JPH0591320A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH0591320A
JPH0591320A JP25211891A JP25211891A JPH0591320A JP H0591320 A JPH0591320 A JP H0591320A JP 25211891 A JP25211891 A JP 25211891A JP 25211891 A JP25211891 A JP 25211891A JP H0591320 A JPH0591320 A JP H0591320A
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pixels
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JP25211891A
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English (en)
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Itsuo Segi
逸雄 世木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration by the use of local operators

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象画像における画素の局所近傍における最
大値、最小値、中央値及び平均値を求める画像処理回路
を簡易化し、画像処理装置の低価格化を図る。 【構成】 入力画素データを1ライン分遅延させるディ
レイ素子1、ラッチするラッチ素子2、及び3組の画素
データの最大値を算出する最大値算出手段4からなり、
3×3局所近傍の画素データを生成し、生成データの最
大値を出力する第1の局所近傍処理手段と、上記ディレ
イ素子1、ラッチ素子2、及び2組の画素データの最大
値を算出する最大値算出手段3からなり、上記第1の局
所近傍処理手段が出力する画素データの入力により、2
×2局所近傍の画素データを生成し、生成データの最大
値を、6×6画素の局所近傍における最大値として出力
する第2の局所近傍処理手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は対象画像における画像
データの近傍処理を行なう画像処理装置及び画像処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置において、入力された対象
画像における画像データについて、ノイズ除去等を目的
に、上記対象画像における全画素について、上記画素を
略中心とするM×N画素の局所近傍における最大値、最
小値、中央値及び平均値等を求める近傍処理を行なう。
【0003】尚、画像の局所近傍の最大値や次に述べる
最小値、中間値平均値は、画像処理の前処理において非
常に有用なものである。例えば、最大値や最小値は、画
像を膨張させたり収縮させることに対応し、不要なノイ
ズの除去やモフォロジー処理といわれる照明むらの除去
に利用され、特に近傍の値も6×6や9×9等大きな値
も利用される。中間値はメディアンフィルタという画像
のエッジを保ったノイズ除去フィルタに利用され、これ
も近傍の値が3×3や6×6、9×9と大きな値も利用
される。平均値は、画像のノイズ除去や、二値化に利用
され、特に近傍の値を大きくとって、注目画素が近傍の
平均値より大きいか小さいかによって二値化するいわゆ
る可変二値化に有用である。
【0004】図17は、従来の画像処理装置における6
×6画素の最大値を求める処理を画像全体について行な
う最大値演算機構の構成を示す図である。図17におい
て、1は1ライン分の画素のディレイ素子であり、5個
のディレイ素子1が直列に接続され、各接続部には出力
分岐を有するディレイ素子直列体をなしている。2は1
画素分のデータ8ビットを保持し、遅延させるためのラ
ッチ素子であり、6個のラッチ素子2が直列に接続さ
れ、各接続部には出力分岐を有するラッチ素子群をな
し、このラッチ素子群が6組備わる。22は6組の8ビ
ットの画素データの最大値を算出する手段(以下、[M
AX6]と記す)であり、7個の[MAX6]22が備
わる。
【0005】図18は、6組の8ビットの画素データの
最大値を算出する[MAX6]22の構成を示すブロッ
ク図であり、図において、3は2組の8ビットの画素デ
ータの最大値を算出する手段(以下、[MAX2]と記
す)、即ち、2組の8ビットの画素データを比較して大
きな方の画素データを出力するものである。[MAX
6]22は5個の[MAX2]3から構成されている。
【0006】次に動作について説明する。図17におい
て、8ビットの入力画像データは1ライン分の画素を遅
延させるディレイ素子1の直列体に次々に入力され、5
個のディレイ素子1の直列体のため、垂直方向に0〜5
ラインまで遅延された6種の8ビット画素データが得ら
れる。上記6種の遅延された8ビット画素データは次に
各ライン毎6個のラッチ素子2が直列接続された6体の
ラッチ素子群に入力され、水平方向に1〜6画素まで遅
延された6種の8ビット画素データが得られる。
【0007】従って、垂直方向に6ライン、水平方向に
6画素分遅延された8ビット画素データが6×6=36
個分得られることになり、いわゆる6×6の局所近傍の
8ビット画素データが生成される。上記の6×6の局所
近傍の8ビット画素データは1ライン毎に6組の8ビッ
ト画素データにまとめられ、6組の8ビット画素データ
の最大値を算出する手段である[MAX6]22により
最大値が合計6組分算出される。次に、上記6組の[M
AX6]22により算出された最大値6組は、更にもう
一度次段の[MAX6]22に入力され、最大値が算出
される。上記最大値は、6×6近傍の36個の8ビット
画素データの最大値となる。
【0008】図18に示したように、[MAX6]22
は5個の[MAX2]3から構成されており、[MAX
2]3を基本ユニットとすると、上記の6×6近傍の最
大値を求めるためには [MAX2]3 =5×7=35個 必要となる。
【0009】また、6×6近傍の8ビット画素データを
生成するのに、 ディレイ素子1 = 5個 ラッチ素子2 =36個 必要となる。
【0010】図30は14×14のソース画像全画素に
ついて6×6近傍の最大値を算出し、デスティネーショ
ン画像を生成する概念図を示したものであり、ソース画
像の斜線部で示された6×6近傍に対する最大値はデス
ティネーション画像のfで示された画素に対応する。6
×6近傍処理はソース画像の左から右へ、そして上から
下へ1画素ずつ移動し、ソース画像全体について上記最
大値を算出する処理を行なうものである。従って、8ビ
ットの入力画像データはパイプライン的に次々に入力さ
れ、その6×6近傍の最大値もパイプライン的に次々に
出力されていく。
【0011】以下、最小値、中間値、平均値について6
×6局所近傍処理に関する従来例について述べる。
【0012】図19は従来の6×6の局所近傍の最小値
を求めることを画像全体について行なう画像処理装置の
最小値演算機構の構成を示すブロック図であり、図にお
いて、23は6組の8ビットの画素データの最小値を算
出する手段(以下、[MIN6]と記す)であり、7個
の[MIN6]23が備わる。図17に示した最大値の
場合と比較して、6組の8ビットの画素データの最大値
を算出する[MAX6]22の代わりに6組の8ビット
の画素データの最小値を算出する[MIN6]23が備
わる点が異なる。
【0013】図20は、6組の8ビットの画素データの
最小値を算出する[MIN6]23の構成を示すブロッ
ク図であり、図において、5は2組の8ビットの画素デ
ータの最小値を算出する手段(以下、[MIN2]と記
す)、即ち、2組の8ビットの画素データを比較して小
さな方の画素データを出力するものである。[MIN
6]23は5個の[MIN2]5から構成されている。
【0014】[MIN2]5を同様に基本ユニットとす
ると、上記6×6局所近傍の最小値を求めるためには [MIN2]5 =5×7=35個 必要となり、また、6×6近傍の8ビット画素データを
生成するのに、 ディレイ素子1 = 5個 ラッチ素子2 =36個 必要となる。
【0015】なお、6×6局所近傍の最小値を求める場
合においても、最大値の場合と同様に図30に示した考
えが適用できる。
【0016】図21は、従来の6×6の局所近傍の中央
値(メディアン)を求めることを画像全体について行な
う中央値演算機構の構成を示すブロック図である。図に
おいて、24は36組の8ビットの画素データより最小
値データを削除し、35組の8ビット画素データを出力
する手段(以下、第1段手段と記す)で、25は35組
の8ビットの画素データより最小値データを削除し、3
4組の8ビット画素データを出力する手段(以下、第2
段手段と記す)で、26は19組の8ビット画素データ
の最小値を算出する手段(以下、第18段手段と記す)
である。図21は、6×6局所近傍の中央値を求めるこ
とを画像全体について行なう中央値算出手段の構成を示
すブロック図であるが、図17の最大値の場合や、図1
9の最小値の場合と基本的には同様で、中央値を求める
手段が異なる。
【0017】図22は、上記36組の8ビット画素デー
タより最小値を削除し、35組の8ビット画素データを
出力する第1段手段24と、35組の8ビット画素デー
タより最小値を削除し、34組の8ビット画素データを
出力する第2段手段25の内部構成を示すものである。
図において、27は6組の8ビット画素データより最小
値とそれ以外の5組の8ビット画素データを判別可能に
出力する手段(以下、[MINMAX6]と記す)、2
8は6組の8ビット画素データより最小値を削除し、残
りの5組の8ビット画素データを出力する手段(以下、
[NOTMIN6]と記す)、29は5組の8ビット画
素データより最小値とそれ以外の4組の8ビット画素デ
ータを判別可能に出力する手段(以下、[MINMAX
5]と記す)である。
【0018】図23は19組の8ビット画素データの最
小値を算出する第18段手段26の内部構成を示す。図
において、30は4組の8ビット画素データの最小値を
算出する手段(以下、[MIN4]と記す)であり、第
18段手段26は3個の[MIN6]23と、1個の
[MIN4]30にて構成されている。
【0019】図24は4組の8ビット画素データの最小
値を算出する[MIN4]30の内部構成を示し、3個
の[MIN2]5にて構成され、4組の8ビット画素デ
ータを入力し、入力された4組の8ビット画素データの
うちの最小値を出力する。
【0020】図25は6組の8ビット画素データより最
小値とそれ以外の5組の8ビット画素データを判別可能
に出力する[MINMAX6]27の内部構成を示し、
15は入力された2組の8ビット画素データのうち、最
大値と最小値を判別可能に出力する手段(以下、[MI
NMAX2]と記す)である。[MINMAX6]27
は5個の[MINMAX2]15にて構成され、入力さ
れた6組の8ビット画素データより最小値とそれ以外の
5組の8ビット画素データを判別可能に出力する。
【0021】図26は6組の8ビット画素データより最
小値を削除し、5組の8ビット画素データを出力する
[NOTMIN6]28の内部構成を示す。[NOTM
IN6]28は4個の[MINMAX2]15及び1個
の[MIN2]5にて構成され、入力された6組の8ビ
ット画素データより最小値を除く、それ以外の5組の8
ビット画素データを出力する。
【0022】図27は5組の8ビット画素データより最
小値とそれ以外の4組の8ビット画素データを判別可能
に出力する[MINMAX5]29の内部構成を示す。
[MINMAX5]29は4個の[MINMAX2]1
5にて構成され、入力された5組の8ビット画素データ
より最小値とそれ以外の4組の8ビット画素データを判
別可能に出力する。
【0023】次に、動作について説明する。図21にお
いて、第1段手段24により、36組の8ビットの入力
画素データに対し、最小値を削除し、最大値以外の35
組の8ビットの画素データを出力する。即ち、36組の
8ビットの画素データを35組の8ビット画素データに
減らす。次に、第2段手段25により、上記35組の8
ビットの入力画素データに対し、最小値を削除し、最小
値以外の34組の8ビットの画素データを出力する。即
ち、35組の8ビットの画素データを34組の8ビット
画素データに減らす。同様に、第3段手段(図示せず)
〜第17段手段(図示せず)により、34組の8ビット
画素データの最小値から、順に17組の19組の8ビッ
ト画素データの最小値を算出する手段8ビット画素デー
タを削除してゆき、最後に、第18段手段26により、
残り19組の8ビット画素データの最小値を算出すれ
ば、それが36組の下から18番目に小さい画素デー
タ、つまり中央値が算出される。
【0024】図22において、第1段手段24は36組
の8ビット画素データが6組づつ、6個の[MINMA
X6]27へ入力され、6組の最小値データが算出され
る。残りの30組の8ビットの画素データはスルーで出
力され、次段へ入力される。上記6組の最小値データは
[NOTMIN6]28へ入力され1組の最小値デー
タ、つまり36組の8ビット画素データの最小値データ
が削除され、残り5組の8ビット画素データは上記30
組の8ビット画素データと合わせて出力される。即ち、
35組の画素データが次段へ入力される。
【0025】次段である第2段手段25は、6個の[M
INMAX6]27の1つが[MINMAX5]29に
置き代わるだけで同様に動作し、34組の8ビット画素
データを出力する。同様にして、第3段手段(図示せ
ず)〜第17段手段(図示せず)により、8ビット画素
データのうちの最小値を除いて出力し、第17段手段
(図示せず)で19組の8ビット画素データを出力する
までくり返す。第18段手段26は19組の8ビット画
素データの最小値を算出し、これが求める中央値とな
る。
【0026】前述の[MINMAX6]は図25に示す
ように、5個の[MINMAX2]15で構成され、
[MINMAX2]15は1個の[MIN2]5と1個
の[MAX2]とで構成されているので、[MINMA
X6]は5個の[MIN2]と5個の[MAX2]とで
構成される。また、前述の[NOTMIN6]28は図
26で示されるように、4個の[MINMAX2]15
と1個の[MAX2]3で構成されているので、4個の
[MIN2]と5個の[MAX2]とで構成される。前
述の[MINMAX5]29は4個の[MINMAX
2]15で構成されているので、4個の[MIN2]と
4個の[MAX2]とで構成される。
【0027】一般に整数iに対して [MINMAXi]=(i−1)個の[MINMAX
2]=(i−1)個の[MIN2]+(i−1)個の
[MAX2] [NOTMINi]=(i−2)個の[MINMAX
2]+1個の[MAX2]=(i−2)個の[MIN
2]+(i−1)個の[MAX2] にて構成される。
【0028】第1段手段24から第17段手段(図示せ
ず)までの構成ユニット数一覧を図31に示す。図31
より、第1段手段24から第17段手段(図示せず)ま
でに必要な[MAX2]3、[MIN2]5は [MAX2]3 =459個 [MIN2]5 =442個 となる。
【0029】19組の8ビット画素データの最小値を算
出する第18段手段26は3個の[MIN6]23と、
1個の[MIN4]30にて構成されている。従って、 18個(=5×3+3×1)の[MIN2]5 で構成される。
【0030】従って、第1段手段24から第18段手段
26までの全体で [MAX2]3 =459個 [MIN2]5 =442+18=460個 必要となる。
【0031】図28は、従来の6×6の局所近傍の和を
画素数36で割った値、すなわち平均値を求めることを
画像全体について行なう平均値演算機構の構成を示すブ
ロック図である。図において、31は6組の8ビット画
素データ、又は11ビットの画素データの和を求める手
段(以下、[ADD6]と記す)であり、32は14ビ
ットの画素データを36で割り算する手段としての1/
36倍マルチプライヤである。平均値算出機構の構成
は、基本的には最大値、最小値、中央値の場合と同様
で、[ADD6]31、1/36倍マルチプライヤから
なる平均値を求める手段が異なる。
【0032】次に、動作について説明する。まず、36
組の8ビットの画素データを6個の6組の8ビットの画
素データに分け、各々加算値を求める。加算値は[AD
D6]31によって求め、結果は11ビットとなる。次
に、6組の11ビットデータの加算値を次段の[ADD
6]31によって求め、14ビットの6×6局所近傍の
8ビット画素データの和が算出される。更に、前記の1
4ビットの6×6局所近傍の8ビット画素データの和を
1/36倍マルチプライヤ32によって1/36倍する
と平均値が求められる。
【0033】図29は、6組の8ビット画素データもし
くは11ビット画素データの和を求める[ADD6]3
1の内部構成を示す。図において、20は2組の8ビッ
トから13ビットの画素データの和を求める手段(以
下、[ADD2]と記す)で構成される。[ADD6]
31は5個の[ADD2]20にて構成されており、従
って、全体として、[ADD2]20が35個必要とな
る。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像処理装置及
び画像処理方法は以上のように構成されているので、画
像の局所近傍処理において、局所近傍の最大値、最小
値、中央値もしくは平均値等を演算するためには、特に
中央値を演算するためには、演算の基本ユニットとなる
2組の8ビットの画素データの最大値を算出する手段
([MAX2])、及び2組の8ビットの画素データの
最小値を算出する手段([MIN2])を多数回路必要
とし、回路規模大となり、装置が高価になるなどの問題
点があった。
【0035】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、同一機能に対し、回路規模が
小さく構成された安価な画像処理装置及び画像処理方法
を得ることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる画像
処理装置は、対象画像における画素S1を略中心とする
M×N画素の局所近傍における最大値、最小値及び疑似
的な中央値のいずれかを求め、上記画素S1の局所近傍
値とする画像処理装置において、Mの約数をA、Nの約
数をBとするとき、上記対象画像における各画素S2を
略中心とするA×B画素の局所近傍における最大値、最
小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素S2の局所
近傍値とする第1の局所近傍処理手段と、上記画素S1
を略中心に、横列においてM−A+1画素の範囲にて両
端を含み対称にM/A個の座標位置を、縦列においてN
−B+1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B個の座
標位置を選定し、これらの座標位置の交点に位置する
(M/A)×(N/B)の画素S2に対して、上記第1
の局所近傍処理手段にて得られた局所近傍値の最大値、
最小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素S1を略
中心とするM×N画素の局所近傍における最大値、最小
値及び疑似的な中央値のいずれかとする第2の局所近傍
処理手段とを備えたものである。
【0037】また、第2の発明に係わる画像処理装置
は、第1の発明に係わる画像処理装置において、第1の
局所近傍処理手段が、直列に接続され、シリアルに入力
される上記対象画像の画素データを横列単位で遅延させ
るB−1個のディレイ素子からなる第1のディレイ素子
直列体と、直列接続され、同一横列における上記画素デ
ータを順番にラッチする各A個もしくはA−1個のラッ
チ素子からなり、上記第1のディレイ素子直列体の両端
及び各接続点に接続されたB組のラッチ素子群と、上記
B組のラッチ素子群における、上記直列接続されたA個
のラッチ素子の各出力、もしくはA−1個のラッチ素子
の各出力と共に上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ
素子への入力の分岐を並列に入力し、このA個の入力の
うち最大値、最小値もしくは中央値を出力するB個の第
1の最大値、最小値もしくは中央値出力手段と、上記B
個の第1の最大値、最小値もしくは中央値出力手段の出
力を並列に入力し、このB個の入力のうちの最大値、最
小値もしくは中央値を上記画素S2のA×B画素の局所
近傍における最大値、最小値もしくは中央値として出力
する第2の最大値、最小値もしくは中央値出力手段とを
備えたものである。
【0038】また、第3の発明に係わる画像処理装置
は、第1の発明に係わる画像処理装置において、第2の
局所近傍処理手段が、直列に接続され、第1の局所近傍
処理手段からシリアルに入力される対象画像の画素デー
タを横列単位で遅延させるN−B個のディレイ素子から
なる第2のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一
横列における上記画素データを順番にラッチする各M−
A+1個もしくはM−A個のラッチ素子からなり、上記
第2の直列ディレイ素子直列体の両端に、もしくは上記
両端を含み対称に上記ディレイ素子の接続点に接続され
たN/B組のラッチ素子群と、直列接続された上記M−
A+1個のラッチ素子の出力のうち、もしくは上記M−
A個のラッチ素子の出力と共に上記第1のディレイ素子
直列体側ラッチ素子への入力の分岐を含めた出力のう
ち、両端の、もしくは上記両端を含み対称な位置からの
出力をM/A個並列に入力し、上記M/A個の入力のう
ち最大値、最小値もしくは中央値を出力する第3の最大
値、最小値もしくは中央値出力手段と、上記N/B組の
ラッチ素子群の各々に対応する上記N/B個の第3の最
大値、最小値もしくは中央値出力手段の出力を並列に入
力し、このN/B個の入力のうちの最大値、最小値もし
くは中央値を出力する第4の最大値、最小値もしくは中
央値出力手段とを備えたものである。
【0039】また、第4の発明に係わる画像処理装置
は、第1の発明に係わる画像処理装置において、第1の
局所近傍処理手段が、直列に接続され、シリアルに入力
される上記対象画像の画素データを横列単位で遅延させ
るB−1個のディレイ素子からなる第1のディレイ素子
直列体と、直列接続され、同一横列における上記画素デ
ータを順番にラッチする各A個もしくはA−1個のラッ
チ素子からなり、上記第1のディレイ素子直列体の両端
及び各接続点に接続されたB組のラッチ素子群と、上記
B組のラッチ素子群における、上記直列接続されたA個
のラッチ素子の各出力、もしくはA−1個のラッチ素子
の各出力と共に上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ
素子への入力の分岐を並列に入力し、このA×B個の入
力画素データのうち最小値を順番に削除して残りの画素
データを出力する(A×B−1)/2段からなる第1の
最小値削除手段と、上記第1の最小値削除手段が出力す
る(A×B+1)/2の画素データを入力し、この入力
のうちの最小値を上記画素S2のA×B画素の局所近傍
における中央値として出力する第5の最小値出力手段と
を備えたものである。
【0040】また、第5の発明に係わる画像処理装置
は、第1の発明に係わる画像処理装置において、第2の
局所近傍処理手段が、直列に接続され、第1の局所近傍
処理手段からシリアルに入力される対象画像の画素デー
タを横列単位で遅延させるN−B個のディレイ素子から
なる第2のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一
横列における上記画素データを順番にラッチする各M−
A+1個もしくはM−A個のラッチ素子からなり、上記
第2の直列ディレイ素子直列体の両端に、もしくは上記
両端を含み対称に上記ディレイ素子の接続点に接続され
たN/B組のラッチ素子群と、直列接続された上記M−
A+1個のラッチ素子の出力のうち、もしくは上記M−
A個のラッチ素子の出力と共に上記第1のディレイ素子
直列体側ラッチ素子への入力の分岐を含めた出力のう
ち、両端の、もしくは上記両端を含み対称な位置からの
出力をM/A個並列に入力し、(M/A)×(N/B)
個の入力のうち最小値を順番に削除して残りの画素デー
タを出力する((M/A)×(N/B)−1)/2段か
らなる第2の最小値削除手段と、上記第2の最小値削除
手段が出力する((M/A)×(N/B)+1)/2の
画素データを入力し、この入力のうちの最小値を上記画
素S1のM×N画素の局所近傍における疑似的な中央値
として出力する第6の最小値出力手段とを備えたもので
ある。
【0041】また、第6の発明に係わる画像処理装置
は、対象画像における画素S1を略中心とするM×N画
素の局所近傍における平均値を求め、上記画素S1の局
所近傍値とする画像処理装置において、AがM、BがN
の約数であり、A×B以上でA×Bに最も近い2のべき
乗数を2n とするとき、上記対象画像における各画素S
2を略中心とするA×B画素の局所近傍のうち、B個の
A×1画素に対する2進数の加算値を求め、求めた上記
B個の加算値を更に加算後、1/2n 倍した値の整数部
を上記画素S2の局所近傍値とする第1の局所近傍処理
手段と、上記画素S1を略中心に、横列においてM−A
+1画素の範囲にて両端を含み対称にM/A個の座標位
置を、縦列においてN−B+1画素の範囲にて両端を含
み対称にN/B個の座標位置を選定し、これらの座標位
置の交点に位置する(M/A)×(N/B)の画素S2
に対して、上記第1の局所近傍処理手段にて得られた上
記画素S2の(N/B)個の(M/A)×1画素に対す
る2進数の加算値を求め、求めた上記(N/B)個の加
算値を更に加算後、2n /(M×N)倍した値を上記画
素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍における平
均値とする第2の局所近傍処理手段とを備えたものであ
る。
【0042】また、第7の発明に係わる画像処理装置
は、第6の発明に係わる画像処理装置において、第1の
局所近傍処理手段が、直列に接続され、シリアルに入力
される上記対象画像の画素データを横列単位で遅延させ
るB−1個のディレイ素子からなる第1のディレイ素子
直列体と、直列接続され、同一横列における上記画素デ
ータを順番にラッチする各A個もしくはA−1個のラッ
チ素子からなり、上記第1のディレイ素子直列体の両端
及び各接続点に接続されたB組のラッチ素子群と、上記
B組のラッチ素子群における、上記直列接続されたA個
のラッチ素子の各出力、もしくはA−1個のラッチ素子
の各出力と共に上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ
素子への入力の分岐を並列に入力し、このA個の入力を
加算した2進数の加算値を出力するB個の第1の加算値
出力手段と、上記B個の第1の加算値出力手段の出力を
並列に入力し、このB個の入力を加算した2進数の加算
値を出力する第2の加算値出力手段と、上記第2の加算
値出力手段が出力する2進数の加算値を略1/2n 倍に
すべくn桁シフトしてその整数部を上記画素S2のA×
B画素の局所近傍における平均値として出力する加算値
シフト手段とを備えたものである。
【0043】また、第8の発明に係わる画像処理装置
は、第6の発明に係わる画像処理装置において、第2の
局所近傍処理手段が、直列に接続され、第1の局所近傍
処理手段からシリアルに入力される対象画像の画素デー
タを横列単位で遅延させるN−B個のディレイ素子から
なる第2のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一
横列における上記画素データを順番にラッチする各M−
A+1個もしくはM−A個のラッチ素子からなり、上記
第2の直列ディレイ素子直列体の両端に、もしくは上記
両端を含み対称に上記ディレイ素子の接続点に接続され
たN/B組のラッチ素子群と、直列接続された上記M−
A+1個のラッチ素子の出力のうち、もしくは上記M−
A個のラッチ素子の出力と共に上記第1のディレイ素子
直列体側ラッチ素子への入力の分岐を含めた出力のう
ち、両端の、もしくは上記両端を含み対称な位置からの
出力をM/A個並列に入力し、上記M/A個の入力を加
算して2進数の加算値を出力するN/B組の第3の加算
値出力手段と、上記N/B組の第3の加算値出力手段の
出力を並列に入力し、このN/B個の入力を加算した2
進数の加算値を出力する第4の加算値出力手段と、上記
第4の加算値出力手段が出力する2進数の加算値を2n
/(M×N)倍にする積算手段とを備えたものである。
【0044】また、第9の発明に係わる画像処理方法
は、対象画像における画素S1を略中心とするM×N画
素の局所近傍における最大値、最小値及び疑似的な中央
値のいずれかを求めるに際し、AがMの、BがNの約数
であるとき、上記対象画像における各画素S2を略中心
とするA×B画素の局所近傍における最大値、最小値及
び中央値のいずれかを求めて上記画素S2の局所近傍値
とする段階と、上記画素S1を略中心に、横列におい
て、M−A+1画素の範囲にて両端を含み対称にM/A
個の座標位置を選定し、かつ、縦列において、N−B+
1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B個の座標位置
を選定する段階と、選定された上記横列及び縦列の座標
位置の交点に位置する画素S2として(M/A)×(N
/B)画素を選定する段階と、選定された上記(M/
A)×(N/B)画素に対する局所近傍値の最大値、最
小値及び中央値のいずれかを求め、上記画素S1を略中
心とするM×N画素の局所近傍における最大値、最小値
及び疑似的な中央値のいずれかとする段階とからなる方
法である。
【0045】また、第10の発明に係わる画像処理方法
は、画素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍にお
ける擬似的な中央値を求めるに際し、第9の発明に係わ
る画像処理方法対象画像における上記対象画像における
各画素S2を略中心とするA×B画素の局所近傍におけ
る中央値を求めて上記画素S2の値とする段階の代わり
に、上記対象画像における各画素S2を略中心とするA
×B画素の局所近傍のうち、B個のA×1画素に対する
B個の中央値を求め、求めた上記B個の中央値群の中央
値を上記画素S2の局所近傍値とする段階からなる方法
である。
【0046】また、第11の発明に係わる画像処理方法
は、対象画像における画素S1を略中心とするM×N画
素の局所近傍における擬似的な中央値を求めるに際し、
第9の発明に係わる画像処理方法対象画像における選定
された画素S2の(M/A)×(N/B)画素における
中央値を求め、上記画素S1を略中心とするM×N画素
の局所近傍における擬似的な中央値とする段階の代わり
に、選定された上記画素S2について、(M/A)×1
画素に対する(N/B)個の中央値を求め、この(N/
B)個の中央値群の中央値を上記画素S1を略中心とす
るM×N画素の局所近傍における擬似的な中央値とする
段階からなる方法である。
【0047】また、第12の発明に係わる画像処理方法
は、対象画像における画素S1を略中心とするM×N画
素の局所近傍における平均値を求めるに際し、AがM、
BがNの約数であり、A×B以上でA×Bに最も近い2
のべき乗数を2n とするとき、上記対象画像における各
画素S2を略中心とするA×B画素の局所近傍における
加算値を求める段階と、求めた上記加算値を1/2n
してその整数部を上記画素S2の局所近傍値とする段階
と、上記画素S1を略中心に、横列において、M−A+
1画素の範囲にて両端を含み対称にM/A個の座標位置
を選定し、かつ、縦列において、N−B+1画素の範囲
にて両端を含み対称にN/B個の座標位置を選定する段
階と、選定された上記横列及び縦列の座標位置の交点に
位置する画素S2として(M/A)×(N/B)画素を
選定する段階と、選定された上記(M/A)×(N/
B)画素における局所近傍値の加算値を求め、この加算
値を2n /(M×N)倍して上記画素S1を略中心とす
るM×N画素の局所近傍における平均値とする段階とか
らなる方法である。
【0048】
【作用】第1の発明における第1の局所近傍処理手段
は、Mの約数をA、Nの約数をBとするとき、対象画像
における各画素S2を略中心とするA×B画素の局所近
傍における最大値、最小値及び中央値のいずれかを求め
て上記画素S2の局所近傍値とし、第2の局所近傍処理
手段は、画素S1を略中心に、横列においてM−A+1
画素の範囲にて両端を含み対称にM/A個の座標位置
を、縦列においてN−B+1画素の範囲にて両端を含み
対称にN/B個の座標位置を選定し、これらの座標位置
の交点に位置する(M/A)×(N/B)の画素S2に
対して、上記第1の局所近傍処理手段にて得られた局所
近傍値の最大値、最小値及び中央値のいずれかを求めて
上記画素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍にお
ける最大値、最小値及び疑似的な中央値のいずれかとす
る。
【0049】また、第2の発明における第1のディレイ
素子直列体は直列に接続されたB−1個のディレイ素子
からなり、シリアルに入力される対象画像の画素データ
を横列単位で遅延させ、B組のラッチ素子群は直列接続
された各A個もしくはA−1個のラッチ素子からなり、
同一横列における上記画素データを順番にラッチし、B
個の第1の最大値、最小値もしくは中央値出力手段は上
記第1のディレイ素子直列体の両端及び各接続点に接続
され、上記B組のラッチ素子群における、上記直列接続
されたA個のラッチ素子の各出力、もしくはA−1個の
ラッチ素子の各出力と共に上記第1のディレイ素子直列
体側ラッチ素子への入力の分岐を並列に入力し、このA
個の入力のうち最大値、最小値もしくは中央値を出力
し、第2の最大値、最小値もしくは中央値出力手段は上
記B個の第1の最大値、最小値もしくは中央値出力手段
の出力を並列に入力し、このB個の入力のうちの最大
値、最小値もしくは中央値を上記画素S2のA×B画素
の局所近傍における最大値、最小値もしくは中央値とし
て出力する。
【0050】また、第3の発明における第2のディレイ
素子直列体は、直列に接続されたN−B個のディレイ素
子からなり、第1の局所近傍処理手段からシリアルに入
力される対象画像の画素データを横列単位で遅延させ、
N/B組のラッチ素子群は直列接続された各M−A+1
個もしくはM−A個のラッチ素子からなり、上記第2の
直列ディレイ素子直列体の両端に、もしくは上記両端を
含み対称に上記ディレイ素子の接続点に接続され、同一
横列における上記画素データを順番にラッチし、N/B
個の第3の最大値、最小値もしくは中央値出力手段は直
列接続された上記M−A+1個のラッチ素子の出力のう
ち、もしくは上記M−A個のラッチ素子の出力と共に上
記第1のディレイ素子直列体側ラッチ素子への入力の分
岐を含めた出力のうち、両端の、もしくは上記両端を含
み対称な位置からの出力をM/A個並列に入力し、第4
の最大値、最小値もしくは中央値出力手段は上記M/A
個の入力のうち最大値、最小値もしくは中央値を出力
し、上記N/B組のラッチ素子群の各々に対応する上記
N/B個の第3の最大値、最小値もしくは中央値出力手
段の出力を並列に入力し、このN/B個の入力のうちの
最大値、最小値もしくは中央値を出力する。
【0051】また、第4の発明における第1のディレイ
素子直列体は直列に接続されたB−1個のディレイ素子
からなり、シリアルに入力される対象画像の画素データ
を横列単位で遅延させ、B組のラッチ素子群は直列接続
された各A個もしくはA−1個のラッチ素子からなり、
上記第1のディレイ素子直列体の両端及び各接続点に接
続され同一横列における上記画素データを順番にラッチ
し、第1の最小値削除手段は(A×B−1)/2段から
なり、上記B組のラッチ素子群における、上記直列接続
されたA個のラッチ素子の各出力、もしくはA−1個の
ラッチ素子の各出力と共に上記第1のディレイ素子直列
体側ラッチ素子への入力の分岐を並列に入力し、このA
×B個の入力画素データのうち最小値を順番に削除して
残りの画素データを出力し、第5の最小値出力手段は上
記第1の最小値削除手段が出力する(A×B+1)/2
の画素データを入力し、この入力のうちの最小値を上記
画素S2のA×B画素の局所近傍における中央値として
出力する。
【0052】また、第5の発明における第2のディレイ
素子直列体は直列に接続されたN−B個のディレイ素子
からなり、第1の局所近傍処理手段からシリアルに入力
される対象画像の画素データを横列単位で遅延させ、N
/B組のラッチ素子群は直列接続された各M−A+1個
もしくはM−A個のラッチ素子からなり、同一横列にお
ける上記画素データを順番にラッチし、第2の最小値削
除手段は((M/A)×(N/B)−1)/2段からな
り、直列接続された上記M−A+1個のラッチ素子の出
力のうち、もしくは上記M−A個のラッチ素子の出力と
共に上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ素子への入
力の分岐を含めた出力のうち、両端の、もしくは上記両
端を含み対称な位置からの出力をM/A個並列に入力
し、(M/A)×(N/B)個の入力のうち最小値を順
番に削除して残りの画素データを出力し、第6の最小値
出力手段は上記第2の最小値削除手段が出力する((M
/A)×(N/B)+1)/2の画素データを入力し、
この入力のうちの最小値を上記画素S1のM×N画素の
局所近傍における疑似的な中央値として出力する。
【0053】また、第6の発明における第1の局所近傍
処理手段は、AがM、BがNの約数であり、A×B以上
でA×Bに最も近い2のべき乗数を2nとするとき、上
記対象画像における各画素S2を略中心とするA×B画
素の局所近傍のうち、B個のA×1画素に対する2進数
の加算値を求め、求めた上記B個の加算値を更に加算
後、1/2n 倍した値の整数部を上記画素S2の局所近
傍値とし、第2の局所近傍処理手段は、上記画素S1を
略中心に、横列においてM−A+1画素の範囲にて両端
を含み対称にM/A個の座標位置を、縦列においてN−
B+1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B個の座標
位置を選定し、これらの座標位置の交点に位置する(M
/A)×(N/B)の画素S2に対して、上記第1の局
所近傍処理手段にて得られた上記画素S2の(N/B)
個の(M/A)×1画素に対する2進数の加算値を求
め、求めた上記(N/B)個の加算値を更に加算後、2
n /(M×N)倍した値を上記画素S1を略中心とする
M×N画素の局所近傍における平均値とする。
【0054】また、第7の発明における第1のディレイ
素子直列体は直列に接続されたB−1個のディレイ素子
からなり、シリアルに入力される上記対象画像の画素デ
ータを横列単位で遅延させ、B組のラッチ素子群は直列
接続された各A個もしくはA−1個のラッチ素子からな
り、上記第1のディレイ素子直列体の両端及び各接続点
に接続され、同一横列における上記画素データを順番に
ラッチし、B個の第1の加算値出力手段は上記B組のラ
ッチ素子群における、上記直列接続されたA個のラッチ
素子の各出力、もしくはA−1個のラッチ素子の各出力
と共に上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ素子への
入力の分岐を並列に入力し、このA個の入力を加算した
2進数の加算値を出力し、第2の加算値出力手段は上記
B個の第1の加算値出力手段の出力を並列に入力し、こ
のB個の入力を加算した2進数の加算値を出力し、加算
値シフト手段は上記第2の加算値出力手段が出力する2
進数の加算値を略1/2n 倍にすべくn桁シフトしてそ
の整数部を上記画素S2のA×B画素の局所近傍におけ
る平均値として出力する。
【0055】また、第8の発明における第2のディレイ
素子直列体は直列に接続されたN−B個のディレイ素子
からなり、第1の局所近傍処理手段からシリアルに入力
される対象画像の画素データを横列単位で遅延させ、N
/B組のラッチ素子群は直列接続された各M−A+1個
もしくはM−A個のラッチ素子からなり、上記第2の直
列ディレイ素子直列体の両端に、もしくは上記両端を含
み対称に上記ディレイ素子の接続点に接続され、同一横
列における上記画素データを順番にラッチし、N/B組
の第3の中央値出力手段は直列接続された上記M−A+
1個のラッチ素子の出力のうち、もしくは上記M−A個
のラッチ素子の出力と共に上記第1のディレイ素子直列
体側ラッチ素子への入力の分岐を含めた出力のうち、両
端の、もしくは上記両端を含み対称な位置からの出力を
M/A個並列に入力し、N/B組の第3の加算値出力手
段は上記M/A個の入力を加算して2進数の加算値を出
力し、上記N/B組の第3の加算値出力手段の出力を並
列に入力し、第4の加算値出力手段は上記N/B個の入
力を加算した2進数の加算値を出力し、積算手段は上記
第4の加算値出力手段が出力する2進数の加算値を2n
/(M×N)倍にして出力する。
【0056】また、第9の発明においては、AがMの、
BがNの約数であるとき、上記対象画像における各画素
S2を略中心とするA×B画素の局所近傍における最大
値、最小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素S2
の局所近傍値とされ、画素S1を略中心に、横列におい
て、M−A+1画素の範囲にて両端を含み対称にM/A
個の座標位置を選定され、かつ、縦列において、N−B
+1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B個の座標位
置を選定され、選定された上記横列及び縦列の座標位置
の交点に位置する画素S2として(M/A)×(N/
B)画素を選定され、選定された上記(M/A)×(N
/B)画素に対する局所近傍値の最大値、最小値及び中
央値のいずれかが求められ、上記画素S1を略中心とす
るM×N画素の局所近傍における最大値、最小値及び疑
似的な中央値のいずれかとされる。
【0057】また、第10の発明においては、対象画像
における各画素S2を略中心とするA×B画素の局所近
傍のうち、B個のA×1画素に対するB個の中央値が求
められ、求められた上記B個の中央値群の中央値を上記
画素S2の局所近傍値とされる。
【0058】また、第11の発明においては、選定され
た画素S2について、(M/A)×1画素に対する(N
/B)個の中央値が求められ、上記(N/B)個の中央
値群の中央値を画素S1を略中心とするM×N画素の局
所近傍における擬似的な中央値とされる。
【0059】また、第12の発明においては、AがM、
BがNの約数であり、A×B以上でA×Bに最も近い2
のべき乗数を2n とするとき、対象画像における各画素
S2を略中心とするA×B画素の局所近傍における加算
値が求められ、求められた上記加算値を1/2n 倍して
その整数部を上記画素S2の局所近傍値とされ、上記画
素S1を略中心に、横列において、M−A+1画素の範
囲にて両端を含み対称にM/A個の座標位置が選定され
ると共に、縦列において、N−B+1画素の範囲にて両
端を含み対称にN/B個の座標位置が選定され、選定さ
れた上記横列及び縦列の座標位置の交点に位置する画素
S2として(M/A)×(N/B)画素が選定され、選
定された上記(M/A)×(N/B)画素における局所
近傍値の加算値を求め、この加算値を2n/(M×N)
倍して上記画素S1を略中心とするM×N画素の局所近
傍における平均値とされる。
【0060】
【実施例】実施例1.第1〜第3、及び第9の発明の一
実施例を図1、図2により説明する。図中、従来例と同
じ符号で示されたものは従来例のそれと同一もしくは同
等なものを示す。
【0061】図1は画像処理装置における6×6局所近
傍画像データの最大値を求める最大値演算機構の構成を
示すブロック図である。図1において、4は3組の8ビ
ットの画素データの最大値を算出する手段(以下、[M
AX3]と記す)を示す。
【0062】直列に接続され、シリアルに入力される画
素データを横列単位で遅延させる2個のディレイ素子1
からなる第1のディレイ素子直列体と、直列接続され、
同一横列における上記画素データを順番にラッチする各
3個のラッチ素子2からなり、上記第1のディレイ素子
直列体の両端及び接続点に接続された3組のラッチ素子
群と、3組のラッチ素子群の各3個のラッチ素子2の各
出力を、ラッチ素子群別に並列に入力し、この3個の入
力のうち最大値を出力する3個の[MAX3]4からな
る第1の最大値算出手段と、上記3個の[MAX3]4
からの出力を並列に入力し、この3個の入力のうちの最
大値をA×B画素の局所近傍における最大値として出力
する1個の[MAX3]4からなる第2の最大値出力手
段とにて第1の局所近傍処理手段が構成される。
【0063】また、直列に接続され、第1の局所近傍処
理手段からシリアルに入力される対象画像の画素データ
を横列単位で遅延させる3個のディレイ素子1からなる
第2のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一横列
における上記画素データを順番にラッチする各4個のラ
ッチ素子2からなり、上記第2の直列ディレイ素子直列
体の両端に接続された2組のラッチ素子群と、直列接続
された上記4個のラッチ素子2の出力のうち、両端の出
力を並列に入力し、上記2個の入力のうち最大値を出力
する2個の[MAX2]3からなる第3の最大値出力手
段と、上記2個の[MAX2]3の出力を並列に入力
し、この2個の入力のうちの最大値を出力する1個の
[MAX2]3からなる第4の最大値出力手段とにて第
2の局所近傍処理手段が構成される。
【0064】図2は3組の8ビットの画素データの最大
値を算出する[MAX3]4の構成を示すブロック図で
ある。[MAX3]4は2個の[MAX2]3にて構成
され、3組の8ビットの画素データを入力し、3組の入
力データの最大値を出力する。
【0065】次に、動作について説明する。この実施例
は、M=6、N=6の場合、即ち、6×6近傍の8ビッ
ト画素データの最大値を対象画像の全画素について算出
するに際し、処理結果画像の全画素について、M、Nの
約数であるA、BをA=3、B=3として、まず3×3
近傍の8ビット画素データの最大値を対象画像の全画素
について算出した後、この処理結果画像より適当に2×
2個の8ビット画素データを選択して取り出し、この2
×2個の8ビット画素データに基づき、処理結果画像の
全画素について、もう一度最大値を算出することで実現
している。
【0066】即ち、画素S1に関する6×6近傍の8ビ
ット画素データの最大値を算出するに際し、第1の局所
近傍処理手段は、対象画像における各画素S2を略中心
とする3×3画素の局所近傍における最大値を求めて上
記画素S2の局所近傍値とし、第2の局所近傍処理手段
は、画素S1を略中心に、横列において4画素の範囲に
て両端の座標位置2点を、縦列において4画素の範囲に
て両端の座標位置2点を選定し、これらの座標位置の交
点に位置する2×2の画素S2に対して、上記第1の局
所近傍処理手段にて得られた局所近傍値の最大値を求め
て上記画素S1を略中心とする6×6画素の局所近傍に
おける最大値とする。
【0067】まず、3×3近傍の8ビット画素データの
最大値を対象画像の全画素について算出するまでを説明
する。図1における第1の局所近傍処理手段において、
8ビットの入力画像データは、横列単位で1ライン分の
画素を遅延させる2個のディレイ素子1からなる第1の
ディレイ素子直列体に次々にシリアルに入力され、垂直
方向に0〜2ラインまで遅延された3種の8ビット画素
データが得られる。上記3種の遅延された8ビット画素
データは、次に3組のラッチ素子群における各ライン毎
3個のラッチ素子2に入力され、水平方向に1〜3画素
まで遅延された3種の8ビット画素データが得られる。
従って、垂直方向に3ライン、水平方向に3画素分遅延
された8ビット画素データが3×3=9個分得られるこ
とになり、即ち、3×3の局所近傍の8ビット画素デー
タが生成される。
【0068】上記3×3の局所近傍の8ビット画素デー
タは、1ライン毎に3組の8ビット画素データにまとめ
られ、3組の8ビット画素データの最大値を算出する
[MAX3]4により、最大値が合計3組分算出され
る。次に、上記3組の最大値は更にもう一度、次段の
[MAX3]4に入力され、最大値が出力される。この
最大値は、3×3近傍の9個の8ビット画素データの最
大値となる。
【0069】次に、第2の局所近傍処理手段において、
2×2近傍の8ビット画素データは、1ライン毎に2組
の8ビット画素データにまとめられ、2組の[MAX
2]3で各最大値が算出され、更に、次段の[MAX
2]3により、全体で2×2近傍の最大値画像データが
算出される。
【0070】図15は、14×14のソース画像全画素
について6×6近傍を2×2組の4個の3×3近傍画素
に分割し、3×3個の中で、最大値を求める概念図を示
す。図において、3×3画素の最大値画像のg1、g
2、gi、gi+1の4個の画素は、それぞれ対応する
3×3近傍の最大値である。3×3近傍はソース画像の
左から右へそして上から下へ1画素ずつ移動し、ソース
画像全体について、上記最大値を算出する処理を行なう
ものである。従って、8ビットの入力画像データはパイ
プライン的に次々に入力され、その3×3近傍の最大値
もパイプライン的に次々に出力されていく。
【0071】次に、3×3近傍の最大値を算出した処理
結果画像より適当に2×2近傍の8ビット画素データを
とり出し、もう一度、最大値を処理結果画像の全画素に
ついて算出するまでを説明する。
【0072】図15の3×3画素の最大値画像のg1,
g2,gi,gi+1をとり出し、最大値を求めれば、
ソース画像で示した斜線部の6×6の近傍の最大値とな
ることがわかる。図1で示された第2の局所近傍処理手
段は、図15に示した6×6の近傍の最大値を求める方
法を実現したものであり、3×3近傍の8ビット画素デ
ータの最大値画像データは、1ライン分の画素のディレ
イ素子1、3個に次々に入力され、垂直方向に0ライン
及び、3ライン遅延された2種の8ビット画素データが
得られる。上記2種の遅延された8ビット画素データ
は、次に各ライン毎、4個のラッチ素子2に入力され、
水平方向に1画素及び4画素遅延された2種の8ビット
画素データが得られる。
【0073】従って、下記の2×2の画素 垂直方向に0ライン先、水平方向に0画素先の画素(図
15のg1に相当) 垂直方向に0ライン先、水平方向に3画素先の画素(図
15のg2に相当) 垂直方向に3ライン先、水平方向に0画素先の画素(図
15のgiに相当) 垂直方向に3ライン先、水平方向に3画素先の画素(図
15のgi+1相当) が得られる。
【0074】尚、ソース画像の6×6近傍が図15の例
以外となった場合、例えば、垂直方向へa、水平方向へ
b移動した場合、4組の3×3近傍の最大値をn
1(X1,Y1)、n2(X2,Y2)、ni(Xi,Yi)、
i+1(Xi+1,Yi+1)(ここで、Xk、Ykはnkの座標
とする)とし、g1の座標をx,yとすると n1(X1,Y1)=g1(x+b,y+a) n2(X2,Y2)=g2(x+3+b,y+a)=n2(X1+3,Y1) ni(Xi,Yi)=gi(x+b,y+3+a)=ni(Xi,Yi+3) ni+1(Xi+1,Yi+1)=gi+1(x+3+b,y+3+a) =ni+1(X1+3,Yi+3) で表わされる。
【0075】即ち、g1、(x,y)、g2(x+3,
y)、gi(x,y+3)、gi+1(x+3,y+3)と
同様な結果となり、ソース画像の6×6近傍の移動
(a,b)には依存しない。つまり、ソース画像の3×
3近傍の最大値を算出後、算出された最大値に対して、
垂直、水平方向に3画素分遅延させて2×2近傍の8ビ
ット画素データを常に取り出して最大値を求めれば、6
×6近傍の最大値を求めることになる。
【0076】図16は、3×3画素の最大値画像よりg
1,g2,gi,gi+1の2×2近傍をとり出し、その最大
値fを算出し、デスティネーション画像を生成する概念
図を示している。
【0077】図1示した第1の局所近傍処理手段におい
て、[MAX2]3を基本ユニットとすると、3×3近
傍の最大値を求めるためには [MAX2]3 =2×4=8個 必要となる。また3×3近傍の8ビット画素データを生
成するのに、 ディレイ素子1=2個 ラッチ素子2 =9個 必要となる。又、第2の局所近傍処理手段において、2
×2近傍の最大値を求めるためには [MAX2]3=3個 ディレイ素子1=3個 ラッチ素子2 =8個 必要となる。
【0078】この実施例(実施例1.)全体では、 [MAX2]3=8+3=11個 ディレイ素子1=2+3= 5個 ラッチ素子2 =9+8=17個 となり、図17に示した従来例の場合、 [MAX2]3=35個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =36個 に比べて回路規模が小さくなる。
【0079】実施例2.第1〜第3、及び第9の発明の
別の実施例を図3、図4により説明する。図3は画像処
理装置における6×6局所近傍画像データの最小値を求
める最小値演算機構の構成を示すブロック図である。図
3において、6は3組の8ビットの画素データの最小値
を算出する手段(以下、[MIN3]と記す)を示す。
第1の局所近傍処理手段における第1のディレイ素子直
列体及び3組のラッチ素子群は図1に示した実施例1と
同じ構成である。第1の局所近傍処理手段は第1のディ
レイ素子直列体と、3組のラッチ素子群と、3組のラッ
チ素子群における直列接続された3個のラッチ素子2の
各出力を並列に入力し、この3個の入力のうち最小値を
出力する3個の[MIN3]6からなる第3の出力手段
と、上記3個の[MIN3]6からの出力を並列に入力
し、この3個の入力のうちの最小値をA×B画素の局所
近傍における最小値として出力する1個の[MIN3]
6からなる第4の出力手段とにて構成される。
【0080】第2の局所近傍処理手段における第2のデ
ィレイ素子直列体及び2組のラッチ素子群は図1に示し
た実施例1と同じ構成である。第2の局所近傍処理手段
は第2のディレイ素子直列体と、2組のラッチ素子群
と、直列接続された4個のラッチ素子2の出力のうち、
両端の出力を並列に入力し、上記2個の入力のうち最小
値を出力する2個の[MIN2]5からなる第3の最小
値出力手段と、上記2個の[MIN2]5の出力を並列
に入力し、この2個の入力のうちの最小値を出力する1
個の[MIN2]5からなる第4の最小値出力手段とに
て構成される。
【0081】図4は、上記3組の8ビットの画素データ
の最小値を算出する[MIN3]6の構成を示すブロッ
ク図である。[MIN3]6は2個の[MIN2]5、
即ち、2組の8ビット画素データの最小値を算出する手
段にて構成される。
【0082】次に、実施例2の動作について説明する。
実施例2は図1に示した実施例1において、第1〜第4
の最大値出力手段を第1〜第4の最小値出力手段、即
ち、最小値を算出する手段に置き換えたもので、他はす
べて実施例1と同一であり、同様に動作して6×6近傍
の8ビット画素データの最小値を算出する。
【0083】この実施例(実施例2.)全体では、 [MIN2]5=11個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =17個 となり、図17に示した従来例の場合、 [MAX2]3=35個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =36個 に比べて回路規模が小さくなる。
【0084】実施例3.第4、第5の発明の一実施例を
図5〜図9により説明する。従来のメディアンフィルタ
の原理は、注目画素とその近傍において、とび抜けて異
なる値の影響を除くように中央値を出力することで、元
の画像のボケをおさえて雑音(とび抜けて異なる値)を
除去することであったが、本発明は注目画素の近傍M×
N(例では6×6)を更にA×B(例では3×3)の近
傍で、(M/A)×(N/B)(例では2×2=4個)
個に分割し、A×Bの画素内での中央値を求め、求めた
(M/A)×(N/B)個の中央値(例では4個の中央
値)より更にその中より中央値を求め出力することで元
の画像のボケをおさえて雑音(とび抜けて異なる値)を
除去できるものである。従って、本発明では、N×Mの
正確な中央値は算出できないが、N×Mの近似的な中央
値が算出できる。
【0085】図5は画像処理装置における6×6局所近
傍画像データの近似的中央値を求める中央値演算機構の
構成を示すブロック図である。 図5において、7は9
組の8ビット画素データより最小値を削除し、8組の8
ビット画素データを算出する手段(以下、1段手段と記
す)、8は8組の8ビット画素データより最小値を削除
し、7組の8ビット画素データを算出する手段(以下、
2段手段と記す)、9は7組の8ビット画素データより
最小値を削除し、6組の8ビット画素データを算出する
手段(以下、3段手段と記す)、10は6組の8ビット
画素データより最小値を削除し、5組の8ビット画素デ
ータを算出する手段(以下、4段手段と記す)であり、
1段手段7〜4段手段10にて第1の最小値削除手段を
構成する。11は5組の8ビット画素データより最小値
を算出する手段(以下、5段手段と記す)であり、この
5段手段11にて第1の最小値削除手段を構成する。1
2は4組の8ビット画素データより最小値を削除し、3
組の8ビット画素データを算出する手段(以下、6段手
段と記す)であり、この6段手段12にて第2の最小値
削除手段を構成する。
【0086】第1の局所近傍処理手段は、実施例1、実
施例2と同じ第1のディレイ素子直列体、3組のラッチ
素子群、及び上記第1の最小値削除手段及び第5の最小
値出力手段にて構成される。又、第2の局所近傍処理手
段は、実施例1、実施例2と同じ第2のディレイ素子直
列体及び2組のラッチ素子群と、上記第2の最小値削除
手段、1個の[MIN3]からなる第6の最小値出力手
段にて構成される。
【0087】図6は、上記9組の8ビット画素データよ
り最小値を削除し、8組の8ビット画素データを算出す
る1段手段7の構成を示すブロック図である。図におい
て、13は3組の8ビット画素データの入力により、最
小値と最小値以外の2組の8ビット画素データを判別可
能に出力する手段(以下、[MINMAX3]と記す)
で、14は、3組の8ビット画素データの入力により、
最小値を削除し、最小値以外の2組の8ビット画素デー
タを出力する手段(以下、[NOTMIN3]と記す)
である。
【0088】図7は[MINMAX3]13の構成を示
すブロック図である。[MINMAX3]13は2個の
[MINMAX2]15(2組の8ビット画素データの
最大値と最小値を判別可能に出力する手段)から構成さ
れ、入力された3組の8ビット画素データより最小値
と、最小値以外の2組の8ビット画素データとを判別可
能に出力する。
【0089】図8は[NOTMIN3]14の構成を示
すブロック図である。[NOTMIN3]14は[MI
NMAX2]15及び[MAX2]3各1個から構成さ
れ、入力された3組の8ビット画素データより最小値を
削除し、最小値以外の2組の8ビット画素データを出力
する。
【0090】図9は[MINMAX2]15の構成を示
すブロック図で、最大値を算出する[MAX2]3と最
小値のみを算出する[MIN2]5とから構成され、入
力された2組の8ビット画素データの最大値と最小値を
判別可能に出力する。
【0091】次に、実施例3の動作について説明する。
図5において、実施例1及び実施例2と同様に、第1の
局所近傍処理手段の第1のディレイ素子直列体及び3組
のラッチ素子群にて、3×3近傍の8ビット画素データ
を取り出し、2と同様に、第1の局所近傍処理手段の第
1のディレイ素子直列体及び3組のラッチ素子群にて、
3×3近傍の8ビット画素データを取り出し、第1の最
小値削除手段を構成する1段手段7〜4段手段10に、
上記9組の、3×3近傍の8ビット画素データを入力
し、これらの最小値より小さい順に削除し、第5の最小
値出力手段を構成する5段手段11にて下から5番目に
小さい値、即ち、3×3近傍の中央値を出力する。次
に、第2の局所近傍処理手段の第2のディレイ素子直列
体及び2組のラッチ素子群にて、2×2近傍の8ビット
画素データを取り出し、第2の最小値削除手段を構成す
る6段手段12に、上記4組の、2×2近傍の8ビット
画素データを入力し、これらの最小値を削除し、第6の
最小値出力手段を構成する[MIN3]6にて、下から
2番目に小さな値、即ち、2×2近傍の中央値を出力す
る。
【0092】第1の最小値削除手段及び第5の最小値出
力手段において、3×3近傍の8ビット画素データの中
央値は下記のように算出する。まず、図5において、3
×3近傍の8ビット画素データは、1段手段7にて、9
組の8ビット画素データより最小値を削除し、8組の8
ビット画素データを出力する。9組の8ビット画素デー
タは8組の8ビット画素データに減らされる。同様に、
2段手段8〜4段手段10にて、それぞれ、入力された
8組の8ビット画素データより最小値を削除して残りの
組の8ビット画素データを出力する。次に、5段手段1
1にて、入力された5組の8ビット画素データの最小値
を出力する。この最小値が3×3近傍の8ビット画素デ
ータの中央値となる。
【0093】図7において、[MINMAX3]13は
2個の[MINMAX2]15で構成され、図9で示さ
れるように、[MINMAX2]15は[MAX2]
3、[MIN2]5各1個づつで構成される。従って [MAX2]3 =2個 [MIN2]5 =2個 にて構成される。
【0094】図8において、[NOTMIN3]14は [MAX2]3 =2個 [MIN2]5 =1個 にて構成される。
【0095】従って、図5に示す[1段手段]7〜[5
段手段]11は下記のように構成される。 [1段手段]7 [MAX2]3 =3×2+2=8
個 [MIN2]5 =3×2+1=7個 [2段手段]8 [MAX2]3 =2×2+1×1
+2=7個 [MIN2]5 =2×2+1×1+1=6個 [3段手段]9 [MAX2]3 =2×2+2=6
個 [MIN2]5 =2×2+1=5個 [4段手段]10 [MAX2]3 =2×2+1=5
個 [MIN2]5 =2×2+0=4個 [5段手段]11 [MAX2]3 =0個 [MIN2]5 =4個 まとめると、3×3近傍の中央値を算出するためには、 [MAX2]3 =8+7+6+5+0=26個 [MIN2]5 =7+6+5+4+4=26個 必要となる。
【0096】同様に、図5において、2×2近傍の8ビ
ット画素データの中央値を算出するのに、[6段手段]
12と、[7段手段]としての[MIN3]6とが必要
である。[6段手段]12、[7段手段]6は下記のよ
うに構成される。 [6段手段]12 [MAX2]3 =2×1+1=3
個 [MIN2]5 =2×1+0=2個 [7段手段]6= [MAX2]3 =0個 [MIN2]5 =2個 まとめると、2×2近傍の中央値を算出するためには、 [MAX2]3 =3個 [MIN2]5 =2+2=4個 必要となる。
【0097】従って、この実施例(実施例3)では [MAX2]3=29個 [MIN2]5=30個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =17個 となり、図21に示した従来例の場合、 [MAX2]3=459個 [MIN2]5=460個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =36個 に比べて回路規模が小さくなる。即ち、[MAX2]
3、[MIN2]5を大巾に削減できる。
【0098】実施例4.第1〜第3、及び第9〜第11
の発明の別の実施例を図10、図11により説明する。
実施例4は、M×Nの近傍の中央値を求めるに際し、B
個のA×1の近傍の中央値を同時に求め、このB個の中
央値群より更に中央値を求め、次に、(N/B)個の
(M/A)×1の近傍の中央値を同時に求め、この(N
/B)個の中央値群より更に中央値を求め、M×Nの近
傍のの擬似的な中央値として出力するものである。即
ち、3×3近傍の擬似的な中央値群を求め、次に、2×
2近傍の擬似的な中央値を求めて出力するものである。
この実施例4も、実施例3と同様に、メディアンフィル
タで求める正確な中央値とは違い近似的なものになる
が、元の画像をボケさせずに雑音を除去できる効果があ
る。
【0099】図10は画像処理装置における6×6局所
近傍画像データの近似的中央値を求める中央値演算機構
の構成を示すブロック図である。図10において、16
は3組の8ビット画素データの中央値を算出する手段
(以下、[MED3]と記す)、17は2組の8ビット
画素データの中央値を算出する手段(以下、[MED
2]と記す)で、2組の8ビット画素データの最小値を
算出する[MIN2]5で代用できる。
【0100】図10において、3個の[MED3]16
にて第1の中央値出力手段が構成され、次段の1個の
[MED3]16にて第2の中央値出力手段が構成され
る。第1の局所近傍処理手段は、実施例1〜3と同じ第
1のディレイ素子直列体及び3組のラッチ素子群、及
び、上記第1の中央値出力手段及び第2の中央値出力手
段にて構成されている。又、2個の[MED2]17に
て第3の中央値出力手段が構成され、次段の1個の[M
ED2]17にて第4の中央値出力手段が構成される。
第2の局所近傍処理手段は、実施例1〜3と同じ第2の
ディレイ素子直列体及び2組のラッチ素子群、及び、上
記第3の中央値出力手段及び第4の中央値出力手段にて
構成されている。
【0101】図11は[MED3]16の構成図であ
る。[MED3]16は[MINMAX2]15、[M
AX2]3、[MIN2]5各1個にて構成され、入力
された3組の8ビット画素データの中央値を出力する。
【0102】次に、実施例4の動作について説明する。
実施例1〜3と同様に、第1の局所近傍処理手段の第1
のディレイ素子直列体及び3組のラッチ素子群にて、3
×3近傍の8ビット画素データを取り出す。これらの3
×3近傍の8ビット画素データをライン毎に3組にわけ
て第1の中央値出力手段を構成する3個の[MED3]
16に入力し、ライン毎で中央値を求め、求めた中央値
3個を次段の第2の中央値出力手段を構成する[MED
3]16に入力し、更に中央値を求め、3×3近傍段階
で近似的な中央値として出力する。
【0103】後半の2×2近傍の中央値は、実施例1〜
3と同様に、第2の局所近傍処理手段の第2のディレイ
素子直列体及び2組のラッチ素子群にて、第1の局所近
傍処理手段から入力されたデータから2×2近傍の8ビ
ット画素データを取り出し、これらの2×2近傍の8ビ
ット画素データをライン毎に3組にわけて第3の中央値
出力手段を構成する2個の[MED2]17に入力して
ライン毎で中央値を求め、求めた中央値2個を次段の第
4の中央値出力手段を構成する[MED2]17に入力
し、更に中央値を求め、6×6近傍段階で近似的な中央
値として出力する。
【0104】[MED3]16は図11に示すごとく、
[MINMAX2]15、[MAX2]3、[MIN
2]5各1個にて構成される。従って、実施例4の前半
部である第1、第2の中央値出力手段は [MAX2]3= 8個 [MIN2]5= 8個 より構成され、後半部である第3、第4の中央値出力手
段は [MAX2]3= 0個 [MIN2]5= 3個
【0105】従って、実施例4全体では [MAX2]3= 8個 [MIN2]5=11個 ディレイ素子= 5個 ラッチ素子2=17個 となり、従来例で6×6近傍の正確な中央値を求める場
合の [MAX2]3=459個 [MIN2]5=460個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2= 36個 に比べて回路規模が小さくなる。即ち、[MAX2]
3、[MIN2]5を大巾に削減できる。
【0106】実施例5.第1〜第5、及び第9〜第11
の発明の別の実施例を図12により説明する。図12は
画像処理装置における6×6局所近傍画像データの近似
的中央値を求める中央値演算機構の構成を示すブロック
図である。図12において、前段の第1の局所近傍処理
手段は図10に示した第1の局所近傍処理手段と同一の
構成であり、後段の第2の局所近傍処理手段は図5に示
した第2の局所近傍処理手段と同一の構成である。実施
例5は、前段の第1の局所近傍処理手段にて3×3近傍
の擬似的な中央値群を求め、後段の第2の局所近傍処理
手段にて2×2近傍の正確な中央値を求めて出力するも
のである。この実施例5も、実施例3及び実施例4と同
様に、メディアンフィルタで求める正確な中央値とは違
い近似的なものになるが、元の画像をボケさせずに雑音
を除去できる効果がある。
【0107】実施例5全体では、 [MAX2]3=11個 [MIN2]5=12個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =17個 にて構成され、図21に示した従来例の場合、に比べて
回路規模が小さくなる。即ち、[MAX2]3、[MI
N2]5を大巾に削減できる。
【0108】実施例6.第1〜第5、及び第9〜第11
の発明の別の実施例を図13により説明する。図13は
画像処理装置における6×6局所近傍画像データの近似
的中央値を求める中央値演算機構の構成を示すブロック
図である。図13において、前段の第1の局所近傍処理
手段は図5に示した第1の局所近傍処理手段と同一の構
成であり、後段の第2の局所近傍処理手段は図10に示
した第2の局所近傍処理手段と同一の構成である。実施
例6は、前段の第1の局所近傍処理手段にて3×3近傍
の正確な中央値群を求め、後段の第2の局所近傍処理手
段にて2×2近傍の疑似的な中央値を求めて出力するも
のである。この実施例6も、実施例3〜実施例5と同様
に、メディアンフィルタで求める正確な中央値とは違い
近似的なものになるが、元の画像をボケさせずに雑音を
除去できる効果がある。
【0109】実施例6全体では、 [MAX2]3=26個 [MIN2]5=29個 ディレイ素子1= 5個 ラッチ素子2 =17個 にて構成され、図21に示した従来例の場合、に比べて
回路規模が小さくなる。即ち、[MAX2]3、[MI
N2]5を大巾に削減できる。
【0110】実施例7.第6〜第8、及び第12の発明
の一実施例を図14により説明する。この実施例7は、
6×6近傍の8ビット画素データの平均値を求めるに際
し、即ち、上記6×6近傍の8ビット画素データの加算
値の1/36倍するに際し、前段の3×3近傍処理と、
後段の2×2近傍処理の2段階にわけて実施するが、こ
のわけ方は前述した実施例1〜実施例6と同じである。
【0111】図14は画像処理装置における6×6局所
近傍画像データの近似的平均値を求める中央値演算機構
の構成を示すブロック図である。 図14において、1
8は3組の8ビットまたは10ビットの画素データの加
算を行なう手段(以下、[ADD3]と記す)、19は
12ビットの画素データを4ビット右へシフトしそのう
ち整数部8ビットを出力する加算値シフト手段として4
ビットシフタ、20は8ビットまたは9ビットの画素デ
ータの加算を行なう手段(以下、[ADD2]と記
す)、21は10ビットの画素データを16/36倍す
る積算手段としての16/36マルチプライヤである。
【0112】図14において、3個の[ADD3]18
にて第1の加算値出力手段が構成され、次段の1個の
[ADD3]18にて第2の加算値出力手段が構成さ
れ、1個の4ビットシフタ19にて加算値シフト手段が
構成される。第1の局所近傍処理手段は、実施例1〜6
と同じ、第1のディレイ素子直列体及び3組のラッチ素
子群、及び、上記第1の加算値出力手段、第2の加算値
出力手段及び加算値シフト手段にて構成されている。
又、2個の[ADD2]20にて第3の加算値出力手段
が構成され、次段の1個の[ADD2]20にて第4の
加算値出力手段が構成され1個の16/36マルチプラ
イヤ21にて積算手段が構成される。第2の局所近傍処
理手段は、実施例1〜3と同じ第2のディレイ素子直列
体及び2組のラッチ素子群、及び、上記第3の加算値出
力手段、第4の加算値出力手段及び積算手段にて構成さ
れている。
【0113】第7の発明の動作について説明する。図1
4において、前述した実施例1〜実施例6と同様に、第
1の局所近傍処理手段の第1のディレイ素子直列体及び
3組のラッチ素子群にて、3×3近傍の8ビット画素デ
ータを取り出す。これらの3×3近傍の8ビット画素デ
ータをライン毎に3組にわけて第1の加算値出力手段を
構成する3個の[ADD3]18に入力し、ライン毎で
加算値を求め、求めた10ビットデータとなった加算値
3個を次段の第2の加算値出力手段を構成する[ADD
3]18に入力し、更に加算値を求め、求めた12ビッ
トデータとなった加算値を、加算値シフト手段を構成す
る4ビットシフタ19にて4ビットシフトし、3×3近
傍段階で近似的な平均値として出力する。
【0114】前述した実施例1〜実施例6と同様に、第
2の局所近傍処理手段の第2のディレイ素子直列体及び
2個のラッチ素子群にて2×2近傍の8ビットの画素デ
ータを取り出し、これらの2×2近傍の8ビット画素デ
ータをライン毎に2組にわけて第3の加算値出力手段を
構成する2個の[ADD2]20に入力し、ライン毎で
加算値を求め、求めた9ビットデータとなった加算値2
個を次段の第4の加算値出力手段を構成する[ADD
2]20に入力し、更に加算値を求め、求めた10ビッ
トデータとなった加算値を、積算手段を構成する16/
36マルチプライヤ21にて16/32倍にし、6×6
近傍段階で近似的な平均値として出力する。
【0115】次に、A×B以上でA×Bに最も近い2の
べき乗を2nとするとき、A×Bの局所近傍の加算値を
右へnシフトすることで、A×Bの局所近傍の加算値を
1/2n倍にする理由について説明する。
【0116】上記処理は、A×Bの局所近傍の加算値を
1/2n倍する手段の入力画素データのビット数と出力
画素データのビット数を等しくすることを割り算器を使
用することなく実現するために行なう。
【0117】A=3、B=3とするとき、A×B以上で
A×Bに最も近い2のべき乗を求めると、A×B=9、
3=8<9<24=16より、24=16が求まる。
【0118】従って、上記次段の[ADD3]18の出
力である12ビットの加算値を、4ビットシフタ19に
よって4ビット右へシフトすることによって1/16倍
する。12ビットの加算値を4ビット右へシフトする
と、整数部は8ビットとなる。ここで小数部は無視し、
整数部8ビットのみを、2×2近傍の8ビットのデータ
を生成する次段の第2の局所近傍処理手段へ入力する。
【0119】尚、上記4ビット右へシフトする手段は何
らロジック素子は不要である。[ADD3]18から出
力された12ビットデータのうちの上位8ビットのみを
出力すれば、小数部は無視されるが4ビット右へシフト
したことになる。
【0120】尚、上記入力画素データのビット数と出力
画素データのビット数を等しくすることは前段の遅延素
子(第1のディレイ素子直列体及びラッチ素子群)と後
段の遅延素子(第2のディレイ素子直列体及びラッチ素
子群)のビット数を等しくさせ、同一のディレイ素子1
及びラッチ素子2を利用できるためである。
【0121】A×Bの局所近傍の加算値を求める手段
(例、[ADD3]18)へ入力する画素数のビット数
をaとすると、画素データは0から2−1となる。A
×Bの局所近傍の加算値をSとすると 0≦S≦(2a−1)×A×B よって、A×B以上でA×Bに最も近い2のべき乗を2
nとすると (0/2n)≦(S/2n)≦((2a−1)/2n)×A
×B が成りたつよって 0≦(S/2n)≦((2a−1)/2n)×A×B ≦((2a−1)/2n)×2n=2a−1 となる。従って、S/2nの整数部のビット数は最大a
ビットとなり、小数部を無視すればS/2nをaビット
で出力することができる。
【0122】次に、誤差について考察する。上記で無視
した小数部が誤差の原因となる。今、小数部はnビット
として各データの誤差はtjの値を持つとする。 (ただし、1≦j≦(M/A)×(N/B)) 故に 0≦tj≦Σi=1 n(1/2i) 故に 0≦Σj=1 Zj≦Σj=1 Z(Σi=1 n(1/2i)) =Σi=1 n(1/2i)Z<Z ただし、Z=(M/A)×(N/B)
【0123】従って、0≦Σj=1 Zj<Zであること
より、前段の小数点以下を切り捨てることによって生じ
る誤差は(M/A)×(N/B)より小さい値となる。
又、後段も小数点以下を切りすてれば、前・後段含めて
生じる誤差は (M/A)×(N/B)+1 より小さい値となる。
【0124】例えば、この実施例では、M=6、N=
6、A=3、B=3であるから、 (M/A)×(N/B)+1=(6/3)×(6/3)+1=5 が誤差となり、8ビットの画素データであり、0〜25
5の値を画素データがとりうることより、誤差は5/2
56=2.0%となる。この2.0%の誤差は実用レベ
ルでは十分小さいものである。ただし、(M/A)×
(N/B)が大きくなるようなM,N,A,Bの選択で
は誤差が大きくなるが、M,N,A,Bの適当な選択を
行なえば実用レベルで、誤差はそれほど問題とならな
い。
【0125】次に、この実施例7の構成と従来例の構成
とを比較し、この実施例7の回路規模がどれくらい小さ
いかを考察する。図28に示した従来例では6組の8ビ
ットもしくは11ビットの加算をとる[ADD6]31
を7個使用するが、[ADD6]31は[ADD2]2
0を5個で構成されているので、[ADD2]20を3
5個必要とした。
【0126】この実施例7では[ADD3]18が4
個、[ADD2]20が3個必要であり、[ADD3]
18は[ADD2]20が2個で構成されるため、結局 [ADD2]20=4×2+3=11個 を必要とする。又、この実施例7の4ビット右へシフト
する4ビットシフタは19は、実際には結線だけで特別
な素子は不要であり、16/36マルチプライヤ21も
従来例の1/36マルチプライヤと回路的にはほとんど
かわらない。
【0127】従って、この実施例7では [ADD2]20 =11個 4ビットシフタ = 0個 16/36マルチプライヤ= 1個 ディレイ素子1 = 5個 ラッチ素子2 =17個 となり、従来例は [ADD2]20 =35個 1/36マルチプライヤ = 1個 ディレイ素子1 = 5個 ラッチ素子2 =36個 にて構成され、図21に示した従来例の場合、に比べて
回路規模が小さくなる。
【0128】実施例8.実施例1〜実施例7では、6×
6近傍を3×3近傍と2×2近傍にわけたが、近傍はM
×Nは任意に拡張でき、例えば、9×9近傍とし、9×
9近傍を3×3近傍と3×3近傍にわけた例も考えられ
る。また、M×NをA×B,(C/A)(D/B),
(M/C)(N/D)のように2段階のみならず3段階
以上で細分してもよい。 例えば、64×64は4×
4,4×4,4×4に分けて考えることができる。
【0129】
【発明の効果】以上のように、第1〜第5、及び第9〜
第11の発明によれば、対象画像における画素S1を略
中心とするM×N画素の局所近傍における最大値、最小
値及び中央値のいずれかを求めるに際し、Mの約数を
A、Nの約数をBとするとき、上記対象画像における各
画素S2を略中心とするA×B画素の局所近傍における
最大値、最小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素
S2の局所近傍値とし、上記画素S1を略中心に、(M
/A)×(N/B)の画素S2に対して、更に、上記局
所近傍値の最大値、最小値及び中央値のいずれかを求め
て上記画素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍に
おける最大値、最小値及び中央値のいずれかとしたの
で、回路規模が小さく構成された安価なもの及び処理方
法が得られる効果がある。
【0130】また、第6〜第8の発明及び第12の発明
によれば、対象画像における画素S1を略中心とするM
×N画素の局所近傍における平均値を求めるに際し、A
がM、BがNの約数であり、A×B以上でA×Bに最も
近い2のべき乗数を2n とするとき、上記対象画像にお
ける各画素S2を略中心とするA×B画素の2進数の加
算値を求め、求めた上記加算値を1/2n 倍した値の整
数部を上記画素S2の局所近傍値とし、上記画素S1を
略中心に、(M/A)×(N/B)の画素S2に対し
て、更に、上記局所近傍値に対する2進数の加算値を求
め、求めた上記加算値を、2n /(M×N)倍した値を
上記画素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍にお
ける平均値とたので、回路規模が小さく構成された安価
なもの及び処理方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3、及び第9〜第11の発明の一実施
例による画像処理装置及び画像処理方法(6×6近傍の
最大値算出)の構成を示すブロック図である。
【図2】3組の8ビット画素データの最大値を算出する
手段の構成を示すブロック図である。
【図3】第1〜第3、及び第9〜第11の発明の別の実
施例による画像処理装置及び画像処理方法(6×6近傍
の最小値算出)の構成を示すブロック図である。
【図4】3組の8ビット画素データの最小値を算出する
手段の構成を示すブロック図である。
【図5】第4〜第5の発明の一実施例による画像処理装
置及び画像処理方法(6×6近傍の近似的中央値算出)
の構成を示すブロック図である。
【図6】9組の8ビット画素データより最小値を削除
し、8組の8ビット画素データを算出する手段の構成を
示すブロック図である。
【図7】3組の8ビット画素データより最小値と、最小
値以外を判別可能に算出する手段の構成を示すブロック
図である。
【図8】3組の8ビット画素データより、最小値以外の
2組の8ビット画素データを算出する手段の構成を示す
ブロック図である。
【図9】2組の8ビット画素データの最大値と最小値を
判別可能に算出する手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】第1〜第3、及び第9〜第11の発明の別の
実施例による画像処理装置及び画像処理方法(6×6近
傍近似的中央値算出)の構成を示すブロック図である。
【図11】3組の8ビット画素データより、中央値を算
出する手段の構成を示すブロック図である。
【図12】第1〜第5、及び第9〜第11の発明の別の
実施例による画像処理装置及び画像処理方法(6×6近
傍近似的中央値算出)の構成を示すブロック図である。
【図13】第1〜第5、及び第9〜第11の発明の別の
実施例による画像処理装置及び画像処理方法(6×6近
傍近似的中央値算出)の構成を示すブロック図である。
【図14】第6〜第8、及び第12の発明の一実施例に
よる画像処理装置及び画像処理方法(6×6近傍の平均
値算出)の構成を示すブロック図である。
【図15】14×14のソース画像全画素について、6
×6近傍を3×3近傍画素に分割し、3×3個の最大値
を求める概念図である。
【図16】3×3画素の最大値画像よりg1,g2
i,gi+1の2×2近傍を取りだし、その最大値fを算
出し、デスティネーション画像を生成する概念図であ
る。
【図17】従来の画像処理装置及び画像処理方法(6×
6近傍の最大値算出)の構成を示すブロック図である。
【図18】6組の8ビット画素データの最大値を算出す
る手段の構成を示すブロック図である。
【図19】従来の画像処理装置及び画像処理方法(6×
6近傍の最小値算出)の構成を示すブロック図である。
【図20】6組の8ビット画素データの最小値を算出す
る手段の構成を示すブロック図である。
【図21】従来の画像処理装置及び画像処理方法(6×
6近傍の中央値算出)の構成を示すブロック図である。
【図22】36組の8ビット画素データより、最小値以
外の35組の8ビット画素データを算出する手段、及び
35組の8ビット画素データより、最小値以外の34組
の8ビット画素データを算出する手段の構成を示すブロ
ック図である。
【図23】19組の8ビット画素データより、最小値を
算出する手段の構成を示すブロック図である。
【図24】4組の8ビット画素データより、最小値を算
出する手段の構成を示すブロック図である。
【図25】6組の8ビット画素データより、最小値と最
小値以外の5組の8ビット画素データを判別可能に算出
する手段の構成を示すブロック図である。
【図26】6組の8ビット画素データより、最小値以外
の5組の8ビット画素データを算出する手段の構成を示
すブロック図である。
【図27】5組の8ビット画素データより、最小値と最
小値以外の4組の8ビット画素データを判別可能に算出
する手段の構成を示すブロック図である。
【図28】従来の画像処理装置及び画像処理方法(6×
6近傍の平均値算出)の構成を示すブロック図である。
【図29】6組の8ビット画素データの加算値を算出す
る手段の構成を示すブロック図である。
【図30】14×14のソース画像全画素について、6
×6近傍画素の最大値を求めるデスティネーション画像
を生成する概念図である。
【図31】図21記載の従来の画像処理装置(6×6近
傍の中央値算出)の構成要素の必要数を示す図表であ
る。
【符号の説明】
1 ディレイ素子 2 ラッチ素子 3 2組の8ビット画素データの最大値を算出する手段
[MAX2] 4 3組の8ビット画素データの最大値を算出する手段
[MAX3] 5 2組の8ビット画素データの最小値を算出する手段
[MIN2] 6 3組の8ビット画素データの最小値を算出する手段
[MIN3] 16 3組の8ビット画素データの中央値を算出する手
段[MED3] 17 2組の8ビット画素データの中央値を算出する手
段[MED2] 18 3組の8ビット画素データの加算値を算出する手
段[ADD3] 19 4ビットシフタ 20 2組の8ビット画素データの加算値を算出する手
段[ADD2] 21 16/36マルチプライヤ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象画像における画素S1を略中心とす
    るM×N画素の局所近傍における最大値、最小値及び疑
    似的な中央値のいずれかを求め、上記画素S1の局所近
    傍値とする画像処理装置において、Mの約数をA、Nの
    約数をBとするとき、上記対象画像における各画素S2
    を略中心とするA×B画素の局所近傍における最大値、
    最小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素S2の局
    所近傍値とする第1の局所近傍処理手段と、上記画素S
    1を略中心に、横列においてM−A+1画素の範囲にて
    両端を含み対称にM/A個の座標位置を、縦列において
    N−B+1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B個の
    座標位置を選定し、これらの座標位置の交点に位置する
    (M/A)×(N/B)の画素S2に対して、上記第1
    の局所近傍処理手段にて得られた局所近傍値の最大値、
    最小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素S1を略
    中心とするM×N画素の局所近傍における最大値、最小
    値及び疑似的な中央値のいずれかとする第2の局所近傍
    処理手段とを備えた画像処理装置。
  2. 【請求項2】 第1の局所近傍処理手段は、直列に接続
    され、シリアルに入力される上記対称画像の画素データ
    を横列単位で遅延させるB−1個のディレイ素子からな
    る第1のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一横
    列における上記画素デ−タを順番にラッチする各A個も
    しくはA−1個のラッチ素子からなり、上記第1のディ
    レイ素子直列体の両端及び各接続点に接続されたB組の
    ラッチ素子群と、上記B組のラッチ素子群における、上
    記直列接続されたA個のラッチ素子の各出力、もしくは
    A−1個のラッチ素子の各出力と共に上記第1のディレ
    イ素子直列体側ラッチ素子への入力の分岐を並列に入力
    し、このA個の入力のうち最大値、最小値もしくは中央
    値を出力するB個の第1の最大値、最小値もしくは中央
    値出力手段と、上記B個の第1の最大値、最小値もしく
    は中央値出力手段の出力を並列に入力し、このB個の入
    力のうちの最大値、最小値もしくは中央値を上記画素S
    2のA× B画素の局所近傍における最大値、最小値も
    しくは中央値として出力する第2の最大値、最小値もし
    くは中央値出力手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 第2の局所近傍処理手段は、直列に接続
    され、第1の局所近傍処理手段からシリアルに入力され
    る対称画像の画素データを横列単位で遅延させるN−B
    個のディレイ素子からなる第2のディレイ素子直列体
    と、直列接続され、同一横列における上記画素データを
    順番にラッチする各M−A+1個もしくはM−A個のラ
    ッチ素子からなり、上記第2の直列ディレイ素子直列体
    の両端に、もしくは上記両端を含み対称に上記ディレイ
    素子の接続点に接続されたN/B組のラッチ素子群と、
    直列接続された上記M−A+1個のラッチ素子の出力の
    うち、もしくは上記M−A個のラッチ素子の出力と共に
    上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ素子への入力の
    分岐を含めた出力のうち、両端の、もしくは上記両端を
    含み対称な位置からの出力をM/A個並列に入力し、上
    記M/A個の入力のうち最大値、最小値もしくは中央値
    を出力する第3の最大値、最小値もしくは中央値出力手
    段と、上記N/B組のラッチ素子群の各々に対応する上
    記N/B個の第3の最大値、最小値もしくは中央値出力
    手段の出力を並列に入力し、このN/B個の入力のうち
    の最大値、最小値もしくは中央値を出力する第4の最大
    値、最小値もしくは中央値出力手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 第1の局所近傍処理手段は、直列に接続
    され、シリアルに入力される上記対称画像の画素データ
    を横列単位で遅延させるB−1個のディレイ素子からな
    る第1のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一横
    列における上記画素データを順番にラッチする各A個も
    しくはA−1個のラッチ素子からなり、上記第1のディ
    レイ素子直列体の両端及び各接続点に接続されたB組の
    ラッチ素子群と、上記B組のラッチ素子群における、上
    記直列接続されたA個のラッチ素子の各出力、もしくは
    A−1個のラッチ素子の各出力と共に上記第1のディレ
    イ素子直列体側ラッチ素子への入力の分岐を並列に入力
    し、このA×B個の入力画素データのうち最小値を順番
    に削除して残りの画素データを出力する(A×B−1)
    /2段からなる第1の最小値削除手段と、上記第1の最
    小値削除手段が出力する(A×B+1)/2の画素デー
    タを入力し、この入力のうちの最小値を上記画素S2の
    A×B画素の局所近傍における中央値として出力する第
    5の最小値出力手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 第2の局所近傍処理手段は、直列に接続
    され、第1の局所近傍処理手段からシリアルに入力され
    る対称画像の画素データを横列単位で遅延させるN−B
    個のディレイ素子からなる第2のディレイ素子直列体
    と、直列接続され、同一横列における上記画素データを
    順番にラッチする各M−A+1個もしくはM−A個のラ
    ッチ素子からなり、上記第2の直列ディレイ素子直列体
    の両端に、もしくは上記両端を含み対称に上記ディレイ
    素子の接続点に接続されたN/B組のラッチ素子群と、
    直列接続された上記M−A+1個のラッチ素子の出力の
    うち、もしくは上記M−A個のラッチ素子の出力と共に
    上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ素子への入力の
    分岐を含めた出力のうち、両端の、もしくは上記両端を
    含み対称な位置からの出力をM/A個並列に入力し、
    (M/A)×(N/B)個の入力のうち最小値を順番に
    削除して残りの画素データを出力する((M/A)×
    (N/B)−1)/2段からなる第2の最小値削除手段
    と、上記第2の最小値削除手段が出力する((M/A)
    ×(N/B)+1)/2の画素データを入力し、この入
    力のうちの最小値を上記画素S1のM×N画素の局所近
    傍における疑似的な中央値として出力する第6の最小値
    出力手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 対象画像における画素S1を略中心とす
    るM×N画素の局所近傍における平均値を求め、上記画
    素S1の局所近傍値とする画像処理装置において、Aが
    M、BがNの約数であり、A×B以上でA×Bに最も近
    い2のべき乗数を2n とするとき、上記対象画像におけ
    る各画素S2を略中心とするA×B画素の局所近傍のう
    ち、B個のA×1画素に対する2進数の加算値を求め、
    求めた上記B個の加算値を更に加算後、1/2n 倍した
    値の整数部を上記画素S2の局所近傍値とする第1の局
    所近傍処理手段と、上記画素S1を略中心に、横列にお
    いてM−A+1画素の範囲にて両端を含み対称にM/A
    個の座標位置を、縦列においてN−B+1画素の範囲に
    て両端を含み対称にN/B個の座標位置を選定し、これ
    らの座標位置の交点に位置する(M/A)×(N/B)
    の画素S2に対して、上記第1の局所近傍処理手段にて
    得られた上記画素S2の(N/B)個の(M/A)×1
    画素に対する2進数の加算値を求め、求めた上記(N/
    B)個の加算値を更に加算後、2n /(M×N)倍した
    値を上記画素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍
    における平均値とする第2の局所近傍処理手段とを備え
    た画像処理装置。
  7. 【請求項7】 第1の局所近傍処理手段は、直列に接続
    され、シリアルに入力される上記対称画像の画素データ
    を横列単位で遅延させるB−1個のディレイ素子からな
    る第1のディレイ素子直列体と、直列接続され、同一横
    列における上記画素データを順番にラッチする各A個も
    しくはA−1個のラッチ素子からなり、上記第1のディ
    レイ素子直列体の両端及び各接続点に接続されたB組の
    ラッチ素子群と、上記B組のラッチ素子群における、上
    記直列接続されたA個のラッチ素子の各出力、もしくは
    A−1個のラッチ素子の各出力と共に上記第1のディレ
    イ素子直列体側ラッチ素子への入力の分岐を並列に入力
    し、このA個の入力を加算した2進数の加算値を出力す
    るB個の第1の加算値出力手段と、上記B個の第1の加
    算値出力手段の出力を並列に入力し、このB個の入力を
    加算した2進数の加算値を出力する第2の加算値出力手
    段と、上記第2の加算値出力手段が出力する2進数の加
    算値を略1/2n 倍にすべくn桁シフトしてその整数部
    を上記画素S2のA×B画素の局所近傍における平均値
    として出力する加算値シフト手段とを備えたことを特徴
    とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 第2の局所近傍処理手段は、直列に接続
    され、第1の局所近傍処理手段からシリアルに入力され
    る対称画像の画素データを横列単位で遅延させるN−B
    個のディレイ素子からなる第2のディレイ素子直列体
    と、直列接続され、同一横列における上記画素データを
    順番にラッチする各M−A+1個もしくはM−A個のラ
    ッチ素子からなり、上記第2の直列ディレイ素子直列体
    の両端に、もしくは上記両端を含み対称に上記ディレイ
    素子の接続点に接続されたN/B組のラッチ素子群と、
    直列接続された上記M−A+1個のラッチ素子の出力の
    うち、もしくは上記M−A個のラッチ素子の出力と共に
    上記第1のディレイ素子直列体側ラッチ素子への入力の
    分岐を含めた出力のうち、両端の、もしくは上記両端を
    含み対称な位置からの出力をM/A個並列に入力し、加
    算して2進数の加算値を出力するN/B組の第3の加算
    値出力手段と、上記N/B組の第3の加算値出力手段の
    出力を並列に入力し、このN/B個の入力を加算した2
    進数の加算値を出力する第4の加算値出力手段と、上記
    第4の加算値出力手段が出力する2進数の加算値を2n
    /(M×N)倍にする積算手段とを備えたことを特徴と
    する請求項6記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 対象画像における画素S1を略中心とす
    るM×N画素の局所近傍における最大値、最小値及び疑
    似的な中央値のいずれかを求めるに際し、AがMの、B
    がNの約数であるとき、上記対象画像における各画素S
    2を略中心とするA×B画素の局所近傍における最大
    値、最小値及び中央値のいずれかを求めて上記画素S2
    の局所近傍値とする段階と、上記画素S1を略中心に、
    横列において、M−A+1画素の範囲にて両端を含み対
    称にM/A個の座標位置を選定し、かつ、縦列におい
    て、N−B+1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B
    個の座標位置を選定する段階と、選定された上記横列及
    び縦列の座標位置の交点に位置する画素S2として(M
    /A)×(N/B)画素を選定する段階と、選定された
    上記(M/A)×(N/B)画素に対する局所近傍値の
    最大値、最小値及び中央値のいずれかを求め、上記画素
    S1を略中心とするM×N画素の局所近傍における最大
    値、最小値及び疑似的な中央値のいずれかとする段階と
    からなることを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 対象画像における画素S1を略中心と
    するM×N画素の局所近傍における擬似的な中央値を求
    めるに際し、上記対象画像における各画素S2を略中心
    とするA×B画素の局所近傍における中央値を求めて上
    記画素S2の値とする段階の代わりに、上記対象画像に
    おける各画素S2を略中心とするA×B画素の局所近傍
    のうち、B個のA×1画素に対するB個の中央値を求
    め、求めた上記B個の中央値群の中央値を上記画素S2
    の局所近傍値とする段階からなることを特徴とする請求
    項9記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 対象画像における画素S1を略中心と
    するM×N画素の局所近傍における擬似的な中央値を求
    めるに際し、選定された画素S2の(M/A)×(N/
    B)画素における中央値を求め、上記画素S1を略中心
    とするM×N画素の局所近傍における擬似的な中央値と
    する段階の代わりに、選定された上記画素S2につい
    て、(M/A)×1画素に対する(N/B)個の中央値
    を求め、この(N/B)個の中央値群の中央値を上記画
    素S1を略中心とするM×N画素の局所近傍における擬
    似的な中央値とする段階からなることを特徴とする請求
    項9及び請求項10記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 対象画像における画素S1を略中心と
    するM×N画素の局所近傍における平均値を求めるに際
    し、AがM、BがNの約数であり、A×B以上でA×B
    に最も近い2のべき乗数を2n とするとき、上記対象画
    像における各画素S2を略中心とするA×B画素の局所
    近傍における加算値を求める段階と、求めた上記加算値
    を1/2n 倍してその整数部を上記画素S2の局所近傍
    値とする段階と、上記画素S1を略中心に、横列におい
    て、M−A+1画素の範囲にて両端を含み対称にM/A
    個の座標位置を選定し、かつ、縦列において、N−B+
    1画素の範囲にて両端を含み対称にN/B個の座標位置
    を選定する段階と、選定された上記横列及び縦列の座標
    位置の交点に位置する画素S2として(M/A)×(N
    /B)画素を選定する段階と、選定された上記(M/
    A)×(N/B)画素における局所近傍値の加算値を求
    め、この加算値を2n /(M×N)倍して上記画素S1
    を略中心とするM×N画素の局所近傍における平均値と
    する段階とからなることを特徴とする画像処理方法。
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