JPS6114979Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 本考案は、ラベル貼り付け機の改良に関し、特
に、箱状物等の平面または略平面にラベルを貼る
のに適したラベル貼り付け機の改良に関するもの
である。

〓従来の技術〓 従来、第１図に示すごとき、録音テープカセツ
トケース等の品物Ｍの所望平面部に、ラベルＬを
貼るラベル貼り付け機としては、第２図のごとき
ものが汎用されている。

この第２図従来例は、一方側（図右側）に糊容
器１２と、該糊容器１２より糊を導き出すローラ
１１，１３とを配し、他方側（図左側）にはラベ
ルＬを真空圧により吸着するサクシヨンローラ６
４を配し、また中央部には揺動により該ローラ１
３とサクシヨンローラ６４とに交互に接する揺動
体６２を配し、さらに、この揺動体６２の下方に
は適宜枚数重ねて収納したラベルＬ，Ｌ，Ｌ…の
最上端のものが該揺動体６２の曲面６３と接動す
る揺動ラベル保持体２１′を配してなる。

そして、この従来例は、先ず、揺動体６２がロ
ーラ１３側に揺動し曲面６３にローラ１３上の糊
を付着せしめる。次ぎに、この曲面６３が揺動ラ
ベル保持体２１′の最上端のラベルＬと接動する
ことにより一枚の該ラベルＬが糊の粘着力で曲面
３６側に付着され、その後、この曲面６３はサク
シヨンローラ６４側に揺動して該曲面上のラベル
Ｌは糊面を外側にして該サクシヨンローラ６４に
吸着せしめ、最後に、移送路２上を移送される品
物Ｍと該サクシヨンローラ６４が接動してラベル
Ｌは該品物Ｍに貼り付けられるようになつてい
る。

〓考案が解決しようとする問題点〓 しかし、上記の従来例は、構造が複雑であるば
かりか、ラベルＬを途中何回も受け渡して品物Ｍ
に貼るようになつているため、途中で位置がずれ
る恐れが有り、また、糊で湿つたラベルＬを途中
でサクシヨンローラ６４に受け渡すと該ラベルＬ
にシワが生ずることが有る等の欠点を有してい
る。また、この従来例は、ラベルＬが一枚ずつ確
実に曲面６３側に移動するように調整することが
困難で、ラベルＬが曲面６３側へ移動しなかつた
り、揺動ラベル保持体２１′より複数枚のラベル
Ｌが一度に曲面６３側に移動するようなことが起
き易いという欠点を有することが知られていた。

そこで、本考案は上記欠点に鑑みなされたもの
で、構造が簡易で、ラベルＬを正確な位置に確実
に一枚宛貼り付けることのできるラベル貼り付け
機を提供することを目的としたものである。

〓問題点を解決するための手段〓 上記の目的に沿い、先述実用新案登録請求の範
囲を要旨とする本考案の構成は前述問題点を解決
するために、品物Ｍを間欠的に進行させる送り機
構５を有した移送路２に沿つて、進行中の該品物
Ｍに糊を塗付する糊付ローラ１０と、該移送路２
に対して直角方向に往復動して適宜枚数重ねて収
納したラベルＬ，Ｌ，Ｌ…の最先端側のものを該
移送路２上で停止する品物Ｍに間欠的に圧接する
ラベル保持体２０とを配し、上記ラベル保持体２
０は、収納するラベルＬの巾より狭い間隔の側壁
２１，２１を有し、この側壁２１，２１の移送路
２側先端には内側に向けた係止爪２１ａ，２１ａ
を突設し、さらに、該側壁２１，２１間には常時
はラベルＬを係止爪２１ａ，２１ａ方向に付勢し
該ラベル保持体２０が往動する際は変移しないよ
うになした押圧体２２を配してなる技術的手段を
講じたものである。

〓作 用〓 それ故、本考案ラベル貼り付け機は、移送路２
を進行する品物Ｍは、先ず、糊付ローラ１０部位
を通路する際に、該糊付ローラ１０が品物Ｍに接
して糊を塗布される。

次いで、品物Ｍがラベル保持体２０部位で停止
すると、該ラベル保持体２０が往動し、ラベルＬ
が品物Ｍに押圧され貼り付けられる。このラベル
Ｌの貼り付け作用を第６図にもとずいて説明する
と、第６図Ａのラベル保持体２０の停止位置では
ラベルＬは押圧体２２により弾圧されているた
め、ラベルＬは係止爪２１ａ，２１ａの押圧され
ている。次で、ラベル保持体２０を往動するとラ
ベルＬの先端は第６図Ｂに示すごとく品物Ｍに接
する。そして、さらにラベル保持体２０が往動す
ると、ラベルＬは押し出されることになるが該ラ
ベルＬの両端はその両端が側壁２１，２１に圧接
しているためラベル保持体２０とともに前進し、
先端のラベルＬの中央部が第６図Ｂに示すごとく
先ず品物Ｍに接触する。そして、ラベル保持体２
０がさらに往動すると、ラベルＬ，Ｌ，Ｌ…は側
壁２１，２１間を押戻されることになるが、この
際、ラベルＬの両端は側壁２１，２１との摩擦が
加わるため第６図Ｃに示されるごとく先端側のも
のほど押潰されて、先端側の数枚のラベルＬの相
互に間隙を形成し一枚ずつ離れ易くして、品物Ｍ
に貼り付けられる。そして、該ラベル保持体２０
が復動すると、ラベルＬの最先端のもののみが品
物Ｍ側に移動し、残りはラベル保持体２０ととも
に復動する。この最先端のラベルＬが完全に係止
爪２１ａ，２１ａより外に出た後、押圧体２２の
固定は解かれラベルＬ，Ｌ，Ｌ…を再び係止爪２
１ａ，２１ａ方向に付勢し、最先端のラベルＬが
押圧体２２の付勢力で係止爪２１ａ，２１ａと最
先端から二番目以後のラベル保持体２０内に残る
ラベルＬとの間に挾持されることが防止され、確
実に最先端のラベルＬが品物Ｍ側に移動するもの
である。

〓実施例〓 次に、本考案の実施例を第３図乃至第５図に従
つて説明すれば以下の通りである。

図中、２は機台１上に設けた移送路である。こ
の移送路２は、品物Ｍを間欠的に進行させる送り
機構５を有し、品物Ｍは進行・停止を繰り返して
該機台１の一端側より他端側に順次一個宛移送さ
れるようになしてある。

上記移送路２は、図示例では、断面Ｕ字状の溝
で構成され、このＵ字状の溝内に品物Ｍの低部が
遊嵌されて該品物Ｍを立てた状態で案内するよう
になつている。また、上記送り機構５は、図示例
では第４図に最も明らかに示すごとく、間欠的に
回動するチエンループ５ａに所定間隔で爪５ｂ，
５ｂ，５ｂ…を設け、該爪５ａで移送路２内の品
物Ｍの上部を引掛て送るように構成している。な
お、この移送路２と、送り機構５とは、上記図示
例に限定されるものではなく、品物Ｍを挾持或い
は嵌入しつつ移送する送り機構を使用すれば前記
断面Ｕ字状溝は不要であり、また品物Ｍをコンベ
アーで移送するかガイド内を自重落下させつつ移
送し途中移送路に出入するストツパーで品物Ｍの
進行を停止する送り機構等従来公知なものを用い
てもよい。

上記移送路２に沿つては、進行中の品物Ｍに糊
を塗付する糊付ローラ１０と、該移送路２に対し
て直角方向に往復運動して適宜枚数重ねて収納し
たラベルＬの最先端側を該移送路２上で停止する
品物Ｍに間欠的に圧接するラベル保持体２０とが
配される。

上記糊付ローラ１０は、糊容器１２より糊を導
き出すローラ１１と接動して、該ローラ１１上の
糊が該糊付ローラ１０上に付着するようになつて
いるのは従来と同じであるが、この糊付ローラ１
０は送り機構５と連動し、かつ該糊付ローラ１０
の表面に凹部１０ａを有してなり、品物Ｍの所望
場所のみに糊を付着せしめるようになしている。
なお、品物Ｍの全巾に糊を付着せしめてよい場合
は、むろん送り機構５との連動及び凹部１０ａは
必要でない。

上記ラベル保持体２０は、収納するラベルＬの
巾より狭い間隔の側壁２１，２１を有し、この側
壁２１，２１の移送路２側先端には内側に向けた
係止爪２１ａ，２１ａを突設し、さらに、該側壁
２１，２１間には常時はラベルＬを係止爪２１
ａ，２１ａ方向に付勢し該ラベル保持体２０が往
動する際は変移しないようになした押圧体２２を
配してなる。そして、このラベル保持体２０は、
第５図に最も明らかに示すよう、移送路２と直角
方向に往復運動する台２０ａ上に配され、この台
２０ａは、ガイド軸２７，２７に摺動自在に配さ
れ、常時はスプリング５１により移送路２方向に
付勢され、前記送り機構５と連動するカム５０と
連動するカム５０によに該台２０ａに連結した軸
２８及びカムフロアー２９を介して往復運動する
ようになつている。

また、上記の押圧体２２は、適宜枚数重ねて収
納したラベルＬを係止爪２１ａ，２１ａ側に付勢
するもので、押圧体２２を図示しないスプリング
により付勢してもよいが、図示例では、この押圧
体２２を、該押圧体２２より突設した杆２３，２
３を台部２４に摺動自在に貫通し、かつ押圧体２
２下部に吊下したアーム４０を台２０ａの長孔２
５より貫出させ、このアーム４０に先端に滑車４
８を介して重り４９を吊り下げたロープ４７を連
結して、この重り４９の荷重で付勢している。な
お、４１，４２は押圧体２２のストツパーで、両
ストツパー４１，４２でアーム４０の下部を挾持
することにより押圧体２２が重り４９の荷重に抗
して停止できるようになつている。このストツパ
ー４１，４２の一方可動ストツパー４２はカム４
６により可動ストツパー４２に連設した支点４４
を有するアーム４３およびカムフロア４５を介し
て駆動され、ラベル保持体２０の往動時は押圧体
２２が変位しないようになしてある。また、この
可動ストツパー４２と台２０ａはエアシリンダー
等で駆動させるようになしても無論さしつかえな
い。

なお、図中、３は品物Ｍを移送路２内に順次一
個宛供給する品物供給部でベルトコンベヤー４に
より品物Ｍを移送路２上に送り出すようになつて
いる。また、３０は貼り付けられたラベルＬの押
圧体で、前記台２０ａ上にスポンジ等の弾性体を
装着してなり、品物ＭがラベルＬを貼られた後の
停止位置で該ラベルＬを品物Ｍに押し付けるよう
になしてある。

〓考案の効果〓 本考案ラベル貼り付け機は上記のごときである
ので、移送路２に沿つて送られる品物Ｍに順次ラ
ベルＬを貼り付けることができ、特にラベルＬは
ラベル保持体２０より直接品物Ｍに貼り付けられ
るため、機構が簡単で、従来の揺動体６２、サク
シヨンローラ６４を必要とせず、さらには、従来
のサクシヨンローラ６４に必要な空気吸入機をも
不要とする簡易で運転動力が小さくてよいラベル
貼り付け機を提供することができるものである。

また、本考案は、ラベル保持体２０に、収納す
るラベルＬの巾より狭い間隔の側壁２１，２１を
設け、この側壁２１，２１の移送路２側先端には
内側に向けた係止爪２１ａ，２１ａを突設し、さ
らに、該側壁２１，２１間には常時はラベルＬを
係止爪２１ａ，２１ａ方向に付勢し該ラベル保持
体２０が往動する際は変移しないようになした押
圧体２２を設けたため、ラベルＬが一度に複数枚
品物Ｍ側に付着したり、一部品物Ｍに貼り付けら
れたラベルＬがラベル保持体２０に引掛つて剥が
し取られることもなく、ラベルＬを確実に一枚宛
品物Ｍに貼り付けることのできるラベル貼り付け
機を提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ラベル貼り付け機によりラベル
を貼る品物の一例を示す平面図、第２図は従来例
のラベル貼り付け機概略正面、第３図は本考案ラ
ベル貼り付け機の送り機構を省略した状態での平
面図、第４図は送り機構の正面図、第５図は要部
斜視図、第６図は作動説明図のための要部平面図
である。 Ｍ〜品物、Ｌ〜ラベル、２〜移送路、５〜送り
機構、１０〜糊付ローラ、２０〜ラベル保持体、
２１〜側壁、２１ａ〜係止爪、２２〜押圧体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 品物Ｍを間欠的に進行させる送り機構５を有し
   た移送路２に沿つて、進行中の該品物Ｍに糊を塗
   付する糊付ローラ１０と、該移送路２に対して直
   角方向に往復動して適宜枚数を重ねて収納したラ
   ベルＬ，Ｌ，Ｌ…の最先端側のものを該移送路２
   上で停止する品物Ｍに間欠的に圧接するラベル保
   持体２０とを配し、 上記ラベル保持体２０は、収納するラベルＬの
   巾より狭い間隔の側壁２１，２１を有し、この側
   壁２１，２１の移送路２側先端には内側に向けた
   係止爪２１ａ，２１ａを突設し、さらに、該側壁
   ２１，２１間には常時はラベルＬを係止爪２１
   ａ，２１ａ方向に付勢し該ラベル保持体２０が往
   動する際は変移しないようになした押圧体２２を
   配してなるラベル貼り付け機。