JPH0522945U - 回転軸の密封装置 - Google Patents

回転軸の密封装置

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JPH0522945U
JPH0522945U JP7761091U JP7761091U JPH0522945U JP H0522945 U JPH0522945 U JP H0522945U JP 7761091 U JP7761091 U JP 7761091U JP 7761091 U JP7761091 U JP 7761091U JP H0522945 U JPH0522945 U JP H0522945U
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JP
Japan
Prior art keywords
rotary shaft
annular groove
elastic seal
seal
movable piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP7761091U
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English (en)
Inventor
建治 日比
正敏 新名
正継 森
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジェット潤滑やアンダーレース潤滑の軸受を
用いた立型回転軸等に適用される。停止時や低速回転時
のシール性能の向上が図れ、かつ高速回転の障害になら
ないようにする。 【構成】 ハウジング3の密封装置本体6の内径面に環
状溝7を設け、この環状溝7内に、回転軸1の外周に接
触するリング状の弾性シール8を設ける。環状溝7の内
面を傾斜面7aに形成すると共に、環状溝7の他方の側
壁部を軸方向に移動自在な可動片9で構成する。この可
動片9を流体圧アクチュエータ13で駆動可能とする。
停止時や低速回転時は、弾性シール8による接触シール
とし、高速回転時は可動片9の移動により弾性シール8
を拡径させて回転軸1から離す。このときは、ノズル1
6によるエアシールと、ラビリンスシール4とでシール
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工作機械や、その他種々の産業機械における回転軸のシール一般 に適用され、特に立型で用いられる回転軸に好適に使用可能な回転軸の密封装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械の主軸では、軸受のオイル漏れ防止や、塵埃の侵入阻止のために、ハ ウジングの主軸突出部にシールが施される。このような高速回転する回転軸のシ ールでは、接触シールは発熱が大きくて好ましくない。
【0003】 そのため、従来はラビリンスシールを使用しているが、高速回転時はシール性 が良好であっても、低速時や停止時は効果が少ない。これを補うために、圧縮空 気を用いたエアシールが併用されている。
【0004】 図6は、従来のラビリンス構造の一例で、エアシールを併用したものである。 回転軸51は、工具が下端に装着される立型の主軸であり、ハウジング52に軸 受53を介して支持されている。軸受53の下方にラビリンスシール54が設け られ、その下方において、ハウジング52の内周面に圧縮空気の吹出し用エアノ ズル55と、環状吹出し溝56とが設けてある。57はハウジング52のエア出 口と潤滑油の回収を兼ねた排出口である。
【0005】 この構成によると、ノズル55から吐出された圧縮空気が環状吹出し溝56か ら回転軸51の全周に流れて軸方向に吹き出すことにより、回転軸51の低速時 や停止時のシールが得られる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
立型の回転軸51において、軸受53にジェット潤滑やアンダーレース潤滑を 行った場合には、軸受53におけるオイル量が多く、オイルの流下も生じ易いた め、オイル漏れの問題が考えられる。
【0007】 しかも、エアシールでは停止中も圧縮空気の供給を続ける必要があり、空気使 用量が多くなるという問題点がある。停止中に圧縮空気の供給を止めると、ラビ リンスシールより下の部分にあった油が主軸をつたって流出することになる。
【0008】 この考案の目的は、停止時や低速回転時のシール性能の向上が図れ、かつ高速 回転の障害とならない回転軸の密封装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案の回転軸の密封装置は、回転軸の外周に遊嵌するハウジング内径面に 環状溝を設け、この環状溝内に、回転軸の外周に接触するリング状の弾性シール を設けて構成される。環状溝の少なくとも一方の側壁部の内面は溝底側に広がる 傾斜面に形成し、環状溝の他方の側壁部は軸方向に移動自在な可動片で構成する 。この可動片は、弾性シール側に流体圧アクチュエータで移動させるようにする 。
【0010】
【作用】
この構成によると、可動片の非押圧状態では、弾性シールが回転軸の外周に接 触してシールを行い、可動片を流体圧アクチュエータで押圧すると、弾性シール が環状溝の奥広がりの傾斜面に沿って拡径し、回転軸から離れる。そのため、停 止時や低速回転時は弾性シールによる接触シールとし、高速回転時には弾性シー ルを回転軸から離してトルクロスや発熱を避けることができる。
【0011】
【実施例】
この考案の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。図1はマシニング センタ等の工作機械における主軸頭の先端部の断面を示す。回転軸1は、下端に 工具が装着される立型の主軸であり、軸受2を介してハウジング3に支持されて いる。回転軸1とハウジング3との間には、軸受2の下方にラビリンスシール4 が設けられ、その下方にこの実施例の回転軸の密封装置5が設けられている。
【0012】 この密封装置5は、ハウジング3に設けたリング状の密封装置本体6に環状溝 7を設け、回転軸1の外周に接触するOリング状の弾性シール8を環状溝7内に 設けてある。弾性シール8は、滑り摩擦係数の小さいゴム、または伸びの大きい プラスチック材等からなる。
【0013】 環状溝7の上側の側壁部の内面は溝底側に広がる傾斜面7aに形成され、下側 の側壁部は、軸方向に移動自在なリング状の可動片9で構成される。密封装置本 体6は、上下の分割本体6a,6bに分割されており、下方の分割本体6bと可 動片9との間に、ハウジング3のエア供給路12に分岐路12aで連通した空圧 室10が形成されている。密封装置本体6の前記空圧室10の形成部分で、可動 片9をピストンとする流体圧アクチュエータ13が構成される。また、密封装置 本体6には、可動片9の上昇端を規制するストッパ面14を形成し、かつ可動片 9を下降復帰させる復帰ばね15が、環状溝7内の周方向複数箇所に設けてある 。
【0014】 前記エア供給路12は、密封装置本体6のエアシール用のノズル16に圧縮空 気を供給する経路であり、ノズル16の先端は、密封装置本体6の内径面の環状 吹出し溝17に開口している。なお、ハウジング3にはラビリンスシール4の近 傍に、エア出口18が設けてある。
【0015】 上記構成の動作を説明する。回転軸1の停止中あるいは低速回転中は、エアシ ール用の圧縮空気は供給されず、図2(A)に示すように弾性シール8は縮径状 態になって回転軸1の外周に接触する。そのため、オイル漏れや、塵埃の侵入が 確実に阻止される。
【0016】 回転軸1を回転させるときは、エアシール用の圧縮空気をエア供給路12に供 給する。このように圧縮空気の供給を行うと、エア圧が空圧室10に作用して、 図2(B)のように可動片9がストッパ面14に当接するまで(隙間aが零にな るまで)上昇させられ、可動片9で弾性シール8が押上げられる。そのため、弾 性シール8は環状溝7の傾斜面7aに沿って拡径させられ、回転軸1との間に隙 間dが発生する。このように隙間dが発生することにより、弾性シール8と回転 軸1との間で回転摩擦が生じることが避けられる。 回転軸1の回転中は、エアノズル16の吐出空気によるエアシールと、ラビリ ンスシール4とでシールが行われる。
【0017】 エア供給路12への圧縮空気の供給が停止すると、復帰ばね15により可動片 9は下降復帰させられ、弾性シール7は自身の弾性で縮径して回転軸1に接し、 前記接触シール状態に戻る。
【0018】 この構成よると、このように停止時や低速回転時は弾性シール8による接触シ ールとしてシール性を確保し、高速回転時には弾性シール8を非接触としてトル クロスや発熱を避け、ラビリンスシール4とエアシールとでシール性を持たせる ことができる。しかも、エアシールのための圧縮空気の供給および停止に伴って 弾性シール8の離間および接触が行われるので、弾性シール8の制御操作が不要 で、制御系が簡単になる。
【0019】 なお、前記実施例ではエア供給路12の分岐路12aを空圧室10に連通させ たが、図3に示すようにエア供給路12から空圧室10を経てエアノズル16に 圧縮空気を供給するようにしても良い。
【0020】 また、図4に示すように、空圧室10のエア供給路19とエアノズル16のエ ア供給路12とを別経路としても良い。このように別経路とした場合、エアシー ルのタイミングと関係なく、弾性シール8の接触離間の制御が行える。また、こ のように別経路とすることにより、流体圧アクチュエータ13を油圧で作動させ ることもできる。また、流体圧アクチュエータ13は、ばね復帰型とせずに、復 動型のものとしても良い。
【0021】 さらに、前記各実施例では弾性シール8を断面円形のものとしたが、図5に示 すように弾性シール8を断面角形のものとして環状溝7の傾斜面7aに対応する 傾斜面8aを形成しても良い。環状溝7の傾斜面7aも、断面が直線状のものに 限らず、曲線状としても良い。要するに、弾性シール8と傾斜面7aとの断面形 状は、弾性シール8の径方向移動によって弾性シール8を拡径させることができ る形状であれば良い。
【0022】
【考案の効果】
この考案の回転軸の密封装置は、回転軸の外周に接する弾性シールをハウジン グの環状溝内に設け、この環状溝の一方の側壁部内面を傾斜面に形成し、可動片 の押圧により前記傾斜面で弾性シールを拡径させるように構成したため、停止時 や低速回転時は弾性シールによる接触シールとしてシール性を確保し、高速回転 時には弾性シールを非接触としてトルクロスや発熱を防止することができるとい う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例にかかる回転軸の密封装置
を適用した工作機械の部分断面図である。
【図2】その動作説明図である。
【図3】この考案の他の実施例の部分断面図である。
【図4】この考案のさらに他の実施例の部分断面図であ
る。
【図5】この考案のさらに他の実施例の部分拡大断面図
である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…軸受、3…ハウジング、4…ラビリン
スシール、5…回転軸の密封装置、6…密封装置本体、
7…環状溝、7a…傾斜面、8…弾性シール、9…可動
片、13…流体圧アクチュエータ、16…エアノズル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周に遊嵌するハウジング内径
    面に環状溝を設け、この環状溝内に前記回転軸の外周に
    接触するリング状の弾性シールを設け、前記環状溝の少
    なくとも一方の側壁部の内面を溝底側に広がる傾斜面に
    形成し、前記環状溝の他方の側壁部を軸方向に移動自在
    な可動片で構成し、この可動片を前記弾性シール側に移
    動させる流体圧アクチュエータを設けた回転軸の密封装
    置。
JP7761091U 1991-08-30 1991-08-30 回転軸の密封装置 Pending JPH0522945U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7761091U JPH0522945U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 回転軸の密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7761091U JPH0522945U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 回転軸の密封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0522945U true JPH0522945U (ja) 1993-03-26

Family

ID=13638690

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7761091U Pending JPH0522945U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 回転軸の密封装置

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JP (1) JPH0522945U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006250223A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Kubota Corp エンジン
JP2012507668A (ja) * 2008-11-04 2012-03-29 フォイト・パテント・ゲーエムベーハー 液体潤滑剤を使用する潤滑されたベアリングアセンブリをシールするためのデバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006250223A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Kubota Corp エンジン
JP2012507668A (ja) * 2008-11-04 2012-03-29 フォイト・パテント・ゲーエムベーハー 液体潤滑剤を使用する潤滑されたベアリングアセンブリをシールするためのデバイス

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