JPH0588867A - ソフトウエア構成管理方式 - Google Patents

ソフトウエア構成管理方式

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JPH0588867A
JPH0588867A JP3249134A JP24913491A JPH0588867A JP H0588867 A JPH0588867 A JP H0588867A JP 3249134 A JP3249134 A JP 3249134A JP 24913491 A JP24913491 A JP 24913491A JP H0588867 A JPH0588867 A JP H0588867A
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JP3249134A
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Shuichi Yamamoto
修一 山本
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各ソフトウェア構成要素に含まれる個別成果物
の変更管理に加えて、各構成要素の変更をも管理できる
ようにすることである。 【構成】各ソフトウェア構成要素毎に、その構成要素に
含まれる成果物のファイル2とは別に構成表ファイル1
を設けて、同ファイル1中に、その要素の版番号並びに
先の版の構成表ファイルを示す版管理情報12、その要
素に包含される構成要素を示す下位構成要素情報13、
およびその要素に包含される成果物の版番号並びにその
成果物のファイルを示す包含成果物情報14を設定し、
各構成表ファイル1に設定された版管理情報11および
下位構成要素情報13で示される構成要素間の包含関係
のつながりにより構成要素変更の履歴を保持管理し、同
じく包含成果物情報14により成果物の変更履歴を保持
管理する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ソフトウェア開発・
保守におけるソフトウェア構成要素並びにその成果物の
変更管理に好適なソフトウェア構成管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に大規模なソフトウェアは、図12
に示すような構成要素単位(ここではシステム、サブシ
ステム、タスク並びにモジュール)とそれらの包含関係
(システムに包含されるサブシステム、サブシステムに
包含されるタスクなど)、および各構成要素に含まれる
成果物の組で構成される。
【0003】図12のようなソフトウェア構成における
ソフトウェアの変更履歴管理の方式として、個々の成果
物(例えば、あるモジュールのソースコード)を格納し
たファイルに注目し、その内容の差分を取ることによ
り、その版(バージョン)管理を行なう(どの版にはフ
ァイル中のどの部分が対応するかで行なう)方式が従来
より知られていた。
【0004】従来は、この方式を適用することにより、
1つのファイルの変更履歴、即ち図12に示す論理的な
ソフトウェア構成における個々の構成要素の更にその1
つの成果物の変更履歴を管理していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、ソフトウェアの
開発、特に大規模ソフトウェアの開発では、図12に示
すソフトウェア構成要素自身が時間の経過に伴って新し
く追加(例えば、新しいモジュールの追加)あるいは削
除(例えば以前のモジュールの削除)されるのが一般的
である。
【0006】このような構成要素自身の追加、削除は、
ソフトウェア開発の初期の設計段階で管理したい変更履
歴であり、従来の個別成果物の変更管理は、この構成要
素が確定した後の詳細設計、プログラム作成以降の管理
方式と位置づけることができる。
【0007】この開発初期段階での変更管理はまた、開
発段階だけでなく、一旦開発完了したソフトウェアを時
間と共に変化させていく増加・進化型のソフトウェアの
保守履歴としても必要なものである。即ち、前の版まで
はあった構成要素が、次の版では不要となったり、ある
いは新たに構成要素が追加されたりすることから、保守
段階での変更管理にも有効となる。
【0008】しかしながら、従来のソフトウェア管理方
式は、上記したようにソフトウェア構成要素に包含され
る個別成果物の変更管理であり、構成要素が確定した後
の詳細設計、プログラム作成以降の管理方式であり、構
成要素の変更管理は行なわれていなかった。
【0009】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
でその目的は、各ソフトウェア構成要素に含まれる個別
成果物の変更管理に加えて、各構成要素の変更をも管理
できるソフトウェア構成管理方式を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、木構造をと
る論理的なソフトウェア構成の各構成要素毎に、その構
成要素に含まれる成果物のファイルとは別に、その要素
の版番号を持つ版管理情報と、その要素に包含される構
成要素を示す下位構成要素情報と、その要素に包含され
る成果物の版番号並びにその成果物のファイルを示す包
含成果物情報とが設定された構成表ファイルであって、
その要素の先の版が存在する場合には、その版の構成表
ファイルを示す情報が上記版管理情報中に設定された構
成表ファイルを設け、上記各構成表ファイルに設定され
た版管理情報および下位構成要素情報で示される構成要
素間の包含関係のつながりにより構成要素変更の履歴を
保持管理すると共に、上記各構成表ファイルに設定され
た包含成果物情報により成果物の変更履歴を保持管理す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明においては、図12に示したような木
構造をとる論理的なソフトウェア構成を、図1のように
計算機のファイルシステム上にマッピングし、論理的な
構成要素間の包含関係と各構成要素に含まれる成果物の
関係を構成表と称するファイル(構成表ファイル)1を
用いて実現するものである。
【0012】この構成表ファイル1には、例えばその要
素のタイプ(サブシステムあるいはタスクなど)11の
他に、構成要素間の包含関係を記述するための情報とし
て、その要素の版番号(バージョン番号)並びに先の版
の構成表ファイルの格納位置(を示すファイル名)を持
つ版管理情報12と、その要素の下位の構成要素(その
要素に包含される構成要素)についての情報(下位構成
要素情報)13とが設定される。この下位構成要素情報
13には、例えば下位構成要素の名称並びに下位構成要
素の構成表ファイルの格納位置(を示すファイル名)、
および同情報を後述する包含成果物情報14と区別する
ための識別子Nが含まれる。
【0013】このように各構成要素の包含関係を、各構
成表ファイル1内の版管理情報12および下位構成要素
情報13により計算機上の1つのファイルとして実現す
ることで、構成要素間の包含関係の変更履歴を保持する
ことが可能となり、各構成表ファイルの版管理情報12
および下位構成要素情報13により示される包含関係に
従って各構成表ファイルをたどることにより、構成要素
の変更が計算機のファイルシステム上で管理できる。
【0014】構成表ファイル1には更に、その要素に包
含される成果物についての情報である包含成果物情報1
4が設定される。この包含成果物情報14には、例えば
包含成果物の名称、その版番号、並びにその成果物のフ
ァイルの格納位置(を示すファイル名)、および同情報
を下位構成要素情報13と区別するための識別子Lが含
まれる。
【0015】以上の版管理情報12中の版番号と包含成
果物情報14中の版番号とにより、その構成要素の版と
その構成要素に含まれる成果物の版との対応付けが実現
される。
【0016】また、以上の格納構造のファイルシステム
(データベース)に対応して、構成要素の登録・変更・
削除のための操作、各構成要素に含まれる成果物の登録
のための操作、およびこれらの操作でそれぞれの版変更
を行なうか否かの入力と、この登録状況の表示のための
インタフェース(マンマシン・インタフェース)を設け
ることで、大規模なソフトウェア開発での変更管理を容
易とする計算機支援システムを構築することが可能とな
る。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0018】図2は論理的なソフトウェア構成の一例を
示す図であり、同図(a)にソフトウェア構成要素の変
更前の状態を、同図(b)に変更後の状態を示す。図2
の例は、同図(a)に示すようにサブシステムA(2
1)にタスクB(22)が包含され、タスクB(22)
にモジュールC1 (23-1)が包含されたソフトウェア
構成において、同図(b)に示すように、タスクB(2
2)に包含されるモジュールC2 (23-2)が新たに追
加された場合である。なお、モジュールC1 には、設計
図(モジュール設計図)、ソースコード、およびオブジ
ェクトコードの各成果物が包含されているものとする。
他のソフトウェア構成要素に包含されている成果物につ
いては省略されている。
【0019】図3は図2(b)に示すモジュールC1 追
加後の論理的なソフトウェア構成を計算機上のファイル
として実現した場合のファイル構造を示す。図3に示す
ファイル構造は、先に図1を参照して説明したように、
各ソフトウェア構成要素の構成表(構成表ファイル)を
格納するノード30と、各ソフトウェア構成要素に包含
される成果物のファイルを格納するノード31とからな
るデータベースで構成される。
【0020】ノード30には、サブシステムAの構成表
ファイル32、(モジュールC2 の追加に伴う)タスク
Bの最新版の構成表ファイル33、タスクBの前の版の
(モジュールC2 追加前のタスクBの)構成表ファイル
34、モジュールC1 の構成表ファイル35、モジュー
ルC2 の構成表ファイル36を含む図1で示したような
レコード構成の各構成表ファイルが格納される。これら
各構成表ファイル32〜36には、図1に示す構成表フ
ァイル1のレコード構成から明らかなように、対応する
構成要素間の包含関係と、その構成要素に含まれる成果
物の関係とが記述されている。
【0021】また、ノード31には、モジュールC1 の
設計図の成果物ファイル37、モジュールC1 のソース
コードの成果物ファイル38、モジュールC1 のオブジ
ェクトコードの成果物ファイル39を含む各成果物ファ
イルが格納される。
【0022】図4は図2に示すサブシステムA(21)
の下位構成要素であるタスクB(22)の包含を示す構
成表ファイル変更の対応付けを説明するために、図3の
ファイル構造上の各構成表ファイルのうちの構成表ファ
イル32〜34の内容例とその対応関係を示すものであ
る。
【0023】図4において、サブシステムAの構成表フ
ァイル32には、図1に示す下位構成要素情報13とし
て、現時点の下位構成要素であるタスクBの名称と、そ
のタスクBの構成表ファイル(ここでは、タスクBの最
新版の構成表ファイル33)の格納位置(を示すファイ
ル名)が設定されている。
【0024】次に、サブシステムAの構成表ファイル3
2によって格納位置が指定されるタスクBの最新版の構
成表ファイル33には、図1に示す版管理情報12とし
て、その版番号(即ち最新の版番号であり、ここでは
2.1)と前の版の構成表ファイル34の格納位置(フ
ァイル名)が設定されている。また、このタスクBの最
新版の構成表ファイル33によって格納位置が指定され
るタスクBの前の版の構成表ファイル34には、図1に
示す版管理情報12として、その版番号(即ち版2.1
の前の版の番号であり、ここでは1.1)が設定されて
いる。もし更に前の版があれば、その版の構成表ファイ
ル位置(ファイル名)が合せて設定される。
【0025】また、タスクBの最新版の構成表ファイル
33には、図1に示す下位構成要素情報13として、現
時点の下位構成要素、即ちタスクBに既に包含されてい
たモジュールC1 の他、新たに包含されたモジュールC
2 について、その構成要素の名称(下位構成名称)並び
にその構成要素(C1 ,C2 )の構成表ファイル(3
5,36)の位置(を示すファイル名)が設定されてい
る。一方、タスクBの前の版の構成表ファイル34に
は、図1に示す下位構成要素情報13として、前の版で
の下位構成要素、即ちモジュールC1 についての情報だ
けが設定されている。
【0026】以上のような各構成表ファイル32〜34
に記述された情報による相互の関連付けの結果、サブシ
ステムAの構成表ファイル32から、その下位構成要素
であるタスクBの最新版(2.1)の構成表ファイル3
3をたどり、更に同ファイル33からタスクBの前の版
(1.1)の構成表ファイル34をたどることができ
る。
【0027】このように、タスクBの現時点の下位構成
要素を示す(最新版の)構成表ファイル33と、前の構
成関係を示す(前の版の)構成表ファイル34とを、タ
スクBの上位構成要素であるサブシステムAの構成表フ
ァイル32からたどることにより、タスクBの下位構成
要素包含の変更履歴を計算機上のファイル構造上で把握
することができる。これは、他のソフトウェア構成要素
の下位構成要素包含の変更履歴についても同様であり、
したがって本実施例によれば全てのソフトウェア構成要
素の変更が管理できることになる。
【0028】図5は図2に示すモジュールC1 (23-
1)の版とそれに含まれる成果物の版との対応付けを説
明するために、図3のファイル構造上の各構成表ファイ
ルのうちのモジュールC1 の構成表ファイル35の内容
例を示すものである。
【0029】図5に示すように、モジュールC1 の構成
表ファイル35には、図1に示す版管理情報12とし
て、自身(モジュールC1 )の版番号(ここでは、1.
1)が設定されている。モジュールC1 の構成表ファイ
ル35にはまた、図1に示す包含成果物情報14とし
て、自身に含まれるモジュール設計図、ソースコード、
オブジェクトコードの各成果物の名称と、その成果物の
版番号と、その成果物のファイル(図3に示す成果物フ
ァイル37,38,39)の格納位置(を示すファイル
名)とが、各成果物毎に設定されている。
【0030】このように、モジュールC1 の構成表ファ
イル35の、個々の包含成果物を示すレコードに、包含
成果物が格納されている成果物ファイル37,38,3
9の格納位置と版番号を、その成果物名称と共に記述す
ることで、モジュールC1 の版と、それに含まれる成果
物(モジュール設計図、ソースコード、オブジェクトコ
ード)の版との対応付けが実現できる。
【0031】ここで、上記した変更管理のためのバージ
ョン変更ルールとルール適用手順を図6に示し、図7の
ファイル構造(の部分図)で示される状態の版1.0の
タスクPに対してモジュールQ3 を追加し、図8に示す
ように版2.0で管理する場合を例に、この例で図6の
ルールと手順を適用した図9に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0032】図7に示すファイル構造は、サブシステム
SUBの構成表ファイル61と、サブシステムSUBに
包含される(サブシステムSUBの下位構成要素であ
る)タスクPの構成表ファイル62(F1 )と、タスク
Pに包含されるモジュールQ1,Q2 の構成表ファイル
63,64(F10,F20)とを持つ。
【0033】このような状態で、何等かの理由によりタ
スクPの版を変更して管理しようとする場合、例えばタ
スクPに対してモジュールQ3 を追加して、版2.0と
して管理したい場合には、まずタスクPの構成表ファイ
ルF1 (62)をもとに、図8に示すようにタスクPの
新たな構成表ファイルF2(72)を生成する(図9ス
テップS1)。この例のように、モジュールQ3 の追加
の場合には、タスクPに既に包含されているモジュール
Q1 ,Q2 の他に、追加するモジュールQ3 を含む、タ
スクPの構成表ファイルF2 が生成される。
【0034】次に、ステップS1で新た生成したタスク
Pの構成表ファイルF2 に、図1に示す版管理情報12
として、図8において波線を付して示すように、最新の
版番号2.0とタスクPの前の版の構成表ファイルF1
の格納位置(を示すファイル名)を書込む(図9ステッ
プS2)。
【0035】このときのタスクPの構成表ファイルF2
により、タスクPの最新版2.0がモジュールQ1 ,Q
2 ,Q3 の3つの下位構成要素から構成されることを示
すことができる。しかし本実施例では、構成変更のない
モジュールQ1 ,Q2 についても、後述する成果物の版
管理との対応関係保持のために、版変更ありとして、即
ち上位構成要素の版を変更する場合には下位構成要素も
自動的に更新するものとして、次に述べる版更新処理を
行なう(図9ステップS3)。
【0036】このステップS3では、モジュールQ1 ,
Q2 の構成表ファイルF10(63),F20(64)のコ
ピーをもとに、図8に示すようにモジュールQ1 ,Q2
の新たな構成表ファイルF11(73),F12(74)を
生成し、図1に示す版管理情報12として、更新された
版番号、例えば1.1(このモジュールの版番号とタス
クの版番号は本実施例のように別々でもよく、どのよう
な管理体系とするかは利用者の入力指定によって決定さ
れる)と、モジュールQ1 ,Q2 の前の構成表ファイル
F10,F20の格納位置(を示すファイル名)を書込む。
【0037】上記のステップS3の版更新処理が終了す
ると、本実施例のようにモジュール追加の場合であれ
ば、図8に示すように、追加モジュールQ3 の構成表フ
ァイルF30(75)を生成する(図9ステップS4)。
【0038】最後に、本タスクPを包含する上位構成要
素であるサブシステムSUBの構成表ファイル61に記
述されている、タスクP構成表ファイルの格納位置(を
示すファイル名)を、図7に示すファイルF1 から図8
に示すようにファイルF2 に変更する(図9ステップS
5)。
【0039】図8は、図7のファイル構造に対してモジ
ュールQ3 追加に伴う上記した一連の構成変更を行なっ
た後のファイル構造の状態を示したものである。この新
たなファイル構造により、タスクPにどんな版があるか
は、構成表ファイルの前の版の構成表ファイル位置をた
どることで知ることができる。図8の例では、前の版が
1.0で、モジュールQ1 およびQ2 で構成していたこ
とが分る。
【0040】以上が、モジュール追加という簡単な事例
での、構成要素変更の記録方式とその記録処理(構成要
素変更処理)の流れについての説明である。もしタスク
追加などにより、サブシステムSUBの版を変更して管
理する場合には、今度はサブシステムSUBとその下位
構成要素であるタスクの構成表ファイル、更にサブシス
テムSUBの上位構成要素であるシステムの構成表ファ
イルについて、同様の処理を行なえばよい。
【0041】次に、成果物の変更管理と上記の構成要素
変更との関係について、モジュールQ1 の成果物の1つ
であるソースコードを変更した場合を例に、図6の変更
ルールとルール適用手順、図7のファイル構造、および
図10並びに図11のファイル構造を参照して説明す
る。
【0042】まず本実施例では、成果物の変更記録に、
内容の差分を管理する従来と同様の方式を適用すること
を基本としている。この方式を適用する場合には、成果
物を格納するファイルは、成果物変更前と変更後とで同
じである。そして、その違い(成果物変更前と変更後の
違い)は、内容の差分取扱いの識別子となる成果物の版
番号で示される。
【0043】今、図7に示す状態で、モジュールQ1 の
(版番号が1.0の)ソースコードが変更されたものと
する。本実施例では、このように成果物(ソースコー
ド)が変更された場合には、その成果物の版番号だけを
変更して管理する方式(第1の方式と呼ぶ)と、その成
果物を含む構成要素(モジュールQ1 )が変更されたも
のとして、その構成要素(モジュールQ1 )を包含する
上位構成要素(タスクP)の版も変更して管理する方式
(第2の方式と呼ぶ)とが選択可能なようになってい
る。第1の方式は、例えば変更後の成果物が商品として
リリースされないような(ソフトウェア開発途中での成
果物変更の)場合に適用され、第2の方式は、例えば
(何回かの変更を経て)商品としてリリースされる場合
に適用される。
【0044】ここでは、上記第1の方式が選択されたも
のとする。この場合、登録成果物の版のみの変更処理
(図6ステップS14)が行なわれ、図7に示すモジュ
ールQ1 の版1.0の構成表ファイルF10(63)に設
定されているソースコードの(図1の包含成果物情報1
4に対応する)情報中の版番号(バージョン番号)1.
0が、図10において波線を付して示すように、次の版
番号である例えば1.1に変更される。
【0045】次に、図10に示す状態で、モジュールQ
1 の(版番号が1.1の)ソースコードが再び変更さ
れ、今度は上記第2の方式が選択されたものとする。こ
のような場合に、まず前記したモジュール追加の場合と
同様に、図6のルールR1の適用が行なわれる。
【0046】即ち、図11に示すように、タスクPの新
たな構成表ファイルF2 (92) が生成され、そこに新
たな版番号(ここでは2.O)と、前の版(1.0)の
構成表ファイルF1 (62) のファイル位置(ファイル
名)が書込まれる。更に、タスクPの下位構成要素であ
るモジュールQ1 ,Q2 についての構成表ファイルの版
更新処理が行なわれる。例えばモジュールQ1 に対して
は、前の版の構成表ファイルF10(63) をコピーする
ことで、図11に示すように新たな構成表ファイルF11
(93)が生成される。このとき、この構成表ファイル
F11(93)の位置(ファイル名)が、構成表ファイル
F2 (92) に書込まれる。なお図10には、モジュー
ルQ2 の構成表ファイル(F20,F21)については省略
されている。
【0047】さて、以上の処理が行なわれると、本実施
例のように成果物(モジュールQ1のソースコード)が
変更された場合であれば、その成果物を含む構成要素、
即ちモジュールQ1 の最新の構成表ファイルF11(9
3)におけるソースコードについての(図1の包含成果
物情報14に対応する)情報中の版番号が、前の版の構
成表ファイルF10(63) でのソースコードについての
版番号1.1から、図11において波線を付して示すよ
うに、新たな版番号1.2に変更される(図6ルールR
4適用)。
【0048】このように本実施例では、構成要素の版番
号と、構成要素の成果物の版番号を独立に管理すること
で、ソフトウェア開発途中での成果物だけの変更時に
は、上記第1の方式によりその成果物を含む構成要素の
版番号は更新せずに、その成果物の版番号のみを更新す
ることが可能となるため、ソフトウェア開発途中での変
更管理にも柔軟に対応できる。また、ソフトウェア開発
の区切りとなる時点(管理ポイント)では、成果物が変
更された場合に、その成果物を含む構成要素が変更され
たものとして、構成要素についても版番号を変更するこ
とも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
論理的なソフトウェア構成の各構成要素毎に、その構成
要素に含まれる成果物のファイルとは別に、その要素の
版番号並びに先の版の構成表ファイルを示す版管理情
報、その要素に包含される構成要素を示す下位構成要素
情報、およびその要素に包含される成果物の版番号並び
にその成果物のファイルを示す包含成果物情報が設定さ
れた構成表ファイルを設け、各構成表ファイルに設定さ
れた版管理情報および下位構成要素情報で示される構成
要素間の包含関係のつながりにより構成要素変更の履歴
を保持管理すると共に、各構成表ファイルに設定された
包含成果物情報により成果物の変更履歴を保持管理する
構成としたので、構成要素の変更履歴と各構成要素に含
まれる成果物の変更履歴を連動させたソフトウェア構成
管理を実現することができる。
【0050】即ちこの発明によれば、個々の構成要素の
包含関係の管理ポイント毎の変更履歴を保持することで
構成要素の変更管理が行なえ、しかも特定構成要素の特
定の版とその構成要素に含まれる成果物の版とを対応付
けた版管理が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】論理的なソフトウェア構成を計算機上のファイ
ルシステムとして実現するためのファイル構造を示す
図。
【図2】図2は論理的なソフトウェア構成の一例をモジ
ュール追加前と追加後とについて示す図。
【図3】図2におけるモジュール構成要素追加後の論理
的なソフトウェア構成を計算機上のファイルシステムと
して実現した場合のファイル構造を示す図。
【図4】ある構成要素の下位の構成要素の包含を示す構
成表ファイル変更の対応付けを説明するための図。
【図5】ある構成要素の版とその構成要素に含まれる成
果物の版との対応付けを説明するための図。
【図6】変更管理のためのバージョン変更ルールとルー
ル適用手順を示す図。
【図7】ある構成要素の構成表ファイル変更前のファイ
ル構造を示す図。
【図8】同じく構成表ファイル変更後のファイル構造を
示す図。
【図9】主としてモジュール追加時の構成表ファイル
(構成要素)変更処理手順を説明するためのフローチャ
ート。
【図10】構成要素に含まれる成果物の変更記録と構成
要素変更記録との関係を、図7の状態で成果物が変更さ
れた場合を例に説明するためのファイル構造を示す図。
【図11】構成要素に含まれる成果物の変更記録と構成
要素変更記録との関係を、図10の状態で成果物が変更
された場合を例に説明するためのファイル構造を示す
図。
【図12】一般的なソフトウェアの論理的な構成要素単
位とそれらの包含関係および各構成要素に含まれる成果
物の関係を示す図。
【符号の説明】
1,32〜36,61〜64,72〜75,92,93
…構成表ファイル、2,37〜39…成果物ファイル、
11…要素タイプ(構成要素名称)、12…版管理情
報、13…下位構成要素情報、14…包含成果物情報。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木構造をとる論理的なソフトウェア構成
    の各構成要素毎に、その構成要素に含まれる成果物のフ
    ァイルとは別に、その要素の版番号を持つ版管理情報
    と、その要素に包含される構成要素を示す下位構成要素
    情報と、その要素に包含される成果物の版番号並びにそ
    の成果物のファイルを示す包含成果物情報とが設定され
    た構成表ファイルであって、その要素の先の版が存在す
    る場合には、その版の構成表ファイルを示す情報が上記
    版管理情報中に設定された構成表ファイルを設け、 上記各構成表ファイルに設定された版管理情報および下
    位構成要素情報で示される構成要素間の包含関係のつな
    がりにより構成要素変更の履歴を保持管理すると共に、
    上記各構成表ファイルに設定された包含成果物情報によ
    り成果物の変更履歴を保持管理するようにしたことを特
    徴とするソフトウェア構成管理方式。
JP3249134A 1991-09-27 1991-09-27 ソフトウエア構成管理方式 Pending JPH0588867A (ja)

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