JPH0588283A - 透明な磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

透明な磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0588283A
JPH0588283A JP24780791A JP24780791A JPH0588283A JP H0588283 A JPH0588283 A JP H0588283A JP 24780791 A JP24780791 A JP 24780791A JP 24780791 A JP24780791 A JP 24780791A JP H0588283 A JPH0588283 A JP H0588283A
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magnetic recording
recording layer
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photographic light
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JP24780791A
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Minoru Yokota
穣 横田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学的に透明でありかつその磁気記録性能(S
/N比)が高い磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感
光材料を提供する。。 【構成】支持体の少なくとも一方の側に、ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
写真感光材料にフェニルホスホン酸で表される有機リン
化合物を少なくとも一種含む磁気記録層をすくなくとも
一層有し、その磁気記録層の光学濃度の最大値DMAX が
0.3以下であるハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明な磁気記録層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲン化銀写真感光材料(以下
感材と略す)は、カメラ撮影時の各種の情報(例えば、
撮影日、天候、拡大比、プリント枚数など)を入力する
ことはほとんど不可能であり、わずかに光学的に撮影日
を入力できるのみであった。また、プリント時において
も感材自身の情報入力は全く不可能であり、高速かつコ
ストダウンへの大きな障害となっている。感材へ各種の
情報を入力することは、今後のカメラの操作性アップ及
び簡便化を進める上で非常に重要な手段である。その情
報入力手段として磁気記録方法は任意に入出力ができる
こと又安価であることから重要であり従来から研究され
てきた。例えば、磁気記録層に含有される磁性体の量、
サイズなどの適切な選択によって、撮影時感材に必要な
透明性を有する磁気記録層を透明な支持体を有する感材
のバック面に設けることは、米国特許第3782947
号、同4279945号、同4302523号などに記
載されている。また、この磁気記録層への信号入力方式
が世界公開90−4205号、同90−04212号な
どに開示されている。
【0003】これらの磁気記録層の付与及び入出力法に
よって従来困難であった各種情報を感材中に組み込むこ
とが可能となり、たとえば撮影の日時、天候、照明条
件、縮小/拡大比等の撮影時の条件、再プリント枚数、
ズームしたい箇所、メッセージ等の現像、プリント時の
条件等を感材の磁気記録層に入出力できるようになっ
た。更に又、テレビ/ビデオ映像へ感材から直接出力し
て画像とする場合の信号入出力手段としても応用できる
という将来性を有するものである。しかしながら、前述
の特許に記載の方法では、得ようとする磁気記録層を透
明にするために単位面積あたりの磁性体量を減らさねば
ならず、結局透明な磁気記録層を付与しても、その磁気
記録性能(S/N比)が不足してしまい満足なものは得
られなかった。
【0004】S/N比を高く保ち、かつ透明な磁気記録
層を得るためには、磁性体の分散が大きく影響する。分
散によって、磁性体の粒径を希望の大きさに揃えること
によって2つの性能を満足することが可能となる。従来
より磁性体の分散をコントロールするためにさまざまな
分散剤が使われてきており、例えば本発明に使用される
有機リン化合物についても特開平1-189025号に記載され
ている。しかしこれらの特許は磁気テープ(オーディオ
テープ、ビデオテープ等)用に適用されるものであり、
該特許に記載の方法で磁気記録層を形成しても感材に必
要とする光学的に透明な磁気記録層を作成することがで
きなかった。すなわち磁気テープの系では分散とはS/
N比を上げることを追求しており光学的透明度は考慮さ
れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光学
的に透明でありかつその磁気記録性能(S/N比)が高
い磁気記録層をもつ感材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
は、支持体の少なくとも一方の側に、ハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該写真
感光材料に下記の一般式(1)〜(3)で表される有機
リン化合物を少なくとも1種含む磁気記録層を少なくと
も1層有し、その磁気記録層が透明であることを特徴と
する写真感光材料により達成された。但し、Rは置換ま
たは未置換のアルキル基、アルケニル基、またはアリー
ル基を表し、Mは水素原子、アルカリ金属または−NX
4(Xはアルキル基)を表し、そしてnは1または2を
表す。 (R-O) n P(=O)(OM)3-n (1) (R-O) n P(OM)3-n (2) (R) n P(=O)(OM)3-n (3)
【0007】以下に本発明について詳細に記述する。ま
ず、本発明に使用される透明磁気記録層について記す。
本発明の透明磁気記録層に用いられる磁性体としては、
強磁性γ−酸化鉄微粉末、Co含有の強磁性γ−酸化鉄微
粉末、強磁性マグネタイト微粉末、Co含有の強磁性マグ
ネタイト微粉末、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性合
金粉末、バリウムフェライト粉末等がある。強磁性合金
粉末の例としては、金属分が75wt% 以上であり、金属分
の80wt% 以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは
合金(Fe,Co,Ni,Fe-Co,Fe-Ni,Co-Ni,Co-Fe-Ni など)で
あり、該金属分の20wt% 以下で他の成分(Al,Si,S,Sc,T
i,V,Cr,Mn,Cu,Zn,Y,Mo,Rh,Pd,Ag,Sn,Sb,B,Ba,Ta,W,Re,A
u,Hg,Pb,P,La,Ce,Pr,Nd,Te,Biなど)を含むものをあげ
ることができる。また、上記強磁性金属分が少量の水、
水酸化物、または酸化物を含むものであってもよい。こ
れらの磁性体の製法は既知であり、本発明で用いられる
磁性体についても公知の方法にしたがって製造すること
ができる。磁性体の形状・サイズは特に制限なく広く用
いることができるが、透明磁気記録層として好ましい形
状は、針状、米粒状、球状、立方体状、板状であり、特
に好ましいのは米粒状、立方体状、板状である。結晶子
サイズ、比表面積も特に制限ないが、SBETで1m2/g以上
で60m2/g以下が好ましく、1m2/g以上で20m2/g以下が
特に好ましい。磁性体のpH、表面処理は特に制限なく用
いることができる。(チタン、珪素、アルミニウム等の
元素を含む物質で表面処理されていてもよい)強磁性酸
化鉄微粉末の場合、2価の鉄/3価の鉄の比に特に制限
されることなく用いることができる。
【0008】次に本発明における透明の意味について述
べる。本発明における透明とは、具体的には磁気記録層
の光学濃度の最大値DMAX が0.3以下である場合を指
す。本発明における光学濃度とは、Xライト濃度計ステ
ータスAモードを用いて各フィルターB,G,Rを通し
て測定した光学濃度DB 、DG 、DR のことを指す。こ
れらの中で最大となるものをDMAX と定義する。本発明
における磁気記録層の光学濃度の最大値DMAX は、0.
3以下であればよいが、写真画像への影響を考慮すると
小さいことが好ましく、好ましくは0.15以下、特に
好ましくは0.05以下である。本発明における透明磁
気記録層1平方mあたりの磁性体の含有量は0.01g
〜1gが好ましいが、上記光学的透明性を保てる範囲で
あればいくらでもかまわなく、S/N比を高くするため
にできるだけ多いことが好ましい。
【0009】次に本発明に使用される有機リン化合物に
ついて記す。本発明に使用される有機リン化合物は下記
の一般式によって表される。但し、Rは置換または未置
換の、炭素数1ないし22、好ましくは炭素数1ないし
12の、アルキル基、アルケニル基、またはアリール基
を表し、Mは水素原子、アルカリ金属または−NX4
(Xは炭素数1ないし5のアルキル基)を表し、そして
nは1または2を表す。 (R-O) n P(=O)(OM)3-n (R-O) n P(OM)3-n (R) n P(=O)(OM)3-n
【0010】これらのリン酸化合物を使用することによ
り、磁性体の分散度をコントロールし、透明でかつS/
N比の高い磁気記録層が得られる。リン酸化合物の具体
例としては、α-ナフチルリン酸、フェニルリン酸、ジ
フェニルリン酸、リン酸n-ブチル、リン酸ジn-ブチ
ル、リン酸ジ(2-エチルヘキシル)、リン酸イソプロ
ピル、リン酸ジソプロピル等のリン酸のモノおよびジエ
ステル、そしてこれらの塩亜リン酸ジn-ブチル、亜リ
ン酸ジエチル、亜リン酸ジオレイル、亜リン酸ジフェニ
ル等の亜リン酸のモノおよびジエステル、そしてこれら
の塩p-エチルベンゼンホスホン酸、フェニルホスホン
酸等のホスホン酸およびこれらの塩 フェニルホスフィ
ン酸等のホスフィン酸およびこれらの塩を挙げることが
できる。これらの中でアリール基を有する有機リン化合
物が好ましく、特に好ましくはアリール基を有するホス
ホン酸、およびホスフィン酸、およびそれらの塩であ
る。このような有機リン化合物は、金属表面に上記の極
性基で結合する性質を有しており、磁気記録層において
上記有機リン化合物は主に磁性体の表面に上記の極性基
で結合した状態で存在するものと思われる。従って、磁
性体表面は有機リン化合物の芳香族環等で被覆されたよ
うな状態になるので、磁気記録層を構成する磁性体とバ
インダーとの親和性が向上し、さらに磁性体の分散性が
改善されるものと推察される。
【0011】本発明の磁気記録層には、上記有機リン化
合物が、磁性体100重量部に対して0.1〜50重量
部の範囲で使用されることが好ましく、0.5〜50重
量部の範囲が更に好ましい。この範囲で使用されること
により、前述のごとく、透明でかつS/N比の高い磁気
記録層を得ることができる。
【0012】上記有機リン化合物を磁気記録層に含有さ
せて磁性体の分散性を向上させる方法としては、この有
機リン化合物を低沸点の有機溶媒中に溶解もしくは分散
状態にし、この溶液中に磁性体を投入して混合したの
ち、有機溶媒を除去して前処理した磁性体を調製し、こ
の磁性体を用いて磁気記録層を付与する方法、および磁
性体分散液を調製する際に上記有機リン化合物を、好ま
しくは磁性体分散液調製用溶剤の一部に溶解もしくは分
散した状態で投入して混練分散を行う方法などを利用す
ることができる。
【0013】次に本発明に使用される磁気記録層のバイ
ンダーについて記す。本発明に用いられる磁気記録層の
バインダーは従来磁気記録媒体用のバインダーとして使
用されている公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射
線硬化性樹脂、反応型樹脂およびこれらの混合物を使用
することができる。上記熱可塑性樹脂としては、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルと
ビニルアルコール、マレイン酸および/またはアクリル
酸との共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体、ニトロ
セルロース、ジアセチルセルロース、トリアセチルセル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロ
ースアセテートブチレート樹脂などのセルロース誘導
体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、
ポリエーテルポリウレタン、ポリカーボネート、ポリカ
ーボネートポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アミノ樹脂、スチレン
ブタジエン樹脂、ブタジエンアクリロニトリル樹脂等の
ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂を挙げる
ことができる。
【0014】また、親水性バインダーとしては、リサー
チ・ディスクロージャーNo.17643、26頁、お
よび同No.18716、651頁に記載されており、
水溶性ポリマー、セルロースエステル、ラテックスポリ
マー、水溶性ポリエステルなどが挙げられる。水溶性ポ
リマーとしては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ガゼイ
ン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸共重合体、無水マレイン酸共
重合体などであり、セルロースエステルとしてはカルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースな
どである。ラテックスポリマーとしては塩化ビニル含有
共重合体、無水ビニリデン含有共重合体、アクリル酸エ
ステル含有共重合体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジ
エン含有共重合体などである。この中でももっとも好ま
しいのはゼラチンである。また、ゼラチン誘導体などを
ゼラチンと併用しても良い。ゼラチンとしてはいわゆる
石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチ
ン、およびゼラチン誘導体、変性ゼラチンなどのいずれ
も用いることができるが、中でも石灰処理ゼラチン、酸
処理ゼラチンが好ましく用いられる。ゼラチンを含む磁
気記録層は硬膜することが好ましい。磁気記録層に使用
できる硬膜剤としては、たとえば、ホルムアルデヒド、
グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物類、ジア
セチル、シクロペンタンジオンの如きケトン化合物類、
ビス(2−クロロエチル尿素)、2−ヒドロキシ−4,
6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、そのほか米国
特許第3,288,775号、同2,732,303
号、英国特許第974,723号、同1,167,20
7号などに記載されている反応性のハロゲンを有する化
合物類、ジビニルスルホン、5−アセチル−1,3−ジ
アクリロイルヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、
そのほか米国特許第3,635,718号、同3,23
2,763号、英国特許第994,869号などに記載
されている反応性のオレフィンを持つ化合物類、N−ヒ
ドロキシメチルフタルイミド、そのほか米国特許第2,
732,316号、同2,586,168号などに記載
されているN−メチロール化合物、米国特許第3,10
3,437号等に記載されているイソシアナート類、米
国特許第3,017,280号、同2,983,611
号等に記載されているアジリジン化合物類、米国特許第
2,725,294号、同2,725,295号等に記
載されている酸誘導体類、米国特許第3,091,53
7号等に記載されているエポキシ化合物類、ムコクロル
酸のようなハロゲンカルボキシアルデヒド類を挙げるこ
とができる。あるいは無機化合物の硬膜剤としてクロム
明バン、硫酸ジルコニウム、特公昭56−12853
号、同58−32699号、ベルギー特許825,72
6号、特開昭60−225148号、同51−1261
25号、特公昭58−50699号、特開昭52−54
427号、米国特許3,321,313号等に記載され
ているカルボキシル基活性型硬膜剤などを例示できる。
【0015】硬膜剤の使用量は通常乾燥ゼラチンに対し
て、0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20
重量%である。本発明における磁気記録層の磁性体とバ
インダーとの混合割合は重量比で磁性体100重量部に
対してバインダー100〜3000重量部の範囲が好ま
しい。バインダーが少ないと分散性や耐久性が劣り、ま
たバインダーが多すぎると磁性層の充填度が減少し好ま
しくない。本発明の磁気記録層には更に従来公知の潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤を含んでもよい。本発明におい
て、以上のいずれのバインダーも使用可能であるが、ジ
アセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ゼラチ
ンが分散性、透明性の点から好ましい。
【0016】本発明における磁気記録層の厚みは0.1
〜10μm、好ましくは0.2〜5μm、より好ましく
は0.3〜3μmである。本発明の磁気記録層は、感光
材料のハロゲン化銀乳剤層と同じ面に設けても良いし、
反対の面に設けても良い。好ましくは、ハロゲン化銀乳
剤層の反対の面に設ける方がよい。
【0017】本発明の磁気記録層は、塗布、印刷、蒸
着、熱融着、熱転写、テープ接着法のいずれによっても
設けることができる。また、磁性体を分散したポリマー
の溶液と、支持体作成用のポリマーの溶液とを共流延し
て磁気記録層を有する支持体を作成しても良い。この場
合、磁性体を分散するポリマーは支持体作成用のポリマ
ーと実質的に同一であることが好ましい。また、磁気記
録層を設ける際、既に公知の磁場配向処理を施すことが
好ましい。磁気記録層を塗布によって付与する方法とし
ては、一般の塗布方法、具体的にはドクターコート、エ
クストルージョンコート、スライドコート、ローラーコ
ート、グラビアコート等が使用できる。また、磁性体分
散液の調製方法としては、既に公知であり、本発明の磁
気記録層もこれらの方法によって調製された分散液を使
用することによって製造することができる。
【0018】また、磁気記録層に潤滑性向上、カール調
整、帯電防止、接着防止などの機能を合わせ持たせても
よいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を付与さ
せてもよい。必要に応じて磁気記録層に隣接する保護層
を設けて耐傷性を向上させてもよい。磁気記録層を有す
る透明磁性体をカレンダリング処理して平滑性を向上さ
せ、S/N比を向上できる。この場合、カレンダリング
処理を施した後に透明支持体上に感光層を塗布するのが
好ましい。
【0019】本発明における感材の支持体としては、特
に限定されないが、各種のプラスチックフィルムが使用
でき、好ましいものとしてはセルロース誘導体(例え
ば、ジアセチル−、トリアセチル−、プロピオニル−、
ブタノイル−、アセチルプロピオニル−アセテートな
ど)、ポリアミド、米国特許第3、023、101号記
載のポリカーボネート、特公昭48−40414号など
に記載のポリエステル(特にポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ−1、4−シクロヘクサンジメチレンテレフタ
レート、ポリエチレン1、2−ジフエノキシエタン−
4、4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート)、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルベンテン、
ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレ
ート、ポリエーテルイミド等であり、特に好ましくはト
リアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネートである。これら支持体は、柔軟性付与
等の目的で可塑剤を添加、使用されることもある。特に
セルロースエステルでは、トリフェニルフォスフェー
ト、ビフェニルジフェニルフォスフェート、ジメチルエ
チルフォスフェート等の可塑剤含有物が通常使用され
る。これら支持体はポリマー種によって異なるが、厚み
は1mm程度のシートから20μm程度の薄膜フィルム
まで用途によって使い分けられるが、常用されるのは5
0μm〜300μmの厚み範囲である。これら支持体ポ
リマーの分子量は、1万以上のものが好ましく、更に2
万〜8万のものが好ましい。支持体はベース色味のニュ
ートラル化、ライトパイピング防止、ハレーション防止
などの目的のために染料を含有してもよい。
【0020】これら支持体状に写真層(例えば、感光性
ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層、磁気記録
層、導電性層)を強固に接着させるために、薬品処理、
機械的処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、
高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レー
ザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理などの表面活性化
処理をした後、直接写真乳剤を塗布して接着力を得ても
良いし、一旦これらの表面処理をした後、あるいは表面
処理無しで下塗り層を設け、この上に写真乳剤層を塗布
しても良い。セルロース誘導体に対しては、メチレンク
ロライド/ケトン/アルコール混合系有機溶媒に分散し
たゼラチン液を単層塗布し、下塗り層を付与するのが用
いられる。ゼラチン硬化剤としては、前述の硬膜剤を使
用することができる。下塗り液には、必要に応じて各種
の添加剤を含有させることができる。例えば、界面活性
剤、帯電防止剤、アンチハレーション剤着色用染料、顔
料、塗布助剤、カブレ防止剤等である。本発明の下塗り
液を使用する場合には、レゾルシン、抱水クロラール、
クロロフェノール等の如きエッチング剤を下塗り液中に
含有させることもできる。本発明に関わる下塗り液は、
一般によく知られた塗布方法、例えばディップコート
法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラ
ーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート
法、或いは米国特許第2,681,294号明細書に記
載のホッパーを使用するエクストルージョンコート法等
により塗布することができる。必要に応じて、米国特許
第2,761,791号、3,508,947号、2,
941,898号、及び3,526,528号明細書、
原崎勇次著「コーティング工学」253頁(1973年
朝倉書店発行)等に記載された方法により2層以上の層
を同時に塗布することができる。
【0021】また、本発明の感材はハロゲン化銀乳剤
層、磁気記録層、バック層、保護層、中間層、アンチハ
レーション層等で構成されているが、これらは主に親水
性コロイド層で用いられる。その場合の親水性コロイド
層のバインダーとしては、例えばゼラチン、コロイド状
アルブミン、ガゼイン等のタンパク質;カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース化合物;寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん誘導体
などの糖誘導体:合成親水性コロイド、例えばポリビニ
ルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアク
リル酸共重合体、ポリアクリルアミドまたはこれらの誘
導体及び部分加水分散物、デキストラン、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリル酸エステル、ロジン等が挙げられる。
必要に応じてこれらのコロイドの2つ以上の混合物を使
用しても良い。この中でもっとも用いられるのはゼラチ
ン或いはその誘導体であるが、ここに言うゼラチンはい
わゆる石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン及び酵素処理
ゼラチンを指す。
【0022】本発明においては、またアニオン、ノニオ
ン、カチオン、ベタイン性含フッ素界面活性剤を併用す
ることができる。これらの含フッ素界面活性剤は特開昭
49−10722号、英国特許第1,330,356
号、特開昭53−84712号、同54−14224
号、同50−113221号、米国特許第4,335,
201号、同4,347,308号、英国特許第1,4
17,915号、特公昭52−26687号、同57−
26719号、同59−38573号、特開昭55−1
49938号、同54−48520号、同54−142
24号、同58−200235号、同57−14624
8号、同58−196544号、英国特許第1,43
9,402号等に記載されている。本発明で使用される
含フッ素界面活性剤の添加する層は、写真感光材料の少
なくとも1層であれば特に限定されず、例えば表面保護
層、乳剤層、中間層、下塗り層、バック層などを挙げる
ことができる。本発明で使用される含フッ素界面活性剤
の使用量は写真感光材料の1平方メートル当たり0.0
001g〜1gであれば良いが、より好ましくは0.0
005g〜0.5g、特に好ましいのは0.0005g
〜0.2gである。また、本発明のこれらの界面活性剤
は2種類以上混合しても良い。また、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,1,1−トリメチロー
ルプロパン等特開昭54−89626号に示されるよう
なポリオール化合物を本発明の保護層或いは他の層に添
加することができる。
【0023】本発明の写真構成層には、他の公知の界面
活性剤を単独または混合して添加しても良い。それらは
塗布助剤として用いられるものであるが、時としてその
他の目的、例えば乳化分散、増感その他の写真特性の改
良などのためにも適用される。また、本発明において
は、滑性化組成物、例えば米国特許第3,079,83
7号、同3,080,317号、同3,545,970
号、同3,284,537号及び特開昭52−1295
20号に示されるような変性シリコーン等を写真構成層
中に含むことができる。更に、高級脂肪酸エステルも有
効である。本発明の写真感光材料は写真構成層中に米国
特許第3,411,911号、同3,411,912
号、特公昭45−5331号等に記載のポリマーラテッ
クスを含むことができる。本発明の写真感光材料におけ
るハロゲン化銀乳剤層及びその他の親水性コロイド層
は、各種の有機または無機の硬化剤(単独または組み合
わせて)により硬化され得る。
【0024】特に本発明で好ましいハロゲン化銀カラー
写真感光材料の代表例として、カラーリバーサルフィル
ムとカラーネガフィルムを挙げることができる。特に、
一般用カラーネガフィルムが好ましいカラー写真感光材
料である。以下、一般用カラーネガフィルムを用いて説
明する。本発明の感光材料は、支持体上に青感色性層、
緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層のするな
くとも1層が設けられていれば良く、ハロゲン化銀乳剤
層及び非感光性層の層数及び層順に特に制限はない。典
型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じ
であるが、感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層か
らなる感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写
真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、及び
赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、
多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般
に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性
層、緑感色性層、青感色性層の順に設置される。しか
し、目的に応じて、上記設置順が逆であっても、また同
一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順
をもとり得る。上記、ハロゲン化銀感光性層の間及び最
上層、最下層には各層の中間層などの非感光性層を設け
ても良い。該中間層には、特開昭61−43748号、
同59−113438号、同59−113440号、同
61−20037号、同61−20038号明細書に記
載されているようなカプラー、DIR化合物などが含ま
れていても良く、通常用いられるように混色防止層を含
んでいても良い。各単位感光性層を構成する複数のハロ
ゲン化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号或
いは英国特許第923,045号、特開昭57−112
751号、同62−200350号、同62−2065
41号、同62−206543号、同56−25738
号、同62−63936号、同59−202464号、
特公昭55−34932号、同49−15495号明細
書に記載されている。ハロゲン化銀粒子は、立方体、八
面体、十四面体のような規則的な結晶を有するもの、球
状、板状のような変則的な結晶を有するもの、双晶面な
どの結晶欠陥を有するもの、それらの複合形でも良い。
【0025】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μm以下
の微粒子でも投影面積直径が約10μmに至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でも良
い。本発明に使用できるハロゲン化銀乳剤は、例えばリ
サーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643
(1978年12月)、22〜23頁、”I.乳剤製造
(Emulsion preparation and types)”、及び同No.
18716(1979年11月)、648頁、グラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P. G
lafkides,Chmicet Phisique Photographique ,Paul Mon
tel, 1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカ
ルプレス社刊(G.F.Duffin, Photographic Emulsion Ch
emistry (Focal Press, 1966))、ゼクマン等著「写真
乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zeli
kman et al., Making and Coating Photographic Emuld
ion, Focal Press, 1964)等に記載された方法を用いて
調整することができる。米国特許第3,574,628
号、同3,655,394号及び英国特許第1,41
3,748号等に記載された単分散乳剤も好ましい。ま
た、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒子も
本発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォト
グラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Gutoff, Photographic Science and Engineering)、
第14巻248〜257頁(1970年);米国特許第
4,434,226号、同4,414,310号、同
4,433,048号、同4,439,520号及び英
国特許第2,112,157号等に記載の方法により簡
単に調整することができる。
【0026】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン化組成からなるものでもよく、層状構
造をなしていても良い。また、エピタキシャル接合によ
って組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよ
く、また、例えばロダン銀、酸化鉛等のハロゲン化銀以
外の化合物と接合されていても良い。また、種々の結晶
形の粒子の混合物を用いても良い。ハロゲン化銀乳剤
は、通常、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったも
のを使用する。本発明の効率は、金化合物と含硫黄化合
物で増感した乳剤を使用したときに特に顕著に認められ
る。このような工程で使用される添加剤はリサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643及びNo.1871
6に記載されており、その該当箇所を後掲の表にまとめ
た。本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2
つのリサーチ・ディスクロージャーに記載されており、
下記の表に関連する記載箇所を示した。
【0027】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同4,435,503号に記載されたホルムア
ルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料に
添加することが好ましい。本発明には種々のカラーカプ
ラーを使用することができ、その具体例は前出のリサー
チ・ディスクロージャー(RD)No.17643、V
II−C〜Gに記載された特許に記載されている。
【0028】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許第3,933,501号、同4,022,620号、
同4,326,024号、同4,401,752号、
4,248,961号、特公昭58−10739号、英
国特許第1,425,020号、同1,476,760
号、米国特許第3,973,968号、同4,314,
023号、同4,511,649号、欧州特許第24
9,473A号等に記載のものが好ましい。
【0029】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾールアゾール系の化合物が好ましく、米国
特許第4,310,619号、同4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同3,725,067号、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.24230(1984年6月)、特開
昭60−43659号、同61−72238号、同60
−35730号、同55−118034号、同60−1
85951号、米国特許第4,500,630号、同
4,540,654号、同4,556,630号、WO
(PCT)88/04795号等に記載のものが特に好
ましい。
【0030】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同4,146,396号、同4,22
8,233号、同4,296,200号、同2,36
9,929号、同2,801,171号、同2,77
2,162号、同2,895,826号、同3,77
2,002号、同3,758,308号、同4,33
4,001号、同4,327,173号、西独特許公開
第3,329,729号、欧州特許第121,365A
号、同249,453A号、米国特許第3,446,6
22号、同4,333,999号、同4,753,87
1号、同4,451,559号、同4,427,767
号、同4,690,889号、同4,254,212
号、同4,296,199号、特開昭61−42658
号などに記載のものが好ましい。
【0031】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643のVII−G項、米国特許第4,16
3,670号、特公昭57−39413号、米国特許第
4,004,929号、同4,138,258号、英国
特許第1,146,368号に記載のものが好ましい。
発色色素が適度な拡散性を有するカプラーとしては、米
国特許第4,366,237号、英国特許第2,12
5,570号、欧州特許第96,570号、西独特許
(公開)第3,234,533号に記載のものが好まし
い。ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米
国特許第3,451,820号、同4,080,211
号、同4,367,282号、同4,409,320
号、同4,576,910号、英国特許2,102,1
73号などに記載されている。カップリングに伴って写
真に有用な残基を放出するカプラーもまた本発明で好ま
しく使用できる。現像抑制剤を放出するDIRカプラー
は、前述のRD17643、VII−F項に記載された
特許、特開昭57−151944号、同57−1542
34号、同60−184248号、同63−37346
号、米国特許第4,248,962号に記載されたもの
が好ましい。
【0032】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同2,131,188号、特開昭59−
157638号、同59−170840号に記載のもの
が好ましい。その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同4,310,6
18号などに記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号などに記載のD
IRレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放
出カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もし
くは、DIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特
許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素を
放出するカプラー、R.D.No.11449、同24
241、特開昭61−201247号などに記載の漂白
促進剤放出カプラー、米国特許第4,553,477号
等に記載のリガンド放出するカプラー、特開昭63−7
5747号に記載のロイコ色素を放出するカプラーなど
が挙げられる。
【0033】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号等に記載されている。水中油滴分散法に用いら
れる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の具
体例としては、フタル酸エステル類、リン酸またはホス
ホン酸のエステル類、安息香酸エステル類、アミド類、
アルコール類またはフェノール類、脂肪族カルボン酸エ
ステル類、アニリン誘導体、炭化水素類等が挙げられ
る。また、補助溶剤としては、沸点が30℃以上、好ま
しくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤などが使用
でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピ
オン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、
2−エトキシエチルアセテート、ジエチルホルムアルデ
ヒド等が挙げられる。ラテックス分散法の工程、効果お
よび願信用のラテックスの具体例は、米国特許第4,1
99,363号、西独特許願(OLS)第2,541,
274号及び同2,541,230号などに記載されて
いる。
【0034】本発明の感光材料は乳剤層を有する側の全
親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下であり、
かつ、膜膨潤速度T1/2が30秒以下が好ましい。膜
厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した
膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2は、当該技術分野に
おいて公知の手法に従って測定することができる。例え
ばエー・グリーン(A.Green)らによりフォトグ
ラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Photogr.Sci.Eng.)、19巻、2号、124〜129
頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用するこ
とにより測定でき、T1/2は発色現像液で30℃、3
分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を
飽和膜厚とし、このT1/2の膜厚に到達するまでの時
間と定義する。膜膨潤速度T1/2は、バインダーとし
てのゼラチンに硬膜剤を加えること、或いは塗布時の経
時条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:
(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本
発明に従ったカラー写真感光材料は、前述のRD.N
o.17643の28〜29頁、及び同No.1871
6の615左欄〜右欄に記載された通常の方法によって
現像処理することができる。本発明のハロゲン化銀カラ
ー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現
像主薬を内蔵しても良い。内蔵するためには、発色現像
主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ましい。例え
ば、米国特許第3,342,597号のインドアニリン
系化合物、同3,342,597号、リサーチ・ディス
クロージャー14,850号及び同15,159号記載
のシッフ塩基型化合物、同13,924号に記載されて
いる。
【0035】次に本発明の感光材料は、カメラやプリン
ターでフィルム搬送時に透明磁気記録層に信号入力が容
易にできるロール状のフィルムが本発明の感光材料の好
ましい形態である。このロール状フィルムにおいては、
画像露光部1駒の面積が350mm2 以上1200mm2
下とし、磁気的情報記録可能スペースが、上記の画像露
光部1駒の面積の15%以上とするのが好ましい。具体
的には、1画面あたりのパーフォレーションの数を13
5フォーマットより少くするのが好ましい。1駒あたり
のパーフォレーションの数を4コ以下にするのが特に好
ましい。
【0036】磁気的情報記録可能スペースに、LEDな
どの発光体を使って光学的に情報を入力することもでき
る。該スペースに、磁気的情報と光学的情報を重ねて入
力することも好ましい。磁気記録フォーマットは、世界
公開90−04205号に開示された方式に従うのが好
ましい。この感光材料をロール状の形態で使用する場合
にはカートリッジに収納した形態を取るのが好ましい。
カートリッジとして最も一般的なものは、現在の135
フォーマットのパトローネである。その他下記特許で提
案されたカートリッジも使用できる。(実開昭58−6
7329号、特開昭58−181035号、特開昭58
−182634号、実開昭58−195236号、米国
特許4,221,479号、特願昭63−57785
号、特願昭63−183344号、特願昭63−325
638号、特願平1−21862号、特願平1−253
62号、特願平1−30246号、特願平1−2022
2号、特願平1−21863号、特願平1−37181
号、特願平1−33108号、特願平1−85198
号、特願平1−172595号、特願平1−17259
4号、特願平1−172593号、米国特許48464
18号、米国特許4848693号、米国特許4832
275号)カメラ内におけるカートリッジの姿勢制御手
段を有するカートリッジは、特に好ましい。(特願平1
−214896号)次に使用されるカートリッジは合成
プラスチックを主成分とする。本発明のプラスチックス
の成形には、必要に応じて可塑剤をプラスチックスに混
合する。可塑剤としては、例えば、トリオクチルホスフ
ェート、トリブチルホスフェート、ジブチルフタレー
ト、ジエチルセバケート、メチルアミルケトン、ニトロ
ベンゼン、γ−バレロラクトン、ジ−n−オクチルサク
シネート、ブロモナフタレン、ブチルパルミテートなど
が代表的なものである。以下にプラスチックス材料の具
体例を以下に挙げるが、これらに限定されるものではな
い。
【0037】具体例にはポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリモノクロロトリフルオロエチレ
ン、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合樹脂、メチルメタクリル樹脂、ビニ
ルホルマール樹脂、ビニルブチラール樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、テフロン、ナイロン、フェノール樹
脂、メラミン樹脂等がある。特に好ましいプラスチック
材料はポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンな
どである。更に本発明のカートリッジは、各種の帯電防
止剤を含有してもよい。帯電防止剤は特に限定されない
が、カーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、ア
ニオン、カチオン、ベタイン系界面活性剤、ノニオン、
アニオン、カチオン及びベタインポリマー等を好ましく
用いることができる。これらの帯電防止されたカートリ
ッジとして特開平1−312537号、同1−3125
38号に記載されている。通常カートリッジは、遮光性
を付与するためにカーボンブラックや顔料などを練り込
んだプラスチックを使って製作される。更に又その形態
は現在のサイズのままでもよいが、現在25m/m のカー
トリッジの径を22m/m 以下、好ましく20m/m 以下、
8m/m 以上とするとカメラの小型化に有効である。又現
在のカートリッジでは、カメラのフィルム駆動部と係合
する側のスプールの先端が出ており、カメラの小型化の
障害になっているのでこの部分をなくすのは好ましい。
この結果として現在約35cm3 あるカートリッジの容積
を減少できる。カートリッジケースの容積は、30cm3
以下好ましくは25cm3 以下さらに好ましくは20cm3
以下とすることが好ましい。カートリッジおよびカート
リッジケースに使用されるプラスチックの重量は1g以
上25g以下好ましくは5g以上15g以下である。
【0038】カートリッジケースの内容積とカートリッ
ジおよびカートリッジケースに使用されるプラスチック
の比率は4〜0.7好ましくは3〜1である。本発明に
おけるカラー感材を内蔵したカートリッジの場合、カー
トリッジおよびカートリッジケースに使用されるプラス
チックの総重量は通常1g以上25g以下、好ましくは
5g以上15g以下である。次にカラー感材を内蔵した
カートリッジの形態について記す。このカートリッジ
は、その形態について特に限定されないが、市販されて
いるカメラに適合するものであることが好ましい。更に
又、カラー感材を内蔵したカートリッジに適合する新た
なカメラに用いても良い。これらの具体的なカートリッ
ジについての例を図1(更に内部構造については図2〜
図4、フィルムの磁気記録トラックについて図5)に挙
げる。図5において、t−0、t−1、t−2、t−
3、t00、t29、f00〜f29は磁気記録トラックを示
す。
【0039】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1
【0040】 磁性体分散液の調整 分散液組成物 Co含有 立方状マグネタイト微粉末 (SBET 5.0 m2/g ,Hc 850 Oe,σs 82 emu/g) 5重量部 トリアセチルセルロース 50重量部 有機リン化合物(表1に記載) 2重量部 トリフェニルフォスフェート 7重量部 ジクロロメタン 220重量部 メチルアルコール 30重量部 上記の分散液組成物をサンドミルを用いて、十分に混練
分散処理した後、更に高速せん段分散して、分散液を得
た。
【0041】 ベースの作成 で調整した磁性体分散した三酢酸セルロースドープ液
と三酢酸セルロースドープ液を共流延して、該磁気記録
層のDMAX が0.05の厚さ114μmのフィルムベー
スを得た。次いで、次に示すバック層を厚さ1μmで塗
布して、厚さ115μmのフィルムベースを得た。な
お、磁気記録層を有する面をバック面とした。 (バック層) SnO2/Sb2O3/SiO2 (90/10/0.5 平均粒径 0.15μm) 0.18 mg/m2 ジアセチルセルロース 0.32 g/m2 エアロジル 0.02 〃 ポリメチルメタクリレート 0.32 〃 ポリ(メチルメタクリレート/ジビニルスチレン) (モル比 95:5)(平均粒径 0.2μm) 0.01 〃 ジメチルシリコン 0.01 〃
【0042】 感光材料の調整 特開昭2-93641 号の実施例1に記載の組成の各層を重層
塗布し、多層カラー感光材料である試料を作製した。 サンプルの加工 試料を35mm巾の24枚撮りのフィルムに裁断加工した。こ
れらの試料の現像は以下の様に行った。 カラー現像 3分15秒 漂白 6分30秒 水洗 2分10秒 定着 4分20秒 水洗 3分15秒 安定 1分05秒 各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
【0043】
【0044】
【0045】 定着液 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1.0 g 亜硫酸ナトリウム 4.0 g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 175.0 ミリリットル 重亜硫酸ナトリウム 4.6 g 水を加えて 1.0 リットル pH 6.6
【0046】安定液 ホルマリン(40%) 2.0 ミリリットル ポリオキシエチレン-p-モノノニル フェニルエーテル (平均重合度 10) 0.3 g 水を加えて 1.0 リットル
【0047】次に、これらの試料の評価について記す。 (1) 光学的透明度(Xライト濃度)の測定 Xライト濃度計310TRでステータスAモードでB,
G,R各フィルターを通した光学濃度(透過濃度)を測
定し、サンプルの光学濃度と参照サンプルの光学濃度の
差をそれぞれDB,DG,DR と表し、これらの中で最大と
なるものをDMAX とし、光学的透明度の指標とする。 (2) 磁気記録性能(S/N比)評価 各サンプルをトラック幅1.5mm、ヘッドギャップ7
μm、ターン数1000の入出力可能なヘッドを用い
て、100mm/sの送り速度で1000bpiの記録
密度信号を記録する。その後、同一ヘッド、同一速度で
信号を再生したときの出力SとノイズNの比を測定し
た。なお、表記した値は比較例で得られた磁気記録層の
S/N比を0dBとしたときの値である。なお、評価で
の温湿度は25℃、60%RHで行った。 (3) 飽和磁束密度(Bm)及び角型比(SQ) 振動試験磁束計(VSM)(東英工業株式会社製)を用
いて磁場強度(Hm)5kOeにおける磁気特性を測定
した。実施例1において作成した試料について上記評価
を行った結果を表1に記した。 比較例 1 実施例1において、磁性体分散液の調製に有機リン化合
物を使用しない以外は全く同様にして磁気記録層を付与
した感材を得た。
【0048】
【表1】
【0049】実施例1、比較例1の結果である表1を見
てわかる通り、本発明の有機リン化合物を含む磁気記録
層は、同一光学濃度において、該有機リン化合物を含ま
ない磁気記録層よりも高いS/N比を持っており、その
効果は顕著であった。
【0050】実施例 2 磁性体分散液の調製、ベースの作成を以下に示す方法で
行った以外は、実施例1と全く同じ方法で、感光層を付
与、サンプルを加工し、同一の評価を行った。評価結果
は表2に記した。
【0051】 A 磁性体分散液の調整 Co含有 針状γ−酸化鉄微粉末 (SBET 45.0 m2/g,Hc 800 Oe,σs 70 emu/g) 10重量部 ポリカーボネート 150重量部 有機リン化合物(表3に記載) 1重量部 ジクロロメタン 480重量部 メチルアルコール 90重量部 n−ブチルアルコール 30重量部
【0052】B ベースの作成 Aで調製した磁性体分散したポリカーボネートドープ液
とポリカーボネートドープ液を共流延して、該磁気記録
層のDMAX が0.15の厚さ114.5μmのフィルム
ベースを得た。次いで、次ぎに示すバック層を厚さ0.
5μmで塗布して、厚さ115μmのフィルムベースを
得た。なお、磁気記録層を有する面をバック面とした。 (バック層) SnO2/Sb2O3/SiO2 (90/10/0.5 平均粒径 0.15μm) 0.18 mg/m2 ポリカーボネート 0.32 g/m2 エアロジル 0.02 〃 ポリメチルメタクリレート 0.32 〃 ポリ(メチルメタクリレート/ジビニルスチレン) (モル比 95:5)(平均粒径 0.2μm) 0.01 〃 ジメチルシリコン 0.01 g/m2 比較例 2 実施例2において、磁性体分散液の調製に有機リン化合
物を使用しない以外は全く同様にして磁気記録層を付与
した感材を得た。
【0053】
【表2】
【0054】実施例2、比較例2の結果である表2を見
てわかる通り、本発明の有機リン化合物を含む磁気記録
層は、同一光学濃度において、該有機リン化合物を含ま
ない磁気記録層よりも高いS/N比を持っており、その
効果は顕著であった。
【0055】実施例 3 磁性体分散液の調製、ベースの作成方法、感光材料の調
整、サンプルの加工を以下のように行った。尚、評価は
実子例1と同様に行った。評価結果は表3に記した。
【0056】 I 磁性体分散液の調整 分散液組成物 板状バリウムフェライト微粉末 (SBET 6.0 m2/g,Hc 820 Oe,σs 60 emu/g) 3重量部 ゼラチン 30重量部 有機リン化合物(表2に記載) 1重量部 水 150重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 1重量部 上記の分散液組成物をサンドミルを用いて、十分に混練
分散処理した後、更に高速せん段分散して、分散液を得
た。
【0057】II ベースの作成 厚さ113μmのポリエチレンテレフタレートベースに
コロナ放電処理を施し、次いでIの分散液をバック層第
1層として該層のDMAX が0.05となるように塗布
し、次に示すバック層第2層を塗布して厚さ約115μ
mのフィルムベースを得た。なお、磁気記録層を有する
面をバック面とした。 (バック層) SnO2/Sb2O3/SiO2 (90/10/0.5 平均粒径 0.15μm) 0.18 mg/m2 ゼラチン 0.05 g/m2 エアロジル 0.02 〃 ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μm) 0.02 〃 セチルステアレート(ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダで分散) 0.01 〃 ジメチルシリコン 0.01 〃 III 感光材料の調整 特開平2−854号実施例1試料101記載の反転カラ
ー乳剤層を塗布した。 IV サンプルの加工 試料を35ミリメ−トル幅の24枚撮りフィルムに裁断
加工した。これらの現像処理は、富士写真フイルム株式
会社のカラー反転処理のCR−56を用いた。
【0058】比較例 3 実施例3において、磁性体分散液の調製に有機リン化合
物を使用しない以外は全く同様にして磁気記録層を付与
した感材を得た。
【0059】
【表3】
【0060】実施例3、比較例3の結果である表3を見
てわかる通り、本発明の有機リン化合物を含む磁気記録
層は、同一光学濃度において、該有機リン化合物を含ま
ない磁気記録層よりも高いS/N比を持っており、その
効果は顕著であった。なお、本発明の写真フィルム3−
1〜3−6は優れた画像を与えるものであった。且つ
又、図1〜図4で表されるスプールを送り出すことによ
って搬送されるカートリッジ内においても優れた搬送性
と耐傷性および耐接着性を与えるものであった。
【0061】実施例 4 磁性体分散液の調製を以下に示す方法で行った以外は、
実施例1と全く同じ方法で、感光層を付与、サンプルを
加工し、同一の評価を行った。また、いくつかのサンプ
ルについて、磁場配向処理を行った。磁場配向処理は、
磁力3000ガウスの磁石を共流延直後に設置して行っ
た。2つの同一磁力の磁石でベースをはさむ形に設置
し、ベースとの距離は5mmとした。評価結果は表4に
記した。 X 磁性体分散液の調整 分散液組成物 強磁性微粉末(表4に記載) 5重量部 フェニルホスホン酸 2重量部 ジアセチルセルロース 75重量部 トリフェニルフォスフェート 7重量部 ビフェニルジフェニルフォスフェート 5重量部 ジクロロメタン 220重量部 メチルアルコール 30重量部 上記の分散液組成物をサンドミルを用いて、十分に混練
分散処理した後、更に高速せん段分散して、分散液を得
た。
【0062】比較例 4 実施例4において、磁性体分散液の調製にフェニルホス
ホン酸を使用しない以外は全く同様にして磁気記録層を
付与した感材を得た。
【0063】
【表4】
【0064】実施例4、比較例4の結果である表4を見
てわかる通り、本発明の有機リン化合物を含む磁気記録
層は、同一光学濃度において、該有機リン化合物を含ま
ない磁気記録層よりも高いS/N比を持っており、その
効果は顕著であった。
【0065】
【発明の効果】表1〜4の結果からわかるように、本発
明の有機リン化合物を含む磁気記録層は、光学的に透明
で(透過濃度が小さい)かつS/N比の高い性能が得ら
れる優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図−1】本発明に係る写真フィルムパトローネの斜視
図である。
【図−2】図−1中の写真フィルムの先端部分の状態を
示す平面図を示す。
【図−3】図−1のパトローネの断面図を示す。
【図−4】図−1のパトローネの一部破断図を示す。
【図−5】写真フィルムバック層の磁気記録トラック層
の平面図を示す。
【符号の説明】
1 写真フィルムパトローネ 2 スプール 3 写真フィルム 4 パトローネ本体 5 フィルム引き出し口 7 パーフォレーション 8 隆起部 9 突状部 10 孔 11 切り欠き 12 フィルム引き出し通路 13 段部 14 乳剤構成層 15 支持体 16 透明磁性体層 17 帯電防止層+耐傷性層+潤滑層 18 1コマ分 19 パーフォレーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/24 8910−2H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の側に、ハロゲ
    ン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、該写真感光材料に下記の一般式(1)〜(3)で表
    される有機リン化合物を少なくとも1種含む磁気記録層
    を少なくとも1層有し、その磁気記録層の光学濃度の最
    大値DMAX が0.3以下であることを特徴とする写真感
    光材料。 (R-O) n P(=O)(OM)3-n (1) (R-O) n P(OM)3-n (2) (R) n P(=O)(OM)3-n (3) 但し、Rは置換または未置換のアルキル基、アルケニル
    基、またはアリール基を表し、Mは水素原子、アルカリ
    金属または−NX4(Xはアルキル基)を表し、そして
    nは1または2を表す。
  2. 【請求項2】 該有機リン化合物がフェニルホスホン酸
    あるいはそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、四級ア
    ルキルアミン塩、もしくはフェニルホスフィン酸あるい
    はそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、四級アルキル
    アミン塩、である請求項1のハロゲン化銀写真感光材
    料。
  3. 【請求項3】 該磁気記録層に使用される磁性体が、強
    磁性γ−酸化鉄微粉末、Co含有の強磁性γ−酸化鉄微粉
    末、強磁性マグネタイト微粉末、Co含有の強磁性マグネ
    タイト微粉末、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性合金
    粉末、バリウムフェライト粉末である請求項1および2
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 該有機リン化合物の使用量が、磁性体1
    00重量部に対して0.1〜50重量部である請求項
    1,2および3に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 該ハロゲン化銀写真感光材料の支持体が
    トリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレー
    ト、ポリカーボネートである請求項1,2,3および4
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  6. 【請求項6】 該磁気記録層を構成するバインダーがト
    リアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、ゼラチ
    ン、ポリカーボネートである請求項1,2,3,4およ
    び5に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  7. 【請求項7】 該磁気記録層に使用する磁性体の比表面
    積がSBETで20m2以下である請求項1,2,3,4,5お
    よび6に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  8. 【請求項8】 該磁気記録層が該ハロゲン化銀感光材料
    の支持体と共流延によって作成された請求項1,2,
    3,4,5,6および7に記載のハロゲン化銀写真感光
    材料。
  9. 【請求項9】 該磁気記録層における磁性体が磁場配向
    処理されている請求項1,2,3,4,5,6,7およ
    び8に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  10. 【請求項10】 パトローネ本体内に回転自由に設けら
    れたスプールをフィルム給送方向に回転させることによ
    り、スプールに巻き付けられたハロゲン化銀写真感光材
    料先端をパトローネ本体のフィルム引出し口から外部に
    送り出すパトローネシステムを有し、かつ少なくとも一
    層の磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該ハロゲン化銀写真感光材料が請求項1〜9に記
    載されたハロゲン化銀写真感光材料。
JP24780791A 1991-09-26 1991-09-26 透明な磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH0588283A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5496681A (en) * 1994-02-23 1996-03-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic material and photographic image formation method using the same
EP0724194A1 (en) 1995-01-30 1996-07-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic material
US5723266A (en) * 1995-09-27 1998-03-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of processing silver halide photosensitive material
US5753424A (en) * 1994-09-26 1998-05-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Process for treating silver halide color photosensitive material

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EP0724194A1 (en) 1995-01-30 1996-07-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic material
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