JPH05879B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高さ単位に関して少なくとも標準の
構造機構のフレーム及び棚に挿入するための、電
気的及び電子的な装置用の引出しケーシングであ
つて、成形レール及び側壁から成る構成グループ
支持体と、少なくとも１つの給気開口及び少なく
とも１つの排気開口を有する多部構造の周壁とを
備えている形式のものに関する。

従来の技術 前述の形式の引出しケーシングは、独立したテ
ーブル装置として使用されるが、特に、必要な場
合には適合する引出しとして19−インチ−構造機
構により標準化された装置棚に組込まれるように
使用される。

構成グループ支持体に配置された電気的な構成
部材の漏れ熱の排出は対流によつて行なわれるよ
うになつており、このためにケーシングは、ケー
シング底及びケーシングカバーに取付けられた通
気開口を有している。このようなケーシングがテ
ーブルケーシングとして使用される限りでは、形
成された空気流は一般的に、構成部材を十分に冷
却するのに十分である。処で、このようなケーシ
ングは、直接その上に、及びその下に別の引出し
を取付けている棚又はフレームに挿入されると、
給気開口の遮へいにより対流が著しく阻止される
ので、給気によつて、構成グループを貫流しかつ
必要な熱排出を生ぜしめるような冷却空気流を形
成しなければならない。冷却空気発生のために、
軸流通気装置、横流送風装置及び輻流通気装置が
公知であり、これらの装置は、しばしば複数をま
とめて、別個の通気装置付引出しに組込まれてい
る。通気装置引出しは装置棚内に相当多くの空ス
ペースを必要とし、この空スペース高さは標準の
機構において、別の引出しのために要する少なく
とも１つの高さ単位になる。このことは、中央で
通気される装置棚における空気ガイド板のために
も当てはまる。

発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、スペース要求が減少され、通
気装置付引出しが無用であるように、前述の形式
の引出しケーシングを形成することである。

課題を解決するための手段 前述の課題を解決するために講じた手段は、 (イ) 周壁が、複数の高さ単位の高さの構成グルー
プ支持体より１つの高さ単位だけ高くなつてお
り、 (ロ) 構成グループ支持体が、ケーシング底に配置
された水平の、側方で上方に開放する給気通路
を形成するために周壁から下方間隔を有してお
り、さらにケーシングカバーに配置された水平
の、側方で下方に開放する排気通路を形成する
ために周壁から上方間隔を有しており、しかも
下方間隔と上方間隔とが一緒に１つの高さ単位
になつており、 (ハ) 周壁が少なくとも１つのフロント側の給気開
口を備えていて、この給気開口に給気通路が接
続されており、 (ニ) 排気開口が、ケーシング背壁の上方範囲に設
けられていてかつ排気通路に接続されている、 ことにある。

発明の効果 本発明による引出しケーシングは、通気のため
に１つの高さ単位しか必要でなく、さらに特別な
構成なしにテーブルケーシングとしても、装置棚
の引出しとしても使用できる。

有利には、下方間隔と上方間隔とがそれぞれ高
さ単位の半分の高さであるが、しかし流れのふる
まいを改善するために、下方間隔を高さ単位の1/
３の高さにし、上方間隔を高さ単位の2/3の高さに
することができる。

良好な空気ガイドのために、構成グループ支持
体が背壁を有しており、この背壁が後方の成形レ
ールに固定されている。

給気通路の後方制限のために、有利には周壁の
ケーシング底と構成グループ支持体との間の給気
通路内にガイド板が設られている。

有利には、給気通路が、ケーシング底と両方の
側壁と構成グループ支持体の開放する下側とによ
つて形成つれており、さらに排気通路が、ケーシ
ングカバーと両方の側壁と構成グループ支持体の
開放する上側とによつて形成されている。

本発明の別の構成によれば、周壁が方形のフロ
ントフレームを有しており、このフロントフレー
ムに構成グループ支持体が固定されている。この
フロントフレームは、多部構成の周壁と構成グル
ープ支持体との間の結合部材として使用され、さ
らに簡単な形式で保持グリツプ又は保持アングル
部材の固定を可能にする。

有利には給気開口がフロントフレームの下方端
縁に配置されている。このような構成により、給
気は給気通路内で妨害されず、装置棚内に挿入さ
れたケーシングにも侵入できる。

給気開口がスリツト列によつて形成されてい
る。

スリツトの有効横断面を拡大するために、スリ
ツトはフロントフレームの傾斜部に設けることが
できる。

構成グループ支持体の側壁が後方の延長部を有
しており、さらに構成グループ支持体が成形レー
ルと平行な２つの保持レールを有しており、該保
持レールが延長部に固定されているとさらに有利
である。

両方の保持レールの間に単数又は複数の通気装
置が配置されている。

本発明の別の構成によれば、構成グループ支持
体の側壁に上方及び下方の側方条片が一体成形さ
れており、該側方条片が固定装置を有している。

有利にはフロントフレームが固定装置に固定さ
れている。

実施例 第１図において概略的に示された引出しケーシ
ングは、主に構成グループ支持体１と周壁２とか
ら成つている。この周壁２は構成グループ支持体
１を取囲む。

柱状の構成グループ支持体１は、２つの前方の
成形レール３と２つの後方の成形レール４と２つ
の側壁５とから成つている。成形レール３，４は
互いに平行に位置していて、側壁は成形レール
３，４に対して直角に位置している。構成グルー
プ支持体１及び周壁２の全ての部分はアルミニウ
ムもしくは鋼板から成つている。側壁５と成形レ
ール３，４とは互いにねじ結合されている。

周壁２は多部構成であつて、ケーシングカバー
６、ケーシング底７及びケーシング背壁８から成
つている。

電気的及び／又は電子的装置のために設けられ
た引出しケーシングは、棚もとくは構造機構のフ
レーム内に挿入するために設けられており、前記
構造機構は少なくとも所定の高さ単位HEに関し
て規定されている。

広く普及する「19−インチ−構造機構」におい
ては、この高さ単位は44，45mmになる。図示の引
出しケーシングの構成グループ支持体１は２つの
高さ単位HEを占めており、さらに周壁２は正確
に１つの高さ単位HEだけ高くなつており、この
ことによつて周壁は3HEの高さである。

構成グループ支持体１と周壁２との間に、給気
通路９と排気通路１０とが設けられており、これ
ら両通路９，１０は構成グループ支持体１内に収
容された構成グループを冷却するのに使用され
る。

ケーシング底７に配置されていて、構成グルー
プ支持体１の下方で水平に位置する給気通路９を
形成するために、構成グループ支持体１は周壁も
しくは周壁のケーシング底７からの下方間隔１１
を有している。この給気通路９は上方へ向かう側
で構成グループ支持体１の方に開放しており、こ
のことによつて給気１２（矢印）は下方から構成
グループ支持体１の構成グループに達することが
できる。相応して、構成グループ支持体１は周壁
２もしくは周壁のケーシングカバー６から上方間
隔１３を有しており、この上方間隔１３によつて
側方で下方へ向かつて構成グループ支持体１の方
に開放する排気通路１０が形成されており、この
ことによつて排気１４は矢印で示すように排出さ
れる。下方間隔１１と上方間隔１２は同じ高さで
あり、これらの高さはそれぞれ高さ単位HEの半
分である。このことによつて下方間隔１１と上方
間隔１２とを合わせて１つの完全な高さ単位HE
しか必要としない。

給気通路９は構成グループ支持体１のケーシン
グ底７及び両方の側壁５並びに構成グループ支持
体１の開放下方側によつて制限されており、これ
に対して排気通路１０は、構成グループ支持体１
のケーシングカバー、両方の側壁５及び開放上方
側によつて制限されている。

周壁２が前方の給気開口１５を有しており、こ
の給気開口に給気通路９が接続されている。排気
通路１０に接続された排気開口１６は、ケーシン
グカバー６及びケーシング底７に隣接するケーシ
ング背壁８の上方範囲に設けられている。

引出しケーシングの周壁２は、ダイカスト成形
により複数の部材から成る方形のフロントフレー
ム１７を有しており、このフロントフレーム１７
に構成グループ支持体１の両方の側壁５が固定さ
れている。給気開口１５は一列のスリツトの形状
で、フロントフレーム１７の下方端縁１８に沿つ
て傾斜部１９に配置されている。フロントフレー
ム１７には側方で保持アングル部材がねじ結合さ
れており（図示せず）、該保持アングル部材によ
つて引出しケーシングは装置棚に固定可能であ
る。

構成グループ支持体１は背壁２０を有してお
り、この背壁はたとえば基板によつて形成するこ
とができる。背壁２０は後方の成形レールにねじ
結合されており、さらに背壁は構成グループ支持
体１の背面に閉鎖しており、従つて給気１２を、
構成グループ支持体１内に配置された構成グルー
プを通つて上方へケーシングカバー６に向かう方
向で案内するのに役立つ。

ガイド板２１が周壁２のケーシング底７と構成
グループ支持体１との間の給気通路９内に配置さ
れており、さらにこのガイド板２１は後方の下方
の成形レール４にねじ固定されていて、かつ給気
通路９を後方で閉鎖しいてる。

構成グループ支持体１の側壁５が、第１図にお
いて破線で示すような方形の後方延長部２２を有
している。この後方延長部２２は側壁５と一体に
製造されていて、該側壁と結合されており、さら
にこの延長部は周壁２のケーシング背壁８まで延
びている。延長部２２には、成形レール３もしく
は４に対して直角及び平行に横断面形状において
Ｌ字状の２つの保持レール２３，２４が固定され
ている。

両方の保持レール２３，２４の間には、電動機
２５によつて駆動される通気装置２６が排気開口
１６の手前に配置されている。通気装置の羽根は
円形の案内リング２７内で回転される。

構成グループ支持体１の側壁５には、上方及び
下方の細長い方形状の側方条片２８（第１図にお
いて一点鎖線で示す）が同一平面内で一体成形さ
れている。この側方条片２８には、列状孔又は類
似のものの形状で固定装置２９が設けられてお
り、この固定装置２９にフロントフレーム１７が
ねじ結合されている。

第２図において簡単に示された19−インチ−構
造機構の装置棚には、構成グループを支持し１つ
の高さ単位HEと３つの高さ単位HEとの間の高
さを有する種々の引出し３０の他に、２つの引出
しケーシング３１が収容されており、該引出しケ
ーシング３１は第１図に示す引出しケーシングに
相応しており、かつ３つの高さ単位HEのスペー
スを占めている。

【図面の簡単な説明】

第１図は３つの高さ単位を占める引出しケーシ
ングの概略的縦断面図、第２図は種々の引出し並
びに第１図による２つの引出しケーシングを有す
る構造機構の１つの棚の概略的垂直断面図であ
る。 １……構成グループ支持体、２……周壁、３，
４……成形レール、５……側壁、６……ケーシン
グカバー、７……ケーシング底、８……ケーシン
グ背壁、９……給気通路、１０……排気通路、１
１……下方間隔、１２……給気、１３……上方間
隔、１４……排気、１５……給気開口、１６……
排気開口、１７……フロントフレーム、１８……
下方端縁、１９……傾斜部、２０……背壁、２１
……ガイド板、２２……延長部、２３，２４……
保持レール、２５……電動機、２６……通気装
置、２７……案内リング、２８……側方条片、２
９……固定装置、３０……引出し、３１……引出
しケーシング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 高さ単位に関して少なくとも標準の構造機構
   のフレーム及び棚に挿入するための、電気的及び
   電子的な装置用の引出しケーシングであつて、形
   成レール及び側壁から成る構成グループ支持体
   と、少なくとも１つの給気開口及び少なくとも１
   つの排気開口を有する多部構造の周壁とを備えて
   いる形式のものにおいて、 (イ) 周壁２が、複数の高さ単位（HE）の高さの
   構成グループ支持体１より１つの高さ単位
   （HE）だけ高くなつており、 (ロ) 構成グループ支持体１が、ケーシング底に配
   置された水平の、側方で上方に開放する給気通
   路９を形成するために周壁２から下方間隔１１
   を有しており、さらにケーシングカバー６に配
   置された水平の、側方で下方に開放する排気通
   路１０を形成するために周壁２から上方間隔１
   ３を有しており、しかも下方間隔１１と上方間
   隔１３とが一緒に１つの高さ単位（HE）にな
   つており、 (ハ) 周壁２が少なくとも１つのフロント側の給気
   開口１５を備えていて、この給気開口に給気通
   路９が接続されおり、 (ニ) 排気開口１６が、ケーシング背壁８の上方範
   囲に設けられていてかつ排気通路１０に接続さ
   れている、 ２ 下方間隔１１と上方間隔１３とがそれぞれ高
   さ単位（HE）の半分の高さである請求項１記載
   の引出しケーシング。 ３ 下方間隔１１が高さ単位（HE）の1/3の高
   さであり、上方間隔が高さ単位（HE）の2/3の
   高さである請求項１記載の引出しケーシング。 ４ 構成グループ支持体１が背壁２０を有してい
   る請求項１記載の引出しケーシング。 ５ 背壁２０が構成グループ支持体１の後方の成
   形レール４に固定されている請求項４記載の引出
   しケーシング。 ６ 周壁２のケーシング底７と構成グループ支持
   体１との間の給気通路９内にガイド板２１が設け
   られている請求項１記載の引出しケーシング。 ７ 給気通路９が、ケーシング底７と両方の側壁
   ５と構成グループ支持体１の開放する下側とによ
   つて形成されている請求項１記載の引出しケーシ
   ング。 ８ 排気通路１０が、ケーシングカバー６と、両
   方の側壁５と構成グループ支持体１の開放する上
   側とによつて形成されている請求項１記載の引出
   しケーシング。 ９ 周壁２が方形のフロントフレーム１７を有し
   ており、このフロントフレーム１７に構成グルー
   プ支持体１が固定されている請求項１記載の引出
   しケーシング。 １０ 給気開口１５がフロントフレーム１７の下
   方端縁１８に配置されている請求項９記載の引出
   しケーシング。 １１ 給気開口１５がスリツト列によつて形成さ
   れている請求項１０記載の引出しケーシング。 １２ フロントフレーム１７が傾斜部１９を有し
   ていて、この傾斜部にスリツトが設けられている
   請求項１１記載の引出しケーシング。 １３ 構成グループ支持体１の側壁５が後方の延
   長部を有しており、さらに構成グループ支持体１
   が成形レール３，４と平行な２つの保持レール２
   ３，２４を有しており、該保持レールが延長部２
   ２に固定されている請求項１記載の引出しケーシ
   ング。 １４ 両方の保持レール２３，２４の間に通気装
   置２６が配置されている請求項１３記載の引出し
   ケーシング。 １５ 構成グループ支持体１の側壁５に上方及び
   下方の側方条片２８が一体成形されており、該側
   方条片が固定装置２９を有している請求項１記載
   の引出しケーシング。 １６ フロントフレーム１７が固定装置２９に固
   定されている請求項１５記載の引出しケーシン
   グ。