JPH07232979A - 蛍光顔料を含有するセラミックカラー組成物 - Google Patents

蛍光顔料を含有するセラミックカラー組成物

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JPH07232979A
JPH07232979A JP2226794A JP2226794A JPH07232979A JP H07232979 A JPH07232979 A JP H07232979A JP 2226794 A JP2226794 A JP 2226794A JP 2226794 A JP2226794 A JP 2226794A JP H07232979 A JPH07232979 A JP H07232979A
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Yozo Nishiguchi
洋三 西口
Masaharu Ishiwatari
正治 石渡
Yoshiyuki Mochizuki
誉之 望月
Takayuki Tomita
隆幸 冨田
Shigekazu Matsubara
繁一 松原
Yukikazu Moritsu
幸和 森津
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Okuno Chemical Industries Co Ltd
Sinloihi Co Ltd
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Okuno Chemical Industries Co Ltd
Sinloihi Co Ltd
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    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
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    • C04B41/5022Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials with vitreous materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は(A)鉛及びビスマスを含有しないガ
ラス粉末30〜90重量%、(B)無機質蛍光顔料5〜
70重量%及び(C)無機質耐熱顔料0〜20重量%か
らなる無機質混合粉末に、該混合粉末に対して0〜30
重量%の有機質樹脂を溶解した溶剤溶液の10〜70重
量%及び有機質分散剤の0.1〜5重量%を混合してな
る組成物であって、無機質素材上に500〜800℃の
温度で焼付けることによって紫外線照射下に蛍光色を発
色しうる被膜を形成できることを特徴とするセラミック
カラー組成物を提供する。 【効果】本発明組成物は、無機質素材上に施工後、焼付
けることにより、耐薬品性、耐磨耗性、耐候性等に優
れ、密着力のある被膜を形成でき、該被膜は紫外線照射
により鮮やかな蛍光色を発色を呈し、優れた装飾効果を
奏し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光顔料を含有するセラ
ミックカラー組成物、より詳しくは無機質素材が変形す
る温度以下でメルトする低融点ガラス質を結合剤として
利用して、無機蛍光顔料を上記無機質素材上に焼付け得
る新しいセラミックカラー組成物に関する。本発明組成
物を利用して素材上に焼付けられた被膜は、紫外線の照
射によって赤色、青色、緑色等や之等を混合した鮮やか
な蛍光色に発色し、従って本組成物はこれをガラス、タ
イル、ホーロー等の素材に適用することによって、該素
材にファッショナブルなデザインを付加し得、また建築
材料製品等の素材に適用する時には、屋内は勿論屋外に
おいても耐候性のある漸新なディスプレーを提供でき
る。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、蛍光顔料を含有する組成
物としては、インキ塗料等に代表される通り、エポキシ
樹脂ケイ素樹脂、弗素樹脂等の有機物ポリマーを結合剤
とするものが知られているだけである(特開平4−16
0082号公報、特開平5−86311号公報等参
照)。しかしながら、之等はガラスを始めとする無機質
素材に対しては密着力が劣り、また耐熱性、耐候性等に
乏しく、屋外における長期使用には耐えられない欠点が
あった。
【0003】上記欠点を解決するためには、組成物を構
成する蛍光顔料、結合剤等の各成分自体の耐熱性、耐薬
品性、耐候性を向上させ、また組成物の無機素材に対す
る密着力を向上させる必要がある。本発明者はこの観点
から鋭意研究を重ねる過程において、無機質素材が変形
する温度以下でメルトする低融点ガラス質の結合剤とし
ての利用を着想し、この着想から該低融点ガラス粉末の
種類、組成等及びこれと蛍光顔料との配合比率を種々検
討した結果、特に蛍光顔料との相溶性に優れ且つ上記各
種の特性を満足できる低融点ガラス粉末の組成及び配合
比率を見出だし、ここに本発明を完成するにいたった。
【0004】
【問題を解決するための手段】即ち、本発明は(A)鉛
及びビスマスを含有しないガラス粉末30〜90重量
%、(B)無機質蛍光顔料5〜70重量%及び(C)無
機質耐熱顔料0〜20重量%からなる無機質混合粉末
に、該混合粉末に対して0〜30重量%の有機質樹脂を
溶解した溶剤溶液の10〜70重量%及び有機質分散剤
の0.1〜5重量%を混合してなる組成物であって、無
機質素材上に500〜800℃の温度で焼付けることに
よって紫外線照射下に蛍光色を発色しうる被膜を形成で
きることを特徴とするセラミックカラー組成物に係わ
る。
【0005】以下、本発明組成物につき詳述すれば、上
記A成分とする特定のガラス粉末は、500〜800℃
程度の温度でメルトし、該A成分と共存する無機質顔
料、その他の無機質粉末を、ガラス等の無機質素材上に
融着させ得る結合剤として機能する特長を有している。
【0006】しかして、かかる低融点ガラス粉末として
は、一般に鉛硼硅酸ガラス粉末が知られているが、本発
明者らの研究によれば、かかる鉛硼硅酸ガラス粉末等の
鉛を含有するガラス粉末と蛍光顔料とを種々の割合で混
合して、600〜700℃の温度範囲でガラス素材上に
焼付けてみても、得られる被膜は紫外線による発色の全
く認められないものであった。また、無鉛の低融点ガラ
ス粉末としては、ビスマス硼硅酸ガラス粉末も知られて
おり、本発明者はこれについても同様の実験を行なった
が、上記鉛含有ガラスと同様に蛍光発色は得られなかっ
た。之等の事実は、ガラス粉末組成中の鉛、ビスマス
が、蛍光顔料中の付活剤であるEuやMn等や結晶母体
中のZn、Sと反応して、蛍光性を消失させるためと考
えられた。
【0007】従って、本発明者は上記実験の結果をふま
えて、鉛及びビスマスを含有しないガラス組成を有する
ガラス粉末を、上記結合剤とすることによって、紫外線
照射下に良好な蛍光色を発色をする本発明ガラス組成物
を得るに成功した。
【0008】上記本発明においてA成分として利用する
鉛、ビスマスを含有しないガラス粉末としては、500
〜800℃で焼成可能であることを前提として、その組
成は適宜決定することができる。通常該粉末は、酸化硅
素(SiO2 )、酸化硼素(B2 3 )、酸化亜鉛(Z
nO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化バリウム(BaO)、酸化チタン(T
iO2 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、アルミナ
(Al2 3 )、アルカリ酸化物(R2 O:R=Li,
Na,K)、弗素(F)等の各ガラス成分中を組合わせ
ることにより得られ、特に酸化硅素及び酸化硼素を必組
成分として、その他の各成分を適切に配合することによ
り得られるものが好ましい。
【0009】かかるガラス粉末は、通常のこの種ガラス
粉末と同様にして調製できる。即ち例えば、溶融して所
定のガラス成分比となるバッチ成分を配合比に従って混
合し、混合物を約1100〜1500℃で溶融してガラ
ス化し、得られる溶融ガラスを水中にて急冷してガラス
粒とし、このガラス粒をボールミルを使用して湿式にて
粉砕、次いで乾燥することにより調製できる。該ガラス
粉末は、一般には約0.5〜15μmの粒度であり、そ
の中心粒径が3〜4μmの範囲にあるのが適当であり、
20μm以上の粗大粒子の存在はあまり好ましくない。
【0010】また、本発明においてB成分とする無機質
蛍光顔料としては、通常の各種のもの、特にその組成と
して金属酸化物の結晶母体と、それを活性化させる付活
剤がドープされているものであればいずれでもよく、之
等は紫外線等の比較的短波長の光が照射されることによ
って、該顔料中に存在する付活剤が刺激されて振動を起
こし、結晶母体である金属酸化物を刺激して蛍光を発
し、該発光が可視光となって、赤、青、緑等の鮮やかな
色光を発するものである。上記無機蛍光顔料の具体例と
しては、例えば赤色蛍光体としてのY2 4 :Eu、Y
uO4 :Eu、Y2 2 S:Eu等の1種単独又は2種
以上の混合物を含むもの、緑色蛍光体としてのZnS:
Cu、Al、Zn2 SiO4 :Mn等の1種単独又は2
種以上の混合物を含むもの、青色蛍光体としてのZn
S:Ag、CaWO4 、Y2 SiO5:Ce、Ca2
5 9 Cl:Eu2+等の1種単独又は2種以上の混合物
を含むものを例示できる。之等は別個に調製して本発明
に利用することもできるが、通常の市販品をそのまま利
用することもできる。該市販品としては代表的には例え
ばシンロイヒ株式会社製「ルミライトレッド」、「ルミ
ライトグリーン」、「ルミライトブルー」等を例示する
ことができる。尚、上記赤色、緑色及び青色の各蛍光顔
料又は之等各色の蛍光体成分を2種以上混合して利用す
ることによって、之等3色以外の各種の蛍光色、例えば
イエロー、オレンジ、ピンク、バイオレット、ホワイ
ト、ブルーグリーン等の各色光を発する適宜の蛍光顔料
を調製することも可能である。
【0011】本発明に利用する上記B成分としての蛍光
顔料は、前記A成分としてのガラス粉末と同様の粒度分
布を有しているのがよく、特に約10μm以下の粒度で
あって、約2〜3μmを平均粒径とするものであるのが
好ましい。
【0012】また、本発明で使用する上記無機質蛍光顔
料は、特に屋外耐候性が良好で5年以上の実績をもち、
800℃まで加熱しても変化のない耐熱性を有し、更に
耐酸、耐アルカリにも優れた特長を有しているのが好ま
しい。
【0013】之等の無機質蛍光顔料を発光させる光源
は、紫外線であり、該紫外線の中でも波長域はかなり広
いが通常人体に比較的安全な長波長紫外線であって、一
般に「ブラックライト」と呼ばれている365nmをピ
ーク波長にもつ光源を使用するのが好ましい。
【0014】更に本発明においては、より好ましくは上
記A成分及びB成分と共にC成分としての無機質耐熱顔
料を混合使用する。かかるC成分の混合使用には次のよ
うな利点がある。即ち、蛍光顔料は紫外線照射により発
色するが、昼光下においては、結合剤であるガラス粉末
と混合して焼付けると、フロスト調の色調(スリガラス
様)乃至白色を呈するのみであり、蛍光は発し得ず、望
ましい装飾効果も奏し得ない。従って、かかる焼付被膜
に昼光下における装飾効果を付与するためには、上記無
機質耐熱顔料の混合使用が必要となる。該無機質耐熱顔
料としては、従来より知られている各種のものをいずれ
も利用することができ、その例としては、例えば青色系
(コバルトブルー、CoO、Al2 3 等)、緑色系
(クロムグリーン、Cr2 3 等)、赤色系(弁柄、F
2 3 等)、黄色系(チタンイエロー、TiO2 、S
2 3 等)を例示できる。
【0015】本発明組成物を構成する無機質混合粉末
(結合剤)における上記A成分、B成分及びC成分の配
合比率は、重量比でA成分30〜90%、好ましくは6
0〜80%、B成分5〜70%、好ましくは10〜40
%及びC成分0〜20%、好ましくは5〜10%の範囲
とする。上記A成分が30%に満たない場合(B成分が
70%を越える場合)は、得られる組成物の焼成時に、
上記無機質混合粉末が結合剤としての役割を充分には果
たし得ず、被膜が容易に剥離する傾向がある。またA成
分が90%を越えると必然的にB成分である無機質蛍光
顔料の含有率が低下してしまい、得られる組成物はその
発色が不充分となる欠点がある。C成分の添加量は、こ
れが着色剤として効果を発揮するためには、20%迄で
充分であり、これ以上増加させると、むしろ蛍光顔料の
含有率の低下を招くこととなり、本発明所期の目的であ
る蛍光発色が不充分となる弊害がある。
【0016】本発明組成物は、上記無機質混合粉末を結
合剤として、その所定量を有機質分散剤の所定量と共に
有機質樹脂の有機溶剤溶液に混合分散させることにより
調製される。ここで用いられる有機質分散剤としては、
例えば脂肪酸アマイド系の分散剤が好ましく、これは通
常上記無機質混合粉末に対して0.1〜5重量%の範囲
で用いられるのがよく、これによって無機質混合粉末中
の無機質蛍光顔料の分散性をより一層向上させ得る。
【0017】また上記有機質樹脂の有機溶剤溶液として
は、得られる本発明組成物の無機質素材上へのコーティ
ング方法に応じて、それらの方法に適した形態、例えば
インキ形態、塗料形態等に調製するための各種のものを
使用することができる。該コーティング方法としては、
例えばスクリーンプリント、スプレー塗装、筆がき、ロ
ールコート、カーテンコート、デッピング法等をいずれ
も採用できる。之等のコーティング方法に応じた有機質
樹脂の有機溶剤溶液は、通常ヴイヒクルと呼ばれてお
り、本発明組成物においても、従来慣用されている各種
の有機ヴイヒクルを使用できる。例えば上記有機溶剤と
しては、本発明組成物がインキ形態に調製される場合に
は、比較的沸点の高いα−ターピネオール、パインオイ
ル、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテー
ト等を使用するのが好ましく、また本発明組成物が塗料
形態に調製される場合には、比較的低沸点のアルコール
類やエステル系溶剤を好ましく使用できる。之等の溶剤
に溶解する樹脂としては、熱分解性のよいエチルセルロ
ースやポリブチルメタクリレート等のアクリル樹脂を好
ましいものとして使用することができる。
【0018】本発明組成物における上記無機質混合粉末
の上記有機質樹脂の溶剤溶液(ヴイヒクル)への配合割
合は、得られる組成物の適用されるコーティング方法に
応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、
例えばスクリーンプリントに使用されるインキ形態の場
合には、無機質混合粉末70〜90重量%及びヴィヒク
ル10〜30重量%の範囲から選ばれるのがよく、その
他の塗料形態の場合では、無機質混合粉末30〜70重
量%及びヴィヒクル30〜70重量%の混合比率から選
ばれるのが適切である。上記インキ形態や塗料形態の調
製は、一般的方法に従って実施することができ、例えば
無機質混合粉末と有機質分散剤とをロールミル、サンド
ミル、ボールミル等を用いて有機質樹脂の有機溶剤溶液
中に分散させることにより実施できる。
【0019】かくして得られる本発明組成物は、これを
ガラス、タイル、ホーロー等の無機質素材上に、コーテ
ィングにより塗工後、500〜800℃の温度で焼付け
ることによって、耐薬品性、耐磨耗性、耐候性等に優
れ、密着力のある被膜を得ることができ、該被膜はこれ
に紫外線を照射することによって美しい蛍光発色を呈
し、優れた装飾効果を奏することができる。尚、本発明
組成物は、これを予め適当な転写用台紙上に塗工して転
写紙の形態で無機質素材上に適用することもできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため実施
例を挙げる。
【0021】実施例1 下記組成及び粒度分布の低融点ガラス粉末を用いる。
【0022】SiO2 46.0重量% B2 3 12.0重量% ZrO2 3.0重量% Li2 O 2.0重量% Na2 O 6.0重量% ZnO 24.0重量% CaO 5.0重量% NaF 2.0重量% 粒度分布 5μm以下 60% 5〜10μm 30% 10〜20μm 10% 上記低融点ガラス粉末70重量%に対して、シンロイヒ
株式会社製、赤色蛍光顔料「ルミライトレッド」、青色
蛍光顔料「ラミライトブルー」及び緑色蛍光顔料ル「ミ
ライトグリーン」をそれぞれ30重量%混合して、3種
の無機質混合粉末を得た。
【0023】得られたそれぞれの無機質混合粉末80重
量%に対して、奥野製薬工業社製「スクリーンオイル#
1063」の20重量%を加え、混合物をロールミルに
て練合し、粉末をヴイヒクル中に分散させて、ペースト
状の本発明組成物を得た。
【0024】このものは25℃における粘度が300ポ
イズであった。
【0025】上記で得られたペーストを、160メッシ
ュのテトロンスクリーンを用いてガラス板上に印刷し、
650℃で4分間焼成し、得られた焼成被膜に対して、
ブラックライトをペーストの焼付被膜面側より照射し、
発色光をガラス板を通して観察した。その結果は下記表
1の通りであった。
【0026】
【表1】
【0027】尚、表中、耐磨耗性は、被膜表面を布で荷
重1kg下に100回搾り、布へのカラーの付着度合を
観察することにより評価したものであり、「良」は該着
色度合がないことを示す。
【0028】また、表中、発光輝度は、輝度計(ミノル
タ社製、CS−100)を用いて輝度を測定した結果を
示すものであり、その「良」とは紫外線強度100μw
/cm2 の紫外光を照射した時に10cd/m2 以上の
輝度を示すものをいう。
【0029】以上の結果より、本発明組成物は、これを
ガラス板に施工後、焼付することによって、耐磨耗性の
優れた密着力のある焼付被膜を形成でき、しかも該被膜
はこれに紫外線を照射することによって美しい蛍光色を
発色することが明らかである。
【0030】実施例2 実施例1に用いたと同一のガラス粉末を使用して、該ガ
ラス粉末、無機質蛍光顔料及び無機質耐熱顔料を下記配
合割合で含有する本発明ペーストを作成した。尚、無機
質耐熱顔料として得られる焼付被膜の着色に応じてそれ
ぞれ以下のものを使用(例えば赤色蛍光被膜には赤色無
機質耐熱顔料を使用)し、また無機質蛍光顔料及びヴイ
ヒクルとしては、実施例1と同じものを使用した。
【0031】無機質耐熱顔料 赤色=#160ED(戸
田工業社製、Fe2 3 ) 無機質耐熱顔料 青色=#9450(大日精化工業社
製、CoOコバルト系) 無機質耐熱顔料 緑色=#9320(大日精化工業社
製、Cr2 3
【0032】
【表2】
【0033】かくして得られた各本発明組成物を、実施
例1と同様の方法でガラス板上に施工、焼付し、その被
膜特性を評価した。
【0034】その結果、各被膜は昼光下においては無機
質耐熱顔料自体の色を示し、ブラックライト照射下にお
いては無機質蛍光顔料のもつ、美しい蛍光色を発色し
た。
【0035】実施例3 下記組成及び粒度分布のガラス粉末を使用した。
【0036】SiO2 55.0重量% B2 3 20.0重量% ZrO2 6.0重量% Li2 O 4.0重量% Na2 O 7.0重量% NaF 2.0重量% Al2 2 4.0重量% TiO2 2.0重量% 粉度分布 平均粉径=3μm 最大粉径=20μm 上記低融点ガラス粉末70重量%に対して、シンロイヒ
株式会社製、青色蛍光顔料「ルミライトブルー」を30
重量%混合した無機質混合粉末を用いて、実施例1と同
様にしてペースト状の本発明組成物を調製した。
【0037】かくして得られたペーストを、160メッ
シュテトロンスクリーンを用いて、ホーロー仕上げした
鉄板上に印刷し、750℃で焼付けた。
【0038】このものに被膜面よりブラックライトを照
射し、被膜面の蛍光色を観察した。その結果、非常に美
しい青色蛍光色を確認した。
【0039】また上記蛍光被膜を焼付たホーロー板を、
サンシャインウェザオメーター(スガ試験機株式会社
製、WEL−SUN−DCH−B型)を用いて、暴露試
験した結果、1000時間においても被膜面の変化はな
く、該試験後の蛍光発色性にも変化は認められなかっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 正治 神奈川県横浜市南区永田みなみ台2−7− 803 (72)発明者 望月 誉之 神奈川県藤沢市弥勒寺4−4−9 メゾン ド藤沢202 (72)発明者 冨田 隆幸 大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目21番36号 奥野製薬工業株式会社放出寮内 (72)発明者 松原 繁一 大阪府枚方市香里ケ丘5−5−C30 (72)発明者 森津 幸和 兵庫県西宮市高木西町14番26号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)鉛及びビスマスを含有しないガラ
    ス粉末30〜90重量%、(B)無機質蛍光顔料5〜7
    0重量%及び(C)無機質耐熱顔料0〜20重量%から
    なる無機質混合粉末に、該混合粉末に対して0〜30重
    量%の有機質樹脂を溶解した溶剤溶液の10〜70重量
    %及び有機質分散剤の0.1〜5重量%を混合してなる
    組成物であって、無機質素材上に500〜800℃の温
    度で焼付けることによって紫外線照射下に蛍光色を発色
    しうる被膜を形成できることを特徴とするセラミックカ
    ラー組成物。
JP2226794A 1994-02-21 1994-02-21 蛍光顔料を含有するセラミックカラー組成物 Pending JPH07232979A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000007420A (ja) * 1998-06-18 2000-01-11 Kanemasu:Kk 発光模様を施した陶磁器の製造方法及びその製品
KR100268605B1 (ko) * 1997-12-30 2000-10-16 이용재 야광성 타일 및 그 제조방법
JP2009096879A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Econet Engineering:Kk 蓄光性セラミックスの成形材料組成物、この組成物を用いた蓄光性セラミックス成形体、その製造方法及び蓄光性顔料の製造方法
JP2009256396A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Toppan Printing Co Ltd 建造物用機能性樹脂
JP2013117025A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Ichishu Sho 蛍光塗料、蛍光セラミック及び蛍光ガラス

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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