JPH0588372B2 - - Google Patents

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JPH0588372B2
JPH0588372B2 JP3440885A JP3440885A JPH0588372B2 JP H0588372 B2 JPH0588372 B2 JP H0588372B2 JP 3440885 A JP3440885 A JP 3440885A JP 3440885 A JP3440885 A JP 3440885A JP H0588372 B2 JPH0588372 B2 JP H0588372B2
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valve timing
supercharging
load
signal
switching
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JP3440885A
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JPS61197720A (ja
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Toyoichi Umehana
Hidemi Oonaka
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS61197720A publication Critical patent/JPS61197720A/ja
Publication of JPH0588372B2 publication Critical patent/JPH0588372B2/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は過給機付内燃機関において過給機の
作動とバルブタイミングとを制御する装置に関す
る。
〔従来の技術〕
過給機は内燃機関の全負荷運転域での出力向上
のため採用される。ところが、燃焼室の圧力及び
温度が高くなりノツキングが発生し易くなる。そ
こで、圧縮比の設定は過給機を備えない通常の内
燃機関より小さく押さえられ、これによつてノツ
キングの防止が図られている。ところが圧縮比を
小さくすることにより、部分負荷運転域では燃焼
室の圧力が不足となり、燃焼効率が悪化しまた燃
料消費率が低下することになる。従つて、過給機
付内燃機関では全負荷時は圧縮比を低く、一方部
分負荷時は圧縮比を高くしたい要求がある。しか
しながら、実際のエンジンの構造上圧縮比を可変
とするのは困難である。
そこで、実開昭59−49742号では吸気弁の作動
タイミングの変化が圧縮比を変えるのと同等の効
果をもつことに着目している。即ち、吸気弁のバ
ルブタイミングを遅らせることにより、吸気弁の
閉じるときの回転方向における下死点からの角度
がより大きくなる。その結果、ピストンが有効に
圧9を開始する時期が遅延され、ピストンの有効
なストロークが小さくなり、圧縮比を下げるのと
同等の効果を奏する。そこで、過給機の作動する
全負荷時には吸気弁のバルブタイミングを通常よ
り遅らせ、過給機が作動しない部分負荷時にはバ
ルブタイミングを通常の値に進ませるような制御
をしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来では内燃機関の運転条件が過給機の作動を
要求すると、バルブタイミングの変更信号と、過
給機の作動信号とが出されている。ところが、過
給機は比較的すぐに作動が立ち上がるが、バルブ
タイミングはその駆動にステツプモータを採用し
たものではバルブタイミングが遅れ側に切り替わ
るまでにかなりの時間を要する。そのため、過給
機は作動しているのにバルブタイミングはまだ進
み側であるということが過渡状態において生ず
る。その結果一時的なノツキングが発生する問題
がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明によれば、過給機1を備え、過給機1
を高過給側と低過給側で切替制御する過給状態制
御手段2と、バルブタイミングを遅れ側と進み側
との少くとも二つの状態間で制御するバルブタイ
ミング制御手段3とを備えた内燃機関において、
内燃機関の負荷を検出する手段4と、検出された
機関の負荷に応じて高負荷時は遅れ側、低負荷時
は進み側のバルブタイミングが得られるようにバ
ルブタイミング制御手段3へのバルブタイミング
切替信号を発生する手段5と、検出された内燃機
関の負荷に応じて過給機1の過給状態を高負荷時
は高過給側、低負荷時は低過給側となるように切
替信号を発生する手段6と、バルブタイミング切
替信号発生手段5からのバルブタイミングを進み
側から遅れ側に切り替えを行うべき信号の発生時
点を検出する手段7と、バルブタイミングの進み
側から遅れ側への切替の発生を示す信号に応動
し、バルブタイミング切替信号が発生してからバ
ルブタイミング制御手段3によるバルブタイミン
グの遅れ側への切替が実質的に完了したときに低
過給側から高過給側への過給状態制御信号の過給
状態制御手段2への伝達を許容する手段8とを具
備する過給機付内燃機関の過給制御装置が提供さ
れる。
〔作用〕
バルブタイミング制御手段3は、負荷検出手段
4により検出された機関の負荷に適合して高負荷
時は遅れ側、低負荷時は進み側のバルブタイミン
グが得られるようにバルブタイミング制御手段3
へのバルブタイミング切替信号を発生する。過給
状態制御信号発生手段6は、同じく負荷検出手段
4により検出された内燃機関の負荷に応じて過給
機1の過給状態を高負荷時は高過給側と低負荷時
は低過給側となるように切替信号を発生する。
バルブタイミング切替信号発生手段5からのバ
ルブタイミングを進み側から遅れ側に切り替えを
行う信号の発生が切替信号発生検出手段7により
検出されると、この信号の発生に応動して、過給
状態制御信号伝達手段8は、バルブタイミング切
替信号が発生してからバルブタイミング制御手段
3によるバルブタイミングの遅れ側への切替が実
質的に完了するまでは、低過給側から高過給側へ
の過給状態の切替信号の伝達を行わず過給状態は
低過給側に維持される。バルブタイミングの遅れ
側への切替が実質的に完了したときに、過給状態
制御信号伝達手段8は過給状態制御信号の過給状
態制御手段2への伝達を許容し、過給状態は高過
給側へ変化される。
〔実施例〕
この発明の実施例を示す第2図において、10
はエアークリーナ、12はスロツトル弁、14は
ルーツポンプ等の過給機、16はサージタンク、
18は吸気ポート、20は吸気弁、22はシリン
ダブロツク、23はシリンダヘツド、24はピス
トン、26はコネクテイングロツド、28はクラ
ンク軸、30は燃焼室、32は点火栓、34は排
気弁、36は排気ポートである。これらは内燃機
関としては周知の構成要素ばかりであり、その詳
細な連結関係の説明は省略する。この内燃機関は
所謂DOHC型の内燃機関であり、吸気弁20の
駆動用の吸気カム軸38と、排気弁34の駆動用
の排気カム軸40とを備えている。これらのカム
軸38及び40の軸端にプーリ41及び42が取
付けられ、タイミングベルト43によつてクラン
ク軸28上のタイミングプーリに巻掛けられてい
る。これらのカム軸38及び40の回転中に吸気
弁20及び排気弁34は夫々のタイミングでバル
ブスプリング44に抗し開弁することは周知の通
りである。46はデイストリビユータであり、所
定のタイミングで点火栓32に駆動信号を供給す
る。
過給機としてのルーツポンプ14は周知の通り
一対の相互に反対方向に回転駆動されるロータ
(図示せず)を有し、その一方のロータの回転軸
14a上にプーリ48が固定され、このプーリ4
8aは実施例ではクラツチ(図示せず)を内蔵し
ており、過給条件に応じて係合又は開放されるよ
うになつている。プーリ48はベルト50を介し
てクランク軸28上のプーリ52に連結され、ク
ラツチの係合時にクランク軸28の回転がルーツ
ポンプ14に伝達され過給作動が行われる。
ルーツポンプ14を迂回するバイパス通路54
が一端でルーツポンプ14とサージタンク16と
の間に接続され、バイパス通路54の他端はスロ
ツトル弁12とルーツポンプ14との間に接続さ
れる。バイパス通路54上にバイパス制御弁56
が配置される。この制御弁56は過給機の作動域
においては閉鎖され、非過給域に開放されるよう
に作動される。
吸気弁20の駆動用の吸気カム軸38及び排気
弁34の駆動用の排気カム軸40にはカム軸38
及び40をクランク軸28に対して相対的に捻る
ことによりバルブタイミングを制御するタイプの
可変バルブタイミング機構58a及び58bが連
結される。この可変バルブタイミング機構はその
構造は実質的に同一であるが、吸気弁20の可変
バルブタイミング機構58aについて第3図から
第5図によつて説明する。吸気カム軸38の一端
にインナスリーブ59がボルト60によつて固定
され、このインナスリーブ59上にアウタスリー
ブ62がローラ軸受63によつて回転自在となつ
ている。アウタスリーブ62は吸気カム軸38の
駆動用の前記プーリ41と一体に形成されてい
る。インナスリーブ59とアウタスリーブ62は
軸方向に交互に延びる円周方向の巾が約90°の突
起59a及び62aを備えている。各々の近接す
る突起59aと62aとの間にローラ63及び6
4が同軸に配置され、夫々は突起59a及び62
aは対抗する縁部59b及び62bに接触してい
る。ローラ63と64との対はこの実施例では4
組設置され、スライダ65上に設けられる。スラ
イダ65はローラ軸受65′を介して内ねじを形
成したナツト66上で回転自在となつている。6
7はステツプモータであり、その出力軸67aは
外面にねじを形成しており、ナツト66の内ねじ
と係合している。モータ67はそのハウジングに
案内部67bを有し、この案内部67bはナツト
66に形成される軸方向案内溝内に位置する。こ
のような構造よりステツプモータ67の出力軸6
7aの回転運動はナツト66の直線運動に変換さ
れる。インナスリーブ59とアウタスリーブ62
の突起部59a及び62aの対抗縁59bと62
bとは、第5図のように一方(59b)は軸方向
と平行であるが他方(62b)は傾斜している。
その結果ローラ63及び64が軸方向に矢印のよ
うにステツプモータ67の回転によつて動く際に
インナスリーブ59とアウタスリーブ62とは相
対的に回転する。従つて、インナスリーブ59に
連結される吸気カム軸38はアウタスリーブ62
に連結されるプーリ41、換言すればクランク軸
52に対して相対的に回され、吸気弁20のバル
ブタイミングが変化される。第6図イ及びロは第
1の実施例でのバルブタイミングの変化を線図に
よつて示している。イはステツプモータ67の回
転軸67aが基準位置にあるときのバルブタイミ
ング線図を示しており、吸気弁20は上死点
TDC手前のαの角度で開き始め(I.O.)下死点
BDC後βの角度で閉じ終わる。(I.C.)。一方、第
6図ロはステツプモータ67の回転軸67aを基
準位置から回したときのバルブタイミング線図で
あり、TDC後α′(<α)で吸気弁20は開き始
め、BDC後β′(>β)で閉じ終わる。
前述のように排気ガス40の駆動用の可変バル
ブタイミング機構58bの構造は第1のもの58
aと同じである。第1の実施例では排気弁34の
タイミングは固定でありイとロを通じてBDCの
手前のγの角度で開き始め(E.O.)、TDC後δの
角度で閉じ終わる(E.O.)。従つて、第1の実施
例ではこの可変バルブタイミング機構58bは無
くても良い。
尚、可変バルブタイミング装置は図示の構造に
限定されず、連続的に変化するバルブタイミング
を取りかえるものであればよい。
第2図において70は各運転条件センサからの
信号によつてこの発明のバルブタイミング制御を
行う制御回路である。それらのセンサとしてまず
エアーフローメータ72は例えばボテンシヨメー
タ型であり、スロツトル弁12の上流に設けら
れ、吸入空気量Qに応じた信号を生ずる。サージ
タンク16には例えば半導体型の圧力センサ74
が設置され、過給圧Pに応じた信号を得る。更
に、デイストリビユータ46にはその分配軸46
a上の永久磁石片46bと対面するホール素子と
しての回転角センサ78が設けられ、機関の回転
数Neに応じた信号を生じている。
制御回路70はこの実施例ではマイクロコンピ
ユータとして構成され、マイクロプロセシングユ
ニツト(MPU)82と、メモリ84と、入力ポ
ート86と、出力ポート88と、これらのユニツ
トを接続し命令及びデータの遣り取りをするバス
90とより成る。入力ポート76には前記の各セ
ンサ、即ち、エアーフローメータ72、圧力セン
サ74、回転数センサ78が接続される。入力ポ
ート86は各センサのうちアナログ信号を発生す
るセンサ即ちエアーフローメータ72、圧力セン
サ74からのアナログ信号をデイジタル信号に変
換する変換器、並びにクランク角毎のパルス信号
を発生するセンサ78より機関の回転数Neを計
算する回路を備えている。一方出力ポート88は
ルーツポンプ14のプーリ14aのクラツチ部の
作動ソレノイド(図示せず)、バイパス制御弁5
6及び可変バルブタイミング機構58a及び58
bのステツプモータ67に接続される。
メモリ84の不揮発部分、例えばリードオンリ
メモリ(ROM)にはこの発明によるバルブタイ
ミング制御を実行するためのプログラムが格納さ
れる。その他この発明とは直接関係しないがエン
ジンの種々の制御(例えば燃料噴射制御、点火制
御等)を行うためのプログラムが格納されてい
る。以下この発明のプログラムを説明するに先立
つてこの発明の制御の概要を説明する。過給機の
作動していないときはバルブタイミングは第6図
のイの通りであり、吸気弁はTDC前のαの角度
で開き始め、BDC後βの角度で閉じ終わる。吸
気弁20のタイミングは過給機の作動していない
この状態でノツキングに対して必要な余裕を持ち
つつ成るべく速くなるように設定されている。
一方過給機の作動時は吸気弁のタイミングは遅
らされ、イの状態からロに変化される。即ち、こ
のエンジンでは圧縮比は非過給時に最適の燃焼が
得られるように設定されている。従つて、過給時
にはそのままではノツキングに対して余裕がな
い。そこで、吸気弁20の閉じ時期を遅らせるこ
とによつて圧縮比を小さくしたのと同等の効果を
えるものである。即ち、イの状態ではピストン2
4の圧縮開始はBDC後βの角度で生じ、有効な
圧縮ストローク1であり、ロの状態ではピース
トンの圧縮開始はBDC後β′の角度から始まり、
有効なストロークは2となる。したがつてβ′が
βより大きい分だけピストンの圧縮比を小さくし
たのと同等の効果が得られるのである。
ところが、過給機14の作動を見るとクラツチ
の係合時期からの立ち上がりが速く比較的瞬間的
に過給状態に入るが、バルブタイミングはステツ
プモータが所要のステツプ数回転を完了するのに
時間を必要とする。そのため、過給機は回つてい
るがバルブタイミングは未だ遅れていないという
ことが過渡的には生じ、その間ノツキングが発生
することがある。この発明ではバルブタイミング
の切り替わりが完了してから過給機を作動させる
遅延制御を以下のスフトウエアによつて行つてい
る。
以下、第7図及び第8図のフローチヤートによ
つて説明する。第7図は過給機の制御ルーチンを
示す。このルーチンは、所定時間、例えば25m秒
毎に実行される時間割り込みルーチンとして構成
される。100はその開始を示す。101ではフ
ラグHIGHが1か否か判定される。このフラグ
HIGHは第8図のルーチンによつてエンジンの高
負荷運転時に1、低負荷運転時に0とされる。高
負荷時にはYesと判定され、102に進みフラグ
Fが1か否か判定される。このフラグFは第8図
のルーチンによつてバルブタイミングを第6図の
イとロとの間で切替ている最中は0であり、どち
らかのバルブタイミングに固定されている間は1
とされる。バルブタイミングの切替の途中でなけ
ればYesと判定され、104に進む。104のス
テツプではMPU82は出力ポート88よりルー
ツポンプ14の駆動プーリ48のクラツチ部に信
号が印加され、同クラツチ部は係合される。10
6ではバイパス制御弁56に信号が送られ、同バ
イパス制御弁56は閉鎖される。従つて、エンジ
ンのクラツチ28の回転はプーリ52、ベルト5
0、プーリ48を介してルーツポンプ14に伝達
され、バイパス制御弁56が閉鎖していることか
ルーツポンプ14からの吸入空気は全量が圧縮状
態でサージタンク16を経て燃焼室30に送られ
過給が行われる。
101のステツプでNo、即ち高負荷運転でな
いと判定されたときは110に進み、MPU82
は出力ポート88よりクラツチを開放すべき命令
が出力される。そのため、クランク軸28はルー
ツポンプ14から切り離され、過給は行われな
い。112ではバイパス制御弁56の開放命令が
出力され、その結果ルーツポンプ14を迂回する
バイパス通路54が開放され吸入空気の一部はバ
イパス通路54を通過することになる。高負荷運
転であつてもバルブタイミングを切替ている最中
はフラグFは0であり102でNoと判定され、
クラツチは開放を維持しバイパスで開放され、過
給作動は実行されない。
第8図はバルブタイミング制御ルーチンのフロ
ーチヤートを示す。このルーチンはステツプモー
タが67の出力軸67aが1ステツプ回転を実行
するのに要するより長いが所定の制御精度は得る
ことができる所定時間毎に実行される時間割り込
みルーチンである。200はその開始を示す。2
01では機関が高負荷運転域にあるか否か判定さ
れる。そのような判定としてはエアフローメータ
72によつて検知される吸入空気量Qのエンジン
回転数Ne(回転数センサ78によつて検知され
る)に対する比が所定値より大きいか否かで判定
することができる。低負荷時と判定すれば202
に進みフラグHIGHが0とされ、吸気弁20のバ
ルブタイミングの目標値即ちステツプモータ67
の出力軸67a目標値STEPinがイニシヤル値に
設定される。ここにSTEPin=0は第6図イに示
す進み側のバルブタイミングをとるときのステツ
プモータ67の出力軸67aの位置に相当する。
機関の高負荷運転時には201位置でYesと判
定され、205に進みフラグHIGHが1とされ、
206ではステツプモータの出力軸の目標位置が
STEPin=DELAYとされる。この位置は第6図
ロの吸気弁バルブタイミングが得られる軸位置で
ある。
このようにしてバルブタイミングを決めるステ
ツプモータの目標位置が演算された後、プログラ
ムには208のステツプに進み、ステツプモータ
67の出力軸67aの位置の目標位置STEPinと
その現在位置REALinとが等しいか否か判定され
る。STEPinとREALinとが不一致の場合はNoと
判定され、209でフラグFが0とされる。この
フラグFはステツプモータの目標位置と実際位置
とにずれがでたとき即ちバルブタイミングの切替
中に0とされ、バルブタイミングがどちらかに固
定されているときは1である。210に進み目標
値が現在値より大きいか否か判定される。目標値
STEPinが現在値REALinより大きいときは、バ
ルブタイミングが遅れる方向に修正する必要があ
ると認識し、212に進み、出力ポート88より
ステツプモータ67aに進み同モータを1ステツ
プ正転させる。(ここに正転とはバルブタイミン
グを第6図のイからロの方向に遅らせるステツプ
モータの回転方向を意味する。)213では1ス
テツプ正転を実行したことからステツプモータの
現在値REALinを1だけインクリメントする。
目標値STEPinが現在値REALinより小さいと
きは210でNoと判定され214に進みステツ
プモータを1ステツプ逆転する命令が出力され
る。ここに逆転とはバルブタイミングを第6図の
ロからイに進める方向の回転を意味する。216
では1ステツプ逆転を実行したことからステツプ
モータの現在値REALinを1だけデクリメントす
る。
以上のような制御によつてステツプモータの軸
位置を低負荷か高負荷かに応じて第6図のイの位
置とロの位置との間で駆動することができる。
このような制御によつて目標値と実測値とが一
致すると、即ちSTEPin=REALinとなると、2
08でYesと判定され、220に進み、フラグF
が1か否か判定される。前回のこのルーチンの実
行時バルブタイミングの切替中であればFは0で
あるからNoに分岐され、222に進み同フラグ
Fは1とされる。従つてバルブタイミングを遅ら
せる場合(このときフラグHIGHは1)フラグF
が0であるから第7図の102に進みその判定が
Noとなり、110のステツプの実行の結果高負
荷時であつてもクラツチは解放され、バイパスは
解放される。バルブタイミングの切替が完了した
後に、即ちステツプモータが必要なステツプの回
転を完了後にF=1となり、クラツチの係合及び
バイパスの閉鎖が行われ過給作動に入るのが許さ
れる。
この実施例ではバルブタイミングの切替の完了
迄クラツチ及びバイパス制御弁の双方の作動を待
つているが、そのどちらか一方即ちクラツチまた
はバイパス制御弁の作動をバルブタイミングの切
替完了迄遅延するという制御もこの発明の範囲に
含まれる。
以上の実施例ではバルブタイミングを遅延する
ときバルブタイミングを完全に切り替えるのに必
要なステツプ数ステツプモータ67bが回転を完
了するのを待機しているが、以下説明する第2の
実施例ではタイマを利用している。即ち第7図の
フローチヤートの部分的な変形である第9図にお
いて101のステツプで高負荷(Yes)と判定し
たとき102でフラグHIGHが0か否かの判定が
される。Yesの判定結果はエンジンの負荷が低負
荷から高負荷への切り替わりを示し、300では
タイマがtにセットされる。このtの値はバルブ
タイミングをイからロに切り替えるのに要する時
間に等しく設定される。302ではフラグF1が
リセツトされる。それ以外の第9図の処理は第7
図と同じである。但し、第8図の220及び22
2のステツプは不用である。時間tが経過すると
第10図のタイマ割り込みルーチンが起動され、
400ではタイマがリセツトされ、402ではフ
ラグFがセツトされる。
以上のようにこの第9,10図の実施例ではバ
ルブタイミングを遅らせるとき一定時間tを設定
し、その間は高負荷に入つても過給機の作動を待
機する制御が行われることになる。
この発明は第2のバルブタイミング機構58b
によつて排気弁のバルブタイミングを制御するも
のにも応用することができる。即ちこの場合、イ
ニシヤルのバルブタイミングは第6図のイと同じ
であるが、遅れ側のバルブタイミングは第6図
ロ′で示される。即ち排気弁の作動も遅らされて
おり、BDC手前γ′(<γ)の角度で開き始め、
TDC後δ′(>δ)の角度で閉じ終わる。故に吸気
弁はもつと遅らされ、TDC後α″の角度で開き始
めBDC後β″の角度で閉じ終わるように設定され
る。このようなバルブタイミングの制御は高負荷
時に排気ポート34より燃焼室30に排気ガスを
吸引させ、所謂内部排気ガス再循環効果によつて
燃焼温度を降下させノツキングを防止するために
行われ、最初の実施例と目的としては共通してい
る。この場合、排気弁34用の可変バルブタイミ
ング機構58bのステツプモータ及び吸気弁20
用の可変バルブタイミング機構58aのステツプ
モータの駆動は第7,8図と同様に実行される。
そして、排気弁のバルブタイミングを遅延させる
とき、その遅延作動が完了するまで過給機の作動
を一時待機するための制御が同じように実行され
る。
〔発明の効果〕
この発明によれば、過給機付の内燃機関におい
てバルブタイミングを遅らせるように切り替える
ときその切替が実質的に完了するまで過給機の作
動即ちクラツチ又はバイパス制御弁の閉鎖又はそ
の双方の作動を待機することによつて過渡的なノ
ツキングを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成図。第2図は実施例を
示す図。第3図は可変バルブタイミング機構のカ
ム軸方向断面図。第4図は第3図の−線に沿
う断面図。第5図は第4図の方向矢視図。第6
図はバルブタイミング線図。第7図及び第8図は
第1の実施例のフローチヤート図。第9図及び第
10図は第2の実施例のフローチヤート図。 14……過給機、20……吸気弁、34……排
気弁、54……バイパス通路、56……バイパス
制御弁、58a,58b……可変バルブタイミン
グ機構、70……制御回路、72……エアーフロ
ーメータ、74……圧力センサ、78……回転数
センサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 過給機を備え、過給機を高過給側と低過給側
    で切替制御する過給状態制御手段と、バルブタイ
    ミングを遅れ側と進み側との少くとも二つの状態
    間で制御するバルブタイミング制御手段とを備え
    た内燃機関において、内燃機関の負荷を検出する
    手段と、検出された機関の負荷に応じて高負荷時
    は遅れ側、低負荷時は進み側のバルブタイミング
    が得られるようにバルブタイミング制御手段への
    バルブタイミング切替信号を発生する手段と、検
    出された内燃機関の負荷に応じて過給機の過給状
    態を高負荷時は高過給側、低負荷時は低過給側と
    なるように切替信号を発生する手段と、バルブタ
    イミング切替信号発生手段からのバルブタイミン
    グを進み側から遅れ側に切り替えを行うべき信号
    の発生時点を検出する手段と、バルブタイミング
    の進み側から遅れ側への切替の発生を示す信号に
    応動し、バルブタイミング切替信号が発生してか
    らバルブタイミング制御手段によるバルブタイミ
    ングの遅れ側への切替が実質的に完了したときに
    低過給側から高過給側への過給状態制御信号の過
    給状態制御手段への伝達を許容する手段とを具備
    する過給機付内燃機関の過給制御装置。 2 前記過給状態制御信号伝達手段は、遅れ側へ
    のバルブタイミング切替信号が発生してからバル
    ブタイミング制御手段による現実のバルブタイミ
    ングが設定バルブタイミングに一致したときに過
    給状態制御信号の過給状態制御手段への伝達を許
    容する特許請求の範囲1に記載の装置。 3 前記過給状態制御信号伝達手段は、遅れ側へ
    のバルブタイミング切替信号が発生してからバル
    ブタイミング制御手段による遅れ側へのバルブタ
    イミングの切替が実質的に完了する時間が経過し
    たときに過給状態制御信号の過給状態制御手段へ
    の伝達を許容する特許請求の範囲1に記載の装
    置。
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