hirozo Matsumoto
浩造 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP25560691A priority Critical patent/JPH0592576A/ja
Publication of JPH0592576A publication Critical patent/JPH0592576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】清掃装置に係る構造の簡素化により、信頼性向
上およびコスト低減を図る。 【構成】払拭用清掃装置は、ループ状ベルトの全周面の
一部にワイパが並設される清掃具を備え、初期に清掃具
はベルト平面部分にワイパがないように位置決めされ、
払拭時にはベルト平面部分にノズル面が近接対向して停
止後、プーリが回転してワイパがノズル面をしゅう動
し、払拭後には初期位置に戻る。詰まり解消用清掃装置
は、段差部をもつ螺旋状輪郭を有し、中心の回りの所定
角度の正転、または連続的な逆転が可能なカムと;カム
との接触ピンが一端部に固着され他端部がキャップに連
結されるリンクと;を備え、清掃時にはカムの連続的逆
転によりキャップがノズル面を押圧した状態で真空手段
が作動し、清掃後にカムの所定角度の正転によりキャッ
プがノズル面から隔離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インクジェット記録
ヘッド(以下、記録ヘッドという)のノズル面払拭用、
またはノズル詰まり解消用の清掃装置を有するプリンタ
であって、とくに清掃装置に係る構造の簡素化によっ
て、信頼性向上,省スペース化およびコスト低減が図れ
るインクジェット・プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例について、その払拭動作前
後の側面図である図10と、同じくその払拭動作時の側
面図である図11とを参照しながら説明する。第1従来
例は、記録ヘッドのノズル面払拭用の清掃装置で、図1
0,図11において、記録ヘッド1のノズルがインクや
塵埃などで詰まって印字品質の低下が起こったり、また
は記録が所定時間おこなわれた後に、記録ヘッド1を清
掃具のある箇所に走行移動させた後に、そのノズル面2
を、ワイパ付きベルト41のワイパ42のしゅう動によって
清掃する。ワイパ付きベルト41は、その全周面に所定間
隔で板状のワイパ42が並設され、各プーリ43,44 間に巻
掛けされる。一方のプーリ43が図示してないモータによ
って回転駆動され、ワイパ付きベルト41は、その上側が
左方向に移動するように作動する。これら全体はベルト
ユニット40として構成され、連結される移動機構45によ
って昇降移動可能である。さて図10において、払拭動
作前後には、ベルトユニット40は下降した位置をとり、
ワイパ42がノズル面2と接触しない。払拭動作時には、
まずベルトユニット40が上昇して、ワイパ42がノズル面
2と接触する位置に達した後、ワイパ付きベルト41が作
動され、図11のように、ワイパ42がノズル面2に対し
てしゅう動し、この面に付着している余分のインクなど
を払拭し清掃する。
【0003】第2の従来例について、側面図である図1
2を参照しながら説明する。第2従来例は、ノズル詰ま
り解消用清掃装置で、図12において、清掃装置は主と
して、清掃ヘッド51と、符号を付けてない直進機構と、
吸引機構とからなる。清掃ヘッド51は、偏平な短筒状の
吸引部52と、ノズル面に押圧, 隔離される柔らかいゴム
材料からなるキャップ53とで構成される。直進機構は主
として、基台54, モータ55, カム56, バネ57およびベロ
ーズ58からなり、清掃ヘッド51を上下方向に往復直進さ
せる。すなわち、モータ55によってカム56が回転され、
この回転によってベローズ58がバネ57の付勢のもとに伸
縮される。ベローズ58は、上端面に清掃ヘッド51が設け
られ、下端面が基台54に固着される。バネ57は基台54と
ベローズ58との間に張設される。ケース59は、清掃ヘッ
ド51の上端部だけを露出させて、清掃ヘッド51の他の部
分と直進機構とを格納する。吸引機構は主として、吸引
用ポンプ60, パイプ61,62 および廃棄インク溜め63から
なり、吸引部52の吸引機能を担当する。パイプ61は、吸
引部52とポンプ60との間を接続し、パイプ62は、一方が
ポンプ60に接続され、他方が大気に開放され、この開放
端に廃棄インク溜め63が設置される。清掃装置50による
記録ヘッドのノズル詰まり解消動作は、次のようにおこ
なわれる。記録ヘッドが清掃ヘッド51に対向する位置に
移動し、次に、清掃ヘッド51が、モータ55の回転によっ
て、上方向に少し移動し、キャップ53が図示してないノ
ズル面に押し当てられた後、ポンプ60の起動によって吸
引動作が開始される。この吸引動作によってノズル内部
に詰まっているインクや塵埃が吸引されて、ノズル詰ま
りが解消される。なお、吸引されたインクや塵埃はパイ
プ62を通って廃棄インク溜め63に排出される。
【0004】第3の従来例について、側面図である図1
3を参照しながら説明する。第3従来例は、ノズル詰ま
り解消用清掃装置で、図13において、次の4工程によ
って清掃がおこなわれる。第1工程として、記録ヘッド
70をキャップ71のある箇所に走行移動させた後、その符
号を付けてないノズル面に、吸引用のキャップ71を押し
当てる。この押当ては、モータ76によって回転される偏
心円板状カム75と、これに接触して転動するローラ74と
を介し、可動具72が軸73の回りに時計方向に回転されて
おこなわれる。ここで、ローラ74のカム75の輪郭への押
圧, 接触は、可動具72に付設されるバネ77の付勢によ
る。第2工程として、図示してない真空ポンプの作動に
より、キャップ71の密閉空間が負圧になって記録ヘッド
70のノズル詰まりが解消される。詰まり解消後、第3工
程として、キャップ71の密閉空間の負圧状態が大気状態
に戻され、第4工程として、カム75の回転によってキャ
ップ71が記録ヘッド1のノズル面から隔離されて一連の
清掃動作が終了する。なお、第3工程のキャップ71の密
閉空間の負圧状態を大気状態に戻す方法は、密閉空間に
連通するパイプ78の開口部79を弁80で密閉していた状態
から、ソレノイド81の駆動による弁80の左方向移動に基
づき開放させることでおこなわれる。第3工程の目的
は、一つにはノズル詰まり解消を超えて無駄にインクが
吸引, 排出されるのを防止し、もう一つには第4工程が
円滑におこなわれるのを支援するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の第1,第2,第
3の各従来例には、以下に述べるような欠点ないし問題
点がある。第1従来例には、ワイパ付きベルト41を含む
ベルトユニット40が、移動機構45によって昇降移動可能
に構成されなければならない。つまり、払拭動作前後に
は、ベルトユニット40は下降した位置をとり、払拭動作
時に、まずベルトユニット40が上昇して、ワイパ42がノ
ズル面2と接触する位置に達した後、ワイパ付きベルト
41が作動される。このように払拭動作前後にベルトユニ
ット40を降下させるのは、記録ヘッド1が、ワイパ付き
ベルト41の平面部分に対向する位置まで走行してくると
き、または対向位置から記録箇所まで走行していくとき
に、ワイパ42がノズル面2と激しく接触して破損されな
いようにするためである。第1従来例では、移動機構45
が必要になり、コスト的,スペース的に不利であるとと
もに、正味払拭時間の前後に要するベルトユニット40の
昇降時間だけ清掃動作の全時間が増す。
【0006】第2従来例には、キャップ53を先端部に有
する清掃ヘッド51のノズル面に対する押圧, 隔離の動作
用のモータ55と、真空ポンプ60の駆動用の図示してない
モータとが併せて必要である。しかも、清掃ヘッド51の
ノズル面に対する押圧, 隔離の動作と、詰まり吸引用の
真空ポンプ60の駆動とは、時間的に順次続いて起こるも
ので、同時には起こらないから、共通な動力源によって
両方の動作を処理することが可能なら、両者のタイミン
グ調整が不要になる分だけ、動作がさらに確実になり、
かつコスト的, スペース的にも有効である。
【0007】第3従来例には、キャップ71のノズル面に
対する押圧, 隔離の動作用のモータ76と、弁80の作動用
のソレノイド81とが併せて必要である。しかも、キャッ
プ71の押圧, 隔離の動作と、弁80の移動動作とは、時間
的に順次続いて起こるもので、同時には起こらないか
ら、第2従来例におけるのと同様に、共通な動力源によ
って両方の動作を処理することが可能なら、動作の確実
性の面やコスト, スペース面で有効である。
【0008】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、清掃装置に係る構造の簡素化によっ
て、信頼性向上, 省スペース化およびコスト低減が図れ
るインクジェット・プリンタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインクジ
ェット・プリンタは、記録ヘッドのノズル面払拭用清掃
装置を有するプリンタにおいて、前記清掃装置は、所定
の形状,位置をとり、その形状の一部に前記ノズル面と
平行に近接対向可能な平面部分をもってプーリ間に巻掛
けされるベルトの全周面の一部に、前記ノズル面を払拭
するための複数個の板状ワイパが、外方に突出する形で
並設されてなる清掃具を備え、初期に前記清掃具は、そ
のベルト平面部分に前記ワイパがないように位置決めさ
れ、前記ノズル面払拭時には、前記ワイパのないベルト
平面部分に前記ノズル面が近接対向して停止した後に、
前記プーリが所定角度だけ回転して前記ワイパが前記ノ
ズル面をしゅう動し、このノズル面払拭の後には、前記
清掃具は、初期位置をとって停止する。
【0010】請求項2に係るインクジェット・プリンタ
は、記録ヘッドのノズル詰まり解消用清掃装置を有する
プリンタにおいて、前記清掃装置は、前記ノズル面に対
し密閉的に押圧可能、または隔離可能に直進案内され、
前記押圧の方向に付勢されるとともに、この密閉的な押
圧時にその密閉空間が真空手段の作動により負圧状態に
なって前記ノズル詰まりが解消されるキャップと;ほぼ
半径方向の段差部の、中心に近い側の下端から出発して
前記中心の回りに1回正転したとき、この中心から遠い
側の上端に達するまで、前記中心からの距離を徐々に増
す形の輪郭を有し、前記中心の回りの所定角度の正転、
または連続的な逆転が可能なカムと;このカムの輪郭に
係る接触子が一方の端部に固着され、他方の端部が前記
キャップに回動,直進可能に連結されるとともに、前記
接触子を前記カムの輪郭に押圧させ、かつこのカムをそ
の段差部と前記接触子との当接を介して逆転させるよう
に付勢され、所定位置で阻止される連結リンクと;を備
え、前記ノズル詰まり解消時には、前記カムの連続的な
逆転によって、前記キャップが前記ノズル面を押圧する
状態において、前記真空手段が回転されて作動し、前記
ノズル詰まり解消後には、前記カムの所定角度の正転に
より、前記連結リンクを介して前記キャップが前記ノズ
ル面から隔離される。
【0011】請求項3に係るインクジェット・プリンタ
は、記録ヘッドのノズル詰まり解消用清掃装置を有する
プリンタにおいて、前記清掃装置は、所定の行程で往復
直進し、この直進方向の一方の側に弁が、他方の側に当
接面がそれぞれ設けられる駆動体と;前記ノズル面に対
し密閉的に押圧または隔離され、前記密閉的な押圧時に
その密閉空間が真空手段の作動により負圧状態になっ
て、前記ノズル詰まりが解消されるキャップ本体と:前
記キャップ本体の前記ノズル面への押圧時の前記密閉空
間と一方の側で連通する管が、他方の側で前記駆動体の
弁によって大気に開放または密閉される開口部と、前記
駆動体の当接面に対応する被当接面とを有するととも
に、前記キャップ本体と一体化される従動体と:を具備
するキャップユニットと;を備え、前記ノズル詰まり解
消時には、前記駆動体が前記行程の一方の終端に位置
し、前記弁によって前記従動体の開口部が密閉されると
ともに、前記キャップ本体が前記ノズル面を押圧し、そ
の密閉空間が真空手段の作動によって負圧状態になり、
前記ノズル詰まり解消後には、前記駆動体の前記終端か
らの戻り動作によって、まず前記弁の隔離で前記従動体
の開口部が大気開放され、続いて前記駆動部の当接面が
前記従動体の被当接面と当接し、これを移動させること
によって前記キャップ本体が前記ノズル面から隔離され
る。
【0012】
【作用】請求項1に係るインクジェット・プリンタで
は、初期に清掃具は、そのベルト平面部分にワイパがな
いように位置決めされ、ノズル面払拭時には、まずワイ
パのないベルト平面部分にノズル面が近接対向して停止
した後に、プーリが所定角度だけ回転してワイパがノズ
ル面をしゅう動,払拭し、このノズル面払拭の後には、
清掃具は初期位置をとって停止する。
【0013】請求項2に係るインクジェット・プリンタ
では、ノズル詰まり解消時には、キャップがノズル面を
押圧する状態において、カムの連続的な逆転によって、
真空手段が回転されて作動し、ノズル詰まり解消後に
は、カムの所定角度の正転により、連結リンクを介して
キャップがノズル面から隔離される。
【0014】請求項3に係るインクジェット・プリンタ
では、ノズル詰まり解消時には、駆動体が行程の一方の
終端に位置し、弁によって従動体の開口部が密閉される
とともに、キャップ本体がノズル面を押圧し、その密閉
空間が真空手段の作動によって負圧状態になり、ノズル
詰まり解消後には、駆動体の終端からの戻り動作によっ
て、まず弁の隔離で従動体の開口部が大気開放され、続
いて駆動部の当接面が従動体の被当接面と当接し、これ
を移動させることによってキャップ本体がノズル面から
隔離される。
【0015】
【実施例】この発明の請求項1に係るノズル面払拭用清
掃装置の第1の実施例について、以下に図を参照しなが
ら説明する。図1は第1実施例の払拭動作前後の側面
図、図2は同じくその払拭動作時の側面図である。この
第1実施例の構成が対応する第1従来例のそれと異なる
のは、ワイパ付きベルトの全周面の一部だけににワイパ
が並べて突設され、ワイパ付きベルトは全体として形
状,位置が一定であることである。図1において、ワイ
パ付きベルト5は、両側の各プーリ7,8に平行掛けに
巻掛けされ、上側のワイパ6のない平面部分が、清掃時
に走行移動されるべき記録ヘッド1のノズル面2に近接
対向可能に位置決めされる。つまり、板状のワイパ6
は、ベルト5の全周面の一部分だけに突出する形で並設
される。ここで、ワイパ付きベルトは、図示のように平
板形で、各プーリから摩擦力を介して動力伝達される方
式、または歯付き形で歯車形プーリとの噛み合いによっ
て動力伝達される方式が可能である。
【0016】第1実施例の動作は次のとおりである。 (1) ノズル面払拭のための第1工程として、ワイパ付き
ベルト5は、ワイパ6の存在しない平面部分が、記録ヘ
ッド1のノズル面2に近接対向可能なように位置決めさ
れる。 (2) 第2工程として、図1のように、ワイパ付きベルト
5の平面部分に対し、記録ヘッド1のノズル面2が近接
対向して停止する。その後に、 (3) 第3工程として、図2のように、各プーリ7,8が
所定角度だけ回転してワイパ6がノズル面2をしゅう動
し、余分のインクや塵埃などを払拭する。 (4) 第4工程として、ワイパ付きベルト5が、再び図1
のように位置決めされた後に、記録ヘッド1の記録のた
めの走行移動が可能な状態になる。
【0017】この発明の請求項2に係るノズル詰まり解
消用清掃装置の第2の実施例について、以下に図を参照
しながら説明する。まず第2実施例の構成について、第
2実施例のキャップ隔離動作開始時の側面図である図3
を代表的に参照しながら説明する。図において、記録ヘ
ッド1のノズル面2に対し押圧,吸引,隔離されるべき
キャップ11の動作は主として、カム19と、リンク13と、
真空ポンプ20とによっておこなわれる。キャップ11は、
ガイド9によってノズル面2と直角に直進可能に案内さ
れ、かつバネ10によって押圧方向に付勢される。カム19
の輪郭は、ほぼ半径方向の段差部の中心側の下端から出
発して時計方向に1回転したとき段差部の上端に達する
ように、中心からの距離を徐々に増す、いわゆる螺旋状
をなす。リンク13は、一方の端部にスリット14を、他方
の端部にローラ15を設け、掛具18に引っ掛けられたバネ
17によって左方向に付勢され、かつ左方向の動きがスト
ッパ16によって阻止される。リンク13は、スリット14で
ピン12を介してキャップ11の下端部と回動, 直進可能に
連結され、ローラ15がカム19の輪郭に沿って押圧され転
動する。要するに、キャップ11と、リンク13と、カム19
とは、カム19の所定角度範囲の回動をキャップ11の往復
直進に変換する一種のスライダ・クランク機構を構成す
る。また、カム19の軸が真空ポンプ20の作動軸に連結さ
れ、カム19の連続的な反時計方向回転によって真空ポン
プ20が作動される。なお、キャップ11の内部の密閉空間
と、真空ポンプ20とは図示してないパイプによって連通
されるものとする。
【0018】第2実施例の動作について、各動作工程に
応じ、図3ないし図6を参照しながら説明する。図3は
第2実施例のキャップ隔離動作開始時の側面図、図4は
同じくそのキャップ隔離動作終了時の側面図、図5は同
じくその詰まり解消の予備動作(キャップ押圧)時の側
面図、図6は同じくその詰まり解消の本動作(インク吸
引)時の側面図である。 (1) 図3において、カム19の段差部がほぼ垂直方向、つ
まりキャップ11の直進方向と一致する位置から時計方向
に回転すると、段差部によってローラ15が右方向に押さ
れ、リンク13を介しキャップ11が下方に移動されて図示
の位置に到り、ノズル面2からの隔離を開始する。な
お、カム19の時計方向の回転によっては、たとえば滑り
機構を介して真空ポンプ20が作動しない構成にしてあ
る。 (2) 図4において、カム19がさらに時計方向に回転する
と、キャップ11がノズル面2から所定距離だけ隔離して
隔離動作を終了する。 (3) 図5において、初期状態にあって、カム19の段差部
がほぼ垂直方向に位置するとき、リンク13は、その軸線
が垂直方向になり、左側面がストッパ16と当接して動き
が阻止される。このとき、キャップ11はノズル面2に押
圧され、詰まり解消の予備状態にある。なお、図4のキ
ャップ11の隔離状態から、図5の押圧状態になるとき、
カム19の反時計方向の回転によって、真空ポンプ20も若
干は作動することになるが、そのときの回転角度は小さ
いから問題にはならない。 (4) 図6において、図5に続いてカム19が反時計方向に
連続的に回転することが示される。この連続回転によっ
て、リンク13は軸線方向に往復直進、つまり昇降動作す
るが、スリット14, ピン12間の遊びによって、リンク13
の動きはキャップ11には伝達されず、押圧状態が継続さ
れる。しかも、この状態において、カム19の反時計方向
の回転は真空ポンプ20に伝達され、キャップ11の内部密
閉空間を負圧にしてインク詰まりを吸引, 解消させる。
インク詰まり解消後には、再び図3,図4を経てキャッ
プ11はノズル面2から隔離され、正規の記録動作が開始
される。
【0019】この発明の請求項3に係るノズル詰まり解
消用清掃装置の第3の実施例について、以下に図を参照
しながら説明する。まず第3実施例の構成について、詰
まり解消動作時の断面図である図7を代表的に参照しな
がら説明する。図において、記録ヘッド1のノズル面2
に対し押圧,吸引,隔離されるべきキャップ21が、従動
体22の上側に固着され一体化される。この従動体22に対
し、駆動体27が往復直進する。ところで、従動体22の内
部に中空部が設けられ、この中空部と真空ポンプ30とが
パイプ31によって連通される。このパイプ31の中間部
が、ノズル面に押圧されたときに形成されるキャップ21
の密閉空間と連通する。また、パイプ31の端部は、従動
体22の側の連通孔23に接続し、開口部24を経て中空部に
つながる。一方、この中空部には大気につながる開放孔
25が設けられる。駆動体27の上面は平面状の弁28であ
り、従動体22の開口部24に対応し、これを開放, 密閉す
る。また、駆動体27の下面は当接面29で、これが従動体
22の中空部の下側に相当する被当接面26に対応する。
【0020】第3実施例の動作について、図7,図8,
図9を参照しながら説明する。この動作の要点は、駆動
体27の往復直進動作の過程で、キャップ21のノズル面2
に対する押圧,吸引,隔離がおこなわれることにある。
図7は第3実施例の詰まり解消動作時の断面図、図8は
同じくそのキャップ隔離の予備動作(大気開放)時の断
面図、図9は同じくそのキャップ隔離動作時の断面図で
ある。 (1) 図7において、ノズル詰まり解消時には、駆動体27
が上方向行程の終端に位置し、弁28によって従動体22の
開口部24が密閉されるとともに、キャップ21がノズル面
2を押圧し、その押圧によって形成された密閉空間が真
空ポンプ30の作動によって負圧状態になる。 (2) 図8において、ノズル詰まり解消後には、駆動体27
の戻り動作によって、まず弁28の隔離によって、従動体
22の開口部24が開放孔25を介して大気開放され、キャッ
プ21の密閉空間の負圧が大気圧になって、キャップ隔離
の予備動作が終了する。 (3) 図9において、前段階に続いて駆動体27の戻り動作
によって、その下側の当接面29が従動体22の被当接面26
と当接し、これを移動させることによってキャップ21が
ノズル面2から隔離される。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係るインクジェット・プリン
タでは、初期に清掃具は、そのベルト平面部分にワイパ
がないように位置決めされ、ノズル面払拭時には、まず
ワイパのないベルト平面部分にノズル面が近接対向して
停止した後に、プーリが所定角度だけ回転してワイパが
ノズル面をしゅう動,払拭し、このノズル面払拭の後に
は、清掃具は初期位置をとって停止する。したがって、
従来例で必要であったベルトユニット用移動機構が不要
でなり、コスト的, スペース的に有利であるとともに、
従来例で正味払拭時間の前後に要した昇降時間が零であ
るから、清掃動作の時間短縮が図れる。
【0022】請求項2に係るインクジェット・プリンタ
では、ノズル詰まり解消時には、キャップがノズル面を
押圧する状態において、カムの連続的な逆転によって、
真空手段が回転されて作動し、ノズル詰まり解消後に
は、カムの所定角度の正転により、連結リンクを介して
キャップがノズル面から隔離される。したがって、カム
と真空手段とに対する共通な動力源により、キャップの
押圧, 隔離と、吸引動作との両方の動作を処理すること
が可能で、動力源が半減した分のコスト低減が図れると
ともに、キャップの押圧, 隔離と、吸引動作とのタイミ
ング調整が不要になる分だけ、動作の信頼性向上,コス
ト低減の支援,省スペース化が図れる。
【0023】請求項3に係るインクジェット・プリンタ
では、ノズル詰まり解消時には、駆動体が行程の一方の
終端に位置し、弁によって従動体の開口部が密閉される
とともに、キャップ本体がノズル面を押圧し、その密閉
空間が真空手段の作動によって負圧状態になり、ノズル
詰まり解消後には、駆動体の終端からの戻り動作によっ
て、まず弁の隔離で従動体の開口部が大気開放され、続
いて駆動部の当接面が従動体の被当接面と当接し、これ
を移動させることによってキャップ本体がノズル面から
隔離される。したがって、キャップの押圧, 隔離の動作
と、隔離前の大気開放動作とが共通な動力源によってお
こなわれるから、構造の簡素化に基づく信頼性向上,コ
スト低減,省スペース化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズル面払拭用である第1実施例の払拭動作前
後の側面図
【図2】同じくその払拭動作時の側面図
【図3】ノズル詰まり解消用である第2実施例のキャッ
プ隔離動作開始時の側面図
【図4】同じくそのキャップ隔離動作終了時の側面図
【図5】同じくその詰まり解消の予備動作(キャップ押
圧)時の側面図
【図6】同じくその詰まり解消の本動作(インク吸引)
時の側面図
【図7】ノズル詰まり解消用である第3実施例の詰まり
解消動作時の断面図
【図8】同じくそのキャップ隔離の予備動作(大気開
放)時の断面図
【図9】同じくそのキャップ隔離動作時の断面図
【図10】第1従来例の払拭動作前後の側面図
【図11】同じくその払拭動作時の側面図
【図12】第2従来例の側面図
【図13】第3従来例の側面図
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 ノズル面 5 ワイパ付きベルト 6 ワイパ 7 プーリ 8 プーリ 9 ガイド 10 バネ 11 キャップ 12 ピン 13 リンク 14 スリット 15 ローラ 16 ストッパ 17 バネ 18 掛具 19 カム 20 真空ポンプ 21 キャップ 22 従動体 23 連通孔 24 開口部 25 開放孔 26 被当接面 27 駆動体 28 弁 29 当接面 30 真空ポンプ 31 パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 浩造 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット記録ヘッドのノズル面払拭
    用清掃装置を有するプリンタにおいて、 前記清掃装置は、所定の形状,位置をとり、その形状の
    一部に前記ノズル面と平行に近接対向可能な平面部分を
    もってプーリ間に巻掛けされるベルトの全周面の一部
    に、前記ノズル面を払拭するための複数個の板状ワイパ
    が、外方に突出する形で並設されてなる清掃具を備え、 初期に前記清掃具は、そのベルト平面部分に前記ワイパ
    がないように位置決めされ、前記ノズル面払拭時には、
    前記ワイパのないベルト平面部分に前記ノズル面が近接
    対向して停止した後に、前記プーリが所定角度だけ回転
    して前記ワイパが前記ノズル面をしゅう動し、このノズ
    ル面払拭の後には、前記清掃具は、初期位置をとって停
    止する構成にしたことを特徴とするインクジェット・プ
    リンタ。
  2. 【請求項2】インクジェット記録ヘッドのノズル詰まり
    解消用清掃装置を有するプリンタにおいて、 前記清掃装置は、 前記ノズル面に対し密閉的に押圧可能、または隔離可能
    に直進案内され、前記押圧の方向に付勢されるととも
    に、この密閉的な押圧時にその密閉空間が真空手段の作
    動により負圧状態になって前記ノズル詰まりが解消され
    るキャップと;ほぼ半径方向の段差部の、中心に近い側
    の下端から出発して前記中心の回りに1回正転したと
    き、この中心から遠い側の上端に達するまで、前記中心
    からの距離を徐々に増す形の輪郭を有し、前記中心の回
    りの所定角度の正転、または連続的な逆転が可能なカム
    と;このカムの輪郭に係る接触子が一方の端部に固着さ
    れ、他方の端部が前記キャップに回動,直進可能に連結
    されるとともに、前記接触子を前記カムの輪郭に押圧さ
    せ、かつこのカムをその段差部と前記接触子との当接を
    介して逆転させるように付勢され、所定位置で阻止され
    る連結リンクと;を備え、 前記ノズル詰まり解消時には、前記カムの連続的な逆転
    によって、前記キャップが前記ノズル面を押圧する状態
    において、前記真空手段が回転されて作動し、前記ノズ
    ル詰まり解消後には、前記カムの所定角度の正転によ
    り、前記連結リンクを介して前記キャップが前記ノズル
    面から隔離される構成にしたことを特徴とするインクジ
    ェット・プリンタ。
  3. 【請求項3】インクジェット記録ヘッドのノズル詰まり
    解消用清掃装置を有するプリンタにおいて、 前記清掃装置は、 所定の行程で往復直進し、この直進方向の一方の側に弁
    が、他方の側に当接面がそれぞれ設けられる駆動体と;
    前記ノズル面に対し密閉的に押圧または隔離され、前記
    密閉的な押圧時にその密閉空間が真空手段の作動により
    負圧状態になって、前記ノズル詰まりが解消されるキャ
    ップ本体と:前記キャップ本体の前記ノズル面への押圧
    時の前記密閉空間と一方の側で連通する管が、他方の側
    で前記駆動体の弁によって大気に開放または密閉される
    開口部と、前記駆動体の当接面に対応する被当接面とを
    有するとともに、前記キャップ本体と一体化される従動
    体と:を具備するキャップユニットと;を備え、 前記ノズル詰まり解消時には、前記駆動体が前記行程の
    一方の終端に位置し、前記弁によって前記従動体の開口
    部が密閉されるとともに、前記キャップ本体が前記ノズ
    ル面を押圧し、その密閉空間が真空手段の作動によって
    負圧状態になり、前記ノズル詰まり解消後には、前記駆
    動体の前記終端からの戻り動作によって、まず前記弁の
    隔離で前記従動体の開口部が大気開放され、続いて前記
    駆動部の当接面が前記従動体の被当接面と当接し、これ
    を移動させることによって前記キャップ本体が前記ノズ
    ル面から隔離される構成にしたことを特徴とするインク
    ジェット・プリンタ。
JP25560691A 1991-10-03 1991-10-03 インクジエツト・プリンタ Pending JPH0592576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25560691A JPH0592576A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 インクジエツト・プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25560691A JPH0592576A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 インクジエツト・プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0592576A true JPH0592576A (ja) 1993-04-16

Family

ID=17281072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25560691A Pending JPH0592576A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 インクジエツト・プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0592576A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100831286B1 (ko) * 2006-11-09 2008-05-22 주식회사 디지아이 디지털 프린팅 머신의 헤드 와이핑 장치
JP2012121333A (ja) * 2012-03-26 2012-06-28 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
US8313166B2 (en) 2008-05-02 2012-11-20 Kinpo Electronics, Inc. Cleaning device for ink wiper
US8317295B2 (en) 2008-04-03 2012-11-27 Kinpo Electronics, Inc. Microparticle/aerosol-collecting device for office machine
CN104070812A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 精工爱普生株式会社 擦拭装置以及液体喷射装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100831286B1 (ko) * 2006-11-09 2008-05-22 주식회사 디지아이 디지털 프린팅 머신의 헤드 와이핑 장치
US8317295B2 (en) 2008-04-03 2012-11-27 Kinpo Electronics, Inc. Microparticle/aerosol-collecting device for office machine
US8313166B2 (en) 2008-05-02 2012-11-20 Kinpo Electronics, Inc. Cleaning device for ink wiper
JP2012121333A (ja) * 2012-03-26 2012-06-28 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
CN104070812A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 精工爱普生株式会社 擦拭装置以及液体喷射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4825231A (en) Cap mechanism for use with an ink jet head
EP0788884B1 (en) Ink-jet recording device
US6554393B2 (en) Ink jet recording apparatus
KR100526492B1 (ko) 정비 장치, 정비 방법 및 그것을 이용한 잉크젯 프린터
US6886907B1 (en) Cleaning device for cleaning printhead of ink-jet printer
JPH0592576A (ja) インクジエツト・プリンタ
US6820960B2 (en) Maintenance apparatus of an inkjet printer and wiper-positioning method therefor
JP2002264350A (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのワイピング制御方法
US6568788B2 (en) Ink jet recording apparatus
KR100193712B1 (ko) 잉크제트 프린터용 헤드의 서비스 스테이션 장치
JP3276493B2 (ja) 回復機構及び該機構を備えたインクジェット装置
US6024435A (en) Ink jet recorder
KR100671806B1 (ko) 잉크 흡인 장치, 잉크젯 기록 헤드 회복 장치, 잉크젯기록 장치 및 잉크 흡인 방법
JP2001191543A (ja) インクジェットヘッドのワイピング装置
JPH06238915A (ja) インクジェット・プリンタ用吸引式清掃装置
JP3345231B2 (ja) ポンプ装置およびインク噴射式プリンタのインク噴射ヘッド回復装置
JP2000117994A (ja) インクジェット記録装置
JPH0979136A (ja) ポンプ装置およびインクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置
JP2837040B2 (ja) インクジェット記録ヘッドのノズルの目詰まり除去装置
JP3620035B2 (ja) インクジェット式記録装置
US5934889A (en) Pump driven by cam having the cylinder supported by the cam shaft
JP2834957B2 (ja) インクジェットプリンタ
KR0133921Y1 (ko) 잉크제트 프린터의 인쇄헤드 캡핑장치용 에어밸브 구조
JP2002307700A (ja) ヘッド吐出特性維持装置及びそれを備えたインクジェット式プリンタ
JPH1029313A (ja) インクジェットヘッドの回復装置