JPH0590678U - ダストカバ−取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク挿入、排出時のディスクとダストカ
バ−による摺動抵抗を軽減し、ディスク引っ掛りをなく
したダストカバ−取付構造を提供する。 【構成】 ダストカバ−７周縁には補強板９が固定され
ると共に、このダストカバ−７及び補強板９を貫通する
貫通穴１５が形成され、ディスク挿入口４裏面１６又は
挿入ガイド１９の前面の一方に貫通穴１５に所定の遊び
をもって貫挿される突起１７を設けると共に、他方に突
起１７が挿入される凹部１８を設け、挿入口裏面１６と
挿入ガイド１９前面との間隔がダストカバ−７と補強板
９とを加えた厚みよりも大なる間隔に設定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンパクトディスク等のディスク状記録媒体（以下ディスクと称す る）を再生する再生装置に於けるディスク挿入口のの構造に関し、特にその挿入 口に支持されるダストカバ−の取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は車載用音響装置の斜視図で、本体１の前面の表面パネル２には操作釦３ 、ディスク挿入口４、表示部５等が設けられている。

【０００３】 さて、このディスク挿入口４の背面側には中央にディスク８を挿脱する為のス リット穴６を有した人口皮革等より成るダストカバ−７が取り付けられ、未使用 時に防塵を行う。このダストカバ−７のディスク挿入口４への従来の固定構造側 断面図を図４〜図６に示す。

【０００４】 図４に示されるダストカバ−７の位置だしはその周縁に予め固定された補強板 ９外側とディスク挿入口４奥部に表面パネル２と一体的に突設された位置だしリ ブ１０内側とにより行われ、また、ダストカバ−７の取付構造は補強板９をディ スク挿入口４背面側の表面パネルテ−プ貼付面１１に両面テ−プ１２を用いて固 定する構成である。

【０００５】 図５で示される従来のダストカバ−取付構造は図４の位置だしが補強板９の外 側と位置だしリブ１０内側とにより行うのに対して、ディスク挿入口４背面側の 表面パネル２に突設された位置だし丸ピン１３とダストカバ−７及び補強板９を 貫通する丸穴とにより行うものである。

【０００６】 又、図６のものは、図４のダストカバ−取付構造において、さらに枠状の挿入 ガド１４をダストカバ−７の背面側に固定したもので、ディスク８の挿入時にガ イドとしての機能を付与し、図示しない本体内部のメカニズム部へのサポ−トを 行うものである。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

図７はかような従来のダストカバ−取付構造において、ディスク８の挿入時を 示す断面図で、ディスク挿入口４にディスク８を挿入するとダストカバ−７はス リット穴６から押し広げられる。

【０００８】 しかしながら、ダストカバ−７の表面状態やディスク８の斜め挿入、あるいは ダストカバ−７の腰の強さなどに起因してディスク８の挿入・排出抵抗が有り最 悪の場合ディスク引っ掛りと成ることも有った。

【０００９】 本考案は、上記のような従来技術の課題を解決するために提案されたもので、 その目的は、ディスク挿入・排出時のダストカバ−とディスクとによる摺動抵抗 を軽減し、ディスク引っ掛りをなくしたダストカバ−取付構造を提供することに ある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案のダストカバ−取付構造は、ダストカバ−周 縁には補強板が固定されると共に、ダストカバ−及び補強板を貫通する貫通穴が 形成され、ディスク挿入口裏面又は挿入ガイド前面の一方に前記貫通穴に所定の 遊びをもって貫挿される突起を設けると共に、他方に前記突起が挿入される凹部 を設け、前記ディスク挿入口裏面と前記挿入ガイド前面との間隔が前記ダストス バ−と前記補強板とを加えた厚みよりも大きな間隔に設定されていることを要旨 とする。

【００１１】

【作用】

上記のような構成を有する本考案の作用は次の通りである。

【００１２】 即ち、本考案によれば、ディスク端とダストカバ−による引っ掛りが発生して もダストカバ−が前後方向に移動するためディスクとダストカバ−による摺動抵 抗が軽減される。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１及び図２に基づいて具体的に説明する。なお、従 来例と同様の作用部品には同一の番号を付し、詳しい説明は省略する。

【００１４】 図中９は補強板で、従来技術と同様にダストカバ−７の前面側周縁に固定され ている。この補強板９とダストカバ−７にはこれらを貫通する複数の貫通丸穴１ ５が形成されている。

【００１５】 一方、表面パネル２のディスク挿入口４の背面部１６には貫通丸穴１５に夫々 対応した離脱防止用丸ピン１７が突設され、この丸ピン１７に貫通丸穴１５を挿 通し、ダストカバ−７が取り付けられる。又、丸ピン１７の外径Ｅは貫通丸穴１ ５の内径Ｄよりも小さく設定されており、ダストカバ−７は図中上下方向にわず かに移動可能となっいる。

【００１６】 他方、ダストカバ−７が挿通された離脱防止用丸ピン１７の背面側には前面側 に各離脱防止用丸ピン１７を受け入れる凹部を有した挿入ガイド１９が図示せぬ 部分に固定されて配置されている。 この挿入ガイド１９の前面と表面パネル２の背面部１６との間隔Ｃはダストカ バ−７の厚みと補強板９の厚みを加えた厚みＢに比して大きく設定されており、 ダストカバ−７は図中左右方向にも移動可能となっている。

【００１７】 即ち、ダストカバ−は図２に示されるごとくディスク８が挿入又は排出される 際に、挿入・排出方向にＧなるガタＧを有すると共に、それと垂直方向にガタＦ を有して移動可能で有るために、ディスク８がダストカバ−７をスリット穴より 広げていく際の摺動抵抗を軽減し、ディスクのスム−ズな挿入・排出が可能と成 る。

【００１８】 なお、上記実施例では、表面パネル２の背面部１６に丸ピン１７を設け、挿入 ガイド１９にそれを受け入れる凹部１８を設ける構成としたが、逆に挿入ガイド １９に丸ピンを形成し、背面部１６にそれを受け入れる凹部を形成してもよい。

【００１９】

【考案の効果】

以上の通り、本考案によれば、ディスク挿入、排出方向及びそれに垂直方向に 所定範囲移動可能と成るために、ディスクとダストカバ−との摺動抵抗が軽減さ れ、スム−ズなディスク挿入、排出動作が可能と成る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のダストカバ−取付構造を示す側断面
図。

【図２】本考案のダストカバ−取付構造の作用を示す側
断面図。

【図３】ダストカバ−が取り付けられた車載用音響機器
の一例を示す前面斜視図。

【図４】従来のダストカバ−取付構造の一例を示す側断
面図。

【図５】従来のダストカバ−取付構造の他の例を示す側
断面図。

【図６】従来のダストカバ−取付構造の更に他の例を示
す側断面図。

【図７】従来のダストカバ−取付構造に於けるディスク
挿入時を示す側断面図。

【符号の説明】

２ 表面パネル ６ スリット穴 ７ ダストカバ− ９ 補強板 １５貫通丸穴 １６背面部 １７離脱防止用丸ピン １８凹部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面パネルに設けられたデイスク状記録
   媒体を挿入するデイスク挿入口裏面と該デイスク挿入口
   裏面側に取り付けられる挿入ガイド前面との間に前記記
   録媒体が挿通されるスリット穴を有するダストカバー取
   付構造において、上記ダストカバー周縁には補強板が固
   定されると共に、前記ダストカバー及び補強板を貫通す
   る貫通穴が形成され、上記デイスク挿入口裏面又は上記
   挿入ガイド前面の一方に上記貫通穴に所定の遊びをもつ
   て貫通される突起を設けると共に、他方に前記突起が挿
   入される凹部を設け、上記デイスク挿入口裏面と上記挿
   入ガイド前面との間隔が上記ダストカバーと上記補強板
   とを加えた厚みよりも大きな間隔に設定されていること
   を特徴とするダストカバー取付構造。