JPH0585913A - 歯科及び口腔外科用治療材 - Google Patents
歯科及び口腔外科用治療材Info
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- JPH0585913A JPH0585913A JP3273458A JP27345891A JPH0585913A JP H0585913 A JPH0585913 A JP H0585913A JP 3273458 A JP3273458 A JP 3273458A JP 27345891 A JP27345891 A JP 27345891A JP H0585913 A JPH0585913 A JP H0585913A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は歯科及び口腔外科領域における歯周
病治療、歯科上皮の歯根尖側方向への成長即ちダウング
ロ−スの防止等に用いる歯科及び口腔外科用治療材に関
する。 【構成】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンの複
合材からなることを特徴とする歯科及び口腔外科用治療
材である。
病治療、歯科上皮の歯根尖側方向への成長即ちダウング
ロ−スの防止等に用いる歯科及び口腔外科用治療材に関
する。 【構成】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンの複
合材からなることを特徴とする歯科及び口腔外科用治療
材である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科及び口腔外科領域
における歯周病治療、歯肉上皮の根尖側方向への成長即
ちダウングロ−スの防止等に用いる歯科及び口腔外科用
治療材に関する。
における歯周病治療、歯肉上皮の根尖側方向への成長即
ちダウングロ−スの防止等に用いる歯科及び口腔外科用
治療材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より歯周組織再生を目的とした歯周
外科治療法のひとつとして、歯周組織再生誘導法(gu
ided tissue regeneration:
GTR法)が注目され最近では「ゴアテックス膜」(商
標Gere−Tex)といったような生体内非吸収性膜
を歯の露出根面に巻き付け、上皮のダウングロ−スを阻
止し、歯根膜細胞の活性を促すことで歯周組織を再生さ
せるといった治療概念と臨床術式が既に確立され、国内
においても一般臨床へと導入されようとしている。 し
かしながらゴアテックス膜を用いたこの方法では、膜が
生体内非吸収性膜であるため、ある期間挿入後、外科的
に膜を除去するといった2次手術が必要とされている。
外科治療法のひとつとして、歯周組織再生誘導法(gu
ided tissue regeneration:
GTR法)が注目され最近では「ゴアテックス膜」(商
標Gere−Tex)といったような生体内非吸収性膜
を歯の露出根面に巻き付け、上皮のダウングロ−スを阻
止し、歯根膜細胞の活性を促すことで歯周組織を再生さ
せるといった治療概念と臨床術式が既に確立され、国内
においても一般臨床へと導入されようとしている。 し
かしながらゴアテックス膜を用いたこの方法では、膜が
生体内非吸収性膜であるため、ある期間挿入後、外科的
に膜を除去するといった2次手術が必要とされている。
【0003】近年では、この2次手術を必要としない点
から生体内吸収性膜が注目され、その多くは生体内吸収
性膜材料としてコラ−ゲンを用い、歯周組織再生誘導法
への導入を試みられ特開平2−156954、J.Pe
riodontal 61(12)732(1990)
には、このコラ−ゲン膜の製造法及びその使用法として
の開示がなされている。
から生体内吸収性膜が注目され、その多くは生体内吸収
性膜材料としてコラ−ゲンを用い、歯周組織再生誘導法
への導入を試みられ特開平2−156954、J.Pe
riodontal 61(12)732(1990)
には、このコラ−ゲン膜の製造法及びその使用法として
の開示がなされている。
【0004】しかし、このコラ−ゲン膜を用いた場合に
おいても膜が術後早期に生体内吸収されてしまい歯槽骨
の上方への成長が阻害されてしまうということから、ダ
ウングロ−スが生じやすく歯が大幅に露出し非常に見苦
しい治癒形態をとり、また更には、欠落している歯根膜
及びセメント質の充分な再生が行なわれないといった問
題が起こり、この問題に関しての解決が望まれていた。
おいても膜が術後早期に生体内吸収されてしまい歯槽骨
の上方への成長が阻害されてしまうということから、ダ
ウングロ−スが生じやすく歯が大幅に露出し非常に見苦
しい治癒形態をとり、また更には、欠落している歯根膜
及びセメント質の充分な再生が行なわれないといった問
題が起こり、この問題に関しての解決が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は如上の状況に
鑑みなされたものであって、ダウングロ−スを防止し、
膜の除去といったような2次手術を必要としない生体内
吸収性材料よりなる歯科及び口腔外科用治療材を提供す
ることを課題とする。
鑑みなされたものであって、ダウングロ−スを防止し、
膜の除去といったような2次手術を必要としない生体内
吸収性材料よりなる歯科及び口腔外科用治療材を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、N−サ
クシニルキトサン及びコラ−ゲンの複合材からなること
を特徴とする歯科及び口腔外科用治療材であり、この複
合体は架橋されていることが好ましく、また、その形態
としてはフィルム状もしくはスポンジ状であることが好
ましい。
クシニルキトサン及びコラ−ゲンの複合材からなること
を特徴とする歯科及び口腔外科用治療材であり、この複
合体は架橋されていることが好ましく、また、その形態
としてはフィルム状もしくはスポンジ状であることが好
ましい。
【0007】すなわち、本発明はN−サクシニルキトサ
ンを添加することによって吸収時間を伸ばすことがで
き、N−サクシニルキトサンとコラ−ゲンとの複合材は
生体適合性を有するので当該治療材として適し、更に、
これを架橋したものは強度が増加すると共に持続性も増
す。
ンを添加することによって吸収時間を伸ばすことがで
き、N−サクシニルキトサンとコラ−ゲンとの複合材は
生体適合性を有するので当該治療材として適し、更に、
これを架橋したものは強度が増加すると共に持続性も増
す。
【0008】本発明のN−サクシニルキトサン及びコラ
−ゲンからなる複合材に用いられるN−サクシニルキト
サンは、キトサンを無水コハク酸と反応させてキトサン
のN−サクシニル化を行なうことにより調製されるもの
であって、このN−サクシニル化によってキトサンは血
小板粘着や血栓形成を抑制するといったような細胞に及
ぼす特性が付与される。この調製に使用されるキトサン
は、キチンを濃アルカリによる脱アセチルを行ない得ら
れたものであって、酸に溶解するものであればいかなる
ものでもこれを使用できるが、脱アセチル化度が少なく
とも45%であるものを使用することが好ましい。
−ゲンからなる複合材に用いられるN−サクシニルキト
サンは、キトサンを無水コハク酸と反応させてキトサン
のN−サクシニル化を行なうことにより調製されるもの
であって、このN−サクシニル化によってキトサンは血
小板粘着や血栓形成を抑制するといったような細胞に及
ぼす特性が付与される。この調製に使用されるキトサン
は、キチンを濃アルカリによる脱アセチルを行ない得ら
れたものであって、酸に溶解するものであればいかなる
ものでもこれを使用できるが、脱アセチル化度が少なく
とも45%であるものを使用することが好ましい。
【0009】本発明のN−サクシニルキトサン及びコラ
−ゲンからなる複合材に用いられるコラ−ゲンは、コラ
−ゲン及びコラ−ゲンに化学的処理を施したコラ−ゲン
誘導体のいかなるものであってもこれを使用することが
できるが、トロポコラ−ゲン(コラ−ゲン分子)にコラ
ゲナ−ゼ以外の蛋白質加水分解酵素を作用させ、分子末
端の非ヘリックス部分(テロペプチド)を除いた抗原性
の極めて少ない可溶性のアテロコラ−ゲンに一部線維性
コラ−ゲン(テンドンコラ−ゲン)を配合したコラ−ゲ
ン組成物を使用することが好ましい。
−ゲンからなる複合材に用いられるコラ−ゲンは、コラ
−ゲン及びコラ−ゲンに化学的処理を施したコラ−ゲン
誘導体のいかなるものであってもこれを使用することが
できるが、トロポコラ−ゲン(コラ−ゲン分子)にコラ
ゲナ−ゼ以外の蛋白質加水分解酵素を作用させ、分子末
端の非ヘリックス部分(テロペプチド)を除いた抗原性
の極めて少ない可溶性のアテロコラ−ゲンに一部線維性
コラ−ゲン(テンドンコラ−ゲン)を配合したコラ−ゲ
ン組成物を使用することが好ましい。
【0010】生体適合性を向上させるには、生体に近い
材料を造ることが必要であるが、本発明において上述し
たような化学的修飾や生体成分を使用するといったこと
は、この点における目的に適している。本発明の歯科及
び口腔外科用治療材は、どのような形態のものでも良い
が、膜状、フイルム状もしくはスポンジ状のものが好ま
しい。これらはN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
からなる複合材の溶液、分散液もしくは、ゲルを乾燥す
ることによって得られる。すなわち、前記複合材溶液、
分散液もしくは、ゲルを凍結乾燥することによってスポ
ンジ状の歯科及び口腔外科用治療材ができ、また前記複
合材溶液もしくは分散液をガラス板などの基体の表面に
塗布した後、乾燥を行なうことによりフィルム状もしく
は膜状の歯科及び口腔外科用治療材を製造することがで
きる。
材料を造ることが必要であるが、本発明において上述し
たような化学的修飾や生体成分を使用するといったこと
は、この点における目的に適している。本発明の歯科及
び口腔外科用治療材は、どのような形態のものでも良い
が、膜状、フイルム状もしくはスポンジ状のものが好ま
しい。これらはN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
からなる複合材の溶液、分散液もしくは、ゲルを乾燥す
ることによって得られる。すなわち、前記複合材溶液、
分散液もしくは、ゲルを凍結乾燥することによってスポ
ンジ状の歯科及び口腔外科用治療材ができ、また前記複
合材溶液もしくは分散液をガラス板などの基体の表面に
塗布した後、乾燥を行なうことによりフィルム状もしく
は膜状の歯科及び口腔外科用治療材を製造することがで
きる。
【0011】またN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲ
ンからなる複合材の溶液、分散液もしくはゲルを調製す
る際、両者の混合比率を変えることで、乾燥した後得ら
れる歯科及び口腔外科用治療材に含まれるN−サクシニ
ルキトサン及びコラ−ゲン両者の成分比を設定すること
が可能であり、これら両者の成分比を設定することによ
って歯科及び口腔外科用治療材の生体内吸収速度のコン
トロ−ルが行なえる。すなわち、コラ−ゲンを単独に用
いた膜の最大の問題点であった膜が早期に生体内に吸収
されるためダウングロ−スを非常に生じ易いといった点
は、本発明のように、N−サクシニルキトサン及びコラ
−ゲンの複合材とすることによって解決でき、しかも、
N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン両者の成分比を
設定することによって生体内吸収速度をコントロ−ルで
きる。そして、両者の混合割合においてN−サクシニル
キトサンを増加させると生体内吸収速度は減ぜられる
が、通常両者の混合割合としてはN−サクシニルキトサ
ン:コラ−ゲンは5〜70:95〜30であり、好まし
くは10〜50:90〜50である。
ンからなる複合材の溶液、分散液もしくはゲルを調製す
る際、両者の混合比率を変えることで、乾燥した後得ら
れる歯科及び口腔外科用治療材に含まれるN−サクシニ
ルキトサン及びコラ−ゲン両者の成分比を設定すること
が可能であり、これら両者の成分比を設定することによ
って歯科及び口腔外科用治療材の生体内吸収速度のコン
トロ−ルが行なえる。すなわち、コラ−ゲンを単独に用
いた膜の最大の問題点であった膜が早期に生体内に吸収
されるためダウングロ−スを非常に生じ易いといった点
は、本発明のように、N−サクシニルキトサン及びコラ
−ゲンの複合材とすることによって解決でき、しかも、
N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン両者の成分比を
設定することによって生体内吸収速度をコントロ−ルで
きる。そして、両者の混合割合においてN−サクシニル
キトサンを増加させると生体内吸収速度は減ぜられる
が、通常両者の混合割合としてはN−サクシニルキトサ
ン:コラ−ゲンは5〜70:95〜30であり、好まし
くは10〜50:90〜50である。
【0012】またアテロコラ−ゲンは、生体の結合組織
の主要成分であるため、生体適合性に極めて優れ、これ
とキトサンのN−サクシニル化を行なうことにより、生
体適合性の向上がされたN−サクシニルキトサンとの複
合材からなる歯科及び口腔外科用治療材は、前記に示し
た効果と合わせ、生体適合性に優れた材料といえる。本
発明のN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンからなる
複合材の歯科及び口腔外科用治療材を二官能性の架橋剤
で処理するか、もしくは、放射線を照射することによっ
て架橋することができ、それにより歯科及び口腔外科用
治療材の強度や吸水性を向上させることができる。すな
わち、二官能性の架橋剤で処理するか、もしくは、放射
線を照射することによってN−サクシニルキトサン同
志、コラ−ゲン同志及び両者間においてが架橋し、これ
によって強度や吸水性を向上させることができる。
の主要成分であるため、生体適合性に極めて優れ、これ
とキトサンのN−サクシニル化を行なうことにより、生
体適合性の向上がされたN−サクシニルキトサンとの複
合材からなる歯科及び口腔外科用治療材は、前記に示し
た効果と合わせ、生体適合性に優れた材料といえる。本
発明のN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンからなる
複合材の歯科及び口腔外科用治療材を二官能性の架橋剤
で処理するか、もしくは、放射線を照射することによっ
て架橋することができ、それにより歯科及び口腔外科用
治療材の強度や吸水性を向上させることができる。すな
わち、二官能性の架橋剤で処理するか、もしくは、放射
線を照射することによってN−サクシニルキトサン同
志、コラ−ゲン同志及び両者間においてが架橋し、これ
によって強度や吸水性を向上させることができる。
【0013】この架橋に使用する二官能性の架橋剤は、
二以上の官能基を有するものであればいずれのものでも
使用することができるが、ヘキサメチレンジイソシアネ
−トもしくはグルタルアルデヒドを使用するのが好まし
い。二官能性架橋剤は予めN−サクシニルキトサン及び
コラ−ゲンからなる複合材の溶液もしくは、分散液に加
え、フィルム状、膜状もしくはスポンジ状に成形した後
架橋反応を行なうこともできるが、N−サクシニルキト
サン及びコラ−ゲンからなる複合材をフィルム状、膜
状、もしくはスポンジ状に成型した後、成型品を架橋剤
の溶液に浸漬するか、あるいは成型品に放射線を照射
し、それにより架橋反応を行なうこともできる。放射線
としては、紫外線、ガンマ線、もしくはアルファ線など
の粒子線のいかなるものであっても使用することができ
るが紫外線もしくはガンマ線を使用するのが好ましい。
二以上の官能基を有するものであればいずれのものでも
使用することができるが、ヘキサメチレンジイソシアネ
−トもしくはグルタルアルデヒドを使用するのが好まし
い。二官能性架橋剤は予めN−サクシニルキトサン及び
コラ−ゲンからなる複合材の溶液もしくは、分散液に加
え、フィルム状、膜状もしくはスポンジ状に成形した後
架橋反応を行なうこともできるが、N−サクシニルキト
サン及びコラ−ゲンからなる複合材をフィルム状、膜
状、もしくはスポンジ状に成型した後、成型品を架橋剤
の溶液に浸漬するか、あるいは成型品に放射線を照射
し、それにより架橋反応を行なうこともできる。放射線
としては、紫外線、ガンマ線、もしくはアルファ線など
の粒子線のいかなるものであっても使用することができ
るが紫外線もしくはガンマ線を使用するのが好ましい。
【0014】本発明のN−サクシニルキトサン及びコラ
−ゲンの複合材からなる歯科及び口腔外科用治療材は、
架橋処理を施すことによって、術部に移植した際に溶解
されることはなく、またある期間挿入していれば、生体
から分泌される酵素等により分解され、やがては術部よ
り消滅してしまうものであるため、当該治療材を除去す
るための2次手術の必要はない。
−ゲンの複合材からなる歯科及び口腔外科用治療材は、
架橋処理を施すことによって、術部に移植した際に溶解
されることはなく、またある期間挿入していれば、生体
から分泌される酵素等により分解され、やがては術部よ
り消滅してしまうものであるため、当該治療材を除去す
るための2次手術の必要はない。
【0015】図1は、上記説明したN−サクシニルキト
サン及びコラ−ゲンの複合材からなる歯科及び口腔外科
用治療材の歯周病疾患への作用を図解的に表したもので
ある。図1において、a)には、歯肉上皮が完全に付着
していないことに伴い歯周ポケットが生じ、また更に歯
槽骨、歯根膜及びセメント質の欠落している歯周病疾患
時の状態を示し、b)には、歯肉弁剥離手術を行ない、
当該治療材を装着した図を示し、そしてc)には歯槽骨
の上方への充分な成長、歯根膜及びセメント質の再生が
なされ、当該治療材が消滅してなおかつ歯肉上皮が正常
な位置にとどまっている治療完了時の状態を示した。次
に実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明
は下記実施例に限定されるものではない。
サン及びコラ−ゲンの複合材からなる歯科及び口腔外科
用治療材の歯周病疾患への作用を図解的に表したもので
ある。図1において、a)には、歯肉上皮が完全に付着
していないことに伴い歯周ポケットが生じ、また更に歯
槽骨、歯根膜及びセメント質の欠落している歯周病疾患
時の状態を示し、b)には、歯肉弁剥離手術を行ない、
当該治療材を装着した図を示し、そしてc)には歯槽骨
の上方への充分な成長、歯根膜及びセメント質の再生が
なされ、当該治療材が消滅してなおかつ歯肉上皮が正常
な位置にとどまっている治療完了時の状態を示した。次
に実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明
は下記実施例に限定されるものではない。
【0016】
参考例1(キトサンの調製) 紅ズワイガニの甲殻の粉砕品200gを5%塩酸2lに
入れて、室温において5時間撹拌した後、このものを濾
過し、残りの固形物を水洗した。この固形物を5%水酸
化ナトリウム水溶液2lに入れ、撹拌しながら90℃に
2.5時間加熱した後、このものを濾過し、残りの固形
物を水洗した。ここに得られたキチンを50%水酸化ナ
トリウム水溶液2lに入れ、撹拌しながら90℃に2.
5時間加熱した後、このものを濾過し、沈降した固形物
を充分に水洗した。この固形物を95℃にて乾燥し脱ア
セチル化度96%のキトサンを45g得た。
入れて、室温において5時間撹拌した後、このものを濾
過し、残りの固形物を水洗した。この固形物を5%水酸
化ナトリウム水溶液2lに入れ、撹拌しながら90℃に
2.5時間加熱した後、このものを濾過し、残りの固形
物を水洗した。ここに得られたキチンを50%水酸化ナ
トリウム水溶液2lに入れ、撹拌しながら90℃に2.
5時間加熱した後、このものを濾過し、沈降した固形物
を充分に水洗した。この固形物を95℃にて乾燥し脱ア
セチル化度96%のキトサンを45g得た。
【0017】実施例1(N−サクシニルキトサンの調
製) 参考例1で得られたキトサン5gを5%酢酸水溶液10
0mlに溶解した後、これを400mlのメタノ−ルで
希釈した。これとは別に無水コハク酸3.5g(キトサ
ンのアミノ基1molに対して1.2molに相当す
る)をアセトン125mlに溶解し、得られた無水コハ
ク酸のアセトン溶液の全量を前記のキトサン溶液に加
え、一夜放置した。沈殿物を濾過した後、乾燥したN−
サクシニルキトサン粉末5gを得た。このN−サクシニ
ルキトサンのアミノ基への修飾率は46%であった。
製) 参考例1で得られたキトサン5gを5%酢酸水溶液10
0mlに溶解した後、これを400mlのメタノ−ルで
希釈した。これとは別に無水コハク酸3.5g(キトサ
ンのアミノ基1molに対して1.2molに相当す
る)をアセトン125mlに溶解し、得られた無水コハ
ク酸のアセトン溶液の全量を前記のキトサン溶液に加
え、一夜放置した。沈殿物を濾過した後、乾燥したN−
サクシニルキトサン粉末5gを得た。このN−サクシニ
ルキトサンのアミノ基への修飾率は46%であった。
【0018】実施例2(アテロコラ−ゲンの調製) 新鮮な子牛の真皮を微細に粉砕し、この微細粉100g
を0.1M酢酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した後
水洗した。ここに得られた微細粉10gに0.5M酢酸
水溶液4lを加え、5℃において3日間撹拌した後、沈
殿した不溶性コラ−ゲンを濾別した。この不溶性コラ−
ゲン10gを0.1M酢酸100mlに入れ、ペプシン
(シグマ社製品、1:60,000)0.01gを加え
て、20℃において3日間撹拌し、それによりアテロコ
ラ−ゲン(ペプシン可溶化コラ−ゲン)溶液を得た。こ
のアテロコラ−ゲン溶液をガラスフィルタ−で濾過し、
得られた濾液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてそのp
Hを7.5に調製し繊維状の沈殿が生成した。この沈殿
の生成した液を7,000G、8,000rpmにおい
て遠心分離し、得られた沈澱を蒸留水で3回洗浄してア
テロコラ−ゲン7gを得た。
を0.1M酢酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した後
水洗した。ここに得られた微細粉10gに0.5M酢酸
水溶液4lを加え、5℃において3日間撹拌した後、沈
殿した不溶性コラ−ゲンを濾別した。この不溶性コラ−
ゲン10gを0.1M酢酸100mlに入れ、ペプシン
(シグマ社製品、1:60,000)0.01gを加え
て、20℃において3日間撹拌し、それによりアテロコ
ラ−ゲン(ペプシン可溶化コラ−ゲン)溶液を得た。こ
のアテロコラ−ゲン溶液をガラスフィルタ−で濾過し、
得られた濾液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてそのp
Hを7.5に調製し繊維状の沈殿が生成した。この沈殿
の生成した液を7,000G、8,000rpmにおい
て遠心分離し、得られた沈澱を蒸留水で3回洗浄してア
テロコラ−ゲン7gを得た。
【0019】実施例3(テンドンコラ−ゲンの調製) 新鮮な牛の腱を充分水洗した後、水とともにミキサ−に
入れ6000rpmにおいて10分間ミキサ−を作動さ
せ、牛の腱線維をほぐした。この線維を充分に水洗した
後、脱水機を用いて水切りをし牛の腱の線維を得た。湿
潤状態にあるこの牛の腱線維25gにpH7.0のリン
酸緩衝液1lを加え、これにパンクレアチン(シグマ社
製品、GradeVI)0.03gを加え、反応混合物
を室温に1日放置した。不溶性の沈降物を液から分離し
充分に水洗した後、脱水機を用いて、水切りを行ない、
コラ−ゲン以外の蛋白質を除去した。ここで得られた不
溶性コラ−ゲン(テンドンコラ−ゲン)を1%炭酸水素
ナトリウム水溶液に、室温で60分間浸漬した後、テン
ドンコラ−ゲンを取り出し充分に水洗し、その後水切り
をした。このテンドンコラ−ゲン70%エタノ−ルに浸
漬し、次に80%エタノ−ル、90%エタノ−ル、95
%エタノ−ルに順次浸漬して、脱水をし、その後風乾を
行ない牛の腱からのテンドンコラ−ゲン5gを得た。
入れ6000rpmにおいて10分間ミキサ−を作動さ
せ、牛の腱線維をほぐした。この線維を充分に水洗した
後、脱水機を用いて水切りをし牛の腱の線維を得た。湿
潤状態にあるこの牛の腱線維25gにpH7.0のリン
酸緩衝液1lを加え、これにパンクレアチン(シグマ社
製品、GradeVI)0.03gを加え、反応混合物
を室温に1日放置した。不溶性の沈降物を液から分離し
充分に水洗した後、脱水機を用いて、水切りを行ない、
コラ−ゲン以外の蛋白質を除去した。ここで得られた不
溶性コラ−ゲン(テンドンコラ−ゲン)を1%炭酸水素
ナトリウム水溶液に、室温で60分間浸漬した後、テン
ドンコラ−ゲンを取り出し充分に水洗し、その後水切り
をした。このテンドンコラ−ゲン70%エタノ−ルに浸
漬し、次に80%エタノ−ル、90%エタノ−ル、95
%エタノ−ルに順次浸漬して、脱水をし、その後風乾を
行ない牛の腱からのテンドンコラ−ゲン5gを得た。
【0020】実施例4(スポンジの調製) 実施例1で得られたN−サクシニルキトサン0.8gに
水を加え溶解後、IN塩酸を用いてpH3に調製し、2
%N−サクシニルキトサン水溶液40gを得た。これと
は別に実施例2で得られたアテロコラ−ゲン1.8gと
実施例3で得られた牛の腱からのコラ−ゲン0.2gと
を合わせた後、水を加えIN塩酸を用いてpH3に調製
し、2%コラ−ゲン分散液100gを得た。これら2%
N−サクシニルキトサン水溶液と2%コラ−ゲン分散液
とを表1に示す割合に従い、混合しそれぞれ25gの混
合液(A,B,C,D,E)を調製した。各混合液を1
5×30cmのテフロン加工トレ−へ0.5mm厚にな
るように分注した後、凍結乾燥を行ない、それぞれ成分
比の異なるN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンの複
合材からなるスポンジを得た。各スポンジを2%ヘキサ
メチレンジイソシアネ−ト−メタノ−ル溶液中に浸漬
し、2時間の振盪後引き上げ、メタノ−ルで充分洗浄し
た。これらを再び凍結乾燥し、得られた厚さ0.3mm
の各スポンジを0.1mm厚にプレスし、1×2mmの
小片となるよう切り取った。
水を加え溶解後、IN塩酸を用いてpH3に調製し、2
%N−サクシニルキトサン水溶液40gを得た。これと
は別に実施例2で得られたアテロコラ−ゲン1.8gと
実施例3で得られた牛の腱からのコラ−ゲン0.2gと
を合わせた後、水を加えIN塩酸を用いてpH3に調製
し、2%コラ−ゲン分散液100gを得た。これら2%
N−サクシニルキトサン水溶液と2%コラ−ゲン分散液
とを表1に示す割合に従い、混合しそれぞれ25gの混
合液(A,B,C,D,E)を調製した。各混合液を1
5×30cmのテフロン加工トレ−へ0.5mm厚にな
るように分注した後、凍結乾燥を行ない、それぞれ成分
比の異なるN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンの複
合材からなるスポンジを得た。各スポンジを2%ヘキサ
メチレンジイソシアネ−ト−メタノ−ル溶液中に浸漬
し、2時間の振盪後引き上げ、メタノ−ルで充分洗浄し
た。これらを再び凍結乾燥し、得られた厚さ0.3mm
の各スポンジを0.1mm厚にプレスし、1×2mmの
小片となるよう切り取った。
【0021】
【表1】
【0022】実施例5(フィルムの調製) 実施例1で得られたN−サクシニルキトサン0.8gに
水を加え溶解後、IN塩酸を用いてpH3に調製し、2
%N−サクシニルキトサン水溶液40gを得た。これと
は別に実施例2で得られたアテロコラ−ゲン1.8gと
実施例3で得られた牛の腱からのコラ−ゲン0.2gを
合わせた後、水を加えIN塩酸を用いてpH3に調製
し、2%コラ−ゲン分散液100gを得た。これら2%
N−サクシニルキトサン水溶液と2%コラ−ゲン分散液
とを表1に示す割合に従い、混合しそれぞれ20gの混
合液(A,B,C,D,E)を調製した。各混合液を水
平に保ったガラス板上に流延した後、風乾しそれぞれ成
分比の異なるN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンの
複合材からなる30μmのフィルムを得た。各フィルム
を2%ヘキサメチレンジイソシアネ−ト−メタノ−ル溶
液中に浸漬し、2時間の振盪後引き上げ、メタノ−ルで
充分洗浄した。これらを再び風乾し、1×2mmの小片
となるよう切り取った。
水を加え溶解後、IN塩酸を用いてpH3に調製し、2
%N−サクシニルキトサン水溶液40gを得た。これと
は別に実施例2で得られたアテロコラ−ゲン1.8gと
実施例3で得られた牛の腱からのコラ−ゲン0.2gを
合わせた後、水を加えIN塩酸を用いてpH3に調製
し、2%コラ−ゲン分散液100gを得た。これら2%
N−サクシニルキトサン水溶液と2%コラ−ゲン分散液
とを表1に示す割合に従い、混合しそれぞれ20gの混
合液(A,B,C,D,E)を調製した。各混合液を水
平に保ったガラス板上に流延した後、風乾しそれぞれ成
分比の異なるN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンの
複合材からなる30μmのフィルムを得た。各フィルム
を2%ヘキサメチレンジイソシアネ−ト−メタノ−ル溶
液中に浸漬し、2時間の振盪後引き上げ、メタノ−ルで
充分洗浄した。これらを再び風乾し、1×2mmの小片
となるよう切り取った。
【0023】試験例1 実験動物として7週齢のウィスタ−系雄性ラット80匹
を供し、本発明のN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲ
ンの複合材からなる歯科及び口腔外科用治療材について
の生体内吸収過程及びダウングロ−スの有無を観察し
た。ラットの両側上顎口蓋側歯肉を剥離、掻爬後、右側
を実験側として、実施例4で得られたA,B,C,Dよ
りなる各スポンジの小片を20匹ずつ移植し、左側は対
照側として実施例4で得られたEよりなるスポンジの小
片を80匹全てに移植した。各群とも4匹ずつ術後1、
3、5、7、14日目に屠殺、通法に従い病理組織切片
を作製、H−E染色及びマッソントリクロ−ム染色を施
し、光学顕微鏡にて当該治療材の細胞への吸収の確認を
すると共に当該治療材の分解の程度を観察し、またダウ
ングロ−スの有無についても14日目に確認を行なっ
た。これらの結果を表2に示した。表2における評価は
次のとおりである。 ◎完全に分解吸収され痕跡すらない。 ○分解吸収はされているが、少量の残存が見られる。 △分解吸収はされているが、かなりの残存が見られる。 ×ほとんど分解吸収がされていない。
を供し、本発明のN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲ
ンの複合材からなる歯科及び口腔外科用治療材について
の生体内吸収過程及びダウングロ−スの有無を観察し
た。ラットの両側上顎口蓋側歯肉を剥離、掻爬後、右側
を実験側として、実施例4で得られたA,B,C,Dよ
りなる各スポンジの小片を20匹ずつ移植し、左側は対
照側として実施例4で得られたEよりなるスポンジの小
片を80匹全てに移植した。各群とも4匹ずつ術後1、
3、5、7、14日目に屠殺、通法に従い病理組織切片
を作製、H−E染色及びマッソントリクロ−ム染色を施
し、光学顕微鏡にて当該治療材の細胞への吸収の確認を
すると共に当該治療材の分解の程度を観察し、またダウ
ングロ−スの有無についても14日目に確認を行なっ
た。これらの結果を表2に示した。表2における評価は
次のとおりである。 ◎完全に分解吸収され痕跡すらない。 ○分解吸収はされているが、少量の残存が見られる。 △分解吸収はされているが、かなりの残存が見られる。 ×ほとんど分解吸収がされていない。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示すように各群とも分解吸収がなさ
れたが、コラ−ゲンを単独に用いて得られたEのみが分
解吸収速度が速すぎるため、ダウングロ−スを生じ、こ
れ以外のN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンからな
る実験群A,B,C,Dにおいてはダウングロ−スは生
じなかった。
れたが、コラ−ゲンを単独に用いて得られたEのみが分
解吸収速度が速すぎるため、ダウングロ−スを生じ、こ
れ以外のN−サクシニルキトサン及びコラ−ゲンからな
る実験群A,B,C,Dにおいてはダウングロ−スは生
じなかった。
【0026】試験例2 実施例5で得られた各フィルムを用いて試験例1と同様
の試験を行なった。結果を表3に示した。
の試験を行なった。結果を表3に示した。
【0027】
【表3】
【0028】表3に示すように各群とも分解吸収がなさ
れたが、コラ−ゲンを単独に用いて得られたEと実験群
の中で最もコラ−ゲン含量の高いDにおいてダウングロ
−スが生じ、これ以外のN−サクシニルキトサン及びコ
ラ−ゲンからなる実験群A,B,C,Dにおいてはダウ
ングロ−スは生じなかった。
れたが、コラ−ゲンを単独に用いて得られたEと実験群
の中で最もコラ−ゲン含量の高いDにおいてダウングロ
−スが生じ、これ以外のN−サクシニルキトサン及びコ
ラ−ゲンからなる実験群A,B,C,Dにおいてはダウ
ングロ−スは生じなかった。
【0029】
【発明の効果】上述のごとく、本発明のN−サクシニル
キトサン及びコラ−ゲンの複合材からなる歯科及び口腔
外科用治療材は、生体内吸収され、術部より消滅してし
まい、またコラ−ゲンを単独に用いた場合に比べ、吸収
速度が遅れ、問題とされていたダウングロ−スが解消さ
れ、N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン両者の成分
比を変えることによって吸収速度を制御できるものであ
る。
キトサン及びコラ−ゲンの複合材からなる歯科及び口腔
外科用治療材は、生体内吸収され、術部より消滅してし
まい、またコラ−ゲンを単独に用いた場合に比べ、吸収
速度が遅れ、問題とされていたダウングロ−スが解消さ
れ、N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン両者の成分
比を変えることによって吸収速度を制御できるものであ
る。
【図1】本発明にかかる歯科及び口腔外科用治療材を歯
周病疾患へ適用した場合の説明図
周病疾患へ適用した場合の説明図
【符号の説明】 1 エナメル質 2 象牙質 3 歯周ポケット 4 上皮 5 歯肉 6 歯槽骨 7 歯根膜 8 セメント質 9 本発明の歯科及び口腔外科用治療材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 博 東京都目黒区中根2丁目11番21号株式会社 高研研究所内 (72)発明者 岸 英幸 茨城県土浦市大字常名字向荒久5508片倉チ ツカリン株式会社R&Dセンタ−内 (72)発明者 高野 幸一 東京都千代田区大手町一丁目2番3号片倉 チツカリン株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
の複合材からなることを特徴とする歯科及び口腔外科用
治療材。 - 【請求項2】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
からなる複合材がスポンジ状に加工されたものであるこ
とを特徴とする第1項記載の歯科及び口腔外科用治療
材。 - 【請求項3】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
からなる複合材がフィルム状に加工されたものであるこ
とを特徴とする第1項記載の歯科及び口腔外科用治療
材。 - 【請求項4】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
からなる複合材が二官能性の架橋剤で処理されたもので
あることを特徴とする第2項または第3項記載の歯科及
び口腔外科用治療材。 - 【請求項5】 N−サクシニルキトサン及びコラ−ゲン
からなる複合材が放射線により架橋処理されたものであ
ることを特徴とする第2項または第3項記載の歯科及び
口腔外科用治療材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3273458A JPH0585913A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 歯科及び口腔外科用治療材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3273458A JPH0585913A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 歯科及び口腔外科用治療材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585913A true JPH0585913A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17528198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3273458A Pending JPH0585913A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 歯科及び口腔外科用治療材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0585913A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020017552A (ko) * | 2000-08-31 | 2002-03-07 | 장인순 | 중화 키토산 및/또는 중화 콜라겐 스폰지를 이용한인공진피 및 이의 제조방법 |
KR100298846B1 (ko) * | 1998-09-24 | 2003-10-22 | 한국원자력연구소 | 중화키토산스폰지또는중화키토산/콜라겐혼합스폰지를이용한인공진피 |
KR100484337B1 (ko) * | 2002-08-26 | 2005-04-20 | 한국원자력연구소 | 변형 키토산 및 이를 이용한 진피 구조물 |
US7700747B2 (en) * | 2001-01-31 | 2010-04-20 | Seikagaku Corporation | Crosslinked polysaccharide sponge |
CN113081900A (zh) * | 2021-04-06 | 2021-07-09 | 河北科技大学 | 一种漱口液及其制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3273458A patent/JPH0585913A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100298846B1 (ko) * | 1998-09-24 | 2003-10-22 | 한국원자력연구소 | 중화키토산스폰지또는중화키토산/콜라겐혼합스폰지를이용한인공진피 |
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US7893225B2 (en) * | 2001-01-31 | 2011-02-22 | Seikagaku Corporation | Crosslinked polysaccharide sponge |
US7951936B2 (en) | 2001-01-31 | 2011-05-31 | Seikagaku Corporation | Crosslinked polysaccharide sponge |
US8536317B2 (en) | 2001-01-31 | 2013-09-17 | Seikagaku Corporation | Crosslinked polysaccharide sponge |
KR100484337B1 (ko) * | 2002-08-26 | 2005-04-20 | 한국원자력연구소 | 변형 키토산 및 이를 이용한 진피 구조물 |
CN113081900A (zh) * | 2021-04-06 | 2021-07-09 | 河北科技大学 | 一种漱口液及其制备方法和应用 |
CN113081900B (zh) * | 2021-04-06 | 2023-03-31 | 河北科技大学 | 一种漱口液及其制备方法和应用 |
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