JPH0587361A - 空気調和機用ドレンパン - Google Patents
空気調和機用ドレンパンInfo
- Publication number
- JPH0587361A JPH0587361A JP3245828A JP24582891A JPH0587361A JP H0587361 A JPH0587361 A JP H0587361A JP 3245828 A JP3245828 A JP 3245828A JP 24582891 A JP24582891 A JP 24582891A JP H0587361 A JPH0587361 A JP H0587361A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drain pan
- air conditioner
- oil resistance
- vinylidene chloride
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 業務用冷暖房機、家庭用冷暖房機、換気扇等
の空気調和機に使用する力学的強度が高く耐油性の優れ
た、ドレンパン、ドレンパン部品、ケーシング母材およ
び風路等の構造材を提供することにある。 【構成】 塩化ビニリデン系樹脂発泡体を使用した空気
調和機用ドレンパンである。
の空気調和機に使用する力学的強度が高く耐油性の優れ
た、ドレンパン、ドレンパン部品、ケーシング母材およ
び風路等の構造材を提供することにある。 【構成】 塩化ビニリデン系樹脂発泡体を使用した空気
調和機用ドレンパンである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】業務用冷暖房機、家庭用冷暖房
機、換気扇等の空気調和機に使用するドレンパン、ドレ
ンパン部品、ケーシング母材および風路母材等の結露の
受け皿に関する。
機、換気扇等の空気調和機に使用するドレンパン、ドレ
ンパン部品、ケーシング母材および風路母材等の結露の
受け皿に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、空気調和機用のドレンパンは、ビ
ーズ発泡用ポリスチレン（以下、ＥＰＳと略する）を使
用し、型内成形法により成形している。しかしながら、
ＥＰＳの成形法は型内成形法であるため、複雑な成形体
の成形はできるが、力学的物性が低いため、成形肉厚を
薄くすることができないという問題点がある。また、耐
油性が低いため、溶剤や機械油に侵され、形状を保持で
きない。ＥＰＳの圧縮強度は成形品密度３５ｋｇ／ｍ3
で、１．６ｋｇ／ｍ3 である。成形肉厚を薄くするため
には、成形密度を上げなければならないため、満足の行
く軽量化はできない。
ーズ発泡用ポリスチレン（以下、ＥＰＳと略する）を使
用し、型内成形法により成形している。しかしながら、
ＥＰＳの成形法は型内成形法であるため、複雑な成形体
の成形はできるが、力学的物性が低いため、成形肉厚を
薄くすることができないという問題点がある。また、耐
油性が低いため、溶剤や機械油に侵され、形状を保持で
きない。ＥＰＳの圧縮強度は成形品密度３５ｋｇ／ｍ3
で、１．６ｋｇ／ｍ3 である。成形肉厚を薄くするため
には、成形密度を上げなければならないため、満足の行
く軽量化はできない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】耐油性に優れ、力学的
強度も良好なドレンパンを提供するものである。
強度も良好なドレンパンを提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は塩化ビニリデン
系樹脂発泡体を使用する空気調和機用ドレンパンであ
る。塩化ビニリデン系樹脂発泡体は耐油性に優れ、力学
的強度も良好で、型内発泡法が可能なので、複雑な構造
体が出来るので、空気調和機用のドレンパンの材料とし
て優れる。
系樹脂発泡体を使用する空気調和機用ドレンパンであ
る。塩化ビニリデン系樹脂発泡体は耐油性に優れ、力学
的強度も良好で、型内発泡法が可能なので、複雑な構造
体が出来るので、空気調和機用のドレンパンの材料とし
て優れる。
【０００５】空気調和機用ドレンパンとは空気調和機の
結露の受け皿、結露の通路等に用いる部材で、いわゆる
ドレンパン、ドレンパン部品、ケーシング母材および風
路母材である。塩化ビニリデン系樹脂発泡体とは、非晶
質の塩化ビニリデン共重合体に発泡剤を含浸したビーズ
を、予備発泡後、型内成形により得られる発泡成形体を
言う。
結露の受け皿、結露の通路等に用いる部材で、いわゆる
ドレンパン、ドレンパン部品、ケーシング母材および風
路母材である。塩化ビニリデン系樹脂発泡体とは、非晶
質の塩化ビニリデン共重合体に発泡剤を含浸したビーズ
を、予備発泡後、型内成形により得られる発泡成形体を
言う。
【０００６】非晶質の塩化ビニリデン共重合体とは、塩
化ビニリデンが３０重量％以上、８５重量％以下、共重
合可能なモノマーが１５重量％以上、７０重量％以下か
らなる共重合体である。塩化ビニリデンが３０重量％未
満であると、発泡剤の保持性が低下し、熱伝導率が高く
なる。８５重量％を越えると塩化ビニリデン共重合体
は、結晶性となり発泡性が低下する。
化ビニリデンが３０重量％以上、８５重量％以下、共重
合可能なモノマーが１５重量％以上、７０重量％以下か
らなる共重合体である。塩化ビニリデンが３０重量％未
満であると、発泡剤の保持性が低下し、熱伝導率が高く
なる。８５重量％を越えると塩化ビニリデン共重合体
は、結晶性となり発泡性が低下する。
【０００７】共重合可能なモノマーとしては塩化ビニ
ル、（メタ）アクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、およびアクリル酸メチルといったアクリル酸
エステル類、メタアクリル酸メチルといったメタアクリ
ル酸エステル類、Ｎ−フェニルマレイミドといったＮ−
置換マレイミド等が挙げられる。これらは単独、もしく
は２種以上を組み合わせて用いてもよい。
ル、（メタ）アクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、およびアクリル酸メチルといったアクリル酸
エステル類、メタアクリル酸メチルといったメタアクリ
ル酸エステル類、Ｎ−フェニルマレイミドといったＮ−
置換マレイミド等が挙げられる。これらは単独、もしく
は２種以上を組み合わせて用いてもよい。
【０００８】また、塩化ビニリデン共重合体を架橋構造
にしてもよい。架橋構造を持たせると発泡体の独立気泡
に富み、発泡成形性は向上する。架橋剤としては、ジビ
ニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アク
リレート、１，６−ヘキサンジ（メタ）アクリレート、
エチレングリコール系ジ（メタ）アクリレート、プロピ
レングリコール系ジ（メタ）アクリレート等を挙げるこ
とができる。
にしてもよい。架橋構造を持たせると発泡体の独立気泡
に富み、発泡成形性は向上する。架橋剤としては、ジビ
ニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アク
リレート、１，６−ヘキサンジ（メタ）アクリレート、
エチレングリコール系ジ（メタ）アクリレート、プロピ
レングリコール系ジ（メタ）アクリレート等を挙げるこ
とができる。
【０００９】重合方法としては公知の重合方法、例えば
懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の中から任
意の方法を用いて製造することができる。重合開始剤と
しては公知のラジカル開始剤が使用できる。発泡剤とし
ては、例えばプロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン
等の脂肪族炭化水素類、塩化メチル、塩化エチル、塩化
メチレン等の塩素化炭化水素類、モノクロロジフルオロ
エタン、トリフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロ
トリフロロエタン、１，１−ジクロロ−１フロロエタ
ン、２，２−ジクロロ−１，１，１トリフロロエタン、
１，１，１，２−テトラフロロエタン等のフッ素化炭化
水素類およびこれらの混合物が使用できる。
懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の中から任
意の方法を用いて製造することができる。重合開始剤と
しては公知のラジカル開始剤が使用できる。発泡剤とし
ては、例えばプロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン
等の脂肪族炭化水素類、塩化メチル、塩化エチル、塩化
メチレン等の塩素化炭化水素類、モノクロロジフルオロ
エタン、トリフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロ
トリフロロエタン、１，１−ジクロロ−１フロロエタ
ン、２，２−ジクロロ−１，１，１トリフロロエタン、
１，１，１，２−テトラフロロエタン等のフッ素化炭化
水素類およびこれらの混合物が使用できる。
【００１０】以上の塩化ビニルデン系樹脂発泡体は、例
えば、特公昭６３−３３７８１号、特公昭６３−３３７
８２号、特開昭６３−１７０４３５号および特願平２−
１９９１２５号に記載されたものを言う。発泡成形体を
得る方法としては、公知の型内発泡成形法を使用すると
よい。まず、発泡剤を含有した樹脂粒子を蒸気、熱水、
熱風等の加熱媒体で加熱することにより予備発泡させ、
多泡質発泡粒子を得る。加熱する条件としては、目標と
する発泡倍率に応じて選択される。次に、目的に応じた
金型内にこの多泡質発泡粒子を充填し、水蒸気等により
加熱することにより発泡成形体を得る。
えば、特公昭６３−３３７８１号、特公昭６３−３３７
８２号、特開昭６３−１７０４３５号および特願平２−
１９９１２５号に記載されたものを言う。発泡成形体を
得る方法としては、公知の型内発泡成形法を使用すると
よい。まず、発泡剤を含有した樹脂粒子を蒸気、熱水、
熱風等の加熱媒体で加熱することにより予備発泡させ、
多泡質発泡粒子を得る。加熱する条件としては、目標と
する発泡倍率に応じて選択される。次に、目的に応じた
金型内にこの多泡質発泡粒子を充填し、水蒸気等により
加熱することにより発泡成形体を得る。
【００１１】本発明の塩化ビニリデン系樹脂発泡体を用
いた構造材は、圧縮強度、曲げ強度が高いため成形品を
薄肉にしても丈夫である。耐油性も高いため、形状を保
持でき、また、長期間力学的物性を保持できる。型内成
形法であるため、非常に複雑な部位の成形体も作ること
ができる。ＥＰＳに比べ、接着剤の制限が少ないため、
得られた耐熱体をＡＢＳ、ＰＰ、ＰＳ等の合成樹脂の外
箱に組み込み、接着剤により張り合せることができる。
製造法が大幅に合理化できる。
いた構造材は、圧縮強度、曲げ強度が高いため成形品を
薄肉にしても丈夫である。耐油性も高いため、形状を保
持でき、また、長期間力学的物性を保持できる。型内成
形法であるため、非常に複雑な部位の成形体も作ること
ができる。ＥＰＳに比べ、接着剤の制限が少ないため、
得られた耐熱体をＡＢＳ、ＰＰ、ＰＳ等の合成樹脂の外
箱に組み込み、接着剤により張り合せることができる。
製造法が大幅に合理化できる。
【００１２】なお、本発明で使用した測定方法を以下に
示す。 ・成形密度：ＪＩＳ−Ｋ−６７６７に基づく。 ・熱伝導率：ＡＳＴＭ Ｄ−５１８に基づく。 ・圧縮強度：ＡＳＴＭ Ｄ−１６２１に基づき、圧縮歪
みを５％として求めた。
示す。 ・成形密度：ＪＩＳ−Ｋ−６７６７に基づく。 ・熱伝導率：ＡＳＴＭ Ｄ−５１８に基づく。 ・圧縮強度：ＡＳＴＭ Ｄ−１６２１に基づき、圧縮歪
みを５％として求めた。
【００１３】・曲げ強度：ＪＩＳ−Ａ−９５１１に基づ
く。
く。
【００１４】
【実施例】以下本発明の塩化ビニリデン系樹脂発泡体を
用いた空気調和機用構造材を図１、２、３をもとに説明
する。
用いた空気調和機用構造材を図１、２、３をもとに説明
する。
【００１５】
【実施例１】軽量材として、塩化ビニリデン系樹脂発泡
体を用いた業務用冷暖房機の断面図を図１に示す。１は
塩化ビニリデン系樹脂発泡体を、２は熱交換機を示して
いる。図２は冷暖房機のドレンパンを示している。図３
は換気扇のケーシング母材の模式図を示す。表１に力学
的物性を示した。また、表２には発泡体表面に各油を塗
布し、２４時間後の状態の結果を示した。
体を用いた業務用冷暖房機の断面図を図１に示す。１は
塩化ビニリデン系樹脂発泡体を、２は熱交換機を示して
いる。図２は冷暖房機のドレンパンを示している。図３
は換気扇のケーシング母材の模式図を示す。表１に力学
的物性を示した。また、表２には発泡体表面に各油を塗
布し、２４時間後の状態の結果を示した。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】
【発明の効果】本発明は、空気調和機用構造材に、耐油
性に優れ、型内成形の可能な、かつ力学的強度の高い塩
化ビニリデン系発泡体を使用することにより、長期間形
状を保持し、物性変化がなく、薄肉成形を可能にするこ
とができる。
性に優れ、型内成形の可能な、かつ力学的強度の高い塩
化ビニリデン系発泡体を使用することにより、長期間形
状を保持し、物性変化がなく、薄肉成形を可能にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を使用した業務用冷暖房機の断面模式
図。
図。
【図２】本発明の冷暖房機用のドレンパンの模式図。
【図３】本発明の換気扇ケーシング母材の模式図。
１ 塩化ビニリデン系樹脂発泡体 ２ 熱交換機
Claims (1)
- 【請求項１】 塩化ビニリデン系樹脂発泡体を使用する
空気調和機用ドレンパン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3245828A JPH0587361A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 空気調和機用ドレンパン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3245828A JPH0587361A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 空気調和機用ドレンパン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0587361A true JPH0587361A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17139462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3245828A Withdrawn JPH0587361A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 空気調和機用ドレンパン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0587361A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2600075B1 (en) * | 2011-12-01 | 2021-08-11 | Carrier Corporation | Molded parts and methods of manufacture |
| DE102022110678A1 (de) | 2022-05-02 | 2023-11-02 | Stiebel Eltron Gmbh & Co. Kg | Lüftungsgerät |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP3245828A patent/JPH0587361A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2600075B1 (en) * | 2011-12-01 | 2021-08-11 | Carrier Corporation | Molded parts and methods of manufacture |
| DE102022110678A1 (de) | 2022-05-02 | 2023-11-02 | Stiebel Eltron Gmbh & Co. Kg | Lüftungsgerät |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |