JPH0586311A - 蛍光塗料 - Google Patents

蛍光塗料

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JPH0586311A
JPH0586311A JP3045323A JP4532391A JPH0586311A JP H0586311 A JPH0586311 A JP H0586311A JP 3045323 A JP3045323 A JP 3045323A JP 4532391 A JP4532391 A JP 4532391A JP H0586311 A JPH0586311 A JP H0586311A
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fluorescent
fluorescent paint
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Hirofumi Moriyama
浩文 森山
Tomofumi Moriyama
智文 森山
Kiyoshi Kanai
潔 金井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性・耐候性に優れ、ガラスや金属面への
焼きつけも可能な蛍光塗料を提供する。 【構成】 本発明の蛍光塗料は、分散媒体(合成樹脂と
有機溶剤、あるいは水性コロイド懸濁液等からなる)中
に無機系蛍光体が配合されたものである。かかる蛍光塗
料を用いて、ガラス等の基材2に所望の図柄1を焼きつ
け、紫外線ランプ3a(又は3b)から紫外線(ブラッ
クライト)を照射すると、図柄1が光輝性の色彩を帯び
て浮びあがる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線を照射すること
により発光する蛍光塗料に関し、特に耐熱性・耐候性に
優れた蛍光塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光塗料には有機系蛍光顔料が使
用されている。この種の分野で使用される有機系蛍光顔
料は、昼光蛍光顔料とも言われ、昼光のうちの大きい部
分をしめる紫外から可視短波長領域の光によって励起さ
れて蛍光を発し、光輝性の高い色を呈する。代表的な有
機蛍光体(蛍光染料)としては、ブリリアントサルホフ
ラビンFF(黄),ベーシックイエローHG(黄),エ
オシン(赤),ローダミン6G(赤),ローダミンB
(赤)等が知られている。
【0003】蛍光塗料で形成した塗膜は、普通の塗料を
使用した場合に比べて、昼光下で約3倍以上もの明度を
持ち、非常に鮮明な色彩を有する。また、暗い所で蛍光
塗料塗膜に紫外線を照射すると、ネオンのように輝いて
見える。このように、普通の塗料に比べて視認性の極め
て高い蛍光塗料は、広告,装飾の分野で看板,ポスタ
ー,標識等に使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の蛍光塗料においては次のような問題点があった。
まず、有機蛍光体は昼光下で鮮やかな色彩を示すという
利点がある反面、光に対して非常に不安定で日光堅牢度
が低いため、屋外に使用する場合には紫外線吸収剤を添
加した透明な塗料を上塗したりする等して変退色を防止
しなければならず、塗装工程が非常に繁雑であった。そ
の上、このような上塗を行なったとしても、従来の蛍光
塗料を始終日光のあたるような箇所に使用した場合に
は、短期間に変退色してしまうことが避けられなかっ
た。
【0005】また、従来の有機系蛍光体を配合した蛍光
塗料は、100℃程度の耐熱性しか有していないため、
常温乾燥で塗装されるのが一般的で、ガラスや金属面等
に高温で焼きつけることができなかった。このため、従
来においては、高耐熱性の塗膜に光輝性の着色を行なう
ことは不可能であった。
【0006】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
のであり、耐熱性・耐候性に優れ、かつ鮮やかな蛍光色
を発する塗膜を形成できる蛍光塗料を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光塗料は、上
記の課題を達成するために、分散媒体中に無機系蛍光体
が配合されたものである。
【0008】本発明における分散媒体とは、合成樹脂と
有機溶剤を含有するものに限らず、合成樹脂粒子を含む
水性懸濁液や、流動浸漬法,静電粉体塗装等の粉体塗装
に使用される合成樹脂粉体をも包含するものである。ま
た、用途によっては分散媒体が天然樹脂や水溶性樹脂で
構成されていても良く、場合によっては樹脂分を含まな
くとも良い。
【0009】
【作用】本発明の蛍光塗料に配合される無機系蛍光体
は、これまでは専らランプ用に用いられてきたものであ
り、ランプのガラス管内面に塗布されて、ガラス管内で
発生した紫外線によって励起されることにより所定の色
の蛍光を発するものである。
【0010】一般に、無機系蛍光体は、発光に際して有
機系蛍光体より高いエネルギー強度の紫外線照射が必要
であり、有機系蛍光体のように昼光下で鮮明な発色を示
しにくい。このため、従来は、無機系蛍光体を塗料に使
用することは考えられていなかった。
【0011】このような状況下にあって、本願発明者ら
は、無機系蛍光体の励起に有機系蛍光体より高いエネル
ギーが必要であるということは、言い換えればそれだけ
光に対してして安定であり、かつ無機物であることから
耐熱性にも優れるということに着眼し、本発明をなすに
至った。
【0012】本発明の蛍光塗料に配合される無機系蛍光
体は、通常の昼光や屋内照明下では発光強度が弱く、塗
膜が僅かに色づいて見える程度であるが、適当な光源か
ら紫外線を照射することで、鮮やかな発光を示す。上述
したように、無機系蛍光体は耐熱性に優れ、耐熱性樹脂
を用いた塗膜の焼付温度程度で発光性が損なわれること
はない。また、有機系蛍光体に比べて日光堅牢度が格段
に高いので、本発明の蛍光塗料を屋外に使用しても長期
に渡って優れた発光性が確保される。
【0013】本発明の蛍光塗料を用いるにあたって、塗
膜に照射する紫外線の強度は、ランプ用に使用される場
合程高く設定する必要はなく、所望の発光が得られる最
小限の強度とすれば良い。また、励起波長についても、
必ずしも発光強度が最大となるように設定する必要はな
く、人体に害のない長波長紫外線、いわゆるブラックラ
イト(352nm)を用いることが望ましい。
【0014】本発明において使用される無機系蛍光体
は、特に限定されるものではないが、例えば、3Ca3
(PO42 ・Ca(F,Cl)2 :Sb3+、3Ca3
(PO42 ・Ca(F,Cl)2 :Sb3+,Mn2+
BaMg2 Al1627:Eu2+、(Sr,Ca)10(P
46 Cl2 :Eu2+、Sr4 Al1425:Eu2+
BaMg2 Al1627:Eu2+Mn2+、CaWO4 、C
aWO4 :Pb2+、Sr227 :Sn2+、Y2
3 :Eu3+、3.5MgO・0.5MgF2 GeO2
Mn4+、Y(PV)O4 :Eu3+、(Sr,Mg)3
(PO42 :Sn2+、6MgO・As25 :M
4+、(Ca,Sr)SiO3 :Pb2+,Mn2+、Ce
MaAl1119:Tb3+、LaPO4 :Ce3+,T
3+、Zn2 SiO4 :Mn2+、Sr227 :Eu
2+、(Ba,Sr,Mg)3 Si27 :Pb2+、Ba
Si25 :Pb2+等が挙げられる。
【0015】これらの蛍光体のうち、例えばBaMg2
Al1627:Eu2+,(Sr,Ca)10(PO46
2 :Eu2+、BaMg2 Al1627:Eu2+,M
2+、CeMgAl1119:Tb3+等のアルミン酸塩系
蛍光体は、高演色性3波長型蛍光ランプや複写機用蛍光
ランプに使用されているものであり、それぞれ青、青
緑、緑色の安定な発光が高効率で得られる。
【0016】本発明において、分散媒体に使用する合成
樹脂は、蛍光塗料を塗布する箇所の条件に応じて適宜選
択されるものであるが、例えばアルキド樹脂,不飽和ポ
リエステル,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,アミノ樹
脂,ポリウレタン,ケイ素樹脂,酢酸ビニル樹脂,ブチ
ラール樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,アクリ
ル系樹脂,フッ素樹脂等がある。
【0017】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明の蛍光塗料の組成及び塗装方法は以下の
実施例に限定されるものではない。
【0018】実施例:1 アクリルシリコーン樹脂クリアー塗料(例えば、アクリ
ルシリコーン樹脂液85〜75重量%,添加材2〜12
重量%,有機溶剤20〜30重量%)60重量%に対し
て、無機系蛍光体顔料40重量%と微量の塗膜安定剤を
配合して混練し、蛍光塗料を得た。
【0019】実施例:2 アクリル樹脂21.6重量%,ニトロセルローズ誘導体
29.1重量%,有機溶剤(例えば酢酸エチル,酢酸ブ
チル等のエステル類、アセトン,メチルエチルケトン等
のケトン類、ブチルセロソルブ等のエーテル類の他、助
溶剤としてアルコール類が使用される)16.0重量
%,無機系蛍光体顔料31.7重量%を混練して蛍光塗
料を得た。
【0020】実施例:3 アクリルポリオール樹脂ワニス44.5重量%,有機溶
剤(実施例2と同様)17.5重量%,ポリイソシアネ
ート樹脂ワニス6.3重量%,無機系蛍光体顔料31.
7重量%を混練して蛍光塗料を得た。
【0021】実施例:4 アクリル樹脂ワニス44.4重量%,メラミン樹脂ワニ
ス10.6重量%,エポキシ樹脂ワニス4.5重量%,
芳香族炭化水素系溶剤5.7重量%,アルコール系溶剤
3.1重量%,無機系蛍光体顔料31.7重量%を混練
して蛍光塗料を得た。
【0022】実施例:5 アクリル樹脂ワニス55重量%,有機溶剤10重量%,
無機系蛍光体顔料35重量%を混練して蛍光塗料を得
た。
【0023】実施例:6 フッ素樹脂粉末60重量%と界面活性剤を含む水性コロ
イド懸濁液を調整するとともに、これとは別に界面活性
剤を含む蒸留水に無機蛍光体を分散させた。次に、フッ
素樹脂の水性コロイド懸濁液に無機系蛍光体分散溶液を
攪はんしながら徐々に加えて蛍光塗料を得た。
【0024】実施例:7 実施例6で得た蛍光塗料(水性コロイド懸濁液)に、ア
セトン等の水溶性有機溶媒を多量に加えてコロイドを凝
集させ、しかる後、樹脂と無機蛍光体の均一な混合物を
水と分離し、洗浄して粉体蛍光塗料を得た。
【0025】次に、上記の実施例による蛍光塗料の各種
基材への塗装方法について説明する。 実施例:8 本実施例では、ガラス面への塗装例を示す。 1.ガラス表面を、トリクレン,トルエン等の溶剤で清
掃し、油脂・汚れを除去する。 2.実施例1の蛍光塗料をガラス表面にスプレーする。 3.1〜4時間自然乾燥(25〜5℃)する。 4.必要に応じて、工程2と工程3を繰り返す。 5.必要に応じて、仕上材としてアクリルシリコーン樹
脂クリアーを塗布する。 なお、上記の例では常温乾燥の工程を示したが、本発明
による蛍光塗料は、耐熱性に優れるので、ガラス表面に
焼きつけることもできる。
【0026】実施例:9 本実施例ではアクリル板への塗装例を示す。 1.アクリル板表面を、トリクレン,トルエン等の溶剤
で清掃し、油脂・汚れを除去する。 2.下処理材(例えば、合成樹脂33.0重量%,塗膜
調整剤1.0重量%,芳香族炭化水素系溶剤36.0重
量%,エステル・ケトン系溶剤30.0重量%)をスプ
レー塗布する。 3.自然乾燥を1時間行なう。 4.実施例2の蛍光塗料をスプレー塗布する。 5.自然乾燥を2時間以上行なう。 6.必要に応じて、工程4,工程5を繰り返す。 7.必要に応じて、仕上材としてアクリルラッカーをス
プレー塗布する。
【0027】実施例:10 本実施例では塩化ビニル板への塗装例を示す。 1.塩化ビニル板表面を、トリクレン,トルエン等の溶
剤で清掃し、油脂・汚れを除去する。 2.下処理剤をスプレー塗布する。 3.自然乾燥を1時間行なう。 4.実施例3の蛍光塗料をスプレー塗布する。 5.自然乾燥を2時間以上行なう。 6.必要に応じて、工程4,工程5を繰り返す。 7.必要に応じて、仕上材としてアクリルウレタン樹脂
クリアーをスプレー塗布する。
【0028】実施例:11a 本実施例では鉄面への焼付塗装例を示す。 1.鉄表面の油脂をトリクレン等を用いて除去する。 2.鉄表面の錆をサンドブラストや同等の研磨方法で除
去する。 3.エポキシ樹脂プライマーを鉄面に焼付塗装する。 4.実施例4の蛍光塗料を複数回塗布する。 5.160℃×20分で塗膜を焼きつける。
【0029】実施例:11b 本実施例では鉄面への別の焼付塗装例を示す。 1.空焼(400℃程度)して表面の有機質不純物を除
去する。 2.鉄表面をサンドブラスト等によって粗化する。 3.フッ素樹脂を用いた下処理材を塗布する。 4.乾燥後,370〜400℃で焼成・融着させる。 5.実施例6の蛍光塗料を塗布する。 6.乾燥後、370〜400℃で焼成・融着させる。 7.必要に応じて、工程5,工程6を繰り返す。 8.最終焼成後、必要に応じて注水すると塗膜の強靱
性,非粘着性が増す。
【0030】実施例:11c 本実施例では鉄面への常温乾燥塗装例を示す。 1.鉄表面の油脂をトリクレン等を用いて除去する。 2.鉄表面の錆をサンドブラストや同等の研磨方法で除
去する。 3.エポキシ樹脂プライマーを鉄面に塗装する。 4.実施例3の蛍光塗料を塗布する。 5.自然乾燥を2時間以上行なう。 6.必要に応じて、工程4,工程5を繰り返す。 7.必要に応じて、仕上材としてアクリルウレタン樹脂
クリアーをスプレー塗布する。
【0031】実施例:12 本実施例では、アルミニウム,ステンレス等の非鉄金属
面への焼付塗装例を示す。 1.金属面の脱脂,エッチング処理を行なう。 2.金属面の皮膜化成処理を行なう。 3.実施例4の蛍光塗料を複数回塗布する。 4.160℃×20分で塗膜を焼きつける。 なお、アルミニウム,ステンレス等の非鉄金属面への常
温乾燥塗装は、鉄の場合と同様にして行なうことができ
る。
【0032】実施例:13 本実施例ではコンクリート,セメント面等の無機質面へ
の塗装例を示す。 1.表面の汚れ・ホコリ等を除去する。 2.下処理材を塗布する。 3.自然乾燥を2時間以上行なう。 4.実施例5の蛍光塗料を塗布する。 5.自然乾燥を2時間以上行なう。 6.必要に応じて、工程4,工程5を繰り返す。 7.必要に応じて、仕上材を塗布する。 なお、上記の例では自然乾燥で本発明の蛍光塗料を塗布
しているが、例えば焼成前のセラミックシート(いわゆ
るグリーンシート)に本発明の蛍光塗料を塗布し、しか
る後、セラミックシートの焼成工程を行なえば、耐火性
の塗膜を形成できる。
【0033】次に、本考案の蛍光塗料の用途について説
明するが、本発明の蛍光塗料の利用方法は以下の具体例
に限定されるものでないことは言うまでもない。まず、
図1は、本発明による蛍光塗料を用いてガラス板等の基
材2表面に図柄1を描き、例えば各種の看板・広告板,
店頭の装飾,建造物の窓ガラス・壁材,各種の標識等に
利用する例を示したものである。本発明による蛍光塗料
で形成した塗膜は、紫外線ランプ3a(又は3b)を照
射することにより、配合した無機系蛍光体の種類による
所定の色に発光し、図柄2が光輝性の色彩をもって浮び
上ることになる。
【0034】基材2が紫外線を透過する材質(例えばガ
ラスや人工大理石)である場合には、紫外線ランプは図
中3bのように基材2の背面(図柄2を描いた面の反対
側)に配置して、蛍光塗料塗膜に紫外線を裏面照射して
も良い。この場合にはランプが外側(図柄2のある側)
からは見えなくなるので、美観の点で一層好ましい。ま
た、図1の基材2に例えば人工大理石を用いてホテルの
ロビー等の床材として使用し(必要に応じて図柄1表面
を適当な透明板で保護する)、床下から紫外線を照射す
るようにしても良い。
【0035】図1のように本発明の蛍光塗料で所望の図
柄1を描いた基板2を、例えば店頭の装飾等に利用すれ
ば、夜間においては紫外線の照射によってネオンサイン
のように光輝いて見える。本発明の蛍光塗料を用いれ
ば、ネオン管を使用する場合に比べて図柄1の自由度が
高く、高電圧を使用する必要もない。また、始終、日光
にさらされても従来の蛍光塗料のように退・変色するこ
とがなく、特に紫外線対策を行なう必要もない。更に、
使用箇所によって基材2が高温にさらされるような場合
でも本発明の蛍光塗料は優れた発光特性が確保される。
【0036】また、図1の例では平板上に蛍光塗料が塗
布されているが、例えば所望の形に成形した中空ガラス
体に本発明の蛍光塗料を塗布し、ガラス体の内部に紫外
線ランプを配置するようにしても良い。
【0037】この他、布に本発明の蛍光塗料を印刷して
ステージ衣装やステージ用の膜等に利用できることは勿
論のこと、次のように利用方法もある。例えば、地下や
屋上、あるいは建造物の壁内・屋根裏の配管に本発明の
蛍光塗料を用いて標示マークをつければ、点検や修理の
際に紫外線(ブラックライト)を照射することで容易に
各配管を区別することができる。本発明の蛍光塗料は耐
熱性・耐候性に優れるので、数年の間に発光性が失われ
たりすることがなく、配管がボイラー配管等であっても
差支えない。
【0038】また、本発明の蛍光塗料は、塗膜の形成だ
けでなく、例えば探傷用としても使用することができ
る。即ち、本発明の蛍光塗料を適当な溶剤で希釈して溶
接部等に塗布し、紫外線(ブラックライト)を照射すれ
ば、傷の箇所が一段と光輝いて見えるので、容易に不具
合箇所を発見することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蛍光塗料
は、分散媒体に無機系蛍光体が配合されているので、ガ
ラスや金属等の面に高温で焼きつけることが可能であ
る。本発明の蛍光塗料を用いて形成された塗膜は非常に
優れた耐熱性・耐候性を有しており、従来に比べて日光
堅牢度が格段に向上しているので、始終日光にさらされ
るような箇所に使用しても長期にわたって優れた発光特
性が発揮される。このような優れた特性を有する本発明
の蛍光塗料は、従来、光輝性の塗装を行なうことのでき
なかった各種の分野に利用することができ、工業的価値
が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蛍光塗料の利用例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 図柄 2 基材 3a,3b 紫外線ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 智文 東京都目黒区南3丁目9番22号 (72)発明者 金井 潔 東京都目黒区平町2丁目17番18号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒体中に、無機系蛍光体が配合され
    たことを特徴とする蛍光塗料。
  2. 【請求項2】 前記分散媒体が合成樹脂と有機溶剤を含
    有することを特徴とする請求項1記載の蛍光塗料。
  3. 【請求項3】 前記分散媒体が合成樹脂粒子を含む水性
    懸濁液であることを特徴とする請求項1記載の蛍光塗
    料。
  4. 【請求項4】 前記分散媒体が合成樹脂粒子を含む粉体
    からなることを特徴とする請求項1記載の蛍光塗料。
JP3045323A 1991-02-19 1991-02-19 蛍光塗料 Pending JPH0586311A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004083771A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属保護被膜形成用組成物
JP2008115332A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Mitsubishi Chemicals Corp 蛍光体含有組成物、発光装置、照明装置および画像表示装置
JP2020521825A (ja) * 2017-05-20 2020-07-27 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. Milkとlumiluxの分散液

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