JPH0585536B2 - - Google Patents

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JPH0585536B2
JPH0585536B2 JP2207651A JP20765190A JPH0585536B2 JP H0585536 B2 JPH0585536 B2 JP H0585536B2 JP 2207651 A JP2207651 A JP 2207651A JP 20765190 A JP20765190 A JP 20765190A JP H0585536 B2 JPH0585536 B2 JP H0585536B2
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JP
Japan
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methyl
dimethoxy
residue
acid
formula
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Application number
JP2207651A
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English (en)
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JPH03115248A (ja
Inventor
Shinji Terao
Naoyoshi Okazaki
Isuke Imada
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2207651A priority Critical patent/JPH03115248A/ja
Publication of JPH03115248A publication Critical patent/JPH03115248A/ja
Publication of JPH0585536B2 publication Critical patent/JPH0585536B2/ja
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、プロトコラーゲン・プロリン水酸化
酵素阻害作用、コラーゲン生合成抑制作用などを
有する新規ベンゾキノリン誘導体に関する。 プロトコラーゲン・プロリン水酸化酵素は、動
物細胞内のリボゾームで合成されたプロトコラー
ゲン中のプロリンを特異的に水酸化する酵素であ
り、コラーゲン生合成を律速する重要な因子の一
つである。従来、本酵素活性を阻害するものとし
ては、鉄キレーター(例えばα,α′−ジピリジル
など)、SH酵素阻害剤(例えばp−クロロマーキ
ユリーベンゾエートなど)、ある種の重金属(例
えばCu,Znなど)などが知られているが、
これらの物質はいずれもコラーゲンおよび非コラ
ーゲン性蛋白質の生合成を非特異的に阻害するた
めに副作用が大きく、医薬とはなり得なかつた。
非コラーゲン性蛋白質の生合成を阻害せず、コラ
ーゲンの生合成のみを特異的に阻害する物質が見
いだされれば、その物質は動脈硬化症、肝硬変
症、強皮症、ケロイド、リユーマチ性関節炎、肺
線維症などのコラーゲンの過剰蓄積を伴う臓器線
維症を含めた疾病の予防治療に使用することがで
きる。 本発明者らはプロトコラーゲン・プロリン水酸
化酵素活性を阻害する物質を求めて鋭意検索を行
なつた結果、一般式
【式】 [式中、R1,R2は同一または異なつてメチル
基またはメトキシ基を、nは0〜9の整数を、m
は0または1を、Zは
【式】(ただし R3,R4は同一または異なつて炭素数1〜4のア
ルキル基を示すかまたは
【式】でモルホリノ 基を示す。)、−COR5(ただしR5はα−アミノ酸の
残基または置換されていてもよいグルコサミン残
基を示す。)、
【式】(ただしR6は −CH2−,−CH=CH−または−CH(CH3)−を
示す。)または
【式】(ただしR6は前 記と同意義)で示される基を示す。]で表わされ
る新規ベンゾキノン誘導体にその作用のあること
を見い出した。さらに、これらの化合物はSRS−
A産生抑制作用を有するという知見も得た。本発
明はこれらの知見に基づいて完成されたものであ
る。 すなわち、本発明は、一般式()で表わされ
るベンゾキノン誘導体である。 上記一般式()中、Zで示される
【式】の基においてR3,R4で示される アルキル基としてはたとえばメチル、エチル、プ
ロピルなどがあげられる。またZで示される
COR5の基においてR5で示されるα−アミノ酸残
基はそのα−位のアミノ基の水素1個を除いた基
であり、α−アミノ酸としては、たとえばグリシ
ン、アラニン、プロリン、フエニルアラニン、グ
ルタミン酸、メチオニン、チロシン、アルギニ
ン、チオプロリン、トリプトフアン、リシン、バ
リン、ヒスチジン、ロイシン、イソロイシン、セ
リン、トレオニン、システイン、アスパラギン
酸、オキシプロリンなどが、R5で示される置換
されていてもよいグルコサミン残基はそのアミノ
基またはヒドロキシル基のいずれかから水素1個
を除いた基であり、その置換基としてはたとえば
1−カルボキシルエチルなどがあげられ、置換位
置はグルコサミンのいずれの位置でもよい。 以下に本発明の化合物()の薬理作用につい
て述べる。 プロトコラーゲン・プロリン水酸化酵素阻害
作用: 阻害活性の測定はK.I.KivirrikoらおよびJ.
Halmeらの方法(J.Biol.Chem.242,4007(1967)
およびBiochim.Biophys.Acta 198,460(1967))
に準じて、鶏胚より調製した部分精製酵素標品を
使用し、(Pro−Pro−Gly)54H2O(蛋白質研究奨
励会製、大阪)を基質として、R.E.Rhoadsらの
方法(Methods in Enzymology B,306
(1971))に準じて行なつた。本法においては部分
精製酵素は蛋白質量として100μg用いた。
【化】
【化】
【化】 ただし Gly:グリシン残基、 Ala:アラニン残基、 Glu:グルタミン酸残基、 Arg:アルギニン残基、 Lys:リシン残基、 Met:メチオニン残基、 GlcN:グルコサミン残基、
【式】 Pro:プロリン残基、 Phe:フエニルアラニン残基、 Tyr:チロシン残基、 Trp:トリプトフアン残基、 His:ヒスチジン残基、 NurNAC:N−アセチルムラミン酸
残基
【式】 コラーゲン生合成抑制作用: R.A.Salvadorらの方法「Arch,Biochem.
Biophys 174,382(1976)]に準じて、検体化合
物0.2mg/Kgを1日1回、6日間、SD−系ラツト
(♀,3週令)の腹腔内に投与し、子宮のコラー
ゲン量を対照群と比較した。
【化】 RBL−1細胞による5−リポキシゲナーゼ
抑制作用: RBL−1細胞(rat basophilic leukemia
cells)107個をMCM(mast cell medium)0.5ml
に懸濁し、これにあらかじめ調整した被検液
(MCM0.5ml、アラキドン酸50μg,A−23187
10μg、キノン化合物1μMまたは10μMからなる)
を加え、37℃で20分間反応を行う。反応後、エタ
ノール4mlと内部基準薬として1,4−ジメトキ
シ−2−メチル−3−(3−メトキシプロピル)
ナフタレンを加えよく振りまぜたのち、室温で10
分間放置する。ついで遠心機(2000回転/分)に
10分間かけ、上澄液を分離する。この上澄液を減
圧下に約200μにまで濃縮する。濃縮液に高速
液体クロマトに用いる溶媒[CH3CN(1500):
CH3OH(500):水(1100):酢酸(2),PH5.6(ア
ンモニア水で調節)]を加えて全量を1mlとする。
この溶液を200μとり、高速液体クロマトグラ
フイーに付し、5−HETE(5−hydroxyeicosa
−tetraenoicacid)の定量を行う。 5−HETEの生成抑制率(IE)は(1−b/a) ×100で表わされる。aはキノン化合物を含まな
いときの内部標準のピークで補正したピーク高ま
たは面積値を、bはキノン化合物を含んでいると
きの内部標準のピークで補正したピーク高または
ピーク面積を表わす。
【化】 本発明の化合物()は上記のとおりプロトコ
ラーゲン・プロリン水酸化酵素阻害作用、コラー
ゲン生合成抑制作用および5−リポキシゲナーゼ
抑制作用を有しており、哺乳動物(ウサギ、ラツ
ト、マウス、イヌ、ネコ、人など)の臓器線維症
の予防・治療剤としてたとえば肺線維症、肝硬変
症、腎硬化症、動脈硬化症、強皮症、骨髄線維
症、慢性関節炎などの予防・治療のために、ある
いは抗アレルギー剤としてたとえば喘息、アレル
ギー性鼻炎、じん麻疹などの予防・治療のために
用いられる。 本発明の化合物()はそれ自体あるいは適宜
の薬理的に許容される担体、賦形剤、希釈剤と混
合し、粉剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、注射剤
などの剤型で経口的または非経口的に投与するこ
とができる。投与量は対象疾患、症状、投与対
象、投与方法によつて異なるが、臓器線維症の予
防・治療剤として投与する場合は成人1人当り1
日約2〜50mgを1〜3回に分けて投与され、抗ア
レルギー剤として用いる場合は成人1人当り1日
約0.3〜500mgを1〜3回に分けて投与される。 一般式()で表わされる化合物は、たとえば
一般式
【式】 [式中、R1,R2,m,nおよびZは前記と同
意義であり、Xは水素原子または保護されていて
もよい水酸基を、Yは保護されていてもよい水酸
基を示す。]で表わされる化合物を必要に応じて
保護基を除去したのち酸化反応を施すことによつ
ても製造することができる。 一般式()中、XあるいはYの水酸基の保護
基としては容易に除去できるような基であればい
ずれでもよく、たとえばメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル
などの炭素数1〜4のアルキル基、たとえばベン
ジルなどのアラルキル基、たとえばアセチル、ベ
ンゾイル、ベンジルカルボニルなどのアシル基、
たとえばα−テトラヒドロピラニル、メトキシメ
チルなどのアセタール基、たとえばトリメチルシ
リルなどのシリール基などがあげられる。 この反応における酸化方法としてはアルコール
性ヒドロキシ基に影響を与えることなく、フエノ
ールをキノンに変じうるものあるいは酸化的脱保
護反応のいずれでもよく、酸化剤としては塩化第
二鉄、酸化鉄、ニトロソジスルホネート、硝酸第
2セリウムアンモニウムなどがあげられる。該酸
化反応は一般に適当な溶媒の存在下に行われる。
該溶媒としては酸化反応をさまたげないものであ
ればいずれでもよく、たとえば水、酸またはアル
カリの稀薄溶液、アセトン、エタノール、ジオキ
サン、アセトニトリル、エーテル、酢酸、ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒドロフランなどがあげ
られる。該酸化反応における温度、反応時間は酸
化剤の種類によつて異なるが、一般に−10℃〜25
℃,0.5時間〜5時間が好ましい。 一般式()で表わされる化合物のうちmが0
でZがCOR5である化合物、すなわち一般式
【化】 [式中の各記号は前記と同意義である]で表わ
される化合物は一般式
【式】 [式中の各記号は前記と同意義である]で表わ
される化合物のカルボキシル基を反応性誘導体に
したのち保護されていてもよいα−アミノ酸また
は置換されていてもよいグルコサミンすなわち一
般式 R5−H [式中R5は前記と同意義である。]で表される
化合物を反応させることによつても製造すること
ができる。カルボキシル基の反応性誘導体として
は、たとえば活性エステル、酸無水物などを挙げ
ることができる。活性エステルとしては、たとえ
ばシアノメチルエステル、チオグリコール酸エス
テル、p−ニトロフエニルエステル、2,4,5
−トリクロロフエニルエステル、ペンタクロロフ
エニルエステル、ペンタフルオロフエニルエステ
ル、ピバロヒドロキサン酸エステル、N−ヒドロ
キシフタル酸イミドエステル、N−ヒドロキシコ
ハク酸イミドエステル、N−ヒドロキシ−5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシミドエステ
ル、8−ヒドロキシキノリルエステル、2−ヒド
ロキシ−1,2−ジヒドロ−1−カルボエトキシ
キノリルエステル、2−ヒドロキシフエニルエス
テル、2−ヒドロキシ−4,5−ジクロロフエニ
ルエステル、2−ヒドロキシピリジルエステル、
2−ピリジルチオールエステル、非置換またはハ
ロゲン化メチル基またはメトキシル基で置換され
ている1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステ
ル、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド
またはN−エチル−5−フエニル−イソキサゾリ
ウム−3−スルホン酸塩をかつて得られるエノー
ルエステル等の活性エステルなどがあげられる。 酸無水物としては好ましくは混酸無水物、酸ア
ミドたとえばイミダゾリド、イソキサゾリドなど
が挙げられる。 化合物()の反応性誘導体と保護されていて
もよい前記一般式R5−Hで表わされる化合物と
の反応は要すれば有機塩基たとえばトリエチルア
ミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホ
リンまたは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを
共存させることもできる。反応温度は通常0℃程
度から約80℃程度であり、好ましくは5〜50℃程
度である。所望によりこれ以外の温度で反応を行
つてもよい。この反応は一般に溶媒中で進行し、
溶媒としては、たとえばテトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエーテル類、たとえば酢酸エチ
ル、酢酸イソアミルなどのエステル類、たとえば
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2
−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドな
どのN−アルキルアミド類、その他ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホルアミドなど適宜
の溶媒を使用し得る。 上記反応後必要に応じ保護基は自体公知の手段
によつて除去することができ、たとえば金属触媒
の存在下接触還元することにより、または酸によ
り加水分解的に除去するのがよい。 一般式()で表わされる化合物のうちZが
【式】である化合物、すなわち、一 般式
【化】 [式中、R7は水素原子または低級アルキル基
を、その他の記号は前記と同意義を示す。]で表
わされる化合物は、一般式
【化】 [式中、R1,R2,X,Y,n及びmは前記と
同意義であり、Aはハロゲン原子を表わす。]で
表わされる化合物に、一般式
【式】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表
わされる化合物を塩基存在下に反応させることに
よつて製造することができる。上記化合物()
中、Aで示されるハロゲン原子としては塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子などがあげられる。ま
た塩基としては、水素化ナトリウム、第3級ブト
キシカリウムなどがあげられる。 一般式()で表わされる化合物のうちZが
【式】である化合物、すなわち、一般 式
【化】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表
わされる化合物は、一般式
【化】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表
わされる化合物を脱水縮合することによつて製造
することができる。脱水縮合反応にはたとえば、
オキシ塩化リンまたは五塩化リンが好んで用いら
れる。 一般式()で表わされる化合物のうちZが
【式】で表わされる化合物、すなわ ち、一般式
【化】 [式中、各記号は前記と同意義である]で表わ
される化合物は、一般式
【化】 と一般式
【式】 [式中、各記号は前記と同意義である]で表わ
される化合物からロイカルト−ワラツハ
(Leuckart−Wallach)反応によつて製造するこ
とができ、また一般式
【化】 [式中、各記号は前記と同意義である]で表わ
される化合物を水素化リチウムアルミニウムなど
で還元することによつても製造される。 実施例 1 3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオン酸 パ
ラニトロフエニルエステル(187mg,0.5mmol)
とグリシン(37mg,0.5mmol)をN,N−ジメチ
ルホルムアミド(5ml)に加え、さらにそれにN
−エチルモルフオリン(128μ,1.0mmol)を加
えて、室温で2日間撹拌した。反応終了後、溶媒
を減圧下に留去し、残留物をそのままセフアデツ
クスLH20カラムクロマトグラフイー(1.5×90
cm)(流出溶媒:エタノール)にかけ、得られた
フラクシヨンの溶媒を留去した。残留物をエチル
エーテルを用いて結晶化し、3−(2,3−ジメ
トキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン−6
−イル)プロピオニルグリシン(11mg)を得た。
融点128−130℃,Rf=0.34(クロロホルム−メタ
ノール−酢酸=18:2:1 シリカゲルプレー
ト)(以後この条件をRf1とする)Rf=0.52(酢酸
エチルエステル−ピリシセン−酢酸−水=60:
20:6:10,V/V、シリカゲルプレート)(以
後この条件をRf2とする) 元素分析 C14H17NO7・0.5H2Oとして 計算値 C 52.50; H 5.66; N 4.37 実測値 C 52.75; H 5.34; N 4.29 実施例 2 3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオン酸 パ
ラニトロフエニルエステル(187mg,0.5mmol)
とL−アラニン(45mg,0.5mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(5ml)に加え、さらにそれ
にN−エチルモルフオリン(128μ,1.0mmole)
を加えて、室温で2日間撹拌した。反応終了後、
溶媒を留去し、残留物を実施例1と同じ条件のセ
フアデツクスLH20カラムクロマトグラフイーに
かけ、得られたフラクシヨンの溶媒を留去するこ
とによつて3−(2,3−ジメトキシ−5−メチ
ル−1,4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオ
ニル−L−アラニン(23mg)を得た。 [α]21 D −5.5°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.48,Rf2=0.66 元素分析 C15H19NO7として 計算値 C 56.42; H 6.00; N 4.39 実測値 C 56.52; H 6.17; N 4.11 実施例 3 3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオン酸 パ
ラニトロフエニルエステル(187mg,0.5mmol)
とL−プロリン(57mg,0.5mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(5ml)に加え、さらにN−
エチルモルフオリン(128μ,1.0mmol)を加え
て室温で2日間撹拌した。以下実施例1と同じ方
法により3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル
−1,4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオニ
ル−L−プロリン(81mg)を得た。融点131℃ [α]21 D −38.1°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.61,Rf2=0.58 元素分析 C17H21NO7として 計算値 C 58.11; H 6.02; N 3.99 実測値 C 57.88; H 6.10; N 4.24 実施例 4 3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオン酸 パ
ラニトロフエニルエステル(187mg,0.5mmol)
とN−ニトロ−L−アルギニン ベンジルエステ
ルの2パラトルエンスルホン酸塩(327mg,
0.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5
ml)に溶かし、これにトリエチルアミン(0.25
ml,1.7mmol)を加えて室温で15時間撹拌した。
反応終了後溶媒を除き、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー(シリカゲル:5g)(流出
溶媒:メタノール−クロロホルム=1:19,V/
V)にかけ、得られたフラクシヨンの溶媒を留去
した。残留物をそのまま酢酸(2ml)に溶かし、
パラジウム黒(30mg)を触媒として室温で10時間
水素添加した。反応終了後触媒を除き、溶媒を留
去した。残留物をメタノール(5ml)に溶かし氷
冷し、これに三塩化鉄(324mg,2mmol)の水
(1ml)溶液を加え、15分間撹拌した。この溶液
をアンバーライトXAD−2カラムクロマトグラ
フイー(XAD−2樹脂:3g)にかけ、まず水で
無機物を溶出した後、メタノールで目的物を溶出
した。フラクシヨンの溶媒留去後、セフアデツク
スLH20カラムクロマトグラフイー(1.5×45cm)
(流出溶媒:エタノール−0.1M酢酸=3:2,
V/V)にかけ、得られたフラクシヨンの溶媒を
留去することによつて3−(2,3−ジメトキシ
−5−メチル−1,4−ベンゾキノン−6−イ
ル)プロピオニル−L−アルギニン(37mg)を得
た。 [α]21 D +7.3°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.02,Rf2=0.21 元素分析 C18H26N4O7・CH3COOHとして 計算値 C 51.06; H 6.43; N 11.91 実測値 C 51.22; H 6.39; N 11.74 実施例 5 3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオン酸 パ
ラニトロフエニルエステル(187mg,0.5mmol)
とL−グルタミン酸 ジベンジルエステル パラ
トルエンスルホン酸(250mg,0.5mmol)を用い、
実施例4と同じ方法により、3−(2,3−ジメ
トキシ−5−メチルベンゾキノン−6−イル)プ
ロピオニル−L−グルタミン酸(49mg)を得た。 [α]21 D −1.7°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.22,Rf2=0.49 元素分析 C17H21NO9として 計算値 C 53.26; H 5.52; N 3.65 実測値 C 53.46; H 5.51; N 3.50 実施例 6 3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)プロピオン酸 パ
ラニトロフエニルエステル(187mg,0.5mmol)
とO−ベンジル−L−チロシン(136mg,
0.5mmol)を用い、実施例4と同じ方法により、
3−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4
−ベンゾキノン−6−イル)プロピオニル−L−
チロシン(43mg)を得た。融点170℃ [α]21 D +20.7°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.37,Rf2=0.68 元素分析 C21H23NO8として 計算値 C 60.42; H 5.55; N 3.36 実測値 C 60.33; H 5.69; N 3.47 実施例 7 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 N−ヒ
ドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
キシイミドエステル(1.54g,3mmol)とL−ヒ
スチジン(0.47g,3mmol)をN,N−ジメチル
ホルムアミド(10ml)に加え、さらにそれにトリ
エチルアミン(0.42ml,3mmol)加えて室温で2
日間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し、残留
物をそのままセフアデツクスLH20カラムクロマ
トグラフイー(1.5×90cm)(流出溶媒:エタノー
ル)にかけ、得られたフラクシヨンの溶媒を留去
することにより、10−(2,3−ジメトキシ−5
−メチル−1,4−ベンゾキノン−6−イル)デ
カノイル−L−ヒスチジン(136mg)を得た。 [α]21 D −5.4°(c=0.5、メタノール) Rf2=0.61 元素分析 C25H35N3O7として 計算値 C 61.33; H 7.21; N 8.58 実測値 C 61.41; H 7.17; N 8.65 実施例 8 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 N−ヒ
ドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
キシイミドエステル(1.54g,3mmol)とNG−ニ
トロ−L−アルギニン ベンジルエステル 2パ
ラトルエンスルホン酸塩(1.97g,3mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶かし、こ
れにトリエチルアミン(0.84ml,6mmol)を加え
て室温で15時間撹拌した。反応終了後溶媒を除
き、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲル:20g)(流出溶媒:メタノール
−クロロホルム=1:19,V/V)にかけ、得ら
れたフラクシヨンの溶媒を留去した。残留物をそ
のまま酢酸(5ml)に溶かし、パラジウム黒
(100mg)を触媒として室温で10時間水素添加し
た。反応終了後触媒を除き、溶媒を留去した。残
留物をメタノール(5ml)に溶かし氷冷し、これ
に三塩化鉄(1.95g,12mmol)の水(1ml)溶液
を加え、15分間撹拌した。この溶液をアンバーラ
イトXAD−2カラムクロマトグラフイー(XAD
−2樹脂:9g)にかけ、まず水で無機物を溶出
した後、メタノールで目的物を溶出した。フラク
シヨンの溶媒留出後、セフアデツクス−LH20カ
ラムクロマトグラフイー(1.5×45cm)(流出溶
媒:エタノール−0.1M酢酸=3:2,V/V)
にかけ、得られたフラクシヨンの溶媒を留去する
ことによつて10−(2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ベンゾキノン−6−イル)デカノ
イル−L−アルギニン(920mg)を得た。 [α]21 D +6.4°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.03,Rf2=0.27 元素分析 C25H40N4O7・CH3COOHとして 計算値 C 57.03; H 7.80; N 9.85 実測値 C 56.84; H 8.05; N 9.62 実施例 9 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 N−ヒ
ドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
キシイミドエステル(1.54g,3mmol)とL−ト
リプトフアン ベンジルエステル パラトルエン
スルホン酸塩(1.40g,3mmol)を用い、実施例
8と同じ方法により、10−(2,3−ジメトキシ
−5−メチル−1,4−ベンゾキノン−6−イ
ル)デカノイル−L−トリプトフアン(682mg)
を得た。 [α]21 D +4.9°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.87,Rf2=0.85 元素分析 C30H38N2O7・1/2H2Oとして 計算値 C 65.80; H 7.18; N 5.12 実測値 C 66.00; H 7.29; N 5.17 実施例 10 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 N−ヒ
ドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
キシイミドエステル(1.54g,3mmol)とN〓−カ
ルボベンゾキシ−L−リシン ベンジルエステル
(1.63g,3mmol)を用い、実施例8と同じ方法に
より、10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−
1,4−ベンゾキノン−6−イル)デカノイル−
L−リシン(794mg)を得た。融点107℃ [α]21 D −5.8°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.03,Rf2=0.19 元素分析 C25H40N2O7・CH3COOH・H2
Oとして 計算値 C 58.05; H 8.30; N 5.01 実測値 C 57.78; H 8.29; N 5.33 実施例 11 グルコサミン 塩酸塩(863mg,4mmol)を
N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)と水(2
ml)の混合溶媒に懸濁させ、それにトリエチルア
ミン(0.56ml,4mmol)を加え、更に10−(2,
3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキ
ノン−6−イル)デカン酸 N−ヒドロキシ−5
−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドエ
ステル(3.08g,6mmol)を加えて室温で24時間
撹拌した。反応終了後溶媒を留去し、残留物を酢
酸エチルエステル−エチルエーテルで固化させ
取した。これを水(100ml)に懸濁させ取した。
この固体を、再び少量のメタノールに溶かし、水
を加えることによつて固化させ取することによ
つてN−[10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル
−1,4−ベンゾキノン−6−イル)デカノイ
ル]グルコサミン(1.76g)を得た。Rf=0.78(水
−酢酸エチルエステル−n−ブタノール−酢酸=
1:1:1:1,V/V,シリカゲルプレート) [α]21 D +64.0°(c=0.5、N,N−ジメチルホ
ルムアミド) 元素分析 C25H39NO10として 計算値 C 58.46; H 7.66; N 2.73 実測値 C 58.58; H 7.58; N 2.77 実施例 12 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 パラニ
トロフエニルエステル(4.73g,10mmol)とD−
フエニルアラニン(1.65g,10mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド(30ml)に加え、さらにト
リエチルアミン(1.4ml,10mmol)を加えて室温
で2日間撹拌すると不溶物は殆んど消失した。溶
媒を減圧下に留去し、残留物をそのままシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル:
100g)にかけ、クロロホルムでよく洗つた後、
クロロホルム−メタノール−酢酸(18:2:1,
V/V)の混合溶媒で展開し、目的物を含むフラ
クシヨンを集めた。減圧下に溶媒を留去して10−
(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベ
ンゾキノン−6−イル)デカノイル−D−フエニ
ルアラニン(2.56g)を得た。融点96−98℃ [α]25 D −8.8°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.18(クロロホルム−アセトン−メタノール
=10:3:2,V/V,シリカゲルプレート) (以後この条件をRf3とする。) 元素分析 C28H37NO7として 計算値 C 67.31; H 7.47; N 2.80 実測値 C 67.17; H 7.48; N 2.83 実施例 13 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 パラニ
トロフエニルエステル(237mg,0.5mmol)とL
−メチオニン(149mg,1mmol)をN,N−ジメ
チルホルムアミド(1ml)に加え、さらにトリエ
チルアミン(0.21ml,1.5mmol)を加えて室温で
16時間撹拌した。残留物を酢酸エチル(10ml)に
溶かし、1N塩酸(5ml×3)、飽和食塩水(5ml
×3)で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル:7g)
にかけ、クロロホルム−メタノール(4:1,
V/V)でカラムを洗つた後クロロホルム−メタ
ノール−酢酸(32:8:1,V/V)の混合溶媒
で展開して目的物を含むフラクシヨンを集める。
溶媒を減圧下に留去して10−(2,3−ジメトキ
シ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン−6−イ
ル)デカノイル−L−メチオニン(150mg)を得
た。融点83−85℃ [α]25 D +6.6°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.79 元素分析 C24H37NO7S・0.5H2Oとして 計算値 C 58.51; H 7.78; N 2.84;
S 6.51 実測値 C 58.79; H 7.88; N 2.90;
S 6.41 実施例 14 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸 パラニ
トロフエニルエステル(474mg,1mmol)とL−
チオプロリン(266mg,2mmol)を実施例13と同
様に反応させ、油状の10−(2,3−ジメトキシ
−5−メチル−1,4−ベンゾキノン−6−イ
ル)デカノイル−L−チオプロリン(150mg)を
得た。 [α]25 D −61.2°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.74 元素分析 C24H33O7NS・0.5H2Oとして 計算値 C 58.99; H 7.01; N 2.87;
S 6.56 実測値 C 58.65; H 7.21; N 2.77;
S 6.54 実施例 15 () t−ブチルオキシ−D−イソグルタミン
ベンジルエステル(3,70g,11mmol)をト
リフルオロ酢酸(20ml)に溶かし、室温で30分
間撹拌した。溶媒留去後、残留物にエチルエー
テルを加え再び溶媒を減圧下に留去した。残留
物に石油エーテルを加えてこれを結晶化させ、
水酸化ナトリウムの存在下デシケータ中で乾燥
させD−イソグルタミン ベンジルエステル
トリフルオロ酢酸塩を得た。これをアセトニト
リル(10ml)に溶かし、氷冷下にトリエチルア
ミンを加えて中和し、さらに10−(2,3−ジ
メトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン
−6−イル)デカン酸 パラニトロフエニルエ
ステル(4.74g,10mmol)を加えて室温で16時
間撹拌した。反応後溶媒を減圧下に留去し、残
留物を酢酸エチル(70ml)に溶かし5%の重炭
酸ソーダ水(30ml×3)、1N塩酸(30ml×3)、
飽和食塩水(30ml×3)で洗浄した。無水硫酸
ナトリウム乾燥後、溶媒を減圧下に留去して、
残留物を酢酸エチル−エチルエーテルからゲル
として析出させた。ゲル化を2度繰り返し10−
(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−
ベンゾキノン−6−イル)デカノイル−D−イ
ソグルタミン ベンジルエステル(3.74g)を
得た。融点83−85℃ [α]25 D +4.4°(c=0.5、メタノール) Rf3=0.68,Rf=0.33(クロロホルム−メタノー
ル=19:1,V/V、シリカゲルプレート)
(以後この条件をRf4とする) 元素分析 C31H42N2O8として 計算値 C 65.24; H 7.42; N 4.91 実測値 C 65.29; H 7.36; N 4.97 () 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル
−1,4−ベンゾキノン−6−イル)デカノイ
ル−D−イソグルタミン ベンジルエステル
(3.42g,6mmol)をメタノール(12ml)に溶か
し、パラジウム黒を触媒として室温で3時間水
素添加した。反応終了後触媒をのぞき、溶媒を
留去した。残留物をメタノール(25ml)に溶か
し、これに三塩化鉄(2.43g,15mmol)の水
(5ml)溶液を加え、室温で10分間撹拌した。
溶媒留去後、残留物を酢酸エチル(30ml)に溶
かし、水(15ml×4)で洗浄した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させた後、再び減圧下に溶媒留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフイ
ーに付し、クロロホルム−メタノール(9:
1,V/V)、クロロホルム−アセトン−メタ
ノール(10:3:2,V/V)、クロロホルム
−メタノール−酢酸(18:2:1,V/V)の
混合溶媒で順次展開して目的とするフラクシヨ
ンを集めた。溶媒を減圧下に留去し、残留物を
エタノール−エチルエーテル−石油エーテルで
精製して10−(2,3−ジメトキシ−5−メチ
ル−1,4−ベンゾキノン−6−イル)デカノ
イル−D−イソグルタミン(1.61g)を得た。
融点136−137℃ [α]D +7.0°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.47,Rf4=0.09 元素分析 C24H36N2O8として 計算値 C 59.98; H 7.55; N 5.83 実測値 C 59.74; H 7.57; N 5.95 実施例 16 10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノン−6−イル)デカン酸(176mg,
0.5mmol),N−アセチル−1−O−ベンジル−
α−ムラミン酸 ジフエニルメチルエステル
(275mg,0.5mmol)およびトルエンスルホン酸
(10mg)を無水ピリジン(1ml)に溶かしN,N
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(206mg,
1mmol)を加え、室温で90時間反応させた。析
出物を去し、溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲル分取薄層クロマトグラフイー(クロロホルム
−メタノール=49:1,V/V、で展開)で精製
し、油状のN−アセチル−1−O−ベンジル−6
−O−[10−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−
1,4−ベンゾキノン−6−イル)デカノイル]
−α−ムラミン酸 ジフエニルメチルエステル
(142mg)を得た。Rf4=0.88。この油状物(142
mg)を酢酸(5ml)中でパラジウム黒を触媒にし
て、室温で8時間水素添加し触媒を去した。溶
媒を留去後、残留物をジオキサン(5ml)に溶か
し、三塩化鉄(400mg)を水(0.5ml)に溶かした
溶液を加え、室温で30分間撹拌した。反応液に水
(20ml)と酢酸エチル(20ml)を加えて抽出、有
機層を水洗したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲル分取薄
層クロマトグラフイー(Rf1の溶媒系で展開)で
精製した。展開後に目的物の部分をかきとり、メ
タノールで抽出した。メタノールを留去し、残留
物を酢酸エチルに溶かした。これを水洗した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して
N−アセチル−6−O−[10−(2,3−ジメトキ
シ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン−6−イ
ル)デカノイル]ムラミン酸(104mg)を得た。 [α]21 D +34.4°(c=0.5、メタノール) Rf1=0.26 元素分析 C30H45NO13・0.5H2Oとして 計算値 C 56.59; H 7.28; N 2.20 実測値 C 56.52; H 7.40; N 2.25 実施例 17 参考例1で得た化合物b(1.72g,4mmol)と
2,6−ジカルボキシピリジンN−オキサイド
(2.20g,12mmole)を30%含水アセトニトリル
(50ml)に溶解し、氷冷下にかき混ぜた。これに
氷冷した硝酸第2セリウムアンモニウム(6.58g,
12mmole)の50%含水アセトニトリル溶液(30
ml)を30分で滴下、同条件下に30分間、ついで室
温で30分間かき混ぜた。反応終了後、不溶物を
過し、不溶物を酢酸エチル(100ml)でよく洗浄
し、液と洗液を合わせ溶媒を減圧で留去し、残
留物に酢酸エチル(150ml)、水(50ml)を加えて
生成物を抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥
(MgSO4)後、有機溶媒を減圧で留去した。残渣
をシリカゲルクロマトグラフイーに付し、酢酸エ
チル−イソプロピルエーテル(1:1)で展開す
ると4−[4−{6−(2,3−ジメトキシ−5−
メチル−1,4−ベンゾキノニル)}ブトキシ]
桂皮酸(化合物1)(1.05g)が得られた。 上記と同様にして参考例1および2で得た化合
物d,f,h,j,kからそれぞれ下記に示す化
合物2〜6を得た。 化合物 2 4−[4−{6−(2,3−ジメトキシ−5−メ
チル)−1,4−ベンゾキノニル}−2−メチル
−2−ブテノキシ]桂皮酸 化合物 3 4−[6−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−
1,4−ベンゾキノニル)]メトキシ桂皮酸 化合物 4 4−[4−{6−(2,3−ジメトキシ−5−メ
チル)−1,4−ベンゾキノニル}−2−メチル
−2−ブテノキシ]フエニル酢酸 化合物 5 4−[6−(2,3−ジメトキシ−5−メチル−
1,4−ベンゾキノニル)]メトキシフエニル
酢酸 化合物 6 2−[4−{6−(2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ベンゾキノニル)}メトキシフ
エニル]プロピオン酸 上記化合物1〜6の物性及び物理恒数を第3表
に示す。
【表】 実施例 18 参考例3で得た2−[6−(2,5−ジメトキシ
−3,4,6−トリメチルフエニル)ベンゾキサ
ゾール−6−イル]プロピオン酸(0.90g,
2.44mmol)と粉末酸化銀(AgO,1.21g,
9.76mmol)をジオキサン(25ml)に懸濁し、10
℃に冷却した。これに6規定硝酸液(2.44ml)を
10分間で滴下した。同条件下でさらに30分間かき
混ぜたのち、ジオキサンを減圧で留去し、残渣に
酢酸エチル(50ml)、水(30ml)を加え不溶物を
セライトを通して除去した。酢酸エチル層を水洗
し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧で留去した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフイーに付し、酢
酸エチルで展開し、溶媒を留去後生成物をエタノ
ールから再結晶すると2−[2−{6−(2,3,
5−トリメチル−1,4−ベンゾキノニル)}ベ
ンゾキサゾール−6−イル]プロピオン酸
(0.40g)が得られた。 δ 1.58(3H),2.10(6H),2.21(3H),3.89
(1H),7.39(1H)7.57(1H),7.82(1H) 元素分析 C19H17NO5(339.35)として 計算値 C 67.25; H 5.05; N 4.13 実測値 C 67.14; H 5.22; N 4.01 実施例 19 参考例4で得られた2,3−ジメトキシ−5−
メチル−6−モルホリノメチルヒドロキノン
(9g)のエーテル−ジオキサン(5:2,70ml)
溶液に酸化銀(15g)を加え室温下1.5時間かき混
ぜた。液を常法で処理し得られた残留物を酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶すると2,3−ジメ
トキシ−5−メチル−6−モルホリノメチル−
1,4−ベンゾキノン(4.5g)が得られた。 mp 60−62° 元素分析 C14H19O5Nとして 計算値 C 59.77; H 6.81; N 4.98 実測値 C 59.87; H 6.75; N 4.80 本品(1.2g)に1%塩酸のメタノール溶液(15
ml)を加え、蒸発乾固後残留物をメタノール−エ
ーテルから再結晶すると塩酸塩(1.19g)が得ら
れた。mp 155−165° 元素分析 C14H19O5N・HCとして 計算値 C 52.91; H 6.34; N 4.41 実測値 C 52.80; H 6.48; N 4.35 実施例 20 参考例で得られた6−(9−ホルミルノニル)−
2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベン
ゾキノン(0.9g)を少量ずつモルホリン・ギ酸塩
(0.43g)のメタノール(5ml)溶液に加え1時
間、60〜80°に加温した。さらに上記モルホリ
ン・ギ酸塩(0.2g)を加え同様に1時間加温し
た。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、抽
出液を常法で処理し得られる残留物をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフイーで精製しヘキ
サン−酢酸エチル(4:1)で溶出した。溶出液
を蒸発乾固し残留物に等モルの塩酸をメタノール
溶液として加え、メタノールを蒸発した後メタノ
ール−エーテルから再結晶すると6−モルホリノ
デシル−2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,
4−ベンゾキノンの塩酸塩が得られた。 mp 101−103° 元素分析 C23H37O5N・HCとして 計算値 C 62.22; H 8.13; N 3.16 実測値 C 61.98; H 8.33; N 3.03 実施例 21 参考例5で得られた6−(9−ホルミルノニル)
−2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベ
ンゾキノン(0.4g)を少量ずつジメチルアミン・
ギ酸塩(0.12g)のメタノール(1ml)溶液に加
え3.5時間、60〜80°に加温した。さらにジメチル
アミン・ギ酸塩(0.05g)を加え以下実施例20と
同様に処理し得られる残留物を酢酸エチルに溶か
す。これにシユウ酸の酢酸エチル溶液を加え析出
する結晶を取、ついでメタノール−エーテルか
ら再結晶すると6−ジメチルアミノデシル−2,
3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキ
ノンがシユウ酸塩として得られた。 元素分析 C21H35O4N・C2H2O4として 計算値 C 60.63; H 8.19; N 3.08 実測値 C 60.43; H 8.03; N 3.34 実施例 22 参考例6で得られた6−(4−ジメチルアミノ
ブチル)−2,3−ジメトキシ−5−メチルヒド
ロキノンを実施例19と同様に処理すると6−ジメ
チルアミノブチル−2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ベンゾキノンが得られた。 本品をメタノールに溶解しこの溶液にシユウ酸
スペクトルδ(ppm):1.33〜1.90(4H、多重線、
CH2),2.00(3H、一重線、核CH3),2.50(2H、
三重線、核CH2),2.85(6H、一重線、N(CH3
),3.00〜3.20(2H、多重線、CH2N),3.95(6H、
一重線、OCH3) 実施例 23 参考例7で得られた2,3−ジメトキシ−5−
メチル−6−ジメチルアミノメチルヒドロキノン
(2g)を実施例19と同様に酸化銀で酸化する。得
られたキノン体をエーテル(20ml)に溶かし、つ
いで塩酸のメタノール溶液を加える。蒸発乾固後
残留物をメタノール−エーテルから再結晶すると
2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−ジメチル
アミノメチル−1,4−ベンゾキノンの塩酸塩
(1.45g)が得られた。mp 139−145℃ 元素分析 C12H17O4N・HCとして 計算値 C 52.27; H 6.58; N 5.08 実測値 C 52.06; H 6.58; N 4.93 参考例 1 a 1,2,3,4−テトラメトキシ−5−メチ
ル−6−(4−ヨードブチル)ベンゼン
(3.94g,10mmol)をジメチルホルムアミド
(10ml)に溶解し、これを予め調製しておいた
p−ヒドロキシ桂皮酸エチルエステル(1.92g,
10mmol)と60%油性水素化ナトリウム
(0.42g,10.5mmol)からなるジメチルホルム
アミド懸濁液(18ml)に室温下加えて、30分間
かき混ぜた。反応液2%リン酸水溶液(50ml)
とイソプロピルエーテル(50ml)を加え生成物
を抽出し、濃縮後残留物をシリカゲルクロマト
グラフイーに付し、イソプロピルエーテルで展
開し、目的物の画分を濃縮すると4−[4−
(2,3,4,5−テトラメトキシ−6−メチ
ルフエニル)ブトキシ]桂皮酸エチル(化合物
a,4.51g)が得られた。このエチルエステル
(2.00g,4.37mmol)を含水テトラヒドロフラ
ン−メタノール溶液(25ml)に溶解し、水酸化
ナトリウム(0.35g,8.75mmol)を加えて50℃
で終夜反応した。反応液をリン酸水溶液で酸性
にし、酢酸エチルで生成物を抽出した。有機層
を乾燥(MgSO4)後、減圧濃縮し、酢酸エチ
ル/イソプロピルエーテルで再結晶すると4−
[4−(2,3,4,5−テトラメトキシ−6−
メチルフエニル)ブトキシ]桂皮酸(化合物
b,1.78g)が得られた。 b 同様にして1,2,3,4−テトラメトキシ
−5−メチル−6−(4−クロロ−3−メチル
−2−ブテニル)ベンゼンとp−ヒドロキシ桂
皮酸メチルから4−[4−(2,3,4,5−テ
トラメトキシ−6−メチルフエニル)−2−メ
チル−2−ブテニルオキシ]桂皮酸メチル(化
合物c)および4−[4−(2,3,4,5−テ
トラメトキシ−6−メチルフエニル)−2−メ
チル−2−ブテニルオキシ]桂皮酸(化合物
d)を得た。 c 同様にして1,2,3,4−テトラメトキシ
−5−メチル−6−ブロモメチルベンゼンとp
−ヒドロキシ桂皮酸メチルから4−(2,3,
4,5−テトラメトキシ−6−メチルベンジル
オキシ)桂皮酸メチル(化合物e)および4−
(2,3,4,5−テトラメトキシ−6−メチ
ルベンジルオキシ)桂皮酸(化合物f)を得
た。 d 同様にして1,2,3,4−テトラメトキシ
−5−メチル−6−(4−クロロ−3−メチル
−2−ブテニル)ベンゼンとp−ヒドロキシフ
エニル酢酸メチルから4−[4−(2,3,4,
5−テトラメトキシ−6−メチルフエニル)−
2−メチル−2−ブテニルオキシ]フエニル酢
酸メチル(化合物g)および4−[4−(2,
3,4,5−テトラメトキシ−6−メチルフエ
ニル)−2−メチル−2−ブテニルオキシ]フ
エニル酢酸(化合物h)を得た。 e 同様にして1,2,3,4−テトラメトキシ
−5−メチル−6−ブロモメチルベンゼンとp
−ヒドロキシフエニル酢酸メチルから4−(2,
3,4,5−テトラメトキシ−6−メチルベン
ジルオキシ)フエニル酢酸メチル(化合物i)
および4−(2,3,4,5−テトラメトキシ
−6−メチルベンジルオキシ)フエニル酢酸
(化合物j)を得た。 このようにして得た化合物9〜18の物性及び物
理恒数を第4表に示す。
【表】
【表】 参考例 2 4−(2,3,4,5−テトラメトキシ−6−
メチルベンジルオキシ)フエニル酢酸(2.07g,
5.5mmol)をテトラヒドロフラン−ヘキサメチル
ホスホルアミド(10:1,11ml)に溶解し、−20
℃に冷却したリチウムジイソプロピルアミドのテ
トラヒドロフラン−ヘキサン溶液(20ml,2当
量)に加え、30分ついでヨードメチル(0.85g,
60mmol)を加えて1.5時間かき混ぜた。その間反
応温度は−20℃から徐々に0℃まで上昇させた。
反応終了後、常法に従つて生成物を抽出・単離す
ると2−[4−(2,3,4,5−テトラメトキシ
−5−メチルベンジルオキシ)フエニル]プロピ
オン酸(化合物k)が得られた。 [油状物、δ 1.49(3H),2.23(3H),3.69(1H),
3.80(3H),3.82(3H),3.89(3H),3.92(3H),
5.00(2H),6.99(2H),7.28(2H)] 参考例 3 2,5−ジメトキシ−3,4,6−トリメチル
安息香酸(mp 98〜100℃)と3−アミノ−4−
ヒドロキシフエニル酢酸メチルを反応させて4−
ヒドロキシ−3−(2,5−ジメトキシ−3,4,
6−トリメチルベンゾイルアミノ)フエニル酢酸
メチル[mp. 159〜160℃,δ 2.14(3H),2.20
(3H),2.32(3H),3.48(2H),3.65(6H),3.70
(3H),7.02(3H)8.30(1H),8.87(1H)](11.0g

28.4mmol)を得、これにオキシ塩化リン
(13.1g)で脱水閉環すると2−[6−(2,5−ジ
メトキシ−3,4,6−トリメチルフエニル)ベ
ンゾキサゾール−6−イル]酢酸メチル[mp.68
〜69℃,δ 2.22(3H),2.27(3H),3.58(3H),
3.70(3H),3.72(3H),3.76(2H),7.32(1H),
7.55(1H),7.76(1H)]が得られた。 硫酸水素テトラブチルアンモニウム(3.40g,
10mmol)、水酸化ナトリウム(0.80g,20mmol)
を水(10ml)に溶解し、上記で製造したベンゾオ
キサゾール体(1.85g,5.0mmol)をジクロルメ
タン(10ml)に溶解し、これにヨードメチル
(5.68g,40mmol)を加え室温で激しく4時間か
きまぜる。ジクロルメタン層をとり出し、ジクロ
ルメタンを減圧で留去。残渣にイソプロピルエー
テル(100ml)を加え、不溶物を別し、イソプ
ロピルエーテルを減圧で留去。残渣をシリカゲル
クロマトに付し、イソプロピルエーテル−ヘキサ
ンで展開して、題記のベンゾオキサゾールプロピ
オン酸のメチルエステル[油状物、0.86g,δ
1.57(3H),2.20(6H),2.27(3H),3.58(3H),
3.69(6H),3.86(1H),7.32(1H).7.54(1H),
7.76(1H)]を得た。 このメチルエステル体を常法に従つて水酸化ナ
トリウムで加水分解して題記のベンゾオキサゾー
ルプロピオン酸[δ 1.59(3H),2.19(3H),
2.21(3H),2.27(3H),3.57(3H),3.68(3H),
3.89(1H),7.34(1H),7.55(1H),7.82(1H),
10.09(1H)]を得た。 参考例 4 2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベ
ンゾヒドロキノン(2.2g),37%ホルムアルデヒ
ド(2.4ml)およびモルホリン(2.4ml)のジオキ
サン(11ml)溶液100°,2時間還流下加熱する、
反応液を蒸発乾固して得られる残留物を水に懸濁
しクロロホルムで抽出、常法で処理して得られた
残留物をエーテル−ヘキサンから再結晶すると
2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−モルホリ
ノメチルヒドロキノン(2.23g)が得られた。
mp.127−130° 元素分析 C14H21O5Nとして 計算値 C 59.35; H 7.47; N 4.94 実測値 C 59.66; H 7.44; N 5.00 参考例 5 ピリジニウムクロロクロメイト(3.3g)、酢酸
ナトリウム(0.5g)のジクロロメタン(2.5ml)
懸濁液に6−(10−ヒドロキシデシル)−2,3−
ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン
(3.38g)のジクロロメタン(20ml)溶液を室温下
加える。1時間かき混ぜた後ピリジニウムクロロ
クロメイト(1g)および酢酸ナトリウム(0.5g)
を加え、さらに1.5時間かき混ぜた。反応液を氷
水中に加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を常法に
より処理し残留物を得た。濃縮物をシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフイーで精製しジクロ
ロエタン−酢酸エチル(9:1)で溶出つづいて
四塩化炭素−酢酸エチル(9:1)で溶出される
画分を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶すると6
−(9−ホルミルノニル)−2,3−ジメトキシ−
5−メチル−1,4−ベンゾキノン(1.3g)が得
られた。mp.44.5〜46.5° 元素分析 C19H28O5として 計算値 C 67.83; H 8.39 実測値 C 67.73; H 8.27 参考例 6 6−(3−カルボキシプロピル)−2,3−ジメ
トキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン
(1g)、亜鉛末(1.22g)、ピリジン(1ml)および
無水酢酸(1ml)からなる懸濁液を12時間かき混
ぜる。不溶物を去した後液を減圧下蒸発乾固
した。残留物を水(20ml)に懸濁し、室温下12時
間かき混ぜた後酢酸エチルで抽出し抽出液を常法
で処理した。残留物をシリカゲルを用いるカラム
クロマトグラフイーで精製、四塩化炭素−酢酸エ
チル(3:2)で溶出される画分を酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶すると4−(2,5−ジアセ
トキシ−3,4−ジメトキシ−6−メチルフエニ
ル)酪酸(0.5g)がmp.125−127°の無色針状晶で
得られた。 元素分析 C17H22O8として 計算値 C 57.62; H 6.26 実測値 C 57.59; H 6.21 本品(0.323g)に塩化チオニル(2ml)を加え
室温下1時間、ついで80°で1時間反応した後減
圧下蒸発乾固すると{6−(3−クロロホルミル
プロピル)−2,3−ジメトキシ−5−メチルヒ
ドロキノン}ジアセタートが得られた。本品のベ
ンゼン(4ml)溶液にジメチルアミン(0.214g)
のベンゼン(1ml)溶液を加え室温下18時間かき
混ぜた後水を加え、ついで酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を常法で処理すると、{6−(3−ジメ
チルカルバモイルプロピル)−2,3−ジメトキ
シ−5−メチルヒドロキノン}ジアセタートが得
られた。本品(0.1g)のエーテル(2.5ml)溶液
に水素化リチウムアルミニウム(31mg)を加え氷
冷下1.5時間かき混ぜた後、希塩酸を加え反応液
を酢酸エチル洗浄後炭酸水素ナトリウムで弱アル
カリ性とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を常法で処理すると2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−6−(4−ジメチルアミノブチル)ヒドロ
キノンが得られた。 参考例 7 2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベ
ンゾキノン(7g)のクロロホルム溶液に10%ハ
イドロサルフアイトを加え還元後クロロホルム層
を常法で処理するとヒドロキノン体(6.36g)が
得られる、本品(1.84g)のジオキサン溶液に40
%ジメチルアミン(1.2ml)および10%ホルムア
ルデヒド(3.3ml)の混液を90°〜80℃で加え3時
間加温した、本混液(0.5ml)を加えさらに1時
間加温後反応液を氷水に注いだ。反応液をクロロ
ホルムで抽出し、抽出液を常法で処理すると2,
3−ジメトキシ−5−メチル−6−ジメチルアミ
ノメチルヒドロキノンが得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式【式】 [式中、R1,R2は同一または異なつてメチル
    基またはメトキシ基を、nは0〜9の整数を、m
    は0または1を、Zは【式】(ただし R3,R4は同一または異なつて炭素数1〜4のア
    ルキル基を示すかまたは【式】でモルホリノ 基を示す。),−COR5(ただしR5はα−アミノ酸の
    残基または置換されていてもよいグルコサミン残
    基を示す。),【式】(ただしR6は− CH2−,−CH=CH−または−CH(CH3)−基を
    示す。)または【式】(ただしR6は前記 と同意義)で示される基を示す。]で表わされる
    ベンゾキノン誘導体。
JP2207651A 1990-08-07 1990-08-07 ベンゾキノン誘導体 Granted JPH03115248A (ja)

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