JPH058615B2 - - Google Patents
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- JPH058615B2 JPH058615B2 JP59240025A JP24002584A JPH058615B2 JP H058615 B2 JPH058615 B2 JP H058615B2 JP 59240025 A JP59240025 A JP 59240025A JP 24002584 A JP24002584 A JP 24002584A JP H058615 B2 JPH058615 B2 JP H058615B2
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- circularly polarized
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- polarized wave
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- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 54
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B14/00—Transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B14/002—Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of a carrier modulation
- H04B14/008—Polarisation modulation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、路上に設けられた路上機と路上を走
行する車両との間で無線情報通信を行う路車間無
線通信方式に関する。
行する車両との間で無線情報通信を行う路車間無
線通信方式に関する。
近年のモータリゼーシヨンの進展、高度情報化
社会の発展にともない、各種の交通、運輸情報シ
ステムおよび経路誘導システムが出現している。
これらのシステムにおいて、システムに共通的に
提供できる無線通信システムの構築が大きな課題
となつている。
社会の発展にともない、各種の交通、運輸情報シ
ステムおよび経路誘導システムが出現している。
これらのシステムにおいて、システムに共通的に
提供できる無線通信システムの構築が大きな課題
となつている。
第2図、第3図は、従来の移動車両に対する情
報通信の伝送形態の概略を示す図である。
報通信の伝送形態の概略を示す図である。
第2図aは、一般公衆電話網との接続を目的と
した自動車電話方式および特定の企業、機関の車
両を対象としたMCA方式での無線伝送形態であ
り、半径5〜25Km程度の無線ゾーンを有する基地
局(図示せず)と道路1上を走行する車両2との
間で通信を行うものである。しかしながらこの無
線伝送形態は非常に多くの無線チヤンネル切換に
関連して基地局、車載機共に高価な機器構成とな
る。さらに無線ゾーンの大きさの関係から、移動
車両2の位置に密着して精度の高い交信を必要と
する交通流制御システムへの拡張は本質的に困難
である。
した自動車電話方式および特定の企業、機関の車
両を対象としたMCA方式での無線伝送形態であ
り、半径5〜25Km程度の無線ゾーンを有する基地
局(図示せず)と道路1上を走行する車両2との
間で通信を行うものである。しかしながらこの無
線伝送形態は非常に多くの無線チヤンネル切換に
関連して基地局、車載機共に高価な機器構成とな
る。さらに無線ゾーンの大きさの関係から、移動
車両2の位置に密着して精度の高い交信を必要と
する交通流制御システムへの拡張は本質的に困難
である。
第2図bは、バスロケーシヨンシステムあるい
は自動車総合管制システムで開発された極小ゾー
ンでの無線形態であつて、道路1に埋設した路面
ループ3と車両2に設けた車載コイル4との間で
無線結合による通信を行なう方式である。この場
合、路面ループコイル3の構造上搬送周波数は
300KHz以下に制限され、速度に大きな制約があ
り、路上車両と基地局との間で画像情報を伝送す
ることは全く不可能である。
は自動車総合管制システムで開発された極小ゾー
ンでの無線形態であつて、道路1に埋設した路面
ループ3と車両2に設けた車載コイル4との間で
無線結合による通信を行なう方式である。この場
合、路面ループコイル3の構造上搬送周波数は
300KHz以下に制限され、速度に大きな制約があ
り、路上車両と基地局との間で画像情報を伝送す
ることは全く不可能である。
第2図cに示す伝送形態は、当初車両番号認識
方式として開発されたもので、路上機5からマイ
クロ波帯の搬送波を送り、車両2に設けた車載機
6で該搬送波を受信して車両番号コードで変調し
て路上機5に送り返すいわゆる質問応答形式の通
信を行なうものであり、極めて簡素化された低コ
ストの車載機6で実現しうる点で大きな特徴があ
るが、その反面、簡単なコード情報のみの片方向
通信となる。
方式として開発されたもので、路上機5からマイ
クロ波帯の搬送波を送り、車両2に設けた車載機
6で該搬送波を受信して車両番号コードで変調し
て路上機5に送り返すいわゆる質問応答形式の通
信を行なうものであり、極めて簡素化された低コ
ストの車載機6で実現しうる点で大きな特徴があ
るが、その反面、簡単なコード情報のみの片方向
通信となる。
第3図は、前記第2図cの伝送形態のもとで基
地面と路上車両との間で時分割的に双方向通信を
行なうようにした自動車総合管制システムに用い
るミリ波通信方式における路上機および車載機の
従来の構成を示すブロツク図である。該自動車総
合管制システムでは、基地局と路上車両との間の
リンクに異なる搬送波を採用し、路上機、車載機
共に夫々ミリ波発振器11を有する同じ回路構成
とし、マジツク−T12と1/4波長位相器13の
動作によりアンテナ14の送・受信共用化を行な
うと共に、2個のミキサ・変調器15,16のペ
アにより中間周波回路と接続するように構成され
る。
地面と路上車両との間で時分割的に双方向通信を
行なうようにした自動車総合管制システムに用い
るミリ波通信方式における路上機および車載機の
従来の構成を示すブロツク図である。該自動車総
合管制システムでは、基地局と路上車両との間の
リンクに異なる搬送波を採用し、路上機、車載機
共に夫々ミリ波発振器11を有する同じ回路構成
とし、マジツク−T12と1/4波長位相器13の
動作によりアンテナ14の送・受信共用化を行な
うと共に、2個のミキサ・変調器15,16のペ
アにより中間周波回路と接続するように構成され
る。
しかしながら、上記従来の伝送形態でも上述の
ように種々の欠点があり、第3図に示す路上機お
よび車載機においても、路車間通信の普及が進展
した段階では、路上機と比較して車載機の台数が
はるかに多いことを考慮すると、特に車載機側の
低コスト化を図ることが必要であり、マジツク−
T12のような導波管回路系でのみ構成可能な方
式では機器の低コスト化、小型化に大きな障害と
なる欠点を有している。
ように種々の欠点があり、第3図に示す路上機お
よび車載機においても、路車間通信の普及が進展
した段階では、路上機と比較して車載機の台数が
はるかに多いことを考慮すると、特に車載機側の
低コスト化を図ることが必要であり、マジツク−
T12のような導波管回路系でのみ構成可能な方
式では機器の低コスト化、小型化に大きな障害と
なる欠点を有している。
本発明は上述の点にかんがみてなされたもの
で、高品質の路車間双方向性通信が簡素化、小型
化されかつ低コスト化された機器で実現できる路
車間無線通方式を提供することにある。
で、高品質の路車間双方向性通信が簡素化、小型
化されかつ低コスト化された機器で実現できる路
車間無線通方式を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明は、路上に設
けた路上機と車両に設けた車載機との間で、時分
割で双方向の情報通信を行なう無線通信システム
において、路上機側にのみ搬送波発振器を設け、
路上機と車載機間での両リンクをすべて円偏波と
して該円偏波の旋回方向を、車載機から路上機へ
の情報通信時における路上機から車載機への無変
調搬送波の円偏波および車載機から路上機への送
信波の円偏波と同じ旋回方向とし、路上機、車載
機共に平面形の円偏波用プリントアンテナを送・
受信共用に使用し、アンテナを含めた高周波部分
をすべて平面形回路構成になるようにした。
けた路上機と車両に設けた車載機との間で、時分
割で双方向の情報通信を行なう無線通信システム
において、路上機側にのみ搬送波発振器を設け、
路上機と車載機間での両リンクをすべて円偏波と
して該円偏波の旋回方向を、車載機から路上機へ
の情報通信時における路上機から車載機への無変
調搬送波の円偏波および車載機から路上機への送
信波の円偏波と同じ旋回方向とし、路上機、車載
機共に平面形の円偏波用プリントアンテナを送・
受信共用に使用し、アンテナを含めた高周波部分
をすべて平面形回路構成になるようにした。
上記のように路車間無線通信方式を構成するこ
とにより、高品質の路車間双方向情報通信を行な
う無線通信システムを簡素化、小型化、低コスト
化された機器により実現することが可能となる。
また、車載機から路上機への情報通信時における
路上機から車載機への無変調波の円偏波と車載機
から路上機への送信波の円偏波とを同じ旋回方向
とすることにより、反射波による干渉を防止でき
る。
とにより、高品質の路車間双方向情報通信を行な
う無線通信システムを簡素化、小型化、低コスト
化された機器により実現することが可能となる。
また、車載機から路上機への情報通信時における
路上機から車載機への無変調波の円偏波と車載機
から路上機への送信波の円偏波とを同じ旋回方向
とすることにより、反射波による干渉を防止でき
る。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図は本発明に係る路車間無線通信方式の路
上機および車載機の構成を示すブロツク図で、同
図aは路上機、同図bは車載機を示す。21およ
び26は夫々路上機および車載機用のTEM−端
子駆動平面形の円偏波用プリントアンテナであ
る。夫々の端子AおよびA′は同じ旋回方向の円
偏波を駆動するように構成されている。22およ
び27は夫々の円偏波用プリントアンテナ21,
26を送・受信共用にするためのサーキユレータ
である。路車間での情報通信は時分割で双方向に
行なわれ、路上機から車載機への情報通信時に
は、路上機は搬送波発振器25の出力を送信変調
器24により変調して前記円偏波用プリントアン
テナ21から車載機へ送信する。車載機は路上機
からの該送信波を円偏波用プリントアンテナ26
で受信して受信ポートに設けた高周波ダイオード
スイツチ回路からなる回線切替器29により受信
器30に送る。車載機から路上機への情報通信時
には、路上機の送信変調器24に変調信号を加え
ないで無変調搬送波を路上機より円偏波用プリン
トアンテナ21を介して車載機に送信し、車載機
は該無変調搬送波を円偏波用プリントアンテナ2
6を介して受信して受信ポートの回線切替器29
により送信変調器28に導き、該送信変調器28
により振幅変調して送信する。該変調波は路上機
の受信ポートに接続されている路上受信器23に
より受信される。
上機および車載機の構成を示すブロツク図で、同
図aは路上機、同図bは車載機を示す。21およ
び26は夫々路上機および車載機用のTEM−端
子駆動平面形の円偏波用プリントアンテナであ
る。夫々の端子AおよびA′は同じ旋回方向の円
偏波を駆動するように構成されている。22およ
び27は夫々の円偏波用プリントアンテナ21,
26を送・受信共用にするためのサーキユレータ
である。路車間での情報通信は時分割で双方向に
行なわれ、路上機から車載機への情報通信時に
は、路上機は搬送波発振器25の出力を送信変調
器24により変調して前記円偏波用プリントアン
テナ21から車載機へ送信する。車載機は路上機
からの該送信波を円偏波用プリントアンテナ26
で受信して受信ポートに設けた高周波ダイオード
スイツチ回路からなる回線切替器29により受信
器30に送る。車載機から路上機への情報通信時
には、路上機の送信変調器24に変調信号を加え
ないで無変調搬送波を路上機より円偏波用プリン
トアンテナ21を介して車載機に送信し、車載機
は該無変調搬送波を円偏波用プリントアンテナ2
6を介して受信して受信ポートの回線切替器29
により送信変調器28に導き、該送信変調器28
により振幅変調して送信する。該変調波は路上機
の受信ポートに接続されている路上受信器23に
より受信される。
第4図は本発明に係る他の路車間無線通信方式
の路上機および車載機の構成を示すブロツク図
で、同図aは路上機、同図bは車載機を示す。3
1および38は夫々路上機および車載機のTEM
2端子駆動の平面形の円偏波用プリントアンテナ
であり、該円偏波用プリントアンテナ31,38
の二端子AとBおよびA′とB′は、夫々ハイブリ
ツド回路32,39の夫々の二端子CとDおよび
C′とD′は、互いに旋回方向が反対の円偏波を駆動
する端子となる。駆動端子CおよびC′には夫々の
円偏波用プリントアンテナを送・受信共用にする
ためのサーキユレータ33および40が接続され
ている。路上機から車載機への情報通信時には路
上機の搬送波発振器37の出力を送信変調器36
で振幅変調し回線切替器35によりハイブリツド
回路32の駆動端子Dに導き、円偏波用プリント
アンテナ31を介して車載機に送信し、車載機は
路上機からの該送信波を円偏波用プリントアンテ
ナ38を介して受信して駆動端子D′に導き受信
器42で受信する。車載機から路上機への情報通
信時には、路上機の送信変調器36に変調信号を
加えないで無変調搬送波を回線切替器35により
サーキユレータ33に導き、ハイブリツド回路3
2の端子Cを駆動して円偏波用プリントアンテナ
31より車載機へ送信し、車載機は該無変調搬送
波を円偏波用プリントアンテナ38を介して受信
し、サーキユレータ40の受信ポートに接続され
ている送信変調器41で振幅変調してサーキユレ
ータ40の送信ポートを経て端子ハイブリツド回
路39のC′を駆動して送信する。
の路上機および車載機の構成を示すブロツク図
で、同図aは路上機、同図bは車載機を示す。3
1および38は夫々路上機および車載機のTEM
2端子駆動の平面形の円偏波用プリントアンテナ
であり、該円偏波用プリントアンテナ31,38
の二端子AとBおよびA′とB′は、夫々ハイブリ
ツド回路32,39の夫々の二端子CとDおよび
C′とD′は、互いに旋回方向が反対の円偏波を駆動
する端子となる。駆動端子CおよびC′には夫々の
円偏波用プリントアンテナを送・受信共用にする
ためのサーキユレータ33および40が接続され
ている。路上機から車載機への情報通信時には路
上機の搬送波発振器37の出力を送信変調器36
で振幅変調し回線切替器35によりハイブリツド
回路32の駆動端子Dに導き、円偏波用プリント
アンテナ31を介して車載機に送信し、車載機は
路上機からの該送信波を円偏波用プリントアンテ
ナ38を介して受信して駆動端子D′に導き受信
器42で受信する。車載機から路上機への情報通
信時には、路上機の送信変調器36に変調信号を
加えないで無変調搬送波を回線切替器35により
サーキユレータ33に導き、ハイブリツド回路3
2の端子Cを駆動して円偏波用プリントアンテナ
31より車載機へ送信し、車載機は該無変調搬送
波を円偏波用プリントアンテナ38を介して受信
し、サーキユレータ40の受信ポートに接続され
ている送信変調器41で振幅変調してサーキユレ
ータ40の送信ポートを経て端子ハイブリツド回
路39のC′を駆動して送信する。
第1図および第4図の実施例に使用される路上
機あるいは車載機の送信変調器24,28および
36,41としては、最近急速に高性能化が進展
したGaAsMES−FETを使用することにより電
力利得を有する変調器が構成でき、また路上機あ
るいは車載機の受信機23,30および34,4
2にもGaAsMES−FETの前置増幅器を組入れ
ることにより低雑音化が容易にできる。
機あるいは車載機の送信変調器24,28および
36,41としては、最近急速に高性能化が進展
したGaAsMES−FETを使用することにより電
力利得を有する変調器が構成でき、また路上機あ
るいは車載機の受信機23,30および34,4
2にもGaAsMES−FETの前置増幅器を組入れ
ることにより低雑音化が容易にできる。
第1図および第4図の実施例の基本的な構成上
の1つの特徴は、路上機、車載機間の情報通信の
両リンク共に円偏波を適用して夫々の旋回方向の
配分を最適にしたことにある。一般的に無線通信
では直線偏波の適用が通常であつて、衛星通信の
分野以外での円偏波の適用例は非常に少ない。衛
星通信の場合における円偏波の適用の理由は、衛
星の姿勢および電波が電離層内を通過する時の地
磁気の作用に起因するフアラデー回転による偏波
面の変動を回避することにある。この場合、衛星
局−地球局間の両リンクで異なる搬送波周波数で
の互いに逆旋回の円偏波を使用している。円偏波
の他の適用例としては、上記実施例に示す路車間
での双方向情報通信とは全く異なる用途である
が、走行車両の相対速度を検知して衝突防止装置
を駆動するためのドツプラレーダ方式が提案され
ている(特開昭49−36294号公報)。この場合、物
標(前行車両の後面)に入射した円偏波の旋回方
向を反転して反射する特殊な反射器を取付けて、
対向車線の走行車からのレーダ放射波を識別する
ことを目的としており、該反射器としては旋回方
向が互いに反対な2つのヘリカルアンテナを組合
せて構成している。上記実施例の路車間無線通信
装置においては、車載機から路上機への情報通信
時に路上機から送信する無変調搬送波の円偏波と
車載機から路上機への情報信号で変調された送信
波の円偏波との旋回方向が同じようになるように
構成される。このように両波の円偏波の旋回方向
の関係を設定することにより、金属反射板による
円偏波の反射は旋回方向が反転する性質があるこ
とから、路上機から送信された無変調搬送波が走
行車両の車体あるいは路面で反射して旋回方向が
反転して路上機にもどる不要反射波と、車載機か
ら路上機への送信波とを識別でき、通信品質の向
上に貢献することになる。一方、路上機から車載
機への情報通信時については、該通信時が時分割
で動作することのために原理的には任意の旋回方
向でもよく、路上機から車載機への送信波を車載
機から路上機への情報通信時の路車間での両波と
同じ旋回方向とした場合が第1図、反対の旋回方
向とした場合が第4図の実施例に相当し、第1図
の実施例の場合には端子構造が簡単な一端子駆動
の平面形の円偏波用プリントアンテナを使用でき
る利点があり、第4図の実施例の場合には車載機
に回線切替器を使用しなくてもよい利点を夫々有
している。また、上記路車間無線通信において
は、上述のような円偏波の適用の有効性に加え
て、平面形の円偏波用プリントアンテナを装置の
構成要素とすることによる装置の小型化、低コス
ト化がなされている。すなわち、従来からの円偏
波用アンテナとしてのヘリカルアンテナはその捲
線方向により取扱う円偏波の旋回方向が固定され
ることおよび高周波化に問題があり、また導波管
系による構成ではフアラデイ回転子による円偏波
変換器を必要とし、小型化、低コスト化が困難で
ある等の問題があり、路車間無線通信の分野での
円偏波の適用を疎外する要因になつていた。これ
に対して上記実施例で効果的に適用されている平
面形の円偏波用プリントアンテナは主として衛星
通信分野での適用を目的に高利得アレイ化構成、
ミリ波帯への適用周波数の拡張等を含めて近年急
速に進展したものであり、(K.R.Carver&J.W.
Mink;IEEE Trans.,Vol AP−29,No.1,P2
〜24,1981)マイクロストリツプ形、スロツト形
等の素子構造を基本としてTEM回路系への接続
が容易であり、写真蝕刻技術により量産化が可能
であり、薄形化、低コスト化が可能となる。平面
形の円偏波用プリントアンテナとしては、一端子
駆動形と二端子駆動形とがあり、前者は第1図、
後者は第4図の実施例で夫々適用される。
の1つの特徴は、路上機、車載機間の情報通信の
両リンク共に円偏波を適用して夫々の旋回方向の
配分を最適にしたことにある。一般的に無線通信
では直線偏波の適用が通常であつて、衛星通信の
分野以外での円偏波の適用例は非常に少ない。衛
星通信の場合における円偏波の適用の理由は、衛
星の姿勢および電波が電離層内を通過する時の地
磁気の作用に起因するフアラデー回転による偏波
面の変動を回避することにある。この場合、衛星
局−地球局間の両リンクで異なる搬送波周波数で
の互いに逆旋回の円偏波を使用している。円偏波
の他の適用例としては、上記実施例に示す路車間
での双方向情報通信とは全く異なる用途である
が、走行車両の相対速度を検知して衝突防止装置
を駆動するためのドツプラレーダ方式が提案され
ている(特開昭49−36294号公報)。この場合、物
標(前行車両の後面)に入射した円偏波の旋回方
向を反転して反射する特殊な反射器を取付けて、
対向車線の走行車からのレーダ放射波を識別する
ことを目的としており、該反射器としては旋回方
向が互いに反対な2つのヘリカルアンテナを組合
せて構成している。上記実施例の路車間無線通信
装置においては、車載機から路上機への情報通信
時に路上機から送信する無変調搬送波の円偏波と
車載機から路上機への情報信号で変調された送信
波の円偏波との旋回方向が同じようになるように
構成される。このように両波の円偏波の旋回方向
の関係を設定することにより、金属反射板による
円偏波の反射は旋回方向が反転する性質があるこ
とから、路上機から送信された無変調搬送波が走
行車両の車体あるいは路面で反射して旋回方向が
反転して路上機にもどる不要反射波と、車載機か
ら路上機への送信波とを識別でき、通信品質の向
上に貢献することになる。一方、路上機から車載
機への情報通信時については、該通信時が時分割
で動作することのために原理的には任意の旋回方
向でもよく、路上機から車載機への送信波を車載
機から路上機への情報通信時の路車間での両波と
同じ旋回方向とした場合が第1図、反対の旋回方
向とした場合が第4図の実施例に相当し、第1図
の実施例の場合には端子構造が簡単な一端子駆動
の平面形の円偏波用プリントアンテナを使用でき
る利点があり、第4図の実施例の場合には車載機
に回線切替器を使用しなくてもよい利点を夫々有
している。また、上記路車間無線通信において
は、上述のような円偏波の適用の有効性に加え
て、平面形の円偏波用プリントアンテナを装置の
構成要素とすることによる装置の小型化、低コス
ト化がなされている。すなわち、従来からの円偏
波用アンテナとしてのヘリカルアンテナはその捲
線方向により取扱う円偏波の旋回方向が固定され
ることおよび高周波化に問題があり、また導波管
系による構成ではフアラデイ回転子による円偏波
変換器を必要とし、小型化、低コスト化が困難で
ある等の問題があり、路車間無線通信の分野での
円偏波の適用を疎外する要因になつていた。これ
に対して上記実施例で効果的に適用されている平
面形の円偏波用プリントアンテナは主として衛星
通信分野での適用を目的に高利得アレイ化構成、
ミリ波帯への適用周波数の拡張等を含めて近年急
速に進展したものであり、(K.R.Carver&J.W.
Mink;IEEE Trans.,Vol AP−29,No.1,P2
〜24,1981)マイクロストリツプ形、スロツト形
等の素子構造を基本としてTEM回路系への接続
が容易であり、写真蝕刻技術により量産化が可能
であり、薄形化、低コスト化が可能となる。平面
形の円偏波用プリントアンテナとしては、一端子
駆動形と二端子駆動形とがあり、前者は第1図、
後者は第4図の実施例で夫々適用される。
上記実施例の路車間無線通装置の基本的な構成
に関する次の特徴は、路車間での双方向情報通信
の両リンクで同じ周波数の搬送波を使用して搬送
波発振器を路上機側のみに設けて両リンクで共通
に使用するようにしたことにある。路車間無線通
信システムに用いられている搬送波発振器は、路
車間通信機器の置かれる比較的苛酷な温度環境条
件のもとでも、所定の周波数安定度を確保する必
要があり、装置コストの比較的大きな割合をしめ
ており、上記実施例において搬送波発振器25,
37路上機側のみとしたことは車載機の簡素化、
小型化、低コスト化にとつて非常に大きな効果を
発揮する。
に関する次の特徴は、路車間での双方向情報通信
の両リンクで同じ周波数の搬送波を使用して搬送
波発振器を路上機側のみに設けて両リンクで共通
に使用するようにしたことにある。路車間無線通
信システムに用いられている搬送波発振器は、路
車間通信機器の置かれる比較的苛酷な温度環境条
件のもとでも、所定の周波数安定度を確保する必
要があり、装置コストの比較的大きな割合をしめ
ており、上記実施例において搬送波発振器25,
37路上機側のみとしたことは車載機の簡素化、
小型化、低コスト化にとつて非常に大きな効果を
発揮する。
上記実施例における路車間無線通信システムは
具体的には、例えば10GHz帯の搬送波周波数の1
チヤンネルのみ使用して、路車間の両リンクに円
偏波を適用しその旋回方向を最適に選定し、路上
機、車載機共に、利得15〜25dBの平面形のプリ
ントアンテナを送・受信共用で使用し、路上機−
車載機間伝送距離数mで、電送速度512Kbit/
secまたはそれ以上の双方向の伝送を可能とし、
4本/mmの解像度をもつ大きさA6版の画像を含
めた通信内容も、100Km/Hでの走行車両が微か、
2.5mの距離の走行中に伝達を完了することを可
能にする。
具体的には、例えば10GHz帯の搬送波周波数の1
チヤンネルのみ使用して、路車間の両リンクに円
偏波を適用しその旋回方向を最適に選定し、路上
機、車載機共に、利得15〜25dBの平面形のプリ
ントアンテナを送・受信共用で使用し、路上機−
車載機間伝送距離数mで、電送速度512Kbit/
secまたはそれ以上の双方向の伝送を可能とし、
4本/mmの解像度をもつ大きさA6版の画像を含
めた通信内容も、100Km/Hでの走行車両が微か、
2.5mの距離の走行中に伝達を完了することを可
能にする。
以上説明したように、本発明によれば、路車間
の情報通信の両リンク共に円偏波を適用してその
旋回方向を車載機から路上機への情報通信におけ
る路上機から車載機への無変調搬送波と車載機か
ら路上機への送信波との円偏波を同じにするから
反射波の干渉を受けることなく情報通信が可能と
なり、また平面形の円偏波用プリントアンテナを
用いるので装置の小型化、低コスト化が可能とな
り、さらに搬送波発振器を路上機側にのみ設ける
ので車載機の簡素化、小型化、低コスト化が可能
となる等の優れた効果が得られる。
の情報通信の両リンク共に円偏波を適用してその
旋回方向を車載機から路上機への情報通信におけ
る路上機から車載機への無変調搬送波と車載機か
ら路上機への送信波との円偏波を同じにするから
反射波の干渉を受けることなく情報通信が可能と
なり、また平面形の円偏波用プリントアンテナを
用いるので装置の小型化、低コスト化が可能とな
り、さらに搬送波発振器を路上機側にのみ設ける
ので車載機の簡素化、小型化、低コスト化が可能
となる等の優れた効果が得られる。
第1図は本発明に係る路車間無線通信方式を適
用する無線通信システム構成を示す図で、同図a
は路上機、同図bは車載機の構成を示すブロツク
図、第2図a,b,cは従来の移動車両に対する
無線伝送形態を示す概略図、第3図は第2図cの
形態における路上機および車載機の構成を示すブ
ロツク図、第4図a,bはそれぞれ本発明の他の
路上機および車載機の構成を示すブロツク図であ
る。 図中、21,26,31,38…円偏波用プリ
ントアンテナ、22,27,33,40…サーキ
ユレータ、23,30,34,42…受信器、2
4,28,36,41…送信変調器、25,37
…発振器、29,35…回線切替器、32,39
…ハイブリツド回路。
用する無線通信システム構成を示す図で、同図a
は路上機、同図bは車載機の構成を示すブロツク
図、第2図a,b,cは従来の移動車両に対する
無線伝送形態を示す概略図、第3図は第2図cの
形態における路上機および車載機の構成を示すブ
ロツク図、第4図a,bはそれぞれ本発明の他の
路上機および車載機の構成を示すブロツク図であ
る。 図中、21,26,31,38…円偏波用プリ
ントアンテナ、22,27,33,40…サーキ
ユレータ、23,30,34,42…受信器、2
4,28,36,41…送信変調器、25,37
…発振器、29,35…回線切替器、32,39
…ハイブリツド回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 路上に設けた路上機と車両に設けた車載機と
の間で時分割で双方向の情報通信を行なう無線通
信システムにおいて、前記路上機には双方向の情
報通信時に共通に使用する搬送波発振器と送信変
調器を設けると共に前記車載機には送信変調器を
設け、前記車載機から路上機への情報通信時に路
上機から無変調搬送波を円偏波で送信し、車載機
では該円偏波の無変調波を受信して車載機の送信
変調器で変調し、該円偏波と同じ旋回方向の円偏
波での車載機から送信するようにしたことを特徴
とする路車間無線通信方式。 2 前記路上機から車載機への情報通信時におけ
る路上機の送信波を円偏波とし、該円偏波の旋回
方向を車載機から路上機への情報通信時における
路上機から車載機への無変調搬送波の円偏波およ
び車載機から路上機への送信波の円偏波と同じ旋
回方向とし、路上機、車載機共に一端子駆動の平
面形の円偏波用プリントアンテナを夫々送・受信
共用としたことを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の路車間無線通信方式。 3 前記路上機から車載機への情報通信時におけ
る路上機の送信波を円偏波とし、該円偏波の旋回
方向を車載機から路上機への情報通信時における
路上機から車載機への無変調搬送波の円偏波およ
び車載機から路上機への送信波の円偏波と逆の旋
回方向とし、路上機、車載機共に二端子駆動の平
面形の円偏波用プリントアンテナを夫々送・受信
共用とすることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の路車間無線通信方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59240025A JPS61118030A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 路車間無線通信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59240025A JPS61118030A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 路車間無線通信方式 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1210594A Division JPH06301888A (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 路車間無線通信方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61118030A JPS61118030A (ja) | 1986-06-05 |
JPH058615B2 true JPH058615B2 (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=17053342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59240025A Granted JPS61118030A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 路車間無線通信方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61118030A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54121093A (en) * | 1978-03-14 | 1979-09-19 | Oki Electric Ind Co Ltd | Microwave device |
JPS54121691A (en) * | 1978-03-14 | 1979-09-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | Double polarized wave transmission/reception circuit |
JPS58211680A (ja) * | 1982-06-03 | 1983-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 移動体番号識別装置 |
JPS59161102A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-11 | Toshiba Corp | 円偏波マイクロストリツプアンテナ |
-
1984
- 1984-11-14 JP JP59240025A patent/JPS61118030A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54121093A (en) * | 1978-03-14 | 1979-09-19 | Oki Electric Ind Co Ltd | Microwave device |
JPS54121691A (en) * | 1978-03-14 | 1979-09-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | Double polarized wave transmission/reception circuit |
JPS58211680A (ja) * | 1982-06-03 | 1983-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 移動体番号識別装置 |
JPS59161102A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-11 | Toshiba Corp | 円偏波マイクロストリツプアンテナ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61118030A (ja) | 1986-06-05 |
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