JPH0587885A - 検査系列生成方法 - Google Patents

検査系列生成方法

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JPH0587885A
JPH0587885A JP3250883A JP25088391A JPH0587885A JP H0587885 A JPH0587885 A JP H0587885A JP 3250883 A JP3250883 A JP 3250883A JP 25088391 A JP25088391 A JP 25088391A JP H0587885 A JPH0587885 A JP H0587885A
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JP
Japan
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fault
state
logical value
circuit
test sequence
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JP3250883A
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English (en)
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Toshinori Hosokawa
利典 細川
Akira Motohara
章 本原
Mitsuho Ota
光保 太田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
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    • G01R31/3181Functional testing
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    • G01R31/318392Generation of test inputs, e.g. test vectors, patterns or sequences for sequential circuits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い故障検出率を得る順序回路の検査系列方
法を提供することを目的とする。 【構成】 ステップ107で状態の正当化に失敗した状
態を禁止状態として記憶しておく。ステップ104でス
テップ103で選択した目標故障について、故障箇所か
ら任意の外部出力ピンへ目標故障を伝搬する系列を、回
路状態がステップ107で記憶した禁止状態と一致しな
いように生成する故障伝搬処理を行ない、その系列の生
成に成功したか否かを判断する。ステップ105で、回
路の初期状態から故障伝搬処理が終了した時の回路の状
態へ遷移させる系列を、回路状態がステップ107で記
憶した禁止状態と一致しないように生成する状態初期化
処理を行ない、その系列の生成に成功したか否かを判断
する。 【効果】 状態の正当化に失敗した時の、状態を禁止状
態として記憶しておき、以後の検査入力生成時に回路状
態が禁止状態と一致しないようにすることにより、検査
系列生成に成功する確率を上げ、高い故障検出率を得る
検査系列が生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル回路の検査系
列生成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の検査系列生成方法は、プレンティ
スホール、イングルウッド クリフ、ニュー ジャージ
(PRENTICE−HALL,Englewood
Cliff,New Jersey)発行の「フォール
トトレラント コンピューティング セオリ アンド
テクニックス ボリューム I(FAULT TOLE
RANT COMPUTING Theory and T
echniquesVolume I)」のChapt
er1の1.4.2「スタック アット フォールト
テスティング(Stuck at Fault Test
ing)」と、1989年のインターナショナルテスト
コンファレンスの資料[M.H.Schulz and
E.Auth,”ESSENTIAL:An Effe
ctive Self−Learning Test P
attern Generation Algorith
m for Sequential Circuit
s,”Proc.Int.Test Conf.,p
p.28−37,Aug.1989]およびこれらの参
考文献に記載されている。以下に本発明が関係する検査
系列生成方法の従来技術を図面を用いて説明する。
【0003】図3は従来の順序回路の検査系列生成方法
を示す図である。同図において、ステップ301は順序
回路の検査系列生成処理の開始を示す。まずステップ3
02では、未検出故障でかつまだ検査系列生成の対象と
して選択されていない故障が存在するか否かを判断し、
未検出故障でかつまだ検査系列生成の対象として選択さ
れていない故障が存在すればステップ303に進み、存
在しなければステップ307に進む。
【0004】次にステップ303では、未検出故障でか
つまだ検査系列生成の対象として選択されていない故障
群の中から目標故障として1つ故障を選択する。ステッ
プ304では、ステップ303で選択した目標故障につ
いて、故障箇所から任意の外部出力ピンへ目標故障を伝
搬する系列を生成する故障伝搬処理を行ない、その系列
の生成に成功したか否かを判断し、故障伝搬処理に成功
すればステップ305に進み、失敗すればステップ30
2へ進み次の故障の処理を行なう。
【0005】次にステップ305では、回路の初期状態
から故障伝搬処理が終了した時点の回路の状態へ遷移さ
せる系列を生成する状態初期化処理を行ない、その系列
の生成に成功すればステップ306に進み、失敗すれば
ステップ302へ進み次の故障の処理を行なう。
【0006】次にステップ306では、ステップ303
で選択した目標故障の検査系列で故障シミュレーション
を実行し、任意の外部出力ピンで検出された故障を未検
出故障群の中から削除する。ステップ307は順序回路
の検査系列生成処理の終了を示す。
【0007】図4は従来の順序回路の検査系列生成方法
の動作を示す図である。図4(a)は従来の順序回路の
検査系列生成方法の動作を説明するために用いる3個の
フリップフロップを持つ順序回路である。図4(b)は
図4(a)の順序回路中の故障に対して検査系列生成を
行ったときの動作図である。図4(c)は図4(a)の
順序回路中の図4(b)で扱った故障とは別の故障に対
して検査系列生成を行ったときの動作図である。401
〜405は外部入力ピンである。406は外部出力ピン
である。407〜409はDフリップフロップである。
410〜412は2入力ANDゲートである。413は
2入力ORゲートである。414は2入力NORゲート
である。415はANDゲート411の出力につながっ
ている信号線の0縮退故障である。416は外部入力ピ
ン405の出力につながっている信号線の1縮退故障で
ある。なお、401から414上にある丸で囲まれた数
値は、その信号線に割り当てられた論理値を表す。また
故障信号値は正常値/故障値で表す。
【0008】以下に図4を用いて従来の順序回路の検査
系列生成方法の動作を説明する。まず目標故障として4
15を選択し、検査系列生成を行う。図4(b)に示さ
れているように、415の故障を外部出力ピン406に
伝搬するための故障伝搬処理を行う。まず415は0縮
退故障であるので、ANDゲート411の論理値が1に
なるようにANDゲート411の入力である407と4
13が論理値1になるようにする。407は記憶素子な
ので、論理値1を割り当てる。また413が論理値1に
なるためには、408または409のいずれかが論理値
1にならなければならない。この場合408に論理値1
を割り当てたとする。これで、415の故障は励起さ
れ、411は1/0となる。次に励起した411の故障
信号1/0を外部出力ピン406に伝搬させるために、
412はANDゲートなので、故障信号の無い入力40
5に論理値1を割り当てる。従って、407が論理値
1、408が論理値1という回路状態で外部出力ピン4
05に論理値1を与えることによって故障415は励起
され、外部出力ピン406に伝搬する。
【0009】次に407が論理値1、408が論理値1
という回路状態を正当化する処理を行うが、407の論
理値1を正当化するために外部入力ピン401に論理値
1を割り当てなければならない。401に論理値1を割
り当てた結果、414はNORゲートであるので論理値
0になる。しかし、408の論理値1を正当化するため
には414は論理値1にならなければならない。その結
果、矛盾をおこし、故障415の検査系列生成を求める
ことに失敗する。
【0010】次に目標故障として416を選択し、検査
系列生成を行う。図4(b)に示されているように41
6の故障を外部出力ピン406に伝搬するための故障伝
搬処理を行う。まず416は1縮退故障であるので、外
部出力ピン405に論理値0を割り当てる。これで、4
16の故障は励起され405は0/1となる。次に励起
した故障を外部出力ピン406に伝搬させるために、4
12はANDゲートなので、故障信号の無い入力411
が論理値1になるようにする。次に411の論理値が1
なるように411の入力である407と413が論理値
1になるようにする。407は記憶素子なので、論理値
1を割り当てる。また413が論理値1になるために
は、408または409のいずれかが論理値1にならな
ければならない。この場合408に論理値1を割り当て
たとする。従って、407が論理値1、408が論理値
1という回路状態で外部出力ピン405に論理値0を与
えることによって故障416は励起され、外部出力ピン
406に伝搬する。
【0011】次に407が論理値1、408が論理値1
という回路状態を正当化する処理を行うが、前記したよ
うに407の論理値1と408の論理値1は同時に正当
化ができないので故障416の検査系列生成にも失敗す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな検査系列生成方法では、回路の状態を変えれば検査
系列生成に成功する故障も検査系列生成不可能になり、
故障検出率が向上しないという問題点を有してきた。
【0013】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、高い故障検出率を得れる検査系列生成方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
検査系列生成方法は、順序回路中のある縮退故障の検査
系列を求める処理であって、ある回路状態を正当化する
ための検査入力の生成に失敗した時に、前記回路状態を
禁止状態として記憶する第1の処理と、他の縮退故障の
検査系列を生成する時に、回路状態が前記記憶した1つ
または複数の禁止状態に一致しないように検査入力生成
を行う第2の処理とを備えたものである。
【0015】また、本発明の請求項2に係る検査系列生
成方法は、順序回路中のある縮退故障の検査系列を求め
る処理であって、ある回路状態を正当化するための検査
入力の生成に失敗した時に、前記回路状態を禁止状態と
して記憶する第1の処理と、この第1の処理の直後に、
回路状態が前記禁止状態に一致しないように再度、前記
縮退故障の検査系列を求める第2の処理とを備えたもの
である。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に係る検査系列生成方法によ
れば、ある目標故障の検査系列を生成する時、ある回路
状態の正当化に失敗した場合、その回路状態を禁止状態
として記憶しておき、以降の目標故障の検査系列生成を
行うとき、回路状態が記憶した1つまたは複数の禁止状
態にならないようにすることにより、目標故障の検査系
列生成が成功する確率が高くなりので、高い故障検出率
が得られる検査系列を生成することができる。
【0017】また、本発明の請求項1に係る検査系列生
成方法によれば、ある目標故障の検査系列を生成する
時、ある回路状態の正当化に失敗した場合、その回路状
態を禁止状態として記憶しておき、再度その目標故障に
ついて、回路状態が前記の禁止状態にならないように検
査系列生成を実行することにより、目標故障の検査系列
生成が成功する確率が高くなりので、高い故障検出率が
得られる検査系列を生成することができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の請求項1に係る実施例を示
すために用いる順序回路の検査系列生成方法の流れ図で
ある。
【0019】ステップ101は順序回路の検査系列生成
処理の開始を示す。まずステップ102では、未検出故
障でかつまだ検査系列生成の対象として選択されていな
い故障が存在するか否かを判断し、未検出故障でかつま
だ検査系列生成の対象として選択されていない故障が存
在すればステップ103に進み、存在しなければステッ
プ108に進む。
【0020】次にステップ103では、未検出故障でか
つまだ検査系列生成の対象として選択されていない故障
群の中から、目標故障として1つ選択する。ステップ1
04では、ステップ103で選択した目標故障につい
て、故障箇所から任意の外部出力ピンへ目標故障を伝搬
する系列を生成する故障伝搬処理を行ない、その系列の
生成に成功したか否かを判断し、故障伝搬処理に成功す
ればステップ105に進み、失敗すればステップ102
へ進み、次の故障の処理を行なう。ただし、故障伝搬処
理を行うときは、回路状態がステップ107で記憶した
禁止状態と一致しないようにする。
【0021】次にステップ105では、回路の初期状態
から故障伝搬処理が終了した時の回路の状態へ遷移させ
る系列を生成する状態初期化処理を行ない、その系列の
生成に成功すればステップ106に進み、失敗すればス
テップ107へ進む。ただし、状態初期化処理を行うと
きは、回路状態がステップ107で記憶した禁止状態と
一致しないようにする。
【0022】次にステップ106では、ステップ103
で選択した目標故障の検査系列で故障シミュレーション
を実行し、任意の外部出力ピンで検出された故障を未検
出故障群の中から削除する。
【0023】次にステップ107では、ステップ105
で状態の正当化に失敗した回路状態を禁止状態として記
憶し、ステップ102に進み、次の故障の処理を行う。
ステップ108では順序回路内のある故障の検査系列生
成処理の終了を示す。
【0024】図5は本発明の請求項1に係る順序回路の
検査系列生成の動作を説明するために用いる図である。
図5(a)は図4(a)の回路の故障415の検査系列
生成に失敗したときの回路状態を禁止状態として記憶し
ている概念図である。図5(b)は図4(a)の故障4
16の検査系列生成処理の動作を説明するための図であ
る。
【0025】まず415の検査系列生成を行うが、従来
技術の説明の項で図4(b)を用いて説明したように、
407と408の論理値1を同時に正当化できないため
に故障415の検査系列生成に失敗する。ここで図5
(a)に示すように、信号線407、408の状態を同
時に論理値1にできないという情報を記憶する。
【0026】次に目標故障として416を選択し、検査
系列生成を行う。図5(b)に示されているように41
6の故障を外部出力ピン406に伝搬するための故障伝
搬処理を行う。まず416は1縮退故障であるので、外
部入力ピン405に論理値0を割り当てる。これで、4
16の故障は励起され405は0/1となる。次に励起
した故障を外部出力ピン406に伝搬させるために、4
12はANDゲートなので、故障信号の無い入力411
が論理値1になるようにする。次に411の論理値が1
なるように411の入力である407と413が論理値
1になるようにする。407は記憶素子なので、論理値
1を割り当てる。また413が論理値1になるために
は、408または409のいずれかが論理値1にならな
ければならない。しかし、禁止状態を検索すると図5
(a)より407,408の状態が同時に論理値1にな
らないということがわかる。いま407に論理値1を割
り当てたので、この場合408に論理値1を割り当てる
ことはできないため、409に論理値1を割り当てる。
従って、407が論理値1、409が論理値1という回
路状態で外部出力ピン405に論理値0を与えることに
よって故障416は励起され、外部出力ピン406に伝
搬する。
【0027】次に407が論理値1、409が論理値1
という回路状態を正当化する処理を行う。407の論理
値1を正当化するために外部入力ピン401に論理値1
を割り当てなければならない。外部入力ピン401に論
理値1を割り当てた結果、410のANDゲートの片方
の入力が論理値1になる。409の論理値1を正当化す
るためには410の論理値が1になるようにならなけれ
ばならない。410の値を論理値1にするために、40
1,403が1にならなければならない。ここで、40
1には既に論理値1を割り当てているので、外部入力ピ
ン403に論理値1を割り当てることによって、40
7,409の論理値1を正当化できる。ここで、外部入
力ピン401,403に論理値1を入力し、外部入力ピ
ン404にクロックパルスを入力し、407,409の
状態が論理値1となる回路状態を作り出し、外部入力ピ
ン405に論理値0を入力すると、故障416が検出で
きることがわかる。
【0028】以上のように、本実施例によれば、ある目
標故障の検査入力生成を行った結果、状態正当化処理に
失敗した場合、その回路状態を禁止状態として記憶する
ことによって、他の目標故障の検査系列生成を行うと
き、回路状態が禁止状態に一致しないようにすることに
より、検査系列生成に成功することができるので、高い
故障検出率が得られる検査系列を生成できる。
【0029】(実施例2)図2は本発明の請求項2に係
る実施例を示すために用いる順序回路の検査系列生成方
法の流れ図である。
【0030】ステップ201は順序回路の検査系列生成
処理の開始を示す。まずステップ202では、未検出故
障でかつまだ検査系列生成の対象として選択されていな
い故障が存在するか否かを判断し、未検出故障でかつま
だ検査系列生成の対象として選択されていない故障が存
在すればステップ203に進み、存在しなければステッ
プ208に進む。
【0031】次にステップ203では、未検出故障でか
つまだ検査系列生成の対象として選択されていない故障
群の中から、目標故障として1つ選択する。ステップ2
04では、ステップ203で選択した目標故障につい
て、故障箇所から任意の外部出力ピンへ目標故障を伝搬
する系列を生成する故障伝搬処理を行ない、その系列の
生成に成功したか否かを判断し、故障伝搬処理に成功す
ればステップ205に進み、失敗すればステップ202
へ進み、次の故障の処理を行なう。ただし、故障伝搬処
理を行うときは、回路状態がステップ207で記憶した
禁止状態と一致しないようにする。
【0032】次にステップ205では、回路の初期状態
から故障伝搬処理が終了した時の回路の状態へ遷移させ
る系列を生成する状態初期化処理を行ない、その系列の
生成に成功すればステップ206に進み、失敗すればス
テップ207へ進む。ただし、状態初期化処理を行うと
きは、回路状態がステップ207で記憶した禁止状態と
一致しないようにする。
【0033】次にステップ206では、ステップ203
で選択した目標故障の検査系列で故障シミュレーション
を実行し、任意の外部出力ピンで検出された故障を未検
出故障群の中から削除する。
【0034】次にステップ207では、ステップ205
で状態の正当化に失敗した回路状態を禁止状態として記
憶し、ステップ204へ進み、再度故障伝搬処理を行
う。ステップ208は順序回路内のある故障の検査系列
生成処理の終了を示す。
【0035】図6は本発明の請求項2に係る順序回路の
検査系列生成の動作を説明するために用いる図であり、
図4(a)の回路の故障415の検査系列生成処理の動
作を説明している図である。まず415の検査系列生成
を行うが、従来技術の説明の項で図4(b)を用いて説
明したように、407と408の論理値1を同時に正当
化できないために故障415の検査系列生成に失敗す
る。ここで図5(a)に示すように、407、408の
状態を同時に論理値1にできないという情報を記憶す
る。
【0036】次に再度故障415の検査系列生成を行
う。図6に示されているように415の故障を外部出力
ピン406に伝搬するための故障伝搬処理を行う。まず
415は0縮退故障であるので、411の論理値が1な
るように411の入力である407と413が論理値1
になるようにする。407は記憶素子なので、論理値1
を割り当てる。また413が論理値1になるためには、
408または409のいずれかが論理値1にならなけれ
ばならない。しかし、禁止状態を検索すると407、4
08の状態が同時に論理値1にならないということがわ
かる。いま407に論理値1を割り当てたので、この場
合408に論理値1を割り当てることはできないため、
409に論理値1を割り当てる。これで、415の故障
は励起され、411は1/0となる。次に励起した41
1の故障信号1/0を外部出力ピン406に伝搬させる
ために、412はANDゲートなので、故障信号の無い
入力405に論理値1を割り当てる。従って、407が
論理値1、409が論理値1という回路状態で外部出力
ピン405に論理値1を与えることによって故障415
は励起され、外部出力ピン406に伝搬する。
【0037】次に407が論理値1、409が論理値1
という回路状態を正当化する処理を行う。407の論理
値1を正当化するために外部入力ピン401に論理値1
を割り当てなければならない。外部入力ピン401に論
理値1を割り当てた結果、410のANDゲートの片方
の入力が論理値1になる。409の論理値1を正当化す
るためには410の論理値が1になるようにならなけれ
ばならない。410の値を論理値1にするために、40
1、403が1にならなければならない。ここで、40
1には既に論理値1を割り当てているので、外部入力ピ
ン403に論理値1を割り当てることによって、40
7、409の論理値1を正当化できる。ここで、外部入
力ピン401、403に論理値1を入力し、外部入力ピ
ン404にクロックパルスを入力し、407、409の
状態が論理値1となる回路状態を作り出し、外部入力ピ
ン405に論理値1を入力すると、故障415が検出で
きることがわかる。
【0038】以上のように、本実施例によれば、ある目
標故障の検査入力生成を行った結果、状態正当化処理に
失敗した場合、その回路状態を禁止状態として記憶する
ことによって、再度同じ目標故障の検査系列生成を行
い、回路状態が禁止状態に一致しないようにすることに
より、検査系列生成に成功することができるので、高い
故障検出率が得られる検査系列を生成できる。
【0039】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明に係る検
査系列方法は、従来の順序回路の検査系列方法が有して
いた絶対にありえない回路状態に検査系列生成処理に陥
ってしまし、故障検出率が向上しないという課題を解決
したものであり、高い故障検出率を得る検査系列を生成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る実施例を示すために用
いる順序回路の検査系列生成方法の流れ図
【図2】本発明の請求項2に係る実施例を示すために用
いる順序回路の検査系列生成方法の流れ図
【図3】従来の順序回路の検査系列生成方法の流れ図
【図4】(a)は従来の順序回路の検査系列生成方法の
動作を説明するために用いる3個のフリップフロップを
持つ順序回路図 (b)は順序回路中の故障に対して検査系列生成を行っ
たときの動作図 (c)は順序回路中の図4(b)で扱った故障とは別の
故障に対して検査系列生成を行ったときの動作図
【図5】(a)は図4(a)の回路の中の故障の検査系
列生成に失敗したときの回路状態を禁止状態として記憶
している概念図 (b)は本発明の請求項1に係る順序回路の検査系列生
成処理の動作を説明するための図
【図6】本発明の請求項2に係る順序回路の検査系列生
成処理の動作を説明するために用いる図
【符号の説明】
104 ステップ103で選択した目標故障について、
故障箇所から任意の外部出力ピンへ目標故障を伝搬する
系列を、回路状態がステップ107で記憶した禁止状態
と一致しないように生成する故障伝搬処理を行ない、そ
の系列の生成に成功したか否かを判断する処理 105 回路の初期状態から故障伝搬処理が終了した時
の回路の状態へ遷移させる系列を、回路状態がステップ
107で記憶した禁止状態と一致しないように生成する
状態初期化処理を行ない、その系列の生成に成功したか
否かを判断する処理 107 ステップ105で状態の正当化に失敗した回路
状態を禁止状態として記憶する処理 204 ステップ203で選択した目標故障について、
故障箇所から任意の外部出力ピンへ目標故障を伝搬する
系列を、回路状態がステップ207で記憶した禁止状態
と一致しないように生成する故障伝搬処理を行ない、そ
の系列の生成に成功したか否かを判断する処理 205 回路の初期状態から故障伝搬処理が終了した時
の回路の状態へ遷移させる系列を、回路状態がステップ
207で記憶した禁止状態と一致しないように生成する
状態初期化処理を行ない、その系列の生成に成功したか
否かを判断する処理 207 ステップ205で状態の正当化に失敗した回路
状態を禁止状態として記憶し、再度失敗した目標故障に
ついて検査系列生成する処理

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順序回路中のある縮退故障の検査系列を求
    める処理であって、ある回路状態を正当化するための検
    査入力の生成に失敗した時に、前記回路状態を禁止状態
    として記憶する第1の処理と、他の縮退故障の検査系列
    を生成する時に、回路状態が、それまでに記憶した1つ
    または複数の禁止状態に一致しないように検査入力生成
    を行う第2の処理とを備えた検査系列方法。
  2. 【請求項2】順序回路中のある縮退故障の検査系列を求
    める処理であって、ある回路状態を正当化するための検
    査入力の生成に失敗した時に、前記回路状態を禁止状態
    として記憶する第1の処理と、この第1の処理の直後
    に、回路状態が前記禁止状態に一致しないように再度、
    前記縮退故障の検査系列を求める第2の処理とを備えた
    検査系列生成方法。
JP3250883A 1991-09-30 1991-09-30 検査系列生成方法 Pending JPH0587885A (ja)

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