JPH0588278U - 害虫捕獲粘着シート - Google Patents
害虫捕獲粘着シートInfo
- Publication number
- JPH0588278U JPH0588278U JP3667792U JP3667792U JPH0588278U JP H0588278 U JPH0588278 U JP H0588278U JP 3667792 U JP3667792 U JP 3667792U JP 3667792 U JP3667792 U JP 3667792U JP H0588278 U JPH0588278 U JP H0588278U
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- sheet
- sensitive adhesive
- pressure
- adhesive sheet
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Abstract
(57)【要約】
紐やロッドに滑らすないように簡単にセットできる。
【構成】 基材シート1の両側に、多数の連結孔4を設
けしている。基材シート1の表面に剥離シート5を付
着、積層して平面状としている。剥離シート5を付着し
た基材シート1を複数枚積層して、平面状に容器に収納
している。 【効果】 平面状の癖が付いた害虫捕獲粘着シートは、
折り返すように湾曲し、両側の連結孔に紐やロッド等の
固定線材を挿通して簡単にセットできる。害虫捕獲粘着
シートは、もとの平面に復元する力で連結孔の周縁を紐
やロッドに押圧し、これらの固定線材に滑らない状態に
固定できる。この状態でセットされる害虫捕獲粘着シー
トは、風が吹いても位置がずれることがなく、また、テ
ープのように粘着層が互いに絡まることもない。
けしている。基材シート1の表面に剥離シート5を付
着、積層して平面状としている。剥離シート5を付着し
た基材シート1を複数枚積層して、平面状に容器に収納
している。 【効果】 平面状の癖が付いた害虫捕獲粘着シートは、
折り返すように湾曲し、両側の連結孔に紐やロッド等の
固定線材を挿通して簡単にセットできる。害虫捕獲粘着
シートは、もとの平面に復元する力で連結孔の周縁を紐
やロッドに押圧し、これらの固定線材に滑らない状態に
固定できる。この状態でセットされる害虫捕獲粘着シー
トは、風が吹いても位置がずれることがなく、また、テ
ープのように粘着層が互いに絡まることもない。
Description
【0001】
この考案は、主として、ハウス栽培等に使用されて、ミナミキイロアザミウマ 、ミカンキイロアザミウマ、アブラムシ、コナガ、ヨトウムシ、オンシツコナジ ラミ等の害虫を捕獲する粘着シートに関する。
【0002】
野菜や果物の栽培において、いかにして農薬の使用量を少なくするかは極めて 大切なことである。多量の農薬を散布して栽培された植物は、残留農薬が人体に 悪い薬害を与える。農薬を全く使用しない無農薬栽培を理想とするが、実際には 、害虫の食害を防止するために、農薬の使用を皆無にはできない。さらに困った ことに、農薬を使用して害虫を駆除すると、害虫の薬剤耐性が強くなり、次第に 強力な農薬を高濃度で使用するようになる。このため、ますます薬害が増長され る。また、ハウスのように区画された室内での農薬散布は、作業者に著しい薬害 を与える。それは、散布した農薬を作業者が吸入することが理由である。
【0003】
この欠点は、ハエ取り紙のように、粘着シートで害虫を捕獲することによって 解消できる。ハエ取り紙は、ループ状に巻かれたものを引き出して直線状に吊り 下げて使用する。この構造の粘着シートは、引き出すときに部分的に接着されて 完全に広げることができないことがある。また、幅を広くすることが難しく、大 きな面積とすることが難しい欠点がある。さらにまた、この状態でセットした害 虫捕獲粘着シートは、細長いものを吊り下げているので、風が吹くと互いに部分 的に接着して害虫の付着面積が小さくなり、あるいは、吊り下げた金具や近傍の 植物等に付着する欠点がある。
【0004】 さらに、テープ状に巻かれた粘着シートを所定の長さに切断して使用するもの も開発されている。しかしながら、この構造の粘着シートは、実際に使用すると きに、ハウス内に取り付けるのに手間がかかる欠点がある。それは、そのままの 状態ではセットできないからである。
【0005】 この考案は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたもので、この 考案の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも紐やロッドに滑らないようにセッ トできる害虫捕獲粘着シートを提供するにある。
【0006】
この考案の害虫捕獲粘着シートは、前述の目的を達成するために、下記の構成 を備える。害虫捕獲粘着シートは、基材シート1の表面に粘着層2を設けており 、粘着層2に害虫を付着して捕獲するように構成されたものを改良したものであ る。基材シート1の両側には、紐やロッドを挿通して簡単にセットできるように 、所定の間隔で多数の連結孔4を設けている。さらに、基材シート1を折り返す ようにして湾曲させるとその復元性で簡単にセットできるように、基材シート1 を平面状とし、さらに、基材シート1を平面状に保持するために、その表面には 剥離シート5を付着、積層して平面状としている。さらにまた、使用するまでに 基材シート1に平面状の癖をつけるために、剥離シート5を付着した基材シート 1を複数枚積層して、平面状に容器に収納している。すなわち、この考案の害虫 捕獲粘着シートは、基材シートに剥離シートを付着して平面状とし、さらに、複 数枚を平面状に積層して容器に充填している。
【0007】
基材シートを平面状としてその表面に平面状の剥離シートを付着して積層する と、剥離シートによって基材シートは平面状の癖がつく。さらに、剥離シートを 積層した基材シートを複数枚積層して、平面状に容器に収納することによって、 さらに平面癖を付けることができる。このようにして平面癖のついた害虫捕獲粘 着シートは、折り返すように湾曲すると、それ自体が平面状に復元しようとする 弾性力が働く。このため、全体を折り返して両側にある連結孔に紐やロッド等の 固定線材を挿通すると、基材シートの弾性復元力によって、連結孔が紐やロッド で押圧される。連結孔が固定線材で押圧されると、連結孔と固定線材との摩擦抵 抗が大きくなり、害虫捕獲粘着シートは滑らない状態で固定線材に取り付けられ る。また、基材シートが平面状に復元しようとする復元力によって、基材シート は所定の曲率半径に湾曲され、筒状に拡開された状態でセットされる。
【0008】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施 例は、この考案の技術思想を具体化するための害虫捕獲粘着シートを例示するも のであって、この考案の害虫捕獲粘着シートは、構成部品の材質、形状、構造、 配置を下記の構造に特定するものでない。この考案の害虫捕獲粘着シートは、実 用新案登録請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0009】 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲を理解し易いように、実施例に 示される部材に対応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、および「課 題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、実用新案 登録請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない 。
【0010】 図1の斜視図と図2の拡大断面図とに示す害虫捕獲粘着シートは、基材シート 1の表面に粘着層2を設け、粘着層2に害虫を付着して捕獲するものである。基 材シート1の両側には粘着剤を付着しない非粘着部3を設け、非粘着部3に所定 の間隔で多数の連結孔4を設けている。
【0011】 基材シート1は平面状で、湾曲できる厚紙やプラスチックシートを方形状に裁 断している。基材シート1は、使用するまでに平面癖を付けるために、平面状に 広げた状態で、平面状の剥離シート5を付着して平面状としている。平面状の基 材シート1は、1辺の長さを、例えば、20〜100cmの範囲に設計する。基 材シート1は、例えば、青または黄色に着色される。青色に着色した基材シート 1は、ミナミキイロアザミウマとミカンキイロアザミウマを効率よく捕獲できる 。また、黄色の基材シート1は、コナガ、ヨトウムシ、オンシツコナジラミ等の 捕獲率を高くできる特長がある。それは、これ等の害虫が青や黄色に好んで集ま る性質があるからである。
【0012】 基材シート1の両側に設ける非粘着部3の幅は、好ましくは10〜50mmに 設計され、この非粘着部3に多数の連結孔4を貫通して開口している。連結孔4 の直径は、ここに紐やロッドを簡単に挿通できるように、好ましくは2〜10m mφの範囲に設計され、連結孔4の中心間隔は、直径の1.5倍〜5倍の範囲に 設計される。
【0013】 基材シート1の両側を除く部分に設けられる粘着層2は、害虫が接触すると付 着、捕獲される粘着剤を塗布して設けられる。粘着層2は剥離シート5を付着し て使用しない状態で物が接着されるのを防止する。剥離シート5はハウス等にセ ットした後に除去される。害虫捕獲粘着シートは、剥離シート5を除去しない状 態でセットする。連結孔4に紐やロッドを挿通してセットするときに剥離シート 5が邪魔にならないようにする。このため、剥離シート5は、図2に示すように 、連結孔4の内側に両側が位置する幅に設計される。さらに、剥離シート5は両 側を掴んで簡単に剥離できるように、両側縁を粘着層2から非粘着部3に突出さ せている。
【0014】 粘着層2に剥離シート5を付着して平面状とした害虫捕獲粘着シートは、使用 するときに湾曲癖が付かないように、図3に示すごとく、平面状に積層して容器 8に収納する。容器8は、段ボール紙やプラスチック製で、複数枚の害虫捕獲粘 着シートを平面状に広げ、これを積層して収納できる大きさの箱型に形成されて いる。
【0015】 この考案の害虫捕獲粘着シートは、図4と図5とに示す状態で使用される。図 4に示す害虫捕獲粘着シートは、全体を折り返して筒状としている。筒状に連結 してセットするために、連結孔4に紐6を挿通している。紐6を農業用ハウスの 天井部分に水平に張設して、害虫捕獲粘着シートをセットしている。このように して害虫捕獲粘着シートをセットする方法は、1本の紐に、複数の害虫捕獲粘着 シートをセットできる特長がある。
【0016】 図5は、地中に垂直に立てたロッド7で害虫捕獲粘着シートをセットしている 。この方法は、農業用ハウスのみでなく、屋外にも簡単にセットできる特長があ る。ロッド7は、筒状に湾曲させた害虫捕獲粘着シートの両側の連結孔4に挿通 している。
【0017】 図4と図5とに示すセット方法は、害虫捕獲粘着シートの粘着性が低下すると 、紐6やロッド7を引き抜いて新しいものに簡単に交換できる。
【0018】
この考案の害虫捕獲粘着シートは、基材シートの両側に複数の連結孔を設ける と共に、基材シートの粘着層に基材シートを付着して平面状とし、さらに、剥離 シートを付着して平面状とした複数枚の害虫捕獲粘着シートを平面状に広げて容 器に収納している。このようにして容器に収納された害虫捕獲粘着シートは、容 器から取り出して使用する状態で湾曲癖が付かずに平面状となっている。平面状 の害虫捕獲粘着シートは、図4と図5とに示すように、折り返すように湾曲して 両側の連結孔に紐やロッド等の固定線材を挿通してきわめて簡単にセットできる 特長がある。平面状の癖が付けられた害虫捕獲粘着シートを湾曲させると、もと の形状に復元する力で連結孔の周縁が固定線材を押圧する。固定線材を押圧する 連結孔は、固定線材との摩擦抵抗が大きくなり、固定線材に滑らない状態に固定 される。したがって、図4示すように、害虫捕獲粘着シートの連結孔に紐を通し て連結すると、害虫捕獲粘着シートが筒状に形成されてその形状に保形され、し かも、紐に対してずれないようにセットされる。このため、1本の紐に一定の間 隔で複数の害虫捕獲粘着シートを挿通し、この紐をハウス内に水平に張設するこ とによって、害虫捕獲粘着シートを簡単かつ容易に、しかも、位置ずれしない状 態でセットできる特長がある。この状態でセットされた複数の害虫捕獲粘着シー トは、風が吹いても位置がずれることがなく、また、テープのように粘着層が互 いに絡まることもなく、害虫を確実に捕獲できる特長がある。
【0019】 さらにまた、図5に示すように、害虫捕獲粘着シートを折り返すように湾曲し 、両側の連結孔にロッドを挿通して、ロッドを地中に垂直に固定することによっ ても、簡単かつ容易に、しかも害虫捕獲粘着シートを定位置にセットできる特長 がある。とくに、平面状の癖を付けた害虫捕獲粘着シートを湾曲してロッドに挿 通すると、連結孔がロッドを押圧して大きな摩擦抵抗を生じ、害虫捕獲粘着シー トが自重で落下することがない。このため、害虫捕獲粘着シートをロッドに挿通 して、これを地中に立てることによって、極めて簡単にセットできる特長がある 。
【図1】この考案の一実施例を示す害虫捕獲粘着シート
の斜視図
の斜視図
【図2】図1に示す害虫捕獲粘着シートの断面図
【図3】害虫捕獲粘着シートを容器に収納した状態を示
す断面図
す断面図
【図4】害虫捕獲粘着シートの使用状態を示す斜視図
【図5】害虫捕獲粘着シートの使用状態を示す斜視図
1…基材シート 2…粘着層 3…非粘着部 4…連結孔 5…剥離シート 6…紐 7…ロッド 8…容器
Claims (1)
- 【請求項1】 基材シート(1)の表面に粘着層(2)が設け
られており、粘着層(2)に害虫を付着して捕獲するよう
に構成された害虫捕獲粘着シートにおいて、基材シート
(1)の両側には所定の間隔で多数の連結孔(4)が設けられ
ており、さらに、基材シート(1)は剥離シート(5)を付
着、積層して平面状としており、剥離シート(5)を付着
した基材シート(1)を複数枚積層して、平面状に容器に
収納したことを特徴とする害虫捕獲粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3667792U JPH0588278U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 害虫捕獲粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3667792U JPH0588278U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 害虫捕獲粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588278U true JPH0588278U (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=12476491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3667792U Pending JPH0588278U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 害虫捕獲粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0588278U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100976119B1 (ko) * | 2007-11-29 | 2010-08-16 | 주식회사 엘지생활건강 | 해충퇴치장치 |
US11369103B2 (en) | 2014-10-24 | 2022-06-28 | Red Band Traps, Llc | Arthropod pest trapping device, system and method |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP3667792U patent/JPH0588278U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100976119B1 (ko) * | 2007-11-29 | 2010-08-16 | 주식회사 엘지생활건강 | 해충퇴치장치 |
US11369103B2 (en) | 2014-10-24 | 2022-06-28 | Red Band Traps, Llc | Arthropod pest trapping device, system and method |
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