JPH0585335A - 車両のアンチスキツドブレーキ装置 - Google Patents

車両のアンチスキツドブレーキ装置

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JPH0585335A
JPH0585335A JP3247425A JP24742591A JPH0585335A JP H0585335 A JPH0585335 A JP H0585335A JP 3247425 A JP3247425 A JP 3247425A JP 24742591 A JP24742591 A JP 24742591A JP H0585335 A JPH0585335 A JP H0585335A
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JP
Japan
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threshold value
control
wheel
brake
braking pressure
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JP3247425A
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Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
Fumio Kageyama
文雄 景山
Makoto Kawamura
誠 川村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンチスキッドブレーキ装置を備えた車両にお
いて、ブレーキペダル26が踏み込まれた際、ABS制
御を速やかに開始できるようにするという要求と、ドラ
イバーが自身の意思でブレーキをコントロールしようと
するときにはABS制御が開始されないようにするとい
う要求とを満足させる。 【構成】ブレーキペダル26の踏込によりオン信号を出
力するブレーキセンサ35を設ける一方、該センサ35
からの出力がオフからオンに切換わったら、その時点で
ABS制御の開始閾値を低下せしめるとともに、その
後、所定時間を経過したら、ブレーキセンサ35からの
出力のオン・オフのいかんに拘らず、上記低下した制御
開始閾値を元の高い値に戻すようにするための開始閾値
変更手段41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のアンチスキッドブ
レーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のアンチスキッドブレーキ装置は、
基本的には、車輪が目標とする減速度で減速するよう
に、若しくは目標とするスリップ率で減速するように、
車輪に付与する制動圧を増減制御(以下、これを必要に
応じて単にABS制御という)することにより、制動時
における車輪のロックないしはスキッド状態の発生を防
止し、方向安定性を失わせずに車両を短い制動距離で停
止させるものである。この場合、上記ABS制御は、車
輪の減速度が所定の閾値を越えて大きくなったときに、
あるいは車輪のスリップ率が所定の閾値を越えて大きく
なったときに、開始されるのが通常である。
【0003】上記制動圧の制御方式については種々の提
案があり、例えば、特開昭60−1061号公報には、
操舵角に応じて制御定数を代えることにより、制動効果
と操縦安定性との両立を図る技術についての開示があ
る。すなわち、このものは、操舵角が大きいときには制
動圧が低くなるようにして操縦性の向上を図り、操舵角
が小さいときには制動圧が高くなるようにして制動効果
を高めるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレーキペ
ダルが踏まれたときには、上記ABS制御が必要になる
蓋然性が高い。従って、上記ブレーキペダルの踏込を検
出するセンサを設け、該センサによって上記踏込が検出
されたときに上記制御の開始閾値を低下せしめるように
すれば、実際にABS制御が必要になったときに該制御
を速やかに開始することができる。
【0005】しかし、上述の如くブレーキペダルの踏込
を契機として制御の開始閾値を低下せしめると、ABS
制御を必要としないときにも該制御が開始されてしまう
懸念がある。すなわち、ブレーキペダルの踏込があった
ときには、確かにABS制御が必要になる蓋然性は高い
のであるが、ドライバーが路面の状況を把握しながらブ
レーキペダルをゆっくり踏み込んでいく場合もあり、そ
の場合には、ドライバー自身のブレーキ操作によって車
輪のロックないしはスキッドが防止されることが多い。
かかるときに、ABS制御が開始されると、ドライバー
の意思が車輪の制動圧制御に充分に反映されず、例え
ば、車輪に付与される制動圧の減圧が過剰になってかえ
って制動距離が長くなる懸念がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、上記制御開始閾値をブレーキペダルの踏込
があったときに低下せしめる一方、所定時間を経過した
ら上記閾値の低下を解除するものである。
【0007】すなわち、上記課題を解決する第1の手段
は、車両の車輪速を検出する車輪速検出手段と、車輪の
制動圧を調節する制動圧調節手段と、上記車輪速検出手
段によって検出される車輪速に基づき該車輪の減速度若
しくはスリップ率が所定の閾値を越えて大きくなったと
きに、該車輪が目標とする減速度で減速するよう若しく
は目標とするスリップ率で減速するように、上記制動圧
調節手段の作動の制御を開始する制御手段とを備えた車
両のアンチスキッドブレーキ装置であって、ブレーキペ
ダルが踏み込まれたときにオン信号を出力するブレーキ
センサと、上記ブレーキセンサに接続され、該ブレーキ
センサからの信号がオフからオンに切換わったときに上
記制御手段に上記閾値を低下させ、且つ上記信号の切換
わりから所定時間後に該信号のオン・オフのいかんに拘
らず上記閾値の低下を解除せしめる開始閾値変更手段と
を備えていることを特徴とするものである。
【0008】上記課題を解決する第2の手段は、上記開
始閾値変更手段が、上記閾値の低下させた後、該閾値を
元の値に徐々に戻させることによって上記閾値の低下を
解除せしめるものである。
【0009】
【作用】上記各手段においては、ブレーキペダルの踏込
によって制御開始閾値が低下するから、そのまま車輪の
ロックする傾向が大きくなるときには、該ロック傾向が
比較的小さいときでもABS制御に速やかに入ることが
でき、車輪のロックないしはスキッドの発生を効果的に
防止することができる。
【0010】一方、上記ブレーキペダルの踏込から所定
時間を経過すると、上記制御開始閾値は元の高い値に戻
るから、例えば、ドライバーによってブレーキペダルが
ゆっくり踏まれた場合には、上記所定時間の経過後に車
輪のロック傾向が若干大きくなってきても、ABS制御
は開始されない。よって、ドライバーはブレーキペダル
の踏込に強弱をつけて、例えば車輪が若干ロック気味に
なるようにブレーキペダルを踏むことも可能になり、路
面状況を把握しながらブレーキペダルの踏込操作を行な
うことが容易になる。
【0011】また、上記第2の手段においては、ブレー
キペダルの踏込により一旦低下した制御開始閾値が徐々
に元の値に戻っていくが、上述のブレーキペダルがゆっ
くり踏み込まれていく状況では、車輪も徐々にロック傾
向が大きくなっていくのが通常であるから、このような
状況におけるABS制御の回避に支障はない。この第2
の手段の場合、かえって、上記制御開始閾値を徐々に元
の値に戻すという構成により、該閾値を低下せしめてい
る時間を長くとることができ、速やかなABS制御の開
始という点で有利になる。
【0012】
【発明の効果】従って、上記各手段によれば、ブレーキ
センサからの信号がオフからオンに切換わったときに制
御手段にABS制御の開始閾値を低下させ、且つ上記信
号の切換わりから所定時間後に該信号のオン・オフのい
かんに拘らず上記閾値の低下を解除せしめる開始閾値変
更手段を設けたから、ブレーキペダルが踏まれたときの
ABS制御の早期開始の要求を満たしながら、ブレーキ
ペダルがゆっくり踏まれたときには、ABS制御の早期
開始を避けて、ドライバー自身に路面状況を把握させな
がらブレーキペダルの踏込操作を行なわせることができ
る。
【0013】また、上記第2の手段によれば、上記開始
閾値変更手段が、上記閾値を低下させた後、該閾値を元
の値に徐々に戻させることによって上記閾値の低下を解
除せしめるようにしたから、ブレーキペダルがゆっくり
踏まれたときのABS制御の回避に支障を来すことな
く、上記閾値を低下せしめている時間を長くとって、速
やかなABS制御の開始という要求を満たすことができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】<実施例の全体構成>図1には実施例の全
体構成が示されている。すなわち、この実施例に係る車
両は、左右の前輪11,12が従動輪、左右の後輪1
3,14が駆動輪とされ、4気筒エンジン15の出力ト
ルクが自動変速機16からプロペラシャフト17、差動
装置18及び左右の駆動軸19,20を介して左右の後
輪13,14に伝達されるように構成されている。
【0016】上記各車輪11〜14には、これらの車輪
と一体的に回転するディスク21a〜24aと、制動圧
の供給を受けてディスク21a〜24aの回転を制動す
るキャリパ21b〜24bとを備えたブレーキ装置21
〜24が設けられている。
【0017】上記ブレーキ装置21〜24を作動せしめ
るためのブレーキ制御システムは、運転者によるブレー
キペダル26の踏込力を増大させる倍力装置27と、こ
の倍力装置27によって増大された力に応じて制動圧を
発生させるマスターシリンダ28とを有する。マスター
シリンダ28から延設された前輪用制動圧供給ライン2
9は左前輪用制動圧供給ライン29aと右前輪用制動圧
供給ライン29bとに分岐し、各々ブレーキ装置21,
22のキャリパ21a,22bに接続されている。上記
左前輪用制動圧供給ライン29aには、電磁式開閉弁3
0aと電磁式リリーフ弁30bとからなる第1バルブユ
ニット30が設けられ、上記右前輪用制動圧供給ライン
29bには、電磁式開閉弁31aと電磁式リリーフ弁3
1bとからなる第2バルブユニット31が設けられてい
る。
【0018】上記マスターシリンダ28から延設された
後輪用制動圧供給ライン32には、電磁式開閉弁33a
と電磁式リリーフ弁33bとからなる第3バルブユニッ
ト33が設けられている。そして、この後輪用制動圧供
給ライン32は、上記第3バルブユニット33の下流側
で左後輪用制動圧供給ライン32aと右後輪用制動圧供
給ライン32bとに分岐し、各々ブレーキ装置23,2
4のキャリパ23a,24bに接続されている。
【0019】すなわち、本実施例は、上記第1バルブユ
ニット30の作動によって左前輪11のブレーキ装置2
1の制動圧を調節する第1チャンネルと、上記第2バル
ブユニット31の作動によって右前輪12のブレーキ装
置22の制動圧を調節する第2チャンネルと、上記第3
バルブユニット33の作動によって左右の後輪13,1
4のブレーキ装置23,24の制動圧を調節する第3チ
ャンネルとを備え、これら各チャンネルは互いに独立し
て制御されるようになっている。そして、上記第1〜第
3のバルブユニット30,31,33が制動圧調節手段
を構成しているものである。
【0020】そして、上記車両は、上記第1〜第3のチ
ャンネルを制御する制御手段34を備えているととも
に、上記制御の開始を決定するための閾値を変更する開
始閾値変更手段41を備えている。
【0021】<制御手段について>上記制御手段34
は、各車輪11〜14の速度を検出する車輪速検出手段
としての車輪速センサ37〜40からの車輪速信号が入
力され、ABS制御を各チャンネル毎に並行して行な
う。すなわち、制御手段は、疑似車体速設定手段と、制
御閾値設定手段とを備え、上記各車輪11〜14の車輪
速に基づいて疑似車体速Vr を設定し、この疑似車体速
Vr と各車輪速とに基いて車輪の加減速度やスリップ率
を求め、所定の制御閾値に従って上記バルブユニット3
0,31,33により各車輪11〜14の制動圧を増減
制御するものである。
【0022】この場合、上記制御は、制御閾値と車輪の
加減速度やスリップ率との比較によってフェーズ0(A
BS非制御状態)、フェーズI(ABS制御時における
制動圧の減圧状態)、フェーズII(減圧後の保持状
態)、フェーズIII (減圧保持後の急増圧状態)及びフ
ェーズIV(急増圧後の緩増圧状態)からフェーズを選択
し、各フェーズに応じた制動圧制御信号を第1〜第3の
バルブユニット30,31,33に出力するようになっ
ている。すなわち、上記第1〜第3の各バルブユニット
30,31,33の開閉弁30a,31a,33aとリ
リーフ弁30b,31b,33bとをデューティ制御に
よって開閉することにより、制御が実行されるものであ
る。なお、上記リリーフ弁30b,31b,33bから
排出されたブレーキオイルは、図示しないドレンライン
によってマスターシリンダ28のリザーバタンクに戻さ
れる。
【0023】上記疑似車体速Vr は、車輪11〜14が
スリップしているときの車体速度は正確に検出できない
ことから、便宜上の車体速度として設定されるものであ
る。すなわち、4輪11〜14のうちの最高車輪速Max
Vw が疑似車体速Vr と設定される一方、路面の摩擦係
数に応じて減速度が高摩擦係数における1.2 Gから低摩
擦係数の0.3 Gまでの間で設定され、次の式(1) で示す
ように最高車輪速MaxVw の減速度が上記減速度よりも
大きいときには、式(2) で示すように疑似車体速Vr が
設定される。なお、Δtはコントロールユニットのサン
プリング周期(例えば7ms)、Gは重力加速度である。
【0024】 Vr −MaxVw >(1.2 G・Δt〜0.3 G・Δt)……(1) Vr ←Vr −(1.2 G・Δt〜0.3 G・Δt) ……(2) 制御閾値の設定は各チャンネル毎に独立して行われるも
のであり、制御閾値としては、以下のものがある。 ABS制御開始閾値G1 ;フェーズ0からフェーズIへ
の移行判定用 車輪減速度閾値G2 ;フェーズIからフェーズIIへ
の移行判定用 第1スリップ率閾値S1 ;フェーズIIからフェーズIII
への移行判定用 車輪加速度閾値G3 ;フェーズIII からフェーズIV
への移行判定用 第2スリップ率閾値S2 ;フェーズIVからフェーズIへ
の移行判定用 そして、上記制御閾値は、疑似車体速Vr 及び路面の摩
擦係数に応じ、図2に示すように、路面に対する車輪の
横抗力係数μL を過度に低くすることなく、路面と車輪
との間のμを高くできるように、つまりSs の範囲の特
性が得られるように設定される。すなわち、μが高いと
いうことは制動効率が高いということであり、横抗力係
数μL が高いということは、旋回走行での安定性ないし
は操舵性が良いということであるが、上記制動効率と旋
回走行性とは、図2からわかるように両立が難しい。よ
って、上記通常のABS制御ではこの両者ができるだけ
両立するように制御閾値が設定されるものである。
【0025】この場合、制御開始閾値G1 としては、車
輪減速度が採用されており、その閾値として高い第1減
速度閾値G1H(例えば3G)と低い第2減速度閾値G1L
(例えば2G)とがあり、ABS非制御状態においては
当初は上記第1減速度閾値G1Hが選択され、上述の開始
閾値変更手段41からの変更指令に基づいて第2減速度
閾値G1Lが選択されるものである。
【0026】また、路面のμの検出にあたっては、AB
S非制御時においては高摩擦路面と一律に判定し、AB
S制御に入った後は、車輪減速度と車輪加速度とに基い
て路面のμを検出するものである。すなわち、車輪減速
度が大きく車輪加速度が小さいとき低摩擦路面と判定
し、車輪減速度が小さく車輪加速度が大きいとき高摩擦
路面と判定し、その他のときは中摩擦路面と判定するも
のである。
【0027】車輪の減速度及び加速度は、車輪速の前回
値と今回値との差を上記サンプリング周期Δtで除算
し、その結果を重力加速度に換算して求められる。後輪
13,14の車輪速に関しては、両車輪速のうちの小さ
い方の車輪速が後輪車輪速として選択される。また、ス
リップ率は次式に従って算出される。
【0028】 スリップ率=(1−車輪速÷疑似車体速)×100 従って、上記制御手段により通常は図3に示すような制
動圧の増減制御が行われることになる。
【0029】 すなわち、定速走行状態からブレーキ
ペダル26が踏み込まれると、マスターシリンダ28で
発生した制動圧が増加していき、それに伴って車輪速が
減少していく。 車輪減速度が第1車輪減速度閾値G1よりも大きくな
ると、ABS制御に移行してフェーズIが選択され、制
動圧は所定の減圧態様に従って減少される。 車輪減速度が第2車輪減速度閾値G2よりも小さくな
ると、フェーズIIが選択され、制動圧は減圧状態で保持
される。 上記減圧保持に伴ってスリップ率が減少し、第1ス
リップ率閾値S1を越えると、フェーズIII が選択され、
制動圧の急増加が行われる。 上記急増圧により、車輪加速度が減少し車輪加速度
閾値G3以下になると、フェーズIVが選択され、制動圧の
緩増加が行われる。 上記緩増圧により、スリップ率が第2スリップ率閾
値S2を越えると、フェーズIが選択される。
【0030】以上の如くして、第1〜第3の各チャンネ
ルにつき、互いに独立して制動圧が増減制御されること
により、各車輪のロックないしはスキッド状態の発生を
防止し、方向安定性を失わせずに車両を短い制動距離で
停止させることになる。
【0031】<ABS制御開始閾値の変更について>開
始閾値変更手段41は、上記ブレーキペダル26が踏込
まれているときにオン信号を出力するブレーキセンサ3
5からの出力に基づいて、制御開始閾値の変更を判断す
る。すなわち、上記ブレーキセンサ35からの出力信号
がオフの状態からオンに切換わったときに、上記開始閾
値変更手段41から制御手段34に、制御開始閾値を高
い閾値G1Hから低い閾値G1Lに変更し、その後のブレー
キセンサ35の出力信号のオン・オフのいかんに拘ら
ず、上記変更から所定時間Tを経過した時点で、元の高
い閾値G1Hに戻すよう、制御開始閾値の変更指令が出さ
れるものである。さらに、本実施例の場合は、上記開始
閾値変更手段41は、図4に示すように、上記制御開始
閾値の低減の解除にあたって、上記制御手段34に、上
記閾値の変更から所定時間T1 を経過した後に変更解除
指令を出し、一旦低下した制御開始閾値を徐々に元の高
い閾値G1Hに戻させるものである。
【0032】図5には、上記制御開始閾値変更の流れが
示されている。すなわち、ブレーキセンサ35の信号を
入力し、該信号がオフ→オンに切換わったときに、タイ
マーT1 がセットされ開始閾値変更手段41から制御手
段34に制御開始閾値をG1HからG1Lに変更するよう閾
値変更指令が出される(ステップS1〜S4)。そし
て、上記タイマーの設定時間T1 を経過すると、開始閾
値変更手段41から制御手段34に制御開始閾値をG1L
からG1Hに徐々に戻すよう、閾値変更の解除指令が出さ
れる(ステップS5,S6)。
【0033】従って、ブレーキペダル26の踏込によっ
て制御開始閾値が高い値G1Hから低い値G1Lに低下する
から、そのまま車輪の減速度が大きく(ロックする傾向
が大きく)なっていくときには、比較的小さな減速度で
あってもABS制御が開始され、車輪のロックないしは
スキッドの発生を速やかに防止することができる。
【0034】一方、上記ブレーキペダル26の踏込から
所定時間T1 を経過すると、上記制御開始閾値は低い値
G1Lから徐々に上昇していき、所定時間Tを経過する時
点で元の高い値G1Hに戻るから、例えば、ドライバーに
よってブレーキペダルがゆっくり踏まれ、車輪減速度が
徐々に大きくなっていくときには、上記所定時間T1な
いしはTの経過により、上記車輪減速度が比較的大きな
値になっても、ABS制御は開始されないようになる。
よって、ドライバーは、車輪にロックないしはスキッド
を生じないように、路面状況を把握しながらブレーキペ
ダルの踏込に強弱をつけて、例えば車輪が若干ロック気
味になるようにブレーキペダルの踏込操作を行なうこと
が可能になる。
【0035】また、上述の如く、制御開始閾値は低い値
G1Lから徐々に上昇して元の高い値G1Hに戻るから、該
閾値を低下せしめている時間(所定時間T)を長くとる
ことができ、速やかなABS制御の開始という点でも有
利になる。
【0036】なお、上記実施例は車輪減速度についての
制御開始閾値の変更に関するが、本発明が車輪のスリッ
プ率についての制御開始閾値を備えたABSにも適用で
きることはもちろんである。
【0037】また、制御開始閾値は、ブレーキペダルの
踏込の検出に基づいて低下せしめた後、上記所定時間T
1 の経過を待たずに元の高い値に漸次戻していくように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のアンチスキッドブレーキ装置の全体構
成図
【図2】スリップ率と摩擦係数、横抗力係数との関係を
示す特性図
【図3】ABS制御のタイムチャート図
【図4】制御開始閾値の変化を示すタイムチャート図
【図5】制御開始閾値の変更処理のフロー図
【符号の説明】
11〜14……車輪 21〜24……ブレーキ装置 26……ブレーキペダル 30,31,33……バルブユニット(制動圧調節手
段) 34……制御手段 35……ブレーキセンサ 37〜40……車輪速センサ 41……開始閾値変更手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車輪速を検出する車輪速検出手段
    と、車輪の制動圧を調節する制動圧調節手段と、上記車
    輪速検出手段によって検出される車輪速に基づき該車輪
    の減速度若しくはスリップ率が所定の閾値を越えて大き
    くなったときに、該車輪が目標とする減速度で減速する
    よう若しくは目標とするスリップ率で減速するように、
    上記制動圧調節手段の作動の制御を開始する制御手段と
    を備えた車両のアンチスキッドブレーキ装置であって、 ブレーキペダルが踏み込まれたときにオン信号を出力す
    るブレーキセンサと、 上記ブレーキセンサに接続され、該ブレーキセンサから
    の信号がオフからオンに切換わったときに上記制御手段
    に上記閾値を低下させ、且つ上記信号の切換わりから所
    定時間後に該信号のオン・オフのいかんに拘らず上記閾
    値の低下を解除せしめる開始閾値変更手段とを備えてい
    ることを特徴とする車両のアンチスキッドブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】上記開始閾値変更手段は、上記閾値を低下
    させた後、該閾値を元の値に徐々に戻させることによっ
    て上記閾値の低下を解除せしめる車両のアンチスキッド
    ブレーキ装置。
JP3247425A 1991-09-26 1991-09-26 車両のアンチスキツドブレーキ装置 Withdrawn JPH0585335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5669676A (en) * 1994-10-31 1997-09-23 Mercedes-Benz Ag Method for determining the start of an automatic braking process

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