JPH058872Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH058872Y2
JPH058872Y2 JP7099790U JP7099790U JPH058872Y2 JP H058872 Y2 JPH058872 Y2 JP H058872Y2 JP 7099790 U JP7099790 U JP 7099790U JP 7099790 U JP7099790 U JP 7099790U JP H058872 Y2 JPH058872 Y2 JP H058872Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
release material
material layer
resin layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7099790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0430888U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7099790U priority Critical patent/JPH058872Y2/ja
Publication of JPH0430888U publication Critical patent/JPH0430888U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH058872Y2 publication Critical patent/JPH058872Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は加熱加工食品用カツプケースに係
り、さらに詳しくは蒸し菓子等を作る工場などに
用いて好適な加熱加工食品用カツプケースに関す
る。
[従来の技術] ガス抜き孔を形成した紙ケースとしては従来例
えば実開昭59−172585号公報に記載されているも
のがある。
この従来の技術は紙葉の一面側に孔縁の細長い
破断片を突出させ、ケーキ類の洩出しない細長い
ガス抜き孔を形成し、ケースのガス抜き孔からの
食み出しをなくすようにしたことを特徴とする菓
子類の紙ケースである。
[考案が解決しようとする課題] 前記した従来の技術は紙ケースを構成する紙葉
に多数のガス抜き孔を満遍なく透設するに当り、
刃物状の突起物の多数を満遍なく突設形成したロ
ーラを用いて多数の細い孔を明けたものである。
したがつて上記ガス抜き孔はスリツト状であつ
て開孔面積が零に近く、菓子種から出るガスや水
蒸気を充分逃がさないので姿形の良い蒸し菓子が
できないといつた第1の問題点の他に、紙ケース
の内面には紙葉の微細繊維が表出しているため菓
子類に対しての剥離性が悪く、食す際に菓子類が
紙ケースにかなりコビリ付いて取れないので無駄
が多く生じるという第2の問題点が有る。
また紙ケースの外面にスリツト状の孔の多数が
露見しているので、見栄えが悪く商品価値が下落
する第3の問題点が有る。
この考案は前記した各問題点を除去するため
に、紙葉に被着した合成樹脂層と剥離材層とにレ
ーザ照射器を用いて気体透過に充分な開孔面積を
有する多数の小孔を満遍なく透設した加工紙を用
いることで見栄えのよいカツプケースを安価に多
量提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記したこの考案の目的は、紙葉の面に被着し
た合成樹脂層の表面にシリコン樹脂層などの剥離
材層を被着形成するとともに、前記剥離材層にレ
ーザビームを照射することで、気体透過に充分な
開孔面積を有する多数の小孔を前記合成樹脂層と
剥離材層とに満遍なく透設して得た加工紙の短辺
同志を封筒貼りして内面に前記剥離剤層が存する
筒状体を形成するとともに、この筒状体の一辺に
存在する多数のフラツプを内側に折り曲げて、こ
れら各フラツプの面に底板を接着することで達成
される。
[作用] クラフト紙のような繊維組成の比較的粗い安価
な紙葉の一面に被着したポリエチレンラミネート
層などの合成樹脂層の表面に版胴などを用いてシ
リコン樹脂やテフロン樹脂等の剥離材層を薄く被
着することができる。
そして上記紙葉をロール状に巻回するなどして
定速走行させながら、その剥離材層の被着面を目
掛けて多数のレーザビーム照射ユニツトから多数
一列のレーザビームを間欠的に投射すると、これ
ら多数のレーザビームが有する熱エネルギで前記
剥離材層と合成樹脂層とに気体透過に充分な開孔
面積を有する多数の小孔を満遍なく透設した加工
紙を得ることができる。
したがつて上記の加工紙を丸めて作つたカツプ
ケースの内面の剥離材層に接している食品素地か
ら加熱加工時に出る炭酸ガスや湯気、水蒸気は前
記多数の小孔を経て組成が比較的に粗い紙葉繊維
間の空隙を通過してカツプケースの外面から外部
に放散させることができる。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
この考案の基本構成は第1図に示すようなカツ
プケースAを作るに当り、クラフト紙のような繊
維組成が粗い安価な紙葉1の一面に先ず第2図に
示すようにポリエチレンラミネート層のような層
厚が5〜20μm程度の熱可塑性樹脂層などの合成
樹脂層2aを被着形成し、この層2aの表面にシ
リコン樹脂やフツ素樹脂層などの層圧が0.1〜
0.2μm程度の剥離材層2bを被着形成する。
そして前記紙葉1を第4図に示すように定速走
行させながら前記剥離材層2bに第3図に示すよ
うに周知のレーザ照射器3Aにより多数一列のレ
ーザビーム3,3を照射することで、第3図に示
すように気体透過に充分な開孔面積を有する直径
が0.1〜0.5mm程度の多数の小孔4,4を前記合成
樹脂層2aと剥離材層2bとに、第3図および第
4図に示すように約5mm間隔で満遍なく透設した
後裁断して第5図に示すような加熱加工食品用カ
ツプケースを作るための加工紙5を作ることがで
きる。
すなわち上記紙葉1を第4図に示すようにロー
ル状に巻回するなどして50cm/秒程度で定速走行
させながら、その剥離材層2bの被着面を目掛け
て多数一列のレーザビーム照射ユニツト3Aから
全照射電力が50W程度で間欠的に多数一列のレー
ザビーム3を投射すると、これら多数一列のレー
ザビーム3が有する熱エネルギで前記剥離材層2
bと合成樹脂層2aとに気体透過に充分な開孔面
積を有する第2図に示すような多数の小孔4,4
が第4図に示すように約5mm間隔毎に満遍なく透
設される。
次いで上記のような拡大断面構造を有する紙を
第5図に示すように平行する円弧形に裁断して加
工紙5を作り、この加工紙5の少くとも一方の短
辺6の内側には接着用の非塗工部1aと加工紙5
の長辺には多数のフラツプ8,8とをそれぞれ予
じめ形成しておく。
そして上記加工紙5の短辺6,6に近い部分同
志を第6図に示すように熱硬化性接着剤6aで封
筒貼りして内面に前記剥離剤層2bが存する筒状
体7を形成するとともに、この筒状体7の一辺に
有る前記多数のフラツプ8,8を内側に折り曲げ
て、これら各フラツプ8,8の両面に第7図に示
すように底板9を接着して第1図に示すようなこ
の考案によるカツプケースAを得る。
この考案の構成は以上のようなもので、以下に
その使用例につき説明する。
すなわち上記の加熱加工食品用カツプケースA
内に入れた食品素地から加熱加工時に出る炭酸ガ
スや湯気、水蒸気は第3図に示すような加工紙5
の多数の小孔4,4を経て紙葉1の繊維間の空隙
を通過してカツプケースAの他面の外部に放散す
るので姿形の良い加熱加工済食品が得られる。
また加工紙5つまりカツプケースAの外面には
前記した多数の小孔2,2は露見されないので、
見栄えのよいカツプケースに収納された加熱加工
済食品を客に販売できる。
なお紙葉1の送りスピードとレーザビーム3の
照射時間や点滅周期、照射電力等を変えること
で、小孔4の形状や大きさ、深さおよびメツシユ
を変えることができる。
[考案の効果] この考案は以上説明したように構成されている
ので、以下に記載する効果を奏する。
クラフト紙のような繊維組成の比較的粗い安価
な紙葉の一面に合成樹脂層2aと剥離材層2bと
を順次に被着してこの紙葉1をロール状に巻回す
るなどして定速走行させながら、その剥離材層2
bの被着面を目掛けて多数一列のレーザビーム照
射ユニツト3Aから多数一列のレーザビーム3,
3を間欠的に投射すると、これら多数のレーザビ
ーム3,3が有する熱エネルギで前記剥離材層2
bに気体透過に充分な開孔面積を有する多数の小
孔4,4を満遍なく透設した加工紙5を得ること
ができる。
したがつて上記加工紙5を用いたカツプケース
Aの内面の剥離材層2bに接する食品素地から加
熱加工時に出る炭酸ガスや湯気、水蒸気は多数の
小孔を経て組成が比較的に粗い紙葉繊維間の空隙
を通過してカツプケースの他面の外部に放散する
ので姿形の良い加熱加工済食品が得られると共
に、カツプケースAの内面に剥離剤層2bが存在
することで、ミシン目状切断線1b(第5図)な
どからカツプケースAを破けば上記の食品から加
工紙5を剥し易い等の第1の効果がある。
そして特にこの考案に用いる紙葉1には繊維組
成が粗い下級紙が好適であるから安価に実施で
き、下級紙の一面または両面に熱可塑性樹脂層な
どの合成樹脂層2aと剥離材層2bとを被着した
加工紙を用いたのでカツプケースとしての強度や
腰が格段に強くなり、蒸し菓子などの湿潤な使用
条件で用いた場合や流通過程でそれぞれ変形した
り変質することがなく、極薄の剥離材層2bと合
成樹脂層2aだけに小孔4の多数を所定間隔毎に
満遍なく明ければよく、比較的肉厚の大きい紙葉
1には小孔を明けなくてもよいので、紙力低下が
なく、また小孔4は微小孔でよいから剥離材層自
体の強度も低下しないし、小さなレーザパワーで
多数の小孔が形成できるから経済的であり、しか
も紙葉1にはコゲ跡が残らないので灰色化せず、
紙本来の色彩のまま販売できるし、特にカツプケ
ースAの外面には前記多数の小孔2,2が存在し
ないから見栄えのよいカツプケースを多量提供で
きる等の第2の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの考案の1実施例を示すもの
で、第1図は加熱加工食品用カツプケースの斜視
図、第2図は一面に合成樹脂層と剥離材層とを被
着した紙葉の部分的拡大断面図、第3図はこの考
案によるカツプケースの部分的拡大断面図、第4
図は剥離材層と合成樹脂層とに小孔を明ける過程
の1例を示す斜視図、第5図は加工紙の展開図、
第6図は加工紙の接着部の拡大断面図、第7図は
カツプケースの拡大断面図である。 1……紙葉、2a……合成樹脂層、2b……剥
離材層、3……レーザビーム、4……小孔、5…
…加工紙、6……短辺、7……筒状体、8……フ
ラツプ、9……底板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紙葉1の面に被着した合成樹脂層2aの表面に
    シリコン樹脂層などの剥離材層2bを被着形成す
    るとともに、前記剥離材層2bにレーザビーム3
    を照射することで、気体透過に充分な開孔面積を
    有する多数の小孔4,4を前記合成樹脂層2aと
    剥離材層2bとに満遍なく透設して得た加工紙5
    の短辺6,6同志を封筒貼りして内面に前記剥離
    剤層2bが存する筒状体7を形成するとともに、
    この筒状体7の一辺に存在する多数のフラツプ
    8,8を内側に折り曲げて、これら各フラツプ
    8,8の面に底板9を接着してなる加熱加工食品
    用カツプケース。
JP7099790U 1990-07-03 1990-07-03 Expired - Lifetime JPH058872Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099790U JPH058872Y2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099790U JPH058872Y2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0430888U JPH0430888U (ja) 1992-03-12
JPH058872Y2 true JPH058872Y2 (ja) 1993-03-04

Family

ID=31607640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7099790U Expired - Lifetime JPH058872Y2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH058872Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4517209B2 (ja) * 2000-01-27 2010-08-04 有限会社ホクオーパック 加熱加工食品用カップ
JP4517208B2 (ja) * 2000-01-21 2010-08-04 有限会社ホクオーパック 加熱加工食品用カップ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0430888U (ja) 1992-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU596164B2 (en) Lamination anchoring method and product thereof
US4720410A (en) Heat-activated blotter
US4176667A (en) Disposable liquid absorbent pad and method
ES8103949A1 (es) Un metodo de fabricacion de una estructura compuesta que se usa para formar la boquilla de un producto de fumar ventila-do con aire
ES2119193T3 (es) Material plano compuesto que incluye una pelicula perforada y fibras termoplasticas, utilizacion y procedimiento de fabricacion.
JPH058872Y2 (ja)
US3496043A (en) Method of manufacturing an embossed laminated foam
JPS641932U (ja)
JPH0545188Y2 (ja)
US2900258A (en) Packaged effervescent concentrates and process therefor
US5066348A (en) Method of making a flannelized film
JPH0416579U (ja)
JP2001019062A (ja) 電子レンジ調理用包装シート
JPH0416578U (ja)
JPH0713576Y2 (ja) バラン
JPH01247199A (ja) フィルム付粘着シート及びその製造方法
JPS5919835B2 (ja) 転写箔による箔着け法
JP4793982B2 (ja) 貼箱の製造方法
JPH0230297Y2 (ja)
JP2020189640A (ja) 化粧箱
JP2000071356A (ja) エンボス貼合紙の製法と装置
JPH02128838A (ja) 電子レンジ加熱用調理紙
JPH01265921A (ja) まな板
JPS6290239A (ja) 人造竹の皮シ−ト及びその製法並びにその製造装置
JPH08301258A (ja) 食品等包装用のトレイ及びその製造方法