JPH06204676A

JPH06204676A - 電子装置の冷却構造

Info

Publication number: JPH06204676A
Application number: JP13393A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Nagano; 哲男永野; Keitaro Hara; 啓太郎原
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1993-01-05
Filing date: 1993-01-05
Publication date: 1994-07-22

Abstract

(57)【要約】【目的】強制冷却を必要とする電子ユニットと他の異
種ユニットとからなる電子装置の冷却構造に関し、異種
ユニットの冷却性が良く、且つ設置する占有領域が小さ
い電子装置を提供することを目的とする。【構成】左右一対の側板、排出孔56が配列した天井板
55、及び箱体内を前下がりまたは後下がり仕切る仕切板
51を有し、前面及び後面が開口した箱形の吸排部50と、
該吸排部50の下部に設けたファン盤40とで、構成された
仕切板付ファンユニット30を備え、架１の所望の中段に
仕切板付ファンユニット30を搭載し、切板付ファンユニ
ット30の下段に強制冷却を必要とする電子ユニット10を
搭載し、上段に異種ユニット60を搭載する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、強制冷却を必要とする
電子ユニットと他の異種ユニットとからなる電子装置
の、冷却構造に関する。

【０００２】通信機器等には、シェルフにプリント板を
並列して収容した強制冷却が望ましい電子ユニットと、
自然通風冷却で差し支えない例えばモデム，電源装置等
のように箱形のケースに所望の部品を組み合わせて収容
した異種ユニットとを、電気的に接続した電子装置があ
る。

【０００３】

【従来の技術】電子ユニットと異種ユニットとを備えた
従来の電子装置は、図４，図５に図示したように一般に
構成されている。

【０００４】なお、図４，図５に示した従来のものは、
電子ユニットを搭載する架とは別の棚，架等に異種ユニ
ットを載置しているので図示してない。図において、10
は、シェルフ11に多数のプリント板15が並列に実装され
てなる電子ユニットである。

【０００５】シェルフ11は、上下の側板、左右の側板、
及びバックボードコネクタを配設したバックボードとで
構成された、前面が開口した箱形である。シェルフ11に
は、下側板及び上側板のそれぞれの内側に、ガイドレー
ルを絞り出し加工等して並列に設けてある。そして、プ
リント板15の上下の側縁を上下一対のガイドレールを選
択して差し込み、プリント板コネクタを対向するバック
ボードコネクタにプラグインすることでシェルフ11に並
列して装着される。

【０００６】また、シェルフ11の上側板及び下側板に
は、前述のガイドレールを絞り出し加工したことによ
り、通風スリットが配列形成されている。そして、シェ
ルフ11の前面に正面板18を取付けることで正面開口を塞
ぎ、冷却空気が、それぞれのプリント板15の側面に沿っ
て、上下方向に通過するようになっている。

【０００７】なお、シェルフ11は、左右の側板の前部を
それぞれ外側に折り曲げて、左右一対のシェルフ横縁板
を設けてある。このシェルフ横縁板を架１の左右の前枠
柱部材にねじ止めすることで電子ユニット10は架１に搭
載される。

【０００８】６は、架１の頭部に搭載する電子ユニット
10の上方に設置するファンユニットである。ファンユニ
ット６は、シェルフの平面視形状に等しい角形の枠内
に、複数のファン6Aを平面的に配列したもので、ファン
6Aの回転により下方の電子ユニット10内の空気を吸い込
み上方に排出する。

【０００９】５は、４側面が側板で囲まれた、シェルフ
の平面視形状にほぼ等しい枠形の吸排風ユニットであ
る。吸排風ユニット５は、側面視で前下がりの対角線上
に位置するよう枠内に、仕切板5Aを設けることで、枠体
内を斜め上方と斜め下方の２つの空間に仕切ってある。

【００１０】また、吸排風ユニット５の前側板に冷気を
吸入する窓を、後側板に暖気を排出する窓をそれぞれ設
けている。床に設置した架１に下から上に向かって、吸
排風ユニット５，所望数の電子ユニット10, 最上段にフ
ァンユニット６を積層搭載することで電子装置が構成さ
れている。

【００１１】したがって、ファンユニット６を駆動する
ことで、架１の最下段に設置した吸排風ユニット５の前
部に設けた窓から冷気を吸い込み、冷気は下段の電子ユ
ニット10の下側板の通風スリットを経て、下段のシェル
フ11内に入り、プリント板15及び実装部品の熱を奪い上
昇し、上側板の通風スリットを経て、上段の電子ユニッ
ト10に入る。

【００１２】そして、上段の電子ユニット10のプリント
板15及び実装部品を冷却した後に、上側板の通風スリッ
トを経て、ファンユニット６内に吸い込まれ、架１の上
方に排出される。

【００１３】なお、頭部のファンユニット６及び下部の
吸排風ユニット５の他に、積層された電子ユニット10間
に、ファンユニットと吸排風ユニットとを重ねて搭載し
たものもある。

【００１４】一方、モデム，電源装置等のように自然通
風冷却でも差し支えない異種ユニットは、所望の部品を
組み合わせて箱形のケースに収容されている。電子ユニ
ット10を多段に搭載した架１の近傍に、棚或いは架を設
置し、その上にこのような異種ユニットを載置し、異種
ユニットと電子ユニットをケーブルを介して接続してい
る。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に異種ユニットを電子ユニットを搭載する架とは別個の
棚或いは架に載置した従来の電子装置は、電子装置を設
置する占有領域が広くなるという問題があった。

【００１６】また、単なる棚或いは架に異種ユニットを
載置しているので、通風性が悪くて、異種ユニットの冷
却性が劣るという問題点があった。本発明はこのような
点に鑑みて創作されたもので、異種ユニットの冷却性が
良く、且つ設置する占有領域が小さい電子装置を提供す
ることを目的としている。

【００１７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図１に例示したように、左右一対の側
板、排出孔56が配列した天井板55、及び箱体内を前下が
りまたは後下がり仕切る仕切板51を有し、前面及び後面
が開口した箱形の吸排部50と、吸排部50の下部に設けた
ファン盤40とで、構成された仕切板付ファンユニット30
を備え、架１の所望の中段に仕切板付ファンユニット30
を搭載し、仕切板付ファンユニット30の下段に強制冷却
を必要とする電子ユニット10を搭載し、上段に異種ユニ
ット60を搭載する構成とする。

【００１８】また、異種ユニット60を吸排部50の天井板
55上に、載置するものとする。或いはまた、図３に例示
したように、吸排部50の仕切板61に、所望に孔62が配列
された構成とするか、孔62が配列した仕切板61の傾斜角
を可変の構成とする。

【００１９】

【作用】本発明の電子装置は上述のように電子ユニット
を搭載する架に、仕切板付ファンユニットと異種ユニッ
トとを搭載しているので、電子装置の占有領域が架の平
面積に等しくて小さい。

【００２０】また、ファン盤の上部に、斜交する仕切板
を有する吸排部を設けた仕切板付ファンユニットを架の
中段に搭載し、仕切板付ファンユニットの下段に電子ユ
ニットを搭載している。

【００２１】したがってファン盤を駆動することで、冷
気が電子ユニットの下側板の通風スリットを経て、シェ
ルフ内に入り、プリント板及び実装部品の熱を奪いプリ
ント板を強制冷却する。そして上温した暖気は電子ユニ
ットの上側板の通風スリットを経て、ファン盤内に吸い
込まれさらに吸排部に入り、仕切板により進行方向が変
わり、吸排部の後面または前面の開口（排出口53) から
架の外に排出される。

【００２２】また異種ユニットを架に固着するには、一
般に、異種ユニットのケースの左右の側板の前部をそれ
ぞれ外側に折り曲げて、左右一対の横縁板を設け、この
横縁板を架にねじ止めしている。

【００２３】しかしながら、本発明のように異種ユニッ
トを仕切板付ファンユニットの仕切板に載置するように
することで、異種ユニットの取着構造が簡単になり、コ
スト高になるのが阻止される。

【００２４】一方、吸排部の前面または後面の開口（吸
入口52) から冷気が吸排部内に入り、天井板の排出孔を
経て上昇し異種ユニットのケースの底板の孔から異種ユ
ニット内に入り、その熱を奪った後にケースの上側板の
孔等から異種ユニットの外に逃げる。

【００２５】即ち、異種ユニットの冷却性が良好とな
る。また仕切板付ファンユニットの仕切板に孔を配設す
る、或いはさらに仕切板の傾斜角度を可変とすること
で、電子ユニットを冷却したファン盤からの排風の一部
が仕切板を通って異種ユニットに吹きつけられる。した
がって異種ユニットの冷却性がさらに向上する。

【００２６】

【実施例】以下図を参照しながら、本発明を具体的に説
明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示
す。

【００２７】図１は本発明の実施例の斜視図、図２は本
発明の実施例の断面図、図３は本発明の他の実施例の斜
視図である。図において、40は複数のファン41を水平に
配列したファン盤、50は左右一対の側板と、排出孔56が
配列した天井板55と、箱体内を前下がりに仕切る仕切板
51とからなる吸排部、30は吸排部50の下部にファン盤40
を引き出し型に挿抜自在に組み込んだ仕切板付ファンユ
ニットである。

【００２８】仕切板付ファンユニット30は、左右の側板
の前部をそれぞれ外側に折り曲げて、左右一対の横縁板
を設け、この横縁板を架１の左右の前枠柱部材にねじ止
めすることで架１に搭載される。

【００２９】60は、モデム，電源装置等のように自然通
風冷却でも差し支えない異種ユニットである。異種ユニ
ット60は、所望の部品を組み合わせて箱形のケースに収
容され、ケースの底板及び上側板にそれぞれ所望に通風
用の孔を配設してある。

【００３０】その他の電子ユニット10, 吸排風ユニット
５は前述と同じ構成であるので、詳細の説明は省略す
る。床に設置した架１に下から上に向かって、吸排風ユ
ニット５，所望数（図では３個）の電子ユニット10、仕
切板付ファンユニット30を多段に搭載し、仕切板付ファ
ンユニット30の天井板55上に異種ユニット60を載置して
いる。

【００３１】したがって、図２に図示したように、ファ
ン盤40のファン41を駆動すると、架１の最下段に設置し
た吸排風ユニット５の前部に設けた窓から冷気を吸い込
み、冷気は下段の電子ユニット10の下側板の通風スリッ
トを経て、下段のシェルフ11内に入り、プリント板15及
び実装部品の熱を奪い上昇し、上側板の通風スリットを
経て、上段の電子ユニット10に入る。

【００３２】そして、上段の電子ユニット10のプリント
板15及び実装部品を冷却した後に、上側板の通風スリッ
トを経て、さらに上段の電子ユニット10に入り、その電
子ユニット10を冷却する。

【００３３】そして上温した暖気はファン盤40内に吸い
込まれさらに吸排部50に入り、仕切板51により斜め後方
に進路が変わり、吸排部50の湖面の排出口53から架１の
外に排出される。

【００３４】一方、架１の前面の空気は吸排部50の前面
の吸入口52から吸排部50内に入り、仕切板51に沿って斜
め上方に方向変換し、天井板55の排出孔56を経て上昇す
る。そして、異種ユニット60のケース底板の孔から異種
ユニット60内に入り、その熱を奪った後にケース上側板
の孔を経て異種ユニット60の上方即ち架１の上方に逃げ
る。

【００３５】したがって、本発明のように仕切板付ファ
ンユニット30上に異種ユニット60を載置することで、孔
のない棚に異種ユニットを載置した従来ものものに較べ
て、異種ユニット60の冷却性が向上する。

【００３６】なお、異種ユニット60は、ケースの左右の
側板の前部をそれぞれ外側に折り曲げて、左右一対の横
縁板を設け、この横縁板を架１にねじ止めしても冷却効
果は殆ど差がないものである。

【００３７】しかしながら、図示したように、異種ユニ
ット60を仕切板付ファンユニット30の仕切板51上に載置
することで、異種ユニット60取着構造が簡単になり、コ
スト高になるのが阻止されるという効果がある。

【００３８】図示例は架に一個の仕切板付ファンユニッ
トを搭載したものであるが、電子ユニット間に他の仕切
板付ファンユニットを搭載すれば、個々の電子ユニット
の冷却性がさらに向上することは勿論である。

【００３９】図３に示す仕切板付ファンユニット30は、
左右一対の側板と排出孔56が配列した天井板55と、箱体
内を前下がりに仕切る仕切板61とからなる吸排部50と、
吸排部50の下部に挿抜自在な引き出し型のファン盤40と
から構成され、この仕切板61に複数の孔62を配設してあ
る。

【００４０】前述のように、孔62を仕切板61に配設して
あるので、電子ユニットを冷却したファン盤からの排風
の一部が仕切板61の孔62を通って、吸排部50の天井板55
上に載置した異種ユニットに吹きつけられる。

【００４１】即ち、異種ユニットが自然通風冷却に加え
て強制冷却が付与されるので、その冷却性がさらに向上
する。なお、仕切板61に孔62を設けても、仕切板付ファ
ンユニットの下方に搭載した電子ユニットの冷却が何ら
低下しないことは勿論である。

【００４２】また、図３に図示した仕切板61は、吸排部
50の左右の側板の後部上方に、対向する一対の円弧形孔
65を設け、この円弧形孔65にボルト66の頸部を差込み、
仕切板61の後部側面に設けたねじ孔にボルト66を螺着し
ている。

【００４３】そして、ボルト66の円弧形孔65に係合する
位置を移動させ、仕切板61の後側縁の高さを調整するよ
うにしている。即ち、ボルト66の位置を変えることで、
仕切板61は前側縁を支点としてその傾斜角が変わる。

【００４４】前述のように仕切板61に孔62を配設すると
もに、その傾斜角を変えることで、異種ユニットに吹き
つけるファン盤40の排風量を調整することができる。即
ち、仕切板61の傾斜角を適宜に調整することで、異種ユ
ニットを所望の低温に維持することが可能となる。

【００４５】なお、ファン盤40を引き出し型にすること
で、ファン41の保守作業が容易になるという利点があ
る。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、架に搭載
した電子ユニット10の上方に仕切板付ファンユニットを
搭載し、その仕切板付ファンユニットの上方に異種ユニ
ットを搭載する構成としたことにより、電子装置の占有
領域が架の平面積に等しくて小さくなるという効果を有
する。

【００４７】また、電子ユニットが強制冷却されること
は勿論のこと、異種ユニットの冷却性が向上するという
効果を有する。さらに、仕切板付ファンユニットの天井
板上に異種ユニットを載置するようにすることで、異種
ユニットの取着構造が簡単になり、コスト高になるのが
阻止される。

【００４８】一方、仕切板付ファンユニットにファン盤
を引き出し型に挿抜する構造とすることで、ファンの保
守作業が容易になるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の斜視図

【図２】本発明の実施例の断面図

【図３】本発明の他の実施例の斜視図

【図４】従来例の斜視図

【図５】従来例の断面図

【符号の説明】

１架５吸排風ユニット 5A 仕切板６ファンユニット 6A ファン 10 電子ユニット 11 シェルフ 15 プリント板 18 正面板 30 仕切板付ファンユニット 40 ファン盤 41 ファン 50 吸排部 51 仕切板 52 吸入口 53 排出口 55 天井板 56 排出孔 60 異種ユニット 61 仕切板 62 孔 65 円弧形孔 66 ボルト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左右一対の側板、排出孔(56)が配列した
天井板(55)、及び箱体内を前下がりまたは後下がり仕切
る仕切板(51)を有し、前面及び後面が開口した箱形の吸
排部(50)と、該吸排部(50)の下部に設けたファン盤(40)
とで、構成された仕切板付ファンユニット(30)を備え、架(1) の所望の中段に該仕切板付ファンユニット(30)を
搭載し、該切板付ファンユニット(30)の下段に強制冷却
を必要とする電子ユニット(10)を搭載し、上段に異種ユ
ニット(60)を搭載することを特徴とする電子装置の冷却
構造。
【請求項２】異種ユニット(60)が請求項１記載の吸排
部(50)の天井板(55)上に、載置されてなることを特徴と
する電子装置の冷却構造。
【請求項３】請求項１記載の吸排部(50)の仕切板(61)
に、所望に孔(62)が配列されてなることを特徴とする電
子装置の冷却構造。
【請求項４】請求項３記載の孔(62)が配列した仕切板
(61)の傾斜角が、可変であることを特徴とする電子装置
の冷却構造。