JPH0589983U - ブレーキディスク - Google Patents

ブレーキディスク

Info

Publication number
JPH0589983U
JPH0589983U JP3098592U JP3098592U JPH0589983U JP H0589983 U JPH0589983 U JP H0589983U JP 3098592 U JP3098592 U JP 3098592U JP 3098592 U JP3098592 U JP 3098592U JP H0589983 U JPH0589983 U JP H0589983U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake disc
radial direction
brake
disc
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3098592U
Other languages
English (en)
Inventor
明穂 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP3098592U priority Critical patent/JPH0589983U/ja
Publication of JPH0589983U publication Critical patent/JPH0589983U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動操作によって生ずるヒートスポット現象
に伴うブレーキディスクの厚さ変化を抑え、ブレーキジ
ャダの発生を回避しうるブレーキディスクを提供する。 【構成】 円板状のディスク内に半径方向に複数のリブ
13bを配置し、内部に放射状に複数の通風孔13aを
形成したブレーキディスク10。複数のリブ13bを内
周側と外周側のみに設けて半径方向中間部分を開放し、
円板状のディスク内を通風孔13aを介して周方向に連
通させる連通孔13cを形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベンチレーテッドタイプのディスクブレーキに用いるブレーキディ スクに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクブレーキのブレーキディスクにおいては、ヒートフェードの防止と摩 擦パッドの寿命向上を考慮して冷却性に優れた通風型、即ち、ベンチレーテッド タイプのブレーキディスクが使用されている。 このベンチレーテッドタイプのブレーキディスクは、例えば、図5に示すブレ ーキディスク1のように、ハブ2の外周に段部3を介して挟持部4が一体に形成 され、挟持部4には半径方向内側と外側とに連通する通風孔4aが複数のリブ4 bによって放射状に画成されている。
【0003】 一般に、ディスクブレーキは、ブレーキ操作時にディスクブレーキの摩擦パッ ドで挟持部4の両側面を挟持し、ブレーキディスク1の回転を抑制して制動を行 うものである。このとき、ブレーキディスク1においては、通風孔4aにより走 行風を流通させ、ブレーキ操作に伴って発生する摩擦熱を強制的に放熱させて挟 持部4を強制的に冷却することで、過度の発熱に伴うフェード現象の発生を防止 している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、摩擦パッドで挟持部の両側面を挟持して制動を達成するブレーキデ ィスクにおいては、高速走行時に急ブレーキをかける等、過酷制動時に挟持部の 摩擦パッドで挟持された部分が摩擦熱で局部的に異常高温となり、短時間のうち に挟持部を構成する金属組織の変化と共に挟持部の厚さが変化するヒートスポッ ト現象が発生する。
【0005】 このような、制動時におけるヒートスポット現象に伴うブレーキディスクの挟 持部における厚さの変化は、ブレーキジャダを引き起こし、運転者に不快感を与 えるという問題があった。 本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、制動操作によって生ずるヒートス ポット現象に伴うブレーキディスクの厚さ変化を抑え、ブレーキジャダの発生を 回避しうるブレーキディスクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記目的を達成するため、本考案者は制動時におけるヒートスポット現象の発 生位置を、例えば、挟持部の半径方向の幅が56mmのブレーキディスクについ て調べてみた。その結果、ヒートスポット現象は、挟持部の摩擦パッドで挟持さ れる中間部分、即ち、挟持部の外縁から半径方向内方へ15〜30mmの範囲に 周方向に沿って発生することがわかった。
【0007】 また、このときの挟持部の厚さの変化を以下のようにして調べた。その結果、 ブレーキディスク1の挟持部4の要部を拡大して示す図6において、挟持部4の 外縁から半径方向内方へ15mmまでの領域をA領域、ヒートスポット現象が発 生する外縁から15〜30mmまでの中間部分の領域をB領域及び外縁から30 mmの位置より内周側の領域をC領域とし、挟持部4の半径方向のVII −VII 線 に沿った各点P1 〜P4 で測定した摩擦熱による厚さの変位量(μm)は、図7 に示す関係となることが分かった。図7において、横軸は挟持部4の内端を原点 とし、半径方向外方へ向かって測った各点P1 〜P4 までの距離(mm)、縦軸 は各点P1 〜P4 における当初の厚さを基準(0)とし、制動操作に起因する摩 擦熱による厚さの変位量(μm)である。
【0008】 図7から明らかなように、挟持部4の外周側のA領域の先端の点P1 では大き な負の変位が見られるのに対し、点P2 では正の変位に変化しており、ヒートス ポット現象が生ずる中間部分のB領域の点P3 では負の変位となり、点P2 から 点P3 の部分で負から正の変位へと変化し、挟持部4の厚さが変動していた。ま た、内周側のC領域では厚さが減少する負の変位を生じていた。
【0009】 更に、各領域A〜Cの周方向に沿った厚さの変位量(μm)を、同様にして調 べたところ、夫々図8〜10のようになった。各図において横軸は、各領域A〜 C内の任意の位置から周方向の任意の位置までの距離(mm)である。各図8〜 10に示す結果から、挟持部4の外縁側のA領域及び内周側のC領域では、摩擦 熱に伴う厚さの変位は負の変位であり、中間部分のB領域では周方向に向かって 挟持部の厚さが増減し、変動することがわかった。
【0010】 従って、ブレーキディスクにおいては、摩擦パッドによって挟持される挟持部 4の半径方向中間部分のB領域で厚さの変動を生ずることから、このB領域にお けるヒートスポット現象の発生を抑制すれば、厚さの変動に起因するブレーキジ ャダの発生を抑えることができることがわかる。 本考案は上記知見に基づいてなされたもので、円板状のディスク内に半径方向 に複数のリブを配置し、内部に放射状に複数の通風孔を形成したブレーキディス クにおいて、前記複数のリブを内周側と外周側のみに設けて半径方向中間部分を 開放し、前記円板状のディスク内を前記通風孔を介して周方向に連通させる連通 孔を形成したものである。
【0011】 上記構成とすることにより、ブレーキディスクは、通風孔と連通孔により走行 風がディスク内を半径方向のみならず周方向にも流通し、挟持部の中間部分にお ける過度の発熱が抑制される。 ここで、リブの中間部分を開放する場合、摩擦パッドによって挟持される挟持 部の半径方向中間部分よりも走行風による冷却効果の余裕を持たせるうえで、ヒ ートスポット現象が発生する中間部分よりも若干広く開放する。例えば、ブレー キディスクの挟持部の半径方向の幅が56mmの場合、ヒートスポット現象は挟 持部の外縁から半径方向内方へ15〜30mmの範囲に周方向に沿って発生する ため、中間部分を開放するリブは、挟持部の外縁から半径方向内方へ10〜35 mmの範囲とする。
【0012】 更に、リブの中間部分を開放することにより、ブレーキディスクは中間部分の 強度が低下するので、この部分においては連通孔及びこれに連なる周方向におけ る部分の肉厚を、通風孔及び連通孔を狭くして増加させることで、所定の強度を 確保する。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。 ブレーキディスク10は、車体側に取付ける取付開口11aを有するハブ11 の外周に段部12を介して挟持部13が一体に形成されている。挟持部13には 、図1及び図2に示すように、半径方向内側と外側とに連通する通風孔13aが 複数のリブ13bによって放射状に画成されており、各リブ13bは、図2及び 図3に示すように、内周側と外周側のみに設けて半径方向中間部分が開放され、 ディスク10内を通風孔13aを介して周方向に連通させる連通孔13cが形成 されている。このブレーキディスク10は、図示したように、2枚の板を重ね併 せて構成され、これらの板は、図2及び図4に示すように、連通孔13c及びこ れに連なる周方向における部分の肉厚を増加せて、リブ13bのない中間部分の 強度を確保している。
【0014】 ここで、ブレーキディスク10は、挟持部13の半径方向における幅が、例え ば56mmで、ヒートスポット現象が発生する範囲が、挟持部13の外縁から半 径方向内方へ15〜30mmの場合、中間部分を開放するリブ13bは、挟持部 13の外縁から半径方向内方へ10〜35mmの範囲とする。 本考案のブレーキディスク10は、以上のように、通風孔13aによって半径 方向に、また、連通孔13cにより通風孔13aを介して周方向に、夫々連通し ている。従って、ブレーキディスク10は、制動操作によって挟持部13が摩擦 パッドで挟持されて発熱したときに、内部の通風孔13aや連通孔13cにより 半径方向や周方向に流通している走行風によって強制的に冷却されるため、挟持 部13が過度に発熱することがないので、ヒートスポット現象の発生が効果的に 抑制される。このため、制動操作時に挟持部13の中間部分における厚さ変化を 生ずることがなく、ブレーキジャダの発生を回避することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案のブレーキディスクにおいては、複数の リブを内周側と外周側のみに設けて半径方向中間部分を開放し、ディスク内を通 風孔を介して周方向に連通させる連通孔を形成したので、走行風がディスク内を 半径方向のみならず周方向にも流通し、制動操作時にヒートスポット現象の発生 を抑制して、ブレーキディスクの厚さ変化を抑えることから、ブレーキジャダの 発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブレーキディスクの斜視図である。
【図2】図1のブレーキディスクを直径に沿って切断し
た断面図である。
【図3】図1のブレーキディスクの挟持部の要部を示す
斜視図である。
【図4】図3の挟持部を半径方向に沿って切断した断面
図である。
【図5】従来のブレーキディスクを示す斜視図である。
【図6】図5のブレーキディスクにおける挟持部の要部
を示す斜視図である。
【図7】ブレーキディスクのヒートスポット現象による
挟持部の厚さ変動を、半径方向に沿った変位量で示した
変位特性図である。
【図8】ブレーキディスクのヒートスポット現象による
挟持部の外縁側の領域における厚さ変動を、周方向に沿
った変位量で示した変位特性図である。
【図9】同じく挟持部の中間部分の領域における厚さ変
動を、周方向に沿った変位量で示した変位特性図であ
る。
【図10】同じく挟持部の内周側の領域における厚さ変
動を、周方向に沿った変位量で示した変位特性図であ
る。
【符号の説明】
10 ブレーキディスク 11 ハブ 13 挟持部 13a 通風孔 13b リブ 13c 連通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状のディスク内に半径方向に複数の
    リブを配置し、内部に放射状に複数の通風孔を形成した
    ブレーキディスクにおいて、前記複数のリブを内周側と
    外周側のみに設けて半径方向中間部分を開放し、前記円
    板状のディスク内を前記通風孔を介して周方向に連通さ
    せる連通孔を形成したことを特徴とするブレーキディス
    ク。
JP3098592U 1992-05-12 1992-05-12 ブレーキディスク Withdrawn JPH0589983U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3098592U JPH0589983U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 ブレーキディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3098592U JPH0589983U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 ブレーキディスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0589983U true JPH0589983U (ja) 1993-12-07

Family

ID=12318926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3098592U Withdrawn JPH0589983U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 ブレーキディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0589983U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029384A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029384A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6536564B1 (en) Vented disc brake rotor
WO2021065392A1 (ja) 鉄道車両用ブレーキディスクユニット
US11549561B2 (en) Disk rotor of vehicle brake
JPH0589983U (ja) ブレーキディスク
JP3945825B2 (ja) 自動車の車輪用ホイールハブ
TWM616442U (zh) 煞車碟盤
JP5636911B2 (ja) ダストカバー
JP2021081039A (ja) 鉄道車両用ディスクブレーキ装置
JP7343772B2 (ja) 鉄道車両用ディスクブレーキ装置
JP6419683B2 (ja) 自動車用ディスクブレーキのディスクローター
CN218761068U (zh) 一种刹车碟盘
JPS5926112Y2 (ja) ブレ−キデイスク
JPH06249274A (ja) ベンチレーテッドディスク
JPH0674269A (ja) ベンチレーテッドディスク
JP2556878Y2 (ja) ベンチレーテッドタイプディスクロータ
CN212744796U (zh) 一种快散热机动车刹车盘
JPH0547301Y2 (ja)
WO2022239252A1 (ja) 鉄道車両用ディスクブレーキ装置
JP7181109B2 (ja) ブレーキディスク
JPH0526356Y2 (ja)
JP2600537Y2 (ja) 合成樹脂製プーリー
JPH0111547Y2 (ja)
KR200153448Y1 (ko) 자동차의 브레이크 디스크
JP2544342Y2 (ja) ベンチレーテッドブレーキロータ
JPS6350504Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960801