JPH0591444A - テレビジヨン受信機 - Google Patents

テレビジヨン受信機

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JPH0591444A
JPH0591444A JP3273521A JP27352191A JPH0591444A JP H0591444 A JPH0591444 A JP H0591444A JP 3273521 A JP3273521 A JP 3273521A JP 27352191 A JP27352191 A JP 27352191A JP H0591444 A JPH0591444 A JP H0591444A
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level
video signal
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digital
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JP3273521A
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English (en)
Inventor
Haruki Takada
春樹 高田
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Kenji Katsumata
賢治 勝又
Mitsuhisa Konno
光央 紺野
Koichi Ishibashi
浩一 石橋
Kazuhiro Kaizaki
一洋 海崎
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠信号による焼き付きを極力押さえるととも
に、常に安定したレベルの枠信号を発生し得る。 【構成】 第2のクランプ回路108は、入力された映
像信号のペデスタルレベルが基準レベルとなるよう直流
レベルの再生を行なう。積分回路109は映像信号のレ
ベルの平均化を行なう。第2のA/D変換器110は映
像信号をディジタル化する。マイコン111は映像信号
期間の平均値に補正計算する。レベル設定回路112は
平均値レベルにオフセットレベルを加える。加算器11
3はレベル設定回路112の出力信号とアスペクト比変
換回路105からのぺデスタルレベルを加算し枠信号と
する。選択回路113は映像信号に枠信号を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスペクト比変換機能
を内蔵したテレビジョン受信機に関するものである。即
ち、非ワイドなアスペクト比(例えば4:3)を持つ映
像信号を入力可能なワイドなアスペクト比(例えば1
6:9)のディスプレイ画面を有するテレビジョン受信
機や、ワイドなアスペクト比(例えば16:9)を持つ
映像信号を入力可能な非ワイドなアスペクト比(例えば
4:3)のディスプレイ画面を有するテレビジョン受信
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受信機の大型化にともなっ
て、テレビジョン信号の高画質化が必須のものとなり、
高品位テレビジョン方式、あるいはEDTV(Extended
Definition TV)等の新しい方式が提案され、実用化
されつつある。この中で、高品位テレビジョン方式は、
従来のNTSC方式のテレビジョン信号と異なり、(1
6:9)のワイドなアスペクト比を持っていることが大
きな特徴の一つになっている。
【0003】EDTVは第一世代、第二世代と2段階に
分けて開発が進められ、第一世代のものは従来と同様に
(4:3)の非ワイドなアスペクト比を持っているが、
第二世代のものは(16:9)のワイドなアスペクト比
となる予定である。このように、将来は(16:9)の
ワイドなアスペクト比を持ったテレビジョン方式が主流
になると予想され、テレビジョン受信機も、ディスプレ
イは(16:9)のものを用いることになる。
【0004】そこで、例えば、特開平1-194783号公報に
示されているように、通常のNTSC方式で、図2
(a)に示すような(4:3)の非ワイドなアスペクト
比の映像信号を受信した場合は、それをそのまま(1
6:9)のワイドなアスペクト比を持つディスプレイ画
面に表示すると、画像が横方向に間延びして、いびつな
形状になるので、メモリを用いて映像信号を圧縮し、図
2(b)に示すように左右に枠信号を挿入して、(1
6:9)のワイドなアスペクト比のディスプレイ画面
に、(4:3)の非ワイドなアスペクト比ながら、いび
つでない正常な形の画像として、映像信号を表示するこ
とになる。
【0005】また、映画ソフトなど、図2(c)に示す
ような画像の上下にブランキングが挿入された横長の映
像信号を受信する場合は、図2(d)に示すように画像
を上下に拡大して表示することにより、ブランキングが
見えないようにするとともに、横長のワイドなアスペク
ト比をもつディスプレイ画面を有効に利用して、臨場感
のある表示画像を得るための工夫がなされている。
【0006】また、上述の場合とは逆に、高品位テレビ
ジョン方式や第2世代EDTV方式等の(16:9)の
ワイドなアスペクト比の映像信号を入力し、従来の
(4:3)の非ワイドなアスペクト比のディスプレイ画
面に表示する場合も考えられる。
【0007】例えば、高品位テレビジョン方式や第2世
代EDTV方式等の図2(e)に示すような(16:
9)のワイドなアスペクト比の映像信号を、従来の
(4:3)の非ワイドなアスペクト比のディスプレイに
入力した場合は、図2(f)に示すように映像信号の間
引きにより上下に圧縮し、枠信号を挿入して、(4:
3)の非ワイドなアスペクト比のディスプレイ画面に、
ゆがみのない表示画像を得るための工夫もなされてい
る。
【0008】このように、(4:3)の非ワイドなアス
ペクト比を持った映像信号を(16:9)のワイドなア
スペクト比のディスプレイ画面に表示する場合や、(1
6:9)のワイドなアスペクト比を持った映像信号を
(4:3)の非ワイドなアスペクト比のディスプレイ画
面に表示する場合には、図2(b)あるいは(f)に示
すように枠信号を挿入して表示する機会が多くなると考
えられる。
【0009】このような(16:9)のワイドなアスペ
クト比のディスプレイや、従来の(4:3)の非ワイド
なアスペクト比のディスプレイにおいては、枠信号が挿
入される左右部分あるいは上下部分と、常に映像信号が
表示される中央部分とで、表示デバイスの劣化速度が異
なるため、焼き付きが起こり、輝度差が生じる問題があ
った。
【0010】このため、枠信号部分に他の映像信号を挿
入して表示する方法の他、特開平1-171373号公報に紹介
されているように、枠信号部分の位置を徐々にずらす方
法が考えられているが、この方法の場合、ユーザー側か
ら見たときに、視聴中に時間とともに水平センタが移動
し、かなり違和感のある画像となり問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、将
来、高品位テレビジョン方式や第2世代EDTV方式の
ようなワイドなアスペクト比の映像信号が普及したと
き、上記従来技術で述べたような枠信号を挿入して表示
する機会が非常に多くなると予想される。さらに、しば
らくは、放送の主流が非ワイドなアスペクト比を持った
現行方式であることが考えられるため、枠信号が表示さ
れている時間は非常に長くなる。従って、枠信号による
焼き付き防止の根本的対策が必要である。
【0012】また、出力映像信号への枠信号の挿入をデ
ィジタルで挿入する構成とすると、枠信号検出時の小レ
ベルの変動が画面の枠の変動を起こし、枠部分がフリッ
カ等の画質劣化を招くという問題もあった。
【0013】本発明の目的は、枠信号による焼き付きを
極力押さえると共に、常に安定したレベルの枠信号を発
生することができる枠表示機能を有するテレビジョン受
信機を提供することにある。
【0014】さらに詳細には、例えば、枠信号として入
力された映像信号の平均レベルを出力する場合に、映像
信号の平均レベルを正確に検出することができる枠表示
機能を有するテレビジョン受信機を提供することにあ
る。また、入力信号の直流レベルの微小変動や信号処理
による枠レベルの微小変動を起こした場合においても、
安定したレベルの枠信号を発生することができる枠表示
機能を有するテレビジョン受信機を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、入力される映像信号とは異なるア
スペクト比を持つ画面にゆがみのない画像として表示さ
せるためのアスペクト比変換を行うアスペクト比変換手
段と、該アスペクト比変換手段の出力信号からぺデスタ
ルレベルを検出し微小なレベル変動を除去するぺデスタ
ルレベル再生手段と、入力映像信号に対して映像信号期
間のみ平均化する平均輝度レベル検出手段と、前記ぺデ
スタルレベル再生手段の出力信号と前記平均輝度レベル
検出手段の出力信号とを加算する加算手段と、前記アス
ペクト比変換手段の出力信号と前記加算手段の出力信号
とを切り換える信号選択手段と、該信号選択手段の出力
信号を表示するディスプレイと、で構成するようにし
た。
【0016】
【作用】本発明では、前記アスペクト比変換手段は水平
・垂直方向に縮小又は拡大を行って表示ディスプレイと
のアスペクト比をあわせる。アスペクト比変換された輝
度信号と色差信号から前記ぺデスタルレベル再生手段に
導かれ、ぺデスタルレベルが検出される。また、入力映
像信号は前記平均輝度レベル検出手段により平均化さ
れ、前記ぺデスタルレベル再生手段の出力信号と前記加
算手段によって加算される。この加算手段の出力信号は
前記信号選択手段で映像信号と合成され枠信号として表
示される。
【0017】このように、平均化された映像信号とぺデ
スタルレベルを加算した枠信号を挿入する構成とし、入
力された映像信号の平均レベルを正確に検出すると共
に、入力信号の直流レベルの微小変動や信号処理回路に
よる枠レベルの微小変動を除去することにより、枠信号
の直流レベルが映像信号の基準レベルに対して変動しな
くなり、安定した枠信号を得ることができると共に、枠
信号による焼き付きを極力押さえたテレビジョン受信機
を提供することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。なお、アスペクト比変換として図2(b)に示すよ
うに水平圧縮して左右に枠を付加すると共に、映像信号
に対しては補間倍速処理して出力する場合を例にとり説
明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図である。図1において、101はテレビジョ
ン信号(映像信号)の入力端子、102は入力されたテ
レビジョン信号の直流レベルの再生を行う第1のクラン
プ回路、103はアナログ信号をディジタル信号に変換
する第1のアナログ/ディジタル(以下、A/Dとい
う)変換器、104は入力信号に応じた信号処理をして
倍速化された映像信号を出力する補間倍速処理回路、1
05はこの補間倍速処理回路104からの信号のアスペ
クト比をディスプレイに適合させるためのアスペクト比
変換回路、106はこのアスペクト比変換回路105か
ら出力された映像信号からぺデスタルレベルを検出する
とともに、検出したぺデスタルレベルから微小なレベル
変動を除去し再生するぺデスタルレベル再生回路、10
7は入力されたテレビジョン信号から同期信号を再生す
る同期処理回路、である。
【0020】また、108は入力されたテレビジョン信
号のぺデスタルレベルが基準レベルとなるよう直流レベ
ルの再生を行う第2のクランプ回路、109はこの第2
のクランプ回路108の出力信号を平均化する積分回
路、110はこの積分回路109によって平均化された
映像信号としてのアナログ信号をディジタル信号に変換
する第2のA/D変換器、111は前記積分回路109
により入力したテレビジョン信号の平均値レベルを映像
信号期間のみの平均値に補正計算するマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンという)、112は映像信号とし
ての輝度信号や色差信号の平均値レベルにオフセットレ
ベルを加えて所望のレベルに設定するレベル設定回路、
113はこのレベル設定回路112から出力される映像
信号期間の平均値と前記ぺデスタルレベル再生回路10
6の出力信号を加算し枠信号とする加算器、114はこ
の加算器113からの枠信号と前記アスペクト比変換回
路105からの映像信号とを前記同期処理回路107か
らの制御信号によって切り換えて出力する選択回路、1
15はこの選択回路から出力されたディジタル信号をア
ナログ信号に変換するディジタル/アナログ(以下、D
/Aという)変換器、116は、例えば、アスペクト比
(16:9)のワイドなディスプレイ、117は前記第
2のクランプ回路108、積分回路109、第2のA/
D変換機110、マイコン111、レベル設定回路11
2からなる平均輝度レベル算出回路である。
【0021】本発明のキーポイントであるアスペクト比
変換回路105、ぺデスタルレベル再生回路106、平
均輝度レベル算出回路117の具体例については、後で
詳しく説明する。
【0022】本実施例において、前記入力端子101か
らの映像信号は、例えば、(4:3)の非ワイドなアス
ペクト比を持つNTSC信号を考える。この入力端子1
01からの映像信号は、前記第1のクランプ回路102
と前記第2のクランプ回路108に導かれる。この第1
のクランプ回路102では直流レベルの再生が行われ、
第1のA/D変換器103に導かれる。
【0023】この第1のA/D変換器103によってデ
ィジタル信号に変換された映像信号は、補間倍速処理回
路104に入力され、入力信号に応じた信号処理を行な
われて、倍速化された映像信号として出力される。この
補間倍速処理回路104は、映像信号部分が(4:3)
の非ワイドなアスペクト比を持つ通常のNTSC信号
や、映画ソフトのように、上下にブランクが挿入されて
いて映像信号部分が横長のNTSC信号が入力された場
合には、Y/C分離,走査線補間,倍速変換処理等の信
号処理を行なって、倍速の映像信号を出力する。また、
入力信号が第二世代のEDTV信号である場合には、ワ
イド化処理,あるいは高精細情報の付加等も行なったう
え、倍速変換処理を行なう。
【0024】前記補間倍速変換回路104によって作成
された、例えば、輝度信号と色差信号などの映像信号
は、アスペクト比変換回路105に供給される。本実施
例では、ディスプレイが(16:9)のワイドなディス
プレイ115であるため、(4:3)の映像信号がひず
まないように水平方向に圧縮してアスペクト比変換を行
なう(アスペクト比変換に関しては後で詳しく述べ
る。)。
【0025】このアスペクト比変換回路105の出力
は、前記ぺデスタルレベル再生回路106と前記選択回
路113の一方の入力に導かれる。前記ぺデスタルレベ
ル再生回路106では、このアスペクト比変換回路10
5から出力された映像信号から、ライン毎にぺデスタル
レベルを検出して、微小なレベル変動を除去して前記加
算器112に導く。
【0026】また、前記第2のクランプ回路108にお
いて、ぺデスタルレベルが基準レベルとなるように直流
レベルの再生が行なわれ、前記積分回路109で入力さ
れた映像信号のレベルの平均化が行なわれる。この積分
回路109で平均化された映像信号は前記第2のA/D
変換器110でディジタル化され、前記マイコン111
に取り込まれる。このマイコン111で映像信号期間の
平均値に補正計算され、前記レベル設定回路112に導
かれる。
【0027】このレベル設定回路112では、輝度信号
及び色差信号の平均値レベルにオフセットレベルが加え
られて、所望のレベルに設定され、前記加算器113に
導かれる。このオフセットレベルを変えることによっ
て、ユーザーが枠信号の色や明るさを自由に変えること
ができる。
【0028】前記加算器113において、このレベル設
定回路112の出力信号と前記アスペクト比変換回路1
05から出力されたぺデスタルレベルとが加算される。
ここで加算された信号は枠信号として、前記選択回路1
13のもう一方の入力に導かれる。この選択回路113
では、前記同期処理回路107からの制御信号により映
像の左右に枠信号が挿入されるように制御される。この
出力信号は前記D/A変換器114でアナログの映像信
号に変換され、図1に示すように(16:9)のワイド
なディスプレイに左右に枠が挿入され表示される。
【0029】以下、図1に示した本実施例におけるアス
ペクト比変換回路105、ぺデスタルレベル再生回路1
06及び、平均輝度レベル算出回路117の具体例につ
いて詳しく説明する。まず、図1のアスペクト比変換回
路105の具体例について図3および図4を用いて説明
する。
【0030】図3は図1のアスペクト比変換回路105
におけるアスペクト比変換動作を説明するための説明図
である。図3(a)は、例えば、現行のNTSC方式の
(4:3)の映像信号であり、中央に円を表示する場合
を示す。この信号を(4:3)のディスプレイに表示し
た場合は正常な円を表示するが、図3(b)に示すよう
な(16:9)のディスプレイに表示した場合は、画像
が横に間延びしたいびつな形状となる。
【0031】この信号を水平圧縮して残りの部分に枠を
挿入するアスペクト比変換を行なった場合の映像信号の
一例を図3(c)に示す。この信号を(16:9)のデ
ィスプレイに表示した場合は図3(d)に示すように左
右に枠が挿入され、中央に正常な円が表示される。この
ように、アスペクト比変換を行なうことにより、ワイド
なアスペクト比を持つディスプレイに、非ワイドなアス
ペクト比を持つ映像信号を正常な画像として表示するこ
とが可能となる。
【0032】このような水平圧縮によるアスペクト比変
換は、図4に示すように、ラインメモリを用いることで
可能となる。図4は図1のアスペクト比変換回路の一具
体例を示すブロック図である。
【0033】図4において、401は倍速化された輝度
信号と色差信号の入力端子、402は(16:9)のデ
ィスプレイに表示するときに信号を水平方向に圧縮する
ための1水平期間(以下、1Hという)容量のラインメ
モリ、403は水平方向に圧縮された輝度信号と色差信
号の出力端子、404は書き込みクロックの入力端子、
405は読みだしクロックの入力端子、406は書き込
みリセットの入力端子、407は読みだしリセットの入
力端子である。
【0034】このとき、読みだしクロックの周波数を書
き込みクロックの周波数の約3/4倍の周波数に設定し
ておけば、表示画像をいびつでない正常な形の画像にす
ることができる。
【0035】図5は図4における要部信号波形を示す波
形図である。図5(a)は入力端子401より入力さ
れ、前記ラインメモリ402に書き込まれる映像信号を
示し、図5(b)は書き込みタイミングを制御する書き
込みリセット信号を示す。図5(c)は読みだしリセッ
ト信号の一例であり、1H容量のラインメモリ402で
映像信号の追越しが起こらないよう、書き込みリセット
信号と一定位相を持つような信号が供給される。このと
き読みだされる映像信号は、図5(d)に示すタイミン
グとなる。このようにして、水平圧縮によるアスペクト
比変換を行うことができる。
【0036】図6は図1のぺデスタルレベル再生回路1
06の一具体例を示すブロック図である。図6におい
て、501は、例えば、倍速化された8ビットの輝度信
号あるいは色差信号の入力端子、502は前記同期処理
回路107から1H毎に発生するHパルス、503は遅
延回路、504は減算器、505は絶対値回路、506
は上位7ビットの判定回路、507はゲート回路、50
8はぺデスタルレベル出力端子である。
【0037】ペデスタルレベル再生回路106は簡単に
は映像信号のペデスタルレベルを再生する機能を持てば
良いが、本実施例では、ライン毎の微小なレベル変動の
除去も可能な構成としている。
【0038】まず、入力された映像信号は遅延回路50
3に導かれる。この遅延回路503は1H毎のHパルス
502によってペデスタルレベルがラッチされる。ここ
で、入力された現映像信号501と1ライン前の信号で
ある遅延回路503の出力信号を減算器503で減算
し、絶対値回路505で絶対値をとる。
【0039】この絶対値回路505の出力の上位7ビッ
トを判定回路506に入力し、現映像信号と1ライン前
の信号の差が1ビット以下(上位7ビット=0)なら
ば、判定回路506から’Low’の信号が出力され
る。この場合には、前記遅延回路503のクロック(H
パルス)入力はゲート回路507でゲートされ、Hパル
スが入力されない。従って、出力信号508は1ライン
前と同じ出力信号となり、例えば、映像信号の微小なD
C変動によるレベル変動は除去される。
【0040】現映像信号と1ライン前の信号の差が1ビ
ット以上(上位7ビット≠0)ならば、判定回路506
から’High’の信号が出力される。この場合には、
前記遅延回路503のHパルスが入力され、ぺデスタル
レベル出力信号508は現映像信号のぺデスタルレベル
に更新される。即ち、この場合は、例えば、チャンネル
が切り替わったなどの映像信号の大幅な変更と考えら
れ、最適な枠レベルに追従することとなる。
【0041】このように、入力された映像信号から第1
のクランプ回路102で取切れないレベル変動や信号処
理により発生した微小なレベル変動を除去することによ
り、枠信号のフリッカ等のちらつきによる画質劣化を防
止することができる。
【0042】上記のレベル変動の許容は1ビットと限定
する必要はないことはもちろんである。また、前記遅延
回路503に入力されるラッチパルス502は1フィー
ルド毎のパルスでも良い。
【0043】次に、図1における第2のクランプ回路1
08、積分回路109、第2のA/D変換器110、マ
イコン111、レベル設定回路112からなる平均輝度
レベル算出回路117の具体例について、図7〜図9を
用いて説明する。
【0044】まず、図7により、図1の平均輝度レベル
算出回路117の動作について説明する。図7は図1の
平均輝度レベル算出回路117における動作を説明する
ための説明図である。
【0045】図7に示す信号は、例えば、現行のNTS
C方式の映像信号であり、左側に入力映像信号の電圧レ
ベルを示す。例えば、第2のクランプ回路108では、
図7に示すようにぺデスタルレベルが0Vとなるように
クランプする。従って、このクランプにより、同期信号
は無視されてしまうので、これ以降は同期信号が存在し
ないことになる。
【0046】このクランプされた信号は、次に積分回路
109で平均化され、図7に示す平均値レベルとなる。
この平均値レベルは第2のA/D変換器110で0Vを
基準としてA/D変換され、マイコン111に取り込ま
れる。
【0047】このマイコン111に取り込まれたディジ
タル値は、そのまま映像信号の平均値レベルとなる。こ
こで、この映像信号の平均値レベルは、映像信号期間と
帰線信号期間全てを含む信号の平均値である。そのた
め、このマイコン111では、映像信号期間のみの平均
値となるように補正する。この補正された平均値レベル
は次にレベル設定回路112に供給され、そこで、輝度
信号及び色差信号の平均値レベルにオフセットレベルが
加えられて、所望のレベルに設定され、加算器113に
導かれる。従って、この平均輝度レベル算出回路117
により、入力された映像信号の平均値レベルが検出でき
る。
【0048】尚、前述のように第2のクランプ回路10
8の基準レベルの設定により、同期信号を無視する構成
とせずに、積分回路109により積分を行う前に同期信
号を取り除く構成としても、同様の効果が得られる。
【0049】以下、図1の平均輝度レベル算出回路11
7の内、積分回路109とマイコン111について更に
具体的に説明する。まず、図8は図1の積分回路109
の一具体例を示す回路図である。
【0050】図8において、701は第2のクランプ回
路108によってクランプされた映像信号の入力端子、
702は抵抗(R)、703はコンデンサ(C)、70
4は平均化された映像信号の出力端子である。
【0051】図8に示す積分回路109はRC積分回路
であり、第2のクランプ回路108によってクランプさ
れた入力映像信号701は、このRC積分回路によって
平滑される。このRC積分回路の時定数を十分大きく取
ることによって、平均化された映像信号が出力端子70
4に得られる。この場合、能動素子を用いた積分回路と
しても良いが、本具体例のように簡単な抵抗とコンデン
サとの組合せでも、充分、図1の積分回路109は実現
できる。
【0052】次に、図9により、マイコン111の動作
について具体的に説明する。図9は図1のマイコン11
1における動作を説明するための説明図である。前記積
分回路109によって平均化された映像信号は、図9
(a)に示すように、映像信号期間(斜線部)とそれ以
外の帰線信号期間のすべてを含んでいる。
【0053】しかし、ディスプレイ上に表示される映像
は映像信号期間のみであり、そのディスプレイ上に表示
される映像信号期間の平均値レベルと、前記積分回路1
09によって平均化された帰線信号期間と映像信号期間
を含む信号の平均値レベルとを比較してみると、後者の
方が低い値となる。即ち、両者の間には、ずれが生じて
いる。
【0054】従って、帰線信号期間と映像信号期間を含
む信号の平均値レベルを枠信号レベルとして表示する
と、その枠信号レベルが映像信号期間の平均輝度レベル
と異なることになるため、ディスプレイにおける、枠信
号の表示される部分と枠信号の表示されない部分との劣
化の割合が異なり、焼き付きの問題が生じることにな
る。
【0055】そこで、マイコン111では、前記積分回
路109によって平均化された平均値レベルに補正を加
え、映像信号期間の平均輝度レベルと同じになるように
する。
【0056】この補正方法の一例として、映像信号全体
の時間とディスプレイ上に表示される映像信号の時間の
比率から計算する方法が考えられる。これは、前述のよ
うに帰線信号期間の振幅レベルは無視してぺデスタルレ
ベルと同じと考え、映像信号期間以外の期間の平均値を
零として計算する。
【0057】即ち、垂直方向は、図9(a)に示すよう
に1フィールドのライン数は262.5ラインであり、
映像信号期間のライン数は約240ラインである。ま
た、水平方向は図9(b)に示すように、1ラインの期
間は約63.5μsであり、ディスプレイ上に表示され
る映像信号期間は約52μsである。以上の映像信号の
比率から、次式で映像信号期間の平均値レベルを求める
ことができる。
【数1】
【0058】このように、前記積分回路109により積
分された信号を補正計算することによって算出される枠
信号のレベルは、正確に映像信号期間の平均値と一致す
るため、ディスプレイにおける、枠信号の表示される部
分と枠信号の表示されない部分との劣化の割合が等しく
なり、焼き付き防止に効果がある。
【0059】また、このような構成とすることによっ
て、平均輝度レベル算出回路117内のマイコン111
により様々な枠信号の設定が可能となる。例えば、マイ
コン111において、補正計算して得た映像信号期間の
平均輝度レベルを記憶しておき、例えば、新たに補正計
算を行った場合は、前回の計算値と平均を取るような構
成とすることによって、長期間にわたる映像信号期間の
平均レベルを求めることができ、ディスプレイにおけ
る、枠信号の表示される部分と枠信号の表示されない部
分との劣化の割合が長期間にわたり等しくできるため、
焼き付き防止に一層効果的である。さらに、図9(c)
に示すように、枠レベルの設定も、TVチャンネルの入
力切り換え時や電源のON/OFF時に同期して行う
と、より一層効果的である。
【0060】以上、説明したように、図1に示した本実
施例によれば、枠信号のレベルをマイコン111で正確
に映像信号期間の平均値とすることができるので、枠が
挿入される部分と常に映像信号が表示される部分との表
示デバイスの劣化の割合が等しくなり、焼き付き防止に
効果がある。
【0061】また、第1のクランプ回路102で取切れ
ない映像信号の微小な直流成分の変動や、信号処理によ
る直流成分の変動を、ペデスタルレベル再生回路106
で除去することできるので、枠信号のフリッカ等のちら
つきによる画質劣化を防止して、安定した枠信号を得る
ことができる。
【0062】また、本実施例によれば、レベル設定回路
112によりユーザーが枠信号の色や明るさを変えるこ
とができるので、商品に高付加価値をつけることができ
る。この場合に、レベル設定回路112はマイコン11
1で制御される出力ポートで対応する構成としても良
い。
【0063】また、補間倍速処理回路104により、例
えば、フリーズ等の特殊機能を行なう場合、この特殊機
能を表示する時点の枠信号をマイコン111に記憶し、
特殊機能を解除するまで同じ枠信号を出力するようにす
れば、フリーズを行なっている間、枠レベルは一定とな
り、安定したフリーズ画像が得られる。
【0064】また、マイコン111は、テレビジョン受
像機に通常内蔵されている選局用マイコンや、システム
コントロール用マイコンと兼用して回路を簡単にするこ
とも可能である。
【0065】また、本実施例において、第2のA/D変
換器110、マイコン111、レベル設定回路112か
らなる部分全てを1チップマイコンで構成すれば、より
簡単なシステムとなり、回路の削減が可能となる。
【0066】また、本実施例において、ペデスタルレベ
ル再生回路106に入力する信号はアスペクト比変換回
路105の出力信号からペデスタルレベルを検出してい
るが、第1のA/D変換機103、又は補間倍速処理回
路104の出力信号からペデスタルレベルを検出する構
成としても同様の効果が得られる。
【0067】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10は本発明の第2の実施例の構成を示すブロ
ック図である。図10において、901はクランプレベ
ルをD/A変換するD/A変換器、その他の構成要素は
図1に示した実施例と同じである。
【0068】本実施例において、前記マイコン111か
ら出力される、クランプ回路の直流レベルを決定するク
ランプレベルを、前記D/A変換器901でD/A変換
し、前記第2のクランプ回路108にフィードバックす
る。この時、マイコン111は、第2のクランプ回路1
08において、基準レベルを設定するモードと通常の動
作を行なうモードとを切り換えるクランプ制御信号を出
力する。
【0069】まず、マイコン111は、第2のクランプ
回路108が基準レベルを設定するモードとする。この
場合、マイコン111から出力されるクランプ制御信号
によって第2のクランプ回路108から出力される直流
レベルは、設定された基準レベルとなる。この出力は積
分回路109,第2のA/D変換器110を通りマイコ
ン11に入力される。ここで、前述の基準レベルと入力
された直流レベルとの誤差を検出すると共に、第2のク
ランプ回路108のモードを切り換え、通常の動作を行
なうモードとする。そして、この誤差をなくすように、
前記第2のクランプ回路108の直流レベルを設定す
る。
【0070】本実施例によれば、前述の第2のクランプ
回路108の直流レベルをマイコン111により自由に
設定でき、例えば、図7に示した映像信号のぺデスタル
レベルの直流レベルを最適に設定できる。このようにす
れば、積分回路109、第2のA/D変換器110から
成るアナログ部分の温度特性による変化を修正すること
もでき、映像信号期間の平均レベルを正確に検出するこ
とができる。
【0071】従って、本実施例により、枠信号レベルは
映像信号期間の平均レベルと確実に一致することにな
り、ディスプレイにおける、枠が挿入される部分と常に
映像信号が表示される部分との表示デバイスの劣化の割
合が等しくなり、焼き付き防止に効果がある。また、枠
信号の直流レベルが映像信号の基準レベルに対して変動
しなくなり、枠部分のフリッカ等によるちらつきなどの
画質劣化のない、安定した枠信号を得ることができる。
【0072】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図11は本発明の第3の実施例の構成を示すブロ
ック図である。図11において、1001は帰線信号期
間にゲートをかけるHVゲート回路、その他は図1に示
した実施例と同じである。
【0073】本実施例の特徴は、マイコン111で行っ
ていた映像信号期間のレベル検出を、HVゲート回路1
001にて入力信号にゲートをかけることによって映像
信号期間のみの信号を抽出し、その信号を積分回路10
9で積分することにより、行っている。
【0074】即ち、HVゲート回路1001は、前記同
期処理回路107から出力されるHVゲート信号によっ
て、前記第2のクランプ回路108によってクランプさ
れた映像信号から帰線信号期間を取り除いて、映像信号
期間だけの平均信号レベルを算出する。つまり、図9
(a)に示した入力信号のうち、帰線信号期間にゲート
をかけ、映像信号期間(図9(a)の斜線部)のみ信号
を出力することになる。そして、この映像信号が、前記
積分回路109に導かれて、平均化される。この平均化
された信号は前記第2のA/D変換器110でディジタ
ル化され、前記レベル設定回路112を介して、前記ぺ
デスタルレベル再生回路106の出力信号と加算され
る。
【0075】本実施例においても、枠信号のレベルは映
像信号の平均輝度レベルと一致するため、ディスプレイ
における枠が挿入される部分と、常に映像信号が表示さ
れる部分との表示デバイスの劣化の割合が等しくなり、
焼き付き防止に効果がある。また、枠信号の直流レベル
が映像信号の基準レベルに対して変動しなくなり、枠部
分のフリッカ等によるちらつきなどの画質劣化のない、
安定した枠信号を得ることができる。
【0076】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図12は本発明の第4の実施例の構成を示すブロ
ック図である。本実施例では、図12に示すように、図
1に示した実施例において補間倍速処理回路104を取
り除くことにより、第1のA/D変換器103でディジ
タル化した標準速(15.75kHz同期)の信号をそ
のままアスペクト比変換して、ワイドなアスペクト比を
持ち標準速で表示可能なディスプレイに、非ワイドなア
スペクト比を持つ信号を表示できる。
【0077】従って、本実施例によれば、補間倍速信号
処理回路104を省くことにより、ディスプレイとし
て、構成が簡単である標準速で表示可能なワイドディス
プレイを用いる場合にも、本発明を適用することができ
るため、そのようなワイドディスプレイを用いる場合
に、図1に示した実施例と同様の、焼き付き防止ついて
の効果が得られる。
【0078】また、本実施例と同様に、図1に示した実
施例のみでなく図10、図11及び後述の図13、図1
4に示す各実施例において、補間倍速信号処理回路10
4を省くことにより、ディスプレイとして、構成が簡単
であるワイドディスプレイを用いる場合にも、本発明を
適用することができるため、そのようなワイドディスプ
レイを用いる場合に、それぞれの実施例で得られた効果
と同様の効果を得ることができる。
【0079】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図13は本発明の第5の実施例の構成を示すブロ
ック図である。本実施例において、図1に示した実施例
と異なる点は、図13に示すように第2のクランプ回路
108を取り除き、前記第1のクランプ回路102にお
いてクランプされた信号を平均輝度レベル算出回路11
7内の積分回路109に入力する構成としたことであ
る。
【0080】この場合、映像信号は同一のクランプ回路
102によりクランプされるため、その映像信号とその
映像信号から平均輝度レベル算出回路117によって算
出される枠信号とは直流成分が同一となり、そのため、
ぺデスタルレベル再生回路112も削除できる。
【0081】本実施例においても、枠信号のレベルは映
像信号の平均輝度レベルと一致するため、ディスプレイ
における、枠が挿入される部分と常に映像信号が表示さ
れる部分との表示デバイスの劣化の割合が等しくなり、
焼き付き防止に効果がある。
【0082】また、本実施例においても、図1に示した
実施例と同様、平均輝度レベル算出回路117内のマイ
コン111により様々な枠信号の設定が可能となる。即
ち、マイコン111において、映像信号期間の平均輝度
レベルを記憶しておき、例えば、新たに補正計算を行っ
た場合は前回の計算値と平均を取るような構成とするこ
とによって、長期間にわたる映像信号期間の平均レベル
を求めることができ、ディスプレイにおける、枠信号の
表示される部分と枠信号の表示されない部分の劣化の割
合が長期間にわたり等しくなるため、焼き付き防止によ
り一層の効果がある。
【0083】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。図14は本発明の第6の実施例の構成を示すブロ
ック図である。図14において、1301は映像信号期
間の平均値を検出する平均レベル検出回路、その他は図
1に示した実施例と同様である。
【0084】本実施例の特徴は、ディジタル信号処理側
で枠信号レベルを検出してマイコンに入力し、枠設定す
ることである。前記平均レベル検出回路1301は、前
記アスペクト比変換回路105から出力される輝度信号
のレベルから、表示する枠信号のレベルを設定する。
【0085】図15は図14の平均レベル検出回路13
01の一具体例を示すブロック図である。図15におい
て、1401は前記アスペクト比変換回路105からの
輝度信号の出力端子、1402は前記同期処理回路10
7からのゲート信号の入力端子、1403は前既入力端
子1401から入力された輝度信号の平均レベルを算出
するディジタル積分回路、1404は低域通過フィル
タ、1405は振幅制限を行うリミッタ、1406は枠
信号の出力端子である。
【0086】前記ディジタル積分回路1403では、前
記ゲート信号入力端子1402からのゲート信号によっ
て、帰線信号期間が取り除かれて、映象信号期間だけの
平均輝度信号レベルが算出される。前記ディジタル積分
回路1403の出力信号は、低域通過フィルタ1404
によって帯域制限され、急峻なレベル変動が起こらない
よう処理された後、更に枠信号のレベルが極端に高かっ
たり、あるいは低かったりすることを避けるために、前
記リミッタ1405において振幅を制限して出力する。
【0087】ここで、前記ディジタル積分回路1403
について、さらに詳しく説明する。図16は図15のデ
ィジタル積分回路1403の一具体例を示すブロック図
である。図16において、1501は加算器、1502
は減算器、1503は係数器、1504は遅延回路、1
505は平均輝度信号レベルの出力信号である。
【0088】本具体例では、係数器1503の係数によ
って入力映像信号に対する追従特性が決る。また、前記
遅延回路1504は、入力端子1402からのゲート信
号によって、帰線信号期間の間、平均輝度信号を保持す
る。従って、帰線信号期間は積分動作が停止し、前記信
号出力端子1505からは映像信号期間だけの平均輝度
信号レベルが出力される。
【0089】尚、ここで、遅延回路1504は、1画素
毎の遅延とする必要はなく、映像信号期間から抽出され
た何点かを保持して遅延するものでも構わない。また、
特に、時定数を大きくしたい場合は、図16に示す回路
を直列に接続する構成としても良い。以上のようにし
て、平均レベル設定回路1401からは入力映像信号の
平均輝度レベルに追従したレベルの枠信号が出力され
る。
【0090】本実施例においても、枠信号のレベルは映
像信号の平均輝度レベルと一致するため、ディスプレイ
における、枠が挿入される部分と常に映像信号が表示さ
れる部分との表示デバイスの劣化の割合が等しくなり、
焼き付き防止に効果がある。
【0091】また、本実施例においても、図1に示した
実施例と同様に、マイコン111により様々な枠信号の
設定が可能となる。また、本実施例における平均輝度レ
ベル算出回路117は、大きな回路規模の必要な積分回
路を含めて、全てマイコンの演算機能を利用して簡単な
回路で実現できる。ここで、マイコンとのデータのやり
取りは並列のほか、シリアルでデータ転送しても1転送
/1フィールド程度なので十分対応できる。
【0092】なお、以上説明した各実施例では、(4:
3)の非ワイドなアスペクト比を持った映像信号を(1
6:9)のワイドなアスペクト比のディスプレイ画面に
表示する場合(図2(b)の場合)について説明してい
るが、本発明は図2(f)のように、(16:9)のワ
イドなアスペクト比を持った映像信号を(4:3)の非
ワイドなアスペクト比のディスプレイ画面に表示する場
合に上下に枠信号を表示する場合にも応用することは可
能である。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、枠信号による焼き付き
を極力押さえるとともに、常に安定したレベルの枠信号
を発生することができる枠表示機能を有するテレビジョ
ン受信機を提供できる。
【0094】また、本発明によれば、映像信号の微小な
直流成分の変動や信号処理による直流成分の変動を除去
することで、枠信号のフリッカ等のちらつきによる画質
劣化を防止でき、安定した枠信号を得ることができるテ
レビジョン受信機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】映像信号をアスペクト比の異なるディスプレイ
画面に表示する場合の一般的な表示形態を示す説明図で
ある。
【図3】図1のアスペクト比変換回路105におけるア
スペクト比変換動作を説明するための説明図である。
【図4】図1のアスペクト比変換回路の一具体例を示す
ブロック図である。
【図5】図4における要部信号波形を示す波形図であ
る。
【図6】図1のぺデスタルレベル再生回路106の一具
体例を示すブロック図である。
【図7】図1の平均輝度レベル算出回路117における
動作を説明するための説明図である。
【図8】図1の積分回路109の一具体例を示す回路図
である。
【図9】図1のマイコン111における動作を説明する
ための説明図である。
【図10】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図11】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図12】本発明の第4の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図13】本発明の第5の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図14】本発明の第6の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図15】図14の平均レベル検出回路1301の一具
体例を示すブロック図である。
【図16】図15のディジタル積分回路1403の一具
体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101…映像信号の入力端子、102、108…第1、
第2のクランプ回路、103、110…第1、第2のA
/D変換器、104…補間倍速処理回路、105…アス
ペクト比変換回路、106…ペデスタルレベル再生回
路、107…同期処理回路、109…積分回路、111
…マイコン、112…レベル設定回路、113…加算
器、114…選択回路、115…D/A変換器、116
…ワイドディスプレイ、117…平均輝度レベル算出回
路、402…ラインメモリ、503、1504…遅延回
路、504、1502…減算器、505…絶対値回路、
506…上位7ビット判定回路、507…ゲート回路、
702…抵抗、703…コンデンサ、901…D/A変
換器、1001…HVゲート回路、1301…平均レベ
ル検出回路、1403…ディジタル積分回路、1404
…LPF、1405…リミッタ、1501…加算器、1
503…係数器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝又 賢治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 紺野 光央 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 石橋 浩一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 海崎 一洋 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所横浜工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像信号とは異なるアスペク
    ト比を持つディスプレイと、入力された前記映像信号の
    アスペクト比を前記ディスプレイと同一のアスペクト比
    に変換するアスペクト比変換手段と、アスペクト比の変
    換された前記映像信号に、発生された枠信号を挿入する
    信号選択手段と、を備え、入力された前記映像信号をゆ
    がみのない画像として前記ディスプレイに表示し得るテ
    レビジョン受信機において、 入力された前記映像信号またはアスペクト比の変換され
    た前記映像信号のペデスタルレベルを、比較的微小なレ
    ベル変動を除去して再生するペデスタルレベル再生手段
    と、入力された前記映像信号の平均輝度レベルを算出す
    る平均輝度レベル算出手段と、再生された前記ペデスタ
    ルレベルと算出された前記平均輝度レベルとを加算し
    て、それにより得られたレベルを持つ信号を前記枠信号
    として発生する加算手段と、を設け、前記枠信号の基準
    レベルをアスペクト比の変換された前記映像信号のペデ
    スタルレベルに一致させたことを特徴とするテレビジョ
    ン受信機。
  2. 【請求項2】 入力された映像信号とは異なるアスペク
    ト比を持つディスプレイと、入力された前記映像信号の
    直流レベルを再生する第1のクランプ手段と、直流レベ
    ルの再生された前記映像信号をアナログ信号からディジ
    タル信号に変換する第1のアナログ/ディジタル変換手
    段と、ディジタル信号に変換された前記映像信号のアス
    ペクト比を前記ディスプレイのアスペクト比に変換する
    アスペクト比変換手段と、アスペクト比の変換された前
    記映像信号のペデスタルレベルを、比較的微小なレベル
    変動を除去して再生するペデスタルレベル再生手段と、
    入力された前記映像信号を平均化し、ディジタル信号と
    しての平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出手
    段と、再生された前記ペデスタルレベルと算出された前
    記平均輝度レベルとを加算して、それにより得られたレ
    ベルを持つ枠信号を発生する加算手段と、アスペクト比
    の変換された前記映像信号に、発生された前記枠信号を
    挿入する信号選択手段と、前記枠信号の挿入された前記
    映像信号をディジタル信号からアナログ信号に変換し
    て、前記ディスプレイに出力する第1のディジタル/ア
    ナログ変換手段と、を少なくとも備え、入力された前記
    映像信号をゆがみのない画像として前記ディスプレイに
    表示し得るようにしたことを特徴とするテレビジョン受
    信機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、前記平均輝度レベル算出手段は、入力された前
    記映像信号の直流レベルを再生する第2のクランプ手段
    と、該第2のクランプ手段により直流レベルの再生され
    た前記映像信号を平均化する積分手段と、平均化された
    前記映像信号をアナログ信号からディジタル信号に変換
    する第2のアナログ/ディジタル変換手段と、該第2の
    アナログ/ディジタル変換手段によりディジタル信号に
    変換された前記映像信号をもとにして、補正計算によ
    り、該映像信号における映像信号期間の平均値を得るマ
    イクロコンピュータと、前記映像信号としての輝度信号
    及び色差信号につき、得られた映像信号期間の前記平均
    値のレベルにオフセットレベルを加算して、所望のレベ
    ルに設定し、設定されたそのレベルを、算出された前記
    平均輝度レベルとして出力するレベル設定手段と、から
    成ることを特徴とするテレビジョン受信機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、前記平均輝度レベル算出手段は、入力された前
    記映像信号のペデスタルレベルが基準レベルとなるよう
    に、直流レベルを再生する第2のクランプ手段と、該第
    2のクランプ手段により直流レベルの再生された前記映
    像信号を平均化する積分手段と、平均化された前記映像
    信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する第2
    のアナログ/ディジタル変換手段と、該第2のアナログ
    /ディジタル変換手段によりディジタル信号に変換され
    た前記映像信号をもとにして、補正計算により、該映像
    信号における映像信号期間の平均値を得ると共に、設定
    されたクランプレベルを出力するマイクロコンピュータ
    と、前記映像信号としての輝度信号及び色差信号につ
    き、得られた映像信号期間の前記平均値のレベルにオフ
    セットレベルを加算して、所望のレベルに設定し、設定
    されたそのレベルを、算出された前記平均輝度レベルと
    して出力するレベル設定手段と、出力された前記クラン
    プレベルをディジタル信号からアナログ信号に変換し
    て、前記基準レベルとして前記第2のクランプ手段に出
    力する第2のディジタル/アナログ変換手段と、から成
    ることを特徴とするテレビジョン受信機。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、前記平均輝度レベル算出手段は、入力された前
    記映像信号の直流レベルを再生する第2のクランプ手段
    と、該第2のクランプ手段により直流レベルの再生され
    た前記映像信号から映像信号期間の信号を抜き取るゲー
    ト手段と、抜き取られた映像信号期間の前記信号を平均
    化する積分手段と、平均化された前記信号をアナログ信
    号からディジタル信号に変換する第2のアナログ/ディ
    ジタル変換手段と、ディジタル信号に変換された前記信
    号としての輝度信号及び色差信号の平均値のレベルに、
    オフセットレベルを加算して、所望のレベルに設定し、
    設定されたそのレベルを、算出された前記平均輝度レベ
    ルとして出力するレベル設定手段と、から成ることを特
    徴とするテレビジョン受信機。
  6. 【請求項6】 入力された映像信号とは異なるアスペク
    ト比を持つディスプレイと、入力された前記映像信号の
    直流レベルを再生するクランプ手段と、直流レベルの再
    生された前記映像信号をアナログ信号からディジタル信
    号に変換する第1のアナログ/ディジタル変換手段と、
    ディジタル信号に変換された前記映像信号のアスペクト
    比を前記ディスプレイのアスペクト比に変換するアスペ
    クト比変換手段と、直流レベルの再生された前記映像信
    号をアナログ信号の状態で平均化し、ディジタル信号と
    しての平均輝度レベルを算出し、算出されたそのレベル
    を持つ枠信号を発生する平均輝度レベル算出手段と、ア
    スペクト比の変換された前記映像信号に、発生された前
    記枠信号を挿入する信号選択手段と、前記枠信号の挿入
    された前記映像信号をディジタル信号からアナログ信号
    に変換して、前記ディスプレイに出力するディジタル/
    アナログ変換手段と、を少なくとも備え、入力された前
    記映像信号をゆがみのない画像として前記ディスプレイ
    に表示し得るようにしたことを特徴とするテレビジョン
    受信機。
  7. 【請求項7】 入力された映像信号とは異なるアスペク
    ト比を持つディスプレイと、入力された前記映像信号の
    直流レベルを再生するクランプ手段と、直流レベルの再
    生された前記映像信号をアナログ信号からディジタル信
    号に変換する第1のアナログ/ディジタル変換手段と、
    ディジタル信号に変換された前記映像信号のアスペクト
    比を前記ディスプレイのアスペクト比に変換するアスペ
    クト比変換手段と、アスペクト比の変換された前記映像
    信号をディジタル信号の状態で平均化する平均レベル検
    出手段と、平均化された前記映像信号をもとにして、補
    正計算により、該映像信号における映像信号期間の平均
    値を得るマイクロコンピュータと、前記映像信号として
    の輝度信号及び色差信号につき、得られた映像信号期間
    の前記平均値のレベルにオフセットレベルを加算して、
    所望のレベルに設定し、設定されたそのレベルを持つ枠
    信号を発生するレベル設定手段と、アスペクト比の変換
    された前記映像信号に、発生された前記枠信号を挿入す
    る信号選択手段と、前記枠信号の挿入された前記映像信
    号をディジタル信号からアナログ信号に変換して、前記
    ディスプレイに出力するディジタル/アナログ変換手段
    と、を少なくとも備え、入力された前記映像信号をゆが
    みのない画像として前記ディスプレイに表示し得るよう
    にしたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  8. 【請求項8】 請求項2,3,4,5,6または7に記
    載のテレビジョン受信機において、前記第1のアナログ
    /ディジタル変換手段と前記アスペクト比変換手段との
    間に、入力された前記映像信号がインタレース走査方式
    をとる映像信号である場合に、前記第1のアナログ/デ
    ィジタル変換手段によりディジタル信号に変換された前
    記映像信号に、走査線補間処理と倍速変換処理を施し
    て、ノンインタレース走査方式をとる映像信号に変換し
    て前記前記アスペクト比変換手段に出力する補間倍速処
    理手段を設けたことを特徴とするテレビジョン受信機。
JP3273521A 1991-09-26 1991-09-26 テレビジヨン受信機 Pending JPH0591444A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006106688A1 (ja) * 2005-03-30 2008-09-11 パイオニア株式会社 画像信号処理装置、画像システムおよび画像信号処理方法

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JPWO2006106688A1 (ja) * 2005-03-30 2008-09-11 パイオニア株式会社 画像信号処理装置、画像システムおよび画像信号処理方法

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