JPH058870U - 電気接続子 - Google Patents

電気接続子

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JPH058870U
JPH058870U JP5541991U JP5541991U JPH058870U JP H058870 U JPH058870 U JP H058870U JP 5541991 U JP5541991 U JP 5541991U JP 5541991 U JP5541991 U JP 5541991U JP H058870 U JPH058870 U JP H058870U
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contact
wire
wires
bimetal
electrical connector
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Pending
Application number
JP5541991U
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English (en)
Inventor
啓二 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
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Publication of JPH058870U publication Critical patent/JPH058870U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、接触抵抗が少なく、振動に対し
ても安定した接触が得られ、かつ、同型の端子を用いう
るブラシコンタクト方式の電気接続子を提供することを
目的としている。 【構成】 この考案は筒状端子に幾本のワイヤを束ねた
状態に挿入保持し、このワイヤ束のエッジ端同士を接触
させることによりブラシコンタクトさせるようにした電
気接続子において、前記ワイヤ束は少なくとも、外周に
バイメタル等の異質材料からなるワイヤを、温度上昇時
の端部側変位が中心部に向うように配設したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電気回路の端子を接続する電気接続子に関し、より詳しくは、ワ イヤ束同士の接触、いわゆる、ブラシコンタクト方式により電気的接続を得る電 気接続子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のブラシコンタクト方式の電気接続子は、図7に示すように、筒状端子部 52に幾本かの同一の電気良導体材料からなるコンタクト用のワイヤ51を束ね た状態で挿入保持し、これと同じ端子を別の回路導体にも設け、これらワイヤ束 のエッジ端同士をブラシ状に接触させて電気的接続を得るようにしたものである 。従来のものは、このブラシコンタクト、即ち雌雄同体、又は雌雄両性所有とも いえる同一の電気接続子により、標準的な一対の雄端子(ピン)と雌端子(ソケ ット)の関係にある雌雄別々の端子のものを用いないで、コネクタの高密度化、 多極化に伴なう挿入、抜去力の増大問題の解決に寄与できるものである(米国特 許第3725844号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のブラシコンタクト方式の電気接続子は、幾つかの本 数のワイヤ同士を接触させて電気的接続を得ようとするものであるため、本考案 者等の単体又は車載での実験研究によると次のような問題点のあることが判明し た。
【0004】 挿入、抜去力は小さいが、接触部の電気抵抗(接触抵抗)が7〜8mΩと 高く、通電時に発熱する。これは、特にコネクタの多極化のときに問題となる。
【0005】 車載等の自動車用配線に使用した場合、振動が必然的に与えられ、この振 動によりワイヤ同士が動き安定した電気的接続が得られず、信頼性上の問題を生 ずる。
【0006】 この問題の解決のため、図8に示すようにワイヤ51の接続部周囲にワイ ヤガイド54を設けた端子部53を用意し、これにはまりあうフランジ55具備 の端子部56を挿入嵌合させ、図9に示すようにワイヤ51同士を接触させるこ とが考えられるが、この場合は、挿入時にワイヤガイド54にワイヤ51が当り 挿入力が大きくなり、又、端子部が雌雄同型でなくなるという、別の問題を生じ る。
【0007】 そこで、この考案は、通電時の抵抗が少なく、発熱量を低く抑えることができ 、振動が与えられても安定した電気的接続が得られ、挿入力が小さくかつ雌雄同 型の端子を使用し得る電気接続子を提供し、もって、前記諸問題を解決すること を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前記目的を達成するため、筒状端子に幾本かのワイヤを束ねた状 態に挿入保持し、このワイヤ束のエッジ端同士を接触させることによりブラシコ ンタクトさせるようにした電気接続子において、前記ワイヤ束は少なくとも、外 周にバイメタル等の異質材料からなるワイヤを、温度上昇時の端部側変位が中心 部に向うように配設したものである。
【0009】
【作用】
端子部同士を嵌合するときは、非通電状態にあり、ワイヤ(ブラシ部)はほぼ まっすぐであるため、従来同様に軽くからみ合いながら挿入できる。これにより 挿入力も従来同様に小さいもので済む。嵌合後の通電時には、接触抵抗により発 熱し温度が上昇するが、このとき外周の異質材料、例えばバイメタル材のワイヤ が内側に曲がるように変位し、ワイヤ同士のコンタクト部分を押え付ける。この ため、コンタクト部分の接触抵抗が小さくなり、発熱量の増大を食いとめる。又 、ワイヤ全体がバイメタル材のワイヤで固定されるため、振動に対しても安定し た接触状態を保つ。これによりコネクタ端子部を雌雄別々にする必要性がなくな る。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図1〜図6により説明する。
【0011】 まず、構成を多極化コネクタの一部を示す図1(a)及び図1(a)中の左側 の電気接続子1をとり出し、拡大して示す図1(b)により説明する。
【0012】 図1(a)において、右側にも同型の電気接続子1があることが分る。左の合 成樹脂等の電気絶縁材料からなるハウジング本体2には図中4個の電気接続子1 が前方2個は穴3と管4内に、又後方2個は管6内に固定的に設けられているの であるが、一部は図示を省略してある。又、右のハウジング本体7にも同様に前 方2個は管6内に、又後方2個は穴3と管4内に固定的に設けられてある。電気 接続子1は導電線21を固定した筒状端子8にワイヤ5を挿入保持してあり、肩 部9で夫々ハウジング本体2及び7に固定されるものである。
【0013】 電気接続子1を組みこんだハウジング本体2と7とを接合すると、管6,6は 夫々穴3,3に入りこみ、これと同時にすべての電気接続子1のワイヤ5同士が 接触して電気的接触(ブラシコンタクト)10が遂行される。
【0014】 ひとつひとつの電気接続子1は、具体的には図2〜図5に示すように構成され る。即ち、まず、図3に示すように、ぶどう果実(ベリ)状に数本を束ねた、銅 材料のコンタクトワイヤ11の外周に、数本のバイメタルワイヤ12を配設して ブラシ状のワイヤ5を作る。この場合、図4に示すように、単線のコンタクトワ イヤ11の端部はテーパ14を有するエッジ端を形成しており、又、バイメタル ワイヤ12もテーパ15を有するエッジ端を形成しているようにする。又、バイ メタルワイヤ12は上板(外側部材)16を銅合金材料、下板(内側部材)17 をニッケル鉄合金材料とし断面四角形としたものを用い、温度上昇時の変位方向 (A)が中心部に向くように配設するものである。
【0015】 このバイメタルワイヤ12の配設方法は、図5に示すように、金属板13上に 同一ピッチでバイメタルワイヤ12を上板16側が接するように置き、溶接(W )してからコンタクトワイヤ11に巻き付けて行なうようにする。そして、図2 に示すように、この巻き付け一体化したワイヤ5を筒状端子8の穴18に挿入し 、ハンダ注入孔19よりハンダ20を注入して接続固定する。なお図2中、22 は導電線21を接続固定するための電線固定部である。
【0016】 このようにして作った電気接続子1の接続の作用を図6をも参照して説明する 。
【0017】 前述のように、図1のハウジング本体2と7を接合すると、これに組込まれた 電気接続子1同士は図6(a)に示すように、筒状端子8から突出したワイヤ5 同士が、ほぼまっすぐの単線形状で先端がエッジ状であるため、互いに挿入しあ い、からみ合い、ある程度の電気的接触を行なうように相互に嵌合する。これに より、コネクタ挿入力が小さくなる。又、抜去力も同様に小さくなる。
【0018】 次に、前述の嵌合状態で、通電すると、図6(b)に示すようにワイヤ5の外 周にあるバイメタルワイヤ12が、通電抵抗による発熱により温度が上がり、先 端が内側、つまりワイヤ中心部に向うように曲がる。このため、コンタクトワイ ヤ11同士の接触部分を押え付けることになり、接触状態を確固に保持する。よ って、ワイヤ5同士の接触抵抗が小さくなり、発熱量の増大も押えられる。また 、振動が与えられても安定した状態を保ち、信頼性を維持する。そして、前記ワ イヤの接触状態は、なんらガイド部材なしで実現されるので、電気接続子を雌雄 別々の端子形状に形成する必要がなく、従って同型端子、低コストのもので済む ものである。また、外層のバイメタル12は硬度が内層のコンタクトワイヤ11 より硬いので、接触部を外力に対して保護する役目も果す。
【0019】 なお、前記実施例におけるバイメタルワイヤ11としては、バイメタルの他に 形状記憶合金などの異質材料を用い温度によって変位するワイヤとして外周配設 してもよいものである。その場合は、勿論、温度上昇時の変位がワイヤ中心部に 向うようにワイヤの配設を行なうものである。又、かかる異質ワイヤの配設は、 外周1層に限定されるものではなく、2層、3層に設けてもよいものである。
【0020】
【考案の効果】
以上に説明したように、この考案によれば、接触抵抗が少なく、振動に対して も安定した接触が得られ、かつ、同型の端子を用いうるブラッシュコンタクト方 式の電気接続子を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの考案の一実施例を示す一部破断斜
視図である。 (b)は(a)の要部拡大斜視図である。
【図2】図1(b)のII−II線による断面図である。
【図3】図2のIII 矢視拡大図である。
【図4】図2のバイメタルワイヤ及びコンタクトワイヤ
の単線側面図である。
【図5】図2のワイヤの束ね工程を示す斜視図である。
【図6】図2のワイヤ同士の接触状態を示す図で(a)
は嵌合状態、(b)は通電発熱状態を示す図である。
【図7】従来の電気接続子の断面図である。
【図8】従来の電気接続子の他の例の断面図である。
【図9】図8の電気接続子同士の接続状態を示す部分的
拡大断面である。
【符号の説明】
1 電気接続子 2 左のハウジング本体 3 穴 4 管 5 ワイヤ 6 管 7 右のハウジング本体 8 筒状端子 9 肩部 10 電気的接触(ブラシコンタクト) 11 コンタクトワイヤ 12 バイメタルワイヤ 13 金属板

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 筒状端子に幾本のワイヤを束ねた状態に
    挿入保持し、このワイヤ束のエッジ端同士を接触させる
    ことによりブラシコンタクトさせるようにした電気接続
    子において、前記ワイヤ束は少なくとも、外周にバイメ
    タル等の異質材料からなるワイヤを、温度上昇時の端部
    側変位が中心部に向うように配設してあることを特徴と
    する電気接続子。
JP5541991U 1991-07-17 1991-07-17 電気接続子 Pending JPH058870U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5541991U JPH058870U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 電気接続子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5541991U JPH058870U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 電気接続子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058870U true JPH058870U (ja) 1993-02-05

Family

ID=12998061

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JP5541991U Pending JPH058870U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 電気接続子

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JP (1) JPH058870U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452247A (en) * 1977-10-03 1979-04-24 Koyo Seiko Co Ltd Bearing unit
JP2010192442A (ja) * 2009-02-13 2010-09-02 Amphenol Corp 電気コンタクト
JP2012109086A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Japan Aviation Electronics Industry Ltd ブラシコネクタユニット

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