JPH0587060B2 - - Google Patents

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JPH0587060B2
JPH0587060B2 JP63188577A JP18857788A JPH0587060B2 JP H0587060 B2 JPH0587060 B2 JP H0587060B2 JP 63188577 A JP63188577 A JP 63188577A JP 18857788 A JP18857788 A JP 18857788A JP H0587060 B2 JPH0587060 B2 JP H0587060B2
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amino
boc
acid
cyclohexyl
renin
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Efu Shuuda Hooru
Jee Guriinrii Uiriamu
Kee Chakurauaatei Purasan
Esukora Fuiritsupu
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Merck and Co Inc
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Publication date
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Publication of JPH0587060B2 publication Critical patent/JPH0587060B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C271/00Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C271/06Esters of carbamic acids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S530/00Chemistry: natural resins or derivatives; peptides or proteins; lignins or reaction products thereof
    • Y10S530/86Renin inhibitors

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、(3S,4S)−(N−α−BOC)−4−
アミノ−5−シクロヘキシル−3−ヒドロキシペ
ンタン酸エチルエステルを、(S,S)異性体を
高収率で得るように大量生産するための方法に係
るものである。この方法によつて、変性ミノ酸の
アシルイミダゾール活性化誘導体が、マロン酸モ
ノエチルエステルのマグネシウム塩とカツプリン
グしてβ−ケトエステルを与える。次にこのβ−
ケトエステルが氷酢酸中でNaCNBH3/テトロ
ヒドロフラン(THF)を用いて還元され、3Sお
よび3R3−ヒドロキシ(4S)−4−(N−α−
BOC)アミノ−5−シクロヘキシルペンタン酸
の1:1混合物が得られ、この混合物は対掌体と
して純粋な(3S,4S)体に再結晶および例えば
シリカゲルクロマトグラフイーで精製されうる。 この(3S,4S)−(N−α−BOC)−4−アミノ
−5−シクロヘキシル−3−ヒドロキシペンタン
酸エチルエステル(BOC−保護ACHPAエチル
エステル)は、有効なペプチドレニン抑制剤にお
ける10,11ペプチド結合(基質と同じ番号)に代
用されて来た。 レニンは腎の糸球体傍細胞により生産排泄され
るエンドペプチダーゼ(分子量約40000)であり、
血漿基質アンギオテンシノーゲンを特に10,11ペ
プチド結合のところで切るものであり、即ち馬類
の基質ではLeu10とLeu11の間で切り、これはス
ケツグスおよび共同者が実験医学雑誌(J.Exper.
Med.)1957年、106巻、439頁に発表していると
ころであり、またはヒトのレニン基質ではLeu10
とVal11の間で切ることがチユウクスブリイおよ
び協同者によりサーキユレーシヨン
(Circulation)59,60,supp.:132、Oct.1979
で明らかにされたとおりである。レニンはアンギ
オテンシノーゲンを切つてデカプペチトのアンギ
オテンシン−を生成し、このアンギオテンシン
がアンギオテンシン−変換酵素で変換されて強
力な昇圧物質アンギオテンシンになる。従つて
レニンーアンギオテンシン系は、正常の心循環器
恒常性およびある種の高血圧において重要な役割
を演じている。 アンギオテンシン変換酵素の抑制剤は、レニ
ン−アンギオテンシン系の調節、従つて究極的に
アンギオテンシン生成を調節する限られた酵素
工程の特殊な抑制剤として有用であることが証明
されており、更にまた効果的な研究手段としてお
よび高血圧および充血性心臓疾患の治療剤として
求められてきている。 レニン抗体、ペプスタチン、ホスホリピドおよ
びテトラペプチド、オクタペプチドからトリデカ
ペプチドまでを含む基質類似体等で、抑制恒数
(Ki)が10-3から10-6Mまでの範囲にある各種物
質が、研究されてきている。 ウメザワ(Umezawa)およい共同者は、抗生
物質・雑誌(J.Autibiot.(Tokyo))23:259−
262、1970において、放線菌属からペプチド、ペ
プスタチンの分離を報告しており、ペプスタチン
はペプシン、カテプシンD、およびレニン等のア
スパルチルプロテアーゼ(aspartyl protease)
の抑制剤であるとしている。グロス(Gross)お
よび共同者は、サイエンス(Science)175:656、
1972においてペプスタチンが腎摘除されたラツト
に豚レニンを注射した後での血圧をインビボで低
下させることを報告しているが、しかしペプスタ
チンは溶解度が限られており、レニンの他に他の
各種酸プロテアーゼ類を抑制するためには実験例
のような非常に広範囲の応用を見出すことができ
ないとされている。 豚レニン基質類似物に基づいた特殊レニン抑制
剤を製造するために多くの努力がなされてきてお
り、この豚レニン基質類似物はヒトのレニン抑制
活性とよく対応していて、ヒトのレニン抑制活性
を示すことができる。ヒスチジン−6からチロジ
ン−13まで伸びているオクタペプチドアミノ酸配
列 (−6 His−7 Pro−8 Phe−9 His−10 Leu−11 Leu−12 Val−13 Tyr−) が、完全なテトラデカペプチドレニン基質と本質
的に同じ機作パラメータを有していることが示さ
れている。 コクブ(kokubu)および共同者は、Biochem.
Pharamcol.,22,3217−3223,1973において、
アミノ酸基10から13までのテトラペプチドの多く
の類似体を合成したことを報告し抑制効果が示さ
れているが、抑制恒数は僅かに10-3Mであつた。
レニン基質のより大きな分子錯誘導体類が合成さ
れていて、例えばバートン(Burton)および共
同者のBiochemistry14:3892−3898、1975およ
びプールセン(Poulsen)および共同者の
Biochemistry12:3877−3882、1973の発表があ
るが、しかし溶解度に欠けており弱い結合(抑制
恒数大)であることが、効果的なレニン抑制剤を
得るために重要な欠点となつていることが明らか
になつている。 速やかに溶解度を増加しようとする変換では、
ペプチドの抑制性が著しく各種アミノ酸残基の疎
水性に関係しているので、親リポイド性アミノ酸
を親水性の等配電子体基で置換して溶解度を増加
することが抑制効果について反作用になることを
明らかにしている。溶解度を増加しようとする他
の方法は、未だ成功していない。 レニンへの結合を増加しようとする変性方法も
実施されているが、ここでもまた結果が目的に合
つていない。 パワーズ(Powers)および共同者が、アシツ
ド・プロテアーゼ、その構造、機能および生物学
(Acid Proteases,Structure,Function and
Biology)、プレムナムプレス社、1977、141−
157において、ペプスタチンの場合にスタチンが
ペプシン基質の切断両側の2個のアミノ酸の間隔
を占めていると暗示しており、タング(Tsng)
および共同者が、Trends in Biochem.Sci.,
1:205−208(1976)およびJ.Biol.Chem.,251:
7088−94,1976において、ペプスタチンのスタチ
ン基がペプチド結合のペプシン加水分解の中間状
態に似ていると提案している。アミノ酸スタチン
を含むレニン抑制剤が、次の文献に開示されてい
る: ベーバー(vaber)および共同者米国特許第
4384994号;欧州特許出願公告第77029号; エバンスおよび共同者米国特許第4397786号; ベーバーおよび共同者欧州特許公開第77028
号; ボガー(Boger)および共同者Nature、1983、
303、81−84;米国特許第4470971号;欧州特許公
開第114993号および第157409号;米国特許第
4485099号; 松枝および共同者欧州特許公開第128762号、第
152255号; 森沢および共同者欧州特許公開第186977号; リニカー(Riniker)および共同者欧州特許公
開第111266号; ビンドラ(Bindra)および共同者欧州特公開
第1554809号; スタイン(Stain)および共同者、Fed.
Proc.1986、45、869;および西ドイツ特許公開第
3438−545号である。 他のペプチド結合等配電子体を含み、還元され
たカルボニルペプチド結合等配電子体を含むレニ
ン抑制剤が、エム.スゼルケ(M.Szelke)およ
び共同者によつて、欧州特許出願公告第45665号、
第104041号、米国特許第4424207号およびPCT国
際特許出願WO84/03,044号;Nature299、555
(1982);Hypertension、4、Supp.2、59、
1981;英国特許第1587809号に開示されており、
そして第8回アメリカペプチドシンポジウム会報
(Proceedings of the Eighth American
Peptide Symposium)のペプチド、構造と機能
(Peptides,Structure and Function),編集者
ブイ.ジエー.フラビイ(V.J.Hurby)およびデ
イー.エツチ.リツチ(D.H.Rich)579頁、ピア
スケミカル社(Pierce Chemical Co.,ロツクフ
オード、イリノイ)1983年では、等配電子体置換
によつてレニン開裂のLeu−Leuサイトへの置換
が、優れた効果の化合物を得る効果となつたと記
述されている。他のペプチド結合等配電子体が、
ブールメイヤー(Buhlmayer)および共同者に
よる欧州特許公開第144290号および第184550号、
ヘスター(Hester)および共同者による欧州特
許公開第173481号、ラダツツ(Raddatz)の欧州
特許公開第161588号、ダン(Dann)および共同
者のBiochem.Biophys.Res.Commun.1986、134、
71−77、フーラー(Fuhrer)および共同者の欧
州特許公開第143746号、上条および共同者の欧州
特許公開第181110号、サイスリボングス
(Thaisrivongs)および共同者のJ.Med.Chem.,
1985、28、1553−1555、リヨウノ(Ryono)およ
び共同者の欧州特許公開第181071号、およびエバ
ンス(Evans)および共同者の米国特許第
4609641号に開示されている。 これらの非スタチン(non−statine)ペプチド
結合等配電子体の内で、(3S,4S)−4−アミノ
−5−シクロヘキシル−3−ヒドロキシペンタン
酸(ACHPA、スタチンの同族化合物でスタチン
のイソブチル基がシクロヘキシルメチル基で置換
されている)が、レニン抑制剤中のスタチンに代
つて置換されると、対応するスタチン含有同族体
の50倍以上の効力の抑制剤になることが屡々認め
られている。しかしながら、これらの有用なレニ
ン抑制剤を製造するために光学対掌体として純粋
なACHPAの必要な官能基保護誘導体を合成する
ための従来の方法は、限られている。例えば、ボ
ジヤー(Boger)および共同者のJ.Med.Chem.,
1985,28,1779−1790を参照されたい。ここで
は、製造される還元誘導α−アミノアルデヒドの
ラセミ化し易いこと、低収量でスケールアツプが
困難なこと等が、有効で経口活性のあるレニン抑
制剤の開発を妨げていることが示されている。 デシヤンプス(Descamps)および共同者は、
欧州特許出願公告第165226号(1985)において、
(3S,4S)−(N−α−BOC)−4−アミノ−5−
シクロヘキシル−3−ヒドロキシペンタン酸エチ
ルエステルの合成法を記述しており、ここではマ
ロン酸モノメチルエステルのマグネシウム塩がケ
トエステル中間体を製造するのに用いられてお
り、この中間体は次に還元されて、(3S,4S)と
(3R,4S)ジアステレオマーの混合物として生成
する。しかしながら、還元工程で目的の(3S,
4S)ジアステレオマーの収率が低く(15%)、還
元に用いられるラネーニツケルは還元工程中にラ
セミ化を引き起こすことになる。更に、光学分割
法には、(3S,4S)および(3R,4S)ジアステ
レオマーの両者を含む粗還元生成物のシリカゲル
クロマトグラフイーが含まれており、この方法は
大量の材料を製造するためのスケールアツプには
限界がある。次に1987年の参照例においては、ジ
ユイン(Jouin)および共同者の欧州特許出願公
告第210896号においては、比較的容易には利用で
きない出発原料のメルドラム酸(Meldrum■s
Acid)から出発してACHPAが製造されてい
た。 従つて本発明の目的は、最少限のラセミ化と、
それによつて光学活性を失うことが最少限である
ACHPAを合成する方法を開発することであつ
た。また光学活性ACHPAを大量生産できるスケ
ールアツプ可能の方法を開発することも、一つの
目的であつた。 本発明は、光学的に純粋な(3S,4S)−(N−
α−BOC)−4−アミノ−5−シクロヘキシル−
3−ヒドロキシペンタン酸エチルエステル(N−
α−BOC−(S,S)−ACHPA−OEt)の製造法
に係るものであり、変性天然アミノ酸のアシルイ
ミダゾール活性化誘導体をマロン酸モノエチルエ
ステルのマグネシウム塩とカツプリングさせてβ
−ケトエステルを得て、これが次に
NaCNBH3/THFと氷酢酸中で反応還元されて
3−Sおよび3−R誘導体の分離可能の1:1混
合物を与え、これが更に例えば再結晶およびシリ
カゲルクロマトグラフイーによつて光学的に精製
されて対掌体的に純粋な(S,S)材料を得るこ
とができる。 特に本発明の方法は、次の製造工程図によつて
示すことができる。
【化】
【化】 本発明の方法によつて、L−フエニルアラニン
2が98%PtO2によるヘキサヒドロ酸3に還元さ
れ、シヨツテン−バウマン(Schottenn−
Bauman)反応を用いてN−α−t−BOC誘導
体として保護した構造の4化合物を生成する
(100%)。次に一度で2炭素ホモローグ化反応と
して、イミダゾリド誘導体の生成が続き、マロン
酸モノエチルエステル/MgCl2(無水)/Et3Nの
混合物を転化して標準的な反応でβ−ケトエステ
ル5を稠密油状物として得る(62%収率)。
NaCNBH3/THFを用いて氷酢酸存在下にβ−
ケトエステルを直接ヒドリド還元することで、N
−α−t−BOC−(S,S)−ACHPA−OEt6と
目的としない3R,4S異性体7の1:1混合物が、
最少のC−4ラセミ化で得られる。目的としない
異性体7はより容易に結晶化するので結晶化分別
され、これによつて純度の向上した目的とする異
性体6はシリカゲルクロマトグラフイーで精製さ
れて、光学的に純粋な物質を得る(40%)。この
得られた光学的に純粋な対掌体純度は、2,3,
4,6−テトラヒドロ−O−アセチル−β−
グルコピラノシルイソチオシアネート(GITC)
誘導体の高速液体クロマトグラフイー(HPLC)
分析によつて、92.4〜92.7%eeであると測定され
た。 本発明の方法によつて、β−ケトエステル5の
標準的なヒドリツド還元のために、例えば
NaBH4,LiAl(OtBu)3,Zn(BH4)またはこれ
に類する化合物の代りに、シアノ硼化ヒドリツド
NaCNBH3/THF(無水/HOAc)にすることに
よつて、目的としない3R,4S異性体7が主生成
物とならないで寧る異性体6および7の1:1混
合物が得られる。接触還元では(ラネーニツケ
ル/水素/エタノール/65℃)、目的としない異
性体7のこの優位性は異性体6および7の1:1
混合物になり得るが、しかしC−4中心の著しい
ラセミ化(約15%)がおこる。このように、有機
金属試薬の添加で、2S−(N−α−t−BOC)−
2−アミノ−3−シクロヘキシル−プロピオンア
ルデヒドの容易にラセミ化すること、及びそれに
伴う光学活性の喪失が避けられる。かくして、ペ
プチドレニン抑制剤の鍵となる中心官能基を高収
率で得るように、大量生産するためのスケールア
ツプがこれによつて容易に実現できる。 ACHPAの対掌体的に純粋な官能基を保護され
た誘導体を経済的に実行可能な量で製造利用でき
るようになつたので、レニン関連高血圧、アルド
ステロン症およびまたは充血性心臓疾患、または
インビボまたはインビトロの特定患者における疾
患条件の原因または寄与因子としてのレニンの意
義を確かめるための診断方法等の治療関連処置の
ために役立つ経口活性レニン抑制剤のより実用的
な製造が可能になつている。 次の実施例は代表例として示されているもので
あつて、これに限られるものではない。 実施例 1 (3S)−3−ヒドロキシ−(4S)−4−(N−α
−BOC)アミノ−5−シクロヘキシルペンタ
ン酸の製造 工程A:2−アミノ−3−ヘキサヒドロフエニル
プロピオン酸(3) 200mlの氷酢酸と140mlの水の混合溶剤中にL−
フエニルアラニン2の50.00g(0.303モル)を溶
解した溶液が、2.50gの酸化白金で処理され、こ
の混合物が水素約3.2Kg/cm2(45psig)、50℃でパ
ルシエーカー(Parr Shaker)装置で還元され
た。反応混合物が室温にまで冷却されて半固体塊
状物になつたとことで酢酸とメタノール(それぞ
れ約100ml)を加えて溶解し、この溶液が小型濾
過材セライト(celite)を通つて濾過され、濾過
材はさらにメタノールで洗浄された。 洗浄メタノールと一緒にされた濾液が完全に真
空蒸発され、蒸発残渣固体が無水エーテル(2×
500ml)中で摩砕され濾過された。白色固体が吸
引濾過で風乾されて、50.80g(98%)の2−ア
ミノ−3−ヘキサヒドロフエニルプロピオン酸(3)
が白色粉末として得られ、融点295−297℃(ハー
ケーブツヒラー(Haake−Buchler)装置、未補
正)で、290℃で昇華し始める。NMR(バリアン
XL−300スペクトロメーターでのプロトン核磁気
共鳴スペクトルが全シフトについて、テトラメチ
ルシランからのppmダウンフイールド)
downfield)として報告されている)(D2O;
300MHz)δ0.80−1.00(m,2H)、1.05−1.46(m,
4H)、1.50−1.80(m,7H)、3.72(dd,1H)
ppm;IR(パーキンエルマ−283スペクトロメー
ターによる赤外スペクトル、ポリスチレンの1601
cm-1帯に対して較正されている)(CHCI3)3500
−2400(非常に広い)、1580cm-1。 工程B:N−α−BOC−アミノ−3−ヘキサヒ
ドロフエニルプロピオン酸(4) 2−アミノ−3−ヘキサヒドロフエニルプロピ
オン酸(3)(45.00g、0.263モル)が、580mlの
0.5N水酸化ナトリウムと450mlのジオキサンの混
合物中に溶解された。ここに得られた溶液が0℃
に冷却されてから、ジ−ターシヤリーブチルジカ
ーボネートの63.11g(66.50ml、0.290モル)を約
30分間かけて滴下して処理し、得られた反応混合
物がそれに適当した室温まで放置して昇温させら
れ(約3時間)、次に続いて17時間激しく攪拌さ
れた。揮発成分の大部分が真空蒸発されてから、
残留溶液が0℃に冷却されて1N・KHSO4でPH1
〜2の酸性に調整された。 得られた混合物が、3回それぞれ200mlの塩化
メチレンで抽出されて抽出液を集めて無水硫酸ナ
トリウムで乾燥してから、揮発分が真空蒸発され
た。これによつて、71.30gのN−α−BOC−ア
ミノ−3−ヘキサヒドロフエニルプロピオン酸(4)
(100%)が非常に粘稠な無色油として得られ、分
光分析によつて非常に純度が高いことが明らかに
なつた。MMR(CDCI3:300MHz)δ0.75−1.30
(m,6H)、1.42(s,9H)、1.43−1.84(m,7H)、
4.33(m,1H)、4.82(d,J=7.5Hz,1H)
ppm;IR(CHCI3)3500−2500(非常に広い)、
3450、2950、1710、1160cm-1。 工程C:3−オキソ(4S)−4−(N−α−BOC)
アミノ−5−シクロヘキシル−ペンタン酸
エチルエステル(5) イミダリゾツド溶液:工程Bのカルボン酸(4)の
1060g、3.90モルを7のテトラヒドロフランに
溶解した溶液が室温で攪拌されながら、ここに
1,1−カルボニルジイミダゾールの705g
(4.35モル)が約100gづつに分けられて添加され
た。強いガス発生が起つたが、反応温度の上昇は
なかつた。 上記の反応溶液が次に室温で20時間攪拌された
が、その攪拌時間の間に溶液は僅かに黄色となつ
た。 マグネシウムマロネート溶液:567g(4.30モ
ル)のマロン酸モノエチルエステルを5のテト
ラヒドロフランに溶解した溶液がメタノール−氷
冷却浴中で0℃に冷却され、225g(2.40モル)
の塩化マグネシウムが一度で加えられた、それに
続いて480g(660ml、4.73モル)のトリエチルア
ミンが約20分を掛けて滴下され、この間に反応温
度が10℃を超えないように注意された。反応混合
物は白色スラリー状となり、この儘で0℃で1時
間攪拌が続けられた。 マグネシウムマロネート溶液からのスラリー
が、次に室温で一度にイミダゾリド溶液に加えら
れた。マロネート溶液からの残渣が、少量のテト
ラヒドロフランで洗われ、混合物が真空濃縮され
て(THFの約90%が除去された)、残渣がエーテ
ル5と水5の混合液中で分配されて、分相分
離された。水層が3回それぞれ3のエーテルで
抽出され、この抽出液とエーテル層が一緒にされ
て、3回それぞれ1の水で洗浄され、次に1回
1の飽和食塩水で洗浄されてから、硫酸ナトリ
ウムおよび硫酸マグネシウム上で乾燥されてから
真空濃縮されて、1261gの粘稠物質が粗生成物と
して得られた。 この粗製物が3の塩化メチレンに溶解されて
から、大型ガラスフイルター中のシリカゲル(70
−230メツシユ)の3Kgを通して濾過され、更に
別の25の塩化メチレンを使つてシリカゲルから
目的とするケトンを溶離させた。溶剤を蒸発させ
て、822g(62%)の目的とするケトン(5)が粘稠
油として得られた。 [α]D=−38.4°(C=1;MeOH);NMR
(CDCI3;300MHz)δ0.80−1.42(m,δ1.28に於け
る3H tを含む、13H)、1.45(s,9H)、1.53−
1.92(m,2H)、3.51(d,J=14.4Hz,1H)、3.58
(d,J=14.4Hz,1H)、4.19(p,2H)、4.39
(m,1H)4.90(d,J=7.8Hz,1H)ppm;IR
(CHCI3)2950、1710、1485、1370、1145cm-1。 工程D:(3S)−3−ヒドロキシ−(4S)−4−(N
−α−BOC)アミノ−5−シクロヘキシ
ルペンタン酸(6)および(3R)−3−ヒドロ
キシ−(4S)−4−(N−α−BOC)アミノ
−5−シクロヘキシンタン酸(7) 612g(1.80モル)のケトエステル(5)を6の
テトラヒドロフランに溶解した溶液が氷浴中で冷
却されて、126g(2モル)のナトリウムシアノ
硼化ヒドリツドで処理された。得られた反応溶液
が攪拌されて、355g(340ml、5.90モル)の氷酢
酸を20分間掛けて滴下して処理され、氷浴が除去
された。次に反応混合物が、室温で16時間攪拌さ
れた。 次に同上混合物が減圧濃縮されて元の容量の約
20%にされてから、2の水に加えられた。この
水溶液が1のエーテルで4回、合計4のエー
テルで抽出されエーテル層と合計されて1の水
で洗浄され、次に500mlの飽和重炭酸ナトリウム
液で洗浄水がPH中性になるまで処理された。得ら
れた有機溶液が1の水で洗浄され、次に1の
飽和食塩水で洗浄され、次に硫酸ナトリウムおよ
び硫酸マグネシウム上で乾燥され、真空濃縮され
て濃縮黄金色油717gが得られた。 同上油にヘキサン(700ml)が添加されて、透
明黄色溶液が得られるまで、混合物が加熱され
た。得られた溶液が放置冷却されてから、フラス
コ内壁をこすつて結晶生成を促がされて約20時間
冷蔵庫中で冷却された。生成した固体が濾別さ
れ、少量の冷ヘキサンで洗浄され真空乾燥されて
から、400mlのヘキサンで再結晶して176gの純
3R,4S化合物(7)を得た。 上述の母液を集めて減圧濃縮し濃縮混合物が、
分離製造用高速液体クロマトグラフイー
(HPLC)により、2塔シリカゲル充填物を使用
しているウオーターズブレツプ(Waters Prep)
500装置を用い、ヘキサン中9%のアセトン液を
溶離液として(流速=250ml/分)、完全に分離さ
れた。適当な留分が集められ溶剤が減圧蒸発され
て、245g(40%)の目的とする3S,4S異性体(6)
と266g(43%)の3R,4S異性体(7)が得られた。 (3S),(4S)(6): 融点67−69℃;Rf=0.35(ヘキサン中20%アセ
トン);[α]D=−32°(C=1.4;メタノール)(文
献2;−34°);NMR(CDCI3;300MHz)δ0.80−
1.92(mがδ1.28で3H tを含み、δ1.44、13Hで
9Hsを含む)、2.40−2.62(m,2H)、3.26−(br
s,1H)、3.60−3.70(m,1H)、4.01(d,J=
9.0Hz,1H)、4.18(q,2H)、4.69(d,J=9.6
Hz,1H)ppm;IR(CHCI3)3460(br),2940、
1705、1490、1165、cm-1。 (3R),(4S)(7): 融点81−83℃;Rf=0.25(ヘキサン中20%アセ
トン);[α]D=−16.7°(C=1.6;メタノール);
NMR(CHCI3;300MHz)δ0.70−1.92(m,δ1.28
で3H tを含み、δ1.45、13Hで9H sを含む)、
2.41−2.52(m,2H)、3.40−(br s,1H)、3.62
−3.78(m,1H)、4.00(m,1H)、4.17(q,2H)、
4.54(d,J=10.2Hz,1H)ppm;IR(CHCI3
3450(br),2930、1700、1485、1445、1370、
1165、1030cm-1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (3S,4S)−(N−α−BOC)−4−アミノ−
    5−シクロヘキシル−3−ヒドロキシペンタン酸
    エチルエステルの製造方法に於て、 (a) 変性天然アミノ酸のアシルイミダゾール活性
    化誘導体をマロン酸モノエチルエステルのマグ
    ネシウム塩とカツプリングさせてβ−ケトエス
    テルを生成する工程; (b) 上記β−ケトエステルをテトラヒドロフラン
    および氷酢酸中でシアノ硼化ヒドリツドナトリ
    ウム(NaCNBH3)を用いて還元して、(3S,
    4S)−(N−α−BOC)−4−アミノ−5−シク
    ロヘキシル−3−ヒドロキシペンタン酸エチル
    エステルと(3R,4S)−(N−α−BOC)−4
    −アミノ−5−シクロヘキシル−3−ヒドロキ
    シペンタン酸エチルエステルとの混合物を生成
    する工程; (c) 上記の(3R,4S)化合物を結晶化して分別
    し、残留物を精製して光学異性体として純粋な
    (3S,4S)−(N−α−BOC)−4−アミノ−5
    −シクロヘキシル−3−ヒドロキシペンタン酸
    を得る工程、 を含むことを特徴とする製造方法。 2 変性天然アミノ酸が還元されかつ保護されて
    いるフエニルアラニンであることを特徴とする請
    求項1記載の製造方法。 3 (3R,4S)化合物が結晶化分別された後に
    残る残留物がシリカゲルクロマトグラフイーで精
    製されることを特徴とする請求項2記載の製造方
    法。
JP63188577A 1987-07-31 1988-07-29 Improved manufacture of achpa Granted JPS6442459A (en)

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JPS6442459A JPS6442459A (en) 1989-02-14
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US4788322A (en) 1988-11-29
EP0306143B1 (en) 1992-03-25
DE3869522D1 (de) 1992-04-30
CA1313881C (en) 1993-02-23
EP0306143A1 (en) 1989-03-08
JPS6442459A (en) 1989-02-14

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