JPH0586415A - 鋼材の酸化脱炭防止用組成物 - Google Patents

鋼材の酸化脱炭防止用組成物

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JPH0586415A
JPH0586415A JP24932591A JP24932591A JPH0586415A JP H0586415 A JPH0586415 A JP H0586415A JP 24932591 A JP24932591 A JP 24932591A JP 24932591 A JP24932591 A JP 24932591A JP H0586415 A JPH0586415 A JP H0586415A
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Tetsuya Ito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一層構造の塗膜層を形成することによって
酸化防止と脱炭防止を共に成し得る酸化脱炭防止用組成
物を提供する。 【構成】 1300℃以下の軟化点または融点を有する
フラックス成分5〜90重量%と、SiC5〜90重量
%と、Cr2 3 5〜60重量%と、1300℃以上の
融点を有する耐火性充填材0〜75重量%とを含む、鋼
材の酸化脱炭防止用組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼材の熱間処理に当
たり、鋼材表面が高温加熱によって酸化脱炭を来たすの
を防止するために予め鋼材表面に被覆層を形成しておく
酸化脱炭防止用組成物に関する。
【0002】この明細書全体を通して「鋼材」なる用語
は、いわゆる炭素鋼の外、ニッケル、モリブデン、クロ
ム、マンガンなどを含む合金鋼をも含む意味で使用す
る。
【0003】
【発明の背景】一般に鋼材は、加熱炉で熱した後に圧延
され、さらに必要に応じて焼なまし、焼ならし、焼入れ
などの熱処理が施され製品化される。こうした熱処理で
は、鋼材が酸化されて金属表面にスケールが発生するの
みならず、鋼材表層部に侵入拡散した酸素に鋼材中の炭
素が化合して鋼材から抜け出す、いわゆる酸化脱炭が起
こりやすい。この現象は熱処理温度が高くなるほど顕著
になる。酸化により生じたスケールは除去しなければな
らず、その結果製品歩留まりの低下を招く。また、脱炭
により生じた脱炭層は鋼材の強度低下や硬度低下をもた
らすため、研摩、切削などにより所要深さで除去しなけ
ればならない。こうしたことから、酸化脱炭は製品のコ
スト高を招くという問題がある。
【0004】
【従来の技術】従来、こうした問題を解決することを企
図した酸化防止剤ないし脱炭防止剤として、種々の提案
がなされている。たとえば特開昭54−10740号公
報および特公昭60−45248号公報には、鋼材表面
に脱炭防止層を形成し、ついで同層の上に酸化防止層を
形成する鋼材の脱炭防止方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、まず脱炭防止層を形成しついでその上に酸化防
止層を形成して二重構造の塗膜を形成するので、塗装が
2回必要で作業が繁雑となり、作業時間および労力の増
大により製品コストが高くつくという問題がある。
【0006】この発明の目的は上記の点に鑑み、単一層
構造の塗膜層を形成することによって酸化防止と脱炭防
止を共に成し得る酸化脱炭防止用組成物を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による酸化脱炭
防止用組成物は、上記目的を達成すべく工夫されたもの
であり、1300℃以下の軟化点または融点を有するフ
ラックス成分5〜90重量%と、SiC5〜90重量%
と、Cr2 3 5〜60重量%と、1300℃以上の融
点を有する耐火性充填材0〜75重量%とを含むもので
ある。
【0008】この発明による組成物は、SiCの酸化を
より促進させる物質、たとえばNa2 O、K2 O、Li
2 O等のアルカリ金属化合物、PbO、MoO3 、Sb
2 3 、ZnOおよびV2 5 などのうち少なくとも1
つを酸化物換算で0.2〜20重量%含むことが好まし
い。SiCの酸化を促進させる物質は、含有量が20重
量%を越えると鋼材を被覆している膜が破れやすくなり
酸化脱炭されやすくなる。また、SiCは雰囲気中の酸
素により酸化されても還元雰囲気をつくるが、SiCの
酸化を促進させる物質が0.2重量%以上含まれている
と、より安定した還元雰囲気をつくることができる。こ
れらの物質は主としてフラックス中に存在する。したが
って、これらの物質の存在により熱処理中にSiCの酸
化がより進行し、塗膜の内部が適度に還元性の気体で発
泡した構造になる。この構造は、酸化脱炭防止にいっそ
う都合が良い。
【0009】この発明による酸化脱炭防止用組成物を構
成する成分のうち、まずフラックス成分は、一般的な鋼
材の熱処理温度の上限である1300℃より低い軟化点
または融点を有するガラス、鉱物などである。
【0010】フラックス成分の例としては、SiO2
Al2 3 、B2 3 、ZrO2 、Na2 O、K2 O、
Li2 O、CaO、ZnOなどを含んだガラス、鉱物が
挙げられ、鋼材の熱処理温度に応じて所望の軟化点また
は融点を有するものが適宜使用される。けい酸塩ガラ
ス、ほうけい酸ガラスなどのガラスはその組成中にSi
Cを酸化させる物質を適量含んでいるため特に好都合で
あり、鉱物としては長石などが使用される。その他、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ塩類も使用
可能である。
【0011】熱処理前の鋼材の表面に塗布した酸化脱炭
防止用組成物中のフラックス成分は、鋼材の熱処理工程
において溶融し、溶融フラックスは雰囲気中の酸素が鋼
材表面と直接接触するのを防ぐ被覆層を形成する作用を
有する。
【0012】フラックス成分の含有量は5〜90重量%
の範囲である。同成分の含有量が5重量%未満であると
上記のような被覆層の形成が不十分なものとなる。フラ
ックス成分の特に好ましい含有量は7〜60重量%の範
囲である。
【0013】SiCは、溶融状態で粘性を有するフラッ
クス成分中において、SiCを酸化させる物質によりS
iO2 、SiO、CO、CO2 となり、CO、CO2
塗膜中に微細な気泡を形成する。この気泡の内部は還元
雰囲気であり、鋼材表面が直接酸素と接するのを妨げる
役目をする。
【0014】SiCの含有量は5〜90重量%の範囲で
ある。SiCの含有量が5重量%未満であると、膜中が
適度な還元雰囲気にならず、酸化脱炭防止能力が低下す
る。SiCの特に好ましい含有量は20〜85重量%の
範囲である。
【0015】Cr2 3 は、高温時のファヤライト(fa
yalite;2FeO・SiO2 )の生成を防止し、塗膜の
軟化を抑える作用をすると考えられる。Cr2 3 が存
在しないと鋼材は酸化されやすくなる。これは、鋼材に
塗布した組成物中を拡散してきた酸素により鋼材表面が
酸化され、生じたFeOと組成物中のSiO2 とでファ
ヤライトが生成し、塗膜の粘度が著しく低下すること
で、塗膜中の酸素の拡散速度が速くなったり鋼材表面か
ら組成物が流下することにより、鋼材の酸化がより促進
されることによるものと考えられる。
【0016】Cr2 3 の含有量は5〜60重量%であ
る。Cr2 3 の含有量が5重量%未満であると、上記
理由によりファヤライトが生成し酸化されやすくなる。
Cr2 3 の含有量が60重量%を越えると、緻密な膜
が形成できず、膜中を酸素が通りやすくなり酸化脱炭さ
れやすくなる。Cr2 3 の特に好ましい含有量は10
〜40重量%の範囲である。
【0017】耐火性充填材は、フラックスに溶けにくく
1300℃以上の融点を有するものであればよい。この
発明に特に有効な充填材は、Si、Al、CrまたはZ
rを含むもの、たとえば珪石、カオリン、ムライト、ア
ルミナ、クロム、ジルコン、ジルコニア、窒化珪素など
である。
【0018】鋼材の種類によっては、酸化脱炭防止用組
成物で形成された被覆層に鋼材表面からイオン化した鉄
分が溶け込み、その結果被覆層の粘度が低下して鋼材被
覆が不完全となる場合がある。このような場合、耐火性
充填材が存在すると被覆層の極端な粘度低下が防がれ
る。
【0019】耐火性充填材の含有量は0〜70重量%の
範囲である。充填材の含有量が70重量%を上回ると、
他の成分の割合の低下により上記のような被覆層の形成
が不十分なものとなる。充填材の特に好ましい含有量は
0〜60重量%の範囲である。
【0020】この発明の酸化脱炭防止用組成物は、一般
に塗料の形態で鋼材表面に塗布せられる。塗膜に大きな
強度が要求される場合には、この組成物にアクリル系樹
脂、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、水などの添加物を、組成物100重量部に対
し通常100重量部以下の範囲で配合することができ
る。その他、分散剤、垂れ止め剤などを適宜添加しても
よい。
【0021】この発明の酸化脱炭防止用組成物により鋼
材表面に形成された塗膜は、通常のデスケーリング処理
で簡単に鋼材表面から剥離することができる。
【0022】
【作用】この発明による酸化脱炭防止用組成物は、鋼材
の熱間圧延、焼なまし、焼ならし、焼入れなどの熱処理
に当たり、同組成物を金属表面に塗布することにより金
属表面が被覆層で覆われ、鋼材表面と酸素との接触が遮
断され、鋼材の高温加熱による酸化および脱炭が防止さ
れる。
【0023】SiCは、溶融状態で粘性を有するフラッ
クス成分中で、SiCを酸化させる物質によりSi
2 、SiO、CO、CO2 となり、CO、CO2 が塗
膜中に微細な気泡を形成する。この気泡の内部は還元雰
囲気であり、鋼材表面が直接酸素と接するのを妨げる役
目をする。
【0024】Cr2 3 は、高温時のファヤライトの生
成を防止し、塗膜の軟化を抑える作用をすると考えられ
る。Cr2 3 が存在しないと鋼材は酸化されやすくな
る。これは、鋼材に塗布した組成物中を拡散してきた酸
素により鋼材表面が酸化され、生じたFeOと組成物中
のSiO2 とでファヤライトが生成し、塗膜の粘度が著
しく低下することで、塗膜中の酸素の拡散速度が速くな
ったり鋼材表面から組成物が流下することにより、鋼材
の酸化がより促進されることによるものと考えられる。
【0025】また、鋼材の種類によっては、酸化脱炭防
止用組成物で形成された被覆層に鋼材表面からイオン化
した鉄分が溶け込み、その結果被覆層の粘度が低下す
る。被覆層の粘度が低下すると酸素が同層中を拡散透過
しやすくなるとともに被覆層が不連続になり鋼材被覆が
不完全なものとなり、そのため酸素が鋼材表面と接触し
やすくなり、鋼材が酸化脱炭されることがある。この現
象は、酸化されやすく低融点化合物を形成しやすいモリ
ブデンやバナジウムなどを含んでいる合金鋼の場合にも
生じる。このような場合、フラックス成分に溶けにくく
かつ1300℃以上の融点を有する耐火性充填材の存在
により、被覆層の粘度低下が防止される。
【0026】
【実施例】つぎに、この発明の実施例、およびこれと比
較すべき比較例をそれぞれ幾つか挙げ、得られた各組成
物の性能を測定した。測定結果の評価において、重量減
少量は、熱処理前の鋼材重量と熱処理後の被覆層および
スケールを除去した鋼材の重量とから算出し、300m
g/cm2 以下であれば可とした。また、脱炭層の深さ
は、鋼材を切断して切断面を研磨し、研磨面の顕微鏡観
察または硬さ測定によって測定し、200μm以下であ
れば可とした。
【0027】実施例1 表1のフラックス成分(A) を使用し、表2のNo. 1の配
合で組成物を調合した。この配合組成物をボールミルで
粉砕混合してスラリー化し、得られたスラリーをJIS
規定のSUJ2鋼、SK3鋼、SKH51鋼、SKD1
1鋼、S55C鋼およびS15C鋼にそれぞれ2kg/m
2 の割合でスプレー塗布し、乾燥後、1200℃で3時
間熱処理した。
【0028】熱処理後、鋼材表面に付着している膜を高
圧水で剥離し、鋼材を室温まで冷却後、生じたごく少量
のスケールを除去して、鋼材の重量減少量を測定し、ま
た脱炭層の深さを測定した。重量減少量の測定結果およ
び脱炭層の深さの測定結果は表3の通りである。
【0029】この配合組成物は、表3に示すように、鋼
材表面の酸化および脱炭を効果的に防止している。
【0030】実施例2〜3 表1のフラックス成分(A)および(B)を使用し、表
2のNo. 2(実施例2)およびNo. 3(実施例3)の配
合でそれぞれ組成物を調合した。この配合組成物をボー
ルミルで粉砕混合してスラリー化し、得られたスラリー
をJIS規定のSUJ2鋼およびS55C鋼(実施例
2)、SUJ2鋼およびSK3鋼(実施例3)に2kg/
2 の割合でそれぞれハケ塗りし、乾燥後、1250℃
で3時間熱処理した。
【0031】熱処理後は、実施例1と同じ操作を行なっ
た。これらの配合組成物も、表3に示すように、鋼材表
面の酸化および脱炭を効果的に防止している。
【0032】実施例4〜6 表1のフラックス成分(C)および(D)を使用し、予
め200メッシュ・パスの粉状にしておいた表2のNo.
4(実施例4)、No. 5(実施例5)およびNo. 6(実
施例6)の組成の固形分(フラックス成分+SiC+C
2 3 +耐火性充填剤)と添加物(水溶性樹脂+水+
その他)をミキサーでスラリー化した。得られたスラリ
ーをJIS規定のSUJ2鋼およびSK3鋼に2kg/m
2 の割合でそれぞれハケ塗りし、乾燥後、1250℃で
3時間熱処理した。
【0033】熱処理後は、実施例1と同じ操作を行なっ
た。これらの配合組成物も、表3に示すように、鋼材表
面の酸化および脱炭を効果的に防止している。
【0034】比較例1 表1のフラックス成分(C)を使用し、表2のNo. 7の
配合で組成物を調合した。この配合組成物をボールミル
で粉砕混合してスラリー化し、得られたスラリーをJI
S規定のSUJ2鋼およびSK3鋼に2kg/m2 の割合
でそれぞれスプレー塗布し、乾燥後、1200℃で3時
間熱処理した。
【0035】熱処理後は、実施例1と同じ操作を行なっ
た。
【0036】この配合組成物は、表3に示すように、鋼
材表面の酸化を防止するものの脱炭は防止していない。
【0037】比較例2〜3 表1のフラックス成分(C)を使用した表2のNo. 8
(比較例2)と、No. 9(比較例3)の配合でそれぞれ
組成物を調合した。この配合組成物をボールミルで粉砕
混合してスラリー化し、得られたスラリーをJIS規定
のSUJ2鋼およびS55C鋼に2kg/m2 の割合でそ
れぞれハケ塗りし、塗料の乾燥後、1200℃で3時間
熱処理した。
【0038】熱処理後は、実施例1と同じ操作を行なっ
た。
【0039】表3に示すように、この配合組成物No. 8
は、鋼材表面の酸化を防止するものの脱炭は防止してい
ない。また、配合組成物No. 9は、脱炭は防止するもの
の酸化は防止していない。
【0040】比較例4 鋼材に上記組成物をいずれをも塗布することなく、鋼材
を1200℃で3時間熱処理した。
【0041】熱処理後は、実施例1と同じ操作を行なっ
た。
【0042】この配合組成物は、表3に示すように、鋼
材表面の酸化および脱炭のどちらをも防止していない。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】この発明による酸化脱炭防止用組成物は
以上の通り構成されているので、鋼材の熱間圧延などの
熱処理に当たり、該組成物を金属表面に塗布することに
より金属表面を被覆層で覆い、鋼材表面と酸素との接触
を遮断させ、鋼材の高温加熱による酸化および脱炭を効
果的に防止することができる。
【0047】SiCは、溶融状態で粘性を有するフラッ
クス成分中で、SiCを酸化させる物質によりSi
2 、SiO、CO、CO2 となり、CO、CO2 が塗
膜中に微細な気泡を形成する。この気泡の内部は還元雰
囲気であるので、この雰囲気によって鋼材の酸化および
脱炭を効果的に防止することができる。
【0048】Cr2 3 は、高温時のファヤライトの生
成を防止し、塗膜の軟化を抑える作用をすると考えられ
る。Cr2 3 が存在しないと鋼材は酸化されやすくな
る。これは、鋼材に塗布した組成物中を拡散してきた酸
素により鋼材表面が酸化され、生じたFeOと組成物中
のSiO2 とでファヤライトが生成し、塗膜の粘度が著
しく低下することで、塗膜中の酸素の拡散速度が速くな
ったり鋼材表面から組成物が流下することにより、鋼材
の酸化がより促進されることによるものと考えられる。
したがって、この作用によっても鋼材の酸化を防止する
ことができると考えられる。
【0049】また、鋼材の種類によっては、酸化脱炭防
止用組成物で形成された被覆層に鋼材表面からイオン化
した鉄分その他が溶け込むことがある。その結果被覆層
の粘度が低下し、酸素が同層中を拡散透過して鋼材表面
と接触しやすくなったり、鋼材被覆が不完全なものとな
って、表面が直接酸素と接触しやすくなり鋼材が酸化脱
炭されることがある。このような場合、フラックス成分
に溶けにくくかつ1300℃以上の融点を有する耐火性
充填材が存在すると被覆層の極端な粘度低下を防ぐこと
ができ、粘度低下による上記の如き問題を完全に克服す
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1300℃以下の軟化点または融点を有
    するフラックス成分5〜90重量%と、SiC5〜90
    重量%と、Cr2 3 5〜60重量%と、1300℃以
    上の融点を有する耐火性充填材0〜75重量%とを含
    む、鋼材の酸化脱炭防止用組成物。
  2. 【請求項2】 フラックス成分がガラスである請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 フラックス成分が鉱物である請求項1記
    載の組成物。
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