JPH0587290A - 空気調和機用背面断熱体 - Google Patents
空気調和機用背面断熱体Info
- Publication number
- JPH0587290A JPH0587290A JP3251199A JP25119991A JPH0587290A JP H0587290 A JPH0587290 A JP H0587290A JP 3251199 A JP3251199 A JP 3251199A JP 25119991 A JP25119991 A JP 25119991A JP H0587290 A JPH0587290 A JP H0587290A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air conditioner
- vinylidene chloride
- heat insulator
- rear surface
- foaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 断熱材部分を薄肉化し、空気調和機をコンパ
クトにする。 【効果】 塩化ビニリデン系樹脂発泡体を使用する空気
調和機用背面断熱体である。
クトにする。 【効果】 塩化ビニリデン系樹脂発泡体を使用する空気
調和機用背面断熱体である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】空気調和機の背面断熱体に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、空気調和機の背面断熱体は、ビー
ズ発泡用ポリスチレン（以下、ＥＰＳと略する）を使用
し、型内成形法により成形している。しかしながら、Ｅ
ＰＳの成形方法は型内成形法であるため、複雑な成形体
の成形はできるが、熱伝導率が高く、力学的物性が低い
ため、成形肉厚を薄くすることができない。ＥＰＳの熱
伝導率は成形品密度３５ｋｇ／ｍ3 で、０．０２８ｋｃ
ａｌ／ｍ・ｈ・℃（０℃の値）である。空気調和機をコ
ンパクトにするため薄肉化すると、断熱性能が低いた
め、熱効率が悪くなる。
ズ発泡用ポリスチレン（以下、ＥＰＳと略する）を使用
し、型内成形法により成形している。しかしながら、Ｅ
ＰＳの成形方法は型内成形法であるため、複雑な成形体
の成形はできるが、熱伝導率が高く、力学的物性が低い
ため、成形肉厚を薄くすることができない。ＥＰＳの熱
伝導率は成形品密度３５ｋｇ／ｍ3 で、０．０２８ｋｃ
ａｌ／ｍ・ｈ・℃（０℃の値）である。空気調和機をコ
ンパクトにするため薄肉化すると、断熱性能が低いた
め、熱効率が悪くなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】コンパクトで断熱性能
に優れた空気調和機用背面断熱体を提供するものであ
る。
に優れた空気調和機用背面断熱体を提供するものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】塩化ビニリデン系樹脂発
泡体を使用する空気調和機用背面断熱体である。塩化ビ
ニリデン系発泡体の熱伝導率は、成形密度に依存するた
め、必要な熱伝導性を自由に選択することができる。例
えば、発泡剤としてモノクロロジフルオロエタンを用い
て、成形密度を４０ｋｇ／ｍ3 に調整すれば、熱伝導率
が０．０１９ｋｃａｌ／ｍ・ｈ・℃（０℃の値）の成形
体ができる。
泡体を使用する空気調和機用背面断熱体である。塩化ビ
ニリデン系発泡体の熱伝導率は、成形密度に依存するた
め、必要な熱伝導性を自由に選択することができる。例
えば、発泡剤としてモノクロロジフルオロエタンを用い
て、成形密度を４０ｋｇ／ｍ3 に調整すれば、熱伝導率
が０．０１９ｋｃａｌ／ｍ・ｈ・℃（０℃の値）の成形
体ができる。
【０００５】塩化ビニリデン系樹脂発泡体とは、非晶質
の塩化ビニリデン共重合体に発泡剤を含浸したビーズ
を、予備発泡後、型内成形により得られる発泡性成形体
を言う。非晶質の塩化ビニリデン共重合体とは、塩化ビ
ニリデンが３０重量％以上、８５重量％以下、共重合可
能なモノマーが１５重量％以上、７０重量％以下からな
る共重合体である。塩化ビニリデンが３０重量％未満で
あると、発泡剤の保持性が低下し、熱伝導率が高くな
る。８５重量％を越えると塩化ビニリデン共重合体は、
結晶性となり発泡性が低下する。
の塩化ビニリデン共重合体に発泡剤を含浸したビーズ
を、予備発泡後、型内成形により得られる発泡性成形体
を言う。非晶質の塩化ビニリデン共重合体とは、塩化ビ
ニリデンが３０重量％以上、８５重量％以下、共重合可
能なモノマーが１５重量％以上、７０重量％以下からな
る共重合体である。塩化ビニリデンが３０重量％未満で
あると、発泡剤の保持性が低下し、熱伝導率が高くな
る。８５重量％を越えると塩化ビニリデン共重合体は、
結晶性となり発泡性が低下する。
【０００６】共重合可能なモノマーとしては塩化ビニ
ル、（メタ）アクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、およびアクリル酸メチルといったアクリル酸
エステル類、メタアクリル酸メチルといったメタアクリ
ル酸エステル類、Ｎ−フェニルマレイミドといったＮ−
置換マレイミド等が挙げられる。これらは単独、もしく
は２種以上を組み合わせて用いてもよい。
ル、（メタ）アクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、およびアクリル酸メチルといったアクリル酸
エステル類、メタアクリル酸メチルといったメタアクリ
ル酸エステル類、Ｎ−フェニルマレイミドといったＮ−
置換マレイミド等が挙げられる。これらは単独、もしく
は２種以上を組み合わせて用いてもよい。
【０００７】また、塩化ビニリデン共重合体を架橋構造
にしてもよい。架橋構造を持たせると発泡体の独立気泡
に富み、発泡成形性は向上する。架橋剤としては、ジビ
ニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アク
リレート、１，６−ヘキサンジ（メタ）アクリレート、
エチレングリコール系ジ（メタ）アクリレート、プロピ
レングリコール系ジ（メタ）アクリレート等を挙げるこ
とができる。
にしてもよい。架橋構造を持たせると発泡体の独立気泡
に富み、発泡成形性は向上する。架橋剤としては、ジビ
ニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アク
リレート、１，６−ヘキサンジ（メタ）アクリレート、
エチレングリコール系ジ（メタ）アクリレート、プロピ
レングリコール系ジ（メタ）アクリレート等を挙げるこ
とができる。
【０００８】重合方法としては公知の重合方法、例えば
懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の中から任
意の方法を用いて製造することができる。重合開始剤と
しては公知のラジカル開始剤が使用できる。発泡剤とし
ては、例えばプロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン
等の脂肪族炭化水素類、塩化メチル、塩化エチル、塩化
メチレン等の塩素化炭化水素類、モノクロロジフルオロ
エタン、トリフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロ
トリフロロエタン、１，１−ジクロロ−１フロロエタ
ン、２，２−ジフロロ−１，１，１トリフロロエタン、
１，１，１，２−テトラフロロエタン等のフッ素化炭化
水素類およびこれらの混合物が使用できる。
懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の中から任
意の方法を用いて製造することができる。重合開始剤と
しては公知のラジカル開始剤が使用できる。発泡剤とし
ては、例えばプロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン
等の脂肪族炭化水素類、塩化メチル、塩化エチル、塩化
メチレン等の塩素化炭化水素類、モノクロロジフルオロ
エタン、トリフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロ
トリフロロエタン、１，１−ジクロロ−１フロロエタ
ン、２，２−ジフロロ−１，１，１トリフロロエタン、
１，１，１，２−テトラフロロエタン等のフッ素化炭化
水素類およびこれらの混合物が使用できる。
【０００９】以上の塩化ビニリデン系樹脂発泡体は、例
えば、特公昭６３−３３７８１号、特公昭６３−３３７
８２号、特開昭６３−１７０４３５号および特願平２−
１９９１２５号に記載されている。発泡成形体を得る方
法としては、公知の型内発泡成形法を使用するとよい。
まず、発泡剤を含有した樹脂粒子を蒸気、熱水、熱風等
の加熱媒体で加熱することにより予備発泡させ、多泡質
発泡粒子を得る。加熱する条件としては、目標とする発
泡倍率に応じて選択される。次に、目的に応じた金型内
にこの多泡質発泡粒子を充填し、水蒸気等により加熱す
ることにより発泡成形体を得る。
えば、特公昭６３−３３７８１号、特公昭６３−３３７
８２号、特開昭６３−１７０４３５号および特願平２−
１９９１２５号に記載されている。発泡成形体を得る方
法としては、公知の型内発泡成形法を使用するとよい。
まず、発泡剤を含有した樹脂粒子を蒸気、熱水、熱風等
の加熱媒体で加熱することにより予備発泡させ、多泡質
発泡粒子を得る。加熱する条件としては、目標とする発
泡倍率に応じて選択される。次に、目的に応じた金型内
にこの多泡質発泡粒子を充填し、水蒸気等により加熱す
ることにより発泡成形体を得る。
【００１０】本発明の低熱伝導率の塩化ビニリデン系樹
脂発泡体を用いた断熱体においては、同一の断熱性を持
つ成形体の厚みはＥＰＳ成形体に比べて薄くすることが
でき、空気調和機をコンパクトにすることができる。型
内成形法であるため、非常に複雑な部位の成形体も作る
ことができる。力学的強度も高いため、薄くても丈夫で
ある。また、ＥＰＳに比べると接着剤の制限が少ないた
め、得られた断熱体をＡＢＳ、ＰＰ、ＰＳ等の合成樹脂
の外箱に組み込み、接着剤により張り合せわせることが
できるため、製造法が大幅に合理化できる。
脂発泡体を用いた断熱体においては、同一の断熱性を持
つ成形体の厚みはＥＰＳ成形体に比べて薄くすることが
でき、空気調和機をコンパクトにすることができる。型
内成形法であるため、非常に複雑な部位の成形体も作る
ことができる。力学的強度も高いため、薄くても丈夫で
ある。また、ＥＰＳに比べると接着剤の制限が少ないた
め、得られた断熱体をＡＢＳ、ＰＰ、ＰＳ等の合成樹脂
の外箱に組み込み、接着剤により張り合せわせることが
できるため、製造法が大幅に合理化できる。
【００１１】なお、本発明で使用した測定方法を以下に
示す。 ・成形密度：ＪＩＳ−Ｋ−６７６７に基づく ・熱伝導率：ＡＳＴＭ Ｄ−５１８に基づく ・圧縮強度：ＡＳＴＭＤ−１６２１に基づき、圧縮歪み
を５％として求めた。 ・曲げ強度：ＪＩＳ−Ａ−９５１１に基づく。
示す。 ・成形密度：ＪＩＳ−Ｋ−６７６７に基づく ・熱伝導率：ＡＳＴＭ Ｄ−５１８に基づく ・圧縮強度：ＡＳＴＭＤ−１６２１に基づき、圧縮歪み
を５％として求めた。 ・曲げ強度：ＪＩＳ−Ａ−９５１１に基づく。
【００１２】
【実施例】以下本発明の塩化ビニリデン系樹脂発泡体を
用いた空気調和機用背面断熱体を図１、２をもとに説明
する。
用いた空気調和機用背面断熱体を図１、２をもとに説明
する。
【００１３】
【実施例１】各部分に塩化ビニリデン系樹脂発泡体を用
いた空気調和機用背面断熱体の分解図を図１に示す。図
１の１は背面断熱体、２はドレンパン、３はドレンパン
部品を示している。また、図２は各部品の模式図を示し
ている。各部分の断熱材は各々型内成形により成形す
る。成形後、本体に組み込み成形体と張り合わせる。表
１にＥＰＳとの物性比較表を示した。圧縮強度、曲げ破
断強度は、ＥＰＳより高い。
いた空気調和機用背面断熱体の分解図を図１に示す。図
１の１は背面断熱体、２はドレンパン、３はドレンパン
部品を示している。また、図２は各部品の模式図を示し
ている。各部分の断熱材は各々型内成形により成形す
る。成形後、本体に組み込み成形体と張り合わせる。表
１にＥＰＳとの物性比較表を示した。圧縮強度、曲げ破
断強度は、ＥＰＳより高い。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】本発明の空気調和機用背面断熱体は、型
内成形でき、複雑形状可能で、かつ熱伝導率の低い塩化
ビニリデン系樹脂発泡体を使用することにより、空気調
和機をコンパクトにできる。
内成形でき、複雑形状可能で、かつ熱伝導率の低い塩化
ビニリデン系樹脂発泡体を使用することにより、空気調
和機をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を使用した空気調和機の断面模式図。
【図２】各断熱体の模式図。
１ 背面断熱体 ２ ドレンパン ３ ドレンパン部品
Claims (1)
- 【請求項１】 塩化ビニリデン系樹脂発泡体を使用する
空気調和機用背面断熱体
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3251199A JPH0587290A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 空気調和機用背面断熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3251199A JPH0587290A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 空気調和機用背面断熱体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0587290A true JPH0587290A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17219163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3251199A Withdrawn JPH0587290A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 空気調和機用背面断熱体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0587290A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8864460B2 (en) | 2011-08-26 | 2014-10-21 | Dyson Technology Limited | Bearing assembly |
| US9624940B2 (en) | 2009-02-24 | 2017-04-18 | Dyson Technology Limited | Rotor assembly |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3251199A patent/JPH0587290A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9624940B2 (en) | 2009-02-24 | 2017-04-18 | Dyson Technology Limited | Rotor assembly |
| US8864460B2 (en) | 2011-08-26 | 2014-10-21 | Dyson Technology Limited | Bearing assembly |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |