JPH0586809U - ラベル押さえ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルを荷の表面に確実に貼付し、後工程で
の貼り直し等の作業を不要にする。 【構成】 ラベル貼付装置はコンベアの側方に配設さ
れ、荷１３の表面にラベル１４を貼付する。ラベル押さ
え装置２１は、ピン２２に回転自在に支持された揺動部
材２３を有する。揺動部材２３は剛性樹脂からなり、そ
の先端部はコンベア上に位置する。揺動部材２３の背面
には、バネ２５の端部が係合する。荷１３はラベル１４
を揺動部材２３に摺接させつつ搬送され、この摺接によ
り揺動部材２３はバネ２５に抗して回転変位する。これ
によりラベル１４は荷１３の表面に対して押圧され、確
実に貼付される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カートン等の荷の表面に貼付されたラベルを押さえることにより、 このラベルの貼付状態を確実にする装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来自動倉庫等の搬送システムにおいて、コンベアによって搬送されるカート ンの表面に、エアの吹きつけを利用してラベルを貼付するオートラベラが設けら れることがある。このラベルには例えば、入庫される場所、あるいはカートンに 収容された商品等の種類等を示すバーコード等が表示されている。オートラベラ はコンベアの近傍に設けられ、搬送されてくる荷を検出し、この荷の表面に所定 のラベルを貼付する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したオートラベラは、エアの吹きつけ力のみでラベルを荷の表面に貼付す るものであるため、ラベルを確実に貼付できない場合があった。したがって、搬 送途中にラベルが剥がれてしまうことがあり、この場合には、人手によってラベ ルを貼り直す等の処置が必要となっていた。 本考案は、ラベルを荷の表面に確実に貼付することができ、後工程での貼り直 し等の作業を不要にすることができるラベル押さえ装置を提供することを目的と している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るラベル押さえ装置は、コンベアによって搬送されてくる荷の表面 にラベルを貼付するラベル貼付装置の下流側に設けられ、通過していく荷のラベ ル貼付部分に摺接するラベル押さえ部材を備えたことを特徴としている。

【０００５】

【実施例】 以下図示実施例により本考案を説明する。 図１は、本考案の一実施例に係るラベル押さえ装置を備えた搬送システムを示 すものである。

【０００６】 オートラベラ（ラベル貼付装置）１１はコンベア１２の側方に配設され、コン ベア１２によって搬送されるカートン等の荷１３が接近した時、この荷１３の表 面に、エアの吹きつけによってラベル１４を貼付する。オートラベラ１１の下流 側には、ラベル押さえ装置２１が設けられ、荷１３に貼付されたラベル１４を押 圧してその貼付状態をより確実にする。なお、オートラベラ１１の構成は従来公 知であるので、その説明は省略する。

【０００７】 図２はラベル押さえ装置２１の構成を示す。本実施例においてラベル押さえ装 置２１は、ピン２２によって水平方向に回動自在に支持された揺動部材２３を有 する。この揺動部材２３の先端部は、コンベア１２の側方よりコンベア１２上に 向いて突出しており、コンベア１２上を通過してゆく荷１３の側面に接触可能と なっている。また、揺動部材２３は、その先端部が荷１３のラベル１４貼付高さ と略同一の高さに位置するよう支持されており、荷１３の側面に貼付されたラベ ル１４に接触可能となっている。揺動部材２３の背面にはバネ２５の一端部が係 合しており、揺動部材２３がコンベア１２側へ回動するよう常に揺動部材２３を 付勢している。したがって、荷１３が搬送されてくると、揺動部材２３は荷１３ によってコンベア１２のフレーム２６側へ多少押し戻されながら荷１３の側面に 摺接し、荷１３により加わる押圧力に抗するバネ２５の弾発力によって荷１３の 側面にラベル１４を押さえ付ける。

【０００８】 次に、本実施例の作用を説明する。 荷１３は、図２の矢印Ａ方向に搬送され、この間にオートラベラ１１（図１） によってラベル１４を貼付される。そして荷１３は、ラベル押さえ装置２１に接 近し、側面１３ａを揺動部材２３に摺接させつつ、コンベア１２によって搬送さ れる。この揺動部材２３の摺接の間、揺動部材２３は荷１３によって、バネ２５ に抗して図２の反時計方向に回転変位する。これによりバネ２５の弾発力が生じ て荷の側面１３ａは揺動部材２３により押圧される。したがってラベル１４は荷 １３に対して押され、確実に荷１３の側面１３ａに貼付されることとなる。

【０００９】 このように本実施例によれば、荷１３の表面に貼付されたラベル１４が、ラベ ル押さえ装置２１によって押圧されるので、このラベル１４の荷１４に対する貼 付状態がより確実になり、コンベア１２の下流等においてラベル１４が剥がれる おそれがなくなる。したがって後工程においてラベルを貼り直す等の処理が不要 になり、搬送工程の処理効率が高められる。

【００１０】 なお、上記実施例では、揺動部材２３として合成樹脂からなるツメ状のものを 用いたが、例えば図３に示すような刷毛タイプのものを用いてもよく、荷１３の 側面を傷付けることなくラベル１４を確実に押さえつけることができるものであ ればどのようなものを用いてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、ラベルを荷の表面に確実に貼付することができ 、後工程での貼り直し等の作業を不要にすることができるという効果が得られる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るラベル押さえ装置を有
するコンベアを示す斜視図である。

【図２】ラベル押さえ装置を示す平面図である。

【図３】揺動部材の他の例を示す平面図である。

【符号の説明】

１１ ラベル貼付装置 １２ コンベア １３ 荷 １４ ラベル ２１ ラベル押さえ装置 ２２ ピン ２３ 揺動部材 ２４ 刷毛 ２５ バネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベアによって搬送されてくる荷の表
   面にラベルを貼付するラベル貼付装置の下流側に設けら
   れ、通過していく荷のラベル貼付部分に摺接するラベル
   押さえ部材を備えたことを特徴とするラベル押さえ装
   置。