JPH059225U - 刈払機用スロツトルレバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺桿の基端部に設けたクラッチハウジング
を介して原動機を有する刈払機を操作するのに、操作性
と安全性を考慮した刈払機用スロットルレバーを提供す
る。 【構成】 左右一組のステー１ａ、１ｂを長尺桿２に嵌
合して螺着できるようにした取付台１のステー１ａの側
面部に、ロングレバー３と係合部４ａで係合するサブレ
バー４を板ばね５を介して回動可能に軸支し、ロングレ
バー３の操作によりサブレバー４を回動し、サブレバー
４に装備したボーデンワイヤ６に引かれてスロットルを
開閉するようにし、ステー１ｂにはスイッチボタン８を
設け、常時、ばね性を有するアースプレート７ａでボタ
ン８を押し上げ、ボタンを押すと他方のアースプレート
７ｂと接触してエンジンが停止するようにし、長尺桿１
を手掌と親指を除く四指とで確実に握った状態で、親指
のみでレバー３やボタン８を操作できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は長尺桿の基端部にクラッチハウジングを介して原動機を有し、先端部 にギヤハウジングを介して回転刃を有し、その原動機によりクラッチ機構、長尺 桿内に挿通された従動長軸、ギヤーを介して回転刃を駆動させるようにした式の 刈払機におけるスロットルレバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の刈払機におけるスロットルの開閉は長尺桿に設けられたハンドル式のレ バーによって行なわれていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このようなハンドル式のレバー使用のものはスロットル操作を行なう ために、必然的に親指以外の四本の指で行なうため、グリップの把持が不安定と なって回転刃が左右等に大きく振れることがある。

【０００４】 そのため、傾斜地、その他の悪条件下の作業時には往々にして事故が発生する ことがあった。

【０００５】 また、ハンドル式のレバーであるためレバーが長尺桿の外周方向に大きく突出 しており、そのため回転刃の角度を左右針状に変換した際に、レバーが腰部に接 触するようになる。この場合、作業員は長尺桿を腰部から離開することがある。 そのため長尺桿の保持が不安定となって好ましくない。なお、長尺桿の保持は肩 掛バンド及びグリップのグリッピング以外に、これが腰部に当接された状態で行 なわれているため、これを確実に保持するためにグリップをそれだけ強く握るこ とになり、疲労が大きくなる。更にまた、従来のものはレバー及びそのヒンジ金 具が突出しているがため、梱包及び保管、移送等に際しても好ましくなかった。

【０００６】 従って、本考案の目的は、操作性、安全性を考慮した刈払機用スロットルレバ ーを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、刈払機等の長い桿の任意の位置に容易に嵌合し、螺着できるように した分割できる左右一組のステーにより構成した取付台の一方のステーにはロン グレバーと係合するサブレバーを、ステーの側面部に板ばねを介して回動可能に 軸支し、ロングレバーの操作によりサブレバーを回動して、サブレバーに装備し たボーデンワイヤを引張り、スロットルを開閉できるようにする。また、他方の ステーにはスイッチボタンを設けて常時、ばね性を有するアースプレートでスイ ッチボタンを押し上げ、ボタンを押すと他方のアースプレートと接触してエンジ ンを停止させるようにしたものである。

【０００８】

【作用】

従って長尺桿に取付けたグリップの前にスロットルレバーの取付台を嵌合して 螺着し、グリップを手掌と親指を除く四指で、確実に握った状態で、ロングレバ ーを親指だけで操作し、スロットルを開閉することができる。その上、緊急時に は握った状態のまま、親指でスイッチボタンを押せばエンジンを停止させること もできる。

【０００９】

【実施例】

以下本考案スロットルレバーの一実施例を図面について説明する。

【００１０】 図１は本考案の要部の縦断正面図、図２は本考案のアースプレート側の内面図 、図３は本考案の正面図、図４は本考案の右側面図、図５は本考案の平面図であ る。

【００１１】 図において、１は取付台で、左右一組のステー１ａ、１ｂより構成され、ステ ー１ａ、１ｂには夫々半円径の溝が設けられ、長尺桿２（破線で示す）に前記溝 を介して嵌合し、螺子等により両ステー１ａ、１ｂが固着される。

【００１２】 なお、刈払機は図には示さないが、長尺桿２の基端部にクラッチハウジングを 介して原動機を有し、先端部にはギヤーハウジングを介して回転刃を有し、原動 機よりクラッチ機構、長尺桿２内に挿通された従動軸、ギヤー機構を介して回転 刃を駆動するようになっている。

【００１３】 また、一方のステー１ａにはロングレバー３と係合する係合部４ａを有するサ ブレバー４がステー１ａの側面部に板ばね５を介して回動可能に軸支（図はねじ 軸）される。そしてボーデンワイヤ６のチューブ側の端部がステー１ａに固定さ れ、他方のスロットル側のワイヤ端はサブレバー４に取付けられ、サブレバー４ の回動によりサブレバーの外周に設けた案内溝を介してボーデンワイヤ６が引か れ、スロットルを開閉する。なお、ロングレバー３の先端は親指で押すことで、 回動するよう長尺桿２に近接して設けられる。

【００１４】 次に、他方のステー１ｂ内部にはアースプレート７ａの一端にばね性を設けて おき、通常時はスイッチのボタン８を外部に押し上げ、緊急時等にはスイッチボ タン８を押すと他方のアースプレート７ｂと接触してエンジンを停止させるスイ ッチが組み込まれている。勿論、スイッチボタン８はロングレバー３の先端と同 じ側に設けるとよい。

【００１５】 以上のような構成において、グリップ（図示せず）を握った状態で、ロングレ バーの端部に親指を当て、ロングレバー３を所望の位置まで押すと、サブレバー ４も回動し、ボーデンワイヤ６を介してスロットルを所望値だけ開の方向に作動 させる。そしてスロットルの開口状態は板ばね５によって保持される。勿論、ロ ングレバー３を手前方向に引けばスロットルは閉止される。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のスロットルレバーは、グリップに近接して取付け られ、手掌と親指を除く四指とで確実に握った状態で、親指のみによるロングレ バーを操作することができる。従って操作が簡単で、確実性に富み、その上、安 全性を考慮して不祥時に、エンジン停止装置が手元にあるため、瞬時にしてエン ジンが停止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案スロットルレバーの一実施例を示す要部
の縦断正面図である。

【図２】本考案のアースプレート側の内面図である。

【図３】本考案の正面図である。

【図４】本考案の右側面図である。

【図５】本考案の平面図である。

【符号の説明】

１ 取付台 １ａ ステー（右） １ｂ ステー（左） ２ 長尺桿 ３ ロングレバー ４ サブレバー ４ａ 係合部 ５ 板ばね ６ ボーデンワイヤ ７ａ アースプレート ７ｂ アースプレート ８ ボタン

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 左右一組のステーより成り、刈払機等の
   長尺桿に嵌合し、螺着されるようにした取付台の一方の
   ステーには、ロングレバーと係合する係合部を有するサ
   ブレバーをステーの側面部に板ばねを介して回動可能に
   軸支され、ロングレバーの操作によりサブレバーを回動
   し、サブレバーに装備したボーデンワイヤに引かれてス
   ロットルを開閉すると共に、他方のステーにはスイッチ
   ボタンを設けて常時、ばね性を有するアースプレートで
   スイッチボタンを押し上げ、ボタンを押すと他方のアー
   スプレートと接触してエンジンを停止させるようにした
   ことを特徴とする刈払機用スロットルレバー。