JPH04218037A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH04218037A
JPH04218037A JP24580090A JP24580090A JPH04218037A JP H04218037 A JPH04218037 A JP H04218037A JP 24580090 A JP24580090 A JP 24580090A JP 24580090 A JP24580090 A JP 24580090A JP H04218037 A JPH04218037 A JP H04218037A
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JP
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silver halide
film
magnetic recording
halide photographic
layer
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JP24580090A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kuraki
康雄 椋木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スプールにロール状に巻かれた磁気記録可能
なハロゲン化銀写真感光材料(以下写真フィルム、写真
感光材料、写真感材あるいはフィルムと称する)に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の写真フィルムパトローネは写真フィルムがパトロ
ーネ内部でスプールに密に巻かれてはいず、巻きゆるん
だ状態で収納されていたためスプールをフィルム巻き方
向と逆の方向に回転させても写真フィルムをパトローネ
外部に送り出すことはできなかった。このため、パトロ
ーネ外部に写真フィルム先端部を予め適当な長さだけ引
き出しておき、撮影者がこの写真フィルム先端部をカメ
ラ内のフィルム送り機構に装填するという操作を必要と
していた。
しかし、この操作は手間がかかるものであるとともに、
ある程度の熟練を要するので装填ミスを生じることも多
く、装填ミスを生じた場合には未撮影の写真フィルムを
露光してしまうという問題があった。
このため、このような操作を必要としないカメラシステ
ムが望まれていた。
かかるカメラシステムは写真フィルムをパトローネ内部
から送り出し可能とすることにより実現することができ
る。写真フィルムをパトローネ内部から送り出し可能と
すれば、フィルム先端を送り出すことによりフィルムを
カメラ内のフィルム送り機構に係合させることができる
ので、フィルム端部をカメラ内のフィルム送り機構に装
填する操作は不要となる。
一方、従来ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感材と略
す)は、カメラ撮影時の各種の情報(例えば、撮影日、
天候、拡大比、プリント枚数など)を入力することはほ
とんど不可能であり、わずかに光学的に撮影日を入力で
きるのみであった。
又、プリント時においても感材自身への情報入力は全く
不可能であり、高速かつコストダウンへの大きな障害と
なっている。
感材へ各種の情報を入力することは、今後のカメラの操
作性アップ及びより簡便化を進める上で非常に重要な手
段である。その情報入力手段として磁気記録方法は任意
に入・出力ができること又安価であることから重要であ
り従来も研究されてきた。
例えば、磁気記録層に含有される磁化性粒子の量、サイ
ズなどの適切な選択によって、撮影時感材に必要な透明
性を有し、さらに粒状度への悪影響を与えない磁気記録
層を透明な支持体を有する感材のバック面に設けること
は、米国特許第3782947号、同4279945号
、同4302523号などに記載されている。又、この
磁気記記録層への信号入力方式が世界公開90−420
5号、同90−04212号などに開示されている。
これらの磁気記録層の付与及び入出力法によって従来困
難であった各種の情報を感材中に組み込むことが可能と
なり、例えば撮影の日時、天候、照明条件、縮小/拡大
比等の撮影時の条件、再プリント枚数、ズームしたい箇
所、メツセッジ等の現像、プリント時の条件等を感材の
磁気層に入出力できるようになった。更に又、テレビ/
ビデオ映像へ感材から直接出力して画像とする場合の信
号入出力手段としても応用できるという将来性を有する
ものである。
しかしながら、これらの方法は画像部に有色の磁気材料
を含有させるために着色の問題を生じ、十分な量の磁気
材料を付与することができなかった。そのために十分な
磁気出力を得ることができず、磁気入出力時のエラーが
大きいことが大問題であった。
(本発明が解決しようとする課題) すなわち、特願平1−21862号等に記載の収納容器
(パトローネ)を用いることにより、カメラ内のフィル
ム送り機構にフィルムを装填する操作は不要となり、又
現像済みフィルムを効率的に収納ししかも顧客側でも整
理保管がしやすいだけでなく後で焼き増し等の処理も簡
便にできるようになったが、一方でカメラ中でフィルム
の先端を引き出すために、スプールを回転させるがこの
時遮光のために付与されているパトローネのテレンプで
傷がついて磁気入出力エラーが著しく悪化するという問
題があった。
(発明の目的) したがって、本発明の目的は、パトローネ本体内に回転
自在に設けられたスピールをフィルム給送方向に回転さ
せるパトローネシステムに用いられる感材が優れた写真
上の透過性する感材を提供することにある。また本発明
の第2の目的は、上記パトローネシステム中の感材が磁
気記録性に優れている感材を提供することにある。
更に、本発明の第3の目的は、長時間保存でも密着せず
磁気記録性に優れた感材を提供することである。
(問題を解決するための手段) 本発明のこれらの目的は、パトローネ本体内に回転自在
に設けられたスプールをフィルム給送方向に回転させる
ことにより、スプールに巻き付けられたハロゲン化銀写
真感光材料の先端をパトローネ本体のフィルム引出口か
らから外部に送り出すハロゲン化銀写真感光材料用パト
ローネシステムにおいて、該ハロゲン化銀写真感光材料
が抗磁力400Oe以上の少なくとも1本のストライプ
状の磁気記録層を有する事を特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料によって達成された。
まず本発明で用いられるフィルムパトローネについて記
す。本発明で使用されるパトローネは合成プラスチック
を主成分とする。
本発明のプラスチックスの成形には、必要に応じて可塑
剤をプラスチックスに混合する。可塑剤としては、例え
ば、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、ジブチルフタレート、ジエチルセバゲート、メチル
アミルケトン、ニトロベンゼン、γ−バレロラクトン、
ジ−n−オクチルサクシネート、プロモナフシレン、ブ
チルパルミテートなどが代表的なものである。
本発明に用いるプラスチックス材料の具体例を以下に挙
げるが、これらに限定されるものではない。
具体例にはポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリモノクロロトリフルオロエチレン、塩化ビニリ
デン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合樹脂、メチルメタクリル樹脂、ビニルホルマール樹
脂、ビニルブチラール樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、テフロン、ナイロン、フェノール樹脂、メラミン樹
脂等がある。
本発明に特に好ましいプラスチック材料はポリスチレン
、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。更に本発
明のパトローネは、各種の帯電防止剤を含有してもよい
。帯電防止剤は特に限定されないが、カーボンブラック
、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオン、カチオン及び
ベタイン系界面活性剤又はポリマー等を好ましく用いる
ことができる。これらの帯電防止されたパトローネとし
て特開平1−312537号、同1−312538号、
に記載されている。
特に25℃、25%RHでの抵抗が1011Ω以上が好
ましい。
通常パトローネは、遮光性を付与するためにカーボンブ
ラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使って製
作される。
パトローネのサイズは現在のままでもよいし現在の25
m/mのカートリッジの径を22m/m以下、好ましく
は20m/m以下、14m/m以上とするとカメラの小
型化に有効である。
パトローネのケースの容積は、30cm3以下好ましく
は25cm3以下さらに好ましくは20cm3以下とす
ることが好ましい。パトローネおよびパトローネケース
に使用されるプラスチックの重量は1g以上25g以下
好ましくは5g以上15g以下である。
パトローネケースの内容積とパトローネおよびパトロー
ネケースに使用されるプラスチックの比率は4〜0.7
好ましくは3〜1である。
本発明における好ましい135カラー感材を内蔵したパ
トローネの場合、パトローネおよびパトローネケーネに
使用されるプラスチックの総重量は通常1g以上25g
以下、好ましくは5g以上15g以下である。本発明の
パトローネは、その形態について特に限定されない。
本発明の感材を内蔵したパトローネに適合する新たなカ
メラに用いる事が好ましくこれらの具体的なパトローネ
を第1図に、更に内部構造については第2〜第4図へ、
フィルムの磁気記録トラックは第5図に挙げる。更に本
発明で用いられるスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネについて記す。そのパトローネの例として
特願平1−21862号に記載のパトローネが挙げられ
る。
第6図(a)、(b)に本発明に使用するパトローネを
示す。写真フィルムパトローネ120はスプール101
、スプール101に一端を係止してスプール101にロ
ール状に巻かれた写真フィルム102及びパトローネ本
体103からなる。
スプール101はパトローネ本体103内部に軸線回り
に回転可能に取り付けられ、パトローネ本体103外部
から回転させることができる。パトローネ本体103に
は写真フィルム102を引き出すための写真フィルム引
き出し口104が設けられており、この写真フィルム引
き出し口104の内面にはパトローネ本体103内部を
遮光状態に保つ遮光部材104aが取り付けられている
この写真フィルムパトローネ120においては、パトロ
ーネ本体103の内面に沿って円周方向に延び、フィル
ム幅の15〜20%程度の幅を有する一対のリブ108
がフィルム102の幅方向の両端部に設けられている。
リブ108は写真フィルム102をフィルム引き出し口
104から引き出すことができるようにフィルム引き出
し口104の方向に開口している。また、フィルム10
2の先端106は写真フィルム引き出し口104の先端
107に合わせて配置されている。
リブ108はフィルム102の最外周面に当接してロー
ル状に巻かれたフィルム102を最外周面から押圧して
フィルム102がスプール101に密に巻かれた状態を
維持する。
スプール101の外径は次のように決定される。
フィルム最内周面102aをスプール101外周に接触
させたまま、フィルム102をスプール101にロール
状に密に巻くことは前述の通り困難である。このため、
フィルム最内周面102aとスプール101との間に隙
間ができることを避けることができない。前述のように
、フィルム最内周面102aとスプール101との間隔
hが大きすぎると、第7図に示したようなフィルム10
2の反転現象を生じる。このため、スプール101の外
径はフィルム最内周面102aとスプール101との間
に隙間ができたときの両者の間隔hが2mm以下となる
ように設定する。すなわち、スプールの外径aは、パト
ローネ本体内径をb、リブの厚さををt、フィルムの厚
さをc、フィルム長さによって変わるロールの巻き数を
dとすれば、 b/2=a/2+h−c・d−t であるので、 a/2=b/2−t−h−c・d となる、間隔hは h=b/2−a/2−c・d−t であるので、h≦2mmとする場合のスプールの外径a
は b/2−t−c・d−2≦a/2 となる。
間隔hを2mm以下とすることにより、スプール回転ト
ルクを0.8kgf・cm以下に設定すれば、写真フィ
ルム2の反転現象を防止することができる。
リブ108はパトローネ本体103の内面に沿って円周
方向全体に設けることは必要ではなく、パトローネ本体
103の内面の円周方向の一部にのみ設けてもよい。ま
た、本実施例のようにフィルム102の幅方向の両端部
においてのみ設けることの他、フィルム102の幅方向
全体にわたって設けてもよい。
リブ108の材質は、例えばプラスチック等のようなフ
ィルム102を傷つけにくいものを選ぶ(但し完璧では
ない)。この場合、例えばウレタンのようにある程度の
弾性を有する部材を選んでもよい。フィルム102をス
プール101に密に巻いた状態でパトローネ本体103
に装填するときに、ウレタンからなるリブ108が収縮
するようにリブ108の厚さを決定すれば、収縮したリ
ブ108の弾性力によってフィルム102のロールの外
周が押圧されるので、フィルム102を相当程度の長さ
引き出してフィルム102のロールの外径が小さくなっ
てもフィルム102を密に巻いた状態を維持することが
できる。
なおフィルム引き出し口の遮光方法は任意である。従来
のように「テレンプ」とよばれるフェルト状の遮光部材
を設けてもよく、またフィルム引き出し口を開閉可能に
形成して必要時以外は閉じた状態に保っておくようにし
てもよい。また、フィルム102の先端106は必ずし
もフィルム引き出し口104の先端107に合わせて配
置する必要はなく、パトローネ本体103内部に収納さ
れていればよいが、フィルム引き出し口104内に収納
されていることが望ましい。
更に又、特願平1−172594号記載のパトローネも
挙げることができる。これらはスプールフランジを変形
させてフィルムロール最外周部の端面も押圧しながらス
プールを回転させることによりフィルムを送り出す形式
である。
この写真フィルムパトローネを分解した状態を示す第2
01図において、写真フィルムパトローネ201は、写
真フィルム205をロール状に巻き回したスプール20
6と、これを収納するパトローネ本体207と、スプー
ル206を回動自在に支持するとともに、パトローネ本
体207を側方から光密に閉じる側板208、209と
から構成される。
前記スプール206は、可撓性を有するように厚みを薄
く形成したフランジ206aと、厚く形成した可撓性の
ないフランジ206bとを備え、プラスチックで一体に
成形されている。写真フィルム205は、その終端部が
フランジ206a、206b間のスプール206に固定
され、それぞれの端面をフランジ206a、206bの
内側に沿わせるようにスプール206にロール状に巻か
れており、先端まで完全にパトローネ本体207内に巻
き込まれている。前記パトローネ本体207には、遮光
用のテレンプ211が接合されたフィルム出入り口21
2が設けられている。
前記側板208の中央部には、スプール206の端部2
06c(第2図参照)を回動自在に支持する軸受け開口
208aが設けられ、また内壁面にはフランジ206a
の一部を押圧する突条部208bが設けられている。前
記側板209の中央部には、スプール206の端部20
6dを回動自在に支持する軸受け開口209aが設けら
れ、その近傍には、側板209の内壁面とフランジ20
6bとの摩擦を軽減するための突起209b(第2図参
照)が設けられている。
写真フィルムパトローネ201の縦断面を示す第202
図において、突条部208bと突起209bとの内側寸
法はフランジ206a、206bの外側寸法より小さく
なるように設定されており、突条部208bはフランジ
206aを押圧して変形させる。これによって、内側よ
りも、外側の写真フィルム205の端面がより強くフィ
ルム206a、206bに挟持される。したがって、ス
プール206を第201図に示す矢印A方向に回転させ
れば、フランジ206a、206bと写真フィルム20
5端面との摩擦係合によって、写真フィルム205の先
端部205aはフィルム出入り口212からパトローネ
本体207の外部へ送り出される。
また、以上の構成においても、突条部208bと突起2
09bとの内側寸法をフランジ206a、206bの外
側寸法より大きくすることができる。
その場合は、カメラの部品にてスプール206をフラン
ジ206bからフランジ206aの方向に押すことによ
り、フランジ206a、206bの内側寸法が写真フィ
ルム205より小さくなって写真フィルム205の端面
を押圧可能となり、写真フィルム205をスプール20
6の回転によってパトローネ本体207の外部に送り出
すことができる。
更に又、US4834306号、同4846418号、
同4832,275号記載のパトローネを好ましく使用
される。
それらの例として第10(b)図に示すように、スプー
ル75にロール状に密に巻かれた写真フィルム76はそ
の両端部において一対のリング77a、77bによりス
プール75に密に巻かれた状態に保持される。カートリ
ッジ本体78内部にはリング77a、77bが嵌合する
溝79a、79bがカートリッジ本体78の軸方向に対
して傾いた角度をなすように形成されている。このため
、第10(b)、10(c)図に示すように、リング7
7a、77bはカートリッジ本体78内部では、スプー
ル75の軸に対して傾いた角度で写真フィルム76のロ
ールの外周に当接し、写真フィルム76の巻きゆるみを
防止している。リング77a、77bは溝79a、79
b内を摺動しながら、溝79a、79bに沿って回転可
能である。
写真フィルム76はリング77a、77bによってスプ
ール75にロール状に密に巻かれた状態を保っているた
め、スプール75をフィルム巻き方向と逆の方向に回転
させると、写真フィルム76は写真フィルム引き出し口
(図示せず)から送り出される。
次に、本発明に使用されるストライプ状磁性体層につい
て記す。
本発明のストライプ状磁性体層に用いられる強磁性体と
しては、強磁性体酸化鉄、Co含有強磁性酸化鉄、強磁
性二酸化クロム、強磁性金属、強磁性合金、バリウムフ
ェライトなどが使用できる。
強磁性合金の例としては、金属分が75wt%以上であ
り、金属分の80wt%以上が少なくとも一種類の強磁
性金属あるいは合金(Fe、Co、Ni、Fe−Co、
Fe−Ni、Co−Ni、Co−Fe−Niなど)であ
り、該金属分の20wt%以下で他の成分(A■、Si
、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Y、
Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、B、Ba、Ta
、W、Re、Au、Hg、Pb、P、La、Ce、Pr
、Nd、Te、Biなど)を含むものをあげることがで
きる。また、上記強磁性金属分が少量の水、水酸化物、
または酸化物を含むものであってもよい。
これらの強磁性体の製法は既知であり、本発明で用いら
れる強磁性体についても公知の方法にしたがって製造す
ることができる。
強磁性体の形状・サイズは特に制限なく広く用いること
ができる。形状としては粉末の場合は針状、米粒状、球
状、立方体状、板状等いずれでもよいが針状、板状が電
磁変換特性上好ましい。結晶子サイズ、比表面積もとく
に制限はないが、結晶子サイズ400Å以下、SBET
で20m2/g以上が好ましく、30m2/g以上がと
くに好ましい。
強磁性粉末のpH、表面処理はとくに制限なく用いる事
ができる(チタン、珪素、アルミニウム等の元素を含む
物質で表面処理されていてもよいし、カルボン酸、スル
ホン酸、硫酸エステル、ホスホン酸、燐酸エステル、ベ
ンゾトリアゾール等の含チッ素複素環をもつ吸着性化合
物の様な有機化合物で処理されていてもよい)。好まし
いpHの範囲は5〜10である。強磁性体酸化鉄微粉末
の場合、2価の鉄/3価の鉄の比に特に制限されること
なく用いることができる。
透明支持体1m2あたりの強磁性微粉末の含有量は4×
10−4〜3g、好ましくは10−3〜2g、より好ま
しくは4×10−3〜1gである。
本発明に用いられる磁気記録層の結合剤(バインダー)
は従来、磁気記録媒体用の結合剤として使用されている
公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂
、反応型樹脂およびこれらの混合物使用することができ
る。但し蒸着の場合は不用である。
上記樹脂のTgは−40℃〜150℃、重量平均分子量
は1万〜30万、好ましくは1万〜10万である。
上記熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニルアルコール、
マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合体、塩
化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アク
リロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体
などのビニル系共重合体、ニトロセルロース、セルロー
スアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブ
チレート樹脂などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂
、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウ
レタン、ポリカーボネートポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アミノ
樹脂、スチレンブタジエン樹脂、ブタジエンアクリロニ
トリル樹脂等のゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素
系樹脂を挙げることができる。
これらの中で、塩化ビニル系樹脂は強磁性微粉末の分散
性が高く好ましい。
又放射線硬化型樹脂としては上記熱可塑性樹脂に放射線
硬化官能基として炭素−炭素不飽和結合を有する基を結
合させたものが用いられる。好ましい官能基としてはア
クリロイル基、メタクリロイル基などがある。
以上列挙の結合剤分子中に、極性基(エポキシ基、CO
2M、OH、NR2、NR3X、SO3M、OSO3M
、PO3M2、OPO3M2、ただしMは水素、アルカ
リ金属またはアンモニウムであり、一つの基の中に複数
のMがあるときは互いに異なっていてもよい、Rは水素
またはアルキル基である)を導入してもよい。
以上列挙の高分子結合剤は単独または数種混合で使用さ
れ、イソシアネート系の公知の架橋剤、および/あるい
は放射線硬化型ビニル系モノマーを添加して硬化処理す
ることができる。
また、本発明の磁気記録層に親水性バインダーを使用で
きる。
使用する親水性バインダーとしては、リサーチ・ディス
クロージャーNo.17643,26および同No.1
8716,651頁に記載されており、水溶性ポリマー
、セルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポ
リエステルなどが例示されている。水溶性ポリマーとし
ては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、ア
ルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、
ポリアクリル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体など
であり、セルロースエステルとしてはカルボキシメチル
セルロース、ヒドロキノエチルセルロースなどである。
ラテックスポリマーとしては塩化ビニル含有共重合体、
塩化ビニリデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有
共重合体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共
重合体などである。
この中でも最も好ましいのはゼラチンである。
ゼラチンは、その製造過程において、ゼラチン抽出前、
アルカリ浴に浸漬される所謂アルカリ処理(石灰処理)
ゼラチン、酸浴に浸漬される酸処理ゼラチンおよびその
両方の処理を経た二重浸漬ゼラチン、酵素処理ゼラチン
のいずれでもよい。
必要に応じて一部分をコロイド状アルブミン、カゼイン
、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセル
ローズなどのセルロース誘導体、寒天、アルギン酸ソー
ダ、デンプン誘導体、デキストランなどの糖誘導体、合
成親水性コロイド、たとえばポリビニルアルコール、ポ
リN−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポ
リアクリルアミドまたはこれらの誘導体、部分加水分解
物、ゼラチン誘導体などをゼラチンと併用してもよい。
ゼラチンを含む磁気記録層を硬膜するのは好ましく、磁
気記録層に使用できる硬膜剤としては、たとえば、ホル
ムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系
化合物類、ジアセチル、シクロペンタンジオンの如きケ
トン化合物類、ビス(2−クロロエチル尿素)、2−ヒ
ドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
、そのほか米国特許第3,288,775号、同2,7
32,303号、英国特許第974,723号、同1,
167,207号などに記載されている反応性のハロゲ
ンを有する化合物類、ジビニルスルホン、5−アセチル
−1,3−ジアクリロイルヘキサヒドロ−1,3,5−
トリアジン、そのほか米国特許第3,635,718号
、同3,232,763号、英国特許第994,869
号などに記載されている反応性のオレフィンを持つ化合
物類N−ヒドロキシメチルフタルイミド、その他米国特
許第2,732,316号、同2,586,168号な
どに記載されているN−メチロール化合物、米国特許第
3,103,437号等に記載されているイソシアナー
ト類、米国特許第3,017,280号、同2,983
.611号等に記載されているアジリジン化合物類、米
国特許第2,725,294号、同2,725,295
号等に記載されている酸誘導体類、米国特許第3,09
1,537号等に記載されているエポキシ化合物類、ム
コクロル酸のようなハロゲンカルボキシアルデヒド類を
あげることができる。あるいは無機化合物の硬膜剤とし
てクロム明バン、硫酸ジルコニウム、特公昭56−12
853号、同58−32699号、ベルギー特許825
,726号、特開昭60−225148号、特開昭51
−126125号、特公昭58−50699号、特開昭
52−54427号、米国特許3,321,313号な
どに記載されているカルボキシル基活性型硬膜剤などを
例示できる。
硬膜剤の使用量は、通常乾燥ゼラチンに対して0.01
〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%である
磁気記録層の厚みは0.1μ〜10μ、好ましくは0.
2〜5μ、より好ましくは0.5μ〜3μである。
本発明の磁気記録層は、感光材料の裏面に設けるのが好
ましい。磁気記録層は、透明支持体の裏面に塗布又は印
刷によってストライプ状に設けることができる。また、
磁化粒子を分散したポリマーの溶液と透明支持体作成用
のポリマーの溶液をストライプ状に共流延して、磁気記
録層を有する透明支持体を作成することも好ましい。こ
の場合、2種類のポリマーの組成を実質的に同一にする
のが好ましい。
ストライプ状記録層の付与は、特開昭55−15163
9号、特公昭55−31455号、同29−4221号
等に記載されている。
この磁気記録層をストライプ状に塗布する方法としては
エアードクターコート、ブレードコート、エアナイフコ
ート、スクイズコート、含浸コート、リハースロールコ
ート、トランスファーロールコート、グラビヤコート、
キスコート、キャストコート、スプレイコート等が利用
出来、その他の方法も可能であり、これらの具体的説明
は朝倉書店発行の「コーティング工学」253頁〜27
7頁(昭和46.3.20発行)に詳細に記載されてい
る。
また磁化粒子を分散したポリマーの溶液と、透明支持体
作成用のポリマーの溶液を磁気記録層のみストライプ状
に共流延して磁気記録層をストライプ状に有する透明支
持体を作成することも好ましい。この場合、2種類のポ
リマーの組成を実質的に同一にするのが好ましい。
このような方法により、支持体状に塗布された磁性層は
必要により層中の磁性粉末を直ちに乾燥しながら配向さ
せる処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。こ
のときの支持体の搬送速度は、通常10m/分〜500
m/分でおこなわれ、乾燥温度が20℃〜120℃で制
御される。又必要により表面平滑化加工を施したりして
、本発明の磁気記録体を製造する。これらは、例えば、
特公昭40−23625号公報、特公昭39−2836
8号公報、米日特許第3473960号明細書、等にし
めされている。又、特公昭41−13181号公報にし
めされる方法はこの分野における基本的、且つ重要な技
術と考えられる。
更に蒸着法でストライプ状に磁気記録層を付与しても良
くその場合強磁性鉄を用いて、非ストライプ部を何らか
の方法でおおう事で達成できる。
例えば、非ストライプ部にテープを貼って蒸着させる方
法、又は蒸着装置に窓を付けてストライプ状に蒸着する
方法などを挙げることができる。
これらは、例えば特開昭56−139095号、同56
−181479号、同60−157717号等の技術を
応用すればよい。
本発明のストライプ状磁気記録層は、フィルムの画像以
外の部分に存在することが好ましくその本数は1本以上
であればよく例えば、フィルムの片方の端部に1本でも
よく2本以上でもよい。その場合1本は多量の磁気材料
を有し不透明で他方が少量の磁気材料を有したものでも
よい。又ストライプ状磁気記録層をフィルムの両端に有
していてもよく1方が不透明で他方が透明であってもよ
い。透明ストライプ状磁気記録層とすることでこの上に
光学的な記録を付与することができ、従来の光学システ
ムを損うことなく磁気記録層化できるというメリットを
持たせることができる。又、ストライプが透明であって
も特に問題はない。
更に又、本発明のストライプ状磁気記録層を付与した場
合、非ストライプ部はストライプ部に比ベ一般に陥没し
ているため種々の問題例えば感材が高温高湿下に長時間
保存された時の密着の悪化、ストライプ周辺の写真性上
の圧力カブリ、あるいは又ストライプ端部の粉落ち等の
問題を生じる。
この解決方法として、ストライプ状磁気記録層部と非ス
トライプ部を同一平面とすればよいことが挙げられる。
すなわちストライプ状磁気記録層以外の非ストライプ部
にストライプ層と同一の厚さの非磁気記録層を付与すれ
ばよい。
この非磁気層部の付与方法は、どのような方法を用いて
も良い。例えば、磁気記録層を塗布、印刷、蒸着、転写
などの方法でストライプ状に感材に塗設した後、他の非
磁気記録層を磁気記録層と区別して後で塗設することで
達成できる。
又、磁気記録層と非磁気記録層を同時に付与してもよく
、例えば、同一平面に分割されたギーサーを用いて磁気
記録層用塗布液と非磁気記録層用塗布液を交互に押し出
してもよいし、グラビアコーターを用いる場合は同様に
交互に各々の塗布液を付与してもよい。
更に又同一平面に塗布液を押し出す方法以外に異なる塗
布面に塗布液を押し出し分割してストライプを形成して
もよく、こうすることによって、ストライプ状磁気記録
層と非磁気記録層を同じ厚さとすることができる。
更に支持体を作成する時に、ストライプ状磁気記録層を
付与することができる。すなわち、複数のマニホールド
を有する共流延ダイの1つ又は2つのマニホールドのス
リットの断面形状をくし歯状にし、2つをくし歯状にす
る時には、くし歯状のスリットの開口部が巾方向に交互
に補間するように合流させることにより、段差のないス
トライプ共流延を可能とするダイを用いる写真用支持体
の製膜法により達成される。
更に複数のマニホールドを有する共流延をダイを用いて
複数の液を共押し出しする製膜方法において、該マニホ
ールドのうちたがいにとなり合う2つのマニホールドが
くし歯状の断面形状のスリットを有しかつ2つの該マニ
ホールドからくし歯状スリットの開口部が巾方向に交互
に補間するように合流することで均一な厚さを有しスト
ライプ状の磁気記録層を有する支持体を作成できる。
本発明に用いられるストライプ状磁気記録層と同一な厚
さを有する非磁気記録層部を形成するためのバインダー
は、前述したストライプ状磁気記録層に用いたバインダ
ーがそのまま使用できる。
好ましいのは磁気記録部と非磁気記録部が同一のバイン
ダーが好ましい。
磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、帯電防止、接
着防止などの機能を合せ持たせてもよいし、別の機能性
層を設けて、これらの機能を付与させてもよい。必要に
応じて磁気記録層に隣接する保護層を設けて耐傷性を向
上させてもよい。
磁気記録層を有する透明支持体の裏面をカレンダリング
処理して平滑性を向上させ、磁気信号のS/N比を向上
できる。この場合、カレンダリング処理を施した後に透
明支持体上に感光層を塗布するのが好ましい。
本発明は、接着防止のためにマット剤を含有させればよ
い。この時、使用されるマット剤としてはその組成にお
いて特に限定されず、無機物でも有機物でもよく2種類
以上の混合物でもよい。バック側でもよく又乳剤側でも
よいし両面に付与する方がより好ましい。
本発明に用いられる粒子は、現像処理後も感材中に残存
する粒子であり、処理液に溶けないことを特徴とし、著
しい親水性あるいはアルカリ性又は酸性で溶解するよう
な基を多量含有しない方が望ましい。
本発明のマット剤の無機化合物、有機化合物は、例えば
、硫酸バリウム、マンガンコロイド、二酸化チタン、硫
酸ストロンチウムバリウム、二酸化ケイ素、などの無機
物の微粉末があるが、さらに例えば湿式法やケイ酸のゲ
ル化より得られる合成シリカ等の二酸化ケイ素やチタン
スラッグと硫酸により生成する二酸化チタン(ルチル型
やアナタース型)等が挙げられる。また、粒径の比較的
大きい、例えば20μm以上の無機物から粉砕した後、
分級(振動濾過、風力分級など)することによっても得
られる。
又、ポリテトラフルオロエチレン、セルロースアセテー
ト、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリプ
ロピルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリ
エチレンカーボネート、澱粉等の有機高分子化合物の粉
砕分級物もあげられる。
あるいは又懸濁重合法で合成した高分子化合物、スプレ
ードライ法あるいは分散法等により球型にした高分子化
合物、または無機化合物を用いることができる。
また重合しうる各種の単量体化合物の1種又は2種以上
の重合体である高分子化合物を種々の手段によって粒子
としたものであってもよい。
これらのモノマー化合物のうち、アクリル酸エステル類
、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル類、スチレ
ン類、オレフィン類が好ましく用いられる。
また、本発明には特開昭62−14647号、同62−
17744号、同62−17743号に記載されている
ようなフッ素原子あるいはシリコン原子を有する粒子を
用いてもよい。
これらのマット剤は、好ましくは1〜3.5μmの平均
粒径を有するものであり、4μm以上の含有量は5%以
下が好ましい。更に好ましくは平均粒径1.5〜2.8
μmでかつ3.5μm以上の含有量が5%以下のマット
剤が好ましい。
又、マット剤の含有量は、5〜300mg/m2が好ま
しく、より好ましくは20〜250mg/m2である。
以下に本発明のマット剤の具体例を記すが、これに限定
されるものではない。
M−1 M−2 M−3 M−4 M−5 M−6 M−7 平均粒径1.9μm M−8シリカ(球形) 平均粒径2.4μmM−9シリ
カ(不定形) 平均粒径2.0μm本発明に用いられる
感材の支持体としては、特に限定されないが、各種のプ
ラスチックフィルムが使用でき好ましいものとしては、
セルロース誘導体(例えばジアセチル−、トリアセチル
−、プロピオニル−、ブタノイルー、アセチルプロピオ
ニル−アセテートなど)、ポリアミド、米国特許第3,
023,101号記載のポリカーボネート、特公昭48
−40414号などに記載のポリエステル(例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
トなど)、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミ
ドなどであり、特に好ましいのはトリアセチルセルロー
ス、ポリエチレンテレフタレートである。
これら、支持体は柔軟性付与等の目的で可塑剤を添加、
使用される事もある。物にセルロースエステルでは、ト
リフエニルフオスフエート、ビフエニルジフエニルフオ
スフエート、ジメチルエチルフオスフエート等の可塑剤
含有物が通常である。
これら支持体はポリマー種によつて異なるが、厚みは1
mm程度のシートから20μ程度の薄膜フィルム迄、用
途によつて使い分けられるが常用されるのは50μ〜3
00μの厚み範囲である。
これら支持体ポリマーの分子量は、1万以上のものが好
ましく更に2万〜80万のものが好ましい。
支持体はベース色味のニュートラル化、ライトパイピン
グ防止、ハレーシヨン防止などの目的のために染料を含
有してもよい。
これら支持体上に写真層(例えば感光性ハロゲン化銀乳
剤層、中間層、フィルター層、本発明の透明マグネ層な
ど)を強固に接着させるために薬品処理、機械的処理、
コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、
グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混
酸処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理をした
後、直接写真乳剤を塗布して接着力を得てもよいし、一
旦これらの表面処理をした後、あるいは表面処理なしで
下塗層を設けこの上に写真乳剤層を塗布する方法でもよ
い。
その際、セルロース誘導体に対しては、メチレンクロラ
イド/ケトン/アルコール混合系有機溶剤に分散したゼ
ラチン液を単層塗布し下塗層を付与するのが用いられる
ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明ばんなど)
、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルタールアルデ
ヒドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲン化合物(
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンな
ど)、エピクロルヒドリン樹脂などを挙げることができ
る。これら下塗液には必要に応じて各種の添加剤を含有
させることができる。例えば界面活性剤、帯電防止剤、
アンチハレーシヨン剤着色用染料、顔料、塗布助剤、カ
ブレ防止剤等である。本発明の下塗液を使用する場合に
は、レゾルシン、抱水クロラール、クロロフェノール等
の如きエッチング剤を下塗液中に含有させることもでき
る。
本発明の下びき層にはSiO2、TiO2、の如き無機
物微粒子又はポリメチルメタクリレート共重合体微粒子
(1〜10μm)をマット剤として含有することができ
る。
本発明にかかわる下塗液は、一般によく知られた塗布方
法、例えばディップコート法、エアーナイフコート法、
カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコ
ート法、グラビアコート法、或いは米国特許第2,68
1,294号明細書に記載のホッパーを使用するエクス
トルージヨンコート法等により塗布することができる。
必要に応じて、米国特許第2,761,791号、3,
508,947号、2,941,898号、及び3,5
26,528号明細書、原崎勇次著「コーテイング工学
」253頁(1973年朝倉書店発行)等に記載された
方法により2層以上の層を同時に塗布することができる
次に本発明の写真感材について詳細に述べる。
本発明の感材はハロゲン化銀乳剤層、バック層、保護層
、中間層、アンチハレーション層などで、構成されてい
るが、これらは主に親水性コロイド層で用いられる。
その場合の親水性コロイド層のバインダーとしては、例
えばゼラチン、コロイド状アルブミン、カゼインなどの
蛋白質;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等のセルロース化合物;寒天、アルギン酸
ソーダ、でんぷん誘導体等の糖誘導体;合成親水性コロ
イド例えばポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルピ
ロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリルアミ
ドまたはこれらの誘導体および部分加水分散物、デキス
トラン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ロ
ジン等が挙げられる、必要に応じてこれらのコロイドの
二つ以上の混合物を使用してもよい。
この中で最も用いられるのはゼラチンあるいはその誘導
体であるがここに言うゼラチンはいわゆる石灰処理ゼラ
チン、酸処理ゼラチンおよび酵素処理ゼラチンを指す。
本発明に於いては又アニオン、ノニオン、カチオン、ベ
タイン性含フッ素界面活性剤を併用することができる。
これらの含弗素界面活性剤は特開昭49−10722号
、英国特許第1,330,356号、特開昭53−84
712号、同54−14224号、同50−11322
1号、米国特許第4,335,201号、同4,347
,308号、英国特許第1,417,915号、特公昭
52−26687号、同57−26719号、同59−
38573号、特開昭55−149938、同54−4
8520号、同54−14224号、同58−2002
35号、同57−146248号、同58−19654
4号、英国特許第1,439,402号、などに記載さ
れている。
これらの好ましい具体例を以下に記す。
本発明においてはノニオン性界面活性剤を用いてもよい
以下に本発明に好ましく用いられるノニオン界面活性剤
の具体例を示す。
化合物例 N−6 本発明で使用される含弗素界面活性剤及びノニオン界面
活性剤の添加する層は写真感光材料の少なくとも1層で
あれば特に限定されず、例えば表面保護層、乳剤層、中
間層、下塗層、バック層などを挙げることができる。
本発明で使用される及び含弗素界面活性剤、ノニオン界
面活性剤の使用量は写真感光材料の1平方メートルあた
り0.0001g〜1gであればよいが、より好ましく
は0.0005〜0.5g、特に好ましいのは0.00
05g〜0.2gである。又、本発明のこれらの界面活
性剤は2種類以上混合してもよい。
又、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
1,1−トリメチロールプロパン等特開昭54−896
26号に示されるようなポリオマール化合物を本発明の
保護層あるいは他の層に添加することができる。
本発明の写真構成層には他の公知の界面活性剤を単独ま
たは混合して添加してもよい。それらは塗布助剤として
用いられるものであるが、時としてその他の目的、例え
ば乳化分散、増感その他の写真特性の改良等のためにも
適用される。
又、本発明に於ては、滑性化組成物、例えば米国特許第
3,079,837号、同第3,080,317号、同
第3,545,970、同第3,294,537号及び
特開昭52−129520号に示されるような変性シリ
コーン等を写真構成層中に含むことができる。例えば米
国特許第4,275,146号、同3,933,516
号、特公昭58−33541号、英国特許第927,4
46号、特開昭55−126238号、同58−906
33号などにも記載されている。
これらの化合物例を記す。
本発明の写真感光材料は写真構成層中に米国特許第3,
411,911号、同3,411,912号、特公昭4
5−5331号等に記載のポリマーラテックスを含むこ
とができる。
本発明の写真感光材料におけるハロゲン化銀乳剤層およ
びその他の親水性コロイド層は各種の有機または無機の
硬化剤(単独または組合せて)により硬化されうる。
特に本発明で好ましいハロゲン化銀カラー写真感光材料
の代表例としてカラーリバーサルフィルムとカラーネガ
フィルムをあげることができる。
特に一般用カラーネガフイルムが好ましいカラー写真感
光材料である。
以下一般用カラーネガフィルムを用いて説明する。
本発明の感光材料は、支持体上に青感色性層、緑感色性
層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層
が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳剤層および非
感光性層の層数および層順に特に制限はない。典型的な
例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じである
が感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感
光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光材
料であり、該感光性層は青色光、緑色光、および赤色光
の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位
感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感
色性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に応
じて上記設置順が逆であつても、また同一感色性層中に
異なる感光性層が挟まれたような設置順をもとりえる。
上記、ハロゲン化銀感光性層の間および最上層、最下層
には各層の中間層等の非感光性層を設けてもよい。
該中間層には、特開昭61−43748号、同59−1
16438号、同59−113440号、同61−20
037号、同61−20038号明細書に記載されてい
るようなカプラー、DIR化合物等が含まれていてもよ
く、通常用いられるように混色防止剤を含んでいてもよ
い。
各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤層は
、西独特許第1,121,470号あるいは英国特許第
923,045号、特開昭57−112751号、同6
2−200350号、同62−206541号、同62
−206543号、同56−25738号、同62−6
3936号、同59−202464号、特公昭55−3
4932号、同49−15495号明細書に記載されて
いる。
ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のよう
な規則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則
的な結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有す
るもの、あるいはそれらの複合形でもよい。
ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微粒子
でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大サイ
ズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、例えばリ
サーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643
(1978年12月)、22〜23頁、“I、乳剤製造
(Emulsionpreparationandty
pes)”、および同No.18716(1979年1
1月)、648頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」
、ポールモンテル社刊(P.Glafkides、Ch
emicetPhisiquePhotographi
que、Paul Montel、1967)、ダフイ
ン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F
.Duffin、PhotographicEmuls
ionChemistry(FocalPress、1
966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」
、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman 
et al.、Making and Coating
PhotographicEmulsion、Foca
lPress、1964)などに記載された方法を用い
て調製することができる。
米国特許第3,574,628号、同3,655,39
4号および英国特許第1,413,748号などに記載
された単分散乳剤も好ましい。
また、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒子
も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォ
トグラフイック・サイエンス・アンド.エンジニアリン
グ(Gutoff.PhotographicScie
nce and Engineering)、第14巻
248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,433
,048号、同4,439,520号および英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により簡単に調
製することができる。
結晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハロ
ゲン組成からなるものでもよく、層状構造をなしていて
もよい、また、エピタキシャル接合によつて組成の異な
るハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えばロ
ダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接合
されていてもよい。
また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および
分光増感を行つたものを使用する。本発明の効率は、金
化合物と含イオウ化合物で増感した乳剤を使用したとき
に特に顕著に認められる。
このような工程で使用される添加剤はリサーチ・デイス
クロージヤーNo.17643および同No.1871
6に記載されており、その該当箇所を後掲の表にまとめ
た。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つの
リサーチ・ディスクロージャーに記載されており、下記
の表に関連する記載箇所を示した。
また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号や同第4
,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと反
応して、固定化できる化合物を感光材料に添加すること
が好ましい。
本発明には種々のカラーカプラーを使用することができ
、その具体例は前出のリサーチ・ディスクロージャー(
RD)No.17643、VII−C〜Gに記載された
特許に記載されている。
イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,93
3,501号、同第4,022,620号、同第4,3
26,024号、同第4,401,752号、同第4,
248,961号、特公昭58−10739号、英国特
許第1,425,020号、同第1,476,760号
、米国特許第3,973,968号、同第4,314,
023号、同第4,511,649号、欧州特許第24
9,473A号、等に記載のものが好ましい。
マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン系及びピラゾ
ロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,31
0,619号、同第4,351,897号、欧州特許第
73,636号、米国特許第3,061,432号、同
第3,725,067号、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−
33552号、リサーチ・ディスクロージャーNo.2
4230(1984年6月)、特開昭60−43659
号、同61−72238号、同60−35730号、同
55−118034号、同60−185951号、米国
特許第4,500,630号、同第4,540,654
号、同第4,556,630号、WO(PCT)88/
04795号等に記載のものが特に好ましい。
シアンカプラーとしては、フェノール系及びナフトール
系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,212
号、同第4,146,396号、同第4,228,23
3号、同第4,296,200号、同第2,369,9
29号、同第2,801,171号、同第2,772,
162号、同第2,895,826号、同第3,772
,002号、同第3,758,308号、同第4,33
4,011号、同第4,327,173号、西独特許公
開第3,329,729号、欧州特許第121,365
A号、同第249,453A号、米国特許第3,446
,622号、同第4,333,999号、同第4,75
3,871号、同第4,451,559号、同第4,4
27,767号、同第4,690,889号、同第4,
254,212号、同第4,296,199号、特開昭
61−42658号等に記載のものが好ましい。
発色色素の不要吸収を補正するためのカラード・カプラ
ーは、リサーチ・ディスクロージヤーNo.17643
のVII−G項、米国特許第4,163,670号、特
公昭57−39413号、米国特許第4,004,92
9号、同第4,138,258号、英国特許第1,14
6,368号に記載のものが好ましい。
発色色素が過度な拡散性を有するカプラーとしては、米
国特許第4,366,237号、英国特許第2,125
,570号、欧州特許第96,570号、西独特許(公
開)第3,234,533号に記載のものが好ましい。
ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特
許第3,451,820号、同第4,080,211号
、同第4,367,282号、同第4,409,320
号、同第4,576,910号、英国特許2,102,
137号等に記載されている。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出するカ
プラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤
を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、
VII〜F項に記載された特許、特開昭57−1519
44号、同57−154234号、同60−18424
8号、同63−37346号、米国特許4,248,9
62号に記載されたものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出する
カプラーとしては、英国特許第2,097,140号、
同第2,131,188号、特開昭59−157638
号、同59−170840号に記載のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプラ
ーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載
の競争カプラー、米国特許第4,283,472号、同
第4,338,393号、同第4,310,618号等
に記載の多当量カプラー、特開昭60−185950号
、特開昭62−24252号等に記載のDIRレドック
ス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラー、
DIRカプラー放出レドックス化合物もしくはDIRレ
ドックス放出レドックス化合物、欧州特許第173、3
02A号に記載の離脱後復色する色素を放出するカプラ
ー、R.D.No.11449、同24241、特開昭
61−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプラ
ー、米国特許第4,553,477号等に記載のリガン
ド放出するカプラー、特開昭63−75747号に記載
のロイコ色素を放出するカプラー等が挙げられる。
本発明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法によ
り感光材料に導入できる。
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許
第2,322,027号などに記載されている。
水注油滴分散法に用いられる常圧での沸点が175℃以
上の高沸点有機溶剤の具体例としては、フタル酸エステ
ル類、リン酸またはホスホン酸のエステル類、安息香酸
エステル類、アミド類、アルコール類またはフェノール
類、脂肪族カルボン酸エステル類、アニリン誘導体、炭
化水素類などが挙げられる。また補助溶剤としては、沸
点が約30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以
下の有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテー
ト、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
ラテックス分散法の工程、効果および含浸用のラテック
スの具体例は、米国特許第4,199,363号、西独
特許出願(OLS)第2,541,274号および同第
2,541,230号などに記載されている。
本発明の感光材料は乳剤層を有する側の全親水性コロイ
ド層の膜厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜膨潤
速度T1/2が30秒以下が好ましい。
膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定し
た膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2は、当該技術分野
において公知の手法に従つて測定することができる。例
えばエー・グリーン(A.Green)らによりフオト
グラフイック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Photogr.Sci.Eng.)、19巻、2号
、124〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤
計)を使用することにより測定でき、T1/2は発色現
像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨
潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、このT1/2の膜厚に
到達するまでの時間と定義する。
膜膨潤速度T1/2は、バインダーとしてのゼラチンに
硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変え
ることによつて調整することができる。また、膨潤率は
150〜400%が好ましい。
膨潤率とは、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から
、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従つて計算でき
る。
本発明に従つたカラー写真感光材料は、前述のRD.N
o.17643の28〜29頁、および同No.187
16の615左欄〜右欄に記載された通常の方法によつ
て現像処理することができる。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化
及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内
蔵するためには、発色現像主薬の各種プレカーサーを用
いるのが好ましい。例えば米国特許第3,342,59
7号のインドアニリン系化合物、同第3,342,59
9号、リサーチ・ディスクロージャー14.850号及
び同15.159号記載のシツフ塩基型化合物、同第1
3,924号記載されている。
次に本発明の感光材料は、カメラやプリンターでフィル
ム搬送時に透明磁気記録層に信号入力が容易にできるロ
ール状のフィルムが本発明の感光材料の好ましい形態で
ある。このロール状フィルムにおいては、画像露光部1
駒の面積が350mm2以上1200mm2以下とし、
磁気的情報記録可能スペースが、上記の画像露光部1駒
の面積の15%以上とするのが好ましい。具体的には、
1画面あたりのパーフオレーションの数を135フォー
マットより少くするのが好ましい。1駒あたりのパーフ
オレーシヨンの数を4コ以下にするのが特に好ましい。
磁気的情報記録可能スペースに、LEDなどの発光体を
使つて光学的に情報を入力することもできる。該スペー
スに、磁気的情報と光学的情報を重ねて入力することも
好ましい。磁気記録フォーマットは、世界公開90−0
4205号に開示された方式に従うのが好ましい。
(実施例) 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 Coを被着したγ酸化第2鉄(針状粒子、比表面積38
m2/g、Hc=800Oe)をセルローストリアセテ
ートに混練分散した液を用いて以下の組成を示すドープ
液(A)を、また、別に磁気記録材の含まないドープ液
(B)を作成した。
流延バンド上で(B)のみを厚さ115μmに製膜しベ
ースaとした。次にデュアルスリップダイを用いてバン
ド上に(A)が上層となるように(B)と共に共流延し
て製膜した。この時(A)の厚さは5μm、(B)の厚
さは110μmとし、(A)のスリップにはスペーサー
を設置して(A)が巾4mmで(A)のない(B)のみ
の部分を31mmとしたベースをベースbとし、更に(
A)の巾が8mmで(B)のみの部分が27mmのベー
スをcとした。又(B)を(A)の上に全面に付与した
ベースをベースdとした。
次に(A)と共に(A)のスリップの部分以外のスリッ
プに(B)を厚さ5mmとなるように塗布したベースを
(B)の厚さ110μmの上に共流延した。この時(A
)部が4mmの巾で(A)以外のスリップに(B)を用
いて巾31mmとしたベースをeとした。又この時(A
)部を8mmの巾にし(A)以外を(B)で巾27mm
としたベースをfとした。
ここで、磁気記録層を設置するとき、乾燥する前に永久
磁石で2000ガウスの磁場配向を与えた。この上に更
に下記内容のバック層を付与した。
なおベースbベースeはストライプ状磁気記録層部が少
し盛り上がったものであったが、その他のベースは平滑
な面を有するものであった。
(バック層組成) 第一層 三酢酸セルロース 0.1g/m2 エチレングリコール 0.08g/m20.05g/m
2 第2層 二酢酸セルロース 0.32g/m2 エアロジル 0.02g/m2 (n)C15H31COOC40H81(n) 0.0
2g/m2マット剤M−6 0.02g/m2 なおバック第一層を塗布して得られたベースの抗磁力は
980Oeで角型比は0.84であり、世界公開90−
04205号に開示された信号入力方式が可能であるこ
とを確認した。
1−2)感光材料の調製 前記下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体の
バック層の反対側にコロナ放電処理をした後に、下記に
示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー感光材
料である試料を作成した。
(感光層組成) 特開昭2−93641号実施例1に記載の感光性層と全
く同様にして感光性層を作成した。なお保護層最外層に
はS−1を50mg/m2、1−9を10mg/m2、
M−2を20mg/m2追添加した。
(サンプルの加工) 各試料を35mm巾にスリットし、ストライプ状磁気記
録層を有するベースbとベースeについては巾4mmの
磁気記録層が片方の端に来るように加工した。又、8m
mの磁気記録層を有するベースc及びfは磁気記録層の
中央を切断して35mm巾の両端部に4mm巾の磁気記
録層を有したフィルムとした。
この磁気ストライプ上にトラック幅0.7mm、トラッ
ク間の幅0.7mmの入出力可能な3チャンネルヘッド
をもちいて30mm/sの送り速度で1000BPIの
記録密度で記録した。なお、各ヘッドは同性能で、ヘッ
ドギャップは1.5μ、ターン数は1000である。ベ
ースbを用い試料も同様に評価した。
試料フォーマットは第1図のごとく行ない24枚撮りの
フィルムとした。
これらの試料の現像は以下の様に行った。
各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
カラー現像液 ジエチレントリマミン五酢酸 1.0g1−ヒドロキシ
エチリデン−1.1−ジホスホン酸 2.0g亜硫酸ナ
トリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化ガリウム 1.4g 沃化ガリウム 1.3g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ)
−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0■ pH 10.0 漂白液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩 100
.0gエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.
0g臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1.0■ pH 6.0 定着液 エチレンジアミン四酢酸二ナオリウム塩 1.0g亜硫
酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 175.0g
重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1.0■ pH 6.6 安定液 ホルマリン(40%) 2.0m■ ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル
(平均重合度10) 0.3g 水を加えて 1.0■ 次に得られた試料の性能評価を行った。
(1)密着性テスト 現像処理前後の試料を図1のカートリッジに24枚撮り
のコマ数で収納し、40℃、80%RHの温湿度条件下
に2日間放置し、その先端10cm部の密着性を評価し
た。評価は密着した面積を百分率で表した。
(2)透過率テスト 未露光の試料を現像・定着処理したサンプルを用いて、
その画像部の全光線透過率を測定した。
試料1−1(コントロール)を基準に100とし、それ
に対する相対値を相対透過率として第1表に示した。
なお全光線透過率はASTMD−1003に準じて測定
した。
(3)接着性テスト でき上かった試料を25℃、60%RHの雰囲気下で2
週間放置した後、下記の方法で接着性の試験を行った。
ここで試験した面はハバック側である。
バック面に、たてよこ5mm間隔に7本ずつ切り目をい
れて36ケのます目を作り、この上に粘着テープ(日東
電気工業(株)製、ニットーテープ)をはりつけ、18
0°方向に素早く引き剥す。この方法において未剥離部
分が90%以上の場合をA級、60%以上の場合をB級
、60%未満をC級とする。写真材料として十分実用に
耐える接着強度とは上記3段階評価のうちA級に分類さ
れるものである。テストはバック側を行った。
(4)磁気出力エラーの評価 前述の世界公開90−04205号に開示された信号入
力方式で、バック側から磁気入力した感材を磁気ヘッド
で300回出力操作をし、そのエラーした回数を示した
。なお感材は、磁気入力した後、現像処理したものにつ
いてもこの出力エラー評価を行った。
なお評価での温湿度は25℃、80%RHで行なった。
表1からわかるように本発明の試料1−2〜1−3、1
−5〜1−6は透過性に優れ密着性、接着性も良好で磁
気出力エラーも良いものであった。
特に均一な全体厚さを有するベースを用いた試料1−5
〜1−6は密着性の劣化を生じない優れたものであった
。これに対し比較試料1−4は透過性が著しく悪いもの
であった。
実施例2 2−1)支持体の作成 三酢酸セルロースドープ液を流延して、フィルムベース
を作成した。(膜厚は表2に記す)。
このベースの一方の側(バック層)に下記バック層を付
与した。
(イ)バック第一層 三酢酸セルロース 0.1g/m2 エチレングリコール 0.08g/m2SnO2/Sb
2O3/SiO2(モル比90/10/1、平均粒径0
.12μm) 0.2g/m2 (ロ)バック第二層 下記処方のバック第二層用塗布液を用いた。
(C):(D) アセチルセルロース 6g:6g コバルト含有酸化鉄微粉末 0.6g:−メチレンクロ
ライド 100cc:100cc(D)のみを1.5g
/m2となるように塗布して作成したベースをベースg
とした。又(C)のみ4mm巾にし未塗布部を31mm
としたベースをh、(C)を8mm巾にし未塗布部を2
7mmとしたベースをiとした。更にこのベースhの未
塗布部に(D)を1.5g/m2に塗布したベースをj
、同様にベースiの未塗布部に(D)を1.5g/m2
塗布したベースをkとした。ベースh、iは磁気記録部
が凸状となったものであった。更に(C)を全面に1.
5g/m2塗布したベースを■とした。
(ハ)バック第3層 ポリメチルメタクリレート 0.32g/m2エアロジ
ル 0.02g/m2 M−6 0.01g/m2 S−3 0.02g/m2 作成したバック面の抗磁力は980Oeであった。
2−2)感材層の作成 実施例1−2)と全く同様にして2−1)で作成した支
持体のバックの反対側の層に感材層を付与した。
作成した試料を第2表のごとく評価した。
第3表からわかるように本発明のストライプ状磁気記録
層を有した試料2−2〜2−5はすべての点で優れたも
のであり特に平滑な面を有する試料2−4〜2−5は密
着性も劣化せず優れたものであった。これに対しコント
ロール試料1−1や比較試料2−6はすべての点を同時
に満足することはできなかった。
実施例3 三酢酸セルロースの厚みを115μmにする以外は、実
施例2−1)と全く同様にして支持体バック面を作成し
た支持体のバック面の反対の面に、特開平2−854号
実施例1試料101記載の反転カラー乳剤層を塗布した
。但し乳剤層の最外層(保護層)には化合物例1−3の
含弗素界面活性剤を15mg/m2添加した。
なお現像処理は、富士写真フィルム(株)カラー反転処
理のCR−56処理を用いた。
得られた試料3−1〜3−6のうち、本発明の試料3−
2〜3−5は密着性、透過性、接着性及び磁気特性に優
れたものであり、特に平面性の良い3−4、3−5は優
れたものであった。
これに対し、試料3−1(コントロール)、又比較試料
3−6は、上記性能をすべての点で満足することができ
なかった。
表4からわかるようにコントロール試料4−1は接着性
以外のすべての点で大きく劣り、又比較試料4−9〜4
−12は、すべての性能を満足することはできなかった
これに対し本発明の試料である4−2〜4−8は、すべ
ての点で優れており特に滑り剤を含有する試料4−3、
4−5、4−7、4−8は優れたものであった。
(発明の効果) 本発明のストライプ状磁気記録層を有する感材は、繰り
返し使用での磁気入出力エラーのない優れた磁気特性を
有し、高温・高湿度下での密着及び透明性に優れかつ接
着も優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る写真フィルムパトローネの斜視図
、第2図は写真フィルムの先端部分の状態を示す平面図
、第3図は同パトローネの断面図、第4図は同パトロー
ネの内部を示す一部破断図である。 〔符号の説明〕 1…写真フィルムパトローネ 2…スプール 3…写真フィルム 4…パトローネ本体 5…フィルム引き出し口 7…パーフォレーション 8…隆起部 9…突状部 10…孔 11…切り欠き 12…フィルム引き出し通路 13…段部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パトローネ本体内に回転自在に設けられた
    スプールをフィルム給送方向に回転させることにより、
    スプールに巻き付けられたハロゲン化銀写真感光材料の
    先端をパトローネ本体のフィルム引出口から外部に送り
    出すハロゲン化銀写真感光材料用パトローネシステムに
    おいて、該ハロゲン化銀写真感光材料が抗磁力400O
    e以上の少なくとも1本のストライプ状の磁気記録層を
    有する事を特徴するハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】ハロゲン化銀写真感光材料がストライプ状
    の磁気記録層の他に該磁気記録層と同じ厚みの非磁気記
    録層を有し、感材の全体の厚みが均一な事を特徴するハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】磁気記録層のストライプ付与が、塗布、印
    刷、蒸着、熱転写法でなされる事を特徴とする特許請求
    第1項及び第2項記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】磁気記録層に用いられる磁気材料が、強磁
    性体酸化鉄、Co含有強磁性体酸化鉄、強磁性二酸化ク
    ロム、強磁性合金、強磁性金属、バリウムフェライトで
    ある事を特徴とする特許請求第2項及び第3項記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】磁気記録層がバック側に付与されている事
    を特徴とする特許請求第2項記載及び特許請求第4項記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。
  6. 【請求項6】ハロゲン化銀写真感光材料が、カラー写真
    感光材料である特許請求第5項のハロゲン化銀写真感光
    材料。
  7. 【請求項7】該ハロゲン化銀写真感光材料の両面の静摩
    擦係数が0.25以下となる滑り剤を含有した特許請求
    第1項、第2項及び第6項のハロゲン化銀写真感光材料
  8. 【請求項8】滑り剤がシリコーン系化合物、高級脂肪酸
    エステルから選ばれた特許請求第7項のハロゲン化銀写
    真感光材料。
  9. 【請求項9】シリコーン系化合物がポリジメチルシロキ
    サン及びその誘導体である特許請求第7項のハロゲン化
    銀写真感光材料。
  10. 【請求項10】ハロゲン化銀写真感光材料のバック層側
    の最外層に平均粒径1〜3μmのマット剤を含有した特
    許請求第1項及び第7項記載のハロゲン化銀写真感光材
    料。
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