JPH0590258A - 配線構造及び配線の形成方法 - Google Patents

配線構造及び配線の形成方法

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JPH0590258A
JPH0590258A JP25171191A JP25171191A JPH0590258A JP H0590258 A JPH0590258 A JP H0590258A JP 25171191 A JP25171191 A JP 25171191A JP 25171191 A JP25171191 A JP 25171191A JP H0590258 A JPH0590258 A JP H0590258A
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insulating film
film
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curvature
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学 南幅
Kyoichi Suguro
恭一 須黒
Makoto Yoshimi
信 吉見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、絶縁膜に配線が埋め込まれた配線
において、配線を高信頼化する事を目的とする。 【構成】 絶縁膜に、下部コーナー部の曲率半径が50
オングストローム以上となる溝を形成し、その溝部にバ
リアメタルおよび低抵抗金属膜を堆積し、最後に配線パ
ターン以外の不要な金属膜を除去し、埋込配線を形成す
る。 【効果】 本発明によれば、配線不良率を小さくし、配
線の信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路における
微細配線の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のシリコン集積回路における高密度
化に伴い、素子表面の凹凸は益々増大し、配線、幅は、
微細化の一途を辿っている。その結果、回路パターンの
形成が益々困難になると同時に、配線の信頼性が低下す
るという深刻な問題が生じている。表面凹凸に対する、
従来の対策として、配線を形成した後、絶縁膜を形成
し、その表面凹凸をエッチバックなどの方法によりエッ
チングして、表面を平坦化する方法が広く用いられてい
る。しかしながら、この方法では、素子表面を広い領域
に亘って完全に平坦化することは極めて難しく、且つ、
工程数の増大を招くなど、今後の微細化には適用できな
いという欠点があった。
【0003】一方、配線の微細化および薄膜化にともな
い、配線に加わる応力が増加し、配線の信頼性は益々劣
化する傾向にある。特に、配線のコーナー部に集中する
応力は配線の微細化に伴い著しく増加する方向にあり、
例えば、0.8μm幅のAl配線では信頼性に問題がな
かたものが、配線幅が0.3−0.5μm以下になる
と、配線コーナー部の応力集中により、ストレスマイグ
レーションやエレクトロマイグレーションが加速され、
信頼性が著しく低下する。
【0004】また、配線の信頼性低下に対しては、従来
のAl配線に代わって、Cu、Auなどの配線を使うこ
とが試みられている。しかしながら、これらの配線材料
においては、下地酸化膜と密着性不良、あるいは、熱処
理における、下地酸化膜中への金属原子の拡散などを防
止するため、バリアメタルとして、Cr、Nbなどを用
いる必要がある。しかし、図6に示すように、下地酸化
膜(2)とCu、Au、Ag配線(4)の間にバリアメ
タル(3)を敷くことはできても、配線(4)の上面お
よび側面は、露出しているため上層の絶縁膜、例えば酸
化膜と直接接することになり、酸化膜中へのCu、A
u、Ag拡散が起こりうる。酸化膜中へのCu、Au、
Ag拡散はその酸化膜を介して、他の素子領域に拡散
し、PN接合特性の劣化を招いたり、上層にCVD法で
絶縁膜を成長させる際に、異常成長を起こしたりすると
いう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、表面
の凹凸を平坦化するとともに、応力を大幅に緩和、か
つ、バリアメタルに起因する諸問題を解決できる、高信
頼性配線の形成を可能ならしめることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、上記目
的を達成するため、配線コーナー部を丸め、配線全面を
バリアメタルで被覆し、かつ配線部を埋め込むことにあ
る。ここで、配線幅が0.5μm以下の場合、配線のコ
ーナー部が、50オングストローム以上の曲率半径を有
することが、信頼性を確保する上で重要であることを本
発明者らは見出した。
【0007】
【作用】本発明によれば、埋込配線の溝を曲率半径50
オングストローム以上を有するように、配線下部のコー
ナー部を丸く加工することができるために、ストレスの
集中を緩和し、信頼性の高い配線を形成することができ
る。また、配線全面にバリアメタルを被覆することがで
きるため、絶縁膜と配線の直接の接触を避けることがで
き、従来のバリアメタルに付随する諸問題は発生せず、
高信頼性の埋込配線形成が可能となる。さらに、配線が
絶縁膜中に埋め込まれているため、平坦な素子表面を実
現でき、配線の信頼性はさらに向上する。
【0008】
【実施例】本発明による構造の具体的な作り方を図面を
用いて説明する。
【0009】まず、最初に、埋込配線の形成方法を説明
する。図2において、被処理基板(1)は、膜厚500
0オングストロームの被加工膜(例えばSiO2 等)
(2)を堆積したSiウェハーを用いる。そして、前記
被加工膜(2)上にマスクしてフォトレジスト膜(5)
を5000オングストロームの膜厚で塗布し、150℃
の大気中で30分間のベークを行った。次いで、図2の
(b)に示すように、前記フォトレジスト膜(5)上
に、膜厚6000オングストロームの非晶質Si膜
(6)をDCスパッタリングで形成した。次に、前記非
晶質Si膜(6)上にフォトレジスト膜(7)を1.8
μmの膜厚で塗布し、115℃で、2分プリベークし
た。
【0010】次いで、前記の如く形成したフォトレジス
ト膜(7)上に配線パターンのマスクを用いて露光し
た。次いで、専用現像液中に1分間浸漬し、現像処理を
行った(図2(c))。次に、配線幅を決める、非晶質
Si膜(6)の加工をCF4 のRIEにより行った(図
2(d))。
【0011】次に、非晶質Si膜(6)をマスクとし
て、自己整合的に、フォトレジスト膜(5)および絶縁
膜SiO2 (2)をエッチングした。ここで、配線下部
コーナー(9)(10)の曲率半径を50オングストロ
ーム以上にするため、絶縁膜SiO2 (2)をエッチン
グする際、エッチングの初期においてはイオンの直進性
を強め、エッチング終了付近ではイオンの直進性を弱め
るという、二段階エッチングを用いた。具体的には、C
4 とO2 の混合ガスを用いたRIEにおいて、チャン
バ圧力でイオンの直進性を調整した。すなわち、エッチ
ング初期は5mTorr,エッチング終了付近では50
mTorrであった。RF電力は100W、合計40分
間エッチングした(図2(e))。配線下部コーナー
(9)(10)の曲率半径の制御は第二段階のエッチン
グ時間を変えることによって可能である。またイオンの
直進性の制御はRF電力または基板に加えるバイアスを
変えることによっても可能である。
【0012】次に、バリアメタルとしてTiW(Ti1
0wt%−W90wt%)(3)をスパッタリングによ
り膜厚300オングストロームで堆積した。次に、配線
材料(例えばCu、Au、Ag、Al等)(4)をスパ
ッタリングにより膜厚4000オングストロームで堆積
した。同図(f)は、配線材料を堆積した後、さらにバ
リアメタルを堆積させたものである。また、バリアメタ
ル(3)にNbやTaなどを用いた場合、配線形成後、
750℃、30分間の高温熱処理を行うことにより、配
線(4)の上面および側面にバリアメタル(3)を析出
させることも可能である。尚、ここで行なう、配線材料
(4)およびバリアメタル(3)のスパッタリングは、
飛行粒子の異方性(直進性)が強いスパッタリング方法
が望ましい。その方法として低圧力下、例えば10-3
orr以下の真空度で、ArまたはXe、Krガスを用
いてスパッタリングする方法が有効である。その理由は
飛粒子の平均自由工程が長くなり、飛粒子同志または飛
粒子とスパッタリングガスの衝突頻度が減少して、飛粒
子の直進性が向上するためである。10-3Torr以下
の真空度でスパッタリング行うためには、電子ビームを
ターゲットと基板との間に照射する方法がある。電子ビ
ーム照射により、ターゲットからスパッタされた原子ま
たはクラスタのイオン化効率が向上し、低圧力下でも放
電が起こる。金属膜を堆積した後、最後にエチレングリ
コールを用い、110℃ボイルを10分間行い、フォト
レジスト膜(5)を溶解し、配線以外のメタルを除去し
た。これにより、図1に示した構造の埋込配線が完成し
た(図2(g))。
【0013】次に、より単純な方法による、埋込配線形
成法を図3に示す。図3でも図2同様、Si基板(1)
上に被加工膜SiO2 (2)を5000オングストロー
ムの膜厚に堆積した。次に、前記被加工膜(2)上にフ
ォトレジスト膜(5)を2μmの膜厚に塗布し、115
℃の大気中で2分間プリベークを行った。次に、このフ
ォトレジスト膜(5)上にパターンを露光した。次い
で、専用現像液中に1分間浸漬し、現像処理を行う(図
3(c))。次に、RF電力750W、チャンバ圧力
1.8〜1.9Torrの、SF6 とCHF3 からなる
混合ガスのRIEを用い、エッチングを行った。その
際、エッチングを終点以前で止めると、図3(d)のよ
うな、溝の下部コーナーが丸い形状となる。以下、図2
の実施例同様、配線材料およびバリアメタルをスパッタ
リングし、マスク(5)を除去し、埋込配線を形成し
た。
【0014】以上の実施例では、不要金属膜除去に有機
溶剤を用いたが、レジストによるエッチバック法、ある
いは機械的ラッピングなどの方法でも可能である。ま
た、本発明は埋込配線を形成する方法であるが、本発明
は基板上に形成するコンタクトおよびビアホールの埋め
込みにも適用することができる。さらに、基板はGaA
sでも、その他の化合物半導体でも本発明の効力が同様
であることはいうまでもない。
【0015】図4、図5は、本発明を用いて行った、配
線構造と配線不良率の関係を示す実験結果である。図4
では、従来構造の配線に対するデータも示す。配線断面
アスペクト比は1、すなわち配線膜厚が配線幅と同じで
あり、配線長は1mmであった。配線下部コーナー部の
曲率半径は100オングストロームの場合である。図4
から、絶縁膜表面に金属膜を堆積して形成した従来型配
線の場合、配線幅が0.4μm以下になると150℃、
1000時間の加速試験により、配線不良率は10%に
も達することがわかる。これに対し、絶縁膜に溝を形成
し埋め込んだ本発明による配線の場合、同加速試験にお
いて配線不良率は、配線幅0.4μmでは0.1%以
下、配線幅0.2μmでも2%にしか達しない事が分か
る。
【0016】従来型配線の場合、配線形成後、配線上に
堆積するパッシベーション膜の圧縮応力と、該パッシベ
ーション膜をCVD法により堆積させる際、発生する熱
応力が加わり、配線には強い引っ張り応力が働くことが
確認された。詳しく解析した結果、この引っ張り応力は
配線を横切る粒界に集中するため、配線幅が狭くなるほ
ど、配線を横切る粒界の割合が増加し、その結果、配線
不良率が増加したことが分かった。しかし、埋込配線の
場合、パッシベーション膜堆積時の熱応力は配線の上面
のみに加わるために、配線の受ける圧縮応力は著しく緩
和されることも実験で確認された。
【0017】図5は、断面のアスペクト比が1の埋込配
線における配線不良率と配線コーナー部の曲率半径の関
係を示したものである。配線不良率は、配線コーナー部
の曲率半径が50オングストローム以下になると急激に
増加している。この理由は、配線コーナー部が鋭くなる
と該コーナー部に応力が集中するために、粒界拡散が加
速されることが確認された。さらに、本発明の配線形成
方法を用いることにより、素子表面の凹凸は著しく改善
され、その結果、配線の信頼性は従来法に較べ格段に向
上した。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、配線不良率を小さく
し、配線の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による配線断面図。
【図2】 本発明による実施例を説明するための工程断
面図。
【図3】 本発明による他の実施例を説明するための工
程断面図。
【図4】 本発明の効果を示す実験結果の曲線図。
【図5】 本発明の効果を示す他の実験結果の曲線図。
【図6】 従来型配線断面図。
【符号の説明】
1 基板Si 2 絶縁膜 3 バリアメタル(例えばTiW等) 4 配線材料(例えばCu等) 5 フォトレジスト膜 6 スペーサ材料(例えばSi等) 7 フォトレジスト膜 8 バリアメタル(例えばTiW等) 9、10 絶縁膜溝のコーナー部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜に配線が埋め込まれた埋込配線構
    造において、配線下部の各部の曲率半径が、50オング
    ストローム以上であることを特徴とする配線構造。
  2. 【請求項2】 配線がAl、Au、Ag、Cuを主成分
    とする材料からなる事を特徴とする請求項1記載の配線
    構造。
  3. 【請求項3】 配線がAl、Au、Ag、Cuを主成分
    とし、その周面を囲むV,Nb,Ta、Ti、Zr、H
    fまたはそれらの窒化物、炭化物、硼化物からなる事を
    特徴とする請求項1記載の配線構造。
  4. 【請求項4】 埋込配線構造を形成する方法において、
    半導体基板上の絶縁膜に開口部を設けるためのマスクを
    形成する工程と、次いで絶縁膜を配線の厚みと同等の厚
    みで、かつ、底部コーナー部を曲率半径50オングスト
    ローム以上となるようにエッチングする工程と、次い
    で、方向性の強い金属種を用いて金属膜を堆積する工程
    と、埋込配線構造以外の不要の金属膜を前記マスクと共
    に除去する工程を具備することを特徴とする配線の形成
    方法。
  5. 【請求項5】 配線がAl、Au、Ag、Cuを主成分
    とし、その周面を囲むV,Nb,Ta、Ti、Zr、H
    fまたはそれらの窒化物、炭化物、硼化物からなる事を
    特徴とする請求項4記載の配線構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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