JPH05855A - Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置 - Google Patents

Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置

Info

Publication number
JPH05855A
JPH05855A JP3281688A JP28168891A JPH05855A JP H05855 A JPH05855 A JP H05855A JP 3281688 A JP3281688 A JP 3281688A JP 28168891 A JP28168891 A JP 28168891A JP H05855 A JPH05855 A JP H05855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
hydrogen
atmosphere
contg
ceramics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3281688A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinji Kanematsu
勤治 兼松
Tatsuji Aso
辰二 阿蘇
Toshihiro Kosuge
俊洋 小菅
Hiroyuki Kawai
浩之 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP3281688A priority Critical patent/JPH05855A/ja
Publication of JPH05855A publication Critical patent/JPH05855A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素あるいはアンモニアによる気泡発生を抑
制し、鋳片の品質を向上させるBNセラミックスの加熱
処理方法および凝固装置を提供すること 【構成】 BNを含有し、水素、アンモニアを含む雰囲
気で焼成して得られるセラミックスを水素およびアンモ
ニアを含まない雰囲気で350℃以上に加熱処理を施し
たことを。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素、アンモニアを含む
雰囲気で焼成して得られるセラミックスの加熱処理方法
およびこの方法によって加熱処理を施した連続鋳造用凝
固装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、BNを含有する焼成セラミッ
クスはBNの潤滑性、伝熱性、加工性などに優れている
ことから連続鋳造用の凝固装置、例えば図1に示すよう
な水平連鋳機のブレークリングや、図2に示されるよう
な連続鋳造用のセラミックモールドなどの溶融金属の凝
固装置において使用されるようになってきている。図1
において、1はタンディシュ、2はタンディシュに接続
されたフロントノズル、3は銅を主成分とする冷却を目
的としたモールド、4はタンディシュとモールドをつな
ぐフィードノズル、5はブレークリングである。図2に
おいて、6はタンディシュ下部の側壁、7は水冷ジャケ
ット、8はセラミックスモールドである。連続鋳造用の
このような凝固装置の例は図1、図2に示される水平タ
イプのもの以外に垂直タイプの連続鋳造装置においても
BN含有焼成セラミックスが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的にいってBNを
含有する焼成セラミックスを製造する場合、水素やアン
モニアを含む雰囲気で加熱される工程が採用されること
が多い。本発明者等の実験によればこのような雰囲気で
加熱した場合には、アンモニアの他はアンモニアとセラ
ミックス形成成分が反応して生成されたと考えられる水
素、あるいはアンモニアから解離したと考えられる水素
がセラミックス中に生成含有されることが多い。このよ
うな水素を含有したセラミックスにおいては500℃以
上に加熱されると水素を離脱する。また、BNを含有す
る焼結セラミックスを製造する工程でBNの合成を行わ
れた焼結セラミックスの場合はアンモニアの含有が顕著
であり、前述の場合を含み加熱されると350℃から7
00℃にわたりアンモニアを放出することが分かった。
【0004】例えば図1に示すような連続鋳造装置にお
いては、鋳造対象が溶鋼の場合は約1500℃の温度で
あり、鋳造中はブレークリングと水冷された銅モールド
と接する部位の温度は約500℃であり、使用中にブレ
ークリングの溶損が進行すると、内部温度は高温側へシ
フトする。この温度上昇のためブレークリングから水素
およびアンモニアが離脱する。このような現象はセラミ
ックモールドの場合も同様発生する。このブレークリン
グから離脱した水素あるいはアンモニアは溶鋼中に取り
込まれ、鋳造して得た鋳片に気泡を生成し、この鋳片を
圧延した場合、圧延疵が発生するので問題となってい
る。
【0005】上記は溶鋼の場合に関しての説明である
が、この他にアルミニューム、銅などの溶融金属の凝固
の場合に関しても上記のように気泡となった水素あるい
はアンモニアは溶融金属中を浮上して凝固金属片の上面
に取り込まれ、鋳片の圧延後の圧延疵となり問題となっ
ている。また垂直タイプの鋳造機においても気泡の浮上
速度が鋳造速度よりも遅いため気泡が凝固組織中に留ま
り鋳片の圧延後疵発生の原因となり問題となっている。
本発明は、BN含有焼成セラミックスを連続鋳造用の凝
固装置に用いた場合、水素あるいはアンモニアによる上
記気泡発生を抑制し、鋳片の品質を向上させるBNの加
熱処理方法および凝固装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の第1の発明は、BNを含有し、水素、アンモニアを
含む雰囲気で焼成して得られる焼成セラミックスを水素
およびアンモニアを含まない雰囲気で350℃以上で加
熱処理を施すことを特徴としたBN含有焼成セラミック
スの加熱処理方法であり、第2、3の発明は、本発明の
加熱処理を施してなる連続鋳造用凝固装置である。
【0007】
【作用】本発明においては、BNを含有し水素、アンモ
ニアあるいはその両方を含む雰囲気で焼成して得られる
焼成セラミックスを連続鋳造装置に組込む前に、水素、
アンモニアを生成する心配の少ない予め水素、アンモニ
アを含まない雰囲気で350℃以上に加熱して、該BN
含有焼結セラミックス中に含まれている水素、アンモニ
アを該焼結セラミックス中から放出して、鋳造中に溶損
が進行しても該焼成セラミックスから水素やアンモニア
が発生しないようにして鋳片への気泡生成を抑制して、
圧延疵の発生を防止するものである。
【0008】本発明における加熱処理温度は加熱処理時
間を1〜2時間として350℃以上で、効果が発現する
が、高品位の鋳片を確保するためには600℃以上にす
ることが望ましい。加熱処理が高温であればそれだけ前
述した気泡の原因となるBN含有セラミックス中の水素
あるいはアンモニアが減少するが、気泡発生を皆無にす
る必要はなく、溶鋼の場合にはその加熱温度の上限値と
しては1400℃程度で充分であり、加熱処理コスト、
BN含有セラミックスの機能劣化等の観点からそれ以上
にすることは余り意味はないと言える。なお適切な加熱
温度は当該セラミックスの水素の含有量、アンモニア含
有量、温度と水素あるいはアンモニア離脱量の関係によ
り変化するが溶鋼の場合、1000℃で加熱処理をする
と気泡発生量を従来の約半分にすることができる。
【0009】この加熱処理は、BN含有焼成セラミック
ス中の水素あるいはアンモニアを除くことが目的である
ので加熱雰囲気は水素およびアンモニアを含まないこと
が必要である。この際の雰囲気としてはアルゴン、窒素
がBNの酸化を防止するためには有効であり、真空に吸
引しながらの放射熱による加熱も有効である。特に60
0℃程度の加熱であれば大気でも問題はない。なお加熱
温度が1000℃を越えるとBNに含有される酸化硼素
が蒸発する傾向が大きくなるので、加熱雰囲気には酸化
硼素の分圧を保つようにBNとは別に酸化硼素の粉体を
置くことが好ましい。
【0010】また、本発明を実際の連続鋳造用凝固装置
に適用する場合には、上述した加熱処理を施したセラミ
ックスを所望の凝固装置形状に切削加工するか、或いは
加熱処理前のセラミックスを予め所望形状に形成した後
に加熱処理を施すか、のいずれかを選択すればよい。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。 (実施例1)本発明で対象とするBNを含有し、水素、
アンモニアを含む雰囲気で焼成して得られた焼結セラミ
ックスの組成例を表1に示す。表1に示されるようにB
N含有焼結セラミックスはBNの他にSi3 4 、Al
N、Al2 3 、B2 3 など含まれている。ここに示
す例の他にZrO2 、SiCなどを含有することがあ
る。
【0012】
【表1】
【0013】この7種類のBN含有焼結セラミックスか
ら夫々10mm(幅)×10mm(長さ)×5mm(厚さ)の
板状体を切出し加工し、夫々加熱処理温度を600℃、
800℃、1000℃、1200℃、1400℃の5通
りに設定し、夫々2時間、真空中で加熱処理した。その
後室温まで冷却して、再度300℃/hrで加熱昇温
し、1500℃まで加熱した場合に発生する水素を質量
分析装置で調査した。各試料につき加熱処理をしていな
い同じ成分で同じ形状・大きさのもの(従来相当品)を
1500℃まで同じ条件で加熱昇温した場合の発生水素
量を1として、本発明における前記各温度に加熱処理し
た場合の水素発生量を表2に示す。
【0014】表2より明らかなように本発明による加熱
処理によっていずれのBN含有セラミックスの場合も水
素発生量を加熱処理をしない従来のものに比べ少なくす
ることができること、また加熱処理温度も高温にするほ
ど水素発生量を少なくすることができることが分かる。
【0015】
【表2】
【0016】(実施例2)この実施例は本発明を水平連
続鋳造装置のブレークリング(図1参照)に適用した場
合のものである。表1のNo.6と同組成のBN含有焼
結セラミックスにより、150mm(外径)×100mm
(内径)(厚さ20mm)の板状でリング状のブレークリ
ングをサンプルとして作製し、これを1000℃で2時
間、真空炉の中で放射熱により加熱処理した。このブレ
ークリングについて300℃/hrで加熱昇温し、15
00℃までに発生する水素を質量分析装置で調査した。
加熱処理をしていない従来のブレークリングの場合の5
00℃から1500℃の発生水素量を1として本発明に
よるブレークリングにおける水素発生量を比較して表3
に示す。また同じ材質のBN含有焼結セラミックスで形
成した10mm(幅)×10mm(長さ)×5mm(厚さ)の
板状体をサンプルとし、同じ加熱条件で加熱昇温した場
合の水素発生量も併せて表3に示す。
【0017】
【表3】
【0018】表3よりブレークリング形状150mm
(幅)×100mm(長さ)×(肉厚20mm)とした場合
も10mm×10mm×5mmの小サイズの板状体の場合も表
2と同様な値であった。上記のようにして得られたブレ
ークリングを図1に示すように水平連続鋳造装置のモー
ルド先端部に装着して表4に示す引抜き長さを一定とし
た条件の水平連続鋳造を行った。
【0019】
【表4】
【0020】鋳造開始後50分で鋳片の上面に発生する
気泡の個数を測定した。加熱処理しない従来相当品を用
いた場合の鋳片上面の気泡個数を100として、本発明
により加熱処理したものを用いた場合の鋳片の上面に発
生する気泡の個数を表5に示す。
【0021】
【表5】
【0022】従来加熱処理をしないBN含有焼結セラミ
ックスを使用した場合の気泡量を100とすると、10
00℃で2時間、真空炉の中で加熱処理されたBN含有
焼結セラミックスの場合、気泡量が70〜40になって
おり本発明が優れていることが分かる。
【0023】なお、上記実施例は、主にBN含有焼結セ
ラミックス中の脱水素のための加熱処理に関して述べた
が、該セラミックス中の脱アンモニアについても、本発
明の加熱処理によってできる。アンモニアについては、
水素の場合に比し、比較的低温領域(350℃)から加
熱効果が発現し、加熱処理を行わない従来相当品に対し
て、500℃の加熱処理によって、半分程度に発生を抑
制でき、800℃の加熱処理では殆ど発生を0にするこ
とができるので、脱アンモニアの場合は、350℃〜8
00℃程度の加熱処理によって、充分な効果が得られ
る。したがって、例えば、水素とアンモニアを含むBN
含有セラミックスに対しては、脱水素のための加熱処理
によって、同時に脱アンモニアもできる。
【0024】本発明でいう水素、アンモニアを含む雰囲
気とは水素またはアンモニアを含む雰囲気あるいは水素
とアンモニアを含む雰囲気を意味するものである。した
がって、本発明の実施条件については、BN含有焼結セ
ラミックス中の水素量、アンモニア量に応じて、適宜設
定する。例えば、加熱処理温度の場合処理時間に無関係
ではないがアンモニアが多い場合は350℃〜800℃
の加熱で充分であり、水素が多い場合は500℃〜14
00℃程度の加熱で充分である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明により加熱処理した
BN含有焼結セラミックス例えば連続鋳造装置の凝固装
置に用いた場合には連続鋳造中における水素、アンモニ
アの発生を充分に抑制することができ、特に鋳片上面の
気泡発生を抑制でき、従来に比べて著しく品質の良好な
鋳片の鋳造が可能になり、圧延した場合の疵発生を大幅
に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンディシュとモールドの接続部分の構造を示
す断面図。
【図2】連続鋳造用のセラミックモールドを示す断面
図。
【符号の説明】
1 タンディシュ 2 フロントノズル 3 モールド 4 フィードノズル 5 ブレークリング 6 タンディシュ下部側壁 7 水冷ジャケット 8 セラミックモールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 浩之 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BNを含有し、水素、アンモニアを含む
    雰囲気で焼成して得られるセラミックスを水素およびア
    ンモニアを含まない雰囲気で350℃以上に加熱処理を
    施したことを特徴とする、BN含有焼結セラミックスの
    加熱処理方法。
  2. 【請求項2】 BNを含有し、水素、アンモニアを含む
    雰囲気で焼成して得られるセラミックスを水素およびア
    ンモニアを含まない雰囲気で350℃以上で加熱処理を
    施してなるセラミックスを切削加工して形成されたこと
    を特徴とする連続鋳造用凝固装置。
  3. 【請求項3】 BNを含有し、水素、アンモニアを含む
    雰囲気で焼成して得られるセラミックスで形成した後水
    素およびアンモニアを含まない雰囲気で350℃以上に
    加熱処理したことを特徴とする連続鋳造用凝固装置。
JP3281688A 1990-10-29 1991-10-28 Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置 Withdrawn JPH05855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3281688A JPH05855A (ja) 1990-10-29 1991-10-28 Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-288510 1990-10-29
JP28851090 1990-10-29
JP3281688A JPH05855A (ja) 1990-10-29 1991-10-28 Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05855A true JPH05855A (ja) 1993-01-08

Family

ID=26554284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3281688A Withdrawn JPH05855A (ja) 1990-10-29 1991-10-28 Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05855A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6022676B2 (ja) 窒化硅素・窒化硼素複合焼結体及びその製造方法
US3126597A (en) Decarburization in casting of steel
JP3657217B2 (ja) 熱間圧延用マグネシウム合金スラブの製造方法及びマグネシウム合金の熱間圧延方法
JP2009285698A (ja) 条鋼の製造方法
JPH05855A (ja) Bn含有焼成セラミツクの加熱処理方法および連続鋳造用凝固装置
KR100650562B1 (ko) 쌍롤식 박판주조 공정에서 표면결함 없는 고망간강 생산장치 및 방법
JP2008261036A (ja) ブルーム鋳片の冷却方法
JPS62246870A (ja) 溶融鋳込み耐火物及びその製造方法
JP3406459B2 (ja) 連続鋳造ブルームの冷却方法
KR102109232B1 (ko) 산화방지제, 강재의 처리방법 및 이를 이용하여 제조된 압연제품
JP2016022492A (ja) 連続鋳造ノズル
RU2096128C1 (ru) Способ изготовления биметаллического режущего инструмента
RU2060105C1 (ru) Способ получения изделий из урана
JP2574471B2 (ja) 薄肉鋳片の連続鋳造装置用冷却ドラム
JPH0299241A (ja) 連続鋳造用セラミックスモールドおよびその製造方法
JPH01286967A (ja) 連続鋳造用セラミックスモールドおよびその製造方法
JP3061794B1 (ja) 亜共晶鋳鉄の水平連続鋳造用鋳型及びその水平連続鋳造方法
JPS60149717A (ja) 鋳片を素材とする熱間押出材の製造方法
JPH0114967B2 (ja)
JPH11343518A (ja) 圧延珪素鋼板の製造方法とその素材
JP4020224B2 (ja) 溶融金属処理用部材
CN115351105A (zh) 一种提高电子行业用纯镍带材表面性能的激光强化工艺
JPH04100671A (ja) 溶鋼の保温方法
JPH06277813A (ja) 連続鋳造ノズル用耐火物
RU2148470C1 (ru) Шлакообразующая смесь для непрерывной разливки стали

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107