JP3006742U

JP3006742U - 害虫誘引装置

Info

Publication number: JP3006742U
Application number: JP1994004166U
Authority: JP
Inventors: 洋一安川
Original assignee: 株式会社ゼオライトジャパン
Priority date: 1994-04-20
Filing date: 1994-04-20
Publication date: 1995-01-31
Anticipated expiration: 2000-04-20

Abstract

(57)【要約】【目的】上トレーの内側に白熱電球を取付けて害虫を
誘引し、下トレーに害虫捕獲部を設けた装置において、
害虫捕獲部分の上面に沿って、上下方向に貫通する多数
の透かし孔を有するスペーサを配置することにより、尻
尾の毛などが害虫捕獲部分に直接触れ、粘着シートなど
に尻尾の毛先などがくっつくのを防ぐ。【構成】上下のトレーの内側を向かい合わせにして固
定し、上トレー１の内側に白熱電球５を取付け、下トレ
ー２に水またはその他の液体を入れるかあるいは薬剤を
塗布した粘着シート３を貼着する装置において、粘着シ
ート３の上面に沿って、上下方向に貫通する多数の透か
し孔１０ａを有するスペーサ１０を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、犬や猫などのペット類に寄生する主として蚤やダニ等の害虫を誘引して死滅させる害虫誘引装置に関し、特に、害虫捕獲面に害虫以外のものが不用意に付着しないように配慮した害虫誘引装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置として、蚤やダニが暖かい場所や明るい所を好み、さらに、炭酸ガスを感知してこれに誘引される習性を利用した害虫誘引装置（実開平２ −５２５７７号公報）がある。この装置は、上下２個のトレーの内側を向かい合わせ、適宜の間隔に隙間を設けて固定し、上トレーの内側に電灯ソケットと白熱電球を取付けて害虫を誘引し、下トレーに水またはその他の液体を入れるかあるいは薬剤を塗布した粘着シートを貼着して誘引した害虫を捕獲し、死滅させるものであった。

【０００３】図３は、本件出願人が既に提案している従来例を示す斜視図である。図３において、１は上トレー、１ａ，１ｂ，１ｃ，（図示しない１ｄ）は上トレーの天井部と下トレーの間に、蚤などの害虫を飛び込ませる隙間を設けるための支柱、２は下トレー、３は害虫を捕獲して死滅させるための粘着シート、４ａ，４ｂ，４ｃ，（図示しない４ｄ）は粘着シート３を周辺部の４点において押さえる粘着シート保持部（突起部）、７は図示しない電灯ソケットに接続されるコード、Ｆ，Ｆ・・・Ｆは蚤やダニなどの害虫である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述した従来の装置は、上トレーと下トレーの間の隙間から入るものであれば、害虫以外のものでも無差別に下トレーの害虫捕獲部に触れる状態になっている。そこで、例えば、毛の長いペットの尻尾が触れたりすると、下トレーに水あるいは石鹸水を入れてある場合は、その尻尾に水あるいは石鹸水が付いて濡れるし、粘着シートが貼着してある場合は、この装置を尻尾にくっつけたまま、引きずって歩くということになる。このような場合は、その都度ペットの毛の一部を切り取らなければならないという欠点がある。

【０００５】本考案の目的は、前述の課題を解決し、ペットの害虫を補足する効果を損なうことなく、尻尾の毛やその他のものが害虫捕獲部に容易に触れないようにした害虫誘引装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、本考案による害虫誘引装置は、上下のトレー１，２の内側を向かい合わせにして固定し、上トレー１の内側に電灯ソケット６と電球５を取付けて害虫を誘引し、下トレー２に水またはその他の液体を入れるかあるいは薬剤を塗布した粘着シート３を貼着して誘引した害虫を捕獲する装置において、前記害虫捕獲部分の上面に沿って、上下方向に貫通する多数の透かし孔１０ａを有するセパレータ１０を配置して構成し、前記セパレータ１０は、ネットあるいは金網などの網状体によって形成するか、格子状あるいは他の形の多数の透かし孔を有する打ち抜き板によって形成する。

【０００７】

【作用】

本考案の実施例の装置で、下トレーの中に水または石鹸水を入れるか、あるいは薬剤を塗布した粘着シートを貼着したものを、ペットの普段の多くの時間過ごす場所に置き、上トレーの電灯を点灯しておくと、従来製品と同様に蚤やダニなどの害虫に共通な習性により、これらの害虫が引きつけられて集まり、水または石鹸水に飛び込んで溺死し、あるいは粘着シートの場合は、これに粘着して動けなくなり、死滅させることができる。

【０００８】しかも、犬猫類などのペットの尻尾などの毛が上下トレーの隙間の内側に入っても、セパレータが水や石鹸水、あるいは粘着シートに直接触れるのを防ぐので、水や石鹸水の場合はペットの体にこれらが付着し、ペットや周囲の置かれているものを直接あるいは間接に汚すことはない。また、粘着シートの場合は、尻尾などの毛先にくっつけてペットが本実施例を引きずって歩くということなどは全く起り得ない。

【０００９】

【実施例】

以下、図面等を参照して、実施例につき、本考案を詳細に説明する。図１は、本考案による一実施例の外観を示す斜視図である。ただし、説明のために、一部切り欠いて、その下側が見えるようにしてある。図２は、図１の実施例をＡ−Ａで切断した断面図である。図１および図２において、１は上トレー、１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄは上トレーの天井部と下トレーの間に蚤などの害虫を飛び込ませる隙間を設けるための支柱、２は下トレー、３は害虫を捕獲して死なせるための粘着シート、４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄは下トレーの内側の４箇所に設けた突起部、５は白熱電球、６は電灯ソケット、７は電灯ソケット６に接続されるコード、１０はセパレータ、Ｆ，Ｆ・・・Ｆは蚤やダニなどの害虫である。

【００１０】セパレータ１０は、図１および図２に示す実施例では、黄色の合成樹脂製であり、多数の透かし孔１０ａ，１０ａ・・・１０ａが上下に貫通した板状に作られており、下トレーの内側にあって粘着シート３を周辺部の４点において押さえて保持する突起部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの上に載せて使用する。このような構成の実施例を、下トレー２の中に水または石鹸水を入れるか、あるいは薬剤を塗布した粘着シート３を貼着したものを、ペットが普段多くの時間を過ごす場所に置き、上トレーの電灯を点灯しておくと、従来製品同様に蚤やダニなどの害虫に共通な習性により、明るくて暖かいという条件や、電熱によって周辺に発生した炭酸ガスに反応して、蚤やダニが引きつけられて集まり、水または石鹸水に飛び込んで溺死する。あるいは、粘着シートの場合はこれに粘着して動けなくなり死滅させることができる。

【００１１】しかも、犬猫類などのペットの尻尾などの毛が上下トレーの隙間の内側に入っても、セパレータが水や石鹸水、あるいは粘着シートの上側に沿って配置されているので、これらの物に直接触れることはなく、水や石鹸水の場合はペットの体や周囲の環境が汚れることがない。また、粘着シートの場合は、ペットが尻尾などの毛先に本実施例をくっつけて引きずって歩くというようなことは全く起こらない。セパレータには、上下に貫通する多数の孔が全面一杯に配置してあるので、水や石鹸水、あるいは粘着テープなどの害虫捕獲部の捕獲効果は従来のものと殆ど変わらない。また、セパレータを黄色の素材で作ったものは、蚤やダニなどの害虫に対する誘引効果を増大させる効果がある。

【００１２】なお、以上の説明ではセパレータ１０を格子状の多数の孔の開いた合成樹脂製板としたが、金網、紐状のものを編んで作ったネット、多数の孔を打ち抜いた金属板、あるいはその他の物でもよく、形状も、合成樹脂製のものを含めて、丸孔、多角形孔のあるもの、蜂の巣状の上下に貫通孔のあるもの、その他種々の変形することができる。また、セパレータを支持する方法も、図１および図２の実施例では、粘着シート押さえと、セパレータ支持を兼ねた突起部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄで支持しているが、下トレーに粘着シート押さえ用とは別に設けた突起部その他に係合する方法でもよく、これに対応する構造も本考案の趣旨に沿うものであれば、そのいずれでもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳しく説明したように、本考案によれば、上下のトレーの内側を向かい合わせにして固定し、上トレーの内側に電球を取付けて害虫を誘引し、下トレーに水またはその他の液体を入れるかあるいは薬剤を塗布した粘着シートを貼着して誘引した害虫を捕獲する装置において、その害虫捕獲部分の上面に沿って、上下方向に貫通する多数の透かし孔を有するセパレータを配置することにより、従来製品同様に蚤やダニなどの害虫を誘引して捕獲することができ、しかも、ペットの尻尾の毛などが上下トレーの隙間から内側に入っても、セパレータが水や石鹸水、あるいは粘着シートに直接触れるのを妨げるので、水や石鹸水がペットの体の一部に付着し、ペットや周囲の置かれているものを直接あるいは間接に汚すことはなくなり、また粘着シートに尻尾などの毛先がくっついて、ペットが本装置を引きずって歩くことなどを防止できる、という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による一実施例の外観を示す斜視図であ
る。

【図２】図１の実施例をＡ−Ａで切断した断面図であ
る。

【図３】従来の装置例の外観を示す斜視図である。

【符号の説明】

１上トレー２下トレー３粘着シート４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ突起部５白熱電球１０セパレータ１０ａセパレータの孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上下のトレーの内側を向かい合わせにし
て固定し、上トレーの内側に電灯ソケットと電球を取付
けて害虫を誘引し、下トレーに水またはその他の液体を
入れるかあるいは薬剤を塗布した粘着シートを貼着して
誘引した害虫を捕獲する害虫誘引装置において、前記害虫捕獲部分の上面に沿って、上下方向に貫通する
多数の透かし孔を有するセパレータを配置したことを特
徴とする害虫誘引装置。
【請求項２】前記セパレータは、ネットあるいは金網
などの網状体によって形成されていることを特徴とする
請求項１に記載の害虫誘引装置。
【請求項３】前記セパレータは、格子状あるいは他の
形の多数の透かし孔を有する打ち抜き板によって形成さ
れていることを特徴とする請求項１に記載の害虫誘引装
置。