JPH0589217A - 共有画面表示制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共有画面に対するイベント情報の表示制御
を、各ユーザ端末で選択的に行ない、複数のユーザが共
同作業するためのシステムの性能を向上させる。 【構成】 ユーザの操作で発生した第１のイベント情報
にユーザの識別情報などを付加して第２のイベント情報
を生成するイベント情報生成部と、第２のイベント情報
の送信先ユーザを登録した送信イベント登録部に基づ
き、送信先を選択する送信イベント選択部と、他のユー
ザからの第２のイベント情報の表示許可をユーザ対応で
登録した表示イベント登録部に基づき、表示する第２の
イベント情報を選択する表示イベント選択部とを設けた
共有画面表示制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、静止画通信会議など、
複数のユーザが、共同作業するためのシステムにおいて
用いられる共有画面の表示制御に係わり、特に、各ユー
ザで、共有画面での表示の対象となるイベントの選択を
効率良く行ない、グループによる共同作業を円滑化する
のに好適な共有画面表示制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】静止画通信会議などにおいては、遠隔地
に居る会議参加者が、同じ画面を見て会話ができるよう
な共有画面が用いられている。このような複数のユーザ
が共同作業するためのコンピュータシステムにおいて、
それぞれのユーザが操作する共有画面に対する制御は、
従来、一つのサーバマシンが集中して行なっていた。す
なわち、各ユーザ端末における共有画面に対するイベン
ト情報を、全て、一つのサーバマシンに集積し、サーバ
マシンが、共有画面そのものを生成して、各ユーザ端末
に転送する方法や、もしくは、サーバマシンが、各ユー
ザ端末に対して、同一の共有画面の構成情報を転送し、
その構成情報に基づいて、ユーザ端末が共有画面を生成
するかのいずれかの方法であった。尚、このような共有
画面の表示制御に係わる技術は、例えば、電子情報通信
学会「信学オフィスシステム技報ＯＳ８９−２７」（１
９８９年）の渡辺和雄「マルチメディア分散会議システ
ムＭＥＲＭＡＩＤ」や、特開平３−１１９４７８号公報
に記載されている。

【０００３】このような共有画面に対する従来の表示制
御方法では、各ユーザ端末における共有画面に対するイ
ベント情報は、サーバマシンに集積された時点で、共有
画面の構成情報の一部として同列に扱われる。そのため
に、共有画面は、各ユーザ端末で、同一内容が表示され
ることが保証されるが、各ユーザが、固有に、共有画面
の内容を制御することはできない。すなわち、例えば、
特定のユーザからのイベント情報のみの表示や、特定の
ユーザのみへのイベント情報の転送に対する制限など、
各ユーザ固有の制御要求に対しては、従来の技術では対
応できない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、特定のイベント情報のみの表示
や、特定のイベント情報の転送に対する制限といった、
各ユーザ固有のローカルな制御要求に対しての対応がで
きない点である。本発明の目的は、これら従来技術の課
題を解決し、共有画面に対するイベント情報を、各ユー
ザ端末で、選択的に表示することを可能とし、静止画通
信会議など、複数のユーザが共同作業するためのシステ
ムの性能を向上させることを可能とする共有画面表示制
御装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の共有画面表示制御装置は、（１）ユーザの
操作に基づき、複数のユーザが共同で操作する共有画面
の表示情報である第１のイベント情報を発生するイベン
ト発生部と、このイベント発生部で発生した第１のイベ
ント情報の他のユーザへの送信制御、および、他のユー
ザからのイベント情報の受信制御を行なうイベント転送
制御部と、このイベント転送制御部を介して受信した他
のユーザが発生させた第１のイベント情報、および、イ
ベント発生部で発生した第１のイベント情報に基づき、
共有画面の表示を制御するイベント表示制御部とを有す
る共有画面表示制御装置において、イベント発生部で発
生した第１のイベント情報に対して、この第１のイベン
ト情報を発生させたユーザを識別するユーザ識別子を含
む識別情報を付加して第２のイベント情報を生成するイ
ベント情報生成部と、このイベント情報生成部で生成し
た第２のイベント情報の任意に指定された送信先ユーザ
を登録する送信イベント登録部と、この送信イベント登
録部の登録内容に基づき、第２のイベント情報の送信先
ユーザを選択して、イベント転送制御部に送出する送信
イベント選択部と、イベント転送制御部を介して受信し
た他のユーザが発生させた第２のイベント情報のユーザ
識別子に対応して、任意に指定されたこのユーザ識別子
で識別されるユーザからのイベント情報の表示の要不要
を登録する表示イベント登録部と、他のユーザの第２の
イベント情報のユーザ識別子に基づき、表示イベント登
録部に登録した表示要の送信元ユーザのみからの第２の
イベント情報を、イベント表示制御部に送出する表示イ
ベント選択部とを設けたことを特徴とする。また、
（２）上記（１）に記載の共有画面表示制御装置におい
て、イベント情報生成部で生成された第２のイベント情
報を蓄積する送信イベント蓄積部と、イベント転送制御
部を介して受信した他のユーザが発生させた第２のイベ
ント情報を蓄積する表示イベント蓄積部とを設け、送信
イベント選択部は、送信イベント登録部の登録内容に基
づき、送信イベント蓄積部に蓄積した第２のイベント情
報の抽出とイベント転送制御部への送出を行ない、表示
イベント選択部は、表示イベント登録部の登録内容に基
づき、表示イベント蓄積部に蓄積した第２のイベント情
報の抽出とイベント表示制御部への送出を行なうことを
特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明においては、共有画面での表示対象とな
るイベント情報に、このイベントの種類や、イベントの
発生元のユーザなどの識別情報を付加し、各ユーザ端末
でのイベント情報の識別を可能とする。そして、各ユー
ザ端末は、予め登録した他のユーザ毎に固有な表示制御
情報に基づき、発生、もしくは、受信したイベント情報
に対して、各ユーザに固有な送信制御や、表示制御など
を行なう。例えば、送信制御としては、特定のユーザの
みへのイベント情報の送信制御や、特定の種類のイベン
ト情報のみの送信制御、また、表示制御としては、特定
のユーザからのイベント情報のみの表示制御や、特定の
種類のイベント情報のみの表示といった制御を行なう。
このように、各ユーザが、他のユーザと共有するイベン
トの選択を行ない、表示を制御することが可能となり、
グループによる共同作業が円滑化される。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図１は、本発明を施した共有画面表示制御装
置の本発明に係わる構成の一実施例を示すブロック図で
ある。本図において、１は、ユーザの共有画面に対する
操作を検知して、イベント発生データを生成するイベン
ト発生部、２は、イベント発生部１で生成したイベント
発生データに対して、このイベントを発生させたユーザ
の識別子や、イベントの種類に対応するイベント識別子
など、イベントの持つイベント属性を設定するイベント
情報生成部、３は、他のユーザのイベント情報の表示、
非表示の選択を行なう表示イベント選択部、４は、イベ
ント情報生成部２からの自ユーザのイベント情報の表示
や、表示イベント選択部３で選択されたイベント情報の
表示出力制御を行なうイベント表示制御部、５は、表示
の対象となる他のユーザのイベント属性を、表示イベン
ト選択情報テーブル１３に予め登録しておく表示イベン
ト登録部、６は、表示イベント選択部３で非表示対象と
なった他のユーザからのイベント情報を格納する表示イ
ベント蓄積部、７は、イベント情報生成部２からのイベ
ント情報の送信、非送信を選択する送信イベント選択
部、８は、他のユーザに送信するイベント識別子などの
イベント属性を、送信イベント選択情報テーブル１４に
予め登録しておく送信イベント登録部、９は、送信イベ
ント選択部７より送られてきた非送信対象のイベント情
報を格納する送信イベント蓄積部、１０は、送信イベン
ト選択部７で選択されたイベント情報を、対応するユー
ザへ転送するイベント転送制御部、１１は、イベント転
送制御部１０を介して、他のユーザにおいて発生したイ
ベント情報の受信を行なうイベント受信制御部であり、
これらにより、本実施例の共有画面表示制御装置は構成
され、そして、１２は、表示イベント選択部３で選択さ
れ、イベント表示制御部４から出力されたイベント情報
を表示する表示装置である。

【０００８】以下、このような構成による本実施例の共
有画面表示制御装置の動作を説明する。まず、他のユー
ザで発生したイベント情報に対する表示制御を説明す
る。表示イベント選択部３は、イベント転送制御部１０
およびイベント受信制御部１１を介して、他のユーザの
イベント情報（第２のイベント情報）を受け取ると、表
示イベント登録部５の表示イベント選択情報テーブル１
３に基づき、そのイベントの表示を受けるか否かの判断
を行なう。すなわち、受け取ったイベント情報には、こ
のイベントを発生したユーザの識別子（ユーザ識別子）
が付与されており、また、表示イベント選択情報テーブ
ル１３には、他のユーザ別に（ユーザ識別子毎に）、表
示を受けるか否かの判断情報や、表示を受ける場合の表
示するイベントの種類などの判断情報が登録されてお
り、もし、表示イベント選択情報テーブル１３におい
て、表示対象のイベント情報に付与されたイベント発生
ユーザ情報に対応するユーザの表示権が拒否されていれ
ば、表示イベント選択部３は、受信したイベント情報
を、表示イベント蓄積部６に一時的に格納する。そし
て、このイベント情報の表示装置１２への出力は、行な
われない。この状態で、本共有画面表示制御装置を施し
た端末のユーザにより、表示イベント選択情報テーブル
１３が更新され、イベント表示が許可されれば、表示イ
ベント選択部３は、表示イベント蓄積部６から再びイベ
ント情報を取り出し、そのユーザ識別子に基づき表示イ
ベント選択情報テーブル１３を参照する。そして、この
イベント情報に付与されたイベントの種類が、表示イベ
ント選択情報テーブル１３で、表示するイベントの種類
であれば、表示イベント選択部３は、このイベント情報
をイベント表示制御部４に送出し、表示装置１２でのイ
ベントの表示が行なわれる。このようにして、本実施例
の共有画面表示制御装置では、それぞれのユーザが固有
に、他のユーザのイベントの表示、非表示の選択を行な
うことができる。

【０００９】次に、本共有画面表示制御装置を具備した
端末のユーザが発生したイベント情報を、他のユーザへ
送信する場合の動作を説明する。本端末のユーザが、イ
ベント発生部１を介してイベント（第１のイベント情
報）を発生させると、イベント情報生成部２は、そのイ
ベントに対して、本端末のユーザの識別子やイベントの
種類などのイベント属性を付与して、イベント情報（第
２のイベント情報）を生成し、送信イベント選択部７へ
送る。送信イベント選択部７は、イベント情報生成部２
より送られてきたイベント情報について、送信イベント
登録部８の送信イベント選択テーブル１４を照合する。
イベント送信情報テーブル１４には、他のユーザのそれ
ぞれが、本端末のユーザのイベント情報を受け取ること
が可能であるか否かの判断情報が登録されており、送信
権が拒否されたユーザに対しては、送信イベント選択部
７は、イベント情報を、送信イベント蓄積部９に一時的
に格納する。そして、イベント転送制御部１０による送
信は行なわれない。この状態で、本端末のユーザによ
り、送信イベント選択情報テーブル１４が更新され、イ
ベント送信が許可されれば、送信イベント選択部７は、
送信イベント蓄積部９から、再び、イベント情報を取り
出して、ユーザ識別子に基づき、イベント選択情報テー
ブル１４を参照して、ユーザ送信権を有するユーザの判
断を行なう。そして、送信イベント選択部７は、各ユー
ザのユーザ送信権の情報を付加したイベント送信情報
を、イベント転送制御部１０へ送る。イベント転送制御
部１０は、送信イベント選択部７より送られてきた送信
イベント送信情報に基づいて、各ユーザに、イベント情
報の転送を行なう。このようにして、本実施例の共有画
面表示制御装置では、それぞれのユーザが固有に、他の
ユーザへのイベントの送信、非送信の選択を行なうこと
ができる。

【００１０】以下、図２〜図５を用いて、図１における
共有画面表示制御装置の具体的な動作を説明する。図２
は、図１における表示イベント選択情報テーブルの本発
明に係わる構成の一実施例を示す説明図である。本実施
例の表示イベント選択情報テーブル１３は、図２（ａ）
で示すように、それぞれのユーザ１５対応にそれぞれの
ユーザを判別するためのユーザ識別子１６の欄と、この
ユーザのイベントを表示するか否かを示すユーザ表示権
１７の欄と、ライン１８、ポイント１９、イレーズ２０
などのイベントの各種類毎に対応して表示権を示す表示
権２１〜２３の欄とを有する。以下、図１の共有画面表
示制御装置を具備した端末のユーザＡが、ユーザＢ、ユ
ーザＣからイベント情報を受信する場合における制御例
を説明する。図１の表示イベント選択部３は、ユーザ
Ｂ、または、ユーザＣのイベント情報を受け取ると、表
示イベント選択情報テーブル１３を参照する。図２
（ｂ）のユーザ表示権２４、２５の欄に示すように、ユ
ーザＡでは、ユーザＢ、および、ユーザＣの表示権が拒
否されている。そのために、受信されたイベント情報
は、図１の表示イベント蓄積部６に一時的に格納され、
表示されない。ここで、図２（ｃ）に示すように、ユー
ザＡにより、表示イベント選択情報テーブルのユーザ表
示権２４、２５の欄が更新され、イベント表示が許可さ
れれば、図１の表示イベント選択部３は、図１の表示イ
ベント蓄積部６からイベント情報を取り出し、このイベ
ント情報のユーザ識別子により、そのユーザに対応する
表示イベント選択情報テーブル１３を参照する。尚、ユ
ーザとイベントは、図２（ｄ）に示すように、階層構造
の関係となっている。もし、図１の表示イベント蓄積部
６から取り出したイベントの種類が、イレーズイベント
であれば、図２（ｃ）のユーザＢのイレーズ２０に対応
する表示権２６欄において、ユーザＢのイレーズイベン
トは、表示権を持たず、図１の表示イベント選択部３
は、イベント表示の選択を行なわない。また、図１の表
示イベント蓄積部６から取り出したイベントの種類が、
ラインイベントであれば、ユーザＣのライン１８に対応
する表示権２７欄において、ラインイベントは表示権を
持っており、図１の表示イベント選択部３は、図１のイ
ベント表示制御部４および表示装置１２へイベント情報
を出力する。このような表示イベント選択情報テーブル
１３に基づく図１の表示イベント選択部３の選択動作に
よる図１の表示装置１２の具体的なイベント表示動作
を、次の図３を用いて説明する。

【００１１】図３は、図１における共有画面表示制御装
置の本発明に係わる具体的な表示動作の一実施例を示す
説明図である。図１における表示装置１２の表示画面例
であり、２８は、ユーザＡ、Ｂ、Ｃの共有の画面であ
り、２９は、ユーザＢにおいてイベントが発生した時の
ユーザＢの画面で、３０は、ユーザＣにおいてイベント
が発生した時のユーザＣの画面、そして、３１は、ユー
ザＢ、および、ユーザＣにおいてイベントが発生した場
合のユーザＡの画面であり、このユーザＡの画面３１
は、図２（ｃ）で示す表示イベント選択情報テーブルに
基づく表示制御で出力されたものである。すなわち、ユ
ーザＢが、画面２８に基づき、点ａ、ｂ間のラインイレ
ーズを行なうと、ユーザＢの画面２９ではａ、ｂ間のラ
インが消える。しかし、図２（ｃ）で示すように、ユー
ザＡの表示イベント選択情報テーブルにおいて、ユーザ
Ｂのラインイベントに対応する表示権３２の欄で、表示
が拒否されているために、ユーザＡの画面３１では、
ａ、ｂ間のラインに対するイレーズイベントは行なわれ
ない。また、ユーザＣが、画面２８に基づき、ラインｃ
の描画を行なうと、ユーザＣの画面３０ではラインｃが
描画される。そして、図２（ｃ）で示すように、ユーザ
Ａの表示イベント選択情報テーブルでは、ユーザＣのラ
インイベントに対応する表示権２７の欄で、表示が許可
されているために、ユーザＡの画面３１でも、ラインｃ
の描画が行なわれる。このようにして、ユーザＡは、ユ
ーザＢ、Ｃのイベントに対して選択的に、表示制御を行
なうことができる。

【００１２】図４は、図１における送信イベント選択情
報テーブルの本発明に係わる構成の一実施例を示す説明
図である。本実施例の送信イベント選択情報テーブル１
４は、図４（ａ）で示すように、それぞれの送信先のユ
ーザ３３対応にそれぞれのユーザを判別するためのユー
ザ識別子３４の欄と、送信先のユーザが、このユーザの
イベントを受け取ることが可能か否かを示すユーザ送信
権３５の欄と、ライン３６、ポイント３７、イレーズ３
８などのイベントの各種類に対応して送信の許可、拒否
（不許可）を示す送信権３９〜４１の欄とを有する。以
下、図１の共有画面表示制御装置を具備した端末のユー
ザＡが、ユーザＢ、ユーザＣへイベント情報を送信する
場合における制御例を説明する。図１の送信イベント選
択部７は、図１のイベント情報生成部２から送信対象の
イベント情報を受け取ると、送信イベント選択情報テー
ブル１４を参照する。図４（ｂ）のユーザ送信権４２、
４３の欄に示すように、ユーザＡでは、ユーザＢおよび
ユーザＣへの送信権が拒否されている。そのために、受
け取ったイベント情報は、図１の送信イベント蓄積部９
に一時的に格納され、送信されない。ここで、図４
（ｃ）に示すように、ユーザＡにより、送信イベント選
択情報テーブルのユーザ送信権４２、４３の欄が更新さ
れ、イベント送信が許可されれば、図１の送信イベント
選択部７は、図１の送信イベント蓄積部９からイベント
情報を取り出し、このイベント情報のユーザ識別子によ
り、そのユーザに対応する送信イベント選択情報テーブ
ル１４を参照する。尚、ユーザとイベントは、図４
（ｄ）に示すように、階層構造の関係となっている。も
し、図１の送信イベント蓄積部９から取り出したイベン
トの種類が、イレーズイベントであれば、図４（ｃ）の
ユーザＢのイレーズ３８に対応する送信権４４欄におい
て、ユーザＢのイレーズイベントは、送信権を持たず、
図１の送信イベント選択部７は、イベント送信を行なわ
ない。また、図１の送信イベント蓄積部９から取り出し
たイベントの種類が、ラインイベントであれば、ユーザ
Ｃのライン３６に対応する送信権４５欄において、ライ
ンイベントは送信権を持っており、図１の送信イベント
選択部７は、このラインイベントを、図１のイベント転
送制御部１０に送出し、ユーザＣへのイベント送信が行
なわれる。このような送信イベント選択情報テーブル１
４に基づく、図１の送信イベント選択部７の具体的なイ
ベント送信制御動作を、次の図５を用いて説明する。

【００１３】図５は、図１における共有画面表示制御装
置の本発明に係わる具体的な送信動作の一実施例を示す
説明図である。本実施例は、図４（ｄ）の送信イベント
選択情報テーブルに基づく図１の送信イベント選択部７
の選択動作によるユーザＡ、Ｂ、Ｃの表示動作を示して
おり、本図において、４６は、図１におけるユーザＡの
表示装置１２の画面、４７は、ユーザＢの画面で、４８
は、ユーザＣの画面である。ユーザＡが、画面４６に示
すように、ラインｄの描画を行なうと、図１の送信イベ
ント選択部７は、図４（ｄ）に示す送信イベント選択情
報テーブルを参照して、ユーザＢ、Ｃへの送信を制御す
る。すなわち、図４（ｄ）において、ユーザＢのライン
イベントに対応する送信権４９の欄で、送信が拒否され
ているために、ユーザＢの画面４７では、ラインｄの描
画が行なわれない。しかし、図４（ｄ）において、ユー
ザＣのラインイベントに対応する送信権４５の欄では、
送信が許可されているために、ユーザＣの画面４８では
ラインｄが描画される。このようにして、ユーザＡは、
ユーザＢ、Ｃに対して選択的に、イベントの送信制御を
行なうことができる。

【００１４】以上、図１〜図５を用いて説明したよう
に、本実施例の共有画面表示制御装置では、ユーザは、
受信した他の複数ユーザが発生した複数イベントに対し
て識別を行なうことが可能であり、そのイベントを表示
装置に表示するか否かの制御を行なうことができる。ま
た、ユーザは、発生させたイベントを、他の複数のユー
ザに送信するか否かの制御を行い、そのイベントの、他
の複数のユーザの表示画面における表示制御を行なうこ
とができる。このように、複数のユーザが共同作業する
ためのコンピュータシステムにおいて、各ユーザが、他
のユーザと共有するイベントの選択を行ない、表示を制
御することができ、グループによる共同作業の円滑化を
図ることができる。尚、本発明は、図１〜図５を用いて
説明した実施例に限定されるものではない。例えば、送
信イベント蓄積部と表示イベント蓄積部とを除いた構成
でも良いし、また、本実施例では、送信イベント蓄積
部、および、表示イベント蓄積部へのイベント情報の蓄
積は、選択的に行なっているが、イベント情報生成部、
および、イベント受信制御部からのイベント情報を全て
蓄積するものでも良い。また、イベント情報に付与する
識別情報に関しても、例えば、ラインの色や、太さ、種
類などを新たに付与しても良いし、ユーザ識別子のみの
付与でも良い。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、共有画面に対するイベ
ント情報の表示制御を、各ユーザ端末で、選択的に行な
うことができ、静止画通信会議など、複数のユーザが共
同作業するためのシステムの性能を向上させることが可
能である。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を施した共有画面表示制御装置の本発明
に係わる構成の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１における表示イベント選択情報テーブルの
本発明に係わる構成の一実施例を示す説明図である。

【図３】図１における共有画面表示制御装置の本発明に
係わる具体的な表示動作の一実施例を示す説明図であ
る。

【図４】図１における送信イベント選択情報テーブルの
本発明に係わる構成の一実施例を示す説明図である。

【図５】図１における共有画面表示制御装置の本発明に
係わる具体的な送信動作の一実施例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１ イベント発生部 ２ イベント情報生成部 ３ 表示イベント選択部 ４ イベント表示制御部 ５ 表示イベント登録部 ６ 表示イベント蓄積部 ７ 送信イベント選択部 ８ 送信イベント登録部 ９ 送信イベント蓄積部 １０ イベント転送制御部 １１ イベント受信制御部 １２ 表示装置 １３ 表示イベント選択情報テーブル １４ 送信イベント選択情報テーブル １５ ユーザ １６ ユーザ識別子 １７ ユーザ表示権 １８ ライン １９ ポイント ２０ イレーズ ２１〜２３ 表示権 ２４、２５ ユーザ表示権 ２６、２７ 表示権 ２８ 共有の画面 ２９ ユーザＢの画面 ３０ ユーザＣの画面 ３１ ユーザＡの画面 ３２ 表示権 ３３ 送信先のユーザ ３４ ユーザ識別子 ３５ ユーザ送信権 ３６ ライン ３７ ポイント ３８ イレーズ ３９〜４１ 送信権の欄 ４２、４３ ユーザ送信権 ４４、４５ 送信権 ４６ ユーザＡの画面 ４７ ユーザＢの画面 ４８ ユーザＣの画面 ４９ 送信権

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 靖司 東京都港区虎ノ門１丁目26番５号 エヌ・ テイ・テイ・データ通信株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザの操作に基づき、複数のユーザが
   共同で操作する共有画面の表示情報である第１のイベン
   ト情報を発生するイベント発生手段と、該イベント発生
   手段で発生した第１のイベント情報の他のユーザへの送
   信制御、および、他のユーザからのイベント情報の受信
   制御を行なうイベント転送制御手段と、該イベント転送
   制御手段を介して受信した他のユーザが発生させた第１
   のイベント情報、および、上記イベント発生手段で発生
   した第１のイベント情報に基づき、上記共有画面の表示
   を制御するイベント表示制御手段とを有する共有画面表
   示制御装置において、上記イベント発生手段で発生した
   第１のイベント情報に対して、該第１のイベント情報を
   発生させたユーザを識別するユーザ識別子を含む識別情
   報を付加して第２のイベント情報を生成するイベント情
   報生成手段と、該イベント情報生成手段で生成した第２
   のイベント情報の任意に指定された送信先ユーザを登録
   する送信イベント登録手段と、該送信イベント登録手段
   の登録内容に基づき、上記第２のイベント情報の送信先
   ユーザを選択して、上記イベント転送制御手段に送出す
   る送信イベント選択手段と、上記イベント転送制御手段
   を介して受信した他のユーザが発生させた上記第２のイ
   ベント情報のユーザ識別子に対応して、任意に指定され
   た該ユーザ識別子で識別されるユーザからのイベント情
   報の表示の要不要を登録する表示イベント登録手段と、
   上記他のユーザの第２のイベント情報のユーザ識別子に
   基づき、上記表示イベント登録手段に登録した表示要の
   送信元ユーザのみからの第２のイベント情報を、上記イ
   ベント表示制御手段に送出する表示イベント選択手段と
   を設けたことを特徴とする共有画面表示制御装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の共有画面表示制御装置
   において、上記イベント情報生成手段で生成された第２
   のイベント情報を蓄積する送信イベント蓄積手段と、上
   記イベント転送制御手段を介して受信した他のユーザが
   発生させた上記第２のイベント情報を蓄積する表示イベ
   ント蓄積手段とを設け、上記送信イベント選択手段は、
   上記送信イベント登録手段の登録内容に基づき、上記送
   信イベント蓄積手段に蓄積した第２のイベント情報の抽
   出と上記イベント転送制御手段への送出を行ない、上記
   表示イベント選択手段は、上記表示イベント登録手段の
   登録内容に基づき、上記表示イベント蓄積手段に蓄積し
   た第２のイベント情報の抽出と上記イベント表示制御手
   段への送出を行なうことを特徴とする共有画面表示制御
   装置。