JPH0587794U - 蛍光表示管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光表示管のＰＷＢへの取り付けに際し、チ
ップ部品の取り付けと同じ工程で自動的にマウントしハ
ンダ付けすることによって、組立の自動化、省力化を図
る。 【構成】 蛍光表示管を構成するガラス外形管の外面に
部分的にアルミ蒸着パターンを形成し、該アルミ蒸着パ
ターンに前記ガラス外形管に内装されている内部電極を
銀スルーホールを介して接続する。 【効果】 従来蛍光表示管のＰＷＢへの取り付けに際し
て必要であった端子リードが不必要となり、チップ部品
と同一ラインで自動的に実装することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガラス外形管に蛍光体印刷部、ヒータ線及びメッシュ電極部等の内 部電極が内装された蛍光表示管に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の蛍光表示管１０は図２に示したように、表面ガラス１３と裏面ガラス１ ４とを含むガラス外形管１５に蛍光体印刷部１１、メッシュ電極１２及びヒータ 線１８が内装された３極真空管として構成されている。更にこれらの電極には端 子リード１６が接続されており、これら端子リード１６はガラス外形管１５の外 部に引出されている。

【０００３】 蛍光表示管１０は通常ガラス外形管１５内部を真空処理し、蛍光体印刷部１１ 等の内部電極表面の酸化を防止することにより高寿命化を図っている。そのため 蛍光体印刷部１１、メッシュ電極１２及びヒータ線１８の各電極引出し部１７に は特殊なガラス封止が施されている。

【０００４】 近年、リードレス電子部品（以下チップ部品と称す）の普及は著しく、電子制 御回路の小型軽量化の発達には目覚ましいものがあるが、チップ化した電子制御 回路部品のハンダ付けの主流はクリームハンダ付けである。つまり、クリーム状 のハンダをプリント配線基板（以下ＰＷＢと略す）パターンに印刷塗布し、その 上にチップ部品をマウントマシンにて正確に装着した後、250 〜260 ℃の高温炉 に通し、クリームハンダを溶かし、ＰＷＢパターンとチップ部品とをライン上で 自動的にハンダ付けするものである。この場合、上記の如く構成された蛍光表示 管１０のＰＷＢへの取り付けはチップ部品のハンダ付け工程が終了した後に蛍光 表示管１０本体をホルダーまたは両面テープで物理的に固定する一方、端子リー ド１６の電気的接続は手ハンダ付けによって行なわれている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

蛍光表示管１０の取り付けは上記したようにチップ部品のハンダ付け工程の終 了後に、手ハンダ付けによって行なわれているため、工程上のロスが大きく、ま た取り付け作業タイムも長くなるといった課題があった。◆ さらに手ハンダ付けによるため正確さにも問題があった。

【０００６】 本考案は上記した課題に鑑み考案されたものであって、蛍光表示管をチップ部 品の取り付けと同じ工程で自動的にマウントし、ハンダ付けすることによってＰ ＷＢに取り付けることのできる蛍光表示管を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係る蛍光表示管は、ガラス外形管に蛍光体 印刷部、ヒータ線及びメッシュ電極部等の内部電極が内装された蛍光表示管にお いて、前記ガラス外形管の外面に部分的にアルミ蒸着パターンが形成され、該ア ルミ蒸着パターンに前記内部電極が銀スルーホール等を介して接続されているこ とを特徴としている。

【０００８】

【作用】

上記した構成によれば、ガラス外形管の外面に部分的にアルミ蒸着パターンが 形成され、該アルミ蒸着パターンに内部電極が銀スルーホール等を介して接続さ れているので、蛍光表示管の端子リードをなくすことができ、チップ部品と同一 ラインでマウントマシンにて前記蛍光表示管をＰＷＢに面実装することが可能と なり、手ハンダ付け作業が不要となる。

【０００９】

【実施例】

以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて説明する。◆ 本実施例に係る蛍光表示管２０は図１に示したように、表面ガラス２１と裏面 ガラス２２とを含むガラス外形管２３に蛍光体印刷部２４、メッシュ電極２５及 びヒータ線２６が内装されて構成されている。裏面ガラス２２の外面には部分的 にアルミ蒸着パターン２７が形成され、裏面ガラス２２を貫通して銀スルーホー ル２８が形成されている。アルミ蒸着パターン２７と蛍光体印刷部２４、メッシ ュ電極２５及びヒータ線２６の内部電極とは銀スルーホール２８を介して接続さ れている。

【００１０】 上記した如く構成された蛍光表示管では端子リードがなく、蒸着パターン２７ をＰＷＢ側のパターンと接続すればよいため、他のチップ部品と共にチップマウ ンターでＰＷＢに自動マウントして、ハンダ付けすることが可能となる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の説明により明らかなように、本考案に係る蛍光表示管にあっては、端子 リードをなくし、ガラス外形管の外面に形成されたアルミ蒸着パターンによりＰ ＷＢ側のパターンと接続することができ、他のチップ部品と共にチップマウンタ ーでＰＷＢに自動マウントして、ハンダ付けすることが可能となる。従って、組 み立て工程の自動化、省力化を図ることができる。さらに、手作業によるハンダ 付けを行なわなくてもよいため、取り付け作業の正確さも保証することができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る蛍光表示管の一実施例を示す正面
図、側面断面図及び裏面図である。

【図２】従来の蛍光表示管の構成を示す正面図及び側面
断面図である。

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【手続補正書】

【提出日】平成５年７月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】従来の蛍光表示管の構成を示す正面図及び側面
断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガラス外形管に蛍光体印刷部、ヒータ線
   及びメッシュ電極部等の内部電極が内装された蛍光表示
   管において、前記ガラス外形管の外面に部分的にアルミ
   蒸着パターンが形成され、該アルミ蒸着パターンに前記
   内部電極が銀スルーホール等を介して接続されているこ
   とを特徴とする蛍光表示管。