JPH0586071U - 回転軸の密封装置 - Google Patents

回転軸の密封装置

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Publication number
JPH0586071U
JPH0586071U JP034414U JP3441492U JPH0586071U JP H0586071 U JPH0586071 U JP H0586071U JP 034414 U JP034414 U JP 034414U JP 3441492 U JP3441492 U JP 3441492U JP H0586071 U JPH0586071 U JP H0586071U
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JP
Japan
Prior art keywords
seal
oil seal
slide member
rotary shaft
diameter surface
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Pending
Application number
JP034414U
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English (en)
Inventor
建治 日比
正敏 新名
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジェット潤滑やアンダーレース潤滑の軸受を
用いた立型回転軸等に適用される。停止時や低速回転時
のシール性能の向上が図れ、かつ高速回転の障害になら
ないようにする。 【構成】 回転軸1が遊嵌するハウジング3の内径面に
オイルシール11を設けると共に、このオイルシール1
1のリップ部14aを押圧して拡径させるスライド部材
12を設ける。スライド部材12は、外径面が先細りの
薄肉リング部12aを有するものであり、ハウジング3
内に軸方向移動自在に設ける。スライド部材12は、流
体圧アクチュエータ18でオイルシール11側へ移動さ
せ、かつ復帰用弾性体19で復帰させるようにする。こ
のオイルシール11による密封装置5と、ラビリンスシ
ール4およびエアシール6とを併用する。停止時や低速
回転時は、オイルシール11による接触シールとし、高
速回転時はオイルシール11を非接触としてラビリンス
シール4とエアシール6とでシールする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工作機械や、その他種々の産業機械における回転軸のシール一般 に適用され、特に立型で用いられる回転軸に好適に使用可能な回転軸の密封装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械の主軸では、軸受のオイル漏れ防止や、塵埃の侵入阻止のために、ハ ウジングの主軸突出部にシールが施される。このような高速回転する回転軸のシ ールでは、接触シールは発熱が大きくて好ましくない。
【0003】 そのため、従来はラビリンスシールを使用しているが、高速回転時はシール性 が良好であっても、低速時や停止時は効果が少ない。これを補うために、圧縮空 気を用いたエアシールが併用されている。
【0004】 図3は、従来のラビリンス構造の一例で、エアシールを併用したものである。 回転軸51は、工具が下端に装着される立型の主軸であり、ハウジング52に軸 受53を介して支持されている。軸受53の下方にラビリンスシール54が設け られ、その下方において、ハウジング52の内周面に圧縮空気の吹出し用エアノ ズル55と、環状吹出し溝56とが設けてある。57はハウジング52のエア出 口と潤滑油の回収を兼ねた排出口である。
【0005】 この構成によると、ノズル55から吐出された圧縮空気が環状吹出し溝56か ら回転軸51の全周に流れて軸方向に吹き出すことにより、回転軸51の低速時 や停止時のシールが得られる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
立型の回転軸51において、軸受53にジェット潤滑やアンダーレース潤滑を 行った場合には、軸受53におけるオイル量が多く、オイルの流下も生じ易いた め、オイル漏れの問題が考えられる。
【0007】 しかも、エアシールでは停止中も圧縮空気の供給を続ける必要があり、空気使 用量が多くなるという問題点がある。停止中に圧縮空気の供給を止めると、ラビ リンスシール54よりも下の部分にあった油が主軸を伝って流出することになる 。
【0008】 この考案の目的は、停止時や低速回転時のシール性能の向上が図れ、かつ高速 回転の障害とならない回転軸の密封装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案の回転軸の密封装置は、回転軸が遊嵌するハウジングの内径面にオイ ルシールを設けると共に、このオイルシールのリップ部を押圧して拡径させるス ライド部材を設けたものである。 オイルシールは、金属環およびゴム状の弾性材を有するものである。スライド 部材は、外径面が先細りの薄肉リング部を有するものであり、前記ハウジング内 に軸方向移動自在に設けられる。スライド部材は、流体圧アクチュエータでオイ ルシール側へ移動させ、かつ復帰用弾性体で復帰させるようにする。
【0010】
【作用】
この構成によると、流体圧アクチュエータの非作動状態では、オイルシールが 回転軸に接してシールを行い、流体圧アクチュエータによりスライド部材を移動 させると、オイルシールのリップ部がスライド部材の先細りの外径面で押されて 拡径させられ、回転軸から離れる。そのため、停止時や低速回転時はオイルシー ルによる接触シールとし、高速回転時にはオイルシールを回転軸から離してトル クロスや発熱を避けることができる。
【0011】
【実施例】 この考案の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。図1はマシニング センタ等の工作機械における主軸頭の先端部の断面を示す。回転軸1は、下端に 工具が装着される立型の主軸であり、軸受2を介してハウジング3に支持されて いる。回転軸1とハウジング3との間には、軸受2の下方にラビリンスシール4 が設けられ、その下方にこの実施例の回転軸の密封装置5とエアシール6とが設 けられている。 エアシール6は、回転軸1の外径面に僅かな隙間で遊嵌するリング状部材7の 内径面に環状溝8を設け、この環状溝8に開通したエア供給路9を設けたもので ある。
【0012】 前記密封装置5は、スリーブ10の内径面に設置されたオイルシール11と、 このオイルシール11を拡径させるスライド部材12とを備える。スリーブ10 は、ラビリンスシール4の固定翼を上端に有し、ハウジング2の内径面に嵌合し ている。オイルシール11は、断面L字形の金属環13と、その内径部に固定さ れた弾性材14と、弾性材14のリップ部14aの外周に設けられたリング状ば ね15とからなる。弾性体14は、摩擦係数の少ないゴムが望ましく、例えば滑 るゴムと呼ばれているルーロンLE(商品名,NTN精密樹脂株式会社製)が用 いられる。
【0013】 スライド部材12は、スリーブ10の内径面に軸方向移動自在に嵌合しており 、薄肉リング部12aが突設されている。薄肉リング部12aは、外径面が先細 りのテーパ面に形成され、オイルシール11のリップ部14aの内側に臨んでい る。
【0014】 前記エアシール6を構成したリング状部材7は、前記スリーブ10との間にス ライド部材12の下部を嵌合した流体圧室16を構成しており、この流体圧室1 6にスライド用エア供給路17が開通している。前記流体圧室16と、スライド 部材12の流体圧室嵌合部分とで流体圧アクチュエータ18が構成される。スラ イド部材12の上面の周方向複数箇所には、ばね収容孔が形成され、各ばね収容 孔内にオイルシール11の下面に接する復帰用弾性体19が設けられている。復 帰用弾性体19には圧縮コイルばねまたはゴム部材等が用いられる。
【0015】 上記構成の動作を説明する。(a)休止中(機械を運転しないとき)は、図1 のようにオイルシール11を回転軸1に接触させて密封する。このように接触シ ールとすることにより、オイル漏れや塵埃の侵入が確実に阻止される。(b)回 転準備のときは、エアシール6を作動させ、エアシール6とオイルシール11と で密封する。(c)低速回転のときも、オイルシール11とエアシール6で密封 する。(d)高速回転になり、オイルシール11の許容リップ滑り速度を超える とき、またはオイルシール11による発熱が高くなる回転数領域からは、オイル シール11を非接触とし、ラビリンスシール4とエアシール6とでシール性を確 保する。
【0016】 オイルシール5は、図2のように流体圧アクチュエータ18でスライド部材1 2を上昇させることにより、薄肉リング部12aのテーパ状の外径面で押されて リップ部14aが広がり、回転軸1から離れる。流体圧アクチュエータ18を非 作動状態とすると、復帰用弾性体19の付勢によってスライド部材12が下方へ 復帰し、接触シール状態に戻る。
【0017】 この密封装置5によると、このように流体圧の供給により、自由にオイルシー ル11を回転軸1に接触させたり、離したりすることができ、低速回転時のシー ル性確保と、高速回転時のトルクロスおよび発熱が防止できる。
【0018】 そのため、この実施例のようにラビリンスシール4およびエアシール6と組み 合わせて設け、3種類のシール4,5,6を使い分けることにより、静止時から 高速回転時までのシール性能の向上を図ることができる。また、オイルシール1 1の弾性材14を前記のように滑るゴムとすることにより、オイルシール11に よる発熱が低減し、高い回転数まで接触させて密封性の向上と、低温化を図るこ とができる。
【0019】
【考案の効果】
この考案の回転軸の密封装置は、回転軸が遊嵌するハウジングの内径面にオイ ルシールを設けると共に、このオイルシールのリップ部を先細りの外径面で押圧 して拡径させるスライド部材、およびその駆動用の流体圧アクチュエータを設け たため、停止時や低速回転時はオイルシールによる接触シールとしてシール性を 確保し、高速回転時にはオイルシールを非接触としてトルクロスや発熱を防止す ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例にかかる回転軸の密封装置
を適用した工作機械の部分断面図である。
【図2】その動作説明図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…軸受、3…ハウジング、4…ラビリン
スシール、5…回転軸の密封装置、6…エアシール、1
1…オイルシール、12…スライド部材、12a…薄肉
リング部、13…金属環、14…弾性材、14a…リッ
プ部、16…流体圧室、18…流体圧アクチュエータ、
19…復帰用弾性体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が遊嵌するハウジングの内径面に
    設けられて金属環およびゴム状の弾性材を有しこの弾性
    材のリップ部が前記回転軸の外径面に接するオイルシー
    ルと、前記リップ部の内側に臨む先細り外径面の薄肉リ
    ング部を有し前記ハウジング内に軸方向移動自在に設け
    られたスライド部材と、このスライド部材を前記オイル
    シール側へ移動させる流体圧アクチュエータと、前記ス
    ライド部材を復帰させる復帰用弾性体とを備えた回転軸
    の密封装置。
JP034414U 1992-04-24 1992-04-24 回転軸の密封装置 Pending JPH0586071U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP034414U JPH0586071U (ja) 1992-04-24 1992-04-24 回転軸の密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP034414U JPH0586071U (ja) 1992-04-24 1992-04-24 回転軸の密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0586071U true JPH0586071U (ja) 1993-11-19

Family

ID=12413542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP034414U Pending JPH0586071U (ja) 1992-04-24 1992-04-24 回転軸の密封装置

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JP (1) JPH0586071U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232071A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Okuma Corp 回転軸のシール機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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