JPH059008U - アンテナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空中線位置を明確に表示できるアンテナ装置
を提供する。 【構成】 超短波帯または極超短波帯用ホイップ・アン
テナ部３の高周波電圧分布Ｖの最大点に半導体発光素子
などの発光体７を装着し、この発光体７を送信機の出力
パワーによって点灯させる。すなわち、電波を発射する
ことにより、発光体７の一方の端子に高い高周波電圧が
印加され、他方の端子は空中に介在する容量を介してア
ースに接続されているため、発光体７は送信機の出力パ
ワ―で点灯し、この点灯によって空中線位置を確認でき
る。 【効果】 発光体７点灯用の電源（バッテリや電池な
ど）を必要としない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、超短波帯または極超短波帯用のアンテナ装置の中でも、特にホイッ プ型のアンテナ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のアンテナ装置としては図３，図４に示すものがある。すなわち 、図３はホイップ空中線、図４はコ―リニア型空中線で構造が違うだけで空中線 の機能は同じである。１で示す基台２とアンテナ部３との接続部は、高周波電圧 分布の最少点で、４で示すところは高周波電圧分布の最も高い点である。なお、 基台２の中にはλ／４空中線素子５がモ―ルドされている。６は空中線を高利得 にするために介装された半波長位相反転用コイルである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来形式の空中線は、業務用無線機、 900ＭＨz 帯パ―ソナ ル無線機の車載用空中線、基地局用空中線に使用されるが、何ら空中線用の照明 が設けられていないため、夜間にはその空中線位置を確認することが困難である といった問題が生じた。

【０００４】 本考案は空中線位置を明確に表示できるアンテナ装置を提供することを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するために、本考案におけるアンテナ装置は、超短波帯また は極超短波帯用ホイップ・アンテナの高周波電圧分布の最大点に発光体を装着し 、この発光体を送信機の出力パワーによって点灯させ空中線位置を表示するもの である。

【０００６】

【作用】

上記考案によると、電波を発射することにより、発光体は送信機の出力パワ― で点灯し、この点灯によって空中線位置を確認できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１，図２に基づいて説明する。なお、前記図３，図 ４と同様の作用を成すものには同一符号を付けてその説明を省く。

【０００８】 図１と図２の細線Ｖで示すように、アンテナ部３上には使用周波数の高周波電 圧が分布する。この分布はアンテナ部３の各点で異なり、高周波電圧の高い箇所 と低い箇所が存在する。７，８は半導体発光素子、タングステンランプ、ネオン 管などの発光体で、図１ではアンテナ部３のλ／４先端部に発光体７が取付けら れており、図２ではアンテナ部３の半波長位相反転したコイル６の先端に発光体 ８が取付けられている。何れの場合も高周波電圧分布Ｖを見てもわかるように、 高周波電圧が最も高い箇所に発光体７，８を設けている。

【０００９】 このように、高周波電圧分布Ｖの高い点に半導体発光素子、タングステンラン プ、ネオン管などの発光体７，８の一方の端子を接続すると、発光体７，８は高 周波電圧により発光する。これは、発光体７，８の一方の端子には高い高周波電 圧が印加され、他方の端子は空中に介在する容量を介してアースに接続され、発 光体７，８の両端子間に高い高周波電圧が印加されるため発光する。

【００１０】 したがって、電波を発射することにより、発光体７，８は送信機〔図示せず〕 の出力パワ―で点灯し、この点灯によって空中線位置を確認できる。 尚、発光体７，８の一方の端子をアンテナ部３に接触させながら接触箇所を移 動させていくと、発光体７，８は明るくなったり暗くなったりする。これはアン テナ部３上に高周波電圧の高い箇所と低い箇所が存在するためであり、本考案は 、高周波電圧の最も高い箇所に発光体７，８を設けて、発光体７，８の両端子間 に高い高周波電圧を印加することにより、発光体７，８を発光させるものである 。

【００１１】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、超短波帯または極超短波帯用ホイップ・ア ンテナの高周波電圧分布の最大点に発光体を装着し、この発光体を送信機の出力 パワーによって点灯させ空中線位置を表示するようにしたため、海上での船舶空 中線位置、山や川でのレジャ―用無線機の空中線位置を表示でき、また釣ボ―ト 上で使用された場合には船宿から空中線位置〔ボ―ト位置〕が見える。更に、道 路上では後方から前方走行中の車位置が判明しパ―ソナル無線機の場合などの不 特定呼出しに便利であるという効果を奏する。

【００１２】 また、本考案のアンテナ装置は、発光体を送信機の出力パワーによって点灯さ せるため、バッテリや電池などの電源を必要としない。したがって、バッテリや 電池などを充電したり新品交換するといった保守作業が不要となり、さらに、ア ンテナ装置のコンパクト化，軽量化および低価格化が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるアンテナ装置の正面
図である。

【図２】本考案の他の実施例におけるアンテナ装置の正
面図である。

【図３】従来例におけるアンテナ装置の正面図である。

【図４】従来例におけるアンテナ装置の正面図である。

【符号の説明】

２ 基台 ３ アンテナ部 ７，８ 発光体 Ｖ 高周波電圧分布

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 超短波帯または極超短波帯用ホイップ・
   アンテナの高周波電圧分布の最大点に発光体を装着し、
   この発光体を送信機の出力パワーによって点灯させ空中
   線位置を表示するアンテナ装置。