JPH0592430U

JPH0592430U - 球状エンジン

Info

Publication number: JPH0592430U
Application number: JP045693U
Authority: JP
Inventors: 俊幸欠田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-05-22
Filing date: 1992-05-22
Publication date: 1993-12-17

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】振動が少なく、潤滑の容易な内燃機関を提供
する。【構成】内部に球状の空洞を持つ容器１の内部に正多
角錐状体２をその頂点を容器の球状空洞の中心に置き、
側面底部を球状空洞内面に接して取り付け、容器の球状
空洞に内接する円板３をその中心を正多角錐状体の頂点
に置いて、円板が前後左右に運動可能に取り付け、正多
角錐状体の頂点から出る各辺上に溝を設け、容器の球状
空洞の半径を一辺とする扇板５の一辺を溝に出し入れ自
在に差し込み、他辺を円板の正多角錐状体の側の面にそ
の辺を軸として可動可能に取り付け、円板の正多角錐状
体の反対面上にアーム６を取り付け、その先端をクラン
ク７に可動自在に取り付け、クランクを容器に回転可能
に取り付け、容器の内面上または正多角錐状体または円
板に点火プラグとクランクの回転に連動して開閉する弁
を持つ、吸気口及び排気口を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、回転式内燃機関に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の内燃機関はピストンの往復によるものや、ピストンが転回するロータリー方式などがあったが、前者は振動が多く、後者はローターとエンジン内面の接触部分の潤滑が困難であるなどの問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は振動が少なく、潤滑の容易な内燃機関を提供するために成されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

内部に球状の空洞を持つ容器（１）の内部に正多角錐状体（２）をその頂点を容器（１）の球状空洞の中心に置き、側面底部を球状空洞内面に接して取り付け、容器（１）の球状空洞に内接する円板（３）をその中心を正多角錐状体（２）の頂点に置いて、円板（３）が前後左右に運動可能に取り付け、正多角錐状体（２）の頂点から出る各辺上に溝（４）を設け、容器（１）の球状空洞の半径を一辺とする扇板（５）の一辺を溝（４）に出し入れ自在に差し込み、他辺を円板（３）の正多角錐状体（２）の側の面にその辺を軸として可動可能に取り付け、円板（３）の正多角錐状体（２）の反対面上にアーム（６）を取り付け、その先端をクランク（７）に可動自在に取り付け、クランク（７）を容器（１）に回転可能に取り付け、容器（１）の内面上または正多角錐状体（２）または円板（３）に点火プラグ（１０）とクランク（７）の回転に連動して開閉する弁を持つ、吸気口（８）及び排気口（９）を設ける。

【０００５】

【作用】円板（３）は正多角錐状体（２）の各側面を順次なぞるようにミソスリ運動をする、（ここでミソスリ運動とは、独楽の回転に見られる、一端を固定して、他方の端を回転運動する運動をさす）その時、円板（３）と正多角錐状体（２）と２つの扇板（５）と容器（１）の内面に囲まれた空間は燃焼室を構成し、その容積が増減する。円板（３）と正多角錐状体（２）の側面が離れる時、吸気口（８）の弁が開き、燃料混合気を燃焼室に吸い込み、次に円板（３）と正多角錐状体（２）の側面が近づく時、燃料混合気は圧縮され、点火プラグ（１０）により点火され爆発膨張し、円板（３）を押し上げ、クランク（７）を回転させ、次に円板（３）と正多角錐状体（２）の側面が近づく時、排気口（９）の弁が開き、燃焼ガスが排気される、以上の４行程が正多角錐状体（２）の隣合う側面に構成される各燃焼室で順次繰り返される。

【０００６】

【実施例】

以下本案の実施例について説明する。（イ）内部に球状の空洞を持つ容器（１）の内部に正多角錐状体（２）をその頂点を容器（１）の球状空洞の中心に置き、側面底部を球状空洞内面に接して取り付ける。（ロ）周囲の気密保持用リングを介して、容器（１）の球状空洞に内接する円板（３）をその中心を正多角錐状体（２）の頂点に置いて、円板（３）が回転不能、かつ前後左右に運動可能に取り付ける。（ハ）正多角錐状体（２）の頂点から出る各辺上に辺上ではやや広く、奥で狭くなり、その狭くなった部分の内面の両側に気密保持用シールを取り付けた、溝（４）を設け、容器（１）の球状空洞の半径を一辺とし、その円弧に気密保持用シールを取り付けた、扇板（５）の一辺を溝（４）の気密保持用シールの間に出し入れ自在に差し込み、他辺を円板（３）の正多角錐状体（２）の側の面にその辺を軸として可動可能に取り付ける。（ニ）円板（３）の正多角錐状体（２）の反対面上にアーム（６）を取り付け、その先端をクランク（７）に可動自在に取り付け、クランク（７）を容器（１）の球状空洞から外部へ貫通して、回転可能に取り付ける。（ホ）容器（１）の内面上または正多角錐状体（２）または円板（３）に点火プラグ（１０）とクランク（７）の回転に連動して開閉する弁を持つ、吸気口（８）及び排気口（９）を設ける

【０００７】本考案は以上の構成であり、円板（３）は正多角錐状体（２）の各側面を順次なぞるようにミソスリ運動をする、その時、円板（３）と正多角錐状体（２）と２つの扇板（５）と容器（１）の内面に囲まれた空間は燃焼室を構成し、その容積が増減する。円板（３）と正多角錐状体（２）の側面が離れる時、吸気口（８）の弁が開き、燃料混合気を燃焼室に吸い込み、次に円板（３）と正多角錐状体（２）の側面が近づく時、燃料混合気は圧縮され、点火プラグ（１０）により点火され爆発膨張し、円板（３）を押し上げ、クランク（７）を回転させ、次に円板（３）と正多角錐状体（２）の側面が近づく時、排気口（９）の弁が開き、燃焼ガスが排気される、以上の４行程が正多角錐状体（２）の隣合う側面に構成される各燃焼室で順次繰り返される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上の構成であるので次ぎに記載する如き効果を有する。ピストンのような完全な往復運動が無いため、死点が無く円滑静粛な運転ができ、ピストンが転回する従来のロータリー方式と異なりすべての滑り部分は常に接触しているため潤滑が容易で摩耗が少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の側断面図

【図２】図１のＡ−Ｂ断面図

【符号の説明】

１容器６アーム２正多角錐状体７クランク３円板８弁付き吸
気口４溝９弁付き排
気口５扇板１０点火プラ
グ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内部に球状の空洞を持つ容器（１）の内
部に正多角錐状体（２）をその頂点を容器（１）の球状
空洞の中心に置き、側面底部を球状空洞内面に接して取
り付け、容器（１）の球状空洞に内接する円板（３）を
その中心を正多角錐状体（２）の頂点に置いて、円板
（３）が前後左右に運動可能に取り付け、正多角錐状体
（２）の頂点から出る各辺上に溝（４）を設け、容器
（１）の球状空洞の半径を一辺とする扇板（５）の一辺
を溝（４）に出し入れ自在に差し込み、他辺を円板
（３）の正多角錐状体（２）の側の面にその辺を軸とし
て可動可能に取り付け、円板（３）の正多角錐状体
（２）の反対面上にアーム（６）を取り付け、その先端
をクランク（７）に可動自在に取り付け、クランク
（７）を容器（１）に回転可能に取り付け、容器（１）
の内面上または正多角錐状体（２）または円板（３）に
点火プラグ（１０）とクランク（７）の回転に連動して
開閉する弁を持つ、吸気口（８）及び排気口（９）を設
けた、球状エンジン。