JPH0587741U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 白熱電球等の高温に成りがちな照明設備の安
全性を高め、且つ取り付け現場での施工性を向上させ
る。 【構成】 照明器具本体１に設けた凹部５内に、異常昇
温時に前記照明器具本体への通電を遮断する温度センサ
６を取り付ける。これによって取り付け現場での配線作
業などが一切不要となり、また外気の影響を受けること
なく、照明器具の温度上昇を的確に検知することが可能
となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は照明器具、特に点灯時における異常昇温から器具を守る温度センサを 備えた照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、照明設備として種々の構造のものが使用されている。

【０００３】 かかる照明設備において、特に白熱電球を用いたものでは、使用時に温度が上 昇しやすく、器具の損傷あるいは甚だしい場合には火災の原因ともなる。

【０００４】 従来これに対処する手段として有効なものはなく、例えば、照明器具の近傍に 異常昇温時に通電を遮断する温度センサ等を設けることなどが考えられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このように照明器具と別体に温度センサを設けるものでは、現場で の照明器具及び温度センサの取り付けそのものが複雑となり、取り付けミスも生 じやすい。また照明器具の温度上昇を的確に検知することは困難である。特に照 明器具周りの外気が移動する場所では、照明器具そのものの温度上昇にくらべ、 温度センサの設置位置の温度が十分に上昇せず、装置の損傷を的確にキャッチす ることが困難となる。

【０００６】 本考案が解決すべき課題は、特に白熱電球等の高温に成りがちな照明設備の安 全性を高め、且つ取り付け現場での施工性を向上させることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の照明器具は、上記課題を解決するために、照明器具本体に設けた凹部 内に、異常昇温時に前記照明器具本体への通電を遮断する温度センサを取り付け たことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

照明器具本体の凹部に予め温度センサを組み込んでいるため、取り付け現場で の配線作業などが一切不要となり、また外気の影響を受けることなく、照明器具 の温度上昇を的確に検知することが可能となる。

【０００９】

【実施例】

以下図面に示す実施例に基づき本考案の特徴を具体的に説明する。

【００１０】 図１は本考案の一実施例である照明器具の正面図、図２は同底面図、図３は同 上面図である。

【００１１】 １は照明器具本体であり、電球Ｒを内蔵した下部材２、及び、この上部に設け られた上部材３とで構成され、下部材２の下端には径大なフランジ２ａを形成し ている。下部材２の略中間位置に外側に向かって延出したものは、パネルへの取 り付けバネ４である。

【００１２】 上部材３には、図１及び図３に示すように、上端に略下端位置まで達成する２ 箇所の凹部５が形成され、この凹部５内に挿通したビス５ａによって上部材３が 下部材２と結合されている。

【００１３】 またこの凹部５内には、図４の側面図に示すように、照明器具本体１の図示し ない電源コードの中途に組み込まれ、異常昇温時に照明器具本体１への通電を遮 断する温度センサ６が挿入され、更に上部材３に設けたネジ孔３ａに挿通したネ ジ７によって上部材３に固定されている。８は一端で温度センサ６のリード線９ を支持し、他端を前記ネジ７によって上部材３に固定された配線用のめがね端子 である。

【００１４】 温度センサ６は、図５の正面図及び図６の拡大断面図に示すように、温度セン サ本体８、ガラス繊維からなる耐熱チューブで被覆したリード線９、及び照明器 具の図示しない電源コードと接続される中継接続用コネクタ１０とで構成されて いる。

【００１５】 温度センサ本体８は、図６の断面図に示すように、小型樹脂ビード８ａ，小型 電極プレート８ｂ，接点付小型電極プレート８ｃ，接点８ｄ、及び鉄−ニッケル −クロム合金等からなるスナップアクション熱応動素子８ｅ等で構成され、全体 をポリブチレンテレフタレート製の樹脂ケース８ｆによって防護されている。

【００１６】 この温度センサ８は、設定温度（本実施例では８５℃）に達すると接点８ｄが 離間状態となって、照明器具本体１への通電が遮断される。また遮断によってセ ンサ８の温度が１５℃以上低下すると自動的に復帰し、通電状態となる。

【００１７】 上記したように、本実施例の照明器具は、照明器具本体１の凹部５に温度セン サ８を組み込んでいる。このため、現場での施工時には新たな配線等の必要がな く容易に取り付けることができ、また、外気の影響を受けることなく、照明器具 の温度上昇を的確に検知し、異常昇温による装置の損傷や火災等を確実に防ぐこ とが可能となる。

【００１８】 なお、本実施例の照明装置は、厨房を始め、化粧室、リビングルーム、寝室等 インテリア全般に亘って用いることができる。特に火災の発生の確実に防止する 必要がある、船舶，ホテル等に好適に使用できる。

【００１９】

【考案の効果】

以上に説明したように本考案は、温度センサを照明器具本体の凹部に組み込ん でおり、このため、器具の温度上昇を的確に検知することが可能となり、また取 り付けの施工性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である照明器具の正面図であ
る。

【図２】図１に示す照明器具の一部切欠底面図である。

【図３】上部材の平面図である。

【図４】図１に示す照明器具の要部の拡大側面図であ
る。

【図５】温度センサの正面図である。

【図６】図５に示す温度センサの要部の拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 照明器具本体、２ 下部材、２ａ フランジ、３
上部材、３ａ ネジ孔、４ 取り付けバネ、５ 凹部、
５ａ ビス、６ 温度センサ、７ ネジ、８めがね端
子、８ａ 小型樹脂ビード、８ｂ 小型電極プレート、
８ｃ 接点付小型電極プレート、８ｄ 接点、８ｅ 熱
応動素子、８ｆ 樹脂ケース、９ リード線、１０ 中
継接続用コネクタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 照明器具本体に設けた凹部内に、異常昇
   温時に前記照明器具本体への通電を遮断する温度センサ
   を取り付けたことを特徴とする照明器具。