JPH0587352U - 二重反転軸の反転歯車装置 - Google Patents

二重反転軸の反転歯車装置

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JPH0587352U
JPH0587352U JP2763992U JP2763992U JPH0587352U JP H0587352 U JPH0587352 U JP H0587352U JP 2763992 U JP2763992 U JP 2763992U JP 2763992 U JP2763992 U JP 2763992U JP H0587352 U JPH0587352 U JP H0587352U
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JP
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shaft
gear
planetary gear
engine output
inner shaft
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Application number
JP2763992U
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English (en)
Inventor
茂樹 西山
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船幅の狭い軸室内で、機関出力軸の回転数に
対して所望の回転速度に設定できる二重反転軸の反転歯
車装置を提供すること。 【構成】 中空に形成された外軸1とその内部に同芯的
に配置された内軸2とを相互に逆回転させるべく、これ
ら内外軸1,2と機関出力軸4との間に設けられる反転
歯車装置5において、機関出力軸4に設けられた主太陽
歯車8と、該主太陽歯車8に噛合し固定フレーム12に
軸支された第一遊星歯車11と、該第一遊星歯車11に
同軸に一体的に設けられた第二遊星歯車13および第三
遊星歯車14と、上記第二遊星歯車13の外側に設けら
れ、第二遊星歯車13と噛合してその回転力を外軸1へ
伝達すべく外軸1に取り付けられた内歯歯車17と、上
記第三遊星歯車14の内側に設けられ、第三遊星歯車1
4と噛合してその回転力を内軸2へ伝達すべく内軸2に
取り付けられた副太陽歯車22と、を備えたことを特徴
としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、船舶等の二重反転プロペラに用いられる内軸と外軸とからなる二重 反転軸に係り、特に、二重反転軸と機関出力軸との間に設けられる反転歯車装置 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型船舶の分野にあっては、省エネルギー推進装置として二重反転プロ ペラが開発されている。この二重反転プロペラは、外軸に取り付けられた第一プ ロペラと、これと逆回転する内軸に取り付けられた第二プロペラとから構成され ている。
【0003】 この場合、上記外軸と内軸とを相互に逆回転させるために、これら内外軸と機 関出力軸との間には、反転歯車装置が設けられる。図2に示すように、この反転 歯車装置aは、機関出力軸に連結された内軸bに取り付けられた太陽歯車cと、 この太陽歯車cに噛合すると共に固定フレームdに軸支された遊星歯車eと、こ の遊星歯車eの外側に設けられ、遊星歯車eと噛合してその回転力を外軸fへ伝 達すべく外軸fに取り付けられた内歯歯車gと、から構成されている。
【0004】 この構成によれば、機関出力軸が回転して内軸bが回転すると、その回転力が 太陽歯車c→遊星歯車e→内歯歯車gと伝達して外軸fが内軸bと逆方方向に回 転することになり、もって二重反転駆動が達成される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記反転歯車装置aは船舶に搭載されるため、小型・軽量であるこ とが望まれている。しかし、上記反転歯車装置aにあっては、歯車装置aの中心 部に太い内軸bが貫通しているため、装置a全体を軸芯を中心に小直径化したい 場合、この内軸bが大きな障害となっていた。
【0006】 また、上記反転歯車装置aにあっては、内軸bが機関出力軸に連結されている ため、内軸bは機関出力軸と同速度で回転することになる。すなわち、内軸bを 機関出力軸より速くあるいは遅く回転させることは不可能であり、設計の自由度 が小さい。
【0007】 以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、小型・軽量でしかも内軸の 回転速度を機関出力軸に対して所望の回転速度に設定できる二重反転軸の反転歯 車装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、中空に形成された外軸とその内部に同芯 的に配置された内軸とを相互に逆回転させるべく、これら内外軸と機関出力軸と の間に設けられる反転歯車装置において、機関出力軸に設けられた主太陽歯車と 、該主太陽歯車に噛合し固定フレームに軸支された第一遊星歯車と、該第一遊星 歯車に同軸に一体的に設けられた第二遊星歯車および第三遊星歯車と、上記第二 遊星歯車の外側に設けられ、第二遊星歯車と噛合してその回転力を外軸へ伝達す べく外軸に取り付けられた内歯歯車と、上記第三遊星歯車の内側に設けられ、第 三遊星歯車と噛合してその回転力を内軸へ伝達すべく内軸に取り付けられた副太 陽歯車と、を備えて構成されている。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、機関出力軸が回転すると、機関出力軸に設けられた主太陽 歯車が回転し、主太陽歯車に噛合する第一遊星歯車が回転し、第一遊星歯車に一 体的に設けられた第二遊星歯車が回転し、第二遊星歯車に噛合する内歯歯車が回 転し、内歯歯車が取り付けられた外軸が機関出力軸と逆方向に回転する。
【0010】 他方、上記第一遊星歯車が回転すると、同時に第一遊星歯車に一体的に設けら れた第三遊星歯車も回転し、第三遊星歯車に噛合する副太陽歯車が回転し、副太 陽歯車が取り付けられた内軸が機関出力軸と同方向に回転する。これにより、内 軸と外軸の二重反転駆動が達成される。
【0011】 ここで、上記反転歯車装置にあっては、機関出力軸と内軸とは直接連結されて おらず、歯車装置の中心部に太い内軸が貫通していないため、装置全体を軸芯を 中心に小直径化することができる。
【0012】 また、機関出力軸と内軸との間に設けられる主・副太陽歯車および第一・第三 遊星歯車の歯数を適宜調節すれば、内軸の回転速度を機関出力軸に対して所望の 回転速度に設定でき、設計の自由度が広がる。
【0013】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0014】 図1に、外軸1および内軸2からなる二重反転軸3と機関出力軸に連結された 中間軸4との間に設けられ、上記内外軸1,2を相互に逆回転させるための反転 歯車装置5を示す。上記外軸1はパイプ状に形成されており、その内部に同芯的 に内軸2が挿通されている。この外軸1には前プロペラが取り付けられ、内軸2 には逆ピッチの後プロペラが取り付けられる。
【0015】 他方、上記中間軸4には高弾性継手6を介して中空の入力軸7が接続されてい る。この入力軸7の外周には主太陽歯車8が一体的に形成されている。また、こ の入力軸7の内部には上記中間軸4が延長されて挿通され、その先端がケーシン グ9内部の固定フレーム10に軸支されている。この構成によれば、機関の回転 振動は中間軸4までは伝達するもの、高弾性継手6によって吸収・減衰された後 、入力軸7に伝達することになる。よって、太陽歯車8には機関の回転振動が直 接伝達することはなく、これにより以下この太陽歯車8に噛合される歯車機構が 回転振動によって破損することが防止される。
【0016】 上記主太陽歯車8には第一遊星歯車11が噛合される。この第一遊星歯車11 は、固定フレーム12に軸支されており、その公転が規制され自転のみが可能と なっている。この第一遊星歯車11は、主太陽歯車8の周りに所定間隔を隔てて 複数個(五,六個程度)設けられている。これら第一遊星歯車11には、それぞ れ第二遊星歯車13および第三遊星歯車14が同芯的に一体的に設けられている 。すなわち、上記第一第二第三遊星歯車11,13,14は、三段一体的に成形 された遊星歯車ユニット15をなしている。この遊星歯車ユニット15は、第一 遊星歯車側11の端部、および第二第三遊星歯車13,14の間の部分が、それ ぞれ軸受16を介して固定フレーム10,12に軸支されている。
【0017】 上記第二遊星歯車13の外側には、中間軸4と同芯的に配置された筒体状の内 歯歯車17が設けられており、この内歯歯車17が第二遊星歯車13と噛合して いる。上記内歯歯車17は、外軸連結部材18を介して外軸1に接続されている 。この構成によれば、第二遊星歯車13が回転すると、それと同方向に内歯歯車 17が回転(正回転)し、外軸連結部材18を介して外軸1が正回転することに なる。なお、上記外軸連結部材18と固定フレーム19との間には、外軸1のス ラスト力を受ける外軸スラスト軸受20が設けられている。
【0018】 上記第三遊星歯車14の内側には、内軸連結部材21の軸端に取り付けられた 副太陽歯車22が噛合されている。この内軸連結部材21はスリーブ継手23を 介して内軸2に連結されている。この構成によれば、第三遊星歯車14が回転す ると、それと逆方向に副太陽歯車22が回転(逆回転)し、内軸連結部材21を 介して内軸2が外軸1の回転に対して逆回転することになる。なお、上記内軸連 結部材21と外軸連結部材18との間には、内軸2のスラスト力を受ける内軸ス ラスト軸受24が設けられている。すなわち、内軸2のスラスト力は、上記内軸 スラスト軸受24を介して外軸連結部材18に伝達され、外軸スラスト軸受20 によって固定フレーム19に支持される。
【0019】 以上の構成からなる本実施例の作用を述べる。
【0020】 機関出力軸が回転すると、機関出力軸に接続された中間軸4が回転し、その回 転力が、高弾性継手6→入力軸7→主太陽歯車8→第一遊星歯車11→第二遊星 歯車13→内歯歯車17→外軸連結部材18と伝達され、最終的に外軸1が回転 する。この際、各歯車の噛み合いから、外軸1の回転方向は中間軸4の回転方向 と逆になる。
【0021】 これと同時に、上記第一遊星歯車11が回転すると、第一遊星歯車11に一体 的に設けられた第三遊星歯車14も回転し、その回転力が、副太陽歯車22→内 軸連結部材21→スリーブ継手23と伝達され、最終的に内軸2が回転する。こ の際、各歯車の噛み合いから、内軸2の回転方向は中間軸4の回転方向と同方向 になる。
【0022】 すなわち、機関出力軸に接続された中間軸4の全回転力は、遊星歯車ユニット 15の第一遊星歯車11に伝えられ、第二第三遊星歯車13,14によって二分 され、外軸1と内軸2とに回転方向を逆にして伝達される。これにより、外軸1 と内軸2との二重反転駆動が達成される。
【0023】 ここで、上記反転歯車装置5にあっては、中間軸4と内軸2とは直接連結され ておらず、図2に示す従来例のように歯車装置5の中心部に太い内軸2および内 軸連結部材21が貫通していないため、装置5全体をその軸芯を中心に小直径化 することができる。
【0024】 また、中間軸4と内軸2との間に設けられる主・副太陽歯車8,22および第 一・第三遊星歯車11,14の歯数を適宜調節すれば、内軸2の回転速度を中間 軸4に対して所望の回転速度に設定でき、設計の自由度が広がる。例えば、主太 陽歯車8と副太陽歯車22の歯数を同数とし、第一遊星歯車11と第三遊星歯車 14の歯数を同数とすれば、内軸2は中間軸4と同速度で回転する。また、この 状態から第三遊星歯車14の歯数を減らし、これを噛合う副太陽歯車22の歯数 を多く設定すれば、内軸2は中間軸4より低速度で回転できる。さらに、主太陽 歯車8および第一・第二遊星歯車11,13の歯数を適宜調節すれば、外軸1の 回転速度を中間軸4に対して所望の回転速度に設定できることは勿論である。
【0025】 従って、各歯車の歯数を適宜調節することにより、中間軸4の回転速度に対す る内軸2および外軸1の回転速度を所望の値に設定でき、設計の自由度が広がっ て船舶用二重反転プロペラとしての適切な回転数を実現できる。よって、船幅の 狭い軸室内で機関出力軸の回転数に対して所望の回転速度に設定できる二重反転 軸の反転歯車装置が達成される。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る二重反転軸の反転歯車装置によれば次の如き 優れた効果を発揮できる。
【0027】 (1) 歯車装置の中央部を太い内軸が貫通しないことから、装置全体の小直径化が 達成できる。
【0028】 (2) 機関出力軸と内軸とは直接連結されておらず歯車を介して噛合連結されてい るので、各歯車の歯数を適宜調節すれば機関出力軸の回転速度に対する内軸の回 転速度を所望の値に設定でき、二重反転軸の設計の自由度を拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す二重反転軸の反転歯車
装置の側断面図である。
【図2】本出願人が先に開発した二重反転軸の反転歯車
装置の側断面図である。
【符号の説明】
1 外軸 2 内軸 3 二重反転軸 4 機関出力軸としての中間軸 5 反転歯車装置 8 主太陽歯車 11 第一遊星歯車 12 固定フレーム 13 第二遊星歯車 14 第三遊星歯車 17 内歯歯車 22 副太陽歯車

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空に形成された外軸とその内部に同芯
    的に配置された内軸とを相互に逆回転させるべく、これ
    ら内外軸と機関出力軸との間に設けられる反転歯車装置
    において、機関出力軸に設けられた主太陽歯車と、該主
    太陽歯車に噛合し固定フレームに軸支された第一遊星歯
    車と、該第一遊星歯車に同軸に一体的に設けられた第二
    遊星歯車および第三遊星歯車と、上記第二遊星歯車の外
    側に設けられ、第二遊星歯車と噛合してその回転力を外
    軸へ伝達すべく外軸に取り付けられた内歯歯車と、上記
    第三遊星歯車の内側に設けられ、第三遊星歯車と噛合し
    てその回転力を内軸へ伝達すべく内軸に取り付けられた
    副太陽歯車と、を備えたことを特徴とする二重反転軸の
    反転歯車装置。
JP2763992U 1992-04-27 1992-04-27 二重反転軸の反転歯車装置 Pending JPH0587352U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011174612A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 General Electric Co <Ge> 遊星ギヤ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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